JP2007028751A - 多出力スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電圧可変があっても複数の出力の安定化を図る。
【解決手段】整流器2の出力両端に接続されたチョークコイルL1とスイッチング素子Q3との直列回路と、L1とQ3との接続点にアノードが接続されたダイオードD3のカソードと整流器間に接続された平滑コンデンサC3と、C3の両端電圧が所定電圧となるようにQ3を制御する制御回路11aと、C3の両端に接続された、交互にオン/オフするQ1とQ2との直列回路と、Q2の両端に接続された一次巻線P1と電流共振コンデンサCriとの共振回路と、第1の二次巻線S1に発生する電圧を整流平滑した第1出力電圧Vo1と第2の二次巻線S2に発生する電圧を整流平滑し第2出力電圧Vo2との一方の出力電圧に基づいてQ1又はQ2をPWM制御又は周波数制御させる制御回路10とを備え、制御回路11aは、Vo1及びVo2の他方の出力電圧に基づいてC3の両端電圧を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の出力を有する多出力スイッチング電源装置に関する。
図8は従来の多出力スイッチング電源装置を示す回路構成図である。図8に示すスイッチング電源装置は、力率改善及び昇圧を行ない直流電圧を出力する昇圧チョッパー回路とDC−DCコンバータとを有し、トランスから2出力を取り出す。
昇圧チョッパー回路において、交流電源1の交流電圧を整流する全波整流回路2の出力両端には、抵抗R1と抵抗R2との直列回路が接続されるとともに、チョークコイル(リアクトル)L1とMOSFET等からなるスイッチング素子Q1と電流検出抵抗R5からなる直列回路が接続されている。
チョークコイルL1とスイッチング素子Q3との接続点には、ダイオードD3のアノードが接続され、ダイオードD3のカソードと全波整流回路2間には、平滑コンデンサC3が接続されている。平滑コンデンサC3の両端には、抵抗R3と抵抗R4との直列回路が接続されている。
スイッチング素子Q3は、制御回路11のPWM制御によりオン/オフするようになっている。制御回路11は、平滑コンデンサC3の両端電圧が所定電圧となるようにスイッチング素子Q3を制御する。
電流検出抵抗R5は、全波整流回路2の負極側出力端とスイッチング素子Q3の一端及び平滑コンデンサC3の一端との間に接続され、全波整流回路2に流れる入力電流を検出する。制御回路11は、図9に示すように、出力電圧検出オペアンプ111、乗算器112、電流検出オペアンプ113、パルス幅変調器114を有して構成される。
出力電圧検出オペアンプ111は、抵抗R3と抵抗R4とで分圧した分圧電圧(平滑コンデンサC3の電圧に対応)と基準電圧Vrefとの誤差を増幅し、誤差電圧を生成して乗算器112に出力する。乗算器112は、出力電圧検出オペアンプ111からの誤差電圧と全波整流回路2からの全波整流電圧を抵抗R1と抵抗R2とで分圧した分圧電圧とを乗算して乗算出力電圧を電流検出オペアンプ113に出力する。
電流検出オペアンプ113は、電流検出抵抗R5で検出した入力電流に比例した電圧と乗算器112からの乗算出力電圧との誤差を増幅し、誤差電圧を生成してこの誤差電圧を比較入力信号としてパルス幅変調器114に出力する。
パルス幅変調器114は、三角波信号と電流検出オペアンプ113からの比較入力信号とを入力し、比較入力信号の値が三角波信号の値以上のときに例えばオンで、比較入力信号の値が三角波信号の値未満のときに例えばオフとなるパルス信号を生成し、該パルス信号をスイッチング素子Q3のゲートに印加する。
即ち、交流電源1の入力電圧(交流電圧)を全波整流回路2で整流した全波整流電圧は、半サイクル毎に正弦波の形をしている。乗算器112は、全波整流回路2からの半サイクル正弦波電圧を入力し、また、出力電圧検出オペアンプ111からの電圧を入力し、この2つの電圧を乗算して正弦波の大きさを変えて出力する。電流検出オペアンプ113は、全波整流回路2からの半サイクル正弦波電圧と入力電流によって発生した電流検出抵抗R5に比例した電圧Vとを比較して、入力電流が半サイクルの正弦波になるように制御している。このため、電流検出抵抗R5に流れる入力電流を半サイクル毎に交流電源1の入力電圧と相似形の正弦波にすることができるので、力率を改善できる。
また、平滑コンデンサC3の両端電圧が何らかの理由で上昇し、抵抗R3と抵抗R4との分圧電圧が基準電圧Vref以上になると、出力電圧検出オペアンプ111の出力信号は低下する。このため、パルス幅変調器114に入力される比較入力信号も低下するので、パルス幅変調器114からスイッング素子Q3に出力されるパルス信号のオン幅が小さくなるから、平滑コンデンサC3の両端電圧の上昇が抑制される。即ち、平滑コンデンサC3の出力電圧を所定の電圧に制御できる。
次に、DC−DCコンバータについて説明する。平滑コンデンサC3の両端には、MOSFET等からなるスイッチング素子Q1とMOSFET等からなるスイッチング素子Q2との直列回路が接続されている。
スイッチング素子Q2には並列に、リアクトルLrとトランスT1の一次巻線P1(巻数N1)と電流共振コンデンサCriとからなる直列共振回路と電圧共振コンデンサCrvとが接続されている。リアクトルLrはトランスT1の一次二次間のリーケージインダクタンスでも良い。
トランスT1の一次巻線P1と第1の二次巻線S1(巻数N2)とは互いに逆相電圧が発生するように巻回されており、トランスT1の第1の二次巻線S1には、ダイオードD1と平滑コンデンサC1とからなる第1出力電圧回路が接続されている。この第1出力電圧回路は、トランスT1の第1の二次巻線S1に誘起された電圧(オン/オフ制御されたパルス電圧)を整流平滑して第1出力電圧Vo1を図示しない負荷に出力する。
トランスT1の一次巻線P1と第2の二次巻線S2(巻数N3)とは互いに逆相電圧が発生するように巻回されており、トランスT1の第2の二次巻線S2には、ダイオードD2と平滑コンデンサC2とからなる第2出力電圧回路が接続されている。この第2出力電圧回路は、トランスT1の第2の二次巻線S2に誘起された電圧(オン/オフ制御されたパルス電圧)を整流平滑して第2出力電圧Vo2を図示しない負荷に出力する。
帰還回路5は、平滑コンデンサC1とダイオードD1との接続点に接続され、平滑コンデンサC1の出力電圧を検出し、検出電圧を制御回路10に出力する。制御回路10は、帰還回路5からの検出電圧に基づき、PWM制御によりスイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2とを交互にオン/オフさせることにより負荷の電圧を一定電圧に制御するようになっている。この場合、スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2の各ゲートにデッドタイムを持たせた電圧を印加し、スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2とを交互にオン/オフさせる。
次にこのように構成された従来の共振型の多出力スイッチング電源装置の動作を図10のタイミングチャートを参照しながら説明する。
なお、図10において、VQ2dsはスイッチング素子Q2のドレイン−ソース間の電圧、IQ2はスイッチング素子Q2のドレインに流れる電流、IQ1はスイッチング素子Q1のドレインに流れる電流、ILriはリアクトルLrに流れる電流、Vcriは電流共振コンデンサCriの両端電圧、ID1はダイオードD1に流れる電流、VD1はダイオードD1の両端電圧、ID2はダイオードD2に流れる電流を示している。また、スイッチング素子Q1,Q2は、数100nS程度のデッドタイムを有して交互にオン/オフするようになっている。
まず、スイッチング素子Q1のオン期間(例えば、時刻t11〜t12)において、トランスT1の一次巻線P1の励磁インダクタンスとリアクトルLr(トランスT1の一次二次間のリーケージインダクタンス)を介して電流共振コンデンサCriにエネルギーが蓄えられる。
次に、スイッチング素子Q2のオン期間(例えば、時刻t12〜t14)において、電流共振コンデンサCriに蓄えられたエネルギーによりリアクトルLrと電流共振コンデンサCriによる共振電流が出力電圧Vo1に送られる。また、一次巻線P1の励磁インダクタンスの励磁エネルギーをリセットする。
スイッチング素子Q2のオン期間において、一次巻線P1には、電流共振コンデンサCriの電圧を一次巻線P1の励磁インダクタンスとリアクトルLrとで分圧した電圧が印加される。そして、一次巻線P1の電圧が(Vo1+Vf)×N1/N2となったところでクランプされ、電流共振コンデンサCriとリアクトルLrによる共振電流が二次側へ送出され、ダイオードD1に電流ID1が流れる。一次巻線P1の電圧が(Vo1+Vf)×N1/N2未満のときには、トランスT1の二次側へはエネルギーは伝達されず、トランスT1の一次側のみの共振動作となる。
また、第1の二次巻線S1と第2の二次巻線S2とは互いに同極性で結合しているので、スイッチング素子Q2のオン期間に、第2の二次巻線S2から出力電圧Vo2にエネルギーが送られて、出力電圧Vo2は、ほぼVo1×N3/N2となる。
このスイッチング電源装置では、制御回路10によりスイッチング素子Q1のオン期間を変化させて電流共振コンデンサCriの電圧を変えることで、二次側に送るエネルギー量を制御している。
なお、上述した従来の技術の関連技術として、例えば特許文献1が知られている。
特開平11−187661号
しかしながら、実際に第1の二次巻線S1、第2の二次巻線S2に発生する電圧は、出力電圧Vo1,Vo2よりダイオードD1,D2の順方向電圧降下Vfだけ高い電圧が発生する。このため、それぞれの出力の負荷変動によるVfの変化によりクロスレギュレーションが悪化することがあった。
さらに、出力電圧Vo1に電圧可変の仕様のある電源では、出力電圧Vo1の電圧変化に比例して出力電圧Vo2も変化してしまうため、巻線から直接、複数出力を取り出すことが不可能となる。
本発明は、わずかな部品の追加のみで効率を著しく悪化させることなく、出力電圧可変があっても複数の出力の安定化を図ることができる多出力スイッチング電源装置を提供することにある。
本発明は前記課題を解決するために以下の手段を採用した。請求項1の発明は、交流電圧を整流する整流器と、リアクトルと第1スイッチング素子と第1スイッチング素子を制御することにより前記整流器の整流電圧を高周波交流電圧に変換する第1制御回路と変換した高周波交流電圧を第1直流電圧に変換するダイオードとコンデンサとからなる整流平滑回路とを有する第1電圧変換器と、前記第1直流電圧を第2及び第3直流電圧に変換する1以上のスイッチング素子と1以上のスイッチング素子を制御する第2制御回路と前記1以上のスイッチング素子に接続された一次巻線と1以上の二次巻線を有するトランスと、前記トランスの1以上の二次巻線に発生する電圧を整流平滑する複数の整流平滑回路とを有する第2電圧変換器とを備え、前記第2制御回路は、前記第2電圧変換器の前記第2及び第3直流電圧の内の一方の直流電圧の帰還により前記第2電圧変換器の一方の直流電圧を制御し、前記第1制御回路は、前記第2電圧変換器の他方の直流電圧の帰還により前記第1電圧変換器の直流電圧を制御することにより、前記第2電圧変換器の他方の直流電圧を制御することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の多出力スイッチング電源装置において、前記第2電圧変換器の複数の整流平滑回路は、前記1以上のスイッチング素子の内の1つのスイッチング素子がオン期間に一方の整流平滑回路を通してエネルギーを伝達し、前記1つのスイッチング素子がオフ期間に他方の整流平滑回路を通してエネルギーを伝達することを特徴とする。
本発明によれば、第2制御回路は、第2電圧変換器の第2及び第3直流電圧の内の一方の直流電圧の帰還により第2電圧変換器の一方の直流電圧を制御し、第1制御回路は、第2電圧変換器の他方の直流電圧の帰還により第1電圧変換器の直流電圧を制御することにより、第2電圧変換器の他方の直流電圧を制御するので、わずかな部品の追加のみで効率を著しく悪化させることなく、電圧可変があっても複数の出力の安定化を図ることができる。
以下、本発明の多出力スイッチング電源装置の実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は実施例1の多出力スイッチング電源装置を示す回路構成図である。実施例1の多出力スイッチング電源装置は、出力電圧Vo1からの帰還により制御回路10によりスイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2とのデューティを制御し、出力電圧Vo2からの帰還により制御回路11aにより昇圧チョッパー回路の出力電圧を制御することにより、出力電圧Vo2を制御することを特徴とする。
制御回路10は、帰還回路5からの出力電圧Vo1の検出信号に基づいて、スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2とを交互にオン/オフさせる。即ち、制御回路10は、帰還回路5からの出力電圧Vo1の検出信号に基づいて、スイッチング素子Q1又はスイッチング素子Q2をPWM制御又は周波数制御することにより、電流共振コンデンサCriの充電電圧を変え、スイッチング素子Q2のオン期間に出力電圧Vo1へ送るエネルギー量の制御を行う。ここでは、制御回路10は、帰還回路5からの出力電圧Vo1に基づいて、スイッチング素子Q1のオン幅を制御する。
帰還回路6は、平滑コンデンサC2とダイオードD2との接続点に接続され、平滑コンデンサC2の出力電圧を検出し、検出電圧を制御回路11aに出力する。制御回路11aは、帰還回路6からの検出電圧に基づき、昇圧チョッパー回路内の平滑コンデンサC3の両端電圧を制御することにより、出力電圧Vo2を制御する。
制御回路11aは、図2に示すように、乗算器112a、電流検出オペアンプ113、パルス幅変調器114を有して構成される。
乗算器112aは、帰還回路6からの検出電圧と全波整流回路2からの全波整流電圧を抵抗R1と抵抗R2とで分圧した分圧電圧とを乗算して乗算出力電圧を電流検出オペアンプ113に出力する。電流検出オペアンプ113、パルス幅変調器114は、図9に示すものと同一である。
また、制御回路11aが帰還回路6からの電圧に応じて平滑コンデンサC3の両端電圧を制御するため、図1では、図8に示す抵抗R3と抵抗R4とが削除されている。
図1に示すその他の構成は、図8に示す構成と同一であるので、同一部分には同一符号を付し、その詳細は省略する。
次にこのように構成された実施例1の多出力スイッチング電源装置の動作を図4及び図5のタイミングチャートを参照しながら説明する。なお、図4及び図5において、VS2は第2の二次巻線S2の両端電圧を示している。
まず、図4に示すタイミングチャートを参照しながら、出力電圧Vo1を上昇させたときの動作を説明する。
まず、スイッチング素子Q1のオン期間(例えば、時刻t1〜t2)において、トランスT1の一次巻線P1の励磁インダクタンスとリアクトルLr(トランスT1の一次二次間のリーケージインダクタンス)を介して電流共振コンデンサCriにエネルギーが蓄えられる。また、リアクトルLrと電流共振コンデンサCriによる共振電流が出力電圧Vo2に送られる。
また、スイッチング素子Q1のオン期間において、一次巻線P1には、平滑コンデンサC3の電圧と電流共振コンデンサCriの電圧との差の電圧を、一次巻線P1の励磁インダクタンスとリアクトルLrとで分圧した電圧が印加され、この電圧がVo2×N1/N3でクランプされている期間に、二次側の出力電圧Vo2にエネルギーを送る。
次に、スイッチング素子Q2のオン期間(例えば、時刻t2〜t4)において、電流共振コンデンサCriに蓄えられたエネルギーによりリアクトルLrと電流共振コンデンサCriによる共振電流が出力電圧Vo1に送られる。また、一次巻線P1の励磁インダクタンスの励磁エネルギーをリセットする。
例えば、出力電圧Vo1を上昇させると、制御回路10は、帰還回路5からの出力信号の上昇に応じて、スイッチング素子Q1のオン幅を長くする(例えば、時刻t7〜t8)。このため、電流共振コンデンサCriの充電電圧が大きくなるので、スイッチング素子Q2のオン期間には、出力電圧Vo1へ送るエネルギー量が大きくなる。このため、出力電圧Vo1は上昇した電圧に安定化できる。
なお、このとき、出力電圧Vo1を上昇させたことにより、コンデンサCriの電圧Vcriが上昇し、二次巻線S2の電圧が低下するが、帰還回路6から制御回路11aへの信号により出力電圧Vo2が所定の電圧になるように平滑コンデンサC3の電圧を上昇させる。その結果、第2の二次巻線S2の両端電圧VS2及び出力電圧Vo2は、出力電圧Vo1の上昇に関係なく一定電圧となる。
次に、図5に示すように、出力電圧Vo2を上昇させたときには、制御回路11a内の乗算器112aは、帰還回路6からの出力電圧Vo2と全波整流回路2からの全波整流電圧を抵抗R1と抵抗R2とで分圧した分圧電圧とを乗算して乗算出力電圧を電流検出オペアンプ113に出力する。
このため、出力電圧Vo2の上昇に応じて、乗算器112aの出力及び電流検出オペアンプ113の出力も上昇する。その結果、パルス幅変調器114に入力される比較入力信号も上昇するので、パルス幅変調器114からスイッング素子Q3に出力されるパルス信号のオン幅が長くなるから、平滑コンデンサC3の両端電圧が上昇される。即ち、図5に示すように、PFC出力電圧が時刻t7以降に上昇する。
このPFC出力電圧の上昇に伴って、スイッチング素子Q2の両端電圧VQ2dsと第2の二次巻線S2の両端電圧VS2も上昇する。このため、出力電圧Vo2は、上昇した電圧に安定化できる。例えば、出力電圧Vo2の負荷が重くなった場合や、出力電圧Vo2を上昇させる場合には、昇圧チョッパー回路の出力電圧を上昇させることにより、出力電圧Vo2へ送るエネルギー量を増加させて、出力電圧Vo2の電圧を制御することができる。
また、スイッチング素子Q2の両端電圧VQ2dsが上昇するため、制御回路10は、スイッチング素子Q1のオン幅を短く制御(時刻t7〜時刻t8の時間は時刻t1〜時刻t2の時間よりも短い。)することにより、出力電圧Vo1を一定電圧に制御することができる。
このように実施例1の多出力スイッチング電源装置によれば、逆極性で巻回された2つの二次巻線から取り出される2つの出力のそれぞれの帰還信号により、スイッチング素子Q1及びスイッチング素子Q2のデューティと前段の昇圧チョッパー回路の出力電圧をそれぞれ制御することにより、わずかな部品の追加のみで効率を著しく悪化させることなく、一方の出力電圧又は両方の出力電圧の可変があっても複数の出力の安定化を図ることができる。また、実装面積の増大を伴うことなく2つの出力の定電圧制御を実現できる。
また、2つの出力ともに電流共振動作となるので、二次側に降圧チョッパー回路などで定電圧化するよりもノイズへの影響も少ない。また、単出力の場合に比べてスイッチング素子Q1及びスイッチング素子Q2の両方のオン期間に二次側にエネルギーを送るため、二次側整流ダイオードD1,D2に発生するサージ電圧が他方の出力電圧の巻数比倍の電圧でクランプされるという利点もある。
また、従来の電流共振型のスイッチング電源装置では、二次側へ送る電流を電流共振コンデンサCriとの一定の周波数の共振電流にするために、一次巻線と二次巻線との結合を疎結合とし、一次及び二次巻線間のリーケージインダクタンスを大きくしている。このため、スイッチング素子Q1のオン時にダイオードD1には、図11に示すようなサージ電圧が発生していた。
実施例1の多出力スイッチング電源装置によれば、一次及び二次巻線間が疎結合でも第1の二次巻線S1と第2の二次巻線S2間を密結合とすることにより、スイッチング素子Q1のオン時の第1の二次巻線S1の電圧Vo1は、(Vo2+Vf)×N2/N3でクランプされるため、ダイオードD1に発生するサージ電圧を抑制することができる。
図3は実施例1の多出力スイッチング電源装置に設けられたトランスの構造を示す図である。
図3に示すトランスは、磁性体からなる日の字状のコア30の中央脚30aに、円筒状のボビン32が取り付けられ、このボビン32に一次巻線P1を巻回し、この一次巻線P1上に第1の二次巻線S1を巻回し、この第1の二次巻線S1上に第2の二次巻線S2を巻回している。
また、一次巻線P1と第1の二次巻線S1及び第2の二次巻線S2の巻き位置を巻枠に対してずらし、一次巻線P1と第1の二次巻線S1及び第2の二次巻線S2とを疎結合とし、第1の二次巻線S1と第2の二次巻線S2との巻き位置を揃えることにより、第1の二次巻線S1と第2の二次巻線S2とを密結合させている。
即ち、トランスの一次巻線P1と第1の二次巻線S1間、及びトランスの一次巻線P1と第2の二次巻線S2間がエネルギー伝送時に電流共振コンデンサCriとで特定の共振周波数の共振電流となるようなリーケージインダクタンスを有するように疎結合とし、トランスの第1の二次巻線S1と第2の二次巻線S2間が密結合としている。
図6は実施例2の多出力スイッチング電源装置を示す回路構成図である。図1に示す実施例1の多出力スイッチング電源装置では、トランスT1の第1の二次巻線S1は、スイッチング素子Q2のオン期間に出力電圧Vo1にエネルギーを伝送する極性を有し、トランスT1の第2の二次巻線S2は、スイッチング素子Q1のオン期間に出力電圧回路Vo2にエネルギーを伝送する極性を有していた。
これに対して、図6に示す実施例2の多出力スイッチング電源装置は、二次巻線を1つにした場合の実施例で、トランスT1の第1の二次巻線S1は、スイッチング素子Q1のオン期間にダイオードD2,D2´とコンデンサC2からなる整流平滑回路を通して出力電圧Vo2にエネルギーを伝送し、スイッチング素子Q2のオン期間にダイオードD1,D1´とコンデンサC1からなる整流平滑回路を通して出力電圧Vo1にエネルギーを伝送することを特徴とする。
図6に示すその他の構成は、図1に示す構成と同一であるので、その詳細は省略する。
このような実施例2の多出力スイッチング電源装置によれば、実施例1の多出力スイッチング電源装置の動作と略同様に動作し、同様な効果が得られる。
図7は実施例3の多出力スイッチング電源装置を示す回路構成図である。図1に示す実施例1の多出力スイッチング電源装置では、DC−DC変換部を共振型のDC−DC変換器としたが、実施例3では、DC−DC変換部をRCC(Ringing Choke Converter)型とした例である。即ち、平滑コンデンサC3の両端に、トランスの一次巻線P1とスイッチング素子Q2´との直列回路が接続されている。
スイッチング素子Q2´のオン期間にダイオードD2,D2´とリアクトルL2とコンデンサC2とからなる整流平滑回路を通して出力電圧Vo2にエネルギーが伝送され、スイッチング素子Q2´のオフ期間にダイオードD1とコンデンサC1とからなる整流平滑回路を通して出力電圧Vo1にエネルギーが伝送される。
実施例3の多出力スイッチング電源装置では、出力電圧Vo1からの帰還により制御回路10´によりスイッチング素子Q2´の制御を行い、出力電圧Vo2からの帰還により制御回路11aにより昇圧チョッパー回路の出力電圧の制御を行うことを特徴とする。
図7に示すその他の構成は、図1に示す構成と同一であるので、その詳細は省略する。
このような実施例3の多出力スイッチング電源装置によれば、共振型のDC−DC変換器以外であっても、実施例1の多出力スイッチング電源装置の動作と略同様に動作し、同様な効果が得られる。
なお、本発明は実施例1乃至実施例3に限定されるものではない。実施例1乃至実施例3では、スイッチング素子Q2の両端に、電流共振コンデンサCriとリアクトルLrとトランスT1の一次巻線P1との直列回路を接続したが、例えば、スイッチング素子Q1の両端に、電流共振コンデンサCriとリアクトルLrとトランスT1の一次巻線P1との直列回路を接続しても良い。
また、実施例1では、スイッチング素子Q2の両端に、電圧共振コンデンサCrvを接続したが、例えばスイッチング素子Q1の両端に、電圧共振コンデンサCrvを接続しても良い。
本発明は、DC−DCコンバータ、AC−DCコンバータ等のスイッチング電源装置に適用可能である。
実施例1の多出力スイッチング電源装置を示す回路構成図である。 実施例1の多出力スイッチング電源装置の力率改善用の制御回路の詳細及びその周辺回路を示す回路構成図である。 実施例1の多出力スイッチング電源装置に設けられたトランスの構造を示す図である。 実施例1の多出力スイッチング電源装置の出力電圧Vo1を上昇させたときの各部における信号のタイミングチャートである。 実施例1の多出力スイッチング電源装置の出力電圧Vo2を上昇させたときの各部における信号のタイミングチャートである。 実施例2の多出力スイッチング電源装置を示す回路構成図である。 実施例3の多出力スイッチング電源装置を示す回路構成図である。 従来の多出力スイッチング電源装置を示す回路構成図である。 従来の多出力スイッチング電源装置の力率改善用の制御回路の詳細及びその周辺回路を示す回路構成図である。 従来の多出力スイッチング電源装置の各部における信号のタイミングチャートである。
符号の説明
1 交流電源
2 全波整流回路
5,6 帰還回路
10,11,11a 制御回路
D1〜D3 ダイオード
C1〜C3 平滑コンデンサ
R1〜R5 抵抗
Q1,Q2,Q3 スイッチング素子
Cri 電流共振コンデンサ
Crv 電圧共振コンデンサ
L1 チョークコイル
Lr リアクトル
T1 トランス
P1 一次巻線
S1 第1の二次巻線
S2 第2の二次巻線

Claims (2)

  1. 交流電圧を整流する整流器と、
    リアクトルと第1スイッチング素子と第1スイッチング素子を制御することにより前記整流器の整流電圧を高周波交流電圧に変換する第1制御回路と変換した高周波交流電圧を第1直流電圧に変換するダイオードとコンデンサとからなる整流平滑回路とを有する第1電圧変換器と、
    前記第1直流電圧を第2及び第3直流電圧に変換する1以上のスイッチング素子と1以上のスイッチング素子を制御する第2制御回路と前記1以上のスイッチング素子に接続された一次巻線と1以上の二次巻線を有するトランスと、前記トランスの1以上の二次巻線に発生する電圧を整流平滑する複数の整流平滑回路とを有する第2電圧変換器とを備え、
    前記第2制御回路は、前記第2電圧変換器の前記第2及び第3直流電圧の内の一方の直流電圧の帰還により前記第2電圧変換器の一方の直流電圧を制御し、
    前記第1制御回路は、前記第2電圧変換器の他方の直流電圧の帰還により前記第1電圧変換器の直流電圧を制御することにより、前記第2電圧変換器の他方の直流電圧を制御することを特徴とする多出力スイッチング電源装置。
  2. 前記第2電圧変換器の複数の整流平滑回路は、前記1以上のスイッチング素子の内の1つのスイッチング素子がオン期間に一方の整流平滑回路を通してエネルギーを伝達し、前記1つのスイッチング素子がオフ期間に他方の整流平滑回路を通してエネルギーを伝達することを特徴とする請求項1記載の多出力スイッチング電源装置。
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