JP2000324830A - 電力変換装置、誘導加熱用電力変換装置及び電力変換方法 - Google Patents

電力変換装置、誘導加熱用電力変換装置及び電力変換方法

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JP2000324830A
JP2000324830A JP11126864A JP12686499A JP2000324830A JP 2000324830 A JP2000324830 A JP 2000324830A JP 11126864 A JP11126864 A JP 11126864A JP 12686499 A JP12686499 A JP 12686499A JP 2000324830 A JP2000324830 A JP 2000324830A
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power
series
resonance capacitor
induction heating
switch means
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Tomoichirou Oota
智市郎 太田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共振状態に応じて共振コンデンサを負荷であ
るトランスや加熱コイルに自動的に接続或いは遮断する
ことで、広い出力電力範囲に渡って低損失且つ低ノイズ
を実現した電力変換装置、誘導加熱用電力変換装置及び
電力変換方法を提供する。 【解決手段】 入力端子Viに直列に挿入された電力絶
縁トランスT1の一次巻線に直列接続されると共に入力
端子Viの戻り側に接続された主電力スイッチ素子TR
1と、電力絶縁トランスT1の一次巻線と主電力スイッ
チ素子TR1との間に一方の端子が接続された共振コン
デンサC2と、入力端子Viに直列接続されると共に共
振コンデンサC2の他方の端子に接続された補助電力ス
イッチ素子TR2とを有し、補助電力スイッチ素子TR
2の開閉信号を電力絶縁トランスT1の一次巻線と主電
力スイッチ素子TR1との接続点から得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等に使用さ
れる電力変換装置、誘導加熱用電力変換装置及び電力変
換方法に係り、特に、共振電源の起動時における電力ス
イッチ素子のストレス低減や、トナー等の加熱溶融性粉
体を用紙に定着させるための発熱源として誘導加熱を用
いた電子写真の定着器用電源の軽負荷時における電力損
失低減を図る場合に好適な電力変換装置、誘導加熱用電
力変換装置及び電力変換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電源装置におけるスイッチング電
源方式としては、入力電力を電力スイッチ素子により矩
形波にスイッチング変換して絶縁トランスの一次側に印
加し、その絶縁トランスの二次側に発生する交流電力を
整流平滑して絶縁された直流電力を得るスイッチング電
源方式が電力変換効率が高いため好んで使用されてい
る。
【0003】上記のように電力スイッチ素子により入力
電力を矩形にスイッチングすることにより効率よく交流
電力を作り得てはいるが、上記電力スイッチ素子が入力
電力をスイッチングするときの急峻な電圧及び電流波形
の変化に伴い広い周波数範囲に渡る高調波電磁ノイズを
発生しやすく、そのノイズ対策が非常に難しかった。ま
た、このような急峻な電力スイッチングによるノイズ発
生量を下げるため意図的に電力スイッチ素子のスイッチ
ングスピードを低下させて使用したりすることも広く行
われているが、ノイズ発生量の低下と引き替えに電力ス
イッチ素子の電力損失が増大し、電源装置としての電力
変換効率の低下を招いていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術においては下記のような問題があった。即
ち、上述したように矩形波駆動ではノイズ発生量低減と
電力変換効率がトレード関係となるため、その解決方法
として図7に示すような電圧共振型コンバータ等が考案
されている。従来例の電圧共振型コンバータは、電力ス
イッチ素子TR1、絶縁トランスT1、共振コンデンサ
C2、ワンショットパルス発生回路11・比較器12を
有する共振制御PWM発振回路IC1等を備えている。
【0005】即ち、従来例の電圧共振型コンバータで
は、電力スイッチ素子TR1のドレイン−ソース間に並
列に共振コンデンサC2を付加し、絶縁トランスT1の
一次巻線のインダクタンスと共振させることで、ほぼ図
2中のTR1ドレイン電圧−ドレイン電流波形に示され
るように電圧/電流波形が重ならない領域で電力スイッ
チ素子(電力半導体)をスイッチングさせるように制御
している。
【0006】従来例の電圧共振型コンバータの定常動作
では、波形的に大体図2のTR1のドレイン電圧−ドレ
イン電流波形となり、電力半導体の電力損失が発生する
ポイントとしてはTR1のON抵抗による電力損失が主
たる成分であり、スイッチング電力損失はほぼ発生しな
い。また、電圧波形などでも急峻に変化するポイントが
少ないため、高調波ノイズが少ないという特徴もある。
【0007】上記のように定常状態では非常に有効であ
る電圧共振型コンバータであるが、電源装置起動時など
は当初より上記共振コンデンサC2に入力電源の印加電
圧が蓄積されており、その蓄積電荷を全て電力スイッチ
素子TR1により放電させてからでないとスイッチング
動作に入れないため、スイッチング開始時は共振コンデ
ンサC2に蓄積された電荷が全て電力スイッチ素子TR
1に印加される。このため、電力スイッチ素子TR1は
その放電電流に耐えられるだけの非常に大きな素子を用
いる必要がある。
【0008】また、二次側回路に接続された負荷が急激
に変動したときなどは、図2中の共振電圧波形も当然追
従して変化するが、その共振状態の変動に対して共振制
御PWM発振回路IC1の共振制御が追従しきれないた
め、上記共振コンデンサC2に共振電圧が残留している
ときに電力スイッチ素子TR1がONしてしまう状態が
発生するので、その時の共振コンデンサC2の電荷を放
電しきれるだけの電力スイッチ素子が要求される。この
ため、電力スイッチ素子TR1の電力規格として非常に
大きいものが必要とされていた。
【0009】本発明は、上述した点に鑑みなされたもの
であり、共振状態に応じて共振コンデンサを負荷である
トランスや加熱コイルに自動的に接続或いは遮断するこ
とで、広い出力電力範囲に渡って低損失且つ低ノイズを
実現した電力変換装置、誘導加熱用電力変換装置及び電
力変換方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、電源入力端子に直列に挿
入されたトランスの一次巻線に直列接続されると共に前
記電源入力端子の戻り側に接続されたスイッチ手段を有
し、前記電源入力端子に入力された交流電力を高周波の
交流電力に変換する電力変換装置であって、前記トラン
スの一次巻線と前記スイッチ手段との間に一方の端子が
接続された共振コンデンサと、前記電源入力端子に直列
接続されると共に前記共振コンデンサの他方の端子に接
続された補助スイッチ手段とを有し、該補助スイッチ手
段の開閉信号を前記トランスの一次巻線と前記スイッチ
手段との接続点から得ることを特徴とする。
【0011】上記目的を達成するために、請求項2記載
の本発明は、更に、前記共振コンデンサの他方の端子に
直列接続され該共振コンデンサへの放電電流を流すダイ
オードを有することを特徴とする。
【0012】上記目的を達成するために、請求項3記載
の本発明は、更に、出力電圧に応じた駆動信号を前記ス
イッチ手段に供給する共振制御手段を有することを特徴
とする。
【0013】上記目的を達成するために、請求項4記載
の本発明は、電源入力端子に直列に挿入された誘導加熱
巻線に直列接続されると共に前記電源入力端子の戻り側
に接続されたスイッチ手段を有し、前記電源入力端子に
入力された交流電力を高周波の交流電力に変換する誘導
加熱用電力変換装置であって、前記誘導加熱巻線と前記
スイッチ手段との間に一方の端子が接続された共振コン
デンサと、前記電源入力端子に直列接続されると共に前
記共振コンデンサの他方の端子に接続された補助スイッ
チ手段とを有し、該補助スイッチ手段の開閉信号を前記
誘導加熱巻線と前記スイッチ手段との接続点から得るこ
とを特徴とする。
【0014】上記目的を達成するために、請求項5記載
の本発明は、更に、前記共振コンデンサの他方の端子に
直列接続され該共振コンデンサへの放電電流を流すダイ
オードを有することを特徴とする。
【0015】上記目的を達成するために、請求項6記載
の本発明は、更に、複写機における用紙のトナー像を定
着する定着手段の温度を測定する温度測定手段と、該温
度測定手段による測定値と目標値とを比較し差分を出力
する温度比較手段と、該温度比較手段から出力される前
記差分に応じた駆動信号を前記スイッチ手段に供給する
共振制御手段とを有することを特徴とする。
【0016】上記目的を達成するために、請求項7記載
の本発明は、電源入力端子に直列に挿入されたトランス
の一次巻線に直列接続されると共に前記電源入力端子の
戻り側に接続されたスイッチ手段を有し、前記電源入力
端子に入力された交流電力を高周波の交流電力に変換す
る電力変換装置に適用される電力変換方法であって、前
記トランスの一次巻線と前記スイッチ手段との間に一方
の端子が接続された共振コンデンサと、前記電源入力端
子に直列接続されると共に前記共振コンデンサの他方の
端子に接続された補助スイッチ手段とを有し、該補助ス
イッチ手段の開閉信号を前記トランスの一次巻線と前記
スイッチ手段との接続点から得ることを特徴とする。
【0017】上記目的を達成するために、請求項8記載
の本発明は、更に、前記共振コンデンサの他方の端子に
直列接続されたダイオードを有し、該ダイオードにより
前記共振コンデンサへの放電電流を流すことを特徴とす
る。
【0018】上記目的を達成するために、請求項9記載
の本発明は、更に、出力電圧に応じた駆動信号を前記ス
イッチ手段に供給する共振制御ステップを有することを
特徴とする。
【0019】上記目的を達成するために、請求項10記
載の本発明は、電源入力端子に直列に挿入された誘導加
熱巻線に直列接続されると共に前記電源入力端子の戻り
側に接続されたスイッチ手段を有し、前記電源入力端子
に入力された交流電力を高周波の交流電力に変換する誘
導加熱用電力変換装置に適用される電力変換方法であっ
て、前記誘導加熱巻線と前記スイッチ手段との間に一方
の端子が接続された共振コンデンサと、前記電源入力端
子に直列接続されると共に前記共振コンデンサの他方の
端子に接続された補助スイッチ手段とを有し、該補助ス
イッチ手段の開閉信号を前記誘導加熱巻線と前記スイッ
チ手段との接続点から得ることを特徴とする。
【0020】上記目的を達成するために、請求項11記
載の本発明は、更に、前記共振コンデンサの他方の端子
に直列接続されたダイオードを有し、該ダイオードによ
り前記共振コンデンサへの放電電流を流すことを特徴と
する。
【0021】上記目的を達成するために、請求項12記
載の本発明は、更に、複写機における用紙のトナー像を
定着する定着手段の温度を測定する温度測定ステップ
と、該温度測定ステップによる測定値と目標値とを比較
し差分を出力する温度比較ステップと、該温度比較ステ
ップから出力される前記差分に応じた駆動信号を前記ス
イッチ手段に供給する共振制御ステップとを有すること
を特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0023】[第1の実施の形態]図1は本発明の第1
の実施の形態に係る電圧共振型コンバータの構成を示す
回路図である。本発明の第1の実施の形態に係る電圧共
振型コンバータは、主電力スイッチ素子TR1、補助電
力スイッチ素子TR2、電力絶縁トランスT1、平滑コ
ンデンサC1、共振コンデンサC2、コンデンサC3、
リップル電圧平滑用コンデンサC4、交流電力整流ダイ
オードD1〜D4、フライホイールダイオードD5、バ
イパスダイオード(共振コンデンサ充電ダイオード)D
6、ダイオードD7〜D9、ゲート電圧クランプ用ツェ
ナダイオードZD1、入力ノイズフィルタNF1、チョ
ークコイルL1、ゲート駆動電圧分圧抵抗R1〜R2、
共振制御PWM発振回路IC1を備えている。更に、上
記の共振制御PWM発振回路IC1は、ワンショットパ
ルス発生回路11、比較器12を備えている。図中Vi
は入力端子、Vo1、Vo2は出力端子である。尚、図
1で上記図7と同一符号は同一構成部分を示している。
【0024】上記要部の構成及び機能を説明すると、主
電力スイッチ素子TR1は、主たる電力スイッチ素子で
MOS−FETとして構成されており、主電力スイッチ
素子TR1のドレイン−ソース間には、フライホイール
ダイオードD5が接続され、主電力スイッチ素子TR1
のゲートには、共振制御PWM発振回路IC1の比較器
13の出力が接続されている。フライホイールダイオー
ドD5は、電力絶縁トランスT1に蓄積された電力を回
生する。補助電力スイッチ素子TR2は、補助たる電力
スイッチ素子でMOS−FETとして構成されており、
補助電力スイッチ素子TR2のドレイン−ソース間に
は、バイパスダイオードD6が並列接続されている。
【0025】共振コンデンサC2は、補助電力スイッチ
素子TR2と直列接続されており、絶縁トランスT1の
一次インダクタンスにより一次電圧波形を共振させる。
バイパスダイオードD6は、共振コンデンサC2に流れ
込む充電電流を流す。電力絶縁トランスT1は、入力電
源系統と負荷である出力系統とを絶縁する。ダイオード
D7及びD8は、電力絶縁トランスT1の二次側に発生
する電力を整流するものであり、そのカソード側は、脈
流電圧を直流に平滑するチョークコイルL1に接続され
ている。チョークコイルL1の出力側は、リップル電圧
平滑用コンデンサC4に接続されている。出力端子Vo
2には直流電力が供給される。また、ダイオードD9
は、電力絶縁トランスT1の他の出力巻線に接続されて
おり、巻線出力電圧のピーク値を整流する。ダイオード
D9で整流した後、コンデンサC3にて平滑後、出力端
子Vo1には直流電力が出力される。
【0026】共振制御PWM発振回路IC1のワンショ
ットパルス発生回路11は、比較器12及び電力絶縁ト
ランスT1の二次側に接続されており、発生したワンシ
ョットパルスを比較器12の+入力端子へ出力する。比
較器12は、+入力端子がワンショットパルス発生回路
11に接続され、−入力端子がチョークコイルL1の出
力側に接続され、出力端子が主電力スイッチ素子TR1
のゲートに接続されており、ワンショットパルス発生回
路11の出力とチョークコイルL1の出力とを比較し、
比較結果に基づくPWMパルスを主電力スイッチ素子T
R1へ出力する。
【0027】尚、本発明の特許請求の範囲における各構
成要件と、本発明の第1の実施の形態に係る電圧共振型
コンバータ、後述の第2の実施の形態に係る誘導加熱電
源回路、第3の実施の形態に係る定着装置における各部
との対応関係は下記の通りである。トランスは電力絶縁
トランスT1に対応し、スイッチ手段は主電力スイッチ
素子TR1に対応し、補助スイッチ手段は補助電力スイ
ッチ素子TR2に対応し、共振コンデンサは共振コンデ
ンサC2に対応し、ダイオードはバイパスダイオードD
6に対応し、共振制御手段は共振制御PWM発振回路I
C1に対応し、誘導加熱巻線は誘導加熱コイルL1に対
応し、定着手段は定着ローラ100に対応し、温度測定
手段は温度検出素子TH1に対応し、温度比較手段は温
度検出比較回路IC2に対応する。
【0028】次に、上記の如く構成された本発明の第1
の実施の形態に係る電圧共振型コンバータの動作につい
て図1〜図4を参照しながら説明する。図2乃至図4は
本発明の第1の実施の形態に係る電圧共振型コンバータ
の共振状態制御を説明するための波形図である。
【0029】電圧共振型コンバータの入力端子Viに交
流入力電圧が印加されると、交流入力電圧は交流電力整
流ダイオードD1〜D4により整流された脈流となり、
その電圧は入力ノイズフィルタNF1を通り、コンデン
サC1の両端に印加され平滑される。ここで、外部より
電圧共振型コンバータが起動されると、共振制御PWM
発振回路IC1がPWMパルスを主電力スイッチ素子T
R1(MOS−FET)のゲートに対して発生する。主
電力スイッチ素子TR1は、共振制御PWM発振回路I
C1の出力パルスによりスイッチングして図2に示すよ
うなTR1ドレイン電流波形が流れ、電力絶縁トランス
T1に通電する。主電力スイッチ素子TR1がオンする
ことで、主電力スイッチ素子TR1には図2中のTR1
ドレイン電流波形が流れる。
【0030】暫時経過後、共振制御PWM発振回路IC
1の出力パルスがオフし主電力スイッチ素子TR1がオ
フすると、電力絶縁トランスT1は主電力スイッチ素子
TR1がオンすることで流れた電流を蓄えているため、
主電力スイッチ素子TR1がオフした時に逆起電圧を発
生し、共振コンデンサC2及びバイパスダイオードD6
を通じ蓄積電流を共振コンデンサC2に充電すること
で、主電力スイッチ素子TR1のドレイン側に共振電圧
波形が発生する。
【0031】またこの時、主電力スイッチ素子TR1の
ドレインと共振コンデンサC2の接続点に対し、補助電
力スイッチ素子TR2のソースと共振コンデンサC2の
接続点の電位が低いため、ゲート駆動電圧分圧抵抗R
1、R2とゲート電圧クランプ用ツェナダイオードZD
1の分圧比により、補助電力スイッチ素子TR2のゲー
ト電圧波形が発生し、補助電力スイッチ素子TR2がオ
ン状態になる。
【0032】電力絶縁トランスT1の一次巻線に蓄えら
れた電力が共振コンデンサC2に充電されると、バイパ
スダイオードD6のダイオード電流がゼロとなり、補助
電力スイッチ素子TR2を通じて共振コンデンサC2が
電力絶縁トランスT1の一次巻線に対して放電を開始す
る。共振コンデンサC2の放電電流により電力絶縁トラ
ンスT1の一次巻線電圧が低下して行き、最終的に一次
巻線電圧がマイナス側まで振り込まれ、フライホイール
ダイオードD5及び主電力スイッチ素子TR1の逆方向
ダイオードに電流が流れることで、電流絶縁トランスT
1の一次巻線電圧が略グランド電位にクランプされる。
【0033】その後、共振制御PWM発振回路IC1に
よるPWMパルスが主電力スイッチ素子TR1をオンさ
せるように発生し、主電力スイッチ素子TR1はゼロ電
位からオン動作を開始するためスイッチング時の電力損
失が発生しないゼロボルトスイッチング動作を行う。ま
た、主電力スイッチ素子TR1がオフ時も最初に共振コ
ンデンサC2に対して充電電流が流れ出すことにより、
電力絶縁トランスT1の巻線電圧が上がって行くため、
オフ動作時も主電力スイッチ素子TR1はゼロボルトス
イッチング動作を行う。この動作の繰り返すPWM信号
を共振制御PWM発振回路IC1から主電力スイッチ素
子TR1に出力して駆動することにより、電力絶縁トラ
ンスT1の二次側に必要とされる任意の出力電圧を得
る。
【0034】次に、負荷状態が変化したときの電圧共振
型コンバータの動作を説明する。
【0035】従来例の電圧共振型コンバータであれば、
図3に示す軽負荷時や、負荷重状態の時には、電力絶縁
トランスT1の一次巻線の電流が遮断できなくなる電流
連続モードでは連続共振状態を維持できないため、共振
コンデンサC2に残留電圧が残っている状態で主電力ス
イッチ素子TR1はスイッチング動作をせざるを得なく
なり、そのスイッチング時電力損失が増大するため、主
電力スイッチ素子TR1は電力損失的に大きな素子を用
意していた。
【0036】これに対し、本発明の実施形態の電圧共振
型コンバータでは、共振コンデンサC2に対して直列に
補助電力スイッチ素子TR2が挿入してあり、主電力ス
イッチ素子TR1が強制的にオンされたときは図3に示
すように補助電力スイッチ素子TR2のゲート電圧が瞬
時にして無くなり、共振コンデンサC2に直列に接続さ
れている補助電力スイッチ素子TR2がオフし、共振コ
ンデンサC2の放電電流が主電力スイッチ素子TR1に
流れないため、主電力スイッチ素子TR1は略ゼロ電位
の状態でオン動作が可能になる。
【0037】また、図4のように周波数を固定したまま
PWMパルス幅を絞って間欠発振モード状態に陥ると、
従来例の電圧共振型コンバータでは、PWMパルスがオ
ンになると毎回共振コンデンサC2を主電力スイッチ素
子TR1が放電しなければならないため、主電力スイッ
チ素子TR1の電力損失が非常に増大してしまう結果、
出力電圧を絞り込むことは不可能であった。
【0038】これに対し、本発明の実施形態の電圧共振
型コンバータでは、図4に示す通り電圧共振終了後の共
振コンデンサC2は共振電流が流れなくなった時点で、
補助電力スイッチ素子TR2により主電力スイッチ素子
TR1及び電力絶縁トランスT1からは回路動作的に遮
断されており、電力絶縁トランスT1の共振電流が無く
なった後、暫くしてからPWMパルスによるオン信号が
入るような状態まで出力電圧が絞り込まれても、共振コ
ンデンサC2を放電する必要がないため、主電力スイッ
チ素子TR1のスイッチング損失を非常に低減すること
ができる。
【0039】以上説明したように、本発明の第1の実施
の形態に係る電源装置によれば、入力端子Viに直列に
挿入された電力絶縁トランスT1の一次巻線に直列接続
されると共に入力端子Viの戻り側に接続された主電力
スイッチ素子TR1と、電力絶縁トランスT1の一次巻
線と主電力スイッチ素子TR1との間に一方の端子が接
続された共振コンデンサC2と、入力端子Viに直列接
続されると共に共振コンデンサC2の他方の端子に接続
された補助電力スイッチ素子TR2とを有し、補助電力
スイッチ素子TR2の開閉信号を電力絶縁トランスT1
の一次巻線と主電力スイッチ素子TR1との接続点から
得るように構成しているため、下記のような作用及び効
果を奏する。
【0040】上記構成において、電力絶縁トランスT1
の一次巻線に蓄積された電力が共振コンデンサC2に充
電されると、バイパスダイオードD6の電流がゼロとな
り、補助電力スイッチ素子TR2を介し共振コンデンサ
C2が電力絶縁トランスT1の一次巻線に対し放電を開
始し、電力絶縁トランスT1の一次巻線電圧が略グラン
ド電位にクランプされる。
【0041】この後、共振制御PWM発振回路IC1に
より主電力スイッチ素子TR1がゼロ電位からオン動作
を開始するため、スイッチング時の電力損失が発生しな
いゼロボルトスイッチング動作を行う。また、主電力ス
イッチ素子TR1のオフ時も最初に共振コンデンサC2
に対して充電電流が流れ出す結果、主電力スイッチ素子
TR1はオフ動作時もゼロボルトスイッチング動作を行
う。この動作を繰り返すことにより、電力絶縁トランス
T1の二次側に任意の出力電圧を得る。
【0042】即ち、本発明の第1の実施の形態において
は、共振コンデンサC2に補助電力スイッチ素子TR2
を直列に挿入し、共振状態に応じて共振コンデンサを負
荷である電力絶縁トランスT1に自動的に接続或いは遮
断することで、広い出力電力範囲に渡って低損失且つ低
ノイズの電圧共振型コンバータを実現できるという効果
がある。
【0043】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態では、複写機において原稿用紙上の粉体からなる
トナー像を加熱加圧することで用紙に定着させる定着装
置を構成するヒートローラ加熱用電源として誘導加熱方
式を使用した電圧共振型電源について説明する。
【0044】図5は本発明の第2の実施の形態に係る共
振制御PWM発振回路を用いた誘導加熱電源回路の構成
を示す回路図である。本発明の第2の実施の形態に係る
誘導加熱電源回路は、主電力スイッチ素子TR1、補助
電力スイッチ素子TR2、電力絶縁トランスT1、平滑
コンデンサC1、共振コンデンサC2、交流電力整流ダ
イオードD1〜D4、フライホイールダイオードD5、
バイパスダイオード(共振コンデンサ充電ダイオード)
D6、ゲート電圧クランプ用ツェナダイオードZD1、
入力ノイズフィルタNF1、ゲート駆動電圧分圧抵抗R
1〜R2、誘導加熱コイルL1、共振制御PWM発振回
路IC1、温度検出素子TH1、温度検出比較回路IC
2を備えている。図中100は定着ローラ、101はE
型形状フェライトコアである。尚、図5で上記図1と共
通する構成には同一符号を付し説明を省略または簡略化
する。
【0045】上記要部の構成及び機能を説明すると、温
度検出素子TH1は、定着ローラ100表面の温度を検
出し検出信号を温度検出比較回路IC2に出力する。温
度検出比較回路IC2は、温度調節入力信号Vcの入力
に基づき、温度検出素子TH1の出力と温度調節入力信
号Vcの温度設定値を比較し、比較に基づく制御信号を
共振制御PWM発振回路IC1に出力する。共振制御P
WM発振回路IC1は、制御信号値に基づくパルスのP
WM信号を発生し、主電力スイッチ素子TR1のゲート
−ソース間に印加する。
【0046】誘導加熱コイルL1は、E型形状フェライ
トコア101に巻回されている。E型形状フェライトコ
ア101は、その空間より定着ローラ100の表層に高
周波磁界を印加して定着ローラ100の外面に高周波磁
束を貫通させ、定着ローラ100内に渦電流を発生させ
る。定着ローラ100は、発生した渦電流の電流値によ
りジュール熱が発生し定着ローラ自らが発熱する。
【0047】次に、上記の如く構成された本発明の第2
の実施の形態に係る誘導加熱電源回路の動作について図
5を参照しながら説明する。
【0048】誘導加熱電源回路の入力端子Viに交流入
力電圧が印加されると、交流入力電圧は交流電力整流ダ
イオードD1〜D4により整流された脈流となり、その
電圧は入力ノイズフィルタNF1を通りコンデンサC1
の両端に印加される。そのコンデンサC1の両端電圧
は、交流入力電圧を整流した波形となる。温度調節入力
信号Vcが温度検出比較回路IC2に入力されると、温
度検出比較回路IC2は温度検出素子TH1の出力と温
度調節入力信号Vcの温度設定値を比較する。その比較
された出力が制御信号として共振制御PWM発振回路I
C1に印加される。
【0049】共振制御PWM発振回路IC1は制御信号
値に見合ったパルスのPWM信号を発生し、その出力は
主電力スイッチ素子TR1のゲート−ソース間に印加さ
れる。主電力スイッチ素子TR1が共振制御PWM発振
回路IC1の出力パルスによりスイッチングしてドレイ
ン電流IDが流れる結果、誘導加熱コイルL1に通電す
る。また、誘導加熱コイルL1は主電力スイッチ素子T
R1がオンすることで流れた電流を蓄えているため、主
電力スイッチ素子TR1がオフした時に逆起電圧を発生
しテフライホイールダイオードD5に順電流を流し、蓄
積電流を高周波共振コンデンサC2に充電する。
【0050】その後、また主電力スイッチ素子TR1が
オンすると誘導加熱コイルL1に電流が流れ誘導加熱コ
イルL1に電流を蓄積することを繰り返すので、負荷の
誘導加熱コイルL1にはコンデンサC1との間に共振電
流が流れる。主電力スイッチ素子TR1及び誘導加熱コ
イルL1に流れる電流は、コンデンサC1が高周波成分
を充放電し、平滑化を行う。そのため、入力ノイズフィ
ルタNF1には、高周波電流は流れず交流入力電流整流
波形のみが流れる。
【0051】交流電力整流ダイオードD1〜D4に流れ
る電流は、主電力スイッチ素子TR1及び誘導加熱コイ
ルL1に流れた電流波形をコンデンサC1及び入力ノイ
ズフィルタNF1によりフィルタリングされた電流波形
となるため、整流前の交流入力電流波形は、交流入力電
圧波形に近い形の入力電流波形となり、入力電流中に含
まれる高調波成分を大幅に減少でき、定着加熱回路にお
ける温度調節回路の入力電流の力率を大幅に改善するこ
とができる。
【0052】尚、本実施形態の誘導加熱電源回路中で使
用する入力ノイズフィルタNF1とコンデンサC1は、
共振制御PWM発振回路IC1による高周波の発振周波
数に対してフィルタ効果が発揮されるものであればよ
く、コンデンサC1の容量や入力ノイズフィルタNF1
のインダクタンス値は小さくできるので、小型、軽量化
することができる。
【0053】本実施形態の誘導加熱電源回路に温度調節
信号が入力されることで、誘導加熱電源回路の出力端子
に周波数20KHz〜100KHz程度の高周波交流電
力が発生する。この交流電力が誘導加熱コイルL1に印
加され、誘導加熱コイルL1は交流磁界を発生する。こ
の時、誘導加熱コイルL1に印加する交流電力は加熱対
象物により変化するが、通常200〜300Wから数K
W程度である。
【0054】誘導加熱コイルL1に印加された交流電力
により発生した交流磁界は、誘導加熱コイルL1が巻回
されているE型形状フェライトコア101の空間より定
着ローラ100の表層に高周波磁界を印加することで、
定着ローラ100の外面に高周波磁束が貫通し、定着ロ
ーラ100内に渦電流を発生させる。その渦電流の電流
値により定着ローラ100の外面にジュール熱が発熱す
ることで、定着ローラ自らが発熱する。この電磁誘導作
用により定着ローラ100が発熱し、定着ローラ表面温
度も上昇していく。
【0055】ここで、定着ローラ100表面の温度を測
定する温度検出素子TH1の出力は、随時、温度検出比
較回路IC2に入力され温度調節入力信号(加熱目標温
度)Vcと比較され、その加熱目標温度との差分が共振
制御PWM発振回路IC1にフィードバックされる。温
度検出比較回路IC2は、温度検出素子TH1で検出し
た検出温度が予め設定された加熱目標温度に近づくと、
印加高周波電力を低下させるような比例制御等や通称P
ID(Proportional plusInteg
ral plus Derivative:比例・積分
・微分)制御と呼ばれる制御方式を用い、定着ローラ1
00の表面温度を一定に保つフィードバック信号を発生
する。
【0056】共振制御PWM発振回路IC1は、温度検
出比較回路IC2により求められた温度設定目標値差分
が入力され、その値に応じて主電力スイッチ素子TR1
のゲートON信号時間を決定し、主電力スイッチ素子T
R1の通電電力を調整する。これにより、誘導加熱コイ
ルL1に入力される電力が制御され、定着ローラ100
の発熱量が制御されることにより、トナー定着温度が安
定化される。
【0057】以上説明したように、本発明の第2の実施
の形態に係る誘導加熱電源回路によれば、複写機におけ
る通紙状態の変化や加熱のオン−オフや非通紙時のスタ
ンバイ状態で加熱電力を絞り込むような状態であって
も、補助電力スイッチ素子TR2の作用により共振コン
デンサC2が放電後は誘導加熱コイルL1から切り離さ
れるため、主電力スイッチ素子TR1の電力損失を低減
することができる。
【0058】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
の形態では、上記第2の実施の形態で説明した誘導加熱
電源回路を搭載した複写機の定着装置について説明す
る。
【0059】図6は本発明の第3の実施の形態に係る誘
導加熱電源回路を用いた定着装置の構成を示す構成図で
ある。本発明の第3の実施の形態に係る定着装置は、定
着ローラ100、E型形状フェライトコア101、誘導
加熱コイル102、加圧ローラ103、温度センサ10
4を備えている。誘導加熱電源回路は上記第2の実施の
形態で説明した図5を用いる。
【0060】上記構成を説明すると、定着ローラ100
は、駆動機構(図示略)により図中時計方向に回転駆動
されるものであり、加圧ローラ103と協動して未定着
原稿に対しトナー像を定着させる。定着装置における図
中右側から給紙された未定着原稿は、定着ローラ100
及び加圧ローラ103により定着が行われた後、定着装
置における図中左側の排紙部から外部に定着済み原稿と
して排紙される。
【0061】誘導加熱コイル102は、E型形状フェラ
イトコア101に巻回されており、上記第2の実施の形
態で説明した図5の誘導加熱電源回路に組み込まれてい
る。E型形状フェライトコア101は、その空間より定
着ローラ100の表層に高周波磁界を印加して定着ロー
ラ100の外面に高周波磁束を貫通させ、定着ローラ1
00内に渦電流を発生させる。温度センサ104は、定
着ローラ100の表面温度を検出する。
【0062】以上説明したように、本発明の第3の実施
の形態に係る定着装置によれば、定着ローラ100に相
対させてE型形状フェライトコア101からなる磁気回
路を定着ローラ100及び加圧ローラ103からなる定
着加圧部の直前に配置し、上記第2の実施の形態で用い
た誘導加熱電源により誘導加熱コイル102を駆動する
ことで、通紙時の用紙加熱を効果的に行うことができる
と共に、非通紙時の電源損失を最低限に抑えた効率よい
定着装置を実現することができる。
【0063】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器からなる電源装置に
適用してもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至3記
載の電力変換装置によれば、共振コンデンサに補助スイ
ッチ手段を直列に挿入し、共振状態に応じて共振コンデ
ンサを負荷であるトランスに自動的に接続或いは遮断す
ることで、広い出力電力範囲に渡って低損失且つ低ノイ
ズの電力変換装置を実現できるという効果がある。
【0065】また、請求項4乃至6記載の誘導加熱用電
力変換装置によれば、共振コンデンサに補助スイッチ手
段を直列に挿入し、共振状態に応じて共振コンデンサを
負荷である誘導加熱巻線に自動的に接続或いは遮断する
ことで、広い出力電力範囲に渡って低損失且つ低ノイズ
の誘導加熱用電力変換装置を実現できるという効果があ
る。
【0066】また、請求項7乃至12記載の電力変換方
法によれば、電力変換装置或いは誘導加熱用電力変換装
置に電力変換方法を適用し、共振コンデンサに補助スイ
ッチ手段を直列に挿入し、共振状態に応じて共振コンデ
ンサを負荷であるトランス或いは誘導加熱巻線に自動的
に接続或いは遮断することで、広い出力電力範囲に渡っ
て低損失且つ低ノイズの電力変換装置或いは誘導加熱電
力変換装置を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電圧共振型コ
ンバータの構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る電圧共振型コ
ンバータの共振状態制御を説明するための波形図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る電圧共振型コ
ンバータの共振状態制御を説明するための波形図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る電圧共振型コ
ンバータの共振状態制御を説明するための波形図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る共振制御PW
M発振回路を用いた誘導加熱電源回路の構成を示す回路
図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る誘導加熱電源
回路を用いた定着装置の構成を示す構成図である。
【図7】従来例に係る電圧共振型コンバータの構成を示
す回路図である。
【符号の説明】
TR1 主電力スイッチ素子 TR2 補助電力スイッチ素子 T1 電力絶縁トランス C2 共振コンデンサ D6 バイパスダイオード IC1 共振制御PWM発振回路 L1 誘導加熱コイル TH1 温度検出素子 IC2 温度検出比較回路 100 定着ローラ 102 誘導加熱コイル 104 温度センサ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源入力端子に直列に挿入されたトラン
    スの一次巻線に直列接続されると共に前記電源入力端子
    の戻り側に接続されたスイッチ手段を有し、前記電源入
    力端子に入力された交流電力を高周波の交流電力に変換
    する電力変換装置であって、 前記トランスの一次巻線と前記スイッチ手段との間に一
    方の端子が接続された共振コンデンサと、前記電源入力
    端子に直列接続されると共に前記共振コンデンサの他方
    の端子に接続された補助スイッチ手段とを有し、該補助
    スイッチ手段の開閉信号を前記トランスの一次巻線と前
    記スイッチ手段との接続点から得ることを特徴とする電
    力変換装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記共振コンデンサの他方の端子
    に直列接続され該共振コンデンサへの放電電流を流すダ
    イオードを有することを特徴とする請求項1記載の電力
    変換装置。
  3. 【請求項3】 更に、出力電圧に応じた駆動信号を前記
    スイッチ手段に供給する共振制御手段を有することを特
    徴とする請求項1又は2記載の電力変換装置。
  4. 【請求項4】 電源入力端子に直列に挿入された誘導加
    熱巻線に直列接続されると共に前記電源入力端子の戻り
    側に接続されたスイッチ手段を有し、前記電源入力端子
    に入力された交流電力を高周波の交流電力に変換する誘
    導加熱用電力変換装置であって、 前記誘導加熱巻線と前記スイッチ手段との間に一方の端
    子が接続された共振コンデンサと、前記電源入力端子に
    直列接続されると共に前記共振コンデンサの他方の端子
    に接続された補助スイッチ手段とを有し、該補助スイッ
    チ手段の開閉信号を前記誘導加熱巻線と前記スイッチ手
    段との接続点から得ることを特徴とする誘導加熱用電力
    変換装置。
  5. 【請求項5】 更に、前記共振コンデンサの他方の端子
    に直列接続され該共振コンデンサへの放電電流を流すダ
    イオードを有することを特徴とする請求項4記載の誘導
    加熱用電力変換装置。
  6. 【請求項6】 更に、複写機における用紙のトナー像を
    定着する定着手段の温度を測定する温度測定手段と、該
    温度測定手段による測定値と目標値とを比較し差分を出
    力する温度比較手段と、該温度比較手段から出力される
    前記差分に応じた駆動信号を前記スイッチ手段に供給す
    る共振制御手段とを有することを特徴とする請求項4又
    は5記載の誘導加熱用電力変換装置。
  7. 【請求項7】 電源入力端子に直列に挿入されたトラン
    スの一次巻線に直列接続されると共に前記電源入力端子
    の戻り側に接続されたスイッチ手段を有し、前記電源入
    力端子に入力された交流電力を高周波の交流電力に変換
    する電力変換装置に適用される電力変換方法であって、 前記トランスの一次巻線と前記スイッチ手段との間に一
    方の端子が接続された共振コンデンサと、前記電源入力
    端子に直列接続されると共に前記共振コンデンサの他方
    の端子に接続された補助スイッチ手段とを有し、該補助
    スイッチ手段の開閉信号を前記トランスの一次巻線と前
    記スイッチ手段との接続点から得ることを特徴とする電
    力変換方法。
  8. 【請求項8】 更に、前記共振コンデンサの他方の端子
    に直列接続されたダイオードを有し、該ダイオードによ
    り前記共振コンデンサへの放電電流を流すことを特徴と
    する請求項7記載の電力変換方法。
  9. 【請求項9】 更に、出力電圧に応じた駆動信号を前記
    スイッチ手段に供給する共振制御ステップを有すること
    を特徴とする請求項7又は8記載の電力変換方法。
  10. 【請求項10】 電源入力端子に直列に挿入された誘導
    加熱巻線に直列接続されると共に前記電源入力端子の戻
    り側に接続されたスイッチ手段を有し、前記電源入力端
    子に入力された交流電力を高周波の交流電力に変換する
    誘導加熱用電力変換装置に適用される電力変換方法であ
    って、 前記誘導加熱巻線と前記スイッチ手段との間に一方の端
    子が接続された共振コンデンサと、前記電源入力端子に
    直列接続されると共に前記共振コンデンサの他方の端子
    に接続された補助スイッチ手段とを有し、該補助スイッ
    チ手段の開閉信号を前記誘導加熱巻線と前記スイッチ手
    段との接続点から得ることを特徴とする電力変換方法。
  11. 【請求項11】 更に、前記共振コンデンサの他方の端
    子に直列接続されたダイオードを有し、該ダイオードに
    より前記共振コンデンサへの放電電流を流すことを特徴
    とする請求項10記載の電力変換方法。
  12. 【請求項12】 更に、複写機における用紙のトナー像
    を定着する定着手段の温度を測定する温度測定ステップ
    と、該温度測定ステップによる測定値と目標値とを比較
    し差分を出力する温度比較ステップと、該温度比較ステ
    ップから出力される前記差分に応じた駆動信号を前記ス
    イッチ手段に供給する共振制御ステップとを有すること
    を特徴とする請求項10又は11記載の電力変換方法。
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