JP2000322813A - 光ディスク情報記録再生装置 - Google Patents

光ディスク情報記録再生装置

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JP2000322813A
JP2000322813A JP11129512A JP12951299A JP2000322813A JP 2000322813 A JP2000322813 A JP 2000322813A JP 11129512 A JP11129512 A JP 11129512A JP 12951299 A JP12951299 A JP 12951299A JP 2000322813 A JP2000322813 A JP 2000322813A
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淳 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コリオリ力が作用してディスクの変形等によ
りチルトが大きくなる場合にも、入力される情報を保護
し、正常な情報を記録・再生することのできる光ディス
ク情報記録再生装置の提供する。 【解決手段】 ディスク5に作用するコリオリ力を常時
検出し、コリオリ力がディスク5への正常な情報の書き
込みができない程度に大きいことがコリオリ力検出器7
7により検出された場合には記録情報2を一時的にバッ
ファメモリ4に蓄積し、コリオリ力が正常な書き込みが
できる程度の大きさに復元したことを検出した後でディ
スク5にバッファメモリ4に退避させた記録情報2を記
録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク記録媒
体の情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今のマルチメディア関連技術の急速な
発展に伴い、手軽に扱いやすく、かつ比較的大容量の記
憶容量を有する光ディスクが良く用いられている。図9
に、一般的な光ディスク情報記録再生装置の構成図を示
す。
【0003】図9において、90はディスクを、91は
記録制御回路を、93は光学ヘッドを、94はヘッド制
御回路を、95はスピンドル制御回路を、96はスピン
ドルモータを、97は異常検出回路を、99はバッファ
メモリを、それぞれ示す。
【0004】図9では、ヘッド制御回路94がオフトラ
ックやデフォーカス等のドライブの異常を検出し、異常
検出回路97によって異常信号98が通知された場合、
あるいは記録制御回路91がバッファメモリ99に一時
的に格納される書き込んだ情報92aとドライブのベリ
ファイ動作によりディスクから読み出した情報92bを
照合し、それらに不整合が存在すると判断した場合に、
書き込み途中あるいは既に一度書き込んだ情報を再度デ
ィスク90上に記録し直すことで正常な情報記録を保証
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような光ディスク情報記録再生装置では、ベリファイ
動作により、光ディスク上へ記録と再生を交互に繰り返
しながら情報の記録を行うため、ディスクが本来有して
いる情報記録速度に対し、およそ半分の速度でしか記録
できないという制約が生じている。
【0006】また、例えば光ディスク記録再生装置がカ
メラに内蔵されて使用される場合においては、カメラの
パン動作等によって回転するディスクにコリオリ力が発
生する。そして、かかるコリオリ力が作用することによ
って、ディスクのクランプが外れたり、ディスクが大き
く反ることにより光学ヘッドに対するディスクのチルト
が低い周波数で大きく変化して、ディスク上に正常な記
録マークが形成されない等の障害が生じる。この場合、
記録時においてドライブにエラーが検出されていないに
もかかわらず、再生時に一部の情報が正常に再生できな
くなるという問題を有している。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するべく、ベ
リファイ動作を行わなくても記録されている情報の整合
性を保つことができ、さらにコリオリ力が作用してディ
スクの変形等によりチルトが大きくなる場合において
も、正常な情報を記録・再生することのできる光ディス
ク情報記録再生装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかる光ディスク情報記録再生装置は、ディ
スクに情報を記録する光学ヘッドと、光学ヘッドの前記
ディスクに対する位置を制御するヘッド制御手段と、情
報を一時的に記憶して光学ヘッドに送出する記憶手段
と、ディスクを回転させるスピンドルモータと、スピン
ドルモータの回転を制御するスピンドル制御手段とを含
む光ディスク情報記録再生装置であって、ディスクに加
わるコリオリ力を検出するコリオリ力検出手段と、コリ
オリ力検出手段により検出されたコリオリ力の大きさに
よって、ディスクへの記録と記憶手段からの情報の読み
出しを制御する記録制御手段とをさらに含み、記録制御
手段において、コリオリ力検出手段により検出されたコ
リオリ力の大きさが所定のしきい値を超えると、光学ヘ
ッドによるディスクへの記録及び記憶手段からの情報の
読み出しを中断し、検出手段により検出されたコリオリ
力の大きさが所定のしきい値以下になると、記憶手段か
らの情報の読み出しと光学ヘッドによるディスクへの記
録を再開させることを特徴とする。
【0009】かかる構成により、ディスクに作用するコ
リオリ力を常時検出しておくことで、大きなコリオリ力
が加わることによってディスクに発生するチルト量が増
大し、光学ヘッドによる正常な情報の書き込みができな
い場合には、情報を一時的に記憶手段に蓄積しておき、
コリオリ力が正常な書き込みができる程度の大きさに復
元したことを検出した後でディスク自体には記録するこ
とで、ベリファイ動作を行わなくてもディスク上の情報
を正常な状態に保つことが可能となる。
【0010】また、本発明にかかる光ディスク情報記録
再生装置は、記録制御手段において、コリオリ力検出手
段により検出されたコリオリ力の大きさが所定のしきい
値を超えると、光学ヘッドによるディスクへの記録及び
記憶手段からの情報の読み出しを中断し、一定時間経過
後に記憶手段からの情報の読み出しと光学ヘッドによる
ディスクへの記録を再開させることが好ましい。光ディ
スク記録再生装置がカメラに内蔵されて使用される場合
には、コリオリ力検出手段により検出されたコリオリ力
の大きさが所定のしきい値を超えてから一定時間が経過
すると、コリオリ力の大きさが所定のしきい値以下とな
ることが経験的に認められているからである。
【0011】また、本発明にかかる光ディスク情報記録
再生装置は、コリオリ力検出手段が、外乱としての角速
度を検出する角速度センサと、角速度センサから出力さ
れる角速度とスピンドル制御手段から出力されるディス
ク回転数に基づいてコリオリ力を算出する計算機で構成
されることが好ましい。作用するコリオリ力を精度良く
算出することができるからである。
【0012】また、本発明にかかる光ディスク情報記録
再生装置は、コリオリ力検出手段が、外乱としての加速
度を検出する加速度センサと、加速度センサから出力さ
れる加速度値とスピンドル制御手段から出力されるディ
スク回転数に基づいてコリオリ力を算出する計算機で構
成されることが好ましい。一般的な加速度センサを使用
することで、小型かつ低コストなコリオリ力検出手段を
実現することができるからである。
【0013】また、本発明にかかる光ディスク情報記録
再生装置は、加速度センサ2個を、2個の加速度センサ
の略中央が回転中心となるように配置し、回転中心を中
心とした回転運動の加速度が正負同一に出力されるよう
に2個の加速度センサを対向して配置することが好まし
い。コリオリ力の影響が大きいパン動作による加速度を
検出するためである。
【0014】また、本発明にかかる光ディスク情報記録
再生装置は、コリオリ力検出手段が、ディスクの光学ヘ
ッドに対するチルト量を検出するチルトセンサと、検出
されるチルト量とヘッド制御手段から出力される光学ヘ
ッドのディスク半径方向位置情報に基づいてコリオリ力
を推定する推定器で構成されることが好ましい。既に設
置されていることの多いチルトセンサを活用すること
で、新たなセンサを追加することなくコリオリ力を検出
することができるからである。
【0015】また、本発明にかかる光ディスク情報記録
再生装置は、コリオリ力検出手段が、スピンドル制御手
段からの回転数情報に基づいてコリオリ力を推定する推
定器で構成されることが好ましい。新たなセンサを追加
することなくコリオリ力を検出することができるからで
ある。
【0016】また、本発明にかかる光ディスク情報記録
再生装置は、コリオリ力検出手段が、ディスク上の一点
の変位量を検出する変位センサと、検出される変位量に
基づいてコリオリ力を推定する推定器で構成されること
が好ましい。一般的な変位センサを用いることで、小型
かつ低コストなコリオリ力検出手段を実現することがで
きるからである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態にかか
る光ディスク情報記録再生装置について、図面を参照し
ながら説明する。図2は本発明の実施の形態にかかる光
ディスク情報記録再生装置の構成図である。図2におい
て、1はディスクドライブを、3は光学ヘッドを、5は
ディスクを、6はスピンドルモータを、8は光ディスク
ドライブ一体型カメラを、31はヘッド制御回路を、6
1はスピンドル制御回路を、71は角速度センサを、そ
れぞれ示す。
【0018】まず、ディスク5に映像を記録する光ディ
スクドライブ一体型カメラ8において、光学ヘッド3は
ディスク5に近接してディスク5半径方向に移動可能に
設置され、ヘッド制御回路31によって制御される光学
ヘッド3に内蔵されたアクチュエータ32(図示せず)
によりレーザを集光し、ディスク5上に形成されたトラ
ック51(図示せず)上に情報としての記録信号をマー
ク52(図示せず)として形成する。
【0019】ディスク5はスピンドルモータ6に固定さ
れ、スピンドル制御回路61により所定の回転数に制御
されている。角速度センサ71はディスクドライブ1近
傍に固定され、映像の記録再生中に光ディスクドライブ
一体型カメラ8に加わる角速度を常時検出する。
【0020】コリオリ力検出器77は角速度センサ71
からの角速度情報75とスピンドル制御回路61からの
ディスク回転数情報62とよりディスク5に作用するコ
リオリ力を計算し、あらかじめしきい値として設定され
ているディスク5上に正常な記録が不能となるコリオリ
力値との比較を行い、コリオリ力検出器77における計
算結果が当該しきい値を越えると、記録制御回路22に
対し検出信号78を発信する。
【0021】具体的には、図1において、カメラから入
力された映像信号2が符号化回路21により符号化さ
れ、記録信号23として記憶手段であるバッファメモリ
4に一時的に記憶され、記録制御回路22により光学ヘ
ッド3に送出され、ディスク5に記録される。
【0022】次に、光ディスクドライブ一体型カメラ8
にはカメラマンの行うパン動作により角速度ωが加えら
れる。この時内部で回転しているディスク5にはコリオ
リ力が作用し、図3に示すようなディスクの5の変形が
生じる。
【0023】ここでコリオリ力について補足説明する
と、ある質点に作用するコリオリ力は質点の移動速度と
その系に加わる角速度ωに比例し、ディスク5上のある
質点の回転による周速をV、質点の質量をmとすると、
作用するコリオリ力は2mVωで表わされる。したがっ
て、かかる質点に作用するコリオリ力をディスク5全面
にわたって積分することで、ディスク5全体に作用する
コリオリ力を計算することができる。当該コリオリ力は
非常に大きな力であり、例えばディスク回転数5000
rpm、カメラマンのパン動作の角速度300deg/
secとした場合において、ディスク5全面に作用する
コリオリ力の総和として加わるトルクTcは約1kg・
cmとなり、CD、DVD等の直径12cmのディスク
5がスピンドルモータ6に完全に拘束されている場合に
はディスク5の端部の変形量Xは0.8mm程度にもな
る。
【0024】このように大きなコリオリ力が加わった場
合には、ディスク5が変形することによって光学ヘッド
3に対するチルト量は増大し、光学ヘッド3がディスク
5上にレーザを集光して正常な形状のマーク52を形成
することができなくなる。かかるディスク5の変形は、
作用するコリオリ力との相関性が強いことが確認できて
おり、光学ヘッドによる正常な記録が不能になるディス
ク5の変形条件を、ディスクに作用するコリオリ力に基
づいて求めることが可能である。
【0025】大きなコリオリ力が作用し、コリオリ力検
出器77から記録制御回路22に検出信号78が送られ
ると、記録制御回路22は光学ヘッド3によるディスク
5への記録を停止させると共にバッファメモリ4からの
記録信号の読み出しを停止させ、これにより記録信号は
バッファメモリ4に蓄積されていく。また、同時にディ
スク5への記録停止前に正常に記録が行われた情報列の
最終点のアドレスを記憶し、光学ヘッド3を当該アドレ
スへ移動させ、記録再開可能な状態で待機させておく。
【0026】コリオリ力検出器77により作用するコリ
オリ力が所定のしきい値より下がったことが確認される
と、検出信号78の送出が停止する。それによって、記
録制御回路22はバッファメモリ4からの読み出しと光
学ヘッド3によるディスク5への記録を再開させる。こ
こで、光学ヘッド3によるディスク5への記録信号の記
録速度はバッファメモリ4の記録信号の記憶速度より速
く設定されているため、バッファメモリ4に蓄積された
記録信号は記録再開後ある時間経過した時点で全てディ
スク5に記録され、通常の映像信号記録動作に復帰す
る。
【0027】本実施の形態では、バッファメモリ4から
の読み出しと光学ヘッド3によるディスク5への記録の
再開をコリオリ力検出手段が算出したコリオリ力が所定
のしきい値より下がったことを検出して行っているが、
カメラのパン動作による大きな角速度は瞬間的なもので
あり、また連続したパン動作は実使用上ほとんど発生し
ないため、記録制御回路22により記録を停止してから
一定時間経過後に記録を再開させるという構成であって
も良い。
【0028】また、コリオリ力の影響をできる限り早期
に排除するため、光学ヘッド3によるディスク5への記
録を停止させると共にバッファメモリ4からの記録信号
の読み出しを停止させるのと同時に、スピンドル制御回
路61によりスピンドルモータ6の回転を一時的に落と
す制御を行うことも考えられる。
【0029】さらに、本実施の形態によれば、光ディス
クドライブ一体型カメラ8のパン動作方向についてのみ
説明を行っているが、同様にコリオリ力の影響が発生す
るカメラのローリング動作方向についてもその角速度を
検出する角速度センサ71を追加することで対応するこ
とが可能である。
【0030】また、角速度センサ71の代わりに加速度
センサ72を用いることも考えられる。図4に本発明の
一実施例にかかる光ディスク情報記録再生装置の構成図
を示す。図4は、図1と基本的に同じであり、角速度セ
ンサ71の代わりに加速度センサ72が用いられている
点が異なっている。
【0031】加速度センサ72a及び72bは、図5に
示すように、カメラマンが光ディスクドライブ一体型カ
メラ8のパン動作を行う時の回転中心Oを中心として、
カメラ8の前後方向に180度対向して設置されてい
る。なお、カメラ8が縦方向に振動する場合には、加速
度センサ72a及び72bの出力はプラス・マイナスが
逆の値で出力される向きに設置されており、映像の記録
再生中に光ディスクドライブ一体型カメラ8に加わる加
速度について常時検出する。
【0032】コリオリ力検出器77は、加速度センサ7
2aにより検出される加速度aとパン動作時の回転中心
点Oから加速度センサ72までの距離rに基づいて、角
速度ωを式ω=(a/r)1/2により算出する。加速度
センサ72a及び72bはパン動作時だけでなくカメラ
8が縦方向に振動する場合にも加速度値を出力するが、
後者の場合には加速度センサ72a及び72bの出力は
正負が逆の値で出力されるのに対して、前者の場合には
加速度センサ72a及び72bは正負が等しくなること
により、角速度ωの発生を検出することができる。この
角速度ωとスピンドル制御回路61からのディスク回転
数に基づいて、ディスク5に作用するコリオリ力を計算
することができ、ディスク5上に正常な記録が不能とな
るコリオリ力のしきい値との比較を行うことで、計算結
果が当該しきい値を超えると記録制御回路22に対し検
出信号78を発信する。以下、記録動作については同じ
であるため、特に詳細な説明は省略する。
【0033】さらに、角速度センサ71の代わりにチル
トセンサ73を用いることも考えられる。図6は、本発
明の他の実施例にかかる光ディスク情報記録再生装置の
構成図である。図6は、図1と基本的に同じであり、角
速度センサ71の代わりにチルトセンサ73が用いられ
る点が異なっている。
【0034】チルトセンサ73は、光学ヘッド3近傍に
光学ヘッド3と一体にディスク5の半径方向に移動可能
に設置されており、映像記録再生中の光学ヘッド3の位
置におけるチルト量を常時検出する。
【0035】コリオリ力検出器77は、チルトセンサ7
3からのチルト量情報78とヘッド制御回路31から得
られる光学ヘッド3のディスク半径位置情報32とより
コリオリ力を推定する。前述のようにコリオリ力とディ
スク5変形量は相関があり、よってディスクのある半径
方向位置で発生するチルト量に基づいて作用するコリオ
リ力を推定することは可能である。推定されたコリオリ
力とディスク5上に正常な記録が不能となるコリオリ力
のしきい値との比較を行い、計算結果が当該しきい値を
越えると記録制御回路22に対し検出信号78を発信す
る。以下、記録動作は同じであるため、特に詳細な説明
は省略する。
【0036】一方、角速度センサ71を用いないことも
考えられる。図7は、本発明の他の実施例にかかる光デ
ィスク情報記録再生装置の構成図である。図7は、図1
と基本的に同じであり、角速度センサ71を用いない点
が異なっている。
【0037】コリオリ力検出器77は、スピンドル制御
回路61からのディスク回転数情報62からディスク5
に作用するコリオリ力を推定する。コリオリ力がディス
ク5に作用すると、スピンドルモータ6の回転軸には曲
げトルクが加わり、軸受けとの間にこじれが発生するた
めディスク5の回転が急激に低下する。かかる一定回転
数からの回転数低下の割合は、コリオリ力の大きさと相
関性が強いので、当該回転数の変化に基づいてコリオリ
力の推定が可能となる。推定されたコリオリ力とディス
ク5上に正常な記録が不能となるコリオリ力もしきい値
との比較を行い、推定結果が当該しきい値を越えると記
録制御回路22に対し検出信号78を発信する。記録動
作は同じであるため、特に詳細な説明は省略する。
【0038】さらに、角速度センサ71の代わりに変位
センサ74が用いることも考えられる。図8は、本発明
の他の実施例にかかる光ディスク情報記録再生装置の構
成図である。図8は、図1と基本的に同じであり、角速
度センサ71の代わりに変位センサ74が用いられる点
で異なっている。変位センサ74はディスク5端部付近
に設置されており、映像記録再生中のディスク5上にお
ける任意の一点の変位量を常時検出する。
【0039】コリオリ力検出器77は、変位センサ74
からの変位量情報79よりコリオリ力を推定する。前述
のようにコリオリ力とディスク5の変形量は相関性が強
く、ディスク5のある一点の変位量に基づいて、作用す
るコリオリ力を推定することが可能である。推定された
コリオリ力とディスク5上に正常な記録が不能となるコ
リオリ力のしきい値との比較を行い、計算結果が当該し
きい値を越えると記録制御回路22に対し検出信号78
を発信する。記録動作は同じであるため、特に詳細な説
明は省略する。
【0040】以上のように本実施の形態によれば、ディ
スクへの記録を高速化するためベリファイ動作を行わな
い場合に、ディスクに作用するコリオリ力を常時検出し
ておくことで、大きなコリオリ力が加わることによって
ディスクに発生するチルト量が増大し、光学ヘッドによ
る正常な情報の書き込みができない場合には情報を一時
的に記憶手段に蓄積し、コリオリ力が正常な書き込みが
できる程度の大きさに復元したことを検出した後にディ
スク自体には記録するので、ディスク上の情報を正常な
状態に保つことが可能となる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる光ディス
ク情報記録再生装置によれば、ディスクへの記録を高速
化するためベリファイ動作を行わない場合に、ディスク
に作用するコリオリ力を常時検出しておくことで、大き
なコリオリ力が加わることによってディスクに発生する
チルト量が増大し、光学ヘッドによる正常な情報の書き
込みができない場合には情報を一時的に記憶手段に蓄積
し、コリオリ力が正常な書き込みができる程度の大きさ
に復元したことを検出した後にディスク自体には記録す
るので、ディスク上の情報を正常な状態に保つことが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態にかかる光ディスク情報
記録再生装置の構成ブロック図
【図2】 本発明の実施の形態にかかる光ディスク情報
記録再生装置を用いた光ディスクドライブ一体型カメラ
の上面図及び側面図
【図3】 本発明の実施の形態にかかる光ディスク情報
記録再生装置におけるコリオリ力作用時のディスクの側
面図
【図4】 本発明の一実施例にかかる光ディスク情報記
録再生装置の構成ブロック図
【図5】 本発明の一実施例にかかる光ディスク情報記
録再生装置を用いた光ディスクドライブ一体型カメラの
上面図及び側面図
【図6】 本発明の他の実施例にかかる光ディスク情報
記録再生装置の構成ブロック図
【図7】 本発明の他の実施例にかかる光ディスク情報
記録再生装置の構成ブロック図
【図8】 本発明の他の実施例にかかる光ディスク情報
記録再生装置の構成ブロック図
【図9】 従来の光ディスク情報記録再生装置の構成ブ
ロック図
【符号の説明】
1 ディスクドライブ 2 映像信号 3、93 光学ヘッド 4、99 バッファメモリ 5、90 ディスク 6、96 スピンドルモータ 21 符号化回路 22、91 記録制御回路 31、94 ヘッド制御回路 61、95 スピンドル制御回路 71 角速度センサ 72 加速度センサ 73 チルトセンサ 74 変位センサ 77 コリオリ力検出器 97 異常検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 正明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 仲松 俊明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 竹内 淳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D090 AA01 CC01 CC04 CC16 CC18 DD03 DD05 EE13 FF30 HH02 HH03 LL07 5D118 BA01 BF02 BF03 CB01 CB03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクに情報を記録する光学ヘッド
    と、 前記光学ヘッドの前記ディスクに対する位置を制御する
    ヘッド制御手段と、 情報を一時的に記憶して前記光学ヘッドに送出する記憶
    手段と、 前記ディスクを回転させるスピンドルモータと、 前記スピンドルモータの回転を制御するスピンドル制御
    手段とを含む光ディスク情報記録再生装置であって、 前記ディスクに加わるコリオリ力を検出するコリオリ力
    検出手段と、 前記コリオリ力検出手段により検出されたコリオリ力の
    大きさによって、前記ディスクへの記録と前記記憶手段
    からの情報の読み出しを制御する記録制御手段とをさら
    に含み、 前記記録制御手段において、前記コリオリ力検出手段に
    より検出された前記コリオリ力の大きさが所定のしきい
    値を超えると、前記光学ヘッドによる前記ディスクへの
    記録及び前記記憶手段からの情報の読み出しを中断し、
    前記検出手段により検出された前記コリオリ力の大きさ
    が所定のしきい値以下になると、前記記憶手段からの情
    報の読み出しと前記光学ヘッドによる前記ディスクへの
    記録を再開させることを特徴とした光ディスク情報記録
    再生装置。
  2. 【請求項2】 前記記録制御手段において、前記コリオ
    リ力検出手段により検出されたコリオリ力の大きさが所
    定のしきい値を超えると、前記光学ヘッドによる前記デ
    ィスクへの記録及び前記記憶手段からの情報の読み出し
    を中断し、一定時間経過後に前記記憶手段からの情報の
    読み出しと前記光学ヘッドによる前記ディスクへの記録
    を再開させる請求項1記載の光ディスク情報記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】 前記コリオリ力検出手段が、外乱として
    の角速度を検出する角速度センサと、前記角速度センサ
    から出力される角速度とスピンドル制御手段から出力さ
    れるディスク回転数に基づいてコリオリ力を算出する計
    算機で構成される請求項1又は2記載の光ディスク情報
    記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記コリオリ力検出手段が、外乱として
    の加速度を検出する加速度センサと、前記加速度センサ
    から出力される加速度値と前記スピンドル制御手段から
    出力されるディスク回転数に基づいてコリオリ力を算出
    する計算機で構成される請求項1又は2記載の光ディス
    ク情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記加速度センサ2個を、前記2個の加
    速度センサの略中央が回転中心となるように配置し、前
    記回転中心を中心とした回転運動の加速度が正負同一に
    出力されるように前記2個の加速度センサを対向して配
    置する請求項4記載の光ディスク情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記コリオリ力検出手段が、前記ディス
    クの前記光学ヘッドに対するチルト量を検出するチルト
    センサと、検出されるチルト量と前記ヘッド制御手段か
    ら出力される前記光学ヘッドのディスク半径方向位置情
    報に基づいてコリオリ力を推定する推定器で構成される
    請求項1又は2記載の光ディスク情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記コリオリ力検出手段が、前記スピン
    ドル制御手段からの回転数情報に基づいてコリオリ力を
    推定する推定器で構成される請求項1又は2記載の光デ
    ィスク情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記コリオリ力検出手段が、前記ディス
    ク上の一点の変位量を検出する変位センサと、検出され
    る変位量に基づいてコリオリ力を推定する推定器で構成
    される請求項1又は2記載の光ディスク情報記録再生装
    置。
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