JP2000323490A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2000323490A
JP2000323490A JP11134477A JP13447799A JP2000323490A JP 2000323490 A JP2000323490 A JP 2000323490A JP 11134477 A JP11134477 A JP 11134477A JP 13447799 A JP13447799 A JP 13447799A JP 2000323490 A JP2000323490 A JP 2000323490A
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transistor
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Kazuhisa Sakamoto
和久 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トランジスタの安全動作領域を広くする。 【解決手段】エミッタ領域23は、直線状リング形状に
形成され、エミッタ−ベース接合界面の面積が大きくと
られている。また、P型ベース領域22には、ユニバー
サル接合構造をなすベース電極接続部25が内蔵されて
いる。ユニバーサル電極構造部25は、電荷の移動方向
と交差する方向に沿って、P+ 型領域251とN+ 型領
域252とを交互に配列して構成されている。これによ
り、ベース領域22における小数キャリア(電子)は、
N型領域252へと引き込まれるので、ベース領域22
における電子の蓄積が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バイポーラトラ
ンジスタを有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から用いられているバイポーラトラ
ンジスタの原理的な構成は、図9に示されている。すな
わち、N型半導体基板1の表層部に、P型のベース領域
12が形成され、このP型のベース領域12内にN型の
エミッタ領域13が形成されている。ベース領域12お
よびエミッタ領域13には、それぞれベース電極15お
よびエミッタ電極16が接合されている。コレクタ電極
19は、N型半導体基板1の裏面側において、N+ 型領
域14を介してとられるようになっている。17は絶縁
膜である。
【0003】電流増幅率を上げるためには、ベース領域
12の不純物濃度を薄くする必要がある。しかし、この
不純物濃度を過度に薄くすると、ベース領域12とベー
ス電極15との接合部がショットキ接合となり、トラン
ジスタ特性が得られない。そこで、ベース領域12にお
いてベース電極15の接合位置には、オーミック接合を
形成するためのP+ 型領域18が形成されている。
【0004】図10、図11および図12は、エミッタ
領域13の形成パターン例をそれぞれ示す図である。
【0005】図10は、メッシュ型エミッタ構造のバイ
ポーラトランジスタの構造を示している。このトランジ
スタでは、半導体基板15の表層部に形成されたベース
領域12に、島状のエミッタ領域13が格子状に配列さ
れて埋設されている。そして、島状のエミッタ領域13
にエミッタ電極(図示せず)が共通接続される。
【0006】図11は、リングエミッタ(メッシュ型ベ
ース)構造を示している。この構造では、半導体基板1
の表層部に形成されたベース領域12に、エミッタ領域
13が広く形成されいる。そして、この大面積のエミッ
タ領域13内において、ベース領域12が格子状配列パ
ターンに従う位置で島状に露出するようになっている。
そして、この露出部において、ベース電極(図示せず)
とベース領域12とを接続するためのコンタクトがとら
れるようになっている。
【0007】図12は、ストライプエミッタ構造を示
す。この構造では、半導体基板1の表層部に形成された
ベース領域12に、線状の複数のエミッタ領域13が、
ほぼ平行に埋設されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図10のメッシュ型エ
ミッタ構造および図11のリングエミッタ構造のトラン
ジスタでは、いずれも、安全動作領域が比較的狭く、破
壊耐量が必ずしも十分ではない。そのため、負荷に十分
な電流を流すことができない場合がある。また、スイッ
チング時間(とくにオフ時間)が長く、高速なスイッチ
ングができないという問題もある。
【0009】図12のストライプエミッタ構造を採用す
れば、破壊耐量が向上されるのであるが、それでもな
お、負荷駆動性能が十分ではない場合がある。また、ス
トライプエミッタ構造のトランジスタのスイッチング時
間は、メッシュ型エミッタ構造やリングエミッタ構造の
ものに比較すると良好であるが、さらに高速なスイッチ
ングが求められる場合もある。
【0010】バイポーラトランジスタのスイッチングが
低速なのは、小数キャリアである電子がベース領域12
とP+ 型領域18(図9参照)との間のP/P+ 接合に
よってせき止められることに主因がある。すなわち、ス
イッチング動作時に、ベース領域12において電子の蓄
積が起こる。これにより、スイッチング損失が大きくな
り、高速なスイッチングが妨げられるうえ、消費電力の
増大を招くという問題がある。
【0011】バイポーラトランジスタの高速スイッチン
グを可能にするために、本願の発明者は、先に提出した
特願平11−124515号(平成11年4月30日提
出)において、ベース部にユニバーサル接合構造を内蔵
したユニバーサルベース構造のバイポーラトランジスタ
を提案している。この構造により、ベース領域に蓄積さ
れた少数キャリアは、ユニバーサル接合構造によってベ
ース電極へと速やかに引き込まれる。これにより、高速
なスイッチングが可能になる。
【0012】本願発明者のその後の研究により、上記提
案に係る新たな構造のバイポーラトランジスタでは、ユ
ーバーサル接合構造の採用により、安全動作領域がスト
ライプエミッタ構造と同程度に改善されることが確認さ
れた。
【0013】一方、トランジスタの消費電力は、オン時
のコレクタ−エミッタ間電圧にも大きく依存するのであ
るが、これについては、メッシュ型エミッタ構造および
リングエミッタ構造の方が、ストライプエミッタ構造や
ユニバーサルベース構造よりも優れていることが確認さ
れた。
【0014】この発明の第1の目的は、安全動作領域を
広くすることができるトランジスタを有する半導体装置
を提供することである。
【0015】また、この発明の第2の目的は、オン時の
電圧を低くすることができるトランジスタを有する半導
体装置を提供することである。
【0016】さらに、この発明の第3の目的は、高速ス
イッチング可能で、かつ十分な安全動作領域を有するト
ランジスタを備えた半導体装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、コレクタ
領域と、このコレクタ領域に接合して形成されたベース
領域と、このベース領域に埋設された状態で設けられ、
所定方向に沿って直線状に引き延ばされたリング形状の
エミッタ領域とを含むトランジスタを備えた半導体装置
半導体装置である。
【0018】より具体的には、上記トランジスタは、半
導体基板に形成された第1の導電型のベース領域と、こ
のベース領域に埋設された第2の導電型(第1の導電型
とは異なる導電型)のエミッタ領域と、ベース領域に接
触して形成された第2の導電型のコレクタ領域とを有し
ている。
【0019】この発明の構成によれば、エミッタ領域
は、線状に形成されていて、しかも、リング状に形成さ
れているので、ストライプエミッタ構造における安全動
作領域拡大の効果を増大させることができ、十分な安全
動作領域を確保することができる。すなわち、リング状
のエミッタの内方および外方においてエミッタ−ベース
接合が形成されることになり、エミッタ−ベース接合界
面の面積が、単なる線状のエミッタ領域の場合と比較す
ると、約2倍になる。これにより、エミッタ−ベース間
に十分な電流を流すことができるので、破壊耐量が向上
され、安全動作領域が大幅に拡大できる。
【0020】より詳しく説明すると、トランジスタの破
壊は、エミッタ−ベース接合部における温度上昇(約1
50℃を超える高温)に起因している。この温度上昇
は、エミッタ−ベース接合界面における電流密度に依存
する。よって、エミッタ−ベース接合界面の面積を大き
くすることができるリング形状のエミッタを採用するこ
とにより、エミッタ−ベース接合界面での温度上昇を抑
制することができ、その結果、安全動作領域を拡大する
ことができる。
【0021】また、エミッタ−ベース接合界面の面積が
大きくなることによって、トランジスタのオン時の抵抗
が少なくなるので、これにより、オン時のコレクタ−エ
ミッタ間電圧を低くすることができる。したがって、消
費電力の低減にも寄与することができる。
【0022】なお、複数本の上記リング形状エミッタ領
域が、ベース領域内にストライプ状(すなわち、実質的
に互いに平行な位置関係のパターン)に形成されていて
もよい。
【0023】さらに、エミッタ領域は、半導体表面に露
出するようにベース領域に埋設されていて、リング形状
の露出面パターンを有し、このリング形状の露出面パタ
ーンに、リング形状のコンタクト部が設定され、このコ
ンタクト部にエミッタ電極が接合されるようになってい
ることが好ましい。
【0024】請求項2記載の発明は、上記ベース領域に
ユニバーサル接合構造が内蔵されていることを特徴とす
る請求項1記載の半導体装置である。
【0025】より具体的には、ベース領域においてベー
ス電極が接続される部位にユニバーサル接合構造が形成
されることが好ましい。
【0026】ユニバーサル接合構造は、ベース部の小数
キャリアに対して障壁をなす第1領域と、上記小数キャ
リアを引き込む第2領域とを電荷の移動方向と交差する
方向に沿って交互に配置した構造である。この第1およ
び第2領域に接触するようにベース電極が設けられるの
が好ましい。たとえば、ベース領域がP型領域である場
合に、P+ 型領域とN+ 型領域とを電荷の移動方向と交
差する方向に交互に配置したり、P+ 型領域とP型領域
とを電荷の移動方向と交差する方向に交互に配置したり
することによってユニバーサル電極構造を形成すること
ができる。
【0027】この発明の構成によれば、ベース部にユニ
バーサル接合構造を内蔵しているため、ベース部におけ
る小数キャリアの蓄積を抑制できる。これにより、スイ
ッチング動作を高速にすることができ、かつ、スイッチ
ング損失を低減できるので、消費電力を低減できる。
【0028】したがって、高速なスイッチングが可能
で、かつ十分な安全動作領域を有することができ、しか
も、オン時のコレクタ−エミッタ間電圧の低い低消費電
力型のトランジスタを有する半導体装置を実現すること
ができる。そして、安全動作領域については、直線リン
グ形状エミッタ領域の採用とユニバーサルベース構造の
採用との両面から著しく改善される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0030】図1は、この発明の一実施形態に係るトラ
ンジスタの一部の構造を断面構造とともに示す拡大斜視
図である。N型半導体基板21の表面には、P型のベー
ス領域22が形成されており、このP型のベース領域2
2内に、N型のエミッタ領域23が埋設されて形成され
ている。これにより、NPN構造が形成されていて、N
型半導体基板21がコレクタ領域を形成している。
【0031】図2の平面図に示すように、エミッタ領域
23は、一方向に直線的に延びた閉リング形状に形成さ
れている。このリング形状のエミッタ領域23は、半導
体基板21の表面において、ストライプパターンを成し
て露出するように複数個形成されている。そして、各直
線状リング形状のエミッタ領域23を一定の間隔を開け
て包囲するように、直線状リング形状のベース電極接続
部25が設けられている。
【0032】図3に拡大して示すように、個々のエミッ
タ領域23は、ベース領域22のほぼ全幅に渡って互い
に平行に形成された一対の直線部23A,23Bと、こ
れらの両端をそれぞれ結合する半円弧形状の結合部23
Cとを有し、内部にベース領域23が入り込む開口23
Dを規定している。
【0033】図1に示されているように、ベース電極接
続部25には、ベース電極26が接合されている。ま
た、リング形状のエミッタ領域23の表面には、エミッ
タ領域23よりも幅狭のリング状のコンタクト領域35
が設定されており、このコンタクト領域35において、
エミッタ電極27がエミッタ領域23に接合されてい
る。コレクタ電極30は、半導体基板21の裏面側に形
成されたN+ 型領域28から取られている。29は、絶
縁膜である。
【0034】ベース電極接続部25は、微小幅のP+
領域251と、同じく微小幅のN+型領域252とを、
ベース電極26に接触するように交互に配置して構成し
たユニバーサル接合構造を有している。すなわち、P型
領域251とN型領域252とは、ベース領域22とベ
ース電極26との間の電荷の移動方向と交差する方向に
沿って交互に配列されている。平面視においては、P+
型領域251およびN + 型領域252は、図3に拡大し
て示すように、リング帯状のベース電極接続部25の長
さ方向に沿っう帯状パターンをなしている。
【0035】この構成により、ベース領域22における
多数キャリアであるホールは、P+型領域251を通っ
て移動することができ、小数キャリアである電子は、N
+ 型領域252に落ち込むことができる。したがって、
ベース領域22における電子の蓄積が抑制され、高速で
かつ損失の少ないスイッチングが可能になる。
【0036】エミッタ領域23およびベース電極接続部
25を覆うように形成された絶縁膜(図示せず)には、
リング状のコンタクト領域35をそれぞれ露出させる複
数のコンタクト孔41およびベース電極接続部25をそ
れぞれ露出させる複数のコンタクト孔42が形成されて
いる。そして、図4に示すように、エミッタ電極27
は、複数のエミッタ領域23の各コンタクト孔41に共
通に接続されるように形成されており、複数のベース電
極接続部25を露出させる各コンタクト孔42に共通接
続するようにベース電極26が形成されている。ベース
電極26およびエミッタ電極27は、図4に示すように
互いに噛み合う櫛形電極で形成されていてもよい。
【0037】図5は、バイポーラトランジスタTrを用
いた抵抗型負荷Rのためのスイッチング回路の構成例を
示す電気回路図であり、図6は、バイポーラトランジス
タTrのスイッチング特性を示す図である。図6(a) は
ベース電流IB を示し、図6(b) はコレクタ電流IC
示し、図6(c) はコレクタ−エミッタ間電圧VCEを示
す。そして、図6(b) および図6(c) において、この実
施形態のバイポーラトランジスタをトランジスタTrに
適用したときの特性は実線で示されており、図9の従来
のバイポーラトランジスタをトランジスタTrに適用し
たときの特性は二点鎖線で示されている。
【0038】図6から明らかなように、トランジスタT
rが遮断されるときの蓄積時間(Tstg )および降下時
間(Tf )の和であるターンオフ時間Toff (=Tstg
+Tf )が、ベース電極接続部25をユニバーサル接合
構造としたこの実施形態のバイポーラトランジスタを用
いた場合に、著しく改善されることが理解される。
【0039】また、トランジスタオン時のコレクタ−エ
ミッタ間電圧VCE(sat) が、この実施形態の構造を採用
することによって、従来の構造よりも低くできることが
理解される。
【0040】ベース領域22に蓄積されたキャリアを零
にするのに要する時間Toff は、本実施形態の構成を採
用することにより、従来の構成の場合の約30%にする
ことができる。トランジスタTrのオフ時の電力ロス
は、図6(c) における領域SI(本実施形態の構成の場
合),SP(従来の構成の場合)の面積により表すこと
ができ、より具体的には、下記第(1) 式により表すこと
ができる。
【0041】
【数1】
【0042】したがって、時間Toff を格段に短縮する
ことができる本実施形態のバイポーラトランジスタを用
いることにより、消費電力を格段に低減することができ
る。しかも、直線リング形状のエミッタ領域23を採用
した本実施形態の構造では、オン時のコレクタ−エミッ
タ間電圧VCE(sat) を、従来の構成の50%に低減する
ことができるので、これによっても、電力ロスを低減で
きる。
【0043】さらに、この実施形態の構成では、ストラ
イプ状に配置されたエミッタ領域は、線状のリング形状
に形成されている。そのため、図1と図9との比較から
明らかなように、エミッタ−ベース接合界面の面積が従
来の構造の約2倍となっている。すなわち、いわゆる表
皮効果のために電流が集中しやすい半導体基板の表面付
近において、エミッタ領域23は、従来構造の約2倍の
周囲長を有することができる。これにより、一定の電流
を流したときのベース−エミッタ接合界面での電流密度
を低くすることができ、この接合界面の温度上昇を抑制
できる。これにより、大電流を通電することが可能とな
るから、良好な破壊耐量を実現でき、安全動作領域を広
くとることができる。
【0044】しかも、前述のとおり、ユニバーサルベー
ス構造の採用によっても破壊耐量の向上が図られるか
ら、このユニバーサルベース構造と直線リング形状エミ
ッタ領域23とを組み合わせた本実施形態の構造のトラ
ンジスタは、実用十分な破壊耐量を有することができ、
従来構造に比較して安全動作領域を格段に広くできる。
具体的には、抵抗型負荷および誘導性負荷のいずれの場
合でも、従来の構造に比較して、約2倍の破壊耐量を実
現できることが確認されている。
【0045】図7は、この発明の他の実施形態に係るバ
イポーラトランジスタのベース電極接続部に採用可能な
ユニバーサル接合構造の構成を拡大して示す断面図であ
る。この図7において、上述の図1の各部に対応する部
分には、図1の場合と同じ符号を付して示す。この実施
形態では、P型のベース領域22に内蔵して形成された
ユニバーサル接合構造部50(ベース電極接続部)は、
電荷の移動方向と交差する方向に沿って複数のP+ 型領
域51を互いに離間して配列して形成されている。そし
て、隣接するP+ 型領域51の間においては、ベース電
極26とP型のベース領域22との間でショットキ接合
が形成されており、全体として、ショットキユニバーサ
ル電極構造が形成されている。
【0046】この構成では、ベース領域22に蓄積され
た小数キャリアをショットキ接合部を介して速やかに放
出することができる。これにより、上述の第1の実施形
態の場合と同様に、ベース領域22における小数キャリ
アの蓄積を抑制でき、高速なスイッチング動作を実現で
きるととも、低消費電力駆動が可能になる。
【0047】この発明の2つの実施形態について説明し
たが、この発明は、他の形態で実施することも可能であ
る。たとえば、上述の実施形態では、NPNトランジス
タを例にとったが、この発明は、PNPトランジスタに
も適用することができる。この場合には、N型のベース
領域に、N+ 領域とP+ 領域とを交互に配列したユニバ
ーサル接合構造、または複数のN+ 領域を離間して配列
したショットキユニバーサル接合構造をベース電極接続
部に設ければよい。さらに、ショットキ部を、アルミニ
ウム(Al)以外のチタン(Ti)などの電極材に変え
ることにより形成してもよい。
【0048】また、半導体基板21として、不純物(た
とえば、N型の場合はヒ素、P型の場合はホウ素)を添
加して比抵抗7Ωcm程度まで(対応する不純物濃度は、
〜1×1021程度)とした低抵抗の基板を使用して、オ
ン時のコレクタ−エミッタ間電圧VCEのさらなる低減を
図ってもよい。
【0049】さらに、上述の実施形態では、直線リング
状エミッタ領域とユニバーサル接合構造を有するベース
とを組み合わせた例について説明したが、オン時のコレ
クタ−エミッタ間電圧VCEの低減および破壊耐量の改善
のみが重要課題であって、スイッチング時間の向上がさ
ほど重要でない場合には、ユニバーサル接合構造を省い
てもよい。
【0050】また、上述の実施形態においては、直線状
エミッタ領域23は、1つの開口23Dを有する単純リ
ング構造を有しているが、図8に示すように、直線部2
3A,23Bを橋渡しする架橋部23Eを設けて、開口
23Dを複数個に分割した構造の直線状リング構造を採
用してもよい。
【0051】さらに、上述の実施形態では、1個のバイ
ポーラトランジスタを有する半導体装置を例にとった
が、この発明は、複数個のバイポーラトランジスタを有
する半導体装置やバイポーラトランジスタ以外の機能素
子を同一半導体基板上に有する半導体装置などにも適用
することができる。
【0052】その他、特許請求の範囲に記載された事項
の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るトランジスタの一
部の構造を断面構造とともに示す拡大斜視図である。
【図2】上記実施形態に係るトランジスタの基板表面の
構成を示す平面図である。
【図3】ベース電極接続部の構成を拡大して示す平面図
である。
【図4】上記トランジスタの電極配置を説明するための
平面図である。
【図5】バイポーラトランジスタを用いた抵抗型負荷の
ためのスイッチング回路の構成例を示す電気回路図であ
る。上記実施形態のバイポーラトランジスタの具体的な
構成例を示す平面図である。
【図6】バイポーラトランジスタのスイッチング特性を
示す図である。
【図7】この発明の他の実施形態に係るトランジスタの
部分拡大断面図である。
【図8】エミッタ領域の変形例を示す平面図である。
【図9】従来のバイポーラトランジスタの原理的な構成
を示す断面図である。
【図10】メッシュ型エミッタ構造のバイポーラトラン
ジスタの構造を説明するための簡略化した斜視図であ
る。
【図11】リングエミッタ構造のバイポーラトランジス
タの構造を説明するための簡略化した斜視図である。
【図12】ストライプエミッタ構造のバイポーラトラン
ジスタの構造を説明するための簡略化した斜視図であ
る。
【符号の説明】
21 N型半導体基板(コレクタ領域) 22 ベース領域 23 エミッタ領域 25 ベース電極接続部(ユニバーサル接合構造) 251 P+ 型領域 252 N+ 型領域 26 ベース電極 27 エミッタ電極 50 ユニバーサル接合構造部 51 P+ 型領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コレクタ領域と、このコレクタ領域に接合
    して形成されたベース領域と、このベース領域に埋設さ
    れた状態で設けられ、所定方向に沿って直線状に引き延
    ばされたリング形状のエミッタ領域とを含むトランジス
    タを備えた半導体装置。
  2. 【請求項2】上記ベース領域にユニバーサル接合構造が
    内蔵されていることを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置。
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