JPH10312867A - 基板用コネクタ - Google Patents

基板用コネクタ

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JPH10312867A
JPH10312867A JP9122515A JP12251597A JPH10312867A JP H10312867 A JPH10312867 A JP H10312867A JP 9122515 A JP9122515 A JP 9122515A JP 12251597 A JP12251597 A JP 12251597A JP H10312867 A JPH10312867 A JP H10312867A
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Japan
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housing
connector
fitting
portions
contact
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JP9122515A
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Inventor
Yutaka Noro
豊 野呂
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジング同士の嵌合作業を小さな力で行
う。 【解決手段】 上側の第2ハウジング20には、リテー
ナ50が差し込み可能に仮保持される。この位置では、
リテーナ50に形成された押付板52が対をなす第2端
子金具40の弾性変位部43の先端部45の上方にあっ
て、弾性変位部43は自然状態の閉じた状態にあり、両
接触部44の間隔は、第1ハウジング10に装着された
対をなす第1端子金具30の鉛直部31の対応間隔より
も狭い。係る状態で両ハウジング10,20を嵌合する
と、第2端子金具40が第1端子金具30と接触しない
ままに嵌合され、小さな力で嵌合することができる。嵌
合後にリテーナ50を押し込むと、押付板52が両弾性
変位部43の先端部45の間に割って入って外側に開
き、それぞれの接触部44が対応する第1端子金具30
の鉛直部31に押し付けられて、弾性的に接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の基板の導電
路間を電気接続するために用いる基板用コネクタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の基板用コネクタとして、
登録実用新案第3007812号公報に記載されたもの
が知られている。このものは、図14,15に示すよう
に、一対の基板a,bの対向面に互いに嵌合可能なハウ
ジングc,dが取り付けられるようになっており、各ハ
ウジングc,dにそれぞれ複数個ずつの端子e,fが並
んで装着されて、基板a,bの導電路と接続されてい
る。図15に示すように、下側のハウジングcでは、一
対の端子eが間隔を開けて対向して装着されており、一
方上側のハウジングdでは、同じく一対の端子fが、上
記の両端子eの間に割って入るような構造となってい
る。すなわち、図14の矢線に示すように、上側のハウ
ジングdを下側のハウジングcに嵌合させると、上側の
端子f,fが下側の端子e,eの間に割って入りつつ、
両端子e,fが接続され、もって上下の基板a,bの導
電路同士が電気接続されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで両ハウジング
c,dを嵌合する場合、端子e,f同士が接続される際
の摩擦抵抗を受けるのであるが、極数が多くなるとそれ
に比例して抵抗力も増加するため、嵌合作業に手間取る
という問題があった。また、基板a,bを無理に曲げる
ような力を加えてしまって、損傷を与えるおそれもあっ
た。本発明は上記のような事情に基づいて完成されたも
のであって、その目的は、ハウジング同士の嵌合作業を
小さな力で行うことができるようにした基板用コネクタ
を提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、個別の基板に取り
付けられて互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジング
が備えられるとともに、各コネクタハウジングにはそれ
ぞれ基板の導電路と接続された電気接続部が装着され、
両コネクタハウジングを嵌合して対応する電気接続部同
士を接触状態とすることにより、両基板の導電路同士を
電気接続するようにした基板用コネクタにおいて、前記
両コネクタハウジングの対応する電気接続部同士が、両
コネクタハウジングの嵌合時には互いに非接触状態とな
るように配設されるとともに、両コネクタハウジングの
嵌合後に対応する電気接続部のうちの少なくとも一方を
他方に向けて押し付けて接触状態とする押付部材が備え
られている構成としたところに特徴を有する。ここで非
接触状態とは、正規の接触状態に至らない軽微な接触状
態も含むものである。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記押付部材は、コネクタハウジングに抜き差し可
能に装着され、その挿入に伴い前記電気接続部と係合し
て変位させる構成となっているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記押付
部材がコネクタハウジングに回動可能に設けられたカム
部材により構成され、このカム部材の回動に伴い、前記
電気接続部を相手の電気接続部に対する非接触位置と接
触位置との間で変位可能となっているところに特徴を有
する。請求項4の発明は、請求項3の発明において、前
記カム部材は、トグル機構を介して前記電気接続部を非
接触位置に留める回動姿勢と、接触位置に変位させる回
動姿勢とにそれぞれ係止可能となっているところに特徴
を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>両コネクタハウジングを嵌合する際
には、電気接続部同士が非接触状態にあるので、抵抗力
が少なくて小さな力で嵌合することができる。嵌合後
に、押付部材により対応する電気接続部同士が正規に接
触される。ハウジング同士の嵌合操作を能率良く行うこ
とができ、また基板に無理な力を加えて損傷を与えるよ
うなことも未然に防止できる。
【0007】<請求項2の発明>押付部材を退避させた
状態で両コネクタハウジングを嵌合すると、電気接続部
同士が非接触のままで小さな力で嵌合でき、その後押付
部材を押し込むと、電気接続部同士が正規に接触する。 <請求項3の発明>カム部材を一側に回動した状態で両
コネクタハウジングを嵌合すると、電気接続部同士が非
接触のままで小さな力で嵌合でき、その後カム部材を他
側に回動すると、電気接続部同士が正規に接触する。 <請求項4の発明>格別なロック手段を設けることな
く、カム部材を非接触位置と接触位置にロックすること
ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
7によって説明する。本実施形態では、図1に示すよう
に、下側の回路基板1に装着される第1のコネクタハウ
ジング(以下、第1ハウジング10という)と、上側の
回路基板2に装着される第2のコネクタハウジング(以
下、第2ハウジング20という)とを備えている。第1
ハウジング10は、図2,3にも示すように、上面開放
の細長い箱状に形成されており、内部が嵌合凹部11と
なっている。この嵌合凹部11の口縁には、ガイド用に
傾斜面12が形成されている。また、長辺側の両外側面
の底部には、外側に張り出した張り出し部13が形成さ
れている。
【0009】この第1ハウジング10内には、多数の第
1端子金具30が、2個で対をなして、第1ハウジング
10の長さ方向に沿って一定間隔を開けて複数組装着さ
れるようになっている。この第1端子金具30はL形に
曲成されていて、それぞれの対では、互いに間隔を開け
た背中合わせの姿勢で装着される。そのため第1ハウジ
ング10には、張り出し部13の底面から嵌合凹部11
の内面に沿って口縁の所定寸法下方位置まで立ち上がっ
たL形の取付溝14が、左右対称に複数組形成されてい
る。すなわち、互いに対をなす第1端子金具30が取付
溝14内にそれぞれ嵌められることで、上記したように
所定間隔を開けて背中合わせの姿勢で取り付けられる。
なお、第1端子金具30の鉛直部31は、嵌合凹部11
の内面と面一に収まり、また水平部32は、張り出し部
13の底面と面一に収まるとともに、その先端が張り出
し部13よりも外方に突出するようになっている。
【0010】一方の第2ハウジング20は、図4,5に
も示すように、厚肉の平板状の基部21の下面中央部
に、上記した第1ハウジング10の嵌合凹部11内に嵌
合可能な嵌合突部22の形成された形状となっている。
嵌合突部22の先端の角の部分は、ガイド用に傾斜面2
3とされている。この第2ハウジング20内には、多数
の第2端子金具40が、同じく2個で対をなし、第2ハ
ウジング20の長さ方向に沿って一定間隔を開けて複数
組装着されるようになっている。この第2端子金具40
も全体としては略L形に曲成されており、詳細には、直
線状の水平部41の一端に垂下部42が直角に曲げ形成
され、その下方に山形に屈曲された弾性変位部43が形
成された形状となっている。
【0011】第2ハウジング20の嵌合突部22には、
横幅方向に貫通するスリット24が、長さ方向に沿って
一定間隔を開けて形成されている。また、各スリット2
4の上面に連通するようにして、基部21の上面に開口
し、かつその上面に沿った取付溝25が左右対称に複数
組形成されている。したがって対をなす第2端子金具4
0は、それぞれ水平部41と垂下部42とを取付溝25
に嵌め、かつ弾性変位部43をスリット24内に挿入し
た状態で対称姿勢で取り付けられる。
【0012】第2端子金具40の水平部41は基部21
の天井面と面一に収まるとともに、その先端が基部21
の側面よりも外方に突出するようになっている。弾性変
位部43は、スリット24内で図1の左右方向に弾性変
位可能である。また自然状態では、対をなす第2端子金
具40における各弾性変位部43の山の頂上部分(接触
部44)の間隔は、上記の第1ハウジング10に装着さ
れた対をなす第1端子金具30の鉛直部31の対応間隔
よりも少し狭くなる設定とされている。
【0013】第2ハウジング20にはリテーナ50が装
着されている。このリテーナ50は段付きの基板51の
下面の幅方向の中央に、押付板52をほぼ全長にわたっ
て突設した形状となっている。この押付板52は、第2
ハウジング20に装着された対をなす第2端子金具40
における弾性変位部43の先端部45の自然状態の対応
間隔よりも厚い板厚を有している。
【0014】一方第2ハウジング20の上面における幅
方向の中央部には、リテーナ50の押付板52が挿入可
能な挿入口27が開口されている。この挿入口27の長
さ方向の両側には、図4に示すように一対のロック柱2
8が立てられており、各ロック柱28の上端の内面に係
止凹部29が形成されている。一方、リテーナ50の基
板51における長さ方向の両端面には、その上下両端の
位置に、それぞれ上記の係止凹部29に嵌合可能な本係
止突部54と、仮係止突部55とが形成されている。
【0015】したがって、リテーナ50の押付板52が
挿入口27に挿入されると、まず下側の仮係止突部55
が係止凹部29に嵌合することでリテーナ50が仮保持
される。そのとき押付板52の先端は、図1に示すよう
に、第2端子金具40の先端部45のすぐ上の位置に達
するようになっている。リテーナ50が仮保持位置から
さらに押し込まれると、基板51が第2ハウジング20
の上面に突き当たったところで押し込みが停止され、そ
のとき上側の本係止突部54が係止凹部29に嵌合する
ようになっている。なお、上側の回路基板2には、第2
ハウジング20が嵌入可能な取付孔4が開口されてい
る。
【0016】本第1実施形態は上記のような構造であっ
て、続いてその組み付けの手順を説明する。第1端子金
具30の装着された第1ハウジング10は、下側の回路
基板1の上面の所定位置に載置され、各第1端子金具3
0の水平部32の突出端が、回路基板1の上面に配線さ
れた対応する導電路に半田付けして接続される。一方、
第2ハウジング20には、第2端子金具40が装着され
るとともに、既述した要領でリテーナ50が装着されて
仮保持される。このリテーナ50を仮保持した第2ハウ
ジング20が、上側の回路基板2の取付孔4に上方から
挿入される。第2端子金具40の水平部41の突出端が
取付孔4の上側の口縁に係止され、そこに配線された対
応する導電路にそれぞれ半田付けして接続される。
【0017】次に、図1の矢線に示すように、上側の回
路基板2に取り付けられた第2ハウジング20の嵌合突
部22が、下側の回路基板1に取り付けられた第1ハウ
ジング10の嵌合凹部11内に嵌合される。ここで、第
2ハウジング20に設けられたリテーナ50は仮保持位
置にあるから、第2端子金具40の弾性変位部43は未
だ自然状態の閉じた状態にある。そのため、第2端子金
具40は、第1ハウジング10に装着された対応する第
1端子金具30と接触しないままに嵌合される。すなわ
ち摩擦抵抗が小さく抑えられて、小さな力で図6に示す
状態に嵌合される。
【0018】続いて、図6の状態からリテーナ50を押
し込む。そうすると、図7に示すように、押付板52が
対をなす第2端子金具40の弾性変位部43の先端部4
5の間に割って入って、両弾性変位部43を外側に開
き、それぞれの接触部44が対応する第1端子金具30
の鉛直部31に押し付けられて、弾性的に接触する。リ
テーナ50が所定位置まで押し込まれると、本係止突部
54が係止凹部29に嵌まることでロックされる。これ
により、下側と上側の回路基板1,2の導電路同士が、
第1と第2の端子金具30,40を介して電気接続され
ることになる。
【0019】以上説明したように本実施形態によれば、
端子金具30,40同士が非接触状態でハウジング1
0,20の嵌合が行われ、嵌合後にリテーナ50を押し
込んで端子金具30,40同士を接触させる構造とした
から、ハウジング10,20の嵌合時に抵抗力が少なく
て小さな力で嵌合することができ、もって嵌合作業を能
率良く行うことができ、また回路基板1,2に無理な力
を加えて損傷を与えるようなこともなくなる。リテーナ
50は第2ハウジング20に対して仮保持位置で仮係止
できてアッセンブリ化できるので、取扱いもしやすい。
【0020】<第2実施形態>次に、本発明の第2実施
形態を図8ないし図12に基づいて説明する。この第2
実施形態では、上記の第1実施形態と比較して、第2ハ
ウジング20Aに装着された第2端子金具40の弾性変
位部43を開閉操作する部分の構造に変更が加えられて
いる。それ以外については、第1ハウジング10側を含
めて前記第1実施形態と同様であるので、以下では変更
部分についてのみ説明する。
【0021】第2ハウジング20Aには、第1実施形態
のリテーナ50に代わってレバー60が装着されてい
る。このレバー60は、操作部61の両端に一対のアー
ム62を設けた形状であって、両アーム62の先端部の
間に、回動軸63が貫通状に差し渡されて形成されてい
る。この回動軸63は、両アーム62から突出した部分
が円形断面となっているとともに、両アーム62の間の
部分は異形断面とされてカム軸64となっている。一
方、第2ハウジング20Aの上面の幅方向の中央には、
図9に示すように、上記したカム軸64を含む回動軸6
3が回動可能に挿入される挿入口70が開口されてい
る。この挿入口70の長さ方向の両端部には壁71が形
成されており、両壁71の底部側に、回動軸63の両突
出端が嵌まる軸受孔72が形成されている(図10参
照)。また、挿入口70の長さ方向の両端部には、レバ
ー60のアーム62を嵌めて逃がす逃がし溝73が直交
状に形成されている。すなわちレバー60は、回動軸6
3が挿入口70内に挿入されて両突出端が軸受孔72に
嵌合されることで、図8,11に示す嵌合準備位置と、
図12に示す接触付勢位置との間で、揺動可能となって
いる。
【0022】レバー60が装着された際、カム軸64
は、対をなす第2端子金具40における弾性変位部43
の先端部45の間に割って入る設定とされている。カム
軸64は、略々長円形断面に形成されていて、長径部6
6の外周面はフラットな平行二面に形成されている。ま
た、各長径部66の図8における時計回り方向の前方に
位置する傾斜面が、短径部67として機能するようにな
っている。なお、対をなす第2端子金具40における弾
性変位部43の先端部45の対応間隔は、自然状態にお
いてカム軸64の短径部67を若干弾力的に挟持し得る
程度に、第1実施形態に比べて狭めて形成されている。
【0023】そして、図8,11に示すように、レバー
60が嵌合準備位置に回動されると、カム軸64の長円
形断面が斜めの姿勢となって、短径部67が両弾性変位
部43の先端部45の間に挟まれた状態となり、言い換
えると両弾性変位部43が閉じた状態となる。このと
き、対をなす第2端子金具40における各弾性変位部4
3の山の頂上部分(接触部44)の間隔は、第1ハウジ
ング10に装着された対をなす第1端子金具30の鉛直
部31の対応間隔よりも少し狭くなる設定とされてい
る。
【0024】続いて第2実施形態の組み付け手順を説明
する。第2ハウジング20Aには、レバー60が装着さ
れて、図8に示す嵌合準備位置に回動される。この状態
では、カム軸64の短径部67が両第2端子金具40の
弾性変位部43の先端部45で弾性的に挟まれた状態と
なり、弾性変位部43は閉じた状態にある。また、両弾
性変位部43の弾力を受けてレバー60には図8の反時
計回り方向の回動力が付勢され、操作部61が第2ハウ
ジング20Aの上面に押し付けられた状態となる。トグ
ル機能によってレバー60が嵌合準備位置にロックされ
ている。
【0025】係る状態から、図8の矢線に示すように、
上側の回路基板2に取り付けられた第2ハウジング20
Aの嵌合突部22が、下側の回路基板1に取り付けられ
た第1ハウジング10の嵌合凹部11内に嵌合される。
ここで、上記のように第2端子金具40の弾性変位部4
3は閉じた状態にあるため、第2端子金具40は、第1
ハウジング10に装着された対応する第1端子金具30
と接触しないままに嵌合される。すなわち摩擦抵抗が小
さく抑えられて、小さな力で図11のように嵌合され
る。
【0026】続いて、図11の状態からレバー60を時
計回り方向に回動させる。そうすると、図12に示すよ
うに、カム軸64が横向きとなることによって、長径部
66が第2端子金具40の弾性変位部43の先端部45
の間に対応して、両弾性変位部43を外側に開く。それ
により、それぞれの接触部44が対応する第1端子金具
30の鉛直部31に押し付けられて弾性的に接触する。
レバー60は、フラットな長径部66の外面を第2端子
金具40により両側から弾性的に挟持されることによつ
て、接触付勢位置にロックされた状態となる。これによ
り、下側と上側の回路基板1,2の導電路同士が、第1
と第2の端子金具30,40を介して電気接続されるこ
とになる。
【0027】第2実施形態によれば、端子金具30,4
0同士が非接触状態でハウジング10,20Aの嵌合が
行われ、嵌合後にレバー60すなわちカム軸64を回動
させて端子金具30,40同士を接触させる構造とした
から、同様にハウジング10,20Aの嵌合時に抵抗力
が少なくて小さな力で嵌合することができ、もって嵌合
作業を能率良く行うことができ、また回路基板1,2に
無理な力を加えて損傷を与えるようなこともなくなる。
レバー60は第2ハウジング20Aに予め組み付けられ
てアッセンブリ化されているので、取扱いもしやすい。
【0028】<第3実施形態>図13は本発明の第3実
施形態を示す。この第3実施形態は上記第2実施形態の
変形例とも言うべきものである。第2実施形態と相違す
るところは、レバー60が同図(B)に示す接触付勢位
置に回動された状態では、カム軸64が横向きの姿勢よ
りもさらに時計回り方向に回動して、カム軸64の長径
部66における時計回り方向の後端部68付近を、弾性
変位部43の先端部45が挟圧する設定となっている。
このような構造であると、レバー60が接触付勢位置に
ある場合に、両弾性変位部43の弾力を受けてレバー6
0には同図の時計回り方向の回動力が付勢され、操作部
61が第2ハウジング20Aの上面に押し付けられた状
態となる。すなわち、トグル機能によってレバー60が
接触付勢位置にロックされる。
【0029】一方、レバー60が同図(A)に示す嵌合
準備位置に回動された状態では、第2実施形態の場合と
同様に、両弾性変位部43の弾力を受けてレバー60に
は同図の反時計回り方向の回動力が付勢され、操作部6
1が第2ハウジング20Aの上面に押し付けられた状態
となる。よって、レバー60は両位置においてトグル機
能を利用してロックされることになる。
【0030】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)第1実施形態おいて、リテーナを予めハウジング
に組み付けておくのではなく、両ハウジングを嵌合した
のち改めてリテーナを差し込むようにしてもよい。 (2)第1実施形態では、第2ハウジングを上側の回路
基板の下面に装着するようにして、リテーナを回路基板
を貫通して第2ハウジングに差し込むような構造とする
ことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の両ハウジングを嵌合す
る前の状態の断面図
【図2】第1ハウジングの正面図
【図3】同側面図
【図4】第2ハウジングの正面図
【図5】同側面図
【図6】両ハウジングが嵌合された状態の断面図
【図7】リテーナが差し込まれた状態の断面図
【図8】本発明の第2実施形態の両ハウジングを嵌合す
る前の状態の断面図
【図9】第2ハウジングの平面図
【図10】同側面図
【図11】両ハウジングが嵌合された状態の断面図
【図12】レバーが接触付勢位置に回動された状態の断
面図
【図13】第3実施形態に係るカム軸と端子金具との関
係を示す部分拡大断面図
【図14】従来例の一部切欠斜視図
【図15】同断面図
【符号の説明】
1,2…回路基板 10…第1ハウジング 20…第2ハウジング 27…挿入口 30…第1端子金具(電気接続部) 31…鉛直部 40…第2端子金具(電気接続部) 43…弾性変位部 44…接触部 45…先端部 50…リテーナ 52…押付板(押付部材) 20A…第2ハウジング 60…レバー 63…回動軸 64…カム軸(押付部材) 66…長径部 67…短径部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個別の基板に取り付けられて互いに嵌合
    可能な一対のコネクタハウジングが備えられるととも
    に、各コネクタハウジングにはそれぞれ基板の導電路と
    接続された電気接続部が装着され、両コネクタハウジン
    グを嵌合して対応する電気接続部同士を接触状態とする
    ことにより、両基板の導電路同士を電気接続するように
    した基板用コネクタにおいて、 前記両コネクタハウジングの対応する電気接続部同士
    が、両コネクタハウジングの嵌合時には互いに非接触状
    態となるように配設されるとともに、両コネクタハウジ
    ングの嵌合後に対応する電気接続部のうちの少なくとも
    一方を他方に向けて押し付けて接触状態とする押付部材
    が備えられていることを特徴とする基板用コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記押付部材は、コネクタハウジングに
    抜き差し可能に装着され、その挿入に伴い前記電気接続
    部と係合して変位させる構成となっていることを特徴と
    する請求項1記載の基板用コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記押付部材がコネクタハウジングに回
    動可能に設けられたカム部材により構成され、このカム
    部材の回動に伴い、前記電気接続部を相手の電気接続部
    に対する非接触位置と接触位置との間で変位可能となっ
    ていることを特徴とする請求項1記載の基板用コネク
    タ。
  4. 【請求項4】 前記カム部材は、トグル機構を介して前
    記電気接続部を非接触位置に留める回動姿勢と、接触位
    置に変位させる回動姿勢とにそれぞれ係止可能となって
    いることを特徴とする請求項3記載の基板用コネクタ。
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