JP2000323250A - ピングリッドアレイパッケージ用ソケット - Google Patents

ピングリッドアレイパッケージ用ソケット

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JP2000323250A
JP2000323250A JP11120907A JP12090799A JP2000323250A JP 2000323250 A JP2000323250 A JP 2000323250A JP 11120907 A JP11120907 A JP 11120907A JP 12090799 A JP12090799 A JP 12090799A JP 2000323250 A JP2000323250 A JP 2000323250A
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水村晶範
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソケット自体及びそれを操作する為に必要な
空間を小さくでき、しかも、組立が容易なピングリッド
アレイ(PGA)パッケージ用ソケットを提供するこ
と。 【解決手段】 PGAパッケージのリードピンと係合可
能とした複数の端子61を格子状に備えたベースハウジ
ング51と、ベースハウジング51の上側に配置され
た、リードピンを挿通可能とした複数のスルーホール5
9を格子状に備えたスライドカバー52とを有し、スラ
イドカバー52をスライドさせる為のスライド手段が設
けられているPGAパッケージ用ソケットである。スラ
イド手段が、ベースハウジング51及びスライドカバー
52の板面を貫通して装着した偏心カム部材63によっ
て構成され、ベースハウジング51を貫通している偏心
カム部材63の回転軸64に、べースハウジング51の
底面側から固定リング65が嵌着されて抜け止されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リードピンがグ
リッドアレイ状態で設けられた半導体集積回路などのパ
ッケージと接続するピングリッドアレイパッケージ用ソ
ケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のソケットは、ピングリッ
ドアレイパッケージのリードピンと電気的に係合可能と
した複数の端子を格子状に備えた板状のベースハウジン
グと、このベースハウジングの上側に配置された、前記
リードピンを挿通可能とした複数のスルーホールを格子
状に備えた板状のスライド部材とで構成されている。ス
ライド部材の上側に更にカバー部材を備えたものもあ
る。このカバー部材にもスルーホールが形成されている
(例えば、特開平7−142134号公報、実用新案登
録第253644号公報等参照)。
【0003】スライド部材は、ピングリッドアレイパッ
ケージをソケットに接続する際に、リードピンをゼロ挿
入力でソケット内に挿入できるようにする為のもので、
前記リードピンが前記スルーホールを通してベースハウ
ジング内の端子装着部までゼロ挿入力で挿入可能となる
位置と、端子装着部まで挿入されたリードピンと前記端
子を電気的に係合させる位置の間で、スライド部材をベ
ースハウジングの板面に平行な面内でスライドできるよ
うに構成されている。スライド部材のスライドによっ
て、リードピンがベースハウジング側の端子のコンタク
ト片に係合する位置まで移動したり、端子のコンタクト
片がリードピンと係合する位置まで移動する構成とされ
ている。
【0004】スライド部材をスライドさせる為の手段
は、ベースハウジングの後縁に沿ってカム軸を設置し、
このカム軸をソケットの側方に沿って設けた操作ハンド
ルで回転できるように構成され、カム軸を介してスライ
ド部材をベースハウジングに沿って押すようにされてい
る。カム軸を回転する為の前記操作ハンドルは、ベース
ハウジングと略平行の水平状態と、これに対して略直角
の垂直状態の間を回動させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、従来の
ピングリッドアレイパッケージ用ソケットにおけるスラ
イド部材の為のスライド手段は、ソケットの側方で水平
状態と垂直状態の間で回動できるように設けられる操作
ハンドルを用いて構成されていた。この為に、操作ハン
ドルをソケットの外部に設置しなければならずソケット
の小型化を阻害していたのみならず、操作ハンドルの回
動の為の空間をソケットの側方でソケットの上方まで広
く確保しなければならないという問題点があった。
【0006】この発明は斯かる問題点に鑑みてなされた
もので、ソケット自体及びそれを操作する為に必要な空
間を小さくでき、しかも、組立が容易なピングリッドア
レイパッケージ用ソケットを提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的のもとになさ
れたこの発明のピングリッドアレイパッケージ用ソケッ
トは、偏心カム部材の回転でスライド部材をスライドで
きるように構成した。この偏心カム部材は、ベースハウ
ジングとスライド部材を貫通するように設けられ、回転
軸に固定リングを嵌着して抜け止がされている。
【0008】即ちこの発明は、ピングリッドアレイパッ
ケージのリードピンと電気的に係合可能とした複数の端
子を格子状に備えた板状のベースハウジングと、このベ
ースハウジングの上側に配置された、前記リードピンを
挿通可能とした複数のスルーホールを格子状に備えた板
状のスライド部材とを少なくとも有し、前記リードピン
が前記スルーホールを通してベースハウジング内の端子
装着部までゼロ挿入力で挿入可能となる位置と、端子装
着部まで挿入されたリードピンと前記端子を電気的に係
合させる位置の間で、スライド部材をベースハウジング
の板面に平行な面内でスライドさせる為のスライド手段
が設けられているピングリッドアレイパッケージ用ソケ
ットにおいて、前記スライド手段が、ベースハウジング
及びスライド部材の板面を貫通して装着した偏心カム部
材によって構成され、ベースハウジングを貫通している
偏心カム部材の回転軸に、べースハウジングの底面側か
ら固定リングが嵌着されて抜け止されていることを特徴
とするピングリッドアレイパッケージ用ソケットであ
る。
【0009】好ましい実施形態では、前記スライド部材
が、ベースハウジングの上側に直接配置したスライドカ
バーとしてあり、スライド部材に更にカバー部材を設置
しない構成とされて、ソケットの低背化が図られてい
る。
【0010】
【作用】上記のように構成されるこの発明のピングリッ
ドアレイパッケージ用ソケットによれば、スライド部材
のスライドの為の偏心カム部材をベースハウジングとス
ライド部材の内部に収容して、スライド手段を構成する
部材がソケットの外部に設置されない構成にできる。こ
の結果、ソケットの小型化を図ることができると共に、
スライド手段の操作の為の空間をソケットの外部に確保
する必要もなくすることができる。また、偏心カム部材
は、回転軸にベースハウジングの底面側から固定リング
が嵌着されて抜け止された構成であるので、組立が容易
である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付
の図を参照して説明する。
【0012】図1乃至図4に実施形態のピングリッドア
レイパッケージ用ソケット(以下、単に「ソケット」と
も言う。)50の外観を示した。ソケット50は、略方
形にされたベースハウジング51の上面側(図2の上方
向)に、ベースハウジング51と同じく略方形にされた
スライドカバー52を直接重ねて構成されている。スラ
イドカバー52の対向する両側縁に係止片53が垂下し
て設けてあり、これらの係止片53がベースハウジング
51の側縁外側に沿うようにして、スライドカバー52
がベースハウジング51に対して、図1において左右の
方向にのみスライドできるようにされている。
【0013】図5に示してあるように、ベースハウジン
グ51は、金属製枠部材54に絶縁性樹脂55がオーバ
ーモールドされて図示のような形状に成形されて薄型化
が図られている。また、スライドカバー52も金属板5
6に絶縁性樹脂57がオーバーモールドされて図示のよ
うな形状にされて薄型化が図られている。
【0014】前記金属板56には格子状に開口58が設
けてあり、この開口58を通して多数のスルーホール5
9が格子状に設けられて、ピングリッドアレイパッケー
ジのリードピンが挿通できるようにされている。ベース
ハウジング51の上面側には、これらのスルーホール5
9に対応させて端子受入空洞60が格子状に形成されて
おり、各端子受入空洞60に端子61が装着されてい
る。以下で詳細に説明するように、端子61はベースハ
ウジング51の上面側から端子受入空洞60に圧入、固
定されているもので、プリント回路基板などの取付基板
に対して表面半田付けができるようにしたテイル62が
ベースハウジング51の底面から下方に臨んでいる。
【0015】ベースハウジング51とスライドカバー5
2の一側縁中央の山形に張り出した部分を貫通するよう
にして、図7乃至図10に示した偏心カム部材63が装
着されて、スライドカバー52の為のスライド手段が構
成されている。この偏心カム部材63は、下部の回転軸
64がベースハウジング51の底面側に設けた固定リン
グ65に嵌着されて抜け止されている。
【0016】固定リング65は、図6に示したようなド
ーナツ状の平ワッシャーの形状をしており、ベースハウ
ジング51の底面側に形成された凹入部67内に収容さ
れて、凹入部67より外部には突出しないようにされて
いる。而して、凹入部67に固定リング65をセットし
た状態で、偏心カム部材63をスライドカバー52を通
してベースハウジング51まで貫通するようにすること
で簡単に装着ができるようになっている。
【0017】偏心カム部材63は、図示のように、回転
軸64の上側にカム68を偏心させて設けた構造のもの
である。カム68の上面には、ドライバなどの回転工具
を係合できるようにした操作溝69が設けてある。更
に、操作溝69に隣接させて切欠き部70も設けてある
が、図1及び図5では、この切欠き部70が設けていな
い場合を示した。
【0018】このような偏心カム部材63を装着する為
に、ベースハウジング51は、金属製枠部材54の一部
がロワーカムプレート部分71とされて、このロワーカ
ムプレート部分71に回転軸64に対する軸受孔72が
形成されている。また、スライドカバー52は、金属板
56の一側にアッパーカムプレート73が重ねて設けら
れ、このアッパーカムプレート73に前記カム68と嵌
合するカム孔74が形成されている。
【0019】アッパーカムプレート73に形成したカム
孔74とカム68は略同一の形状(円形)である。一
方、ロワーカムプレート部分71に形成した軸受孔72
は、スライドカバー52のスライド方向と同一平面上で
直交する方向に沿って形成した長穴とされている(図1
1参照)。長穴の幅が回転軸64の直径と略等しくして
ある。また、スライドカバー52を構成した金属板56
には、丸穴の挿通孔75が設けてある。斯くして、偏心
カム部材63の回転によって、スライドカバー52がベ
ースハウジング51に対してスライドできるようにして
ある。
【0020】ベースハウジング51とスライドカバー5
2は、上記のようにして装着された偏心カム部材63の
回転軸64と固定リング65の嵌着構造と、スライドカ
バー52に垂下して設けた係止片53の窓孔53aの孔
縁に、ベースハウジング51の側面に突出させて設けた
横突条76を係合させた構造で、互いに重ねた状態が常
時維持できるようにされている。
【0021】次に、ベースハウジング51に格子状に設
けられている端子受入空洞60と、そこに圧入、固定さ
れている端子61について、詳細に説明する。端子受入
空洞60は、金属製枠部材54にオーバーモールドした
絶縁性樹脂55によって形成された中央板面77の略全
面に、図11に示したように格子状に設けられている。
言い換えると、多数の端子受入空洞60が格子状に形成
された絶縁性樹脂55の周囲が金属製枠部材54によっ
て補強されている。
【0022】図12乃至図17に端子受入空洞60の部
分を拡大して示した。この端子受入空洞60は、平面略
方形の空洞で、ベースハウジング51の上面で開口して
いる。底部に図13に示してあるような形状の通過孔7
8が形成してあり、端子61をベースハウジング51の
上面側から装着する際に、前記テイル62がこの通過孔
78を通ってベースハウジング51の底面側に配置でき
るようにしてある。
【0023】各端子受入空洞60は、仕切り壁79を対
向する内壁から、互いに対向するように設けてあり、一
側をコンタクト片収容部80、他側を係合片収容部81
に区画されている。コンタクト片収容部80と係合片収
容部81の深さは共に端子受入空洞60の深さに等しく
同一である。コンタクト片収容部80の、係合片収容部
81と反対側の内壁両側は、図16、17に示してある
ようにアンダーカット状とされて、係合段部82が設け
られている。
【0024】上記のような端子受入空洞60に圧入、固
定されている端子61は、図18、19並びに図20乃
至図24に示したような形状に薄金属板を打ち抜き成形
されたものである。略方形のベース板83に連続させ
て、前記テイル62、コンタクト片84、係合片85、
抜け止突起86を備えている。
【0025】即ち、ベース板83の両側縁から図18中
上側にコンタクト片84を連続させて、互いに対向させ
てある。また、ベース板83の一端縁から図18中上側
に、第1の細幅連続腕87を介して略U字形の係合片8
5が連続させてある。更に、ベース板83の他端縁から
図19中下側に第2の細幅連続腕88を介してテイル6
2が斜め下方に向けて連続させてある。そして、この第
2の細幅連続腕88の両側にベース板83から上向きに
抜け止突起86が連続させてある。
【0026】前記係合片収容部81は、端子61に設け
た係合片85の厚さ(薄金属板の厚さ)及び幅に対応さ
せてあり、係合片85が係合片収容部81に圧入して固
定できるようにしてある。係合片85の高さは係合片収
容部81の深さ、即ち端子受入空洞60の深さに略等し
くしてあり、係合片85はその高さ方向全長に亙ってベ
ースハウジング51と係合するようにしてある。
【0027】前記コンタクト片収容部80も、端子61
に対向して設けたコンタクト片84を収容できるように
してある。係合片85を係合片収容部81に圧入、固定
すると、対向したコンタクト片84が第1の細幅連続腕
87で片持ちされた状態で、コンタクト片収容部80に
収容されるようになっている。
【0028】コンタクト片84の高さは係合片85と略
同一の高さとしてあり、従って、端子受入空洞60及び
コンタクト片収容部80の深さと略同一の高さになって
いる。各コンタクト片84の上端内側には、コンタクト
ビード89が横向きで設けられている。コンタクトビー
ド89の係合片85側の端部はテーパー面90とされ
て、コンタクトビード89の間隔が係合片85に向って
開いている(図20)。
【0029】第2の細幅連続腕88を介して設けたテイ
ル62は、図23に示したように、先端部が湾曲(屈
曲)され、この湾曲部近辺が、図22に示したように、
他の部分よりも幅広とされて半田付け部分91が形成さ
れている。端子受入空洞60の底部に形成した通過孔7
8の形状は、このテイル62の平面投影形状と相似形に
したものである。半田付け部分91を幅広とすることに
よって、プリント回路基板などの取付基板に半田付けし
たときの半田フィレットが大きくできるようにしてあ
る。
【0030】第2の細幅連続腕88の両側に設けた二つ
の抜け止突起86は、端子受入空洞60のコンタクト片
収容部81の内壁に形成した係合段部82に対応させて
あるもので、上端側を外側に向けて斜めに成形されてい
る。前記係合片85を係合片収容部81に圧入して、コ
ンタクト片84をコンタクト片収容部80に収容した時
に、この抜け止突起86がアンダーカット部分に収容さ
れて係合段部82と係合するようになっている。
【0031】端子61の端子受入空洞60への装着は、
ベースハウジング51の上面側から、テイル62を下側
にして、係合片85が係合片収容部81に、コンタクト
片84がコンタクト片収容部80に収容されるように、
係合片85を係合片収容部81に圧入して行われる。圧
入の際に、抜け止突起86はコンタクト片収容部80の
内壁に摺接しながら進入し、内側に向けて弾性変形させ
られた後、係合段部82を通過した時点で弾性復帰して
係合段部82と係合して、端子61が抜け止された状態
となる。図25及び図26は、この装着状態の断面を表
している。
【0032】端子61が完全に圧入された状態では、テ
イル62がベースハウジング51の底面から突出して、
全ての端子61のテイル62が格子状に整列する。各端
子61は、係合片85の外側縁が係合片収容部81の内
壁に喰い込み、かつ、外側縁部の表裏両面が係合片収容
部81の内壁と圧接して、係合片85の高さ方向の全長
に亙ってベースハウジング51と係合し、堅固に保持さ
れた状態になっている。
【0033】互いに対向させたコンタクト片84は、コ
ンタクト片収容部80内に、ベース板83を介して第1
の細幅連続腕87で片持された状態で収容される。ピン
グリッドアレイパッケージのリードピンとコンタクト片
84が係合する際に受けるストレスは、第1の細幅連続
腕87で分散して係合片85とベースハウジング51の
係合部に直接的に伝達されないようにしてある。第2の
細幅連続腕88にもストレス分散機能があり、コンタク
ト片84からのストレスがテイル62の半田付け部分9
1に直接的に伝達されないようにもしてある。
【0034】次に、上記のように構成されたソケット5
0にピングリッドアレイパッケージを接続する様子につ
いて説明する。図1、5は、スライドカバ−52を、ピ
ングリッドアレイパッケージのリードピンがスルーホー
ル59を通してベースハウジング51内の端子装着部ま
でゼロ挿入力で挿入可能の位置にして表したものであ
る。この時のスルーホール59の位置は、図25におい
て鎖線92のライン上に位置するようにしてある。リー
ドピンは、スルーホール59を通して、ベースハウジン
グ51の端子受入空洞60に対向して設けた仕切り壁7
9の間隙部当たりに、端子61と接触することなくゼロ
挿入力で挿入することができるようになっている。
【0035】リードピンを挿入した後、偏心カム部材6
3を回転させて(反時計回りで90度)スライドカバー
52を、図5において矢示93、図25において矢示9
4の方向へスライドさせて、スライドカバー52がベー
スハウジング51に合致するようにする。スライドカバ
ー52の移動によってピングリッドアレイパッケージの
リードピンも同一方向に移動することになり、各リード
ピンは、端子61のコンタクト片84間に移動し、コン
タクトビード89の表面と係合して接続を完了すること
ができる。コンタクトビード89のテーパー面90は、
この時のリードピンの移動を円滑にする為のもので、コ
ンタクト片84に大きなストレスを与えることなく接続
を完了することができる。
【0036】以上で説明した実施形態のソケット50に
よれば、スライド部材であるスライドカバー52のスラ
イド手段を、ベースハウジング51とスライドカバー5
2の板面を貫通して装着した偏心カム部材63によって
構成したので、スライド手段がソケット50の外部に設
けられないようにでき、ソケット50の小型化を図るこ
とができる。そして、スライドカバー52のスライド操
作は、偏心カム部材63にドライバなどの回転工具をア
クセスして回転させることで行えるので、スライド操作
の為の空間をソケット50の周囲に確保しなくて良くで
きる。
【0037】また、偏心カム部材63は、ベースハウジ
ング51を貫通している回転軸64に、ベースハウジン
グ51の底面側から固定リング65を嵌着して抜け止し
た構造であるので、偏心カム部材63のスライドカバー
52及びベースハウジング51への装着が容易にでき
る。従って、製造能率の向上に有効である。また、固定
リング65で偏心カム部材63の抜け止をした構造の
為、ベースハウジング51とスライドカバー52を重ね
た構造を確実に維持して、両部材間にガタが生じないよ
うにもできる。
【0038】端子61の装着部分に着目すると、端子6
1はベースハウジング51に対してその上面から圧入し
て固定できる構造である為、端子61のベースハウジン
グ51への装着からベースハウジング51とスライドカ
バー52の組付けに至る一連の作業性が良く、この点で
も製造能率の向上を図ることができる。そして、ベース
ハウジング51には、通過孔78の如く、テイル62が
通過できるだけの開口部を貫通して設ければ良く、ベー
スハウジング51の底面側から端子61を装着する場合
に比べて、開口部を小さくすることができる。底面側か
らの装着では、端子61全体の平面投影図形と相似の大
きな開口部を形成しなければならない。必要な開口部が
小さいことで、ベースハウジング51の強度低下を抑え
て、反りやオーバーモールドされた絶縁性樹脂55にク
ラックが発生するのを防止することができる。
【0039】更に、端子61とベースハウジング51
は、係合片85の全長に亙ってベースハウジング51と
係合させた構造であるので、端子61の固定を堅固にす
ることができ、コンタクト片84の姿勢を安定させるこ
とができる。従って、スライドカバー52のスライドを
介してリードピンとコンタクト片84を係合させる操作
の円滑性も維持することができる。
【0040】端子61は、コンタクト片84と係合片8
5の間を第1の細幅連続腕87を介して連続させた構造
であるので、コンタクト片84にかかるストレスを分散
させることができ、係合片85とベースハウジング51
の係合状態が損なわれるのを防ぐことができる。また、
コンタクト片84とテイル62の間も第2の細幅連続腕
88を介して連続させた構造であるので、ここでもスト
レスの分散をさせることができ、テイル62の半田付け
部分91の半田付け状態が損なわれないようにできる。
従って、ソケット50と取付基板間の接続の信頼性も維
持することができる。
【0041】
【発明の効果】以上に説明の通り、この発明のピングリ
ッドアレイパッケージ用ソケットは、スライド手段が、
ベースハウジング及びスライド部材の板面を貫通して装
着した偏心カム部材によって構成され、ベースハウジン
グを貫通している回転軸に固定リングを嵌着して抜け止
した構成であるので、ソケット自体を小型化できると共
に、スライド部材の操作の為の空間を小さくすることが
でき、しかも、組立も容易にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態のソケットの平面図であ
る。
【図2】同じくソケットの正面図である。
【図3】同じくソケットの右側面図である。
【図4】同じくソケットの底面図である。
【図5】同じくソケットの一部拡大断面図である。
【図6】偏心カム部材に嵌着した固定リングの平面図で
ある。
【図7】偏心カム部材の正面図である。
【図8】同じく偏心カム部材の左側面図である。
【図9】同じく偏心カム部材の平面図である。
【図10】同じく偏心カム部材の底面図である。
【図11】ベースハウジングの平面図である。
【図12】ベースハウジングの端子受入空洞の部分の拡
大平面図である。
【図13】同じくベースハウジングの端子受入空洞の部
分の拡大底面図である。
【図14】図12の線14−14に沿って示した断面図
である。
【図15】図12の線15−15に沿って示した断面図
である。
【図16】図12の線16−16に沿って示した断面図
である。
【図17】図12の線17−17に沿って示した断面図
である。
【図18】端子の斜視図である。
【図19】同じく端子の、図18と反対の側から見た一
部斜視図である。
【図20】端子の平面図である。
【図21】同じく端子の正面図である。
【図22】同じく端子の底面図である。
【図23】図21の線23−23に沿って示した断面図
である。
【図24】図20の線24−24に沿って示した断面図
である。
【図25】端子が装着された状態のベースハウジングの
一部拡大断面図である。
【図26】同じく端子が装着された状態のベースハウジ
ングの、端子の係合片に沿って示した一部拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
50 ピングリッドアレイパッケージ用ソケット 51 ベースハウジング 52 スライドカバー 54 金属製枠部材 55 絶縁性樹脂 59 スルーホール 61 端子 63 偏心カム部材 64 回転軸 65 固定リング 67 凹入部 72 軸受孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピングリッドアレイパッケージのリー
    ドピンと電気的に係合可能とした複数の端子61を格子
    状に備えた板状のベースハウジング51と、このベース
    ハウジング51の上面側に配置された、前記リードピン
    を挿通可能とした複数のスルーホール59を格子状に備
    えた板状のスライド部材52とを少なくとも有し、前記
    リードピンが前記スルーホール59を通してベースハウ
    ジング51内の端子装着部までゼロ挿入力で挿入可能と
    なる位置と、端子装着部まで挿入されたリードピンと前
    記端子61を電気的に係合させる位置の間で、スライド
    部材52をベースハウジング51の板面に平行な面内で
    スライドさせる為のスライド手段が設けられているピン
    グリッドアレイパッケージ用ソケット50において、
    前記スライド手段が、ベースハウジング51及びスライ
    ド部材52の板面を貫通して装着した偏心カム部材63
    によって構成され、ベースハウジング51を貫通してい
    る偏心カム部材63の回転軸64に、べースハウジング
    51の底面側から固定リング65が嵌着されて抜け止さ
    れていることを特徴とするピングリッドアレイパッケー
    ジ用ソケット。
  2. 【請求項2】 ベースハウジング51の底面に、固定
    リング65を収容する為の凹入部67が形成されて、固
    定リング65がベースハウジング51より外部に突出し
    ないようにされている請求項1に記載のピングリッドア
    レイパッケージ用ソケット。
  3. 【請求項3】 ベースハウジング51は、金属製枠部
    材54に絶縁性樹脂55がオーバーモールドされてお
    り、金属製枠部材54に偏心カム部材63の回転軸64
    と嵌合する軸受孔72が設けられている請求項1又は2
    に記載のピングリッドアレイパッケージ用ソケット。
  4. 【請求項4】 スライド部材52は、ベースハウジン
    グ51の上側に直接配置したスライドカバー52とした
    請求項1乃至3の何れか1項に記載のピングリッドアレ
    イパッケージ用ソケット。
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