JP2000326713A - トーコレクト式サスペンション - Google Patents

トーコレクト式サスペンション

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JP2000326713A
JP2000326713A JP11141277A JP14127799A JP2000326713A JP 2000326713 A JP2000326713 A JP 2000326713A JP 11141277 A JP11141277 A JP 11141277A JP 14127799 A JP14127799 A JP 14127799A JP 2000326713 A JP2000326713 A JP 2000326713A
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JP
Japan
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bush
plate
outer cylinder
control slope
car body
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JP11141277A
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English (en)
Inventor
Ko Sato
耕 佐藤
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トレーリングアームのようなリヤサスペンショ
ン機構には、アーム支持用の弾性ブッシュが採用されて
いる。この種のものにおいては、旋回時にタイヤに作用
するコーナリングフォースによって、後輪がオーバステ
ア側に変位することが知られている。本発明は、このよ
うな変位の是正をより有利な手段で実現するものであ
る。 【解決手段】上述の課題を解決するために、車体側に形
成した制御斜面が弾性体ブッシュ3、4に押しつけら
れ、外筒21の軸線28が内筒18の軸線29の前方に
変位させられることによって対応した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】トレーリングアームに代表さ
れるようなリヤサスペンションアームは、その前端部が
弾性体ブッシュで車体に結合されている。自動車が旋回
走行をすると、旋回外側の後輪はオーバステア側に変位
することが知られており、これを是正してアンダーステ
ア側にトーコレクトをすることが行われている。この発
明は、このようなトーコレクトの技術分野に属してい
る。
【0002】
【従来の技術】図5から図7にしたがって従来技術を説
明する。図5は、リヤサスペンションの簡略的な平面図
であり、トレーリングアーム1、2の前端に弾性体ブッ
シュ3、4が固定され、それらはブラケット5、6を介
して車体に結合されている。トレーリングアームの形式
としては種々なものがあるが、ここではトーションビー
ム7によって両トレーリングアーム1、2が結合されて
いる場合である。各トレーリングアーム1、2にはタイ
ヤ8、9が支持されている。また、図5において二点鎖
線で示した円形部分は、サスペンションスプリングやシ
ョックアブソーバが配置されていることを示している。
【0003】図6は、図5の(6)矢視図であり、フロ
アパネル10にクロスメンバ11が溶接され、それにブ
ラケット5が溶接等で固定されている。ブラケット5は
下向きに開放したほぼコ字型の形状になっていて、上板
12の車体横側に外板13が設置され、上板12の車体
中央側に内板14が設置されていて、上板12がクロス
メンバ11に溶接等でしっかりと固定されている。
【0004】従来技術の説明および以下に述べる本願発
明の説明においては、図5の矢線15のように自動車は
左の方に旋回しているものとし、特別に指定しない限り
は、サスペンションアームは右側のトレーリングアーム
1についての現象を説明することとする。図5の方向に
旋回しているときには、タイヤ8、9に矢線16の方向
のコーナリングフォースが発生しており、これが弾性体
ブッシュ3、4を変形させて、タイヤ8はトーアウト、
タイヤ9はトーイン側に変位していわゆるオーバステア
となり、旋回時の走行安定性を低下させる恐れがある。
【0005】以上の問題を解決するための手段として、
図7のような構造が採用されている。これについて説明
すると、内筒18は、外板13と内板14との間に挟み
込まれ、ボルト19を外板13、内筒18、内板14に
貫通させて、ナット20でしっかりと締めつけて、内筒
18が車体に固定されている。外筒21にはトレーリン
グアーム1が溶接され、ブッシュ17を形成するゴム材
が内筒18と外筒21に加硫接着で一体化されている。
外筒21の車体中央側には、前方に丸く膨らんだ膨出部
22が形成され、それに対応した箇所にやはり丸く膨ら
んでいる押し板23が内筒18に溶接されている。これ
らの膨出部22や押し板23は、鋼板をプレス成形した
もので、テーパ形(あるいはスカート型)の部材が内外
に配置された状態になっている。この膨出部22と押し
板23の間にも図示のようにゴム材料が配置されてい
る。なお、図7のような構造は、特開平11−9399
8号公報に開示されている。
【0006】上述の構造によって、コーナリングフォー
ス16が作用すると、押し板23は相対的に車体横側
(図7の下方)に移動するので、その際の分力によって
膨出部22が前方(図7の右方)に移動させられる。し
たがって、外筒21の軸線が内筒18の軸線よりも前方
に変位させられ、旋回外側のタイヤ8はトーイン側にト
ーコレクトがなされる。この時、旋回内側のタイヤ9に
ついては、弾性体ブッシュ4における膨出部22と押し
板23との間隔が大きくなる方向の挙動をするので、外
側タイヤ8のトーイン側への変位に連動して、トーアウ
ト側に変位し、全体的にアンダーステアの特性となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図7のような構造であ
ると、部品点数が多いために原価的に不利であり、また
組立工程に特別な溶接工程が必要になったりして、やは
り原価的に不利となる。さらに、弾性体のボリュームが
減少するので、強度・耐久性の面で不利である。とく
に、図7の符号Lで示した弾性体の厚さを適正な値に設
定することが困難である。その理由は、Lが厚いと弾性
変形量が大きくなって、結局、トーコレクトが十分に得
えられなくなるからであり、さらに、Lが薄いと車体に
伝達される振動騒音が大きくなるからである。
【0008】
【課題を解決するための手段とその作用】本発明は、以
上の問題点を解決するために発案されたもので、車体側
の静止部材に制御斜面を形成し、これにブッシュの一部
を押し当てることによって、外筒の軸線を内筒の軸線よ
りも前方に変位させることを、基本的な考え方にしたも
のである。
【0009】請求項1の発明は、車体に固定されている
内筒とサスペンションアームが結合されている外筒との
間に弾性材料製のブッシュが配置されている形式のもの
において、タイヤに作用するコーナリングフォースによ
ってブッシュが車幅方向に相対的に移動させられたと
き、ブッシュの一部が車体側に形成した制御斜面に向か
って押しつけられ、これによって外筒の軸線が内筒の軸
線よりも前方に変位させられて、旋回外側の後方のタイ
ヤにトーイン変化を発生させることを特徴としている。
したがって、ブッシュが制御斜面で押されると、制御斜
面がカム面のような役割を果して弾性体の内部変動を発
生させ、外筒の軸線が前方に移動させられるのである。
【0010】請求項2の発明は、請求項1において、ブ
ッシュが外筒から露出している受圧部分に制御斜面が対
応しており、制御斜面は自動車の前後方向および上下方
向に伸びる一仮想平面に対して所定の傾斜角が付与され
た上下方向の面として形成されていることを特徴として
いる。したがって、制御斜面によって押された受圧部の
変形によって、外筒を前方に変位させる力成分が確実に
得られる。
【0011】請求項3の発明は、請求項2において、下
方に伸びている車体中央側の内板と同じく下方に伸びて
いる車体横側の外板との間に弾性体ブッシュが設置さ
れ、内板の一部に前記制御斜面が形成してあることを特
徴としている。したがって、弾性体ブッシュの取付け用
部材を利用して、前述のトーコレクト作用がなされてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施形態にしたがっ
て、本願発明をくわしく説明する。なお、従来技術にお
いて説明した部材と同じ機能を果たすものについては、
同じ符号を図中に記載して、詳細な説明は省略してあ
る。外板13および内板14は鋼板製であり、外板13
の内側に制御斜面24が形成してある。この斜面24
は、内板14の後方を車体の外側に折り曲げて屈曲片2
5を形成し、その内側が制御斜面24とされている。こ
の面24は、自動車の前後方向および上下方向に伸びる
一仮想平面に対して所定の傾斜角が付与された上下方向
の面として形成されている。
【0013】他方、ブッシュ17には、外筒から軸方向
に露出している受圧部26が形成され、この部分が制御
斜面24に対応している。この受圧部26は、図1や図
2から明らかなように円形である。なお、後述の作動説
明で触れるが、内板14の前方側には制御斜面24と逆
向きの逃げ斜面27が、制御斜面24と同じ要領で成形
されている。
【0014】つぎに、この実施形態の作動を説明する。
図1は、タイヤ8にコーナリングフォース16が作用し
ていない状態であり、したがって、制御斜面24は受圧
部26に接触していない。このときには、外筒21と内
板との隙間は大きな値L1となっている。そして、図1
には示していないが、外筒21の軸線と内筒18の軸線
は一致している。
【0015】つぎに、矢線15の方向に旋回すると、制
御斜面24が受圧部26を押しはじめ、十分に押しつけ
た状態が図3である。このときには、大きな隙間L1は
小さな隙間L2に変化している。押し込まれた受圧部2
6は、ブッシュ17全体におよぶ内部変動を呈するの
で、これによって外筒21は前方へ変位し、その軸線2
8は内筒18の軸線29よりも前方に変位させられる。
この軸線の変位量は、符号L3で示してある。このよう
な受圧部26ないしブッシュ17の全体の変形によっ
て、図1に見られる内板14とブッシュ17との間の隙
間は閉じられ、それに伴って弾性体は図2のように変形
させられる。図2の上方にはみ出るように変形するとき
に、前述の逃げ斜面27がそれを助長しているのであ
る。
【0016】図4は、制御斜面24の変形例である。制
御斜面24が受圧部26に対応している箇所を円弧状に
膨らませたものである。円形の受圧部26に沿った円弧
面30でブッシュを押しつけることとなり、そうするこ
とによって、受圧部26の弾性材料を上下方向に逃げに
くくして、外筒21を前方に移動させる成分をより多く
しているのである。
【0017】
【発明の効果】本願発明によれば、ブッシュの一部が制
御斜面によって押されることを実現する構成であるか
ら、部品点数を特別に増やす必要がなく、また、弾性体
ブッシュの組立も簡単になり、よって、原価的に有利な
ものとなる。さらに、一般に弾性体ブッシュには、外筒
から弾性体を露出させた部分があるので、ここへ制御斜
面を対応させることによって、既製のブッシュ構造をそ
のままあるいは小さな変更だけで採用することができ、
構造簡素化や部品共通化にとって有利である。
【0018】制御斜面で押されたブッシュは、ブッシュ
の軸線方向にも内部変動がおよぶので、ブッシュ材料全
体で外筒を前方へ移動させることとなり、確実なトーコ
レクト変位が得られる。そして、豊かなボリュームのブ
ッシュ材料を活用できるから、車体に伝わる振動騒音を
少なくするのに有利である。さらに、本発明による弾性
体の形状は、図7に示したような異形タイプではなく、
単純な円筒形であるから、耐久性の面においても優れて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態を示す横断平面図である。
【図2】内板の方から見たところを示す側面図である。
【図3】トーコレクト作用がなされている状態を示す部
分的な横断平面図である。
【図4】他の実施形態を示す部分的な立体図である。
【図5】リヤサスペンションの簡略的な平面図である。
【図6】図5の(6)矢視図である。
【図7】図6の(7)−(7)断面図である。
【符号の説明】
12、13、14 車体 18 内筒 1、2 サスペンションアーム 21 外筒 17 ブッシュ 8、9 タイヤ 16 コーナリングフォースを示す矢線 24 制御斜面 28 外筒の軸線 29 内筒の軸線 26 受圧部 14 内板 13 外板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に固定されている内筒とサスペンシ
    ョンアームが結合されている外筒との間に弾性材料製の
    ブッシュが配置されている形式のものにおいて、タイヤ
    に作用するコーナリングフォースによってブッシュが車
    幅方向に相対的に移動させられたとき、ブッシュの一部
    が車体側に形成した制御斜面に向かって押しつけられ、
    これによって外筒の軸線が内筒の軸線よりも前方に変位
    させられて、旋回外側の後方のタイヤにトーイン変化を
    発生させることを特徴とするトーコレクト式サスペンシ
    ョン。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ブッシュが外筒から
    露出している受圧部分に制御斜面が対応しており、制御
    斜面は自動車の前後方向および上下方向に伸びる一仮想
    平面に対して所定の傾斜角が付与された上下方向の面と
    して形成されていることを特徴とするトーコレクト式サ
    スペンション。
  3. 【請求項3】 請求項2において、下方に伸びている車
    体中央側の内板と同じく下方に伸びている車体横側の外
    板との間に弾性体ブッシュが設置され、内板の一部に前
    記制御斜面が形成してあることを特徴とするトーコレク
    ト式サスペンション。
JP11141277A 1999-05-21 1999-05-21 トーコレクト式サスペンション Pending JP2000326713A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100398191B1 (ko) * 2000-12-21 2003-09-19 현대자동차주식회사 소형자동차용 리어현가장치의 부시조립체

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100398191B1 (ko) * 2000-12-21 2003-09-19 현대자동차주식회사 소형자동차용 리어현가장치의 부시조립체

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