JP2000326575A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JP2000326575A
JP2000326575A JP14001099A JP14001099A JP2000326575A JP 2000326575 A JP2000326575 A JP 2000326575A JP 14001099 A JP14001099 A JP 14001099A JP 14001099 A JP14001099 A JP 14001099A JP 2000326575 A JP2000326575 A JP 2000326575A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚さが綴じ部の前半頁と後半頁とで異なる預
金通帳等の記録媒体に対しても、常に適正な印字ギャッ
プを確保しつつ印字でき、高品位な印字結果が得られる
印字装置を提供する。 【解決手段】 インクジェット式印字装置は、所定の基
準面Sに対して第1の所定距離を維持しつつ往復移動す
る印字ヘッド7と、基準面Sに対して第1の所定距離よ
りも短い第2の所定距離を維持しつつ印字ヘッド7の近
傍で該印字ヘッド7と一体的に往復移動する媒体押さえ
ローラ15a、15bと、基準面Sを挟んで媒体押さえ
ローラ15a、15bに対向し且つ預金通帳31の搬送
方向の前方及び後方に夫々位置するプラテン26、27
と、プラテン26、27の媒体押さえローラ15a、1
5bに対する各突出量を制御するプラテン制御手段(4
1、30、31、50)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字装置に関し、
特に、預金通帳等の記録媒体に対して印字する印字装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、預金通帳等の記録媒体に印字する
印字装置として、ワイヤドットとインクリボンとを用い
る印字ヘッドを備えたものが知られている。このような
印字装置では、印字中の記録媒体の浮き上がりにより、
インクリボンと記録媒体とが擦れ合って記録媒体にイン
クが付着するという問題があった。
【0003】上記問題を解消するための印字装置が特開
平1−301347号公報に記載されている。この印字
装置は、媒体搬送路の上下に夫々配置されたカードホル
ダとプラテンとで記録媒体を挟み込むことによって記録
媒体の浮き上がりを押さえる構成を採用することで、記
録媒体の印字面とインクリボンとの間に所定の印字ギャ
ップを形成し、記録媒体とインクリボンとの接触を回避
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載の印字装置では、綴じ部の前半側と後半側とで厚さが
異なる預金通帳を記録媒体とする場合には、厚さの変化
に対処することができず、インクリボンと記録媒体との
接触が回避できなかった。このような問題は、インクジ
ェット式印字装置においても同様であり、印字ヘッドが
記録媒体に接触してインク汚れを生じていた。
【0005】本発明は、上記に鑑み、厚さが綴じ部の前
半側と後半側とで異なる預金通帳等の記録媒体に対して
も、常に適正な印字ギャップを確保しつつ印字すること
ができ、高品位な印字結果が得られる印字装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の印字装置は、印字位置に搬送される記録媒
体に印字する印字装置において、所定の基準面に対して
第1の所定距離を維持しつつ往復移動する印字ヘッド
と、前記基準面に対して前記第1の所定距離よりも短い
第2の所定距離を維持しつつ前記印字ヘッドの近傍で該
印字ヘッドと一体的に往復移動する媒体押さえ部材と、
前記基準面を挟んで前記媒体押さえ部材に対向し且つ記
録媒体の搬送方向の前方及び後方に夫々位置する第1及
び第2のプラテン部材と、前記第1及び第2のプラテン
部材の前記媒体押さえ部材に対する各突出量を制御する
プラテン制御手段とを備えることを特徴とする。
【0007】本発明の印字装置では、預金通帳のような
記録媒体に印字する際に、印字ヘッドとの対向位置に綴
じ部が到達したとき、第1及び第2のプラテン部材の突
出量を個別に変化させて、前半頁と後半頁とを媒体押さ
え部材に対して同等の状態で押しつけ、印字面を均一に
保持することができる。これにより、記録媒体は、前半
頁から後半頁にわたるどの箇所においても印字ギャップ
が適正に確保されるので、インク汚れが確実に回避さ
れ、高品位な印字結果が得られる。
【0008】ここで、本発明の好ましい印字装置では、
前記媒体押さえ部材は、所定高さの複数の突起が全周に
わたって形成されたローラを有することが好ましい。こ
れにより、印字密度が比較的低い預金通帳への印字を例
えばインクジェット方式で行う際に、ローラが、預金通
帳の印字面を所定高さの複数の突起で押さえつけるの
で、印字面にインク汚れが付着する不具合を回避し、高
品位な印字結果を得ることができる。
【0009】また、前記プラテン制御手段が、前記印字
位置の手前で記録媒体の印字面の高さを規制する規制ロ
ーラと、該規制ローラに対向し記録媒体の厚さ変化に従
って移動する厚さ検知ローラとを備えることが好まし
い。この場合、記録媒体の印字位置への進入に先立っ
て、記録媒体の厚さ変化を正確に検知することができる
ので、その検知結果に基づいて第1及び第2のプラテン
部材の突出量を適切に変更することができる。
【0010】更に、前記印字ヘッドに対するメンテナン
スを行うメンテナンス部と、前記印字ヘッドが前記メン
テナンス部に移動するとき該メンテナンス部から離反し
前記印字ヘッドが前記印字位置に移動するとき該印字位
置に接近するホルダ部材とを更に備え、前記媒体押さえ
部材が前記ホルダ部材に支持されることが好ましい。こ
の場合、媒体押さえ部材を印字時には適正な位置に保持
し、メンテナンス時にはメンテナンスを妨げない位置に
退避させることができるので、メンテナンス部の形状に
大きな制限が発生するような不都合が解消できる。
【0011】更に好ましくは、前記ホルダ部材が、移動
方向における両端に、移動方向前方に向かって前記基準
面から徐々に離れる形状の傾斜面を夫々有する。これに
より、端部が折れた記録媒体に対して印字する場合で
も、傾斜面によって、印字ヘッドを折れ部に接触させる
ことなく印字位置に円滑に導くことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施形態例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。図1
は、本発明の一実施形態例におけるインクジェット式印
字装置の構成を示す正面図である。インクジェット式印
字装置は、プリンタフレ−ム1と、プリンタフレ−ム1
の長手方向に往復移動可能に支持されたキャリッジ3
と、プリンタフレ−ム1の下部に配設された媒体保持機
構35とを有する。
【0013】プリンタフレ−ム1の長手方向には、相互
に平行な2本のガイドシャフト2が延在し、ガイドシャ
フト2にキャリッジ3が移動自在に支持される。ガイド
シャフト2の一方の端部(第1端部)及び他方の端部
(第2端部)には夫々、テンションプ−リ4及び5が回
転自在に支持され、テンションプ−リ4の裏面にはテン
ションプ−リ4を回転させるスペ−シングモ−タ6が配
設される。
【0014】プリンタフレ−ム1の第1端部下部には、
インク吐出部の清掃やインクの吸引等を行って、印字ヘ
ッド7による印字品位を確保するためのメンテナンス部
17が配設されている。メンテナンス部17に対向して
停止したキャリッジ3の背面には、所定形状のカムフォ
ロア16がプリンタフレ−ム1に固定されている。カム
フォロア16は、セクタブラケット10のローラ10a
を案内するもので、ガイドシャフト2の延在方向に沿っ
た平坦案内面16aと、図1中央の印字位置に向かって
徐々に上方に傾斜する傾斜案内面16bとを有する。
【0015】印字ヘッド7は、イエロー、マゼンダ、シ
アン及びブラックの計4色を用いたフルカラ−印字を行
うもので、インク吐出面(図示せず)と媒体印字面との
間隔が約1〜2mm程度の範囲で印字可能である。
【0016】テンションプ−リ4、5間には、無端ベル
ト14が巻回されている。無端ベルト14にはキャリッ
ジ3が固定されており、スペ−シングモ−タ6の作動で
無端ベルト14が回動すると、キャリッジ3がガイドシ
ャフト2に沿って移動する。プリンタフレ−ム1の他側
には、テンションローラ5の位置を変更して無端ベルト
14の張力を調整するテンション調整機構45が配設さ
れている。
【0017】キャリッジ3は、着脱可能な印字ヘッド7
と、印字ヘッド7に対し所定の軌跡で回動するローラホ
ルダ18と、キャリッジ3に対して回動するセクタギヤ
8と、セクタギヤ8と同軸に支持されたセクタブラケッ
ト10とを有する。キャリッジ3は更に、セクタギヤ8
の回転時にピニオン11を介して上下動するラック12
と、ラック12を移動案内するガイドフレ−ム13とを
有する。ガイドフレ−ム13は、上下方向に形成された
前後一対のガイド溝13aと、下部の所定位置に固定さ
れたガイドローラ46とを有する。
【0018】セクタギヤ8は、セクタ軸9の一端に固定
され、時計回り方向又は反時計回り方向に回転可能に支
持されると共に、スプリング20によって反時計回り方
向に常時付勢されている。セクタギヤ8の背面側には、
セクタ軸9の他端に所定の角度で固定されたセクタブラ
ケット10が配設される。
【0019】ローラホルダ18は、図1中央の印字位置
において印字ヘッド7の両側に位置する一対の媒体押さ
えローラ15a、15bを回転自在に有すると共に、ト
ーションばね22によって時計回り方向に常時付勢され
ており、ラック12の上下動に従って軌跡Aに示すよう
に回動する。
【0020】媒体保持機構35は、上部にペーパガイド
32が固定されたプラテンフレーム25を有し、ペーパ
ガイド32には、預金通帳31の幅と同程度の長さを有
する相互に平行な2本の溝部32aが形成される。プラ
テンフレーム25には、預金通帳31の幅と同程度の長
さを有するプラテン26、27が、各縁部を2本の溝部
32aから夫々進退できるように支持される。
【0021】プラテン26、27の下方には、プラテン
26、27の延在方向と平行なカムシャフト28、29
が回転自在に支持される。カムシャフト28には、イン
ボリュート形状のカム28aと、傘歯車33とが固定さ
れ、カムシャフト29には、インボリュート形状のカム
29aと、傘歯車34とが固定される。
【0022】カムシャフト28、29の下方にはモ−タ
30、31が配設されており、モ−タ30の回転軸に固
定された傘歯車30aが傘歯車33に噛み合い、モ−タ
31の回転軸に固定された傘歯車31aが傘歯車34に
噛み合っている。図中のCは、媒体押さえローラ15
a、15bに接触して所定レベルになった預金通帳31
の印字面、Sは、ペーパガイド32の上面が成す、印字
位置における基準面である。
【0023】図2は、ローラホルダ18を拡大して示す
平面図である。ローラホルダ18には、壁部18a〜1
8dによって区画された空間38内に相互に平行に挿入
された媒体押さえローラ15a、15bが、軸受け21
を介して回転自在に支持されている。ローラホルダ18
は、壁部18d側がラック12(図1)に受け軸19を
介して回動自在に支持される。媒体押さえローラ15
a、15bには夫々、全周にわたって、高さが約20〜
40μm程度の複数の突起36がエッチング又はセラミ
ックコ−ティングで形成されている。
【0024】図3は、ローラホルダ18を拡大して示す
側面図である。ローラホルダ18の移動方向に向いた壁
部18b及び18dには夫々、約45゜の傾斜面18e
及び約20〜40゜程度の傾斜面18fが形成される。
傾斜面18e、18fの存在により、預金通帳31の端
部が折れているような場合でも、キャリッジ3が円滑に
往復移動できる。
【0025】図4は、ローラホルダ18を拡大して示す
図3の矢印D方向から見た正面図である。媒体押さえロ
ーラ15a、15bは、複数の突起36が、印字ヘッド
7のインク吐出面よりも下方に、例えば約0.5〜1.
5mm程度突出している。この構成により、印字ヘッド
7は、印字位置における基準面Sに対する所定距離を維
持しつつ往復移動し、また、媒体押さえローラ15a、
15bは、上記所定距離よりも短い距離を維持しつつ印
字ヘッド7の近傍で一体的に往復移動する。
【0026】図5は、図1中央の印字位置に移動したキ
ャリッジ3を矢印B方向から見た状態で示す正面図であ
る。プリンタフレ−ム1には、背面にスペ−シングモ−
タ6、前面の所定位置にカムフォロア16が夫々固定さ
れ、紙面の手前・奥方向に一対のガイドシャフト2が固
定される。
【0027】キャリッジ3は、L字状の移動ガイド部材
3aを一体に有しており、移動ガイド部材3aの一部
が、一対のガイドシャフト2に摺動自在に支持される。
移動ガイド部材3aの上下方向における略中央部には、
ガイドシャフト2の延在方向と直交するセクタ軸9が回
動自在に貫通し、セクタ軸9の一端にセクタギヤ8が、
他端にセクタブラケット10が夫々固定される。
【0028】ガイドフレ−ム13の各ガイド溝13a
(図1)には、前後一対のラック12の双方を連結する
ガイド軸44の一端及び他端が挿入されている。ガイド
軸44がガイド溝13aに移動案内されることにより、
一対のラック12が一体に上下動する。
【0029】ガイドフレ−ム13には、ガイド軸44と
平行な回転軸48が回転自在に支持される。回転軸48
には、前後のラック12に夫々噛み合う2つのピニオン
11が固定され、後方側のピニオン11にはセクタギヤ
8が噛み合っている。このため、セクタギヤ8が時計回
り方向又は反時計回り方向に回動するとき、一対のピニ
オン11を介して一対のラック12が上方又は下方に移
動する。
【0030】キャリッジ3の前後には夫々、位置が固定
されたフィードローラ42及びフィードローラ42に対
して弾性付勢されたピンチローラ43と、位置が固定さ
れたフィードローラ40及びフィードローラ40に対し
て弾性付勢された厚さ検知ローラ41とが配設される。
フィードローラ40及び42の各表面には、全周にわた
って、エッチングやセラミックコ−ティングによって約
20〜40μm程度の複数の突起が形成されている。
【0031】突起を有するフィードローラ42は、ピン
チローラ43とによって、未乾燥のインクの転写を防ぎ
つつ、預金通帳31を図5の右方向に搬送する。この際
に、厚さ検知ローラ41は、フィードローラ40とによ
って預金通帳31を搬送しつつ、その厚さを検知する。
厚さ検知ローラ41と一体に上下動する部分(図示せ
ず)には、センサを構成する反射板が固定されており、
この反射板に所定方向の光が照射され、その反射光の角
度変化によってロ−ラ41の上下位置、つまり預金通帳
31の厚さが検知される。
【0032】媒体保持機構35は、ペーパガイド32
に、預金通帳31の幅と同程度の長さの2本の溝部32
aが相互に平行に形成される。プラテンフレーム25に
は、プラテン26、27が、支軸26a、27aによっ
て上下方向に摺動自在に支持される。プラテン26、2
7の一端及び他端の各近傍に形成された切欠き部26
b、27b(図1)には、支軸26a、27aに支持さ
れたローラ26c、27cが夫々位置し、これらローラ
26c、27cにカム28a、29aが夫々接触してい
る。
【0033】印字装置本体には、マイクロコンピュータ
等の制御部50が配設されており、制御部50の指令に
よってスペーシングモータ6、印字ヘッド7、及びモー
タ30、31が夫々制御され、また、厚さ検知ローラ4
1による検知信号が制御部50に入力される。
【0034】図6は、図5の状態の印字位置に預金通帳
31が搬送された状態を示す正面図である。同図で、預
金通帳31は、矢印A方向に搬送されるが、厚さ検知ロ
ーラ41によってその厚さを検知されつつ、前半頁がフ
ィードローラ42及びピンチローラ43によって、後半
頁がフィードローラ40及び厚さ検知ローラ41によっ
て牽引される。
【0035】本実施形態例のインクジェット印字装置
は、以下のように作動する。先ず、キャリッジ3がメン
テナンス部17に位置し、或いは、印字位置とメンテナ
ンス部17との間に待機した状態で、綴じ部をフィード
ローラ40及び厚さ検知ローラ41の延在方向に沿わせ
つつ、預金通帳31の先端をローラ40、41の接触部
に挿入する。次いで、フィードローラ40及び厚さ検知
ローラ41が、先端を挟持しつつ回転して預金通帳31
を取り込む。この際に、厚さ検知ロ−ラ41は、預金通
帳31の搬送時の厚さ変化に従って上下動し、先端部の
プラテン27への到達に先立って、預金通帳31の前半
頁の厚さを検知し、その検知信号を制御部50に送る。
【0036】このとき、キャリッジ3は例えばメンテナ
ンス部17に対向する位置にあり、セクタブラケット1
0は、カムローラ10aがカムフォロア16の平坦案内
面16bに当接して、図1におけるガイドシャフト2に
沿った状態で保持されている。
【0037】次いで、預金通帳31の先端がプラテン2
7に到達した時点で、上記検知信号に基づく制御部50
からの指令に応答して、モータ31、32が夫々作動し
てプラテン26、27の各突出量を変える。この後、預
金通帳31の印字面がCの位置になった時点で、モータ
31、32が停止する。
【0038】続いて、印字ヘッド7が、預金通帳31上
に移動して印字を開始する。この場合、キャリッジ3の
印字位置への移動により、カムローラ10aが平坦案内
面10aから傾斜案内面16bに移動するので、上記角
度に規制されていたセクタブラケット10が、軌跡Aに
示すように、反時計回り方向に徐々に回動する。
【0039】これに伴って、セクタギヤ8が同じ方向に
同じ角度だけ回動するので、時計回り方向に回転するピ
ニオン11を介してラック12が下降し、時計回り方向
に付勢されたローラホルダ18が、上面をガイドローラ
46に沿わせつつ、軌跡Aに示すように、時計回り方向
に徐々に回動する。そして、セクタブラケット10がキ
ャリッジ3の移動方向とほぼ直交方向になったとき、ロ
ーラホルダ14は、印字ヘッド7の両側に媒体押さえロ
ーラ15a、15bを夫々位置させた状態で停止する。
この動作が完了する位置は、図1における預金通帳31
の左端より僅かに手前である。
【0040】ローラホルダ18が媒体保持機構35上に
進入するとき、傾斜面18fが預金通帳31の左端部に
対向するので、キャリッジ3は、預金通帳31の端部に
ローラホルダ18を接触させることなく印字位置を円滑
に往復する。この際に、印字ヘッド7は、預金通帳31
の幅分だけ往復移動しつつ行単位の印字を行う。そし
て、1行に対する印字が終了した時点で、フィ−ドロ−
ラ40、42が所定角度回転することで改行が行われ、
次の行に対する印字が続行される。
【0041】前半頁における後半部分に対する印字で
は、綴じ部が印字ヘッド7の直下に移動する直前に、制
御部50から指令が送られて、プラテン27の上下位置
が後半頁の厚さに対応して調整される。次いで、綴じ部
がプラテン27を通過しプラテン26の直前に位置した
時点で、制御部50からの指令に応答して、プラテン2
6の高さも調整される。
【0042】印字の終了後、印字ヘッド7は、図1にお
ける預金通帳31の左端よりも僅かに左側、或いは、メ
ンテナンス部17上に移動し、この状態で、フィードロ
ーラ40、42が所定数回転することによって、預金通
帳31が排出される。印字ヘッド7がメンテナンス部1
7に移動する際には、セクタブラケット10及びローラ
ホルダ18が、印字開始時における印字ヘッド7の移動
と逆の方向に回動し、ローラホルダ18が、メンテナン
ス部17への到達に先立って、ガイドフレ−ム13に沿
った状態で停止する。
【0043】本実施形態例では、印字位置手前で厚さ検
知ローラ41によって預金通帳31の厚さを予め検知
し、その検知信号に応答してプラテン26、27を個別
に上下動させ、印字ギャップを預金通帳31の厚さに応
じて調整する。これにより、預金通帳31の厚さが綴じ
部で変化する場合でも、一定の印字ギャップを常時確保
できるので、高品位な印字が実現する。
【0044】また、媒体押さえローラ15a、15b
が、全周にわたって複数の突起36を有するので、ロー
ラ15a、15bを介して預金通帳31に未乾燥のイン
クが付着する不都合が回避でき、特に低い印字密度の場
合に高品位な印字結果が得られる。更に、ローラホルダ
18が、キャリッジ3の移動時に、媒体押さえローラ1
5a、15bを印字ヘッド7に接触させないように回動
するので、メンテナンス部17の形状に対する大きな制
限が解消される。インク吐出面と印字面Cとの距離は、
印字ヘッド7の吐出能力によって適宜変更することがで
き、また、媒体押さえローラ15a、15bのインク吐
出面からの距離も、印字ヘッド7の印字可能な範囲に応
じて適宜設定できる。
【0045】本実施形態例では、預金通帳31に対する
印字装置に本発明を適用したが、これに限られず、冊子
状の記録媒体に対して印字を行う印字装置に適用するこ
とも可能である。また、本実施形態例では、4色を用い
てフルカラ−印字を行う構成であったが、これに限られ
ず、マゼンダ及びブラックを用いた2色用の印字ヘッド
に、或いは、ブラック単色の印字ヘッドに、更には、4
色以上の種々の色を組み合わせて用いる印字ヘッドに本
発明を適用することができる。
【0046】ところで、写真画像のように、印字密度が
高く預金通帳31のようには膨らみが無い記録媒体に印
字する場合には、各色のインクが重なるためインクの乾
燥速度が遅くなる。しかし、本実施形態例では、インク
突出部が印字面Cから約0.5〜1.5mm程度の間隔
を有するので、媒体押さえローラ15a、15bが写真
画像の印字面に接触することはなく、高品位な印字が得
られる。
【0047】また、本実施形態例では、インク滴を吐出
するインクジェット式印字装置について説明したが、こ
れに限られず、インクリボンを用いてドットインパクト
を行う印字装置に本発明を適用することができる。
【0048】以上、本発明をその好適な実施形態例に基
づいて説明したが、本発明の印字装置は、上記実施形態
例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態
例の構成から種々の修正及び変更を施した印字装置も、
本発明の範囲に含まれる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の印字装置
によると、厚さが綴じ部の前半側と後半側とで異なる預
金通帳等の記録媒体に対しても、常に適正な印字ギャッ
プを確保しつつ印字することができ、高品位な印字結果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例におけるインクジェット
印字装置の構成を示す正面図である。
【図2】本実施形態例のローラホルダを拡大して示す平
面図である。
【図3】本実施形態例のローラホルダを拡大して示す側
面図である。
【図4】本実施形態例のローラホルダを図3の矢印D方
向から見た正面図である。
【図5】印字位置におけるキャリッジを図1の矢印B方
向から見た状態で示す正面図である。
【図6】図5のキャリッジに預金通帳が搬送された状態
を示す正面図である。
【符号の説明】
1:プリンタフレ−ム 2:ガイドシャフト 3:キャリッジ 6:スペ−シングモ−タ 7:印字ヘッド 8:セクタギヤ 9:セクタ軸 10:セクタブラケット 10a:カムローラ 11:ピニオン 12:ラック 13:ガイドフレ−ム 15a、15b:媒体押さえローラ 16:カムフォロア 16a:平坦案内面 16b:傾斜案内面 17:メンテナンス部 18:ローラホルダ 18e、18f:傾斜面 26、27:プラテン 28a、29a:カム 30、31:モ−タ 30a、31a、33、34:傘歯車 31:預金通帳 35:媒体保持機構 36:突起 40、42:フィードローラ 41:厚さ検知ローラ 43:ピンチローラ A:軌跡 C:印字面 S:基準面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C058 AB15 AB17 AB22 AC04 AD07 AE05 CA01 DA11 DA18 DA41 DE04 DE09 DE12 DE31 DE34 2C059 AA22 AA58 AA81 BB06 BB07 BB10 CC20 DD06 DD09 DD15 FF02 FF12 2C064 CC04 CC05 DD07 DD12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字位置に搬送される記録媒体に印字す
    る印字装置において、 所定の基準面に対して第1の所定距離を維持しつつ往復
    移動する印字ヘッドと、 前記基準面に対して前記第1の所定距離よりも短い第2
    の所定距離を維持しつつ前記印字ヘッドの近傍で該印字
    ヘッドと一体的に往復移動する媒体押さえ部材と、 前記基準面を挟んで前記媒体押さえ部材に対向し且つ記
    録媒体の搬送方向の前方及び後方に夫々位置する第1及
    び第2のプラテン部材と、 前記第1及び第2のプラテン部材の前記媒体押さえ部材
    に対する各突出量を制御するプラテン制御手段とを備え
    ることを特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】 前記媒体押さえ部材は、所定高さの複数
    の突起が全周にわたって形成されたローラを有する、請
    求項1に記載の印字装置。
  3. 【請求項3】 前記プラテン制御手段が、前記印字位置
    の手前で記録媒体の印字面の高さを規制する規制ローラ
    と、該規制ローラに対向し記録媒体の厚さ変化に従って
    移動する厚さ検知ローラとを備える、請求項1又は2に
    記載の印字装置。
  4. 【請求項4】 前記印字ヘッドに対するメンテナンスを
    行うメンテナンス部と、 前記印字ヘッドが前記メンテナンス部に移動するとき該
    メンテナンス部から離反し前記印字ヘッドが前記印字位
    置に移動するとき該印字位置に接近するホルダ部材とを
    更に備え、 前記媒体押さえ部材が前記ホルダ部材に支持される、請
    求項1〜3の何れかに記載の印字装置。
  5. 【請求項5】 前記ホルダ部材が、移動方向における両
    端に、移動方向前方に向かって前記基準面から徐々に離
    れる形状の傾斜面を夫々有する、請求項4に記載の印字
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006239889A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Seiko Epson Corp プリンタ及びその制御方法
JP2013111837A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Brother Industries Ltd インクジェット記録装置

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