JP2000324607A - ハイブリッド車両およびその制御方法 - Google Patents

ハイブリッド車両およびその制御方法

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JP2000324607A JP11123473A JP12347399A JP2000324607A JP 2000324607 A JP2000324607 A JP 2000324607A JP 11123473 A JP11123473 A JP 11123473A JP 12347399 A JP12347399 A JP 12347399A JP 2000324607 A JP2000324607 A JP 2000324607A
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drive shaft
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイブリッド車両のトルクショックを低減す
る。 【解決手段】 プラネタリギヤのサンギヤにモータMG
1,プラネタリキャリアにエンジン、リングギヤにモー
タMG2および車軸を結合してハイブリッド車両を構成
する。MG1からサンギヤに出力されるトルクを検出可
能なトルクセンサ167を設ける。かかる車両におい
て、要求トルクに応じてMG1およびエンジンを運転す
る。MG2は車軸に要求トルクが出力されるように、M
G1およびエンジンからの出力トルクを補償する。出力
トルクはトルクセンサによって検出された値に基づいて
特定する。過渡期において慣性などの影響で実際に出力
されたトルクがMG1のトルク指令値と異なる場合で
も、出力トルクを精度良く補償することができ、トルク
ショックを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンと電動機
とを有し、少なくともエンジンから出力された動力を動
力源として走行可能なハイブリッド車両およびその制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンと電動機とを備えるハイ
ブリッド車両が提案されている。かかるハイブリッド車
両としては種々の構成が提案されており、その一つにパ
ラレル・ハイブリッド車両がある。パラレル・ハイブリ
ッド車両では、エンジンの動力および電動機の動力の双
方を車軸に伝達可能である。パラレル・ハイブリッド車
両の構成例を図1に示す。
【0003】図1のハイブリッド車両では、エンジン1
50と、電動機MG1,MG2とが備えられている。三
者は、プラネタリギヤ120を介して機械的に結合され
ている。プラネタリギヤ120は、遊星歯車とも呼ばれ
以下に示すそれぞれのギヤに結合された3つの回転軸を
有している。プラネタリギヤ120を構成するギヤは、
中心で回転するサンギヤ121、サンギヤの周辺を自転
しながら公転するプラネタリピニオンギヤ123、さら
にその外周で回転するリングギヤ122である。プラネ
タリピニオンギヤ123はプラネタリキャリア124に
軸支されている。図1のハイブリッド車両では、エンジ
ン150はプラネタリキャリア124に結合されてい
る。電動機MG1はサンギヤ121に結合されている。
電動機MG2はリングギヤ122に結合されている。リ
ングギヤ122は駆動軸112に結合されるとともに、
およびディファレンシャルギヤ114を介して車軸11
6に結合されている。
【0004】かかる構成を有するハイブリッド車両で
は、エンジンから出力された動力がプラネタリギヤ12
0で2つに分配される。その一部は機械的な動力として
駆動軸112に伝達される。残余の部分は電動機MG1
で電力として回生される。動力の分配比率はプラネタリ
ギヤ120のギヤ比に基づいて定まっており、車速に応
じた一定の動力が電動機MG1で電力として回生され
る。車軸116に伝達されたトルクが要求値に満たない
場合には、電動機MG2から不足分のトルクを出力す
る。電動機MG2の駆動には、電動機MG1で回生され
た電力が用いられる。かかる作用により、ハイブリッド
車両はエンジンから出力された動力を、車軸116に要
求されたトルクおよび回転数からなる動力に変換して走
行することができる。また、ハイブリッド車両では、電
動機MG2の動力を利用してエンジンを停止したまま走
行することもできる。
【0005】さらに、かかるハイブリッド車両は、車両
が停止中および走行中のいずれの状態であっても、電動
機MG1を駆動してエンジンをモータリングし、始動す
ることもできる。上述の構成を有するハイブリッド車両
では、電動機MG1からエンジンをモータリングするた
めのトルクを出力すると、その一部がプラネタリギヤを
通じて駆動軸112に伝達される。電動機MG2は電動
機MG1から駆動軸112に伝達される反力トルクを相
殺して、要求トルクを出力するように制御される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のハイブ
リッド車両においては、駆動軸112に出力されるトル
クを十分精度良く制御することができなかった。このた
め、車両に振動が生じ乗り心地を損ねたり、車両の応答
性を損ねる場合があった。かかる現象は、エンジンの始
動時など、エンジンおよび電動機の回転状態が大きく変
化する過渡期において特に顕著であった。また、ハイブ
リッド車両では、以下の原因により、不適切なトルクが
出力される影響が特に大きく現れていた。
【0007】エンジンのみを動力源とする通常の車両で
は、流体を利用したトルクコンバータやクラッチを備え
ているため、エンジンの回転状態の変動が車軸に伝達さ
れるのを抑制または回避することができる。パラレルハ
イブリッド車両では、電動機を利用した作用により、エ
ンジンの動力を所望の回転数およびトルクからなる動力
に変換して出力することができるため、クラッチやトル
クコンバータを備える必要がない場合が多い。エンジン
および電動機からなる動力源は、機械的に車軸に結合さ
れており、エンジンおよび電動機の回転状態の変動が駆
動軸に直接伝達される。
【0008】また、先に説明した通り、ハイブリッド車
両では、エンジンを運転した状態でも停止した状態でも
走行することができる。従って、通常の車両と異なり、
運転を開始した後でも、車両の運転状態に応じて頻繁に
エンジンの始動および停止が行われる。
【0009】これらの原因により、ハイブリッド車両で
は、駆動軸への出力トルクの変動による乗り心地や応答
性に与える影響が看過し得ない状態となっていた。本発
明は、かかる課題を解決するためになされたものであ
り、いわゆるパラレルハイブリッド車両において、駆動
軸に出力されるトルクを精度良く制御する技術を提供す
ることを目的とする。特に、駆動軸に出力されるトルク
変動による影響が大きく現れるエンジンの始動および停
止時において、エンジンのモータリングに要するトルク
の反力を相殺して駆動軸に適切なトルクを出力する技術
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は以
下の構成を採用した。本発明のハイブリッド車両は、エ
ンジンと、該エンジンの出力軸および駆動軸に結合され
るとともに該2つの回転軸に出力される動力の大きさを
電力のやりとりによって調整可能な動力調整装置と、前
記駆動軸に結合された電動機とを備えるハイブリッド車
両であって、前記エンジンから駆動軸まで動力を伝達す
る伝達経路上の少なくとも1カ所において回転トルクを
検出するトルクセンサと、該駆動軸の目標回転状態を設
定する回転状態設定手段と、車両の運転状態および該目
標回転状態に応じて前記エンジンの運転を制御するエン
ジン制御手段と、前記エンジンの運転状態および目標回
転状態に応じて前記動力調整装置を制御する動力調整装
置制御手段と、前記駆動軸に出力されるトルクを前記ト
ルクセンサによる検出結果に基づいて特定する出力トル
ク特定手段と、該特定されたトルクと前記目標回転状態
に応じたトルクとの偏差を補償して前記電動機の運転を
制御する電動機制御手段とを備えることを要旨とする。
【0011】かかるハイブリッド車両によれば、上記ト
ルクセンサにより計測されたトルクに基づいて電動機の
運転を制御することができる。トルクセンサは微少な時
間遅れで伝達経路上の回転トルクの変動を検出すること
ができる。従って、上記ハイブリッド車両によれば、駆
動軸に出力されるトルクを時間遅れや振動なく、適切に
制御することができ、ハイブリッド車両の乗り心地を向
上したり、応答性を向上したりすることができる。
【0012】本発明のハイブリッド車両に備えられるト
ルクセンサ自体は、公知の種々のトルクセンサを適用す
ることができる。ハイブリッド車両の場合、動力の伝達
経路を構成する回転軸は高速で回転するため、いわゆる
非接触のトルクセンサが好ましい。特に、回転軸にトル
クが加えられた際に生じる透磁率の変化を利用したセン
サが精度および応答性の観点から好ましい。
【0013】エンジンのみを動力源とする従来の車両で
は、駆動軸から出力されるトルクを制御するという考え
方はなかった。つまり、エンジンはアクセル開度に応じ
た動力を出力するように制御されるのが通常であり、駆
動軸の回転数に応じて結果として所定のトルクが出力さ
れる状態であった。従って、従来の車両ではエンジンか
ら駆動軸までの動力の伝達経路上にトルクセンサを設け
る必要性はなかった。
【0014】これに対し、ハイブリッド車両では、エン
ジンの他に電動機をも動力源として備える。電動機の運
転は、目標回転数および目標トルクに基づいて行われ
る。従って、ハイブリッド車両では、駆動軸の目標回転
状態、即ち目標回転数および目標トルクを設定する必要
が生じる。このように動力の伝達経路上のトルクが制御
に必要なパラメータとなる点がハイブリッド車両の大き
な特徴である。
【0015】一方、ハイブリッド車両の場合、伝達経路
上のトルクは演算によって求めることが可能である。従
来は、ハイブリッド車両の製造コスト低減および信頼性
向上の観点から、演算により伝達経路上のトルクを特定
し、電動機の目標トルクが設定されていた。かかる手法
による問題点および限界については何ら指摘されていな
かった。本発明者は、以下に示す通り、演算により伝達
経路上のトルクを特定する際の問題点および限界を認定
し、かかる問題解決のためには、伝達経路上のトルクを
トルクセンサによりリアルタイムで検出することが最善
の手段であることを見いだした。
【0016】ここでは、図1に示した構成のハイブリッ
ド車両を例にとって、演算により伝達経路上のトルクを
特定する方法およびその問題点等について説明する。図
1に示した構成においては、プラネタリギヤ120およ
び電動機MG1が本発明の動力調整装置に対応し、電動
機MG2が本発明の電動機に対応する。
【0017】ハイブリッド車両において、電動機MG2
の目標トルクは、駆動軸112から出力すべき要求トル
クと電動機MG1およびエンジンから駆動軸112に伝
達されるトルクとの差分に基づいて設定される。駆動軸
112から出力すべきトルクは、車軸116から出力す
べき走行トルクに対しディファレンシャルギヤ114の
ギヤ比に応じた係数を乗じることによって設定される。
電動機MG1およびエンジンから駆動軸112に出力さ
れるトルクは、電動機MG1、エンジンの回転状態に応
じてプラネタリギヤ120の機械的な性質に基づき以下
の通り演算することができる。
【0018】図2はプラネタリギヤ120の模式図であ
る。プラネタリギヤ120は、サンギヤ121、リング
ギヤ122、プラネタリキャリア124に結合された3
つの回転軸のうち、2つの回転軸の回転数およびトルク
(以下、両者をまとめて回転状態とよぶ)が決定される
と残余の回転軸の回転状態が決まるという周知の性質を
有している。各回転軸の回転数については次式(1)が
成立することが知られている。
【0019】Nr=(1+ρ)Nc−ρNs; Nc=(Nr+ρNs)/(1+ρ); Ns=(Nc−Nr)/ρ+Nc; …(1) ここで、Nsはサンギヤ軸125の回転数、Nrはリン
グギヤ軸126の回転数、Ncはプラネタリキャリア軸
の回転数である。また、ρは次式で表される通り、サン
ギヤ121とリングギヤ122のギヤ比である。 ρ=サンギヤ121の歯数/リングギヤ122の歯数
【0020】一方、トルクの関係は、次の運動方程式か
ら導かれる。まず、変数を図2(b)に示す通り定義す
る。つまり、慣性能率をI、角加速度をβ、トルクを
T、半径をRで表すものとし、それぞれサンギヤ121
については「s」、プラネタリキャリア124について
は「c」、リングギヤ122については「r」を付すも
のとする。さらに、リングギヤ122とプラネタリピニ
オンギヤ123との間に働く反力をFrとし、プラネタ
リピニオンギヤ123とサンギヤ121との間に働く反
力をFsとする。なお、それぞれの慣性能率は、ギヤの
慣性能率のみならず、そこに結合されたモータMG1,
MG2およびエンジン150の慣性能率をも含めた値を
意味する。
【0021】このとき、それぞれのギヤの運動方程式は
次式(2)で表される。 Is・βs=Ts−3Rs・Fs; Ic・βc=Tc+3Rs・Fs−3Rr・Fr; Ir・βr=Tr+3Rr・Fr; …(2)
【0022】ここで、プラネタリピニオンギヤ123は
慣性能率が略0であると考えられる。このとき、プラネ
タリピニオンギヤ123に働くモーメントは値0になる
はずであるから、Fs=−Frである。また、先に用い
たギヤ比ρと半径との関係は、ρ=Rs/Rrである。
さらに、Ta=3(Rs・Fs−Rr・Fr)とする。
これは、それぞれのギヤ間に働く反力Fs,Frによっ
てプラネタリキャリア124からサンギヤ121および
リングギヤ122に作用するトルクを意味する。これら
の諸量を上式(2)に代入すると、次式(3)〜(5)
を得ることができる。
【0023】 Is・βs=Ts−ρ・Ta/(1+ρ) …(3) Ic・βc=Tc−Ta …(4) Ir・βr=Tr+Ta/(1+ρ) …(5) さらに、先に示した式(1)から角加速度βs、βc、
βrの間には次式(6)の関係が成立する。 βc=(βr+ρβs)/(1+ρ) …(6)
【0024】式(3)〜(6)がプラネタリギヤ120
の回転状態を与える方程式である。式(6)に代えて式
(1)を用いても良い。これらの4つの方程式におい
て、変数はβs、βc、βr、Ts、Tc、Trおよび
Taの7つである。従って、これら7つの変数のうち、
独立な3つの変数が特定されれば、プラネタリギヤ12
0の回転状態が一義的に定義される。
【0025】ここで、エンジンを始動する場合など、エ
ンジンおよび電動機MG1の回転数が大きく変化するよ
うな過渡期においては、上式から明らかな通り、その変
化率による影響が非常に大きく現れる。かかる過渡期に
おいては、エンジンおよび電動機MG1から出力される
トルクの一部は、エンジンおよび電動機MG1からなる
系の回転数を変化させるのに費やされ、一種のトルク損
失を生じる。上式を用いれば、かかるトルク損失をも考
慮して駆動軸112に出力されるトルクを求めることが
可能である。
【0026】上式の演算には、電動機MG1およびエン
ジンの回転数を検出する必要がある。しかしながら、電
動機MG1およびエンジンの回転数を精度良く検出する
ことは困難であった。例えば、時間遅れを含んだ状態で
両者の回転数が検出されれば、上式の演算結果はその遅
れに応じた誤差を含むことになる。当然、回転数の検出
誤差自体も包含される。また、電動機MG1は正負双方
に回転する可能性があるため、回転数が比較的低い状態
では、正負いずれの方向への回転かを特定できない場合
もある。こうした種々の原因により、上式を用いた演算
では過渡期において、駆動軸に出力されるトルクを十分
な精度で求めることができなかった。また、上式は、非
常に演算量が多いため、実際のトルク変動に十分追随し
て制御を行うことが困難であるという課題も招いてい
た。
【0027】これらの要因を十分回避して精度良く出力
トルクを求めるためには、センサ数の増加や演算回路の
高速化が要求される。本発明者は、詳細な検討および実
験の結果、上式を用いて十分な精度で出力トルクを演算
する場合、制御装置は非常に複雑、高価な構成となるこ
とを見いだした。本発明は、一見、コストの増加および
信頼性の低下につながると考えられるトルクセンサの使
用が、トルク損失による影響も反映して電動機MG2の
運転を制御するためには最も容易かつ最善の手段である
との知見に基づいてなされたものである。
【0028】以上の説明は、図1の構成のハイブリッド
車両を例にとって行った。エンジン等の慣性による影響
は、いかなる構成のハイブリッド車両でも同様に生じ
る。演算により出力トルクを求める困難さは、他の構成
からなるハイブリッド車両でも同様である。
【0029】本発明のハイブリッド車両によれば、先に
説明した通り、トルクセンサにより、動力の伝達経路の
トルクを、その変動に十分追随して検出することができ
る。検出されたトルクは、慣性によるトルク損失の影響
が含まれた値である。トルクセンサにより検出された値
には、当然、誤差が含まれるが、従来の演算誤差に比較
すれば制御上の影響は非常に小さい。既に慣性による影
響が含まれたトルクが検出されるため、非常に単純な演
算によって電動機の目標トルクを設定することが可能と
なる。これらの作用により、本発明のハイブリッド車両
によれば、駆動軸に出力されるトルクを適切に制御する
ことができる。従って、ハイブリッド車両の振動等を抑
制することができ、乗り心地および応答性を向上するこ
とができる。
【0030】本発明のハイブリッド車両において、前記
エンジン制御手段は、前記車両の運転状態および該目標
回転状態が所定の状態にある場合に前記エンジンの始動
または停止を行う手段であり、前記動力調整装置制御手
段は、前記エンジンを始動または停止するためのモータ
リングトルクを出力するよう前記動力調整装置を運転す
る手段であり、前記出力トルク特定手段は、該動力調整
装置が前記モータリングトルクを出力することにより、
前記駆動軸に出力される反力トルクを特定する手段であ
るものとすることが望ましい。
【0031】かかるハイブリッド車両では、動力調整装
置からモータリングトルクを出力してエンジンの始動お
よび停止を行う。始動時にはエンジンの回転数を増大す
る向きのトルクを出力し、停止時にはその逆向きのトル
クを出力する。先に説明した通り、エンジンの始動およ
び停止時には、エンジンその他の回転数が大きく変動す
るため、その反力トルクとして駆動軸に出力されるトル
クの変動が大きく現れる。かかる変動は、ハイブリッド
車両の乗員に非常に感知されやすいため、車両の乗り心
地を大きく損ねる。上記構成のハイブリッド車両によれ
ば、電動機の運転を制御して、エンジンの始動および停
止時の反力トルクを適切に相殺することができる。従っ
て、ハイブリッド車両の乗り心地を大きく改善すること
ができる。
【0032】また、エンジンの始動および停止時に適用
する場合においては、さらに、該車両が停車中であるか
否かを判定する停車状態判定手段を備え、前記回転状態
設定手段は、停車中と判定された場合には、前記目標回
転状態として、該駆動軸のトルクおよび回転数を値0に
設定する手段であり、停車中と判定された場合に、前記
出力トルク特定手段および前記電動機制御手段を用いた
制御を実行する停車制御手段を備えるものとしてもよ
い。
【0033】停車中は車軸に出力されるトルクを一定に
維持する必要がある。平坦な場所で停車中であればトル
クは値0で一定に維持されるし、上り坂などでは勾配に
応じた正の値で一定に維持される。いずれの場合であっ
ても車軸に出力されるトルクが変動すれば車両は振動す
る。一般に、停車中、乗員は車両の振動に対して非常に
敏感である。本発明のハイブリッド車両はエンジンの始
動および停止時に車両に生じるトルクショックを抑制す
ることができるため、特に停車中に有効性が高い。
【0034】なお、停車中であるか否かの判断は、例え
ばシフトポジションが停車中にのみ使われるパーキング
レンジなどの位置にあるか否かで判断することも可能で
ある。また、前記判定手段は、車速に基づいて車両が停
止しているか否かを特定するものとすることもできる。
【0035】本発明のハイブリッド車両において、動力
調整装置は、種々の構成を適用することができるが、特
に、発電機と、3つの回転軸がそれぞれ該発電機および
前記エンジン並びに駆動軸に結合されたプラネタリギヤ
を備える装置であるものとすることが好ましい。例え
ば、図1に示した構成である。図1中の電動機MG1が
発電機に相当する。但し、プラネタリギヤの各軸とエン
ジン、発電機、電動機は、種々の組合せで結合させるこ
とができる。かかる構成のハイブリッド車両では、慣性
による出力トルクへの影響が現れやすいため、本発明を
特に有効に適用することができる。
【0036】但し、動力調整装置は、上述の構成に限ら
れるものではない。その他種々の構成を適用可能であ
り、例えば、対ロータ電動機を用いた構成としてもよ
い。対ロータ電動機とは、同軸周りに相対的に回転可能
なインナロータおよびアウタロータを備える電動機をい
う。かかる電動機は、コイルへの通電を制御して、両者
の磁気的な結合を調整することにより、一方のロータか
ら他方のロータに伝達される動力の大きさを調整するこ
とができる。
【0037】本発明のハイブリッド車両において、トル
クは種々の部位で検出することが可能である。第1の部
位として、前記トルクセンサは、前記伝達経路において
前記エンジンおよび動力調整装置から前記電動機に伝達
されるトルクを特定可能な位置に備えるものとすること
ができる。
【0038】エンジンから出力された動力が駆動軸に伝
達されるまでの伝達経路において、エンジン側を上流
側、駆動軸側を下流側と呼ぶものとすれば、上記構成
は、電動機の上流側でトルクを検出するものと同等であ
る。具体的な部位は、種々の設定が可能であり、電動機
に伝達されるトルクを直接検出するものとしてもよい。
エンジンの出力軸のトルクを検出するものとしてもよ
い。動力調整装置が、プラネタリギヤと発電機の組合せ
で構成される場合には、発電機から出力されるトルクを
検出するものとしてもよい。
【0039】かかる部位でトルクを検出すれば、目標回
転状態に応じたトルクを出力するために電動機で出力す
べきトルクを容易に求めることが可能となる。かかるト
ルクに基づいて電動機の運転を制御すれば、駆動軸から
の出力トルクを適切に制御することができる。なお、上
記構成によれば、電動機の制御としては、いわゆる開ル
ープでの制御を適用することができるため、制御が比較
的容易になり、高速での処理が可能である利点もある。
【0040】第2の部位として、前記トルクセンサは、
前記伝達経路において前記エンジン、動力調整装置およ
び電動機から前記駆動軸に出力されるトルクを特定可能
な位置に備えるものとすることができる。
【0041】上記構成は、電動機の下流側でトルクを検
出するものと同等である。かかる構成によれば、駆動軸
に出力されるトルクを直接検出することができ、駆動軸
に出力されるトルクをより適切に制御することが可能と
なる。
【0042】電動機の下流側にトルクセンサを用いた場
合には、前記電動機制御手段は、前記トルクセンサによ
り検出されたトルクと前記目標回転状態に応じたトルク
との偏差に基づいて前記電動機の運転をフィードバック
制御する手段であるものとすることが望ましい。こうす
れば、駆動軸から出力されるトルクを、より適切に目標
トルクに一致させることができる。なお、フィードバッ
ク制御は、上記偏差に基づく比例積分制御など種々の態
様で行うことが可能である。
【0043】本発明は、ハイブリッド車両として構成す
る他、該ハイブリッド車両の制御方法として構成するこ
ともできる。本発明の制御方法は、エンジンと、該エン
ジンの出力軸および駆動軸に結合されるとともに該2つ
の回転軸に出力される動力の大きさを電力のやりとりに
よって調整可能な動力調整装置と、前記駆動軸に結合さ
れた電動機とを備えるハイブリッド車両の運転を制御す
る制御方法であって、(a) 該駆動軸の目標回転状態
を設定する工程と、(b) 前記エンジンを始動または
停止するモータリングトルクを出力するよう前記動力調
整装置を制御する工程と、(c) 前記モータリングト
ルクの反力トルクとして前記電動機に伝達されるトルク
をトルクセンサを用いて特定する工程と、(d) 前記
電動機の目標トルクとして、該特定されたトルクと前記
目標回転状態に応じたトルクとの偏差を補償するトルク
を設定する工程と、(e) 該特定されたトルクを出力
するように前記電動機の運転を制御する工程とを備える
制御方法である。
【0044】また、エンジンと、該エンジンの出力軸お
よび駆動軸に結合されるとともに該2つの回転軸に出力
される動力の大きさを電力のやりとりによって調整可能
な動力調整装置と、前記駆動軸に結合された電動機とを
備えるハイブリッド車両の運転を制御する制御方法であ
って、(a) 該駆動軸の目標回転状態を設定する工程
と、(b) 前記エンジンを始動または停止するモータ
リングトルクを出力するよう前記動力調整装置を制御す
る工程と、(c) 前記動力調整装置および前記電動機
により前記駆動軸に伝達されるトルクをトルクセンサを
用いて特定する工程と、(d) 前記特定されたトルク
と前記目標回転状態に応じたトルクとの偏差に基づいて
前記電動機をフィードバック制御する工程とを備える制
御方法としてもよい。
【0045】これらの制御方法によれば、先にハイブリ
ッド車両で説明したのと同様の作用により、駆動軸に出
力されるトルクを適切に制御することができ、車両の乗
り心地や応答性を向上することができる。もちろん、こ
れらの制御方法においても、先にハイブリッド車両で説
明した種々の付加的な要素を適用することが可能である
ことは言うまでもない。また、上述の例では、エンジン
の始動および停止時を対象とする制御方法を示したが、
本発明は、これに限らず、その他の運転状態についても
適用可能である。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。 (1)実施例の構成:本発明の実施例としてのハイブリ
ッド車両の構成を説明する。図1はこのハイブリッド車
両の動力を出力する動力系統の構成を示す説明図であ
る。動力系統に備えられたエンジン150は通常のガソ
リンエンジンであり、クランクシャフト156を回転さ
せる。エンジン150の運転はEFIECU170によ
り制御されている。EFIECU170は内部にCP
U、ROM、RAM等を有するワンチップ・マイクロコ
ンピュータであり、CPUがROMに記録されたプログ
ラムに従い、エンジン150の燃料噴射量その他の制御
を実行する。
【0047】動力系統には、他にモータMG1,MG2
が備えられている。モータMG1,MG2は同期電動機
であり、外周面に複数個の永久磁石を有するロータ13
2,142と、回転磁界を形成する三相コイルが巻回さ
れたステータ133,143とを備える。ステータ13
3,143はケース119に固定されている。モータM
G1,MG2のステータ133,143に巻回された三
相コイルは、それぞれ駆動回路191,192を介して
バッテリ194に接続されている。駆動回路191,1
92は、各相ごとにスイッチング素子としてのトランジ
スタを2つ1組で備えたトランジスタインバータであ
る。駆動回路191,192は制御ユニット190に接
続されている。制御ユニット190からの制御信号によ
って駆動回路191,192のトランジスタがスイッチ
ングされるとバッテリ194とモータMG1,MG2と
の間に電流が流れる。モータMG1,MG2はバッテリ
194からの電力の供給を受けて回転駆動する電動機と
して動作することもできるし(以下、この走行状態を力
行と呼ぶ)、ロータ132,142が外力により回転し
ている場合には三相コイルの両端に起電力を生じさせる
発電機として機能してバッテリ194を充電することも
できる(以下、この走行状態を回生と呼ぶ)。
【0048】エンジン150とモータMG1,MG2は
それぞれプラネタリギヤ120を介して機械的に結合さ
れている。プラネタリギヤ120は、サンギヤ121,
リングギヤ122,プラネタリピニオンギヤ123を有
するプラネタリキャリア124から構成されている。本
実施例のハイブリッド車両では、エンジン150のクラ
ンクシャフト156はダンパ130を介してプラネタリ
キャリア124に結合されている。ダンパ130はクラ
ンクシャフト156に生じる捻り振動を吸収するために
設けられている。モータMG1のロータ132は、サン
ギヤ121に結合されている。モータMG2のロータ1
42は、リングギヤ軸118に結合されている。リング
ギヤ軸118およびモータMG2の動力は、駆動軸11
2に伝達され、ディファレンシャルギヤ114を介して
車軸116および車輪に伝達される。
【0049】実施例のハイブリッド車両の運転全体は制
御ユニット190により制御されている。制御ユニット
190は、EFIECU170と同様、内部にCPU、
ROM、RAM等を有するワンチップ・マイクロコンピ
ュータである。制御ユニット190はEFIECU17
0と接続されており、両者は種々の情報を伝達し合うこ
とが可能である。制御ユニット190は、エンジン15
0の制御に必要となるトルク指令値や回転数の指令値な
どの情報をEFIECU170に送信することにより、
エンジン150の運転を間接的に制御することができ
る。また、駆動回路191,192のスイッチングを制
御することにより、モータMG1,MG2の運転を直接
制御することができる。制御ユニット190はこうし
て、ハイブリッド車両全体の運転を制御している。かか
る制御を実現するために制御ユニット190には、種々
のセンサ、例えば、運転者によるアクセルの踏み込み量
を検出するためのアクセルペダルポジションセンサ16
5、シフトレバーの位置を検出するシフトポジションセ
ンサ166、モータMG1からサンギヤ121に出力さ
れるトルクを検出するためのトルクセンサ167、車速
センサ144、バッテリ194の残容量を検出するセン
サなどが設けられている。
【0050】プラネタリギヤ120の動作については、
既に説明した通りである。サンギヤ121、リングギヤ
122、プラネタリキャリア124のうち2つの回転状
態が決定されると残余の回転軸の回転状態が決まる。各
回転軸の回転数は、先に示した式(1)で表される。
【0051】トルクについては、先に示した式(3)〜
(6)で表される。但し、それぞれのギヤの慣性を無視
した場合には、サンギヤのトルクTs、リングギヤのト
ルクTr、およびプラネタリキャリアのトルクTcの大
きさにつき、それぞれ次式(7)が成立する。本実施例
では、式(1)および式(7)を用いてハイブリッド車
両の制御を行う。 Ts=ρ・Tc/(1+ρ) Tr=Tc/(1+ρ) …(7)
【0052】本実施例のハイブリッド車両は、プラネタ
リギヤ120の作用に基づいて、種々の状態で走行する
ことができる。例えば、ハイブリッド車両が走行を始め
た比較的低速な状態では、エンジン150を停止したま
ま、モータMG2を力行することにより車軸116に動
力を伝達して走行する。同様にエンジン150をアイド
ル運転したまま走行することもある。
【0053】ハイブリッド車両が所定の速度に達する
と、制御ユニット190はモータMG1を力行して出力
されるトルクによってエンジン150をモータリングし
て始動する。このとき、モータMG1の反力トルクがプ
ラネタリギヤ120を介してリングギヤ122にも出力
される。制御ユニット190はこの反力トルクを相殺し
つつ要求動力を車軸116から出力するようにモータM
G2の運転を制御する。
【0054】エンジン150が運転している状態では、
その動力を種々の回転数およびトルクの回転状態に変換
して車軸116から出力し、走行する。エンジン150
を運転してプラネタリキャリア軸を回転させると、上式
(1)、(7)を満足する条件下で、サンギヤ121お
よびリングギヤ122が回転する。リングギヤ軸118
側に伝達された動力は車輪に伝達される。サンギヤ12
1の回転による動力はモータMG1で電力として回生さ
れる。一方、モータMG2を力行すれば、駆動軸112
を介して車軸116に動力を出力することができる。エ
ンジン150からリングギヤ軸118に伝達されるトル
クが不足する場合にはモータMG2を力行することによ
りトルクをアシストする。モータMG2を力行するため
の電力にはモータMG1で回生した電力およびバッテリ
194に蓄えられた電力を用いる。制御ユニット190
は車軸116から出力すべき要求動力に応じてモータM
G1,MG2の運転を制御する。
【0055】プラネタリギヤ120は、リングギヤ12
2が停止した状態で、プラネタリキャリア124および
サンギヤ121を回転させることが可能である。従っ
て、車両が停止した状態でもエンジン150は運転可能
である。例えば、バッテリ194の残容量が少なくなれ
ば、エンジン150を運転し、モータMG1を回生運転
することにより、バッテリ194を充電することができ
る。車両が停止しているときにモータMG1を力行すれ
ば、そのトルクによってエンジン150をモータリング
し、始動することができる。このとき、制御ユニット1
90はモータMG2を制御して、モータMG1の反力ト
ルクを相殺する。
【0056】(2)トルク制御処理:次に、本実施例に
おけるトルク制御処理について説明する。トルク制御処
理とは、エンジン150およびモータMG1、MG2を
制御して、要求されたトルクおよび回転数からなる動力
を駆動軸112から出力する処理をいう。図3はトルク
制御処理のフローチャートである。このルーチンは制御
ユニット190内のCPU(以下、単にCPUという)
によって、タイマ割り込みにより所定時間毎に繰り返し
実行される。
【0057】トルク制御ルーチンが開始されると、CP
Uは最初に走行状態判定処理を実行する(ステップS1
0)。先に説明した通り、本実施例のハイブリッド車両
は、エンジン、モータMG1,MG2を種々の状態で運
転して、走行することができる。三者の運転状態は、ハ
イブリッド車両の走行状態に応じて使い分けられる。か
かる使い分けをするために、CPUはトルク制御ルーチ
ンが開始されると、車両の走行状態を判定するのであ
る。
【0058】図4は走行状態判定処理ルーチンのフロー
チャートである。この処理では、CPUは、まずシフト
ポジションを入力する(ステップS20)。シフトポジ
ションは図1に示したシフトポジションセンサ166で
検出することができる。本実施例では、シフトポジショ
ンとして、駐車時に使用するPレンジ、前進走行時に使
用するDレンジ、Bレンジ、後進時に使用するRレン
ジ、およびニュートラルが用意されている。同時にCP
Uは車速およびアクセルペダルポジションやバッテリ残
容量Schを入力する(ステップS20)。
【0059】次に、CPUは以下の手順で車両の走行状
態を判断する。まず、シフトポジションがPレンジであ
るか否かを判定する(ステップS30)。また、アクセ
ルが全閉状態であり、かつ車速が所定の速度V1よりも
小さいか否かを判定する(ステップS35)。これらの
条件のうち一方を満たしていれば、停車中であると判定
する(ステップS40)。判定結果は走行状態を示す所
定のフラグに停車中を意味するコードを入力することに
より記憶される。
【0060】所定の速度V1は車両が停車していると見
て差し支えない程度の微速に予め設定されている。シフ
トポジションのみならず、車速をも用いて停車中である
か否かを判定することにより、Dレンジ、Bレンジなど
のシフトポジションでブレーキを踏んで停車している場
合も停車であると判定される。
【0061】停車であると判定されたか否かに関わら
ず、CPUは、次にバッテリ194の残容量Schが所
定の値CH1よりも小さいか否かを判定する(ステップ
S45)。残容量Schが所定の値CH1よりも小さい
場合には、エンジン150が運転中であるか否かを判定
し(ステップS50)、エンジンが運転していない場合
には、バッテリ194を充電するためにエンジン150
の始動をすべき走行状態であると判断する(ステップS
55)。所定の値CH1は、バッテリ194の充電を開
始するか否かの判断基準となる残容量の下限値である。
【0062】ステップS45において、バッテリ194
の残容量Schが所定の値Ch1以上である場合には、
次に残容量Schが所定の値CH2よりも大きいか否か
を判定する(ステップS60)。所定の値CH2よりも
大きい場合には、次にエンジン150が停止しているか
否かを判定し(ステップS65)、エンジンが停止して
いない場合には、エンジン150の停止をすべき走行状
態であると判断する(ステップS70)。走行状態につ
いての判定結果は、所定のフラグに記憶される。CPU
は以上の処理を実行すると、走行状態判定処理ルーチン
を終了し、トルク制御ルーチンに戻る。
【0063】なお、実際には、走行状態判定処理ルーチ
ンでは、他にも種々の走行状態を判定している。例え
ば、エンジンを運転せずに走行するEV走行、エンジン
を始動するモードでの走行などの判定も行っている。こ
れらの判定は、車速やバッテリ194の充電状態など種
々の条件に基づいて判定される。かかる判定処理につい
ての詳細な説明は省略する。
【0064】走行状態が判定されると、CPUは駆動軸
112の目標回転数Nd*、目標トルクTd*を設定す
る(ステップS100)。目標回転数Nd*およびトル
クTd*は、現在の車速やアクセルの踏み込み量などに
応じて設定される。こうして設定された目標回転数Nd
*およびトルクTd*に基づいて、CPUはエンジン1
50の要求動力Pe*を設定する(ステップS11
0)。エンジン150の要求動力Pe*は、車両の走行
状態に応じて異なる。走行状態は、走行状態判定処理で
設定されたフラグに記憶されたコードによって検出する
ことができる。車両が停車中やEV走行中の場合は、駆
動軸112の目標回転数Nd*およびトルクTd*に関
わらずエンジン150の要求動力Pe*は基本的には値
0となる。但し、かかる場合であってもバッテリ194
を充電する必要が生じた場合には、エンジン150の要
求動力Pe*として充電に要する動力が設定される。
【0065】ハイブリッド車両が通常走行している場合
には、エンジン150の要求動力Pe*は、駆動軸11
2の目標回転数Nd*、トルクTd*の積で求められる
走行動力と、バッテリ194から充放電される電力と、
補機の駆動に要する電力との総和により求められる。例
えば、バッテリ194から余剰の電力を放電する必要が
ある場合には、エンジン150への要求動力Pe*をそ
の分減少させることができる。また、エアコンなどの補
機を動作させる場合には、走行動力の他に補機用の電力
に相当する動力をエンジン150から余分に出力する必
要がある。
【0066】こうしてエンジン150への要求動力Pe
*が設定されるとCPUはエンジン150の運転ポイン
ト、即ち目標回転数Ne*、目標トルクTe*を設定す
る(ステップS120)。エンジン150の運転ポイン
トは、基本的には運転効率が最もよくなる運転ポイント
をマップから選択することにより設定される。
【0067】図5はエンジン150の運転ポイントと運
転効率の関係を示す説明図である。図中の曲線Bは、エ
ンジン150が運転可能な回転数およびトルクの限界値
を示している。図5においてα1%、α2%等で示され
る曲線は、それぞれエンジン150の効率が一定となる
等効率線であり、α1%、α2%の順に効率が低くなっ
ていくことを示している。図5に示す通り、エンジン1
50は比較的限定された運転ポイントで効率が高く、そ
の周囲の運転ポイントでは徐々に効率が低下していく。
【0068】図5中、C1−C1、C2−C2、および
C3−C3で示されている曲線は、エンジン150から
出力される動力が一定の曲線であり、エンジン150の
運転ポイントは要求動力に応じてこれらの曲線上で選択
することになる。C1−C1、C2−C2、C3−C3
の順に要求動力が低い状態を示している。例えば、エン
ジン150への要求動力Pe*が曲線C1−C1で表さ
れる動力に相当する場合、エンジン150の運転ポイン
トは、曲線C1−C1上で運転効率が最も高くなるA1
点に設定される。同様にC2−C2曲線上ではA2点
に、C3−C3曲線上ではA3点で運転ポイントを選択
する。図6は動力一定の曲線上における、エンジン15
0の回転数と運転効率の関係を示す説明図である。な
お、図6中の曲線は、説明の便宜上、図5中の3本の曲
線C1,C2,C3を例示しているが、要求出力に応じ
て無数に引くことができる曲線であり、エンジン150
の運転ポイントA1点等も無数に選択することができる
ものである。このようにエンジン150の運転効率の高
い点をつなぐことにより描いた曲線が図5中の曲線Aで
あり、これを動作曲線と呼ぶ。
【0069】エンジン150の要求動力Pe*が値0で
ある場合、エンジン150は停止またはアイドル走行状
態となる。例えばハイブリッド車両がモータMG2から
の動力のみで走行する場合や、降坂時などがかかる走行
状態に該当する。エンジン150が停止するかアイドル
運転となるかについては、エンジン150の暖機の要否
およびエンジン回転数と駆動軸112の回転数との関係
などに応じて設定されている。
【0070】以上の処理により設定されたエンジン15
0の運転ポイントに基づいて、CPUはモータMG1の
目標回転数N1*,トルクT1*を設定する(ステップ
S130)。エンジン150、即ちプラネタリキャリア
124の目標回転数Ne*と、駆動軸112の目標回転
数Nd*が設定されているため、上式(1)によって、
サンギヤ121つまりモータMG1の目標回転数N1*
を設定することができる。
【0071】モータMG1の目標トルクT1*の設定
は、ハイブリッド車両の走行状態に応じて異なる。ハイ
ブリッド車両が停車中である場合やEV走行している場
合には、モータMG1の目標トルクT1*は値0とな
る。エンジン始動時、つまりモータMG1でエンジン1
50をモータリングするとき、エンジン150の回転数
が自立運転に適した所定の回転数に達するまでは、モー
タMG1の目標トルクT1*は開ループ制御が行われ、
予め定められた値に設定される。エンジンの運転を停止
する場合も同様に開ループ制御が行われ、予め定められ
た値に設定される。この値をモータリングトルクと呼ぶ
ものとする。
【0072】エンジン150が自立運転している状態で
は、モータMG1の目標トルクT1*は基本的にはいわ
ゆる比例積分制御によって設定される。モータMG1の
現在の回転数と、上述の目標回転数N1*との偏差に基
づいて目標トルクT1*を設定するのである。現在の回
転数が目標回転数N1*よりも低い場合には目標トルク
T1*は正のトルクとなるし、逆の場合には負のトルク
となる。トルクT1*を設定する際に用いられるゲイン
は、実験などにより設定可能である。
【0073】CPUは以上の処理で設定されたエンジン
150の運転ポイントおよびモータMG1の運転ポイン
トに基づいてモータMG2の運転ポイント、つまり目標
回転数N2*、目標トルクT2*を設定する(ステップ
S200)。モータMG2の目標回転数N2*は駆動軸
112の目標回転数Nd*と等しい。
【0074】目標トルクT2*は車軸116への目標ト
ルクTd*およびモータMG1からの反力トルクなどに
基づいて、MG2目標トルク設定処理ルーチンにより設
定される。図7はMG2目標トルク設定処理ルーチンの
フローチャートである。この処理では、CPUは駆動軸
112の目標トルクTd*を入力する(ステップS20
2)。
【0075】MG2の目標トルクは、エンジン150お
よびMG1からリングギヤ軸118に出力されるトルク
stepを補償して目標トルクTd*を駆動軸112か
ら出力するように設定される。本実施例では、車両の運
転状態に応じて目標トルクの設定方法を変えている。運
転状態に応じた設定方法を実行するために、CPUは車
両が停車状態であるか否か(ステップS206)、エン
ジン150の始動または停止が指示されているか否か
(ステップS208)を順次判定する。これらの条件の
少なくとも一方を満足しない場合、CPUはMG1のト
ルク指令値、即ちトルク制御処理(図3)のステップS
130で設定されたトルクT1*を入力する(ステップ
S210)。上記条件を共に満足する場合、CPUはM
G1の出力トルクをトルクセンサ167により検出する
(ステップS212)。
【0076】次に、CPUは以下の手順でモータMG2
の目標トルクT2*を設定する(ステップS214)。
まず、MG1によるトルクTT1を先に示した式(7)
のサンギヤトルクTsとして代入することにより、リン
グギヤ軸118に出力されるトルクstepを次式
(8)により算出する。 step=TT1/ρ ・・・(8)
【0077】ステップS210でMG1の目標トルクT
1*を入力した場合には、その入力値をトルクTT1と
して用いる。ステップS212でMG1の出力トルクを
センサにより検出した場合には、その検出値をトルクT
T1として用いる。モータMG2の目標トルクT2*
は、駆動軸112の目標トルクTd*、およびトルクs
tepの差分、つまり「Td*−step」によって設
定される。
【0078】CPUはこうして設定された目標トルクT
2*の絶対値がモータMG2の定格トルクTlimより
も大きいか否かを判定し(ステップS216)、これを
超える場合には、目標トルクT2*の絶対値を定格トル
クTlimに補正する(ステップS218)。以上でモ
ータMG2の目標トルク設定処理を終了し、CPUはト
ルク制御ルーチンに戻る。
【0079】こうして設定された運転ポイントに従っ
て、CPUはモータMG1,MG2およびエンジン15
0の運転を制御する(図3のステップS210)。モー
タMG1,MG2は設定された目標回転数と目標トルク
とに応じて各モータの三相コイルに印加する電圧が設定
され、現時点での印加電圧との偏差に応じて、駆動回路
191,192のトランジスタのスイッチングを行うこ
とで制御される。同期モータを制御する方法について
は、周知であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0080】エンジン150についても、設定された運
転ポイントで運転するための制御処理は周知であるた
め、ここでは説明を省略する。但し、実際にエンジン1
50の制御を行うのはEFIECU170である。従っ
て、トルク制御ルーチンでのステップS700における
処理では、制御ユニット190からEFIECU170
にエンジン150の運転ポイント等の必要な情報を送信
する処理が行われる。かかる情報を送信することにより
制御ユニット190のCPUは間接的にエンジン150
の運転を制御する。以上の処理によって本実施例のハイ
ブリッド車両は、走行状態に応じて適切な動力を駆動軸
112、ひいては車軸116から出力して走行すること
ができる。また、車両の運転状態に応じてエンジンを適
切に始動または停止することができる。
【0081】以上で説明した本実施例のハイブリッド車
両によれば、停車中にエンジン150を始動または停止
する時のトルク変動を適切に抑制することができる。本
実施例のハイブリッド車両では、停車中にエンジン15
0の始動または停止が行われる際には、トルクセンサ1
67の検出結果に基づいてモータMG2の目標トルクを
設定する(図7のステップS206〜210参照)。
【0082】エンジン150の始動および停止をする際
には、エンジン150およびモータMG1の回転数が大
きく変動する。かかる場合には、これらの慣性の影響に
より、モータMG1の出力トルクには、トルク損失が生
じる。従って、トルク指令値と現実に出力されるトルク
とは異なる値となる。トルク指令値に基づいてモータM
G2の目標トルクT2*を設定する場合には、モータM
G1の反力トルクを十分相殺することができず、車両に
振動が生じる可能性がある。一方、本実施例のトルクセ
ンサ167は、こうしたトルク損失も包含された現実の
出力トルクが検出される。この検出値を基準としてモー
タMG2の目標トルクT2*を設定するため、本実施例
のハイブリッド車両は、モータMG1の反力トルクを適
切に相殺することができ、反力トルクに起因する車両の
振動を抑制することができる。この結果、車両の乗り心
地を向上することができる。本実施例のハイブリッド車
両は、上述の作用により、乗員が車両の振動を敏感に感
知しやすい停車中にその振動を抑制することができるた
め、乗り心地の改善効果が特に大きい。
【0083】また、本実施例において、モータMG2の
目標トルクは上式(8)に示した通り、非常に簡単な演
算式により設定することができる。従って、本実施例の
ハイブリッド車両によれば、制御処理が非常に簡易とな
る利点もある。つまり、極端に高速処理可能なCPUを
用いることによるコスト増を招くことなく、適切な制御
を実現することができ、乗り心地を改善することができ
る利点もある。
【0084】上述の実施例では、停車中において、エン
ジン150の始動および停止が行われた場合にのみトル
クセンサによる検出値を用いた制御を実行する場合を例
示した。もちろん、停車中であるか否かに関わらず、エ
ンジン150の始動および停止が行われた場合に、トル
クセンサによる検出値を用いた制御を行うものとするこ
ともできる。さらに、車両の運転状態に関わらず、常に
トルクセンサによる検出値を用いた制御を行うものとし
てもよい。
【0085】トルクセンサによりトルクを検出する処理
(ステップS212)は、モータMG1のトルク指令値
T1*を入力する処理(ステップS210)よりも時間
を要するのが通常である。従って、慣性による影響が比
較的小さい運転状態においては、トルク指令値T1*を
用いて制御することが高速処理の観点からは好ましい。
一方、エンジンが回転している通常の運転状態で、トル
クセンサによる検出値を用いてモータMG2の目標トル
クT2*を設定すれば、車両の応答性が向上する利点が
ある。例えば、アクセル開度を増した場合、エンジン1
50からの出力トルクの増大の遅れやモータMG1のト
ルク変化の遅れに伴い、実際にリングギヤ軸118に出
力されるトルクの増大には若干の時間遅れが生じるのが
通常である。トルクセンサの検出値を用いてモータMG
2を制御すれば、エンジンおよびモータMG1から現実
に出力されているトルクに基づいてモータMG2を制御
する結果、こうした時間遅れによる影響を補償するトル
クをモータMG2から出力可能となり、応答性を向上す
ることができる。トルクセンサによる検出値を用いた制
御と、モータMG1のトルク指令値を用いた制御とは、
これらの特性を考慮して、運転状態に応じて種々の使い
分けを行うことができる。
【0086】本実施例において、トルクセンサを設ける
位置は種々の設定が可能である。図8は変形例としての
ハイブリッド車両の構成を示す説明図である。図1に示
した構成では、サンギヤ121にトルクセンサ167を
設けた。これに対し、変形例の構成では、エンジン15
0のクランクシャフト156にトルクセンサ167aを
設ける点で相違する。その他のハードウェア構成は、図
1に示した実施例と同じである。
【0087】変形例のハイブリッド車両におけるトルク
制御処理も実施例と同様である。変形例では、モータM
G2の目標トルクを設定する処理(図7のステップS2
14)が実施例と以下の通り相違する。
【0088】モータMG1のトルク指令値に基づいてモ
ータMG2の目標トルクを設定する場合は、実施例のス
テップS214と同じ処理である。即ち、先に示した式
(8)によりリングギヤ軸118に出力されるトルクs
tepを演算し、モータMG2の目標トルクT2*を設
定する。これに対し、トルクセンサにより検出された値
を用いる場合は、先に示した式(7)において、プラネ
タリキャリア軸のトルクTcに検出値TT2を代入し、
以下の式(9)によりトルクstepを算出する。 step=TT2/(1+ρ) ・・・(9)
【0089】プラネタリギヤ120の各ギヤ間のトルク
は各瞬間ごとには静的な釣り合い状態が保たれている。
従って、慣性の影響で生じるトルク損失は、サンギヤ1
21の部位のみならず、エンジン150のクランクシャ
フト156でも同様に計測することができる。両者の間
には、精度および応答性に関し、何ら差違は生じない。
従って、変形例の構成によっても、実施例と同様、駆動
軸112に出力されるトルクを適切に制御することがで
きる。トルクセンサを設ける部位は、これらに限らず、
その他種々の設定が可能である。例えば、リングギヤ軸
118に設けるものとしてもよい。
【0090】(3)第2実施例:次に、本発明の第2実
施例について説明する。図9は第2実施例としてのハイ
ブリッド車両の構成を示す説明図である。第1実施例
(図1)および変形例(図8)では、エンジン150か
らモータMG2に動力が伝達されるまでの部位にトルク
センサを設けた。エンジン150から駆動軸112に至
るまでの動力の伝達経路において、エンジン150側を
上流側、駆動軸112側を下流側と呼ぶものとすれば、
第1実施例はモータMG2よりも上流側のトルクをトル
クセンサによって検出した。これに対し、第2実施例の
ハイブリッド車両では、モータMG2よりも下流側、即
ち駆動軸112にトルクセンサ167bを設ける点で第
1実施例と相違する。その他のハードウェア構成は、第
1実施例と同じである。
【0091】第2実施例のトルク制御処理も第1実施例
(図3)と同様である。第2実施例では、モータMG2
の目標トルクを設定する処理(図7のステップS21
4)が第1実施例と以下の通り相違する。図10はMG
2目標トルク設定処理ルーチンのフローチャートであ
る。
【0092】この処理では、CPUは、駆動軸の目標ト
ルクTd*を入力する(ステップS202)。また、停
車状態であるか否か、エンジンの始動または停止の指示
がなされているか否かを判定する(ステップS204、
S206)。ここまでの処理は第1実施例と同様であ
る。
【0093】上述のうち、いずれか一方の条件を満足し
ない場合には、モータMG1のトルク指令値T1*を入
力し(ステップS210)、この値に基づいてモータM
G2の目標トルクを設定する。設定方法は、第1実施例
のステップS214と同じ処理である。即ち、先に示し
た式(8)によりリングギヤ軸118に出力されるトル
クstepを演算し、モータMG2の目標トルクT2*
を設定する。モータMG2の目標トルクT2*は開ルー
プで設定されることになる。
【0094】これに対し、ステップS204およびステ
ップS206の双方の条件を満足する場合、即ち、停車
状態においてエンジンの始動又は停止が行われる場合に
は、駆動軸112の出力トルクをトルクセンサ167b
により検出する(ステップS213)。そして、この検
出値に基づいてモータMG2の目標トルクT2*を次の
通り、フィードバック制御で設定する(ステップS21
5)。
【0095】第2実施例では、典型的なフィードバック
制御の手法である比例積分制御を用いてモータMG2の
目標トルクT2*を設定する。つまり、駆動軸112に
出力すべき目標トルクTd*とトルクセンサ167bに
より検出されたトルクTdとの偏差に基づいて以下の式
(10)により目標トルクT2*が設定される。 T2*=k1・(Td*−Td)+k2・Σ(Td*−Td) ・・・(10 ) ここで、k1,k2はそれぞれ比例積分制御のゲインで
あり、適切な値を解析または実験的に設定することがで
きる。
【0096】こうしてハイブリッド車両の運転状態に応
じて、それぞれモータMG2の目標トルクT2*を設定
した後は、第1実施例と同様、設定された目標トルクT
2*が定格値Tlimを超えないように上限ガードする
処理(ステップS216,S218)を行ってMG2目
標トルク設定処理ルーチンを終了する。トルク制御処理
ルーチン(図3)では、かかる目標トルクに基づいて、
モータMG2の運転が制御される。
【0097】第2実施例のハイブリッド車両によれば、
このようにモータMG2の目標トルクT2*をフィード
バック制御することにより、駆動軸112に出力される
トルクを、より適切に目標トルクTd*に制御すること
ができる。
【0098】また、この制御は、停車中に特に有効に適
用することができる。停車中には、エンジン150の始
動または停止が行われた場合でも車軸116に回転が生
じないことが望ましい。ここで、フィードバック制御に
より、かかる制御を実現する場合には、駆動軸112の
回転数が値0となるように制御を行う場合と、駆動軸1
12のトルクが値0となるように制御を行う場合とが考
えられる。駆動軸112の回転数は駆動軸112にトル
クがかけられた結果生じる2次的な物理量である。ま
た、回転数を制御量とするフィードバック制御では、駆
動軸112に回転を生じてから、該回転を抑制するトル
クが出力されるため、駆動軸112の回転を完全に抑止
することができない。これに対し、第2実施例のハイブ
リッド車両によれば、駆動軸112のトルクを制御量と
してフィードバック制御を行うため、非常に高い応答性
で制御することができ、駆動軸112に生じるトルク変
動および回転を極めて適切に抑制することができる。
【0099】第2実施例では、比例積分制御によるフィ
ードバック制御を行った場合を例示した。これに限らず
種々のフィードバック制御を適用可能であることはいう
までもない。また、第1実施例と同様、運転状態に関わ
らず、停車状態であるか否かに関わらず、エンジンの始
動または停止が行われる場合には、フィードバック制御
を適用するものとしてもよい。更に、車両の運転状態に
関わらずフィードバック制御を適用することも可能であ
る。
【0100】以上の実施例では、プラネタリギヤ120
を用いた構成のハイブリッド車両を例示した。本発明
は、かかる構成のみならず種々の構成のハイブリッド車
両に適用可能である。当然、プラネタリギヤ120とエ
ンジン、モータMG1,モータMG2とは、種々の態様
で結合させた構成を採ることが可能である。また、プラ
ネタリギヤ120と同様の作用、即ち3つの回転軸を有
し、一の回転軸から入力された動力を残余の2つの回転
軸に任意に分配して出力可能な作用を奏するその他の機
構を採用することもできる。
【0101】更に、以下に示す通り、プラネタリギヤ1
20とモータMG1の作用を一つの機構で実現する構成
も可能である。図11は変形例としてのハイブリッド車
両の構成を示す説明図である。変形例のハイブリッド車
両では、プラネタリギヤ120およびモータMG1に代
えて、クラッチモータCMを用いる点で第1実施例と相
違する。
【0102】クラッチモータCMとは、同軸周りに相対
的に回転可能な2つのロータ、即ちインナロータ232
とアウタロータ233とを有する対ロータ電動機であ
る。本実施例では、インナロータ232にはモータMG
2のロータと同様、永久磁石が貼付されており、アウタ
ロータ233にはコイルが巻回されたモータを適用し
た。インナロータ232にはエンジン150のクランク
シャフト156が結合されており、アウタロータ233
にはモータMG2のロータが結合されている。アウタロ
ータ233はまた駆動軸112にも機械的に結合され
る。
【0103】クラッチモータCMは、コイルへの通電を
駆動回路191で制御することにより、インナロータ2
32とアウタロータ233との磁気的な結合を制御する
ことができる。駆動回路191は第1実施例と同様、ト
ランジスタインバータで構成されている。かかる磁気的
な結合によりエンジンから出力された動力を駆動軸11
2に伝達することができる。また、所定の滑りをもった
状態でインナロータ232とアウタロータ233とを回
転させることにより、滑り量に応じた電力を回生するこ
とができる。当然、バッテリ194から電力の供給を受
けて、トルクを出力することも可能である。つまり、ク
ラッチモータCMは、単体でプラネタリギヤ120とモ
ータMG1の組合せと同等の作用を奏することができ
る。
【0104】クラッチモータCMにおいても、慣性の影
響によりトルク指令値と現実の出力トルクとの間にトル
ク損失が生じる場合がある。従って、トルクセンサによ
り現実のトルクを検出すれば、駆動軸112に出力され
るトルクを適切に制御することが可能となる。この場
合、トルクセンサは種々の部位に設けることができる。
例えば、クランクシャフト156に設けるものとしても
よい(図中の部位A)。また、クラッチモータCMとモ
ータMG2との間に設けるものとしてもよい(図中の部
位B)。これらの部位に設けた場合には、モータMG2
の目標トルクは開ループにより設定することになる(図
7の素S214参照)。クラッチモータCMの場合は、
作用反作用の原理に基づき、部位Aおよび部位Bのいず
れで検出した場合でも、検出結果を直接、トルクste
pとして用いることができる。
【0105】トルクセンサは、更に駆動軸112に設け
るものとしてもよい(図中の部位C)。かかる部位に設
けた場合には、モータMG2の目標トルクはフィードバ
ック制御により設定することになる(図10参照)。い
ずれの場合においても、実施例と同様、駆動軸112に
出力されるトルクを適切に制御することが可能であり、
ハイブリッド車両の乗り心地および応答性を向上するこ
とができる。
【0106】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。例え
ば、上記実施例では、ソフトウェアにより種々の制御を
実行しているが、これらをハードウェアによって実現す
るものとしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】このハイブリッド車両の動力を出力する動力系
統の構成を示す説明図である。
【図2】プラネタリギヤ120の模式図である。
【図3】トルク制御処理のフローチャート。
【図4】走行状態判定処理ルーチンのフローチャートで
ある。
【図5】エンジン150の運転ポイントと運転効率の関
係を示す説明図である。
【図6】動力一定の曲線上における、エンジン150の
回転数と運転効率の関係を示す説明図である。
【図7】MG2目標トルク設定処理ルーチンのフローチ
ャートである。
【図8】変形例としてのハイブリッド車両の構成を示す
説明図である。
【図9】第2実施例としてのハイブリッド車両の構成を
示す説明図である。
【図10】MG2目標トルク設定処理ルーチンのフロー
チャートである。
【図11】変形例としてのハイブリッド車両の構成を示
す説明図である。
【符号の説明】 112…駆動軸 114…ディファレンシャルギヤ 116…車軸 118…リングギヤ軸 119…ケース 120…プラネタリギヤ 121…サンギヤ 122…リングギヤ 123…プラネタリピニオンギヤ 124…プラネタリキャリア 130…ダンパ 132,142…ロータ 133,143…ステータ 144…車速センサ 150…エンジン 156…クランクシャフト 165…アクセルペダルポジションセンサ 166…シフトポジションセンサ 167、167a、167b…トルクセンサ 190…制御ユニット 191,192…駆動回路 194…バッテリ 232…インナロータ 233…アウタロータ
フロントページの続き Fターム(参考) 5H115 PA01 PC06 PG04 PI16 PI24 PI29 PO02 PO17 PU10 PU22 PU24 PU25 PV09 PV23 QE01 QE04 QE06 QE10 QE12 QI04 QN03 QN04 QN22 QN23 RB08 RE01 RE02 RE03 RE05 RE13 SE04 SE05 SE08 SE09 TB01 TE01 TE02 TE05 TI02 TO21 TO30 UI13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、該エンジンの出力軸および
    駆動軸に結合されるとともに該2つの回転軸に出力され
    る動力の大きさを電力のやりとりによって調整可能な動
    力調整装置と、前記駆動軸に結合された電動機とを備え
    るハイブリッド車両であって、 前記エンジンから駆動軸まで動力を伝達する伝達経路上
    の少なくとも1カ所において回転トルクを検出するトル
    クセンサと、 該駆動軸の目標回転状態を設定する回転状態設定手段
    と、 車両の運転状態および該目標回転状態に応じて前記エン
    ジンの運転を制御するエンジン制御手段と、 前記エンジンの運転状態および目標回転状態に応じて前
    記動力調整装置を制御する動力調整装置制御手段と、 前記駆動軸に出力されるトルクを前記トルクセンサによ
    る検出結果に基づいて特定する出力トルク特定手段と、 該特定されたトルクと前記目標回転状態に応じたトルク
    との偏差を補償して前記電動機の運転を制御する電動機
    制御手段とを備えるハイブリッド車両。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のハイブリッド車両であっ
    て、 前記エンジン制御手段は、前記車両の運転状態および該
    目標回転状態が所定の状態にある場合に前記エンジンの
    始動または停止を行う手段であり、 前記動力調整装置制御手段は、前記エンジンを始動また
    は停止するためのモータリングトルクを出力するよう前
    記動力調整装置を運転する手段であり、 前記出力トルク特定手段は、該動力調整装置が前記モー
    タリングトルクを出力することにより、前記駆動軸に出
    力される反力トルクを特定する手段であるハイブリッド
    車両。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のハイブリッド車両であっ
    て、 該車両が停車中であるか否かを判定する停車状態判定手
    段を備え、 前記回転状態設定手段は、停車中と判定された場合に
    は、前記目標回転状態として、該駆動軸のトルクおよび
    回転数を値0に設定する手段であり、 停車中と判定された場合に、前記出力トルク特定手段お
    よび前記電動機制御手段を用いた制御を実行する停車制
    御手段を備えるハイブリッド車両。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のハイブリッド車両であっ
    て、 前記動力調整装置は、発電機と、3つの回転軸がそれぞ
    れ該発電機および前記エンジン並びに駆動軸に結合され
    たプラネタリギヤを備える装置であるハイブリッド車
    両。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のハイブリッド車両であっ
    て、 前記トルクセンサは、前記伝達経路において前記エンジ
    ンおよび動力調整装置から前記電動機に伝達されるトル
    クを特定可能な位置に備えられることを特徴とするハイ
    ブリッド車両。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のハイブリッド車両であっ
    て、 前記トルクセンサは、前記伝達経路において前記エンジ
    ン、動力調整装置および電動機から前記駆動軸に出力さ
    れるトルクを特定可能な位置に備えられることを特徴と
    するハイブリッド車両。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のハイブリッド車両であっ
    て、 前記電動機制御手段は、前記トルクセンサにより検出さ
    れたトルクと前記目標回転状態に応じたトルクとの偏差
    に基づいて前記電動機の運転をフィードバック制御する
    手段であるハイブリッド車両。
  8. 【請求項8】 エンジンと、該エンジンの出力軸および
    駆動軸に結合されるとともに該2つの回転軸に出力され
    る動力の大きさを電力のやりとりによって調整可能な動
    力調整装置と、前記駆動軸に結合された電動機とを備え
    るハイブリッド車両の運転を制御する制御方法であっ
    て、(a) 該駆動軸の目標回転状態を設定する工程
    と、(b) 前記エンジンを始動または停止するモータ
    リングトルクを出力するよう前記動力調整装置を制御す
    る工程と、(c) 前記モータリングトルクの反力トル
    クとして前記電動機に伝達されるトルクをトルクセンサ
    を用いて特定する工程と、(d) 前記電動機の目標ト
    ルクとして、該特定されたトルクと前記目標回転状態に
    応じたトルクとの偏差を補償するトルクを設定する工程
    と、(e) 該特定されたトルクを出力するように前記
    電動機の運転を制御する工程とを備える制御方法。
  9. 【請求項9】 エンジンと、該エンジンの出力軸および
    駆動軸に結合されるとともに該2つの回転軸に出力され
    る動力の大きさを電力のやりとりによって調整可能な動
    力調整装置と、前記駆動軸に結合された電動機とを備え
    るハイブリッド車両の運転を制御する制御方法であっ
    て、(a) 該駆動軸の目標回転状態を設定する工程
    と、(b) 前記エンジンを始動または停止するモータ
    リングトルクを出力するよう前記動力調整装置を制御す
    る工程と、(c) 前記動力調整装置および前記電動機
    により前記駆動軸に伝達されるトルクをトルクセンサを
    用いて特定する工程と、(d) 前記特定されたトルク
    と前記目標回転状態に応じたトルクとの偏差に基づいて
    前記電動機をフィードバック制御する工程とを備える制
    御方法。
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