JP2005161598A - 記録装置 - Google Patents

記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005161598A
JP2005161598A JP2003401221A JP2003401221A JP2005161598A JP 2005161598 A JP2005161598 A JP 2005161598A JP 2003401221 A JP2003401221 A JP 2003401221A JP 2003401221 A JP2003401221 A JP 2003401221A JP 2005161598 A JP2005161598 A JP 2005161598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
recording material
paper
distance
recording apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003401221A
Other languages
English (en)
Inventor
Nozomi Nishihata
西端  望
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2003401221A priority Critical patent/JP2005161598A/ja
Publication of JP2005161598A publication Critical patent/JP2005161598A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Common Mechanisms (AREA)

Abstract

【目的】被記録材に反りがあるような場合でも、紙間距離を適正に維持することができ、画像品位を良好に保つとともに、被記録材の先端部及び後端部における記録ヘッドとの擦れを防止できる記録装置を提供する。
【構成】記録ヘッド40と被記録材27との間の紙間距離δを変化させる紙間調節機構20を備えた記録装置において、同一の被記録材27の記録位置に応じて紙間調節機構20を作動させて紙間距離δを変化させる。例えば、被記録材27を記録部の搬送方向上流側もしくは下流側の搬送ローラのみで挟持しているときには紙間距離δを比較的大きくし、被記録材27を上流側及び下流側の搬送ローラで挟持しているときには紙間距離δを比較的小さくする。
【選択図】 図2

Description

本発明は記録ヘッドと被記録材との間の間隔を変化させる紙間調節機構を備えた記録装置に関する。
パソコンなどの出力装置として、記録手段としての記録ヘッドを画像情報に基づいて駆動することにより記録用紙等の被記録材に文字や画像を記録するプリンタ(印刷装置)等の記録装置が使用されている。記録装置の用途は近年増加しており、パソコンからの出力であれば、特にインターネット情報の出力や写真の出力といった画像情報の出力の形態が増えており、また、パソコンを介さないでデジタルカメラ等の画像情報を直接記録装置から出力する形態を実用化されており、種々の形態による画像情報の出力が非常に増えてきている。文字情報の出力とは異なり、画像情報の出力では被記録材の上端から下端まで全面に画像を形成する場合が多い。
図8は本発明を適用する前の記録装置の一例を示す模式的縦断面図である。図8において、101は用紙等の被記録材112を積載保持するとともに1枚ずつ分離して記録部へ送給するための給紙部、102は給紙部101から送給された被記録材112を副走査(紙送り、搬送)するための第1の搬送ローラ、103は被記録材112を搬送ローラ102に圧接するための従動ローラ(ピンチローラ)である。前記従動ローラ103は従動ローラホルダ104に回動自在に保持されており、該ホルダ101を不図示のばねによって第1の搬送ローラ102に向けてばね付勢することにより前記従動ローラ103が該搬送ローラ102へ圧接される。
106はキャリッジユニットであり、記録手段としての記録ヘッド140をキャリッジ145に搭載することにより構成されている。キャリッジユニット106は、ガイドシャフト107に沿って主走査方向に往復移動可能に案内支持されている。111は記録部において被記録材112をバックアップしながら所定の通紙経路(搬送経路)に沿って案内するためのプラテンである。108は被記録材112を装置本体から排出するために記録ヘッド140の搬送方向下流側に配置された第2の搬送ローラとしての排紙ローラである。この第2の搬送ローラ108に対しては搬送力を付与するための拍車109が従動回転するようにして押圧されている。
給紙部101から給送された被記録材112は第1の搬送ローラ102と従動ローラ103に挟持されて記録部を通して搬送され、キャリッジユニット106による主走査と搬送ローラ102による副走査を交互に繰り返しながら記録(印刷)が行われる。被記録材112の先端部を記録する際には、被記録材112は第1の搬送ローラ102と従動ローラ103とで形成される第1の搬送ローラ対のニップ部(第1のニップ部)だけで挟持された状態で画像が形成される。副走査(紙送り)が進んで被記録材の中央部を記録する際には、前記第1の搬送ローラ対の第1のニップ部、並びに第2の搬送ローラ108と拍車109とのニップ部(第2のニップ部)の双方によって挟持された状態で画像が形成される。
つまり、記録ヘッド140の上流側のニップ部と下流側のニップ部との両方によってニップ(挟持)され紙送りされながら記録が行われる。さらに副走査(紙送り)が進んで被記録材の後端部を記録する際には、該被記録材の後端部が第1の搬送ローラ102(第1のニップ部)から外れ、第2の搬送ローラ108と拍車109とのニップ部(第2のニップ部)だけで挟持された状態で画像が形成される。特に縁無し印刷(記録)を行う場合には、被記録材の先端部及び後端部と両側部に該被記録材のサイズよりも大きい印刷領域を設定して印刷が行われるが、このような縁無し印刷を行う場合には、前述のような一方のニップ部だけで挟持搬送しながら記録する動作が必要不可欠になる。
特開平6−261686号公報
しかしながら、従来の記録装置においては、前述のような一方のニップ部だけで挟持して印刷(記録)する場合、次のような解決すべき技術的課題が存在していた。すなわち、同一の被記録材の先端部及び後端部を印刷する際、該被記録材にカール(反り)などの変形が発生していると、該被記録材がキャリッジユニット106側(記録ヘッド140側)へ浮いてしまって記録画像が乱れたり、最悪の場合には被記録材と記録ヘッドが擦れるといった不都合が生じていた。インクジェット記録装置の場合、このような不都合を避けるために記録ヘッド140(その吐出口面140a)と被記録材表面との距離(紙間距離)を大きくとることが考えられるが、このような方法では、画像品位の劣化などが発生することになり、解決策にはならない。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、紙間距離を適正に維持することができ、画像品位を良好に保つとともに、被記録材の先端部及び後端部における記録ヘッドとの擦れを防止することができる記録装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するため、記録ヘッドと被記録材との間の紙間距離を変化させる紙間調節機構を備えた記録装置において、同一の被記録材の記録位置に応じて前記紙間調節機構を作動させて前記紙間距離を変化させることを特徴とする。前記紙間距離の制御手段としては、例えば、被記録材搬送方向における記録部の上流側及び下流側に搬送ローラを配置し、被記録材を上流側もしくは下流側の搬送ローラのみで挟持しているときの前記紙間距離を、被記録材を上流側及び下流側の搬送ローラで挟持しているときの紙間距離よりも大きくする構成が採られる。このような構成は、特に、被記録材にカール(反り)等の変形が発生するおそれがある場合に好適なものである。
本発明による記録装置によれば、同一の被記録材の記録位置に応じて紙間調節機構を自動的に作動させて紙間距離を変化させる構成とするので、紙間距離を適正に維持することができ、画像品位を良好に保つとともに、被記録材の先端部及び後端部における記録ヘッドとの擦れを防止することができる記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明を適用した記録装置の構成例を示す模式的斜視図であり、図2は図1の記録装置の縦断面図である。図1及び図2において、キャリッジ45に記録手段としての記録ヘッド40を位置決め搭載した構成を有するキャリッジユニット10は、装置本体に設置されたガイドシャフト11に沿って往復移動可能に案内支持されている。キャリッジ45には、ガイドシャフト11に嵌合される第1のガイド面(軸受面)10aと、装置本体のシャーシ32等に形成されたガイドレール32eに摺動係合される第2のガイド面10bとが設けられている。
本実施形態における記録装置は、記録ヘッド40から用紙等の被記録材27へインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置の場合が例示されている。12は、被記録材27を積載保持するとともに記録部まで被記録材27を1枚ずつ送給するための給紙部である。給紙部12は、給紙ローラ13と圧板14と被記録材積載面15を備えており、ばね付勢された圧板を介して被記録材27を給紙ローラ13に圧接するとともに、該給紙ローラを駆動することにより被記録材を1枚ずつ分離して被記録材ガイド面16に沿って記録部へ給送(供給)するように構成されている。ガイド面16に沿って供給される被記録材27は、先ず第1の搬送ローラ(副走査ローラ)18とピンチローラ19の間のニッブ部(圧接部、被記録材挟持部)に挿入され、これらの第1の搬送ローラ対によって搬送(紙送り)される。前記ピンチローラ19は、ピンチローラホルダ17に回転自在に保持され、不図示のピンチローラ圧接ばねにより搬送ローラ18に向けて付勢されている。
図1及び図2において、21は、記録部において被記録材27をバックアップしながら所定の通紙経路(搬送経路)に沿って案内するためのプラテンである。記録ヘッド40の搬送方向下流側には、第2の搬送ローラ(排紙ローラ)23と拍車24から成る第2の搬送ローラ対が配置されている。拍車24は、不図示の拍車ホルダに回転自在に保持され、不図示の拍車ばねにより第2の搬送ローラ23に向けて付勢されている。記録部を通過した被記録材27はこれらの第2の搬送ローラ対の間のニップ部(挟持部)に挿入され、被記録材27の後端が前記第1の搬送ローラ対18、19から外れるまでは、前記第1及び第2の搬送ローラ対の両方によって搬送される。なお、第2の搬送ローラ23は第1の搬送ローラ18と同期して回転駆動される。記録装置に向かってシャーシ32の右側には右側板32cが設けられ、シャーシ32の左側には左側板32dが設けられ、前記ガイドシャフト11はこれらの側板32c、32dによって支持されている。該シャーシ32の上部には前記ガイドレール32eが一体に形成されている。
図1及び図2に示す記録装置には、記録ヘッド40(その吐出口面40a)と被記録材27の表面との間隔(紙間距離)を変化されるために、以下に説明するような紙間調節機構20が設けられている。図1及び図2において、キャリッジユニット10の往復移動を案内支持するためのガイドシャフト11は、シャーシ32の右側板32c及び左側板32dに対して上下方向に移動可能(昇降可能)に取り付けられている。前面から記録装置に向かって、前記ガイドシャフト11の右側端部には第1のカム(ガイドシャフトカム)28が設けられ、該ガイドシャフト11の左側端部には第2のカム(ガイドシャフトカム)29が設けられている。
前記シャーシ32の右側板32c、左側板32dのそれぞれには、前記第1のガイドシャフトカム28と係合する第1のカムフォロア部32a、前記第2のガイドシャフトカム29と係合する第2のカムフォロア部32bが設けられている。前記第1のカム28の側面には同心のギア部28bが設けられている。シャーシ32の図示右側寄りの位置には、キャリッジユニット10を昇降させるための駆動源としてのリフトモータ31が取り付けられており、該リフトモータ31のピニオンギア33はアイドラギア30と噛み合っており、該アイドラギア30はさらに前記第1のガイドシャフトカム28のギア部28bと噛み合っている。
図2において、記録ヘッド40のインク吐出部(本実施例では、複数の吐出口から成る吐出口列が形成された吐出口面)40aとプラテン21上の被記録材27の表面との間の距離δが紙間距離であり、上記紙間調節機構20はこの紙間距離δを自動的に変化させるための手段である。特に、記録装置がキャリッジユニット10の記録ヘッド40から被記録材27にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置である場合には、前記紙間距離δを小さくするほど画像品位が向上することになるが、あまり小さくすると、被記録材の反りやインクを含んで湿潤した被記録材の変形などによって、記録ヘッド40と被記録材27が擦れるという不具合が発生しやすくなる。本実施形態は、同一の被記録材の記録中における記録位置に応じて紙間調節機構20を自動的に作動させて紙間距離δを変化させることで、上記のような不具合を無くすものである。
図3は本実施例に係る紙間調節機構20の構成及び動作を説明するための模式的縦断面図である。次に、図3を参照して、紙間距離δを変化させるための構成及び動作について説明する。図3において、リフトモータ31が図示の反時計方向に回転すると、ピニオンギア33及びアイドラギア30を介して前記ギア部28bが同様に反時計方向に回転し、第1のガイドシャフトカム28が反時計方向に回転する。すると、第1のカム28の突起部28aがシャーシ32のカムフォロア部32aを押圧し、その反動によってガイドシャフト11が矢印で示すように上方向へ移動させられる。
一方、ガイドシャフト11の反対側(左側)においても、ガイドシャフト11の回転に対して同位相で動作するように構成されており、従って、第2のカム29の突起部29a(不図示)がカムフォロア部32b(不図示)を押圧し、その反動によってガイドシャフト11が同様に上方向へ移動させられる。その結果、キャリッジユニット10全体がプラテン21に対して平行状態を保ちながら上昇し、前記紙間距離δが大きくなる方向に変化する。この状態から、リフトモータ31が逆方向に回転するか、もしくは同方向に更に回転すると、カムフォロア部32a、32bに当接する上記カム28、29の突起部が低くなったり、無くなったり、さらにはカムフォロア部32a、32bから上記カム28、29が離間することにより、ガイドシャフト11と共にキャリッジユニット10が下降し、前記紙間距離δが小さくなる方向に変化する。
図4は本実施例に係る記録装置において被記録材が第1の搬送ローラ対18、19のニップ部のみで挟持搬送されるときに紙間距離δを比較的大きくする制御動作を示す模式的縦断面図であり、図5は本実施例に係る記録装置において被記録材が第2の搬送ローラ対23、24のニップ部のみで挟持搬送されるときに紙間距離δを比較的大きくする制御動作を示す模式的縦断面図である。次に、図4及び図5を参照して記録動作に合わせて紙間距離を変化させる制御動作の一例について説明する。
給紙部12から給送された被記録材27は、先ず、記録部の搬送方向上流側に配置された第1の搬送ローラ(副走査ローラ)18及びピンチローラ19から成る第1の搬送ローラ対によって形成された第1のニップ部に挿入され、記録部のプラテン21まで搬送される。例えば縁無し印刷の場合には被記録材27の先端ぎりぎりから印刷することになるが、その際には被記録材27は未だ記録部の搬送方向下流側の第2の搬送ローラ(排紙ローラ)23及び拍車24から成る第1の搬送ローラ対によって形成された第2のニップ部には到達しておらず、被記録材は上記第1のニップ部のみで挟持搬送される。そのため、紙送りされる被記録材27に少しでもカール(反り)が発生していると該被記録材が記録ヘッド40の吐出口面40aに擦れる可能性が高くなる。そのため、図4の状態では、被記録材27の先端部が第2の搬送ローラ対23、24に挟持されるまでは、紙間距離δを適正範囲に収めるとともに記録ヘッド40との擦れを防止するために、あらかじめ記録ヘッド40を上昇させて紙間距離δを大きくしておく。
その後、被記録材27の先端部が第2の搬送ローラ対23、24の第2のニップ部に到達し、この第2のニップ部と上記第1のニップ部の両方で挟持搬送される状態になると、被記録材27にカールがある場合でも、記録部における該被記録材の浮きを抑えることができる。従って、紙間距離δを適正範囲に収めるとともに記録ヘッド40との擦れを防止し、画像品質を向上させるために、記録ヘッド40を下降させて紙間距離δを小さくしておく。これは、副走査方向における被記録材27の位置(又は記録位置)を検知し、適切なタイミングでリフトモータ31を所定方向に駆動してガイドシャフト11を回転させる制御動作によって行われる。紙間距離δを小さくした状態は図2に例示されており、この状態では、カム28、29の突起部28a、29aがカムフォロア部32a、32bから離れ、ガイドシャフト11が下降された状態である。
紙間距離δを変化させるタイミングに関しては、例えば、搬送経路(被記録材ガイド面16など)に配設されたPE(Paper Edge、紙端検知)センサ34による検出タイミングを用いたり、あるいは、又は予め記憶された被記録材27の長さに基づいて決定される。また、紙間距離δを急激に変化させると画像品位が落ちる場合があるので、紙間距離δを徐々に変化(減少)させることが好ましい。具体的には、例えば、画像形成を記録ヘッドの複数スキャンで行うマルチパス画像形成手段を備えている場合には、マルチパス記録(複数の主走査で所定幅の1ラインの画像を形成する記録)の際に、キャリッジ45の所定数(1もしくは2以上)のスキャン(主走査)ごとに紙間距離δを段階的に変化(減少)させる制御方法が採用される。
さらに記録動作が進んで、被記録材27の後端部が第1の搬送ローラ対18、19抜け、第2の搬送ローラ対23、24のみで挟持搬送される状態(図5の状態)になるが、前記縁無し印刷の場合には被記録材27の後端ぎりぎりまで印刷するような場合には、このような状態でも記録動作が続行される。この状態では、被記録材は上記第2のニップ部のみで挟持搬送されるため、被記録材27が少しでもカールしていると、図4の場合と同様に該被記録材が記録ヘッド40の吐出口面40aに擦れる可能性が高くなる。そのため、図5の状態では、紙間距離δを適正範囲に収めるとともに記録ヘッド40との擦れを防止するために、あらかじめ記録ヘッド40を上昇させて紙間距離δを大きくしておく。この場合の紙間距離δの変更も、副走査方向における被記録材27の位置(又は記録位置)を検知し、適切なタイミングでリフトモータ31を所定方向に駆動してガイドシャフト11を回転させる制御動作によって行われる。
この場合の紙間距離δを変化させるタイミングも、例えば、搬送経路(被記録材ガイド面16など)に配設されたPE(Paper Edge、紙端検知)センサ34による検出タイミングを用いたり、あるいは、又は予め記憶された被記録材27の長さに基づいて決定される。そして、この場合は、紙間距離δの急激な変化によって画像品位が落ちるのを防止するために、あらかじめ紙間距離δを徐々に変化(増加)させることが好ましい。具体的には、画像形成を記録ヘッドの複数スキャンで行うマルチパス画像形成手段を備えている場合には、被記録材27の後端が第1の搬送ローラ対18、19を離れる前に、マルチパス記録(複数の主走査で所定幅の1ラインの画像を形成する記録)の際に、予めキャリッジ45の所定数(1もしくは2以上)のスキャン(主走査)ごとに紙間距離δを段階的に変化(増加)させる制御方法が採用される。
以上説明した実施例によれば、記録ヘッド40と被記録材27との間の紙間距離δを変化させる紙間調節機構20を備えた記録装置において、同一の被記録材27の記録位置に応じて前記紙間調節機構20を作動させて前記紙間距離δを変化させるように構成するので、被記録材27に反りがあるような場合でも、紙間距離δを適正に維持することができ、画像品位を良好に保つとともに、被記録材27の先端部及び後端部における記録ヘッド40との擦れを防止することができる記録装置が提供される。
図6は本発明の実施例2に係る紙間調節機構を備えた記録装置の構成を示す模式的斜視図であり、図7は図6の記録装置の紙間調節機構の構成及び動作を説明するための模式的縦断面図である。本実施例に係る紙間調節機構20においては、紙間距離δの変更(調節)は記録部におけるプラテンの位置の変更によって行われる。図6及び図7において、記録ヘッド40の吐出口面40aと所定間隔をおいて対面するプラテン55の底面(下面)の左右両側の部位のそれぞれにはプラテンカムフォロア(カムフォロア部)55aが設けられている。カム軸51の左右には、前記左右のプラテンカムフォロア55aのそれぞれと係合可能なカム部51aが設けられている。また、カム軸51の一端部(図示の右側端部)にはギア部(カムギア)51bが設けられている。前述の実施例1の場合と異なり、本実施例におけるプラテン55はシャーシ32に対して上下方向に移動可能に取り付けられている。
シャーシ32の図示右側寄りの位置には、キャリッジユニット10を昇降させるための駆動源としてのリフトモータ54が取り付けられており、該リフトモータ54のピニオンギア(モータピニオン)53はアイドラギア52と噛み合っている。前記アイドラギア52は、さらに、前記カム軸51のカムギア(ギア部)51bと噛み合っている。キャリッジユニット10の往復移動を案内支持するためのガイドシャフト11は、前述の実施例1の場合の昇降可能なガイドシャフトとは異なり、シャーシ32の両側の側板32c、32dに対して一定の部位に固定的に取り付けられている。本実施例に係る記録装置は、以上の点で実施例1と相違するが、その他の点では実質的に同じ構成を有しており、対応する部分をそれぞれ同一符号で示し、それらの詳細説明は省略する。本実施例においても、リフトモータ54の駆動によって、同一被記録材27の記録位置に応じて紙間距離δを変化させ得るように構成されており、この点に関する機能もしくは適用可能性は図4及び図5を参照して説明した実施例1の場合と実質的に同じである。
図7において、リフトモータ54が図示の時計方向に回転すると、モータピニオン53及びアイドラギア52を介して、カム軸51のギア部51bが同様に時計方向に回転する。その結果、カム軸51の左右のカム部51aによってプラテン55の左右のカムフォロア部55aが押し下げられ、プラテン55が下方へ移動させられる。このプラテン55の下降によって、記録ヘッド40の吐出口面40aとプラテン55上の被記録材27の表面との間の間隔(紙間距離)δが大きくなる。紙間距離δを逆に小さくする場合は、リフトモータ54を逆転させる。ただし、この場合、上記カム部51aの形状によっては、実施例1の場合と同様、同方向にさらに回転させても良い。
本実施例は以上説明した点で前述の実施例1と相違しているが、その他の点では図1〜図5で説明した実施例1の場合と実質的に同じ構成を有しており、それぞれ対応する部分を同一符号で示し、それらの詳細説明は省略する。従って、記録装置のその他の構成及び動作は実施例1の場合と実質的に同じであり、従って、本実施例によっても、実施例1の場合と同様、被記録材27に反りがあるような場合でも、紙間距離δを適正に維持することができ、画像品位を良好に保つとともに、被記録材27の先端部及び後端部における記録ヘッド40との擦れを防止することができる記録装置が提供される。
なお、以上の実施形態では、記録部の搬送方向上流側及び搬送方向下流側に搬送ローラ対を1組ずつ配置する場合を例示したが、これは、両側もしくは片側に2組以上の搬送ローラ対を配置しても良く、その場合も、上流側の搬送ローラ対が第1の搬送ローラ対に対応し、下流側の搬送ローラ対が第2の搬送ローラ対に対応するものであり、本発明はそれらの構成もその範囲内に含むものである。また、以上の実施形態では、本発明が適用される記録装置がインクジェット記録装置である場合を例に挙げて説明したが、本発明は、記録ヘッドと被記録材との間に所定の紙間距離を設けて記録する記録装置であれば、その他の記録装置にも適用可能なものであり、同様の作用、効果が得られるものである。
また、以上の実施形態においては、記録ヘッドを被記録材に対して相対移動させながら記録するシリアル記録方式の記録装置を例に挙げて説明したが、本発明は、被記録材の全幅又は一部をカバーする長さのラインタイプの記録ヘッドを用いて副走査のみで記録するライン記録方式の記録装置に対しても同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。また、本発明は、1個の記録ヘッドを用いる記録装置、異なる色のインクで記録する複数の記録ヘッドを用いるカラー記録装置、あるいは同一色彩で異なる濃度で記録する複数の記録ヘッドを用いる階調記録装置、さらには、これらを組み合わせた記録装置の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。
さらに、本発明は、インクジェット記録装置に適用する場合、記録ヘッドとインクタンクを一体化した交換可能なインクカートリッジを用いる構成、記録ヘッドとインクタンクを別体にし、その間をインク供給用チューブ等で接続する構成など、記録ヘッドとインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。なお、本発明は、インクジェット記録装置に適用する場合、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用いる記録手段を使用するものである場合にも適用できるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置において優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるからである。
本発明を適用した記録装置の構成例を示す模式的斜視図である。 図1の記録装置の縦断面図である。 本発明を適用した記録装置の実施例1に係る紙間調節機構の構成及び動作を説明するための模式的縦断面図である。 本発明を適用した記録装置の実施例1において被記録材が第1の搬送ローラ対のニップ部だけで挟持搬送されるときに紙間距離を比較的大きくする制御動作を示す模式的縦断面図である。 本発明を適用した記録装置の実施例1において被記録材が第2の搬送ローラ対のニップ部だけで挟持搬送されるときに紙間距離を比較的大きくする制御動作を示す模式的縦断面図である。 本発明の実施例2に係る紙間調節機構を備えた記録装置の構成を示す模式的斜視図である。 図6の記録装置の紙間調節機構の構成及び動作を説明するための模式的縦断面図である。 本発明を適用する前の記録装置の一例を示す模式的縦断面図である。
符号の説明
10 キャリッジユニット
11 ガイドシャフト
12 給紙部
18 第1の搬送ローラ(副走査ローラ)
19 ピンチローラ(従動ローラ)
20 紙間調節機構
21 プラテン
23 第2の搬送ローラ(排紙ローラ)
24 拍車
27 被記録材(用紙等)
28 第1のガイドシャフトカム
29 第2のガイドシャフトカム
30 アイドラギア
31 リフトモータ
32 シャーシ
32a、32b カムフォロア部
33 ピニオンギア(モータピニオン)
34 PEセンサ(紙端検知センサ)
40 記録ヘッド(記録手段)
40a 吐出口面
45 キャリッジ
51 カム軸
51a カム部
51b カムギア
52 アイドラギア
53 モータピニオン(ピニオンギア)
54 リフトモータ
55 プラテン
55a カムフォロア部(プラテンカムフォロア)

Claims (5)

  1. 記録ヘッドと被記録材との間の紙間距離を変化させる紙間調節機構を備えた記録装置において、同一の被記録材の記録位置に応じて前記紙間調節機構を作動させて前記紙間距離を変化させることを特徴とする記録装置。
  2. 被記録材搬送方向における記録部の上流側及び下流側に搬送ローラを配置し、被記録材を上流側もしくは下流側の搬送ローラのみで挟持しているときの前記紙間距離を、被記録材を上流側及び下流側の搬送ローラで挟持しているときの紙間距離よりも大きくすることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 画像形成を記録ヘッドの複数スキャンで行うマルチパス画像形成手段を備え、前記紙間距離を所定数のスキャンごとに段階的に変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記記録ヘッドの位置を変化させることにより前記紙間距離を変化させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 前記被記録材の位置を変化させることにより前記紙間距離を変化させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の記録装置。
JP2003401221A 2003-12-01 2003-12-01 記録装置 Pending JP2005161598A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003401221A JP2005161598A (ja) 2003-12-01 2003-12-01 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003401221A JP2005161598A (ja) 2003-12-01 2003-12-01 記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005161598A true JP2005161598A (ja) 2005-06-23

Family

ID=34725218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003401221A Pending JP2005161598A (ja) 2003-12-01 2003-12-01 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005161598A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007144633A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置
JP2007152792A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Canon Inc 記録装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007144633A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置
JP4668044B2 (ja) * 2005-11-24 2011-04-13 株式会社リコー インクジェット記録装置
JP2007152792A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Canon Inc 記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4667300B2 (ja) 記録装置
JP4415937B2 (ja) シート搬送装置、画像記録装置
JP4934488B2 (ja) 記録装置
US7533962B2 (en) Ink jet printing apparatus and ink jet printing method
US6682190B2 (en) Controlling media curl in print-zone
JP4551719B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法
JP2008213290A (ja) 記録装置
JP3935310B2 (ja) プリンタの媒体形状制御用内部紙案内
US6808259B2 (en) Controlling media curl in print-zone
JP2011046110A (ja) インクジェット記録装置
JP2006305901A (ja) インクジェット記録装置
JP2005161598A (ja) 記録装置
JP2005154113A (ja) 記録装置及び記録方法
JP2004098668A (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録方法およびプログラム
CN1443649A (zh) 成像设备
JP2006103278A (ja) 記録装置
JP2002053241A (ja) フラップ押さえ部材及び該部材を備える記録装置
JP3856104B2 (ja) 記録装置
JP2008213993A (ja) 記録装置
JPH10250057A (ja) インクジェット記録装置
JP2008230764A (ja) 印字装置
JP4387819B2 (ja) 記録装置
JP2010143705A (ja) 記録装置および記録方法
JP6732462B2 (ja) 記録装置及び記録装置の制御方法
JP2009039885A (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060629