JP2000326516A - シリコン基板のサンドブラスト加工方法及びインクジェットプリンタヘッド - Google Patents
シリコン基板のサンドブラスト加工方法及びインクジェットプリンタヘッドInfo
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Abstract
ク供給穴を備えたインクジェットプリンタヘッド及びそ
のようなシリコン基板のサンドブラスト加工方法を提供
する。 【解決手段】第1の工程でシリコンウエハ上の基板30
に第1の溝38aを、インク供給溝38の長手方向に沿
って砥粒噴射ノズルを基板30の幅のピッチで20回折
り返し走査させて100〜200μmの深さに形成す
る。第2の工程でシリコンウエハ48を裏返しインク供
給溝38の短手方向にインク供給穴に沿って砥粒噴射ノ
ズルを基板30の長さのピッチで6回折り返し走査させ
てインク供給穴39をチップ基板30の厚さの略1/2
の深さに形成する。更に第3の工程でシリコンウエハを
表に返し、インク供給穴への貫通すべき部分に沿って第
2の工程と同じ方向に同じピッチで折り返し走査して、
第2の溝38bを第1の溝38a内に形成する。
Description
インク供給穴を能率良く形成するインクジェットプリン
タヘッド及びその製造方法に関する。
広く用いられている。このインクジェット方式によるプ
リンタには、気泡の発生する力でインク滴を飛ばすサー
マルジェット方式や、ピエゾ抵抗素子(圧電素子)の変
形によってインク滴を飛ばすピエゾ方式等がある。
て直接記録紙に向かって吐出するという工程により、粉
末状の印材であるトナーを用いる電子写真方式と比較し
た場合、印字エネルギーが低くて済み、騒音の発生が少
なく、特別な定着処理を必要とせず、印字ドットを小さ
くできるので高画質であり、また、印字に使用されるイ
ンクの量には例えば熱転写インクリボンのような無駄が
無く、したがって、コストパフォーマンスに優れている
とされ、このため特にパーソナル用プリンタとして広く
用いられている印字方式である。
リンタの構成を模式的に示す斜視図であり、同図(b)
は、同図(a) に示す印字ヘッドを用紙側から見た拡大図
(同図(a) のA矢視拡大図)であり、同図(c) は、同図
(a) のB−B′断面矢視拡大図である。
は、家庭で個人的に使用される小型のプリンタであり、
キャリッジ2に印字を実行する印字ヘッド3とインクを
収容しているインクタンク4が一体になって取り付けら
れている。キャリッジ2は、一方ではガイドレール5に
より滑動自在に支持され、他方では歯付き駆動ベルト6
に固着している。
ク4は、図の両方向矢印Xで示す印字主走査方向に往復
駆動される。この印字ヘッド3と不図示の制御部との間
にフレキシブル通信ケーブル7が接続され、このフレキ
シブル通信ケーブル7を介して制御部から印字データと
制御信号が印字ヘッド3に送出される。
の上記の往復移動方向に延在して、装置本体のフレーム
8の下端部にプラテン9が配設されている。このプラテ
ン9に接して用紙11が紙送りローラ12により図の矢
印Yで示す副走査方向(図の斜め右下方向)に間欠的に
搬送される。この間欠搬送の停止期間中に、印字ヘッド
3は、モータ10により歯付き駆動ベルト6及びキャリ
ッジ2を介して駆動されながら、用紙11に近接した状
態でインクを吐出し、紙面に印字する。
図(b) に示すように、インクを吐出するノズル列13が
形成されている。ノズル列13には、およそ64個、1
28個又は256個のインク吐出ノズル14が、例えば
300dpi(ドット/インチ)の密度で縦1列に並ん
で配置されている。
×12mm程度の大きさのシリコンのチップ基板15
に、LSI形成処理技術や薄膜形成処理技術を用いて作
成される。即ち、同図(c) に示すように、チップ基板1
5に、先ず、駆動回路16、発熱素子17、個別駆動電
極18、共通電極19、インクシール隔壁21a、21
b等が形成される。次に、後から形成されるノズル列1
3に平行に延在するようにしてインク供給溝22と、こ
のインク供給溝22に連通しチップ基板15の裏面に開
口するインク供給穴23が、サンドブラスト加工法によ
り穿設される。
されて、インクシール隔壁21a及び21bの厚さに対
応する高さおよそ10μmのインク流路25が、インク
受給溝22と発熱素子17間に形成される。この後ノズ
ル板24の発熱素子17に対向する位置に上述のインク
吐出ノズル14が形成される。
ッド3の共通電極給電端子19−1と駆動回路端子16
−1をフレキシブル通信ケーブル7に接続して、インク
ジェットプリンタ1が完成する。このインクジェットプ
リンタ1は、インクタンク4から、印字ヘッド3との連
結部、インク供給穴23、インク供給溝22、及びイン
ク流路25を介して各発熱素子17に夫々インクを供給
される。発熱素子17は駆動回路16により印字データ
に応じて選択的に駆動され、瞬時に発熱して、膜沸騰現
象により、対向するインク吐出ノズル14からインク滴
を用紙11に向けて吐出する。
供給溝22及びインク供給穴23のみを残して他を全て
取り除いて示す平面図であり、同図(b) は、同図(a) の
C−C′断面図、同図(c) は、同図(a) のD−D′断面
図である。同図(a),(b),(c)に示すように、チップ基板
15の表面から穿設したインク供給溝22と、チップ基
板15の裏面から穿設したインク供給穴23とが貫通孔
26を介して連通している。
給穴23の形成においては、現状ではサンドブラスト加
工による方法が最も適している。サンドブラスト加工装
置は、圧縮したキャリアガスにより加速した数μmから
数十μmの微細砥粒をノズルから噴射させて、その砥粒
を加工面に高速かつ高密度で衝突させることにより所望
の形状の微細加工を行うものである。加工対象となるの
は上記のシリコンウエハのように硬脆性材料であり、そ
の加工すべき部分を除いて全面に適宜の弾性材料により
マスクをしてから上記の砥粒噴射を行う。
スト加工では微細砥粒を噴射するノズルをシリコンウエ
ハ面に対して走査する必要がある。走査の方法はシリコ
ンウエハを固定してノズルを移動させるか或はノズルを
固定してシリコンウエハを移動させる。
されたチップ基板のインク供給溝側の面(表面)を示す
図であり、同図(b) は、同じくサンドブラスト加工を施
されたチップ基板のインク供給孔側の面(裏面)を示す
図、同図(c) は、そのサンドブラスト加工の砥粒噴射ノ
ズルの走査経路を示す図である。
される砥粒のシリコンウエハ面における投射径は10m
m程度であるが、これはチップ基板15−i(i=1、
2、・・・、n)の横幅と略同程度であるから、同図
(c) の1本の破線矢印で示す一回の走査で、シリコンウ
エハ上に区画されるチップ基板15−iの同図(a),(b)
の縦に並ぶ1列分の各チップ基板15−iしか走査でき
ない。
において、表面の各チップ基板15−iの右端に縦1列
に並ぶ第1列目のチップ基板15−1、15−2のイン
ク供給溝22−1、22−2を、同図(c) の加工走査経
路28−1で示す上から下への最初の走査で加工したの
ち、順次図の左方へ、下から上へ第2回目の走査、上か
ら下へ第3回目の走査と、走査の向きを折り返しながら
同図(a) に示すチップ基板15−iを縦1列毎に走査し
て、同図(a) の左端に縦1列に2個並ぶ第20列目の最
後のチップ基板15−nのインク供給溝22−nを、同
図(c) に加工走査経路28−20で示す最後の走査で加
工するという工程を繰り返す。一般的には200μmの
深さを加工するのに20回の走査を必要とするので、平
均すると1回の走査で約20μmの深さの加工ができる
ことになる。加工し終えると、続いて同図(b) に示すよ
うに、シリコンウエハ27を裏返して、再び同図(c) に
加工走査経路28−1から同28−20で示す20回の
走査を行って、第1列目の最初のチップ基板15−1裏
面のインク供給孔23−1から第20列目の最後のチッ
プ基板15−n裏面のインク供給穴23−nまでの加工
を行うようにしていた。 上記のサンドブラスト加工に
おいて、インク供給溝22(22−1〜22−n)の場
合は、シリコンウエハの面積に対して、加工されるイン
ク供給溝22の面積は比較的大きい割合を占めるから問
題はないが、他方のインク供給穴23の加工時には、シ
リコンウエハの面積に対して、加工されるインク供給穴
23の面積は僅かであるため、加工時間の大部分が非加
工部分の走査に費やされることになって加工時間に無駄
が多いという問題を有していた。
2に貫通させるために、図7(b),(c) に示したように、
インク供給穴23をシリコンウエハの厚さの2/3以上
の深さに加工している。サンドブラスト加工は、加工す
る穴が深くなるに従い「(加工した穴の深さ)/(ウエ
ハ1枚当たりの加工時間)」で示される加工レートが急
激に低下することが知られているが、このため、100
〜200μm程度の深さの加工で十分なインク供給溝2
2の加工の場合に比較して、400〜500μm程度の
深さの加工が必要なインク供給穴23の加工には多大の
時間を必要とする。したがって、上記の走査時間の無駄
の多さにこの低い加工レートが加わって、サンドブラス
ト加工の作業能率がなかなか向上しないという問題があ
った。
能率良く穿設可能な形状のインク供給溝とインク供給穴
を備えたインクジェットプリンタヘッド及びそのような
シリコン基板のサンドブラスト加工方法を提供すること
である。
のシリコン基板のサンドブラスト加工方法は、シリコン
基板の第1の面に設けられた所定パターンの第1のマス
クと、上記シリコン基板の第2の面に設けられた上記第
1のマスクと異なるパターンの第2のマスクとを設け、
上記シリコン基板の上記第1の面及び上記第2の面にサ
ンドブラスト加工法により溝または穴を形成するシリコ
ン基板のサンドブラスト加工方法であって、サンドブラ
スト加工機を上記シリコン基板の上記第1の面に対向さ
せ、上記サンドブラスト加工機と上記シリコン基板とを
第1のピッチPS で第1の方向に相対移動させる第1の
工程と、上記サンドブラスト加工機を上記シリコン基板
の上記第2の面に対向させ、上記サンドブラスト加工機
と上記シリコン基板とを第2のピッチPM で上記第1の
方向と異なる第2の方向に相対移動させる第2の工程
と、上記サンドブラスト加工機を上記シリコン基板の上
記第1の面に対向させ、上記サンドブラスト加工機と上
記シリコン基板とを上記第2のピッチPM で上記第2の
方向に相対移動させる第3の工程と、を用いて上記溝又
は上記穴を形成するように構成される。上記第2の工程
は、例えば請求項2記載のように、上記穴を上記シリコ
ン基板の厚さの略1/2の深さに加工するように構成さ
れる。
サンドブラスト加工方法は、シリコン基板の第1の面に
設けられた所定パターンの第1のマスクと、上記シリコ
ン基板の第2の面に設けられた上記第1のマスクと異な
るパターンの第2のマスクとを設け、上記シリコン基板
の上記第1の面及び上記第2の面にサンドブラスト加工
法により溝または穴を形成するシリコン基板のサンドブ
ラスト加工方法であって、サンドブラスト加工機を上記
シリコン基板の上記第1の面に対向させ、上記サンドブ
ラスト加工機と上記シリコン基板とを第1のピッチPS
で第1の方向に相対移動させる第1の工程と、上記サン
ドブラスト加工機を上記シリコン基板の上記第2の面に
対向させ、上記サンドブラスト加工機と上記シリコン基
板とを第2のピッチPM で上記第1の方向と異なる第2
の方向に相対移動させる第2の工程と、を用いて上記溝
及び上記穴を形成した後、上記サンドブラスト加工機を
上記シリコン基板の上記第1の面に対向させ、上記サン
ドブラスト加工機と上記シリコン基板とを上記第2のピ
ッチPM で上記第2の方向に相対移動させる第3の工程
を用いて、上記溝を上記第2の工程で形成された上記穴
に貫通するまで加工するように構成される。
プリンタヘッドは、シリコン基板の裏面に形成されたイ
ンク供給穴より、該インク供給穴に貫通する上記シリコ
ン基板の表面に形成されたインク供給溝にインクの供給
を行い、該インク供給溝より、該インク供給溝に隣接し
て設けられたインク吐出手段に上記インクを供給し、上
記インク吐出手段によりインクを吐出させて印字を行う
インクジェットプリンタヘッドにおいて、上記インク供
給溝の面積は上記インク供給穴の面積より大きく、且つ
上記インク供給溝の深さは上記インク供給穴に貫通する
部分の近傍が他の部分より深く形成されている。そし
て、上記インク供給穴は、例えば請求項5記載のよう
に、上記シリコン基板の厚さの略1/2の深さに形成さ
れる。
を参照しながら説明する。図1(a) は、一実施の形態に
おけるインクジェットプリンタヘッドの一連の製造工程
においてシリコンウエハのチップ基板上に形成されてい
く最初の段階における状態を示す概略の平面図を模式的
に示しており、同図(b) はその一部を拡大して詳細に示
す図であり、同図(c) は同図(b) のE−E′断面図、同
図(d) は同図(b) のF−F′断面図である。
階における状態を模式的に示す概略の平面図である。そ
して、同図(b) はその一部を拡大して詳細に示す図であ
り、同図(c) は同図(b) のG−G′断面図、同図(d) は
同図(b) のH−H′断面図である。
階における状態を模式的に示す概略の平面図である。そ
して、同図(b) はその一部を拡大して詳細に示す図であ
り、同図(c) は同図(b) のJ−J′断面図、同図(d) は
同図(b) のK−K′断面図である。
1として、4インチ以上のシリコンウエハ上にスクライ
ブラインで区画された各チップ基板に、LSI形成処理
により駆動回路とその端子を形成すると共に、保護膜と
して厚さ1〜2μmの酸化膜を形成し、次に、工程2と
して、薄膜形成技術を用いて、例えばTa−Si−Oか
らなる発熱抵抗体膜と、W−Tiをバリア層としたAu
などからなる電極膜を形成する。そして、電極膜と発熱
抵抗体膜をフォトリソグラフィー技術によって夫々パタ
ーニングし、ストライプ状の発熱抵抗体膜上の発熱部と
なる領域の両側に配線電極が積層される。この工程で発
熱部の位置が決められる。
2が終了した直後の状態を示している。すなわち、チッ
プ基板30上には共通電極31、共通電極給電端子3
2、個別配線電極33が並設された個別配線電極列3
3′、発熱部34が並設された発熱部列34′、駆動回
路36及び駆動回路端子37が形成されている。
に対応する区画部とインク流路を形成すべく感光性ポリ
イミドなどの有機材料からなる隔壁部材をコーティング
により高さ20μm程度に形成し、これをフォトリソグ
ラフィー技術によりパターン化した後に、300℃〜4
00℃の熱を30分〜60分加えるキュア(乾燥硬化、
焼成)を行い、高さ10μmの上記感光性ポリイミドに
よる隔壁をチップ基板上に形成・固着させる。更に、工
程4として、詳しくは後述するサンドブラスト加工法に
より、上記チップ基板の表面(発熱抵抗体膜や電極膜が
形成されている面)に細長いインク供給溝を形成し、更
にこのインク供給溝に連通し基板裏面に開口するインク
供給穴を形成する。
4が終了した直後の状態を示している。すなわち、イン
ク供給溝38及びインク供給穴39が形成され、両者は
貫通孔40を介して連通している。また、インク供給溝
38の左側に位置する共通電極31部分と右方の個別配
線電極33が配設されている部分に、インクを外部から
封止するシール隔壁41−1及び41−2が形成されて
おり、シール隔壁41−2から各発熱部34と発熱部3
4の間に伸び出す区画隔壁41−3が形成されている。
いるシール隔壁41−2及び区画隔壁41−3の一方の
シール隔壁41−2を櫛の胴とすれば、他方の区画隔壁
41−3は櫛の歯に相当する形状をなし、この櫛の歯状
の区画隔壁41−3を仕切り壁として、その歯と歯の間
の付け根に当る部分に発熱部34が位置する微細な区画
部42が、発熱部34の数だけ形成されている。
る厚さ10〜30μmのフィルムのオリフィス板を、そ
の片面に接着剤としての熱可塑性ポリイミドを極薄に例
えば厚さ2〜5μmにコーテングし上記積層構造の最上
層つまり隔壁41(41−1、41−2、41−3)の
上に張り付けて290〜300℃で加熱しながら加圧し
てそのオリフィス板を固着させる。続いてNi、Cu又
はAlなどの厚さ0.5〜1μm程度のマスク用の金属
膜を形成する。
金属膜をパターン化して、ポリイミドを選択的にエッチ
ングするマスクを形成し、続いて、オリフィス板をヘリ
コン波などによるドライエッチングにより上記の金属膜
マスクに従って31μmφ〜29μmφの孔空けをして
多数のオリフィスつまりインク吐出ノズルを一括形成す
る。
6が終了した直後の状態を示している。すなわち、オリ
フィス板43が共通電極給電端子32及び駆動回路端子
37の部分を除く全領域を覆っており、シール隔壁41
−2及び区画隔壁41−3によって形成されている区画
部42も上を覆われて隔壁41(41−1、41−2、
41−3)の厚さ(高さ)10μmに対応する高さの微
細なインク加圧室となってインク供給溝38方向に開口
を向けている。そして、これらインク加圧室つまり図2
までの区画部42の開口とインク供給溝38とを連通さ
せる高さ10μmのインク流路44が形成されている。
このインク加圧室に、インク給送孔39、インク供給溝
38及びインク流路44を介して外部からインクが供給
されるように構成されている。
と区画隔壁41−3の櫛の歯(区画隔壁41−3)の長
さを変えることによりインク流路44を流れるインクの
コンダクタンスが変わり、また隣接するインク加圧室か
ら吐出されるインク滴によって形成されるドットとの干
渉にも影響する。
オリフィス板43には、金属膜パターン45をマスクと
したドライエッチングによって、発熱部34に対向する
部分にインク吐出ノズル46が形成されている。これに
より、多数のインク吐出ノズル46を1列に備えたイン
クジェットプリンタヘッド47が完成する。
り付けて、その後で下地のパターンつまり発熱部34に
合わせて、インク吐出ノズル46を孔空け加工すること
は、予めインク吐出ノズルを孔空け加工したオリフィス
板を張り合わせることよりも遥かに生産性の高い実用性
のある方法である。尚、同図(a) には36個のインク吐
出ノズル46を示しているが、実際には64個、128
個、256個等、設計上の方針によって多数形成される
ものである。
される。そして、最後に、工程7として、ダイシングソ
ーなどを用いてシリコンウエハをスクライブラインに沿
ってカッテングして、チップ基板単位毎に個別に分割
し、実装基板にダイスボンデングし、端子接続して、実
用単位のインクジェットプリンタヘッドが完成する。
ブラスト加工において、チップ基板30の表面に細長い
インク供給溝38を形成し、更にこのインク供給溝38
に連通し基板裏面に開口するインク供給穴39をチップ
基板30の裏面から形成する加工については、図8(a),
(b),(c) に示した従来通りの方法を行っていたのではサ
ンドブラスト加工の作業能率が向上しないことは前述し
た。
ンドブラスト加工に特別の工夫が凝らされている。以
下、これについて説明する。尚、本発明に用いられるサ
ンドブラスト加工装置は従来の技術で説明した装置と同
一の装置である。
ジェットプリンタヘッド47のインク供給溝とインク供
給穴のみを残して他を全て取り除いたチップ基板30を
示す平面図であり、同図(b) は、同図(a) のL−L′断
面図、同図(c) は、同図(a)のM−M′断面図である。
板30には、表面側から後述する第1の工程で穿設した
第1の溝38aと第3の工程で穿設した第2の溝38b
とからなるインク供給溝38が形成されており、チップ
基板30の裏面には、後述する第2の工程で穿設したイ
ンク供給穴39が形成されている。インク供給溝38の
第2の溝38bとインク供給穴39は貫通孔40を介し
て連通している。
を例えば5.2mm×12mmとすれば、インク供給溝
38の第1の溝38aの平断面の大きさはおよそ200
μm×10mmであり、その深さはチップ基板30の厚
さにもよるがおよそ100〜200μm、換言すれば、
チップ基板30の厚さは600μmであるのでチップウ
基板30の厚さのおよそ1/4である。また、インク供
給穴39の平断面の大きさはおよそ400μm×1mm
であり、その深さはチップ基板30の裏面からチップ基
板30の厚さの略1/2までの深さに形成されている。
チップ基板30の厚さを600μmとすると、300μ
mを中心として±30μm程度の深さを意味する。即ち
チップ基板30の厚さの1/2±10%程度を略1/2
の深さと定義する。そして、インク供給溝38の第2の
溝38bの大きさは、第1の溝38aの細長い平断面の
形状に沿ってその長手方向に或る程度の広がりを持ち且
つインク供給穴39へ貫通するまでの深さである。
a、第2の溝38b及びインク供給穴39は、同一の中
心点を有して形成されており、また、上記のインク供給
溝38のシリコンウエハ上における配置は、図8(a) に
示したシリコンウエハ27上におけるチップ基板15−
iのインク供給溝22の配置と同様であり、また、イン
ク供給穴39のシリコンウエハ裏面における配置は、同
じく図8(b) に示したシリコンウエハ27裏面のインク
供給穴23の配置と同様である。
スト加工におけるシリコンウエハに対する砥粒噴射ノズ
ルの走査方向を示す図である。同図(a) は上記インク供
給溝38の第1の溝38aを穿設加工する第1の工程に
おける砥粒噴射ノズルの走査経路を示す図である。同図
(a) には、シリコンウエハ48の表面48−1と、その
表面48−1に多数区画されて形成されたチップ基板3
0とを示している。表面48−1にはインク供給溝38
として加工する箇所を除いて弾性材料よりなる第1のマ
スクが設けられている。そして、20本の加工走査経路
49(49−1、49−2、・・・、49−20)は、
砥粒噴射ノズルの第1の方向としての図の縦方向(イン
ク供給溝38の長手方向)に順次走査する各走査の向き
示している。
される砥粒のシリコンウエハ面における投射径は約10
mmφ程度であるが、この投射径の周辺部では砥粒がシ
リコンウエハ面に当たる力が弱くなるので実際の有効加
工径は約5mmφ程度とされている。したがって、同図
(a) に示す5.2mm(幅)×12mm(長さ)のチッ
プ基板30を走査するには、1回の走査(1本の破線矢
印)で縦1列の各チップ基板30しが走査出来ない(も
し有効加工径が10.4mm以上あれば、1回の走査で
少なくとも縦2列のチップ基板を同時に加工することが
できる)。
きから、ピッチPS の間隔で右から左に移動して上又は
下に折り返しながら、下向きと上向きが順次繰り返され
て、最後の左端の上向きで全面の走査を終了する。上記
のピッチPS は、チップ基板30の幅5.2mmと同一
のピッチであり、換言すれば、チップ基板30上のイン
ク供給溝38のシリコンウエハ48上における横方向
(インク供給溝38の短手方向)の配置ピッチである
(図8(a) のインク供給溝22−1、22−2、・・・
も参照のこと)。
先ず、予めシリコンウエハ48上のチップ基板30の第
1の面としての表面30−1に、図4(c),(b) に示す第
1の溝38aに対応する開口部を設けるべく、第1のマ
スクとしてのレジストマスクを、例えば適宜のドライフ
ィルム等からなる弾性材料を用いてフォトリソグラフィ
ー技術により予め形成しておく。しかる後、噴射砥粒の
投射径の中心点がインク供給溝38の中心線を通過する
ようにサンドブラスト加工機を設定し、上記ピッチPS
で折り返しながら砥粒噴射ノズルを所定の速度で移動さ
せる。あるいはシリコンウエハ48を上記と同様の条件
で移動させても良い。上述したように、平均すると1回
の走査で約20μmの深さの加工ができるので、例えば
200μmの深さを加工するのには全面を20回走査す
る必要がある。
したインク供給穴39を穿設加工する第2の工程におけ
る砥粒噴射ノズルの走査経路を示す図である。図5(b)
には、上記のシリコンウエハ48の裏面48−2を示
し、裏面48−2にはインク供給穴39として加工する
箇所を除いて弾性材料よりなる第1のマスクとは異なる
第2のマスクが設けられている。6本の加工走査経路5
1−1〜51−6は砥粒噴射ノズルの第2の方向として
の図の横方向(インク供給溝38の短手方向)に順次走
査する各走査の向きを示している。この走査は、最初の
下端の右向きから、ピッチPM の間隔で下から上に移動
して左又は右に折り返しながら、右向きと左向きが順次
繰り返されて、最後の上端の左向きで終了する。上記の
ピッチPMは、チップ基板30の長さ12mmと同一の
ピッチであり、換言すれば、チップ基板30裏面のイン
ク供給穴39のシリコンウエハ48裏面における縦方向
(インク供給溝38の長手方向)の配置ピッチである
(図8(b) のインク供給穴23−1、22−2、・・・
も参照のこと)。
方向に切り換えることにより、走査経路に対する加工部
分の占める割合が大きくなって加工時間の無駄がなくな
り、また、走査回数がインク供給溝38aのときの走査
回数の1/3以下となって最終走査終了までの時間が早
くなり、更に加工する深さがチップ基板30の厚さの略
1/2と従来よりも25%も浅くなるから加工レートが
向上する。
シリコンウエハ48のチップ基板30の第2の面として
の裏面30−2に、図4(c),(b) に示すインク供給穴3
9に対応する開口部を設けるべく、第2のマスクとして
のレジストマスクを上記同様適宜のドライフィルム等か
らなる弾性材料を用いてフォトリソグラフィー技術によ
り予め形成しておく。そして噴射砥粒の投射径の中心点
がインク供給穴39の中心点を通過するようにサンドブ
ラスト加工機を設定し、上記ピッチPM で折り返しなが
ら砥粒噴射ノズルを所定の速度で移動させる。あるいは
シリコンウエハ48を上記と同様の条件で移動させても
良い。
したインク供給溝38の第2の溝38bを穿設加工する
第3の工程における砥粒噴射ノズルの走査経路を示す図
である。図5(c) には、再び上記のシリコンウエハ48
の表面48−1と、その表面48−1に区画・形成され
ているチップ基板30を示している。ただし、この第3
の工程では、6本の加工走査経路52−1〜52−6で
示すように、砥粒噴射ノズルの走査方向は、第2の工程
の場合と同様に第2の方向としての図の横方向(インク
供給溝38の短手方向)である。
向きからピッチPM の間隔で下から上に移動して左又は
右に折り返しながら、右向きと左向きの走査を順次繰り
返し、最後の上端の左向きの走査で終了する。上記のピ
ッチPM は、同図(b) の第2の工程で述べたように、チ
ップ基板30裏面のインク供給穴39のシリコンウエハ
48裏面における縦方向(インク供給溝38の長手方
向)の配置ピッチであり、この配置ピッチに対応するピ
ッチでシリコンウエハ48の表面48−1を走査するも
のである。
シリコンウエハ48のチップ基板30の第1の面として
の表面30−1には、図4(c),(b) に示すインク供給溝
38に対応するマスクが既に形成されている。したがっ
て、図5(c) に示すように、噴射砥粒の投射径の中心点
がインク供給溝38の中心点(インク供給穴39の中心
点でもある)を通過するようにサンドブラスト加工機を
設定して上記のピッチPM で折り返し走査すれば、マス
クの幅に対応する幅200μmで、砥粒噴射の有効径5
mmφに対応する長さの、図4(b),(c) に示した第2の
溝38bが、第1の溝38a内に形成される。
の穴が第1の溝38aの細長い形状に沿って第1の溝3
8a内にインク供給穴39との貫通孔40が形成される
まで穿設されてインク供給溝38とインク供給穴39と
が導通する。そして、幅は第1の溝38aと同じである
が貫通孔40を中心にして溝の上方向(チップ基板30
の表面方向)に末広がり状になって第1の溝38aの長
手方向に、より深く広がる形状をなした第2の溝38b
が第1の溝38a内に形成される。
38の二重加工でありながら、走査方向をインク供給穴
39に対する上述した第2の工程の場合と同一にして行
うので、前述した走査経路に対する加工部分の占める割
合が大きくなって加工時間の無駄がなくなることと、走
査回数がインック供給溝38aのときの走査回数の1/
3以下となって最終走査終了までの時間が早くなること
の利点が得られると共に、上記貫通孔40から第1の溝
38aの長手方向により深く広がる形状の第2の溝38
bを形成することができるので、外部からインク供給穴
39を介して供給されるインクをインク供給溝38の長
手方向に広がるように供給しやすくなり、これにより、
インク流路44を介して各発熱部34に均一にインクを
供給することが可能となる。
2の工程、そして第3の工程と順を追って説明している
が、上記3つの工程を実行する順序はこれに限ることな
く、上述した第1の工程、第2の工程、又は第3の工程
のいずれも、3つある工程の最初に行っても良く、中間
に行っても良く、或は最後に行っても良い。
述したと同様に第2の溝38bとインク供給穴39間に
貫通孔40が形成されてインク供給溝38とインク供給
穴39とが導通するように加工する。
に行うか中間に行うか或は最後に行うか数有る組合わせ
の中で、シリコンウエハのひっくり返しと、走査方向の
切り換えを夫々1回で済ますようにすると、作業能率は
一層向上すると考えられる。その場合の組合わせとして
は、第1の工程(図5(a) )、第3の工程(図5
(c))、第2の工程(図5(b) )の順序を採用すると良
い。また、第2の工程、第3の工程、第1の工程の順も
考えられる。
用した場合でも、本発明の上記サンドブラスト加工方法
を採用した場合には、従来のサンドブラスト加工方法に
よるインク供給溝とインク供給穴を加工する作業に比較
して、作業能率が格段に向上することにおいて変わりは
無い。
給溝に対し一個のインク供給穴を形成するようにしてい
るが、一回の走査で同時に加工が可能な範囲にあるなら
ば、一本のインク供給溝に対し二個のインク供給穴を形
成するようにしてもよい。
いたインクジェットプリンタヘッドについて説明した
が、これに限ることなく、ピエゾ素子を用いたインクジ
ェットプリンタヘッドにも適用可能であることは勿論で
ある。
ッドは1列のインク吐出ノズルを備えたモノカラー用の
インクジェットプリンタヘッドの構成であるが、一般に
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色
に、文字や画像の黒部分に専用されるブラック(Bk)
を加えた合計4色のインクを用いるフルカラー用のイン
クジェットプリンタヘッドにも適用できる。上記のモノ
カラー用インクジェットプリンタヘッドを4個並べてフ
ルカラー用のインクジェットプリンタヘッドを1区画の
チップ基板上にモノリシックに構成することは、上述し
た今日の半導体製造技術によれば容易である。
給溝を4色(又は6色以上の場合もある)の色数の分だ
け並列に配列し、これらに夫々インク供給穴を設けるよ
うにして、上記と同様の加工を行るとよい。
れば、インク供給溝を従来同様の深さに加工をした後、
砥粒噴射ノズルの走査方向を90度切り換えてインク供
給穴を従来よりも浅く加工し、更に同じ走査方向でイン
ク供給溝のインク供給穴と貫通すべき部分を加工するこ
とにより、従来と比較して砥粒噴射ノズルの走査回数を
減らして加工時間を短縮することが可能になると共に、
インク供給穴がシリコンウエハ厚の1/2程度の深さの
加工でよいので加工レートが向上し、この面からも作業
能率が向上する。
インク供給溝へのインク供給が容易になると共にインク
供給溝は貫通孔が形成される部分で深くなり且つその深
さがインク供給溝の長さ方向に広がっているので、イン
クを各発熱部に均一に供給することが可能となる。
リンタヘッドの一連の製造工程の最初の段階における状
態を模式的に示す概略の平面図、(b) はその一部を拡大
して詳細に示す図、(c) は(b) のE−E′断面図、(d)
は(b) のF−F′断面図である。
リンタヘッドの一連の製造工程の中間段階における状態
を模式的に示す概略の平面図、(b) はその一部を拡大し
て詳細に示す図、(c) は(b) のG−G′断面図、(d) は
(b) のH−H′断面図である。
リンタヘッドの一連の製造工程の最終段階における状態
を模式的に示す概略の平面図、(b) はその一部を拡大し
て詳細に示す図、(c) は(b) のJ−J′断面図、(d) は
(b) のK−K′断面図である。
ッドのインク供給溝とインク供給穴のみを残して他を全
て取り除いたチップ基板を示す平面図、(b) は(a) のL
−L′断面図、(c) は(a) のM−M′断面図である。
おけるシリコンウエハに対する砥粒噴射ノズルの走査方
向を示す図である。
トプリンタの構成を模式的に示す斜視図、(b) は(a) に
示す印字ヘッドを用紙側から見た拡大図、(c) は(a) の
B−B′断面矢視拡大図である。
給穴のみを残して他を全て取り除いて示す平面図、(b)
は(a) のC−C′断面図、(c) は(a) のD−D′断面図
である。
字ヘッドのチップ基板のインク供給溝側の面を示す図、
(b) は同じくインク供給孔側の面を示す図、(c) はサン
ドブラスト加工の砥粒噴射ノズルの走査経路を示す図で
ある。
プ基板 16 駆動回路 16−1 駆動回路端子 17 発熱素子 18 個別駆動電極 19 共通電極 19−1 共通電極給電端子 21a、21b インクシール隔壁 22、22−1、22−2、22−n インク供給溝 23、23−1、23−2、23−n インク供給穴 24 ノズル板 25 インク流路 26 貫通孔 27 シリコンウエハ 28−1〜28−20 加工走査経路 30 チップ基板 30−1 表面(第1の面) 30−2 裏面(第2の面) 31 共通電極 32 共通電極給電端子 33 個別配線電極 33′ 個別配線電極列 34 発熱部 34′ 発熱部列 36 駆動回路 37 駆動回路端子 38 インク供給溝 39 インク供給穴 40 貫通孔 41 隔壁 41−1、41−2 シール隔壁 41−3 区画隔壁 42 区画部 43 オリフィス板 44 インク流路 45 金属膜パターン 46 インク吐出ノズル 47 インクジェットプリンタヘッド 48 シリコンウエハ 48−1 表面 48−2 裏面 49(49−1、49−2、・・・、49−20) 加
工走査経路 51−1〜51−6、52−1〜52−6 加工走査経
路
Claims (5)
- 【請求項1】 シリコン基板の第1の面に設けられた所
定パターンの第1のマスクと、前記シリコン基板の第2
の面に設けられた前記第1のマスクと異なるパターンの
第2のマスクとを設け、前記シリコン基板の前記第1の
面及び前記第2の面にサンドブラスト加工法により溝ま
たは穴を形成するシリコン基板のサンドブラスト加工方
法であって、 サンドブラスト加工機を前記シリコン基板の前記第1の
面に対向させ、前記サンドブラスト加工機と前記シリコ
ン基板とを第1のピッチPS で第1の方向に相対移動さ
せる第1の工程と、 前記サンドブラスト加工機を前記シリコン基板の前記第
2の面に対向させ、前記サンドブラスト加工機と前記シ
リコン基板とを第2のピッチPM で前記第1の方向と異
なる第2の方向に相対移動させる第2の工程と、 前記サンドブラスト加工機を前記シリコン基板の前記第
1の面に対向させ、前記サンドブラスト加工機と前記シ
リコン基板とを前記第2のピッチPM で前記第2の方向
に相対移動させる第3の工程と、 を用いて前記溝又は前記穴を形成することを特徴とする
シリコン基板のサンドブラスト加工方法。 - 【請求項2】 前記第2の工程は、前記穴を前記シリコ
ン基板の厚さの略1/2の深さに加工することを特徴と
する請求項1記載のシリコン基板のサンドブラスト加工
方法。 - 【請求項3】 シリコン基板の第1の面に設けられた所
定パターンの第1のマスクと、前記シリコン基板の第2
の面に設けられた前記第1のマスクと異なるパターンの
第2のマスクとを設け、前記シリコン基板の前記第1の
面及び前記第2の面にサンドブラスト加工法により溝ま
たは穴を形成するシリコン基板のサンドブラスト加工方
法であって、 サンドブラスト加工機を前記シリコン基板の前記第1の
面に対向させ、前記サンドブラスト加工機と前記シリコ
ン基板とを第1のピッチPS で第1の方向に相対移動さ
せる第1の工程と、 前記サンドブラスト加工機を前記シリコン基板の前記第
2の面に対向させ、前記サンドブラスト加工機と前記シ
リコン基板とを第2のピッチPM で前記第1の方向と異
なる第2の方向に相対移動させる第2の工程と、 を用いて前記溝及び前記穴を形成した後、 前記サンドブラスト加工機を前記シリコン基板の前記第
1の面に対向させ、前記サンドブラスト加工機と前記シ
リコン基板とを前記第2のピッチPM で前記第2の方向
に相対移動させる第3の工程を用いて、前記溝を前記第
2の工程で形成された前記穴に貫通するまで加工するこ
とを特徴とするシリコン基板のサンドブラスト加工方
法。 - 【請求項4】 シリコン基板の裏面に形成されたインク
供給穴より、該インク供給穴に貫通する前記シリコン基
板の表面に形成されたインク供給溝にインクの供給を行
い、該インク供給溝より、該インク供給溝に隣接して設
けられたインク吐出手段に前記インクを供給し、前記イ
ンク吐出手段によりインクを吐出させて印字を行うイン
クジェットプリンタヘッドにおいて、 前記インク供給溝の面積は前記インク供給穴の面積より
大きく、且つ前記インク供給溝の深さは前記インク供給
穴に貫通する部分の近傍が他の部分より深く形成されて
いることを特徴とするインクジェットプリンタヘッド。 - 【請求項5】 前記インク供給穴は、前記シリコン基板
の厚さの略1/2の深さに形成されていることを特徴と
する請求項4記載のインクジェットプリンタヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13728999A JP3716669B2 (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | インクジェットプリンタヘッドのサンドブラスト加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000326516A true JP2000326516A (ja) | 2000-11-28 |
JP3716669B2 JP3716669B2 (ja) | 2005-11-16 |
Family
ID=15195212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13728999A Expired - Fee Related JP3716669B2 (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | インクジェットプリンタヘッドのサンドブラスト加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3716669B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003022584A1 (en) * | 2001-09-06 | 2003-03-20 | Ricoh Company, Ltd. | Liquid drop discharge head and manufacture method thereof, micro device, ink-jet head, ink cartridge, and ink-jet printing device |
JP2008511477A (ja) * | 2004-08-31 | 2008-04-17 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. | 流体射出装置用の基板およびその基板の形成方法 |
CN107244145A (zh) * | 2017-06-08 | 2017-10-13 | 翁焕榕 | 喷墨打印头及其喷嘴板、喷墨打印机 |
-
1999
- 1999-05-18 JP JP13728999A patent/JP3716669B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2003022584A1 (en) * | 2001-09-06 | 2003-03-20 | Ricoh Company, Ltd. | Liquid drop discharge head and manufacture method thereof, micro device, ink-jet head, ink cartridge, and ink-jet printing device |
US7090325B2 (en) | 2001-09-06 | 2006-08-15 | Ricoh Company, Ltd. | Liquid drop discharge head and manufacture method thereof, micro device ink-jet head ink cartridge and ink-jet printing device |
US7731861B2 (en) | 2001-09-06 | 2010-06-08 | Ricoh Company, Ltd. | Liquid drop discharge head and manufacture method thereof, micro device, ink-jet head, ink cartridge, and ink-jet printing device |
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CN107244145A (zh) * | 2017-06-08 | 2017-10-13 | 翁焕榕 | 喷墨打印头及其喷嘴板、喷墨打印机 |
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