JP3968894B2 - ハイブリッド車両およびその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンと、該エンジンの出力軸にトルクを出力すれば該トルクに比例したトルクが車軸にも出力される状態で設けられた第1の電動機と、車軸に機械的に結合された第2の電動機とを有するハイブリッド車両およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、エンジンと電動機とを備えるハイブリッド車両が提案されている。かかるハイブリッド車両としては種々の構成が提案されており、その一つにパラレル・ハイブリッド車両がある。パラレル・ハイブリッド車両では、エンジンの動力および電動機の動力の双方を車軸に伝達可能である。パラレル・ハイブリッド車両の構成例を図1に示す。
【0003】
図1のハイブリッド車両では、エンジン150と、電動機MG1,MG2とが備えられている。三者は、プラネタリギヤ120を介して機械的に結合されている。プラネタリギヤ120は、遊星歯車とも呼ばれ以下に示すそれぞれのギヤに結合された3つの回転軸を有している。プラネタリギヤ120を構成するギヤは、中心で回転するサンギヤ121、サンギヤの周辺を自転しながら公転するプラネタリピニオンギヤ123、さらにその外周で回転するリングギヤ122である。プラネタリピニオンギヤ123はプラネタリキャリア124に軸支されている。図1のハイブリッド車両では、エンジン150はプラネタリキャリア124に結合されている。電動機MG1はサンギヤ121に結合されている。電動機MG2はリングギヤ122に結合されている。リングギヤ122はチェーンベルト129により車軸112に結合されている。
【0004】
かかる構成を有するハイブリッド車両では、エンジンから出力された動力がプラネタリギヤ120で2つに分配される。その一部は機械的な動力として車軸112に伝達される。残余の部分は電動機MG1で電力として回生される。両者の分配比率は、プラネタリギヤ120のギヤ比に基づいて定まる。上記ハイブリッド車両では、車軸112の回転数が要求された回転数に一致するような割合で動力を分配する。かかる分配の結果、車軸112に伝達されたトルクが要求値に満たない場合には、電動機MG2から不足分のトルクを出力する。電動機MG2の駆動には、電動機MG1で回生された電力が用いられる。
【0005】
かかる作用により、ハイブリッド車両はエンジンから出力された動力を、車軸112に要求されたトルクおよび回転数からなる動力に変換して走行することができる。また、ハイブリッド車両では、電動機MG2の動力を利用してエンジンを停止したまま走行することもできる。
【0006】
さらに、車両が停止中および走行中のいずれの状態においても、電動機MG1からトルクを出力してエンジンをモータリングし、始動することもできる。電動機MG1を駆動してエンジンをモータリングすれば、その反力トルクがプラネタリギヤ120を通じて車軸112に伝達される。ハイブリッド車両は、電動機MG2からこの反力を相殺するトルクを出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のハイブリッド車両では、エンジンをモータリングする際に、電動機MG2で、上述の反力トルクを完全には相殺できなかった。これには種々の原因が考えられる。例えば、電動機MG1へのトルク指令値と、実際に出力されるトルクとの誤差である。また、電動機MG1やエンジンの慣性によるトルク損失も影響する。さらに、電動機MG1の制御と電動機MG2の制御との間の遅れも大きく影響する。
【0008】
相殺されなかった反力トルクは車軸に出力される。車両が停車状態にある場合にかかるトルクが車軸に出力されれば、車軸を前進方向または後進方向に回転させる。従来のハイブリッド車両において、停車中にエンジンを始動した場合の車軸の回転を図12に示す。図12は、上段にエンジンの回転数の時間的な変化を示し、下段に車軸の回転数の時間的な変化を示している。図示する通り、時間t1において、エンジンの始動が開始されるとエンジンの回転数は電動機MG1から出力されるトルクによって増加する。エンジンの始動に適した所定の回転数rsに達すると、燃料の噴射および点火が行われ、エンジンの回転数はやがて値rsで安定する。車軸の回転数は時間t1でエンジンのモータリングが開始されると、相殺されなかった反力トルクによって図12中の領域A1に示す通り回転する。図示する通り、回転数は激しく変化するが、ほとんどの時刻で前進方向の回転を生じている。従って、エンジンが自立運転を開始するまでの期間で平均をとれば、車軸の回転数は前進方向に偏った値となる。
【0009】
停車中にブレーキの踏み込みが浅い場合には、かかる現象に基づき、車両が前進する可能性がある。場合によっては後進する可能性もある。また、シフトレバーをパーキングポジションに入れた場合であっても、車軸がロックされるまでの期間には、車両が移動する可能性がある。その他、運転者の誤操作によって、シフトレバーがパーキングポジションに入っていない状態で、ブレーキを解放した場合にも、車両が移動する可能性がある。いずれにしても、停車中には運転者が予期しないトルクによって車両が移動する可能性を回避しておくことが望ましい。
【0010】
上述の課題は、電動機MG1によりエンジンを停止する場合にも生じる。例えば車両が停車中にエンジンを運転してバッテリの充電を行っている場合を考える。ハイブリッド車両はバッテリが十分に充電されればエンジンの運転を停止する。エンジンの停止は、燃料の噴射および点火を中止するとともに、電動機MG1から制動トルクを出して回転数を低下させる。この制動トルクの反力が車軸に出力されるため、モータMG2で反力を相殺する必要がある。従来は、エンジンの始動時と同様、かかる反力を完全に相殺できていなかった。
【0011】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、いわゆるパラレルハイブリッド車両において、停車中にエンジンの始動または停止が行われた場合に、その反力トルクを相殺し、車両の移動を未然に防ぐハイブリッド車両およびその制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を採った。
本発明のハイブリッド車両は、
エンジンと、該エンジンの出力軸にトルクを出力すれば該トルクに比例したトルクが車軸にも出力される状態で設けられた第1の電動機と、車軸に機械的に結合された第2の電動機とを有するハイブリッド車両であって、
前記エンジンの始動および停止を指示する指示手段と、
該指示を受けて前記第1の電動機を制御して前記エンジンを始動または停止するための所定のトルクを出力するトルク付加手段と、
車両が停車状態であるか否かを判定する判定手段と、
前記車軸の回転数を検出する回転数検出手段と、
停車状態において前記エンジンの始動または停止が指示された場合には、値0を前記車軸の回転数の目標値とするフィードバック制御により前記第2の電動機の目標トルクを設定するフィードバック設定手段と、
前記第2の電動機を制御して該設定された目標トルクを出力する運転手段とを備えることを要旨とする。
【0013】
かかるハイブリッド車両では、停車状態においてエンジンの始動または停止が行われる場合には、車軸の回転数が値0となるように第2の電動機をフィードバック制御する。従って、停車状態において、車軸が回転を始めても、それを制動するトルクを第2の電動機から出力することができる。この結果、本発明のハイブリッド車両によれば、停車状態においてエンジンの始動または停止が行われる際に、車両が運転者の意図に反して前進または後進をすることを抑制することができる。
【0014】
通常、ハイブリッド車両では、第2の電動機は車軸に出力されるトルクを要求トルクに一致させるための役割を担っている。従って、第2の電動機はエンジンおよび第1の電動機から車軸に出力されるトルクと要求トルクとの差分を出力するように制御される。ハイブリッド車両の運転者はアクセルの踏み込み量を調節することにより、要求トルクを調節し、結果として所望の車速で車両を運転する。運転者は車速を要求値として入力する手段を持たないのが通常である。このため、従来では、車軸の回転数に基づくフィードバック制御を第2の電動機に適用することは全く考慮されていなかった。
【0015】
ところが、エンジンおよび第1の電動機から車軸に出力されるトルクを厳密に求め、相殺することは困難である。停車状態において車軸に出力される反力トルクを厳密に相殺しようとすれば、数多くのセンサを設け、複雑な制御を実行することが要求される。
【0016】
本発明者は、停車状態であれば車速の要求値が値0であるとみなすことができる点に気付き、上記ハイブリッド車両を発明するに至った。車速の目標値、即ち車軸の目標回転数が与えられることによって、従来では考慮すらされていなかったフィードバック制御を第2の電動機に適用する点に想到したのである。この結果、本発明のハイブリッド車両では、エンジンおよび第1の電動機から車軸に出力されるトルクに基づいて第2の電動機のトルクを設定するよりも簡易な手段により確実に車両の移動を抑制することができる。
【0017】
もちろん、フィードバック制御を適用する以上、車軸の回転を厳密に値0にすることはできない。但し、フィードバック制御におけるゲインの設定によっては、車軸の回転数を非常に小さく抑制することが可能である。また、所定の期間内の車軸の回転数の平均値を値0にすることが可能である。この結果、運転者の予期しないトルクによって車両が移動することを回避することができる。
【0018】
なお、停車状態とは車両を停車しておくべき状態をいう。車両が厳密に停止している場合のみには限られない。例えば、上記ハイブリッド車両において、第2の電動機をフィードバック制御しているときは、車軸の回転が生じているため、厳密には停車中とは言えない。本明細書では、かかる状態も含めて停車状態と呼ぶものとする。
【0019】
本発明のハイブリッド車両においては、
前記車軸に出力すべき要求トルクを入力する入力手段と、
前記エンジンおよび第1の電動機から出力されるトルクを補償して前記要求トルクを出力し得る値を前記第2の電動機の目標トルクに設定する開ループ設定手段とを備え、
停車状態において前記エンジンの始動または停止が指示された場合には、前記前記フィードバック設定手段を選択し、その他の場合には前記開ループ設定手段を選択して第2の電動機の目標トルクを設定する選択手段とを備えるものとすることが望ましい。
【0020】
こうすれば、停車状態において車両の移動が生じる可能性がある場合には、第2の電動機をフィードバック制御することによって、適切にその移動を回避することができる。その他の場合には、第2の電動機を従来と同様の手法によって制御することにより、要求されたトルクを車軸から出力して走行することができる。
【0021】
また、本発明のハイブリッド車両において、
前記車軸に出力すべき要求トルクを入力する入力手段と、
前記エンジンおよび第1の電動機から出力されるトルクを補償して前記要求トルクを出力し得る値を前記第2の電動機の目標トルクに設定する開ループ設定手段とを備え、
前記フィードバック制御手段は、停車状態において前記エンジンの始動または停止が指示された場合には、値0を前記車軸の回転数の目標値とするフィードバック制御により前記開ループ設定手段により設定された目標トルクを修正して第2の電動機の目標トルクを設定する手段であるものとすることもできる。
【0022】
かかるハイブリッド車両では、エンジンおよび第1の電動機から出力されるトルクに基づいて第2の電動機の目標トルクを設定した上で、フィードバック制御による修正を施す。フィードバック制御では、反力トルクを相殺するための誤差に当たる部分を修正する。反力トルクを相殺可能となる第2電動機の出力トルクは前記開ループ設定手段により設定される値に近い。上記ハイブリッド車両では、この値に近い範囲で誤差に相当するトルクをフィードバック制御により修正することができるため、より適切にハイブリッド車両が移動することを回避することができる。
【0023】
なお、前記開ループ設定手段は、前記エンジンおよび第1の電動機の慣性によるトルクの損失をも考慮して前記目標トルクを設定する手段であるものとすることが望ましい。
【0024】
エンジンの始動または停止のためのトルクを第1の電動機から出力している状態では、エンジンおよび第1の電動機の回転数は急激に変化する。一般に、回転数が変化する場合には、回転数の変化率と慣性能率の積に相当するトルクの損失が生じる。上記手段では、エンジンおよび第1の電動機の慣性によるトルクの損失をも考慮することにより、より適切に第2電動機の目標トルクを設定することができる。この結果、より適切にハイブリッド車両が移動することを回避できる。
【0025】
本発明のハイブリッド車両の構成としては、
例えば、
3つの回転軸を有するプラネタリギヤを備え、
該プラネタリギヤのそれぞれの回転軸に、前記エンジン、第1の電動機、および車軸が結合された構成とすることができる。
また、
前記第1の電動機は、相対的に回転可能な対ロータ電動機であり、
該対ロータ電動機の一方のロータには前記エンジンが結合され、他方のロータには前記車軸が結合された構成とすることもできる。
【0026】
さらに、いずれか単一の車軸からのみ動力を出力する構成ではなく、
前記第1の電動機が設けられた車軸と、前記第2の電動機が結合された車軸とは異なる車軸であり、それぞれの車軸に結合された車輪から動力を出力することにより4輪駆動可能な構成とすることもできる。
当然、動力調整装置および電動発電機を一方の車軸に結合された構成とした上で、更に他の車軸に電動発電機を結合して4輪駆動可能な構成を採るものとしても構わない。
【0027】
前者では、第1の電動機によりエンジンを始動または停止するためのトルクを出力すると、プラネタリギヤを介して一部のトルクが車軸に出力される。後者では、対ロータ電動機としての構成を有する第1の電動機からエンジンにトルクを出力すれば、対ロータ電動機を構成するロータ間の作用反作用の原理に基づいて車軸に反力トルクが出力される。従って、これらの構成に、本発明を適用すれば、かかる場合における車両の移動を適切に回避することができる。
【0028】
また、本発明は以下に示すハイブリッド車両の制御方法の発明として構成することもできる。
即ち、エンジンと、該エンジンの出力軸にトルクを出力すれば該トルクに比例したトルクが車軸にも出力される状態で設けられた第1の電動機と、車軸に機械的に結合された第2の電動機とを有するハイブリッド車両の制御方法であって、
(a)前記エンジンの始動および停止を指示を受けて前記第1の電動機を制御して前記エンジンを始動または停止するための所定のトルクを出力する工程と、
(b)車両が停車状態であるか否かを判定する工程と、
(c)前記車軸の回転数を検出する工程と、
(d)停車状態において前記エンジンの始動または停止が指示された場合には、値0を前記車軸の回転数の目標値とするフィードバック制御により前記第2の電動機の目標トルクを設定する工程と、
(e)前記第2の電動機を制御して該設定された目標トルクを出力する工程とを備えるハイブリッド車両の制御方法である。
【0029】
かかる制御方法によれば、先にハイブリッド車両の発明で説明した作用に基づき、停車状態において車両が移動することを適切に回避することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
(1)実施例の構成:
はじめに、本発明の実施例としてのハイブリッド車両の構成を説明する。図1はこのハイブリッド車両の動力を出力する動力系統の構成を示す説明図である。動力系統に備えられたエンジン150は通常のガソリンエンジンであり、クランクシャフト156を回転させる。エンジン150の運転はEFIECU170により制御されている。EFIECU170は内部にCPU、ROM、RAM等を有するワンチップ・マイクロコンピュータであり、CPUがROMに記録されたプログラムに従い、エンジン150の燃料噴射量その他の制御を実行する。
【0031】
動力系統には、他にモータMG1,MG2が備えられている。モータMG1,MG2は、同期電動機として構成され、外周面に複数個の永久磁石を有するロータ132,142と、回転磁界を形成する三相コイル131,141が巻回されたステータ133,143とを備える。ステータ133,143はケース119に固定されている。モータMG1,MG2のステータ133,143に巻回された三相コイル131,141は、それぞれ駆動回路191,192を介してバッテリ194に接続されている。駆動回路191,192は、各相ごとにスイッチング素子としてのトランジスタを2つ1組で備えたトランジスタインバータである。駆動回路191,192は制御ユニット190に接続されている。制御ユニット190からの制御信号によって駆動回路191,192のトランジスタがスイッチングされるとバッテリ194とモータMG1,MG2との間に電流が流れる。モータMG1,MG2はバッテリ194からの電力の供給を受けて回転駆動する電動機として動作することもできるし(以下、この走行状態を力行と呼ぶ)、ロータ132,142が外力により回転している場合には三相コイル131,141の両端に起電力を生じさせる発電機として機能してバッテリ194を充電することもできる(以下、この走行状態を回生と呼ぶ)。
【0032】
エンジン150とモータMG1,MG2はそれぞれプラネタリギヤ120を介して機械的に結合されている。プラネタリギヤ120は、サンギヤ121,リングギヤ122,プラネタリピニオンギヤ123を有するプラネタリキャリア124から構成されている。本実施例のハイブリッド車両では、エンジン150のクランクシャフト156はダンパ130を介してプラネタリキャリア軸127に結合されている。ダンパ130はクランクシャフト156に生じる捻り振動を吸収するために設けられている。モータMG1のロータ132は、サンギヤ軸125に結合されている。モータMG2のロータ142は、リングギヤ軸126に結合されている。リングギヤ122の回転は、チェーンベルト129を介して車軸112および車輪116R,116Lに伝達される。
【0033】
ハイブリッド車両の運転全体は制御ユニット190により制御されている。制御ユニット190は、EFIECU170と同様、内部にCPU、ROM、RAM等を有するワンチップ・マイクロコンピュータである。制御ユニット190はEFIECU170と接続されており、両者は種々の情報を伝達し合うことが可能である。制御ユニット190は、エンジン150の制御に必要となるトルク指令値や回転数の指令値などの情報をEFIECU170に送信することにより、エンジン150の運転を間接的に制御することができる。また、駆動回路191,192のスイッチングを制御することにより、モータMG1,MG2の運転を直接制御することができる。制御ユニット190はこうして、動力出力装置全体の運転を制御している。かかる制御を実現するために制御ユニット190には、種々のセンサ、例えば、運転者によるアクセルの踏み込み量を検出するためのアクセルペダルポジションセンサ165、シフトレバーの位置を検出するシフトポジションセンサ167、バッテリ194の充電状態を検出するためのバッテリセンサ196、および車軸112の回転数を知るためのセンサ144などが設けられている。リングギヤ軸126と車軸112は機械的に結合されているため、本実施例では、車軸112の回転数を知るためのセンサ144をリングギヤ軸126に設け、モータMG2の回転を制御するためのセンサと共通にしている。
【0034】
(2)基本的動作:
かかるハイブリッド車両の基本的な動作を説明するために、まずプラネタリギヤ120の動作について説明する。プラネタリギヤ120は、上述した3つの回転軸のうち、2つの回転軸の回転数およびトルク(以下、両者をまとめて回転状態とよぶ)が決定されると残余の回転軸の回転状態が決まるという性質を有している。各回転軸の回転状態の関係を次式(1)に示す。
【0035】
Nr=(1+ρ)Nc−ρNs;
Nc=(Nr+ρNs)/(1+ρ);
Ns=(Nc−Nr)/ρ+Nc;
Ts=ρ/(1+ρ)×Tc;
Tr=1/(1+ρ)×Tc …(1)
【0036】
ここで、Ns,Tsはサンギヤ軸125の回転数およびトルク、Nr,Trはリングギヤ軸126の回転数およびトルク、Nc,Tcはプラネタリキャリア軸127の回転数およびトルクである。また、ρは次式で表される通り、サンギヤ121とリングギヤ122のギヤ比である。
ρ=サンギヤ121の歯数/リングギヤ122の歯数
【0037】
本実施例のハイブリッド車両は、プラネタリギヤ120の作用に基づいて、種々の状態で走行することができる。例えば、ハイブリッド車両が走行を始めた比較的低速な状態では、エンジン150を停止したまま、モータMG2を力行することにより車軸112に動力を伝達して走行する。同様にエンジン150をアイドル運転したまま走行することもある。
【0038】
ハイブリッド車両が所定の速度に達すると、制御ユニット190はモータMG1を力行して出力されるトルクによってエンジン150をモータリングして始動する。このとき、モータMG1の反力トルクがプラネタリギヤ120を介してリングギヤ122にも出力される。制御ユニット190はこの反力トルクを相殺しつつ要求動力を車軸112から出力するようにモータMG2の運転を制御する。
【0039】
エンジン150が運転している状態では、その動力を種々の回転数およびトルクの回転状態に変換して車軸112から出力し、走行する。エンジン150を運転してプラネタリキャリア軸127を回転させると、上式(1)を満足する条件下で、サンギヤ軸125およびリングギヤ軸126が回転する。リングギヤ軸126の回転による動力はそのまま車輪116R,116Lに伝達される。サンギヤ軸125の回転による動力はモータMG1で電力として回生することができる。一方、モータMG2を力行すれば、リングギヤ軸126を介して車輪116R,116Lに動力を出力することができる。エンジン150からリングギヤ軸126に伝達されるトルクが不足する場合にはモータMG2を力行することによりトルクをアシストする。モータMG2を力行するための電力にはモータMG1で回生した電力およびバッテリ149に蓄えられた電力を用いる。制御ユニット190は車軸112から出力すべき要求動力に応じてモータMG1,MG2の運転を制御する。
【0040】
本実施例のハイブリッド車両は、エンジン150を運転したまま後進することもできる。エンジン150を運転すると、プラネタリキャリア軸127は前進時と同方向に回転する。このとき、モータMG1を制御してプラネタリキャリア軸127の回転数よりも高い回転数でサンギヤ軸125を回転させると、上式(1)から明らかな通り、リングギヤ軸126は後進方向に反転する。制御ユニット190は、モータMG2を後進方向に回転させつつ、その出力トルクを制御して、ハイブリッド車両を後進させる。
【0041】
プラネタリギヤ120は、リングギヤ122が停止した状態で、プラネタリキャリア124およびサンギヤ121を回転させることが可能である。従って、車両が停止した状態でもエンジン150を運転することができる。例えば、バッテリ194の残容量が少なくなれば、エンジン150を運転し、モータMG1を回生運転することにより、バッテリ194を充電することができる。車両が停止しているときにモータMG1を力行すれば、そのトルクによってエンジン150をモータリングし、始動することができる。このとき、制御ユニット190はモータMG2を制御して、モータMG1の反力トルクを相殺する。
【0042】
(3)トルク制御処理:
次に、本実施例におけるトルク制御処理について説明する。トルク制御処理とは、エンジン150およびモータMG1、MG2を制御して、要求されたトルクおよび回転数からなる動力を車軸112から出力する処理をいう。本実施例におけるトルク制御処理のフローチャートを図2に示す。このルーチンは制御ユニット190内のCPU(以下、単にCPUという)によって、タイマ割り込みにより所定時間毎に繰り返し実行される。
【0043】
トルク制御ルーチンが開始されると、CPUは最初に走行状態判定処理を実行する(ステップS10)。先に説明した通り、本実施例のハイブリッド車両は、エンジン150、モータMG1,MG2を種々の状態で運転して、走行することができる。三者の運転状態は、ハイブリッド車両の走行状態に応じて使い分けられる。かかる使い分けをするために、CPUはトルク制御ルーチンが開始されると、車両の走行状態を判定する。
【0044】
図3に走行状態判定処理ルーチンのフローチャートを示す。この処理では、CPUは、シフトポジションを入力する(ステップS20)。シフトポジションは図1に示したシフトポジションセンサ167で検出することができる。本実施例では、シフトポジションとして、駐車時に使用するPレンジ、前進走行時に使用するDレンジ、Bレンジ、後進時に使用するRレンジ、およびニュートラルが用意されている。同時にCPUは車速、アクセルペダルポジションおよびバッテリ194の残容量Schを入力する(ステップS20)。
【0045】
次に、CPUは以下の手順で車両の走行状態を判断する。まず、シフトポジションがPレンジであるか否かを判定する(ステップS30)。また、アクセル全閉であり、かつ車速が所定の速度V1よりも小さいか否かを判定する(ステップS35)。ステップS30およびS35の条件のうち一方を満たしていれば、停車状態であると判定する(ステップS40)。判定結果は走行状態を示す所定のフラグに停車状態であることを意味するコードを入力することにより記憶される。
【0046】
所定の速度V1は車両が停車していると見て差し支えない程度の微速に予め設定されている。シフトポジションのみならず、アクセルペダルポジションおよび車速をも用いて停車中であるか否かを判定することにより、Dレンジ、Bレンジなどのシフトポジションでブレーキを踏んで停車している場合も含めて停車状態か否かの判定を行うことができる。
【0047】
次にCPUはバッテリ194の残容量Schが所定の容量CH1よりも小さいか否かを判定する(ステップS45)。所定の容量CH1はバッテリ194の充電状態の適正な範囲を表す最小値である。容量CH1はバッテリ194に充電可能な容量や電動機MG1,MG2による発電能力及び電力の消費量を考慮して設定可能である。残容量Schが所定の容量CH1よりも小さい場合には、バッテリ194を充電する必要があることを意味している。従って、CPUはエンジン150が運転中であるか否かを判定し(ステップS50)、エンジン150が運転していない場合には、その始動を指示する(ステップS55)。エンジン始動の指示は所定のフラグに記憶される。
【0048】
一方、残容量Schが所定の容量CH1以上である場合には、CPUは残容量Schが所定の容量CH2よりも大きいか否かを判定する(ステップS60)。所定の容量CH2はバッテリ194の充電状態の適正な範囲を表す最大値である。容量CH2も容量CH1と同様の事項を考慮して設定可能である。残容量CH2が所定の容量CH2よりも大きい場合には、満充電の状態にあると判定して、充電を中止する。このため、CPUはエンジン150が停止中であるか否かを判定し(ステップS65)、エンジン150が停止していない場合には、その停止を指示する(ステップS70)。エンジン停止の指示は所定のフラグに記憶される。以上の処理によって車両の走行状態を特定すると、CPUは走行状態判定処理ルーチンを終了し、トルク制御ルーチンに戻る。
【0049】
実際には、走行状態判定処理ルーチンでは、他にも種々の走行状態を判定している。例えば、エンジン150を運転せずに走行するEV走行や後進モードでの走行などの判定も行っている。かかる判定処理の詳細については説明を省略する。なお、エンジン150の始動及び停止についてもバッテリ194の残容量Schのみならず、エンジン150の水温に基づき、暖機を行うか否かの判定をも行うものとしてもよい。
【0050】
走行状態が判定されると、CPUは車軸112の目標回転数Nd*、目標トルクTd*を設定する(ステップS100)。目標回転数Nd*およびトルクTd*は、現在の車速やアクセルの踏み込み量などに応じて設定される。車両が停車状態であると判定された場合には、目標回転数Nd*は値0となる。その他の場合には、目標回転数Nd*は現在の車速に応じた回転数となる。こうして設定された目標回転数Nd*およびトルクTd*に基づいて、CPUはエンジン150の要求動力Pe*を設定する(ステップS110)。エンジン150の要求動力Pe*は、車両の走行状態に応じて異なる。走行状態は、走行状態判定処理で設定されたフラグに記憶されたコードによって検出することができる。車両が停車中やEV走行中の場合は、車軸112の目標回転数Nd*およびトルクTd*に関わらずエンジン150の要求動力Pe*は基本的には値0となる。但し、かかる場合であってもバッテリ194を充電する必要が生じた場合には、エンジン150の要求動力Pe*として充電に要する動力が設定される。
【0051】
ハイブリッド車両が通常走行している場合には、エンジン150の要求動力Pe*は、車軸112の目標回転数Nd*、トルクTd*の積で求められる走行動力と、バッテリ194から充放電される電力と、補機の駆動に要する電力との総和により求められる。例えば、バッテリ194から余剰の電力を放電する必要がある場合には、エンジン150への要求動力Pe*をその分減少させることができる。また、エアコンなどの補機を動作させる場合には、走行動力の他に補機用の電力に相当する動力をエンジン150から余分に出力する必要がある。
【0052】
こうしてエンジン150への要求動力Pe*が設定されるとCPUはエンジン150の運転ポイント、即ち目標回転数Ne*、目標トルクTe*を設定する(ステップS120)。エンジン150の運転ポイントは、基本的には運転効率が最もよくなる運転ポイントをマップから選択することにより設定される。
【0053】
図4にエンジン150の運転ポイントと運転効率の関係を示す。図中の曲線Bは、エンジン150が運転可能な回転数およびトルクの限界値を示している。図4においてα1%、α2%等で示される曲線は、それぞれエンジン150の効率が一定となる等効率線であり、α1%、α2%の順に効率が低くなっていくことを示している。図4に示す通り、エンジン150は比較的限定された運転ポイントで効率が高く、その周囲の運転ポイントでは徐々に効率が低下していく。
【0054】
図4中、C1−C1、C2−C2、およびC3−C3で示されている曲線は、エンジン150から出力される動力が一定の曲線であり、エンジン150の運転ポイントは要求動力に応じてこれらの曲線上で選択することになる。C1−C1、C2−C2、C3−C3の順に要求動力が低い状態を示している。例えば、エンジン150への要求動力Pe*が曲線C1−C1で表される動力に相当する場合、エンジン150の運転ポイントは、曲線C1−C1上で運転効率が最も高くなるA1点に設定される。同様にC2−C2曲線上ではA2点に、C3−C3曲線上ではA3点で運転ポイントを選択する。曲線C1−C1,C2−C2,C3−C3上における、エンジン150の回転数と運転効率の関係を図5に示す。なお、図5中の曲線は、説明の便宜上、図4中の3本を例示しているが、要求出力に応じて無数に引くことができる曲線であり、エンジン150の運転ポイントA1点等も無数に選択することができるものである。このようにエンジン150の運転効率の高い点をつなぐことにより描いた曲線が図4中の曲線Aであり、これを動作曲線と呼ぶ。
【0055】
エンジン150の要求動力Pe*が値0である場合、エンジン150は停止またはアイドル走行状態となる。例えばハイブリッド車両が停車状態である場合、モータMG2からの動力のみで走行する場合、降坂時などがかかる走行状態に該当する。エンジン150が停止するかアイドル運転となるかについては、種々の条件に基づいて設定される。例えば、エンジン150の暖機が必要と判断された場合には、エンジン150はアイドル運転される。
【0056】
以上の処理により設定されたエンジン150の運転ポイントに基づいて、CPUはモータMG1の目標回転数N1*,トルクT1*を設定する(ステップS130)。エンジン150、即ちプラネタリキャリア軸127の目標回転数N1*と、車軸112つまりリングギヤ軸126の目標回転数Nd*が設定されているため、上式(1)によって、サンギヤ軸125つまりモータMG1の目標回転数N1*を設定することができる。
【0057】
モータMG1の目標トルクT1*の設定は、ハイブリッド車両の走行状態に応じて異なる。ハイブリッド車両が停車中である場合やEV走行している場合には、モータMG1の目標トルクT1*は値0となる。エンジン始動時、つまりモータMG1でエンジン150をモータリングするとき、エンジン150の回転数が自立運転に適した所定の回転数に達するまでは、モータMG1の目標トルクT1*は開ループ制御によって予め定められた値に設定される。
【0058】
エンジン150が自立運転している状態では、モータMG1の目標トルクT1*は基本的にはいわゆる比例積分制御によって設定される。モータMG1の現在の回転数と、上述の目標回転数N1*との偏差に基づいて目標トルクT1*を設定するのである。現在の回転数が目標回転数N1*よりも低い場合には目標トルクT1*は正のトルクとなるし、逆の場合には負のトルクとなる。トルクT1*を設定する際に用いられるゲインは、実験などにより設定可能である。
【0059】
CPUは以上の処理で設定されたエンジン150の運転ポイントおよびモータMG1の運転ポイントに基づいてモータMG2の運転ポイント、つまり目標回転数N2*、目標トルクT2*を設定する(ステップS200)。ハイブリッド車両が停車状態であると判定された場合には、モータMG2の目標回転数N2*は値0となる。その他の場合には、モータMG2の目標回転数N2*はリングギヤ軸126の目標回転数Nd*と等しい。
【0060】
目標トルクT2*は車軸112への目標トルクTd*およびモータMG1からの反力トルクなどに基づいて、MG2目標トルク設定処理ルーチンにより設定される。この設定処理ルーチンのフローチャートを図6に示した。この処理では、CPUは車両が停車状態であるか否かを判定する(ステップS505)。車両が停車状態である場合には、さらにエンジン150の始動または停止が指示されているか否かを判定する(ステップS510)。後述する通り、これらの判定結果に応じてモータMG2の制御方法が大きく相違するからである。
【0061】
車両が停車状態であるという条件と、エンジン150の始動または停止が指示されているという条件の両者が満たされている場合には、モータMG2の目標トルクN2*をフィードバック制御により設定する。その他の場合、即ち上述の2つの条件のうち少なくとも一方が満たされていない場合には、いわゆる開ループ制御により目標トルクN2*を設定する。
【0062】
最初にモータMG2の目標トルクN2*を開ループ制御により設定する場合について説明する。この場合には、CPUは車軸に出力すべき目標トルクTd*を入力する(ステップS515)。このトルクはトルク制御ルーチンのステップS100において、アクセルの踏み込み量に基づいて設定された値に等しい。次に、MG1の反力トルクとしてリングギヤ軸126に出力されるトルクstepを求める(ステップS210)。エンジン150が運転している場合、トルクstepはエンジン150からリングギヤ軸126に出力されるトルクと言い換えることもできる。トルクstepは、先に示した式(1)において、サンギヤ軸125のトルクTsにモータMG1の出力トルクT1*を代入、またはプラネタリキャリア軸127のトルクTcにエンジン150の出力トルクTe*を代入することによって算出することができる。
【0063】
次に、CPUはこれらのトルクTd*、stepの差分、つまり「Td*−step」によってモータMG2の目標トルクT2*を設定する(ステップS215)。エンジン150およびモータMG1が停止している場合、即ちEV走行に相当する場合には、モータMG2の目標トルクT2*は車軸の目標トルクTd*と等しくなる。さらに、車両が停止している場合には、当然ながら、モータMG2の目標トルクT2*は値0となる。
【0064】
次に、モータMG2の目標トルクをフィードバック制御によって設定する場合について説明する。ステップS205およびS210での判定条件を双方ともに満足している場合に適用される方法である。フィードバック制御によって目標トルクT2*を設定する場合には、CPUは車軸の回転数Nd*を入力する(ステップS230)。そして、この回転数Nd*に基づいて目標トルクT2*を設定する(ステップS235)。本実施例では、いわゆる比例積分制御によって目標トルクT2*を設定している。つまり、回転数Nd*にゲインk1を乗じた項と、回転数Nd*を時間積分して結果値にゲインk2を乗じた項との和によって目標トルクT2*を設定する。本来、比例積分制御では、車軸の回転数Nd*とその目標値との偏差に基づいて目標トルクT2*を設定する。ここでは、停車状態であり、回転数の目標値が値0であるから、回転数Nd*を直接用いて目標トルクを設定しているのである。
【0065】
車軸の回転数Nd*が正の値、つまり前進方向の値である場合には、モータMG2の目標トルクはその回転を制動すべく負の値となる。逆に車軸の回転数Nd*が負の値、つまり後進方向の値である場合には、モータMG2のトルクはその回転を制動すべく正の値となる。それぞれの符号で出力されるトルクの大きさは、回転数Nd*の絶対値等に応じて異なる値となる。このように、本実施例では、フィードバック制御で目標トルクT2*を設定する際には、車軸の回転数Nd*のみを参照して設定しており、モータMG1およびエンジン150から出力されているトルクは参照していない。
【0066】
上述のゲインk1,k2は車軸の回転数Nd*を目標値0に収束させるために適切な値を実験または解析によって種々、設定することができる。また、回転数Nd*に基づくフィードバック制御により上記目標トルクT2*を設定する方法として、本実施例で提示した方法に回転数Nd*の微分項を加えるものとしてもよいし、本実施例で提示した方法からいずれかの項を省略しても構わない。回転数Nd*に基づくフィードバック制御で目標トルクT2*を設定するものであれば、当然、比例積分制御以外の種々の方法を適用することもできる。
【0067】
以上の処理により、モータMG2の目標トルクT2*を設定すると、CPUは設定された目標トルクT2*がモータMG2が出力可能な最大トルクTlimよりも大きいか否かを判定する(ステップS240)。最大トルクTlimを超える場合には目標トルクT2*を最大トルクTlimに補正する(ステップS245)。
【0068】
こうして設定された運転ポイントに従って、CPUはモータMG1,MG2およびエンジン150の運転を制御する(ステップS210)。モータMG1,MG2の制御は設定された目標回転数と目標トルクとに応じて各モータの三相コイル131,141に印加する電圧が設定され、現時点での印加電圧との偏差に応じて、駆動回路191,192のトランジスタのスイッチングを行うのである。同期モータを制御する方法については、周知であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0069】
エンジン150についても、設定された運転ポイントで運転するための制御処理は周知であるため、ここでは説明を省略する。但し、実際にエンジン150の制御を行うのはEFIECU170である。従って、トルク制御ルーチンでのステップS700における処理では、制御ユニット190からEFIECU170にエンジン150の運転ポイント等の必要な情報を送信する処理が行われる。かかる情報を送信することにより制御ユニット190のCPUは間接的にエンジン150の運転を制御する。以上の処理によって本実施例のハイブリッド車両は、走行状態に応じて適切な動力を車軸112から出力して走行することができる。
【0070】
以上で説明した本実施例のハイブリッド車両によれば、停車状態においてエンジン150の始動または停止が指示された場合に、車両の移動を抑制することができる。かかる場合の車軸の回転数が変化する様子を図7に示す。図7の上段にはエンジン150の回転数の時間的変化を示し、下段には車軸の回転数の時間的変化を示す。図示する通り、時間t1においてエンジン150の始動が指示されると、モータMG1から出力されるトルクによってエンジン150の回転数が増加する。このとき、図7の下段に示す通り、車軸は振動する。かかる振動は、各時刻においてモータMG1から出力されるトルクを完全には相殺しきれないことにより生じる。
【0071】
但し、本実施例のハイブリッド車両によれば、図7の領域A2に示す通り、車軸の回転は前後方向に周期的に生じている。図12に示した従来技術による制御結果と比較すれば、その差異は顕著である。本実施例のハイブリッド車両では、車軸の回転が前後方向に周期的に生じることにより、その平均値はほぼ値0となる。従って、停車状態においてエンジン150の始動または停止が開始されても、運転者の予期しないトルクによって車両が前進または後進することを回避できる。
【0072】
図7から明らかな通り、車軸の回転数に基づく、フィードバック制御でモータMG2の目標トルクT2*を設定する以上、車軸の回転数を厳密に値0に維持することはできない。しかし、車軸の回転数の変動範囲はフィードバック制御におけるゲインの設定次第で調節可能である。
【0073】
(4)第2実施例:
次に第2実施例としてのハイブリッド車両について説明する。第2実施例としてのハイブリッド車両のハードウェア構成は、第1実施例と同様である(図1参照)。また、トルク制御ルーチンの内容も第1実施例と概ね同じである(図2参照)。第2実施例では、モータMG2の目標トルク設定処理ルーチンにおいて、モータMG2の目標トルクT2*をフィードバック制御により設定する部分の内容が第1実施例と一部相違する。
【0074】
第2実施例におけるMG2目標トルク設定処理ルーチンの内容を図8に示す。ここでは、フィードバック制御によってモータMG2の目標トルクT2*を設定する部分のみを示す。第1実施例において、図6中のステップS230、S235に相当する部分である。第1実施例で説明した通り、車両が停車状態であるという条件と、エンジン150の始動または停止が指示されている条件の両者を満足している場合に実行される処理である。
【0075】
第2実施例では、モータMG2の目標トルクT2*を設定するために、まず車軸の回転数Nd*およびモータMG1の回転数N1を入力する(ステップS230,S231)。この処理は第1実施例の場合と同様である。次に、CPUはMG1,エンジン150からの反力トルクstepの算出を行う(ステップS232)。トルクstepは、基本的には、先に示した式(1)において、サンギヤ軸125のトルクTsにモータMG1の出力トルクT1*を代入、またはプラネタリキャリア軸127のトルクTcにエンジン150の出力トルクTe*を代入することによって算出することができる。
【0076】
エンジン150を始動または停止する指示が出されている場合には、モータMG1の出力トルクは予め定めたテーブルに基づいて開ループ制御により設定されている。かかるテーブルの例を図9に示す。図示する通り、エンジン150を始動する場合には、モータMG1のトルクは所定の変化率で始動用の所定値まで増加し、その後該所定値で一定となる。エンジン150を停止する場合には、モータMG1のトルクは所定の変化率で負の所定値まで減少し、その後、該所定値で一定となる。本実施例では、上式(1)のサンギヤ軸127のトルクTsとして、こうして設定された所定値を代入する。
【0077】
さらに、本実施例では、モータMG1の慣性によるトルク損失も考慮して反力トルクstepを求めている。モータMG1から出力されたトルクは、上式(1)に従って車軸に出力される他、モータMG1の回転数を変化させるのに使われる。モータMG1の回転数の変化に使われるトルクは、回転数の変化率βとモータMG1の慣性能率I1との積に等しい。モータMG1の慣性能率は既知である。回転数の変化率は、ステップS231で入力した回転数と、前回に目標トルク設定処理ルーチンが実行された時点でのモータMG1の回転数とに基づいて算出することができる。
【0078】
本実施例では、以上の2点を考慮して、反力トルクstepを次式(2)に基づいて設定している。
step=T1*/ρ−I1・β …(2)
【0079】
次にCPUはモータMG2の目標トルクT2*を次式(3)の通り設定する。
T2*=−step+k3・Nd+k4・∫(Nd)dt …(3)
右辺の第1項は、モータMG1およびエンジン150からの反力トルクを相殺するためのトルクに相当する。右辺第2項、第3項は、このトルクを車軸の回転数Ndに基づくフィードバック制御により修正する部分に相当する。右辺第2項、第3項は比例積分制御の考え方に基づいて設定されている。k3,k4はそれぞれゲインである。これらの値は、上述の反力トルクstepをほぼ相殺して車軸の回転数を概ね値0にすることができるように、実験または解析によって設定することができる。
【0080】
もちろん、上式(3)中のフィードバック制御に基づく修正項には、さらに回転数Ndの微分項を含むものとしてもよいし、これらの項のいずれかを省略するものとしてもよい。さらに比例積分制御とは別の考え方によるフィードバック制御を適用するものとしてもよい。
【0081】
以上で説明した第2実施例のハイブリッド車両によれば、第1実施例と同様、車両が停車状態においてエンジン150の始動または停止がなされた場合に、運転者の予期しないトルクによって車両が移動することを回避することができる。車両の移動を回避するためのトルクは、モータMG1およびエンジン150から車軸に出力される反力トルクに近い値であることは確かである。第2実施例のハイブリッド車両では、反力トルクを相殺するためのトルクを一旦求めた上で、フィードバック制御によって、該トルクを修正する。しかも、第2実施例では、上式(2)に示す通り、モータMG1の慣性によって損失するトルクをも考慮した上で、上記反力トルクを算出するため、より適切にモータMG2の目標トルクT2*を設定することができる。こうすることによって、より適切にモータMG2の目標トルクT2*を設定することができ、ハイブリッド車両の移動を回避することができる。
【0082】
なお、図6のステップS220においてモータMG1、エンジン150からの反力トルクを求める際にも、上式(2)を適用するものとしてもよい。また、モータMG1の慣性によるトルク損失を考慮するのに代えて、先に示した式(1)に基づいて算出されたトルクに所定の比例係数を乗じるなどして修正するものとしてもよい。
【0083】
本発明を適用するハイブリッド車両の構成としては、図1に示した構成の他、種々の構成が可能である。第1の変形例としての構成を図10に示す。このハイブリッド車両では、プラネタリギヤ120およびモータMG1に代えて、クラッチモータCMを備える。クラッチモータとは、相対的に回転可能なインナロータ202およびアウタロータ204を備える対ロータ電動機である。図10に示す通り、インナロータ202はエンジン150のクランクシャフト156に結合され、アウタロータ204は車軸112に結合されている。アウタロータ204には、スリップリング206を介して電力が供給される。アウタロータ204側の軸にはモータMG2も結合されている。その他の構成は、図1で示したハイブリッド車両と同様である。
【0084】
エンジン150から出力された動力は、クラッチモータCMを介して車軸112に伝達することができる。クラッチモータCMは、インナロータ202とアウタロータ204との間に電磁的な結合を介して動力を伝達する。この際、アウタロータ204の回転数がインナロータ202の回転数よりも低ければ、両者の滑りに応じた電力をクラッチモータCMで回生することができる。逆に、クラッチモータCMに電力を供給すれば、インナロータ202の回転数を増速して車軸112に出力することができる。エンジン150からクラッチモータCMを介して出力されたトルクが車軸112から出力すべき要求トルクと一致しない場合には、モータMG2で補償することができる。また、クラッチモータを力行すれば、エンジン150をモータリングして始動することができる。モータリング時には、インナロータ202とアウタロータ204間での作用・反作用の原理に基づき、反力トルクが車軸側に出力される。この反力トルクはモータMG2で相殺することができる。従って、第2の変形例のハイブリッド車両においても、本発明を適用することができる。
【0085】
さらに、本実施例のハイブリッド車両ではエンジン150,モータMG1,MG2から構成される動力系統が前車軸112に備えられている構成とした。これに対し、モータMG2を後車軸に結合した構成を採用するものとしてもよい。かかる構成の例を図11に示す。図示する通り、モータMG1およびエンジン150はプラネタリギヤ120を介して前車軸112に結合され、モータMG2は後車軸112Rに結合されている。かかる構成であっても、エンジン150をモータリングする際の反力トルクを後車軸に結合されたモータMG2で相殺することができる。従って、本発明をモータMG2の制御に適用することができる。
【0086】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。例えば、上記実施例では、ソフトウェアにより種々の制御を実行しているが、これらをハードウェアによって実現するものとしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としてのハイブリッド車両の概略構成を示す構成図である。
【図2】トルク制御ルーチンのフローチャートである。
【図3】走行状態判定処理ルーチンのフローチャートである。
【図4】エンジンの運転ポイントと運転効率との関係を示すグラフである。
【図5】要求動力一定の場合の、エンジン回転数と運転効率との関係を示すグラフである。
【図6】MG2目標トルク設定処理ルーチンのフローチャートである。
【図7】本実施例のハイブリッド車両における回転数の変化の様子を示したグラフである。
【図8】第2実施例としてのモータMG2目標トルク設定処理ルーチンの一部の処理内容を示すフローチャートである。
【図9】エンジン始動および停止時のトルク設定を示す説明図である。
【図10】本実施例のハイブリッド車両の第1の変形構成例を示す説明図である。
【図11】本実施例のハイブリッド車両の第2の変形構成例を示す説明図である。
【図12】従来のハイブリッド車両における回転数の変化の様子を示したグラフである。
【符号の説明】
112…車軸
116R,116L…車輪
119…ケース
120…プラネタリギヤ
121…サンギヤ
122…リングギヤ
123…プラネタリピニオンギヤ
124…プラネタリキャリア
125…サンギヤ軸
126…リングギヤ軸
127…プラネタリキャリア軸
129…チェーンベルト
130…ダンパ
131…三相コイル
132…ロータ
133…ステータ
141…三相コイル
142…ロータ
143…ステータ
144…センサ
149…バッテリ
150…エンジン
156…クランクシャフト
165…アクセルペダルポジションセンサ
167…シフトポジションセンサ
190…制御ユニット
191,192…駆動回路
194…バッテリ
202…インナロータ
204…アウタロータ
206…スリップリング
MG1,MG2…モータ
CM…クラッチモータ

Claims (8)

  1. エンジンと、該エンジンの出力軸にトルクを出力すれば該トルクに比例したトルクが車軸にも出力される状態で設けられた第1の電動機と、車軸に機械的に結合された第2の電動機とを有するハイブリッド車両であって、
    前記エンジンの始動および停止を指示する指示手段と、
    該指示を受けて前記第1の電動機を制御して前記エンジンを始動または停止するための所定のトルクを出力するトルク付加手段と、
    車両が停車状態であるか否かを判定する判定手段と、
    前記車軸の回転数を検出する回転数検出手段と、
    停車状態において前記エンジンの始動または停止が指示された場合には、値0を前記車軸の回転数の目標値とするフィードバック制御により前記第2の電動機の目標トルクを設定するフィードバック設定手段と、
    前記第2の電動機を制御して該設定された目標トルクを出力する運転手段とを備えるハイブリッド車両。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車両であって、
    前記車軸に出力すべき要求トルクを入力する入力手段と、
    前記エンジンおよび第1の電動機から出力されるトルクを補償して前記要求トルクを出力し得る値を前記第2の電動機の目標トルクに設定する開ループ設定手段とを備え、
    停車状態において前記エンジンの始動または停止が指示された場合には、前記前記フィードバック設定手段を選択し、その他の場合には前記開ループ設定手段を選択して第2の電動機の目標トルクを設定する選択手段とを備えるハイブリッド車両。
  3. 請求項1記載のハイブリッド車両であって、
    前記車軸に出力すべき要求トルクを入力する入力手段と、
    前記エンジンおよび第1の電動機から出力されるトルクを補償して前記要求トルクを出力し得る値を前記第2の電動機の目標トルクに設定する開ループ設定手段とを備え、
    前記フィードバック制御手段は、停車状態において前記エンジンの始動または停止が指示された場合には、値0を前記車軸の回転数の目標値とするフィードバック制御により前記開ループ設定手段により設定された目標トルクを修正して第2の電動機の目標トルクを設定する手段であるハイブリッド車両。
  4. 請求項2または請求項3記載のハイブリッド車両であって、
    前記開ループ設定手段は、前記エンジンおよび第1の電動機の慣性によるトルクの損失をも考慮して前記目標トルクを設定する手段であるハイブリッド車両。
  5. 請求項1記載のハイブリッド車両であって、
    3つの回転軸を有するプラネタリギヤを備え、
    該プラネタリギヤのそれぞれの回転軸に、前記エンジン、第1の電動機、および車軸が結合されたハイブリッド車両。
  6. 請求項1記載のハイブリッド車両であって、
    前記第1の電動機は、相対的に回転可能な対ロータ電動機であり、
    該対ロータ電動機の一方のロータには前記エンジンが結合され、他方のロータには前記車軸が結合されたハイブリッド車両。
  7. 前記第1の電動機が設けられた車軸と、前記第2の電動機が結合された車軸とは異なる車軸であり、それぞれの車軸に結合された車輪から動力を出力することにより4輪駆動可能な請求項1記載のハイブリッド車両。
  8. エンジンと、該エンジンの出力軸にトルクを出力すれば該トルクに比例したトルクが車軸にも出力される状態で設けられた第1の電動機と、車軸に機械的に結合された第2の電動機とを有するハイブリッド車両の制御方法であって、
    (a)前記エンジンの始動および停止を指示を受けて前記第1の電動機を制御して前記エンジンを始動または停止するための所定のトルクを出力する工程と、
    (b)車両が停車状態であるか否かを判定する工程と、
    (c)前記車軸の回転数を検出する工程と、
    (d)停車状態において前記エンジンの始動または停止が指示された場合には、値0を前記車軸の回転数の目標値とするフィードバック制御により前記第2の電動機の目標トルクを設定する工程と、
    (e)前記第2の電動機を制御して該設定された目標トルクを出力する工程とを備えるハイブリッド車両の制御方法。
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