JP2000321960A - ホログラム形成用粘着フィルム、ホログラム撮影用乾板、及びそれを用いた画像形成方法 - Google Patents

ホログラム形成用粘着フィルム、ホログラム撮影用乾板、及びそれを用いた画像形成方法

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JP2000321960A
JP2000321960A JP2000063696A JP2000063696A JP2000321960A JP 2000321960 A JP2000321960 A JP 2000321960A JP 2000063696 A JP2000063696 A JP 2000063696A JP 2000063696 A JP2000063696 A JP 2000063696A JP 2000321960 A JP2000321960 A JP 2000321960A
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正基 勝間田
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健治 植田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラム露光時のハレーション防止のため
の反射防止層として粘着層を設けた場合において、ホロ
グラム記録光の入射角度が浅い角度になってもハレーシ
ョン防止効果が発揮できるホログラム形成に用いる粘着
フィルム、ホログラム撮影用乾板、及びそれを用いた画
像形成方法を提供する。 【解決手段】 ホログラム形成用粘着フィルムは、
(1)粘着剤に対して粘着剤の屈折率を調整し、且つ粘
着剤の粘着力を調整することができる物質を添加してな
る粘着剤組成物で形成された粘着層2、好ましくは、粘
着剤100重量%及びタッキファイヤー樹脂20〜50
重量%、さらに好ましくは、粘着剤40〜90重量%及
びタッキファイヤー樹脂10〜60重量%含む粘着剤組
成物で形成された粘着層2、及び、(2)該粘着層2を
支持する支持フィルム1を有する。該粘着層2の屈折率
は、ホログラム露光時のホログラム形成用記録材層5を
支持する透明基板6の屈折率に整合されているので、粘
着層と接する透明基板との界面において反射防止効果が
発揮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラム形成用
粘着フィルム、ホログラム撮影用乾板、及びそれを用い
た画像形成方法に関し、特に、撮影あるいは複製の際の
ハレーションを防止する層を設けたホログラム形成用粘
着フィルム、ホログラム撮影用乾板、及びそれを用いた
画像形成方法に関する。本発明は画像形成分野、光学素
子分野、隠し絵等に適用できる。
【0002】
【従来の技術】ホログラムは、立体像の表示用、計測
用、光学素子等に用いられている。従来、工業的にホロ
グラムを大量に複製する際には、次のようにしていた。
【0003】まず、ホログラムが必要な特性を確保でき
るよう、コンピュータを使用して計算し、結果を電子線
描画機により描画し、最初のホログラム原版を得る。
【0004】これとは別に、ガラス基板上にホログラム
形成用記録材を塗布して、ホログラム形成用記録材層を
形成したホログラム撮影用乾板を準備し、このホログラ
ム撮影用乾板のホログラム形成用記録材層上に、上記で
得られたホログラム原版のホログラム面が接するよう
に、ホログラム原版とホログラム撮影用乾板とを重ね合
わせ、ホログラム原版側から、レーザー光により露光す
る。
【0005】露光により、ホログラム原版のホログラム
の回折格子で回折した1次回折光とほぼ直進した0次回
折光とがホログラム形成用記録材層内で干渉し、この干
渉による縞に応じて、ホログラム形成用記録材層内で重
合が起こる。
【0006】露光後、必要な現像処理を行うことによ
り、ホログラム原版のホログラムが、ガラス基板上に塗
布されたホログラム形成用記録材層に複製される。
【0007】こうして複製されたホログラムは、そのま
ま使用されることもあるが、これを複製用原版として使
用し、前記と同様なホログラム撮影用乾板を準備し、複
製用原版としてのホログラム側を該ホログラム撮影用乾
板のホログラム形成用記録材層に向き合わせて、上記と
同様にして露光することにより、ホログラムの大量生産
が行われる。
【0008】再生照明光をホログラムの―方の側から入
射させて、回折光が反対側から出るホログラムは透過型
ホログラムとして知られている。透過型ホログラムを撮
影あるいは複製する際には、ホログラム撮影用乾板の表
側から物体光と参照光を入射させるが、その乾板の裏側
に達した物体光及び参照光は裏面で反射されてハレーシ
ョンとなり、不要な干渉縞が記録され、ホログラムの再
生特性を悪化させることになる。
【0009】したがって、通常、透過型ホログラム撮影
用乾板の裏面には、透過したレーザー光を吸収する層
(ハレーション防止層)を設け、裏面からの反射に起因
する不所望な干渉縞の発生を低減する方法が従来から用
いられている。ハレーション防止層は、色素を溶かした
樹脂溶液を塗布乾燥して設けるのが一般的であり、例え
ば、ポリビニルブチラール(PVB)のメチルエチルケ
トン溶液に適当量の色素を混和させたものがあげられ
る。
【0010】しかしながら、前記した従来の塗布法によ
るハレーション防止層の形成方法では、樹脂溶液を塗布
乾燥しなければならず、工程が煩雑であり、生産性が劣
っていると同時に、塗布溶液が反対側に回り込んでホロ
グラム形成用記録材面側を汚染する等の問題点があっ
た。また、高クリーン度を必要とする用途では、ホログ
ラム記録後にハレーション防止層を完全に取り除くため
に溶剤で拭き取る等の工程も必要であった。
【0011】このような問題点を解決するために、ハレ
ーション防止層をドライフィルム形態にすることによ
り、従来の製造工程を大幅に簡略化でき、ホログラム記
録後にハレーション防止層を簡単な工程で完全に取り除
くことができるホログラム形成用粘着フィルム、ホログ
ラム撮影用乾板、及びそれを用いた画像形成方法が、特
開平9−54539号公報により提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のホログラム形成においてハレーション防止層を
ドライフィルム形態にするために、粘着剤を用いる場
合、一般的な粘着剤の屈折率は約1.4〜1.46であ
り、ホログラム形成用記録材層を支持する透明基板の屈
折率約1.52前後とは屈折率差が大きいために、透明
基板と粘着層との界面で反射が生じ、粘着層でのハレー
ションの防止が十分ではないという問題点があった。
【0013】また、本発明者らは前記従来のハレーショ
ン防止層として粘着剤を用いるホログラム形成の場合、
ホログラム記録光の入射角度が50°、特に55°を超
え、境界面から見て浅い角度になると反射光が急激に増
大することを見いだした。
【0014】そこで本発明は、ハレーション防止層とし
て粘着剤を用いるホログラム形成に用いる粘着フィル
ム、ホログラム撮影用乾板、及びそれを用いた画像形成
方法において、粘着層でのハレーション防止が十分であ
り、しかもホログラム記録光の入射角度が50°、特に
55°を超え、境界面から見て浅い角度になってもハレ
ーション防止効果が発揮できる、ホログラム形成に用い
る粘着フィルム、ホログラム撮影用乾板、及びそれを用
いた画像形成方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明のホログラム形成用粘着フィルムは、
(1)粘着剤の屈折率を調整し且つ粘着剤の粘着力を調
整することができる物質を粘着剤に対して添加してなる
粘着剤組成物で形成された粘着層、及び、(2)該粘着
層を支持する支持フィルムを有することを特徴とする。
【0016】望ましくは、本発明のホログラム形成用粘
着フィルムは、(1)粘着剤40〜90重量%及びタッ
キファイヤー樹脂10〜60重量%を含むこと、好まし
くは、粘着剤40〜80重量%及びタッキファイヤー樹
脂20〜60重量%を含むことにより屈折率が整合され
てなる粘着剤組成物で形成された粘着層、及び、(2)
該粘着層を支持する支持フィルムを有することを特徴と
する。
【0017】また、本発明のホログラム形成用粘着フィ
ルムは、上記構成のホログラム形成用粘着フィルムにお
ける粘着層において支持フィルム側とは反対側に、使用
時に剥離可能なセパレータを設けてもよい。
【0018】また、本発明のホログラム形成用粘着フィ
ルムの層構成の態様として、粘着フィルム及び該粘着層
を支持するフィルムからなる積層構造上にさらに、粘着
フィルム及び該粘着層を支持するフィルムからなる積層
構造を積層してホログラム形成用粘着フィルムとしても
よい。
【0019】ここで、本発明のホログラム形成用粘着フ
ィルムにおける屈折率整合粘着剤組成物に、光吸収のた
めの着色剤を含有させることができる。
【0020】また、本発明のホログラム形成用粘着フィ
ルムにおける支持フィルムに、光吸収のための着色剤を
含有させることができる。又、着色剤を含有する樹脂層
を支持フィルム上にコーティングにより形成したものも
使用できる。
【0021】本発明のホログラム形成用粘着フィルムに
おける粘着剤組成物は、ホログラム記録光の入射側か
ら、順に、少なくともホログラム形成用記録材層/透明
基板/粘着層/支持フィルムからなるホログラム撮影用
乾板における粘着層の形成に使用されるべきものであ
り、且つ該粘着層は、ホログラム形成用記録材層へのホ
ログラム記録光の入射角度が50°〜65°であるとき
の粘着層の光反射率を0.01〜1%とすることができ
る。
【0022】本発明のホログラム形成用粘着フィルムに
おける粘着剤組成物は、少なくともホログラム形成用記
録材層/透明基板/粘着層/支持フィルムからなるホロ
グラム撮影用乾板における粘着層の形成に使用されるべ
きものであり、且つ前記粘着剤組成物は、前記透明基板
との屈折率差が0.03以下になるように屈折率が整合
されることが望ましい。
【0023】本発明のホログラム撮影用乾板は、上記し
たホログラム形成用粘着フィルムが、少なくともホログ
ラム形成用記録材層/透明基板/粘着層/支持フィルム
からなるホログラム撮影用乾板における、粘着層/支持
フィルムからなる積層構造に使用されてなることを特徴
とする。
【0024】本発明のホログラム形成用粘着フィルム或
いはホログラム撮影用乾板を用いた画像形成方法は、
(1)上記したホログラム形成用粘着フィルムを用い、
該粘着フィルムにセパレータが貼着されている場合には
該セパレータを剥離した後、セパレータが貼着されてい
ない場合にはそのままで、(2)粘着フィルムのセパレ
ータの無い粘着層側を、少なくともホログラム形成用記
録材層/透明基板からなる積層構造部材の透明基板側に
貼着して、少なくともホログラム形成用記録材層/透明
基板/粘着層/支持フィルムからなるホログラム撮影用
乾板を得、(3)該ホログラム撮影用乾板におけるホロ
グラム形成用記録材層側に、透過型ホログラム原版のホ
ログラム記録面をインデックスマッチング液を介して密
着させた後、(4)ホログラム記録光及び参照光を用い
てホログラム原版に光を入射することにより、ホログラ
ム形成用記録材層を露光した後、(5)露光されたホロ
グラム形成用記録材層を紫外線照射又は熱線照射により
現像した後、(6)粘着層/支持フィルムからなる粘着
フィルムを剥離することを特徴とする。
【0025】本発明においては、粘着剤40〜90重量
%及びタッキファイヤー樹脂10〜60重量%、好まし
くは、粘着剤40〜90重量%及びタッキファイヤー樹
脂20〜60重量%を含む屈折率が整合されてなる粘着
剤組成物で形成された粘着層をホログラム形成時のハレ
ーション防止のために用いているので、透明基板と粘着
層との屈折率差を減少させるように粘着層の屈折率を整
合させることにより、透明基板と粘着層との界面でのハ
レーションの防止が十分に対処でき、しかも、ホログラ
ム記録光の入射角度が50°、特に55°を超え、浅い
角度になってもハレーション防止効果が発揮できる。こ
のような入射角が浅い角度でもハレーションを防止して
使用できることから、本発明のホログラム形成用粘着フ
ィルム或いはホログラム撮影用乾板は、プリズムを用い
て光の入射角度を浅くしてホログラムを形成する分野、
例えば、隠し絵柄、画像形成分野、光学素子分野等に利
用できる。
【0026】本発明のホログラム形成用粘着フィルム
は、前記した特徴を有する粘着層/支持フィルムからな
る積層構造であるので、撮影あるいは複製の際にハレー
ションを防止する層をドライフィルム形態で簡単に設け
ることができ、製造工程を大幅に簡略化でき、かつ、ラ
ミネート装置へ適合させることもできる。また、ホログ
ラム撮影用乾板自身に汚れがなく、記録後にハレーショ
ン防止層を簡単な工程で完全に取り除くことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明のホログラム形成用
粘着フィルム、ホログラム撮影用乾板、及びそれを用い
た画像形成方法についてさらに詳細に説明する。
【0028】図1及び図2は、本発明のホログラム形成
用粘着フィルムの層構成を示す。図1において、2は粘
着層であり、粘着剤40〜90重量%及びタッキファイ
ヤー樹脂10〜60重量%、好ましくは粘着剤40〜8
0重量%及びタッキファイヤー樹脂20〜60重量%を
含むことにより屈折率が整合されてなる粘着剤組成物で
形成された粘着層であり、1は該粘着層2を支持する支
持フィルムである。本発明のホログラム形成用粘着フィ
ルムは、図2に示すように、粘着層2において支持フィ
ルム1側とは反対側に粘着層2を保護し使用時に容易に
剥離可能なセパレータ3が設けられていてもよい。
【0029】図3は、本発明のホログラム撮影用乾板の
層構成を示す。図3において、支持フィルム1と粘着層
2は前記に説明した図1のホログラム形成用粘着フィル
ム、或いは図2のホログラム形成用粘着フィルムからセ
パレータ3を剥離したものであり、4はホログラム形成
用記録材層を支持し且つ保護するための保護層、5はホ
ログラム形成用記録材層であり、6は透明基板である。
【0030】本発明のホログラム撮影用乾板を製造する
には、透明基板6の片方の面に対して、支持フィルム1
上に支持された粘着層2からなる粘着フィルムを貼着
し、透明基板6の他方の面に保護層4上に支持されたホ
ログラム形成用記録材料層5を貼着することにより本発
明のホログラム撮影用乾板を製造することができる。な
お、粘着層2上にさらにセパレータ3が設けられている
場合、或いはホログラム形成用記録材料層5上にさらに
セパレータ(図示していない)が設けられている場合に
は、これらの各部材を積層する前に、セパレータを剥離
しておく。
【0031】貼り付け作業において、セパレータを粘着
層2の界面から剥離する際に、剥離線等が発生したり、
透明基板6上に貼り付ける際に、気泡の抱き込み等が起
こり最終的に得られるホログラムの品質に悪影響を与え
ることがある。このような場合、支持フィルム1の厚み
を厚くし、ホログラム形成用粘着フィルムのコシを持た
せることが効果的である。また、図6に本発明のホログ
ラム形成用粘着フィルムの層構成の態様例を示すよう
に、セパレータ3/粘着層2/支持フィルム1からなる
積層構造の支持フィルム1上にさらに粘着層12、支持
フィルム13を積層することにより、ホログラム形成用
粘着フィルムのコシを持たせると同時に貼り付け時のク
ッション性を上げることができるので貼り付け品質を向
上させることができる。
【0032】図4は、本発明のホログラム撮影用乾板の
露光の状態を示す断面図である。図4において、前記に
説明した図3に示す本発明のホログラム撮影用乾板の保
護層4上に、必要に応じて、インデックスマッチング液
7(ただし、レリーフ型のホログラムを原版として使用
する場合には記録材料と原版との間にインデックスマッ
チング液は使用しない。)を塗布し、ホログラム原版8
のホログラム面とホログラム撮影用乾板のホログラム形
成用記録材層5と向き合うようにして平行に重ね合わせ
て密着させる。さらに、ホログラム原版8の上にプリズ
ム9を配置し、ホログラム記録光の入射角度が40°〜
75°が可能となるようにした。
【0033】ホログラム原版8のホログラム面とは反対
の側から種々の入射角度のレーザー光10で露光する。
露光は、例えば、アルゴンレーザー(波長514.5n
m)等のレーザー光10を入射して行う。この露光によ
り、ホログラム原版8で回折したレーザー光10″と回
折せずに進んだレーザー光10′とが干渉し、ホログラ
ム形成用記録材層5中にホログラム情報を与える。この
とき、透明基板6と粘着層2の界面における反射光11
は抑制され、ハレーションとして発生しない。
【0034】粘着層の種々の屈折率における、入射角度
と光反射率との関係 屈折率1.522の透明基板(垂直透過率10%)に接
している種々の屈折率を持つ粘着層において、透明基板
側から種々の入射角度で入射した光の透明基板と粘着層
の界面で発生する光の反射率を測定した。粘着層は屈折
率が、1.47、1.48、1.49、1.5、1.5
1、1.52、1.53の7種類を使用した。その結果
を図5において、縦軸に光反射率、横軸に入射角度とし
たグラフに示す。
【0035】図5によれば、光の入射角度が60°まで
は光反射率は入射角度の大きさに反比例して小さくなる
が、光の入射角度が60°を超えると、その光反射率は
減少乃至増大する。しかしながら、透明基板と粘着層の
各屈折率が近接していると光の入射角度が60°を超え
ても、その光反射率の減少は無視できる程度に小さくな
ることがわかる。
【0036】したがって、本発明のホログラム形成用粘
着フィルムの粘着層に使用される粘着剤組成物は、ホロ
グラム形成用記録材層を支持する透明基板との屈折率差
が0.03以下になるように、その屈折率が整合されて
いることが望ましい。
【0037】支持フィルム 本発明のホログラム形成用粘着フィルムに使用される支
持フィルムとしては、PETフィルム(特に、光学グレ
ードのもの)、トリアセチルセルロースフィルム、ポリ
プロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化
ビニルフィルム、アクリルフィルム、ポリビニルアルコ
ールフィルム、ポリエチレンビニルアルコールコポリマ
ーフィルム、各種フィルム共押し出しフィルム等がよ
い。
【0038】支持フィルムは粘着層と屈折率が略等しい
ことが好ましく、特に好ましくは屈折率差が0.03以
内である。しかしながら、粘着層が着色している場合は
この屈折率差の制約は緩和される。
【0039】粘着層 本発明のホログラム形成用粘着フィルムにおける粘着層
は、粘着剤40〜90重量%及びタッキファイヤー樹脂
10〜60重量%、好ましくは粘着剤40〜90重量%
及びタッキファイヤー樹脂20〜60重量%含んだ屈折
率が整合されてなる粘着剤組成物を用いて、形成されて
いる。このような配合比は、通常、一般的な粘着剤に配
合して使用されるタッキファイヤー樹脂の配合量よりも
遥かに多い量である。タッキファイヤー樹脂が10重量
%未満であると、粘着層の屈折率の整合機能がなく、ま
た60重量%を超えると粘着剤の粘着力が減少し過ぎて
しまうという不都合がある。
【0040】さらに、一般的な粘着剤の屈折率は約1.
4〜1.46であり、これに対してホログラム撮影用乾
板における一般的な透明基板の屈折率は例えば約1.5
2前後であることから、両者の屈折率差が大きいため、
粘着剤層と透明基板の界面において光反射が生じやすい
という従来の問題点に関して、本発明ではタッキファイ
ヤー樹脂が屈折率約1.5〜1.65(約1.60前
後)であることから、粘着剤40〜90重量%に対して
タッキファイヤー樹脂10〜60重量%、好ましくはホ
ログラムの形成に粘着剤40〜90重量%に対してタッ
キファイヤー樹脂20〜60重量%という高含有量配合
することにより、粘着層と透明基板との間の屈折率差を
解消させることができる。したがって、粘着層と透明基
板との界面での光反射を防止することができる。
【0041】しかしながら、透明基板の屈折率と粘着層
の屈折率を整合させ、且つ粘着剤の粘着力を所望の範囲
に調整する目的に対しては、このような性質を有する物
質ならば必ずしもタッキファイヤー樹脂以外の如何なる
物質でも添加することができる。また、透明基板の材料
によって、種々の屈折率のものが採用されるので、透明
基板の屈折率と粘着層の屈折率を整合させる目的に対し
ては、屈折率を調整できる物質が、タッキファイヤー樹
脂のように、粘着剤の屈折率よりも必ずしも高いもので
ある必然性はない。また、粘着剤の屈折率よりも高い屈
折率の物質と低い屈折率の物質を併用して粘着剤に添加
してもよい。要は、透明基板の屈折率と粘着層の屈折率
を整合させて、ハレーションの発生を防止でき、且つ粘
着剤に添加したときに透明基板に対して粘着層が適度な
粘着性(即ち、貼着時には貼着容易であ貼着力を保持
し、且つ剥離時に容易に剥離できる性質)となるような
物質であればよい。
【0042】剥離時の特性を考慮すると、透明基板から
の剥離強度は5〜300g/25mm、好ましくは10
〜100g/25mmとするとよい。剥離強度が小さ過
ぎると、作業中に剥がれ落ちる(めくれ等がおこる)可
能性があり、一方、強過ぎると機械的剥離が困難にな
る。また、紫外線照射、熱線照射等による現像処理後に
剥離する場合は、これら履歴を受けた後に剥離力が上記
の値になっていることが好ましいことは当然である。ま
た、粘着剤の凝集力も大切であり、剥離時に基板上に残
存する(のり残り)が起こらないレベルであることは必
要である。
【0043】また、上記タッキファイヤー樹脂の含有量
は、一般的な粘着剤に配合して使用されるタッキファイ
ヤー樹脂量よりも遥かに多い量であることから、粘着剤
の接着力を低下させることになる。本発明においては、
このようなタッキファイヤー樹脂の含有量は、ホログラ
ム形成用記録材層を露光し、現像した後、粘着フィルム
を剥離するときに良好な剥離性を発揮することができ
る。
【0044】本発明のホログラム形成用粘着フィルムに
おける粘着層の形成に使用される粘着剤としては、アク
リル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、またはこれらの共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、天然ゴム、カ
ゼイン、ゼラチン、ロジンエステル、テルペン樹脂、フ
ェノール系樹脂、スチレン系樹脂、クロマンインデン樹
脂、ポリビニルエーテル、シリコーン樹脂等、また、ア
ルファーシアノアクリレート系、シリコーン系、マレイ
ミド系、スチロール系、ポリオレフィン系、レゾルシノ
ール系、ポリビニルエーテル系、シリコーン系接着剤が
挙げられる。また、粘着剤層が、使用時にイソシアネー
ト系架橋剤、金属キレート系架橋剤等を添加して架橋す
る、所謂二液架橋型粘着剤を使用して形成することもで
きる。また、粘着剤層としてヒートシール剤を使用して
もよく、例えば、エチレン―酢酸ビニル共重合樹脂、ポ
リアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、
エチレン−イソブチルアクリレート共重合樹脂、ブチラ
ール樹脂、ポリ酢酸ビニル及びその共重合体、セルロー
ス誘導体、ポリメチルメクタリレート、ポリビニルエー
テル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリプロピレン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、
SBS、SIS、SEBS、SEPS等の熱可塑性エラ
ストマー、又は反応ホットメルト系樹脂等が挙げられ
る。粘着剤層の厚みとしては、4μm〜20μmとする
とよい。
【0045】粘着層に使用される粘着剤組成物に含まれ
るタッキファイヤー樹脂(粘着付与剤)としては、ロジ
ン系タッキファイヤー樹脂、テルペン系タッキファイヤ
ー樹脂、合成樹脂系タッキファイヤー、又はそれらの混
合物を用いることができる。
【0046】ロジン系タッキファイヤー樹脂としては、
例えば、ガムロジン、トール油ロジン、ウッドロジン、
水素添加ロジン、エステル化ロジン、二量化ロジン、多
量化ロジン、ライム化ロジン等のロジン系タッキファイ
ヤー〔例えば、ペトロジン♯80(商品名、三井化油化
学社製)、屈折率1.06(486nm)〕が挙げられ
る。また、テルペン系タッキファイヤー樹脂としては、
α−ピネン、βーピネンカンフェル、ジペンテン等の環
状テルペンを含むテルペン樹脂、テルペンフェノール樹
脂、芳香族変性テルペン等のテルペン系タッキファイヤ
ー、炭素数5の石油留分を重合して得られる炭素数5の
合成樹脂系タッキファイヤーで、イソプレン、シクロペ
ンタジエン、1,3―ペンタジエン、1ーペンテンの共
重合体、2−ペンテン、ジシクロペンタジエンの共重合
体、1,3―ペンタジエン主体の樹脂等の合成樹脂系タ
ッキファイヤー、炭素数6〜11の石油留分を重合して
得られる炭素数9の合成樹脂系タッキファイヤーで、イ
ンデン、スチレン、メチルインデン、αーメチルスチレ
ンの共重合体等の合成樹脂系タッキファイヤー、キシレ
ン系タッキファイヤー〔例えば、パインクリスタル K
E−100(商品名、荒川化学社製)、屈折率1.59
(486nm)〕が挙げられる。これらのタキファイヤ
ー樹脂の屈折率は約1.5〜1.65の範囲にある。タ
ッキファイヤー樹脂の使用量は、屈折率の大きいものは
添加量が少なくて済むので有利である。
【0047】しかしながら、粘着層の粘着性及び剥離性
と、粘着剤に対するタッキファイヤー樹脂の相溶性との
兼ね合い、且つ透明基板の屈折率と粘着層の屈折率を整
合させる総合的な観点で好ましいタッキファイヤーとそ
の添加量が決定される。
【0048】透明基板の屈折率と粘着層の屈折率を整合
させ、屈折率を適宜な値に容易に調整する目的のため
に、前記タッキファイヤー樹脂以外の粘着剤の屈折率よ
りも高い屈折率を持つ物質を添加してもよい。このよう
な物質には、例えば、芳香族化合物が挙げられ、さらに
具体的には、3−フェニルピリジン、2−フェニルピリ
ジン、ジフェニルスルフィド、1,1−ジフェニルエチ
レン、1′−ジアセトナフトン、1−ナフトアルデヒド
等が挙げられるが、そのヨウ素化物、臭化物であっても
よく、例えば、1−ブロモナフタレン、1,2−ジブロ
モベンゼン、3−ヨードアニリン等が挙げられる。
【0049】透明基板の屈折率と粘着層の屈折率を整合
させ、屈折率を適宜な値に容易に調整する目的のため
に、粘着剤の屈折率よりも低い屈折率を持つ物質を添加
してもよい。このような物質には、例えば、屈折率が
1.4以下のシリコーン系化合物、フッ素系化合物等が
挙げられる。
【0050】該シリコーン系化合物としては、例えば、
アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーン
オイル、カルボキシ変性シリコーンオイル、メタクリル
変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル等
のシリコーンオイルが挙げられ、このような化合物の商
品としては、例えば、信越化学工業(株)製「KF−8
58、屈折率1.394」、同「KF96−10、屈折
率1.399」、同「KF96L−1、屈折率1.38
2」等が挙げられる。また、トリメチルクロロシラン、
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、ジメチルジメトキシシラン、トリメチルメトキシシ
ラン等のシラン化合物、又は混合物が挙げられる。
【0051】また、フッ素系化合物としては、テトラフ
ルオロ酢酸、クロロトリフルオロエチレン、トリフルオ
ロメチルベンズアルデヒド、1,4−ビストリフルオロ
メチルベンゼン、トリフルオロメチルベンジルアルコー
ル、また、これら誘導体、又は混合物が挙げられる。
【0052】粘着層は、露光光の反射を防止する目的の
ために、露光光の波長を吸収する着色剤で着色されてい
てもよく、着色程度は、露光光に対する光学濃度が2.
0以上であることが好ましい。
【0053】光吸収層中の光の透過率をT、吸収率をα
(式中ではaで代用)、膜厚をtとすると、T=e-at
である。最適な膜厚tとしては1〜20μm、好ましく
は、2〜10μmであり、最適な透過率(垂直透過)は
1%未満であり、最適な反射率は70°付近の撮影角
(=ホログラム記録光の入射角度)でも1%未満であ
り、撮影角が50°〜65°であるときの粘着層の光反
射率が0.01〜1%である。光反射率は用いる各層の
樹脂の屈折率にも関係する。各層の屈折率が一致してい
るほど反射率は低くなる。
【0054】着色剤としては、ごく微細な粒子の顔料も
使用できるが、染料がより適している。具体的な染料と
しては、塩基性染料、酸性染料、直接染料、酸性媒染染
料、または媒染染料から選択された1種以上を使用する
ことができる。
【0055】染料の分類は様々であり、化学的構造によ
る分類としては、アゾ染料、アントラキノン染料、トリ
フェニルメタン染料、ピラゾロン染料、スチルべン染
料、ジフェニルメタン染料、アゾメチン染料、キサンテ
ン染料、アリザリン染料、アクリジン染料、キノンイミ
ン染料(アジン染料、オキサジン染料、チアジン染
料)、シアニン染料、キノリン染料、チアゾール染料、
メチン染料、ニトロ染料等がある。
【0056】顔料としては、アゾ顔料、アントラキノン
顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、ぺリレン・ぺ
リノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、キ
ノフタロン顔料、イソインドリノン顔料、フタロシアニ
ン顔料、アニリンブラック顔料、またはカーボンブラッ
ク顔料から選択された1種以上で、顔料の粒子径が0.
03〜0.3μmであるものを使用することが望まし
く、染料と顔料を混合して使用してもよい。
【0057】セパレータ 本発明のホログラム形成用粘着フィルムにおけるセパレ
ータとしては、前記支持フィルムと同様な材質のフィル
ムが使用可能であるが、支持フィルムと比較して剥離特
性の異なるものが好ましい。また、セパレータ中に上記
粘着層中に含有させる着色剤を含有させてもよい。
【0058】各層の剥離強度の関係 本発明のホログラム形成用粘着フィルムにおける各層間
の剥離強度の関係は、〔支持フィルム/粘着層〕≧〔粘
着層/セパレータ〕の関係にある。
【0059】透明基板 本発明のホログラム撮影用乾板に使用される透明基板と
しては、透明で剛性のある種々の材料が適用可能であ
り、各種ガラス基板、ポリカーボネート基板、アクリル
基板等があげられる。透明基板におけるホログラム感材
がつく側には、密着力(接着力)を改善するような物質
を設けることは有効である。したがって、必要に応じ
て、基板に適切なプライマー処理を施すと、接着性の改
良に有用である。例えば、ガラス基板の場合について言
えば、各種シランカップリング剤、アクリル系接着剤、
ポリウレタン接着剤等を塗布乾燥後、使用することが可
能である。透明基板は、ドライフィルム形態にして使用
することも可能である。
【0060】一方、透明基板における粘着層が設けられ
る側には、剥離性を調節する剤による層を設けるとよ
い。このような剥離性を調節する剤には、剥離力を強く
する(つきをよくする)もの或いは逆に剥離力を落とす
ものでもよい。剥離力を低下させるものとしては、シリ
コーン系剥離剤、フッ素系剥離剤等が挙げられる。
【0061】保護層 保護層の素材としては、例えば、厚さ1μm〜1mm、
好ましくは10μm〜100μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピ
レンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、アクリルフィ
ルム、トリアセチルセルロースフイルム、セルロースア
セテートブチレートフィルム、ポリエチレンビニルアル
コールコポリマーフィルム等の透明性が高く、平滑性が
高い樹脂フィルムをゴムローラ等で貼り合わせるとよ
い。
【0062】あるいは、透明樹脂フィルムを貼る替わり
に、トリアセチルセルロース、ポリビニルアルコール、
ポリメチルメタクリレート等のフィルム形成性のある材
料を溶解した塗料をスピンコート等により塗布する事に
より保護フィルムを形成してもよい。
【0063】保護層としては、熱可塑性樹脂からなるも
のも使用し得るが、熱硬化性樹脂を使用する熱硬化性樹
脂組成物、あるいは紫外線又は電子線照射により硬化す
る電離放射線硬化性樹脂組成物を用い、塗布後に加熱し
たり、電離放射線を照射して架橋硬化させることによ
り、さらに物理的、化学的な諸性能の向上したものとす
ることもでき、この場合、ホログラム撮影用乾板に露光
し、加熱等により現像する際に、ホログラム形成用記録
材層の伸縮を防止することができる。
【0064】保護層は、ホログラム形成用記録材層との
接着性を調整し、剥離可能に積層しておくことにより、
露光時にホログラム撮影用乾板から剥がして使用するこ
ともできる。
【0065】ホログラムの製造 本発明のホログラム撮影用乾板は、通常の干渉露光にも
用いられるし、ホログラム的な複製にも用いることが可
能である。後者の場合、使用するホログラム原版は、次
の(1)または(2)のいずれかである。即ち、(1)
必要な特性を生じるよう、コンピュータを使用して計算
し、計算結果を電子線描画機により、描画して得たもの
か、あるいは、(2)干渉露光により作製した体積型ホ
ログラムまたは、レリーフホログラムである。
【0066】上記のホログラム原版、本発明のホログラ
ム撮影用乾板を使用し、通常は、両者の間にインデック
スマッチング液を介して露光する。露光の方法は、透明
基板上にホログラム形成用記録材層を積層してあるホロ
グラム撮影用乾板上及び/又はホログラム原版の下面の
ホログラム面(=ホログラム記録面)に、必要に応じ、
インデックスマッチング液(レリーフ型のホログラムを
原版として使用する場合にはホログラム撮影用乾板と原
版との間にインデックスマッチング液は使用しない。)
を塗布し、ホログラム原版のホログラム面とホログラム
撮影用乾板のホログラム形成用記録材層とが向き合うよ
うにして平行に重ね合わせて密着させ、ホログラム原版
のホログラム面とは反対の側からレーザー光で露光する
もので、この工程自体は従来のものと同様である。
【0067】露光は、例えば、図4に示すように、アル
ゴンレーザー(波長514.5nm)等のレーザー光1
0を入射し、露光を行なう。この露光により、ホログラ
ム原版で回折した光10″と回折しないで進んだ光1
0′とが干渉し、ホログラム形成用記録材層中にホログ
ラム情報を与えるものである。
【0068】インデックスマッチング液は、キシレン等
の芳香族炭化水素を使用することが多く、比較的極性の
少ないものであるので、インデックスマッチング液がホ
ログラム形成用記録材の裏側にまわって、粘着層中の染
料が溶出するのを防止する意味で、粘着層に含有される
染料は、極性の高い溶媒に溶解し、極性の比較的低いイ
ンデックスマッチング液(代表的にはキシレン)には溶
解しないものであることが好ましい。
【0069】本発明のホログラム撮影用乾板は、透明基
板面に屈折率が接近した粘着層を有しているので、該粘
着層が無い場合に上記の回折光および回折しないで進ん
だ光が透明基板と外界との境界で反射することを防止す
る。透明基板と外界との界面で反射が起こるとホログラ
ムに不要干渉縞が生じ、液晶画面と合わせた時に画像に
縞がかぶってしまうが、ここでは反射が防止されている
ので、粘着層に入射した光は、その光で測定する光学濃
度が2.0以上の粘着層により減衰する。濃度2.0の
粘着層に法線方向に入射した場合、透過率は100分の
1となり、露光光がホログラム原版の法線に対し、角度
を持って入射する際には、100分の1よりも更に小さ
くなる。このため、粘着フィルムの裏面に達しても実質
上、反射して戻ってくることがない。 ’露光
後、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、カーボンアーク、キセ
ノンアーク、メタルハライドランプ等の光源から、0.
1〜10,000mJ/cm2 、好ましくは、10〜
1,000mJ/cm2 の紫外線照射により光重合開始
剤を分解する工程、または加熱処理、例えば、120℃
で120分の加熱により、光重合可能な化合物を拡散移
動させる工程を経て、安定な体積ホログラムとする。こ
れら紫外線照射、加熱処理が、安定化工程でもあり、現
像工程でもある。
【0070】その後、粘着フィルムを剥離して、透明基
板上にホログラムが積層された積層体を得る。
【0071】以上の工程を経ることにより、元のホログ
ラムの複製ができ、得られたホログラムは製品として使
用することができるが、さらに大量の複製用として使用
することもできる。
【0072】
【実施例】以下の実施例、比較例において、屈折率の測
定方法はJIS K7142(プラスチックの屈折率測
定方法)に準拠して行った。
【0073】〔実施例1〕タッキファイヤー樹脂量が好ましい場合の実施例 アクリル系粘着剤であるSKダイン1604N(商品
名:綜研化学社製)とキシレン系タッキファイヤー樹脂
であるパインクリスタルKE−100〔商品名:荒川化
学社製、屈折率1.5946(486nm)〕を6対4
の質量比率で混合し、さらにエポキシ系硬化剤であるE
−AX(商品名:綜研化学社製)を3.0重量%添加し
て、ホログラム撮影波長486nmにおける屈折率が
1.52の屈折率整合粘着剤組成物を得た。これに着色
剤として赤色染料Kayaset Red A−BR
(日本化薬製)を0.5wt%添加して、着色剤入り屈
折率整合粘着剤組成物を得た(屈折率1.52)。該粘
着剤組成物を支持フィルムとしてのPETフィルム(厚
さ50μm)上に厚さ100μmで均一に塗布すること
により粘着層を形成してホログラム形成用粘着フィルム
を得た。次いで、該粘着フィルムにおける粘着層上に、
屈折率1.52の透明基板(無アルカリガラス173
7:商品名、コーニング社製)を貼り合わせた。
【0074】得られた透明基板を貼り合わせたホログラ
ム形成用粘着フィルムにおける透明基板の粘着層の積層
されていない側から、波長488nmのS偏光のレーザ
ー光を入射角度55°〜75°で入射させたときの反射
率を測定した。その結果を下記の表1に示す。
【0075】一方、前記透明基板に貼付されたホログラ
ム形成用粘着フィルムを用い、透明基板の粘着層の積層
されていない側に、体積ホログラム形成用記録材を塗布
して体積ホログラム形成用記録材層を形成した。常法に
より、図4に示すように体積ホログラム形成用記録材層
5上に、保護層4とインデックスマッチング液7とホロ
グラム原版8を積層してホログラム撮影後、粘着層2を
剥離して、透明基板6上にホログラムが積層された積層
体を得た。粘着フィルムの粘着力が小さいときは容易に
剥離でき、糊残りしないので作業性がよい。
【0076】〔比較例〕比較のために、一般のアクリル
系粘着剤(屈折率1.465)と赤色PETフィルムか
らなる粘着層を上記と同じ透明基板に積層したときの前
記実施例1と同様にしてレーザー光を入射させたときの
反射率を比較例として下記の表1に示す。
【0077】
【表1】
【0078】表1によれば、本実施例のホログラム形成
用粘着フィルムは、比較例に比べて1けた小さい反射率
となることが分かる。
【0079】〔実施例2〕タッキファイヤー樹脂量が上限の場合の実施例 アクリル系粘着剤SKダイン1604N(商品名:綜研
化学社製)とキシレン系タッキファイヤー樹脂であるパ
インクリスタルKE−100〔商品名:荒川化学社製、
屈折率1.5946(486nm)〕を4対6の質量比
率で混合し、さらにエポキシ系硬化剤であるE−AX
(商品名:綜研化学社製)を3.0重量%添加して、ホ
ログラム撮影波長486nmにおける屈折率が1.54
35の屈折率整合粘着剤組成物を得た。該屈折率整合粘
着剤組成物を用いて前記実施例1と同様にして粘着フィ
ルムにおける粘着層上に、屈折率1.52の透明基板
(無アルカリガラス1737:商品名、コーニング社
製)を貼り合わせたところ、粘着性は剥離強度で50g
/25mmであった。
【0080】得られた透明基板を貼り合わせたホログラ
ム形成用粘着フィルムにおける透明基板の粘着層の積層
されていない側から、波長488nmのS偏光のレーザ
ー光を入射角度55°〜75°で入射させたときの反射
率を測定した。その結果を下記の表2に示す。
【0081】
【表2】
【0082】〔実施例3〕タッキファイヤー樹脂量が下限の場合の実施例 アクリル系粘着剤SKダイン1604N(商品名:綜研
化学社製)とキシレン系タッキファイヤー樹脂であるパ
インクリスタルKE−100〔商品名:荒川化学社製、
屈折率1.5946(486nm)〕を8対2の質量比
率で混合し、さらにエポキシ系硬化剤であるE−AX
(商品名:綜研化学社製)を3.0重量%添加して、ホ
ログラム撮影波長486nmにおける屈折率が1.48
の屈折率整合粘着剤を得た。該屈折率整合粘着剤を用い
て前記実施例1と同様にして粘着フィルムにおける粘着
層上に、屈折率1.52の透明基板(無アルカリガラス
1737:商品名、コーニング社製)を貼り合わせて前
記実施例1同様にして反射率を測定した。その結果を下
記の表3に示す。
【0083】
【表3】
【0084】〔実施例4〕前記実施例1で作製したホロ
グラム形成用粘着フィルムAの粘着剤側に、シリコン離
型処理を施したPET製の50μm厚のセパレータSP
−PET(商品名:東京セロファン紙製)を積層し、セ
パレータ/光吸収粘着層/支持フィルムの層構成からな
るホログラム形成用粘着フィルムBを得た。支持フィル
ムとなるPETフィルム側に粘着層/支持フィルムから
なる粘着フィルムであるフジクリア(商品名:リンテッ
ク)を貼り付けることによりセパレータ/光吸収粘着層
/支持フィルム/粘着層/支持フィルムの層構成からな
るホログラム形成用粘着フィルムCを得た。
【0085】ホログラム形成用粘着フィルムB、Cはセ
パレータを剥離した後、透明基材上に貼り付けたとこ
ろ、前記実施例1と同等の性能で使用可能であった。
【0086】
【発明の効果】本発明においては、粘着剤の屈折率を調
整し且つ粘着剤の粘着力を調整することができる物質を
粘着剤に対して添加してなる粘着剤組成物で粘着層が形
成されているので、好ましくは、粘着剤40〜90重量
%及びタッキファイヤー樹脂10〜60重量%、さらに
好ましくは粘着剤40〜80重量%及びタッキファイヤ
ー樹脂20〜60重量%を含む粘着剤組成物で粘着層が
形成されているので、例えば、高屈折率を持つタッキフ
ァイヤー樹脂により、粘着剤組成物の屈折率が上昇し
て、透明基板と粘着層との屈折率差を減少させるように
粘着層の屈折率を整合させることができる。従って、透
明基板と粘着層との界面での光反射を防止でき、ハレー
ションの防止ができる。しかも、ホログラム記録光の入
射角度が50°、特に55°を超え、浅い角度になって
も、即ち、入射角度が50°〜65°の光であっても、
粘着層の光反射率が0.01〜1%未満となり、ハレー
ションを防止することが可能となる。
【0087】本発明で使用する粘着剤に対するタッキフ
ァイヤー樹脂の量は、一般的な粘着剤に配合して使用さ
れるタッキファイヤー樹脂量よりも遥かに多い量である
ことから、粘着剤の接着力を低下させることになる。こ
のようなタッキファイヤー樹脂の含有量は、ホログラム
形成用記録材層を露光・現像した後、粘着フィルムを剥
離するときに、糊残り等がなく良好な剥離性を発揮する
ことができる。
【0088】本発明のホログラム形成用粘着フィルム
は、前記した特徴を有する粘着層/支持フィルムからな
る積層構造であるので、撮影あるいは複製の際にハレー
ションを防止する層をドライフィルム形態として簡単に
設けることができ、従来の塗布によるハレーション防止
層の形成に比べて、製造工程を大幅に簡略化でき、か
つ、ラミネート装置へ容易に適合させることもできる。
【0089】本発明のホログラム形成用粘着フィルム
は、前記した特徴を有する粘着層/支持フィルムからな
る積層構造であるので、ホログラム撮影用乾板自身が汚
れがなく、ホログラム記録後にハレーション防止層(粘
着層)をフィルム形態として容易に剥離することがで
き、従来の塗布工程によるものと比べて、水洗処理等の
必要がなく簡単な工程で完全に取り除くことができる。
したがって、本発明のホログラム形成用粘着フィルム、
ホログラム撮影用乾板、及びそれを用いた画像形成方法
は、大量生産工程に向いている。
【0090】本発明のホログラム形成用粘着フィルム
は、粘着剤の屈折率及び粘着力を調整することができる
物質、好ましくはタッキファイヤー樹脂を粘着剤に対し
て添加して、所望の屈折率及び粘着力に調節することに
より、種々の屈折率の透明基板に対しても用いることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホログラム形成用粘着フィルムの層構
成を示す。
【図2】本発明のホログラム形成用粘着フィルムの層構
成を示し、セパレータが設けられた態様である。
【図3】本発明のホログラム撮影用乾板の層構成を示
す。
【図4】本発明のホログラム撮影用乾板の露光の状態を
示す断面図である。
【図5】屈折率1.522の透明基板に接している種々
の屈折率を持つ粘着層において、透明基板側から種々の
入射角度で入射した光の透明基板と粘着層の界面で発生
する光の反射率の関係を示す。
【図6】本発明のホログラム形成用粘着フィルムの層構
成の態様例を示す。
【符号の説明】
1、13 支持フィルム 2、12 粘着層 3 セパレータ 4 保護層 5 ホログラム形成用記録材層 6 透明基板 7 インデックスマッチング液 8 ホログラム原版 9 プリズム 10,10′,10″ レーザー光 11 反射光

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)粘着剤の屈折率を調整し且つ粘着
    剤の粘着力を調整することができる物質を粘着剤に対し
    て添加してなる粘着剤組成物で形成された粘着層、及
    び、 (2)該粘着層を支持する支持フィルムを有するホログ
    ラム形成用粘着フィルム。
  2. 【請求項2】 (1)粘着剤40〜90重量%及びタッ
    キファイヤー樹脂10〜60重量%を含むことにより屈
    折率が整合されてなる粘着剤組成物で形成された粘着
    層、及び、 (2)該粘着層を支持する支持フィルムを有するホログ
    ラム形成用粘着フィルム。
  3. 【請求項3】 (1)粘着剤40〜90重量%及びタッ
    キファイヤー樹脂10〜60重量%含むことにより屈折
    率が整合されてなる粘着剤組成物で形成された粘着層、
    及び、 (2)該粘着層を支持する支持フィルム、及び、 (3)該粘着層において支持フィルム側とは反対側に設
    けたセパレータを有するホログラム形成用粘着フィル
    ム。
  4. 【請求項4】 前記屈折率整合粘着剤組成物は着色剤を
    含むことを特徴とする請求項1、2又は3記載のホログ
    ラム形成用粘着フィルム。
  5. 【請求項5】 前記支持フィルムは着色剤を含むことを
    特徴とする請求項1、2又は3記載のホログラム形成用
    粘着フィルム。
  6. 【請求項6】 前記粘着剤組成物は、ホログラム記録光
    の入射側から、順に、少なくともホログラム形成用記録
    材層/透明基板/粘着層/支持フィルムからなるホログ
    ラム撮影用乾板における粘着層の形成に使用されるべき
    ものであり、且つ該粘着層は、ホログラム形成用記録材
    層へのホログラム記録光の入射角度が50°〜65°で
    あるときの粘着層の光反射率が0.01〜1%である請
    求項1、2又は3記載のホログラム形成用粘着フィル
    ム。
  7. 【請求項7】 前記粘着剤組成物は、少なくともホログ
    ラム形成用記録材層/透明基板/粘着層/支持フィルム
    からなるホログラム撮影用乾板における粘着層の形成に
    使用されるべきものであり、且つ該粘着層は、該透明基
    板との屈折率差が0.03以下になるように屈折率が整
    合されていることを特徴とする請求項1、2、3、4又
    は5記載のホログラム形成用粘着フィルム。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6又は7記
    載のホログラム形成用粘着フィルムが、少なくともホロ
    グラム形成用記録材層/透明基板/粘着層/支持フィル
    ムからなるホログラム撮影用乾板における、粘着層/支
    持フィルムからなる積層構造に使用されてなることを特
    徴とするホログラム撮影用乾板。
  9. 【請求項9】 (1)粘着剤の屈折率を調整し且つ粘着
    剤の粘着力を調整することができる物質を添加してなる
    粘着剤組成物を用いて支持フィルム上に粘着層を形成し
    てホログラム形成用粘着フィルムとなし、該粘着フィル
    ムにセパレータが貼着されている場合には該セパレータ
    を剥離した後、セパレータが貼着されていない場合には
    そのままで、 (2)粘着フィルムのセパレータの無い粘着層側を、少
    なくともホログラム形成用記録材層/透明基板からなる
    積層構造部材の透明基板側に貼着して、少なくともホロ
    グラム形成用記録材層/透明基板/粘着層/支持フィル
    ムからなるホログラム撮影用乾板を得、 (3)該ホログラム撮影用乾板におけるホログラム形成
    用記録材層側に、透過型ホログラム原版のホログラム記
    録面をインデックスマッチング液を介して密着させた
    後、 (4)ホログラム記録光及び参照光を用いてホログラム
    原版に光を入射することにより、ホログラム形成用記録
    材層を露光した後、 (5)露光されたホログラム形成用記録材層を紫外線照
    射又は熱線照射により現像した後、 (6)粘着層/支持フィルムからなる粘着フィルムを剥
    離することを特徴とする画像形成方法。
  10. 【請求項10】 (1)請求項2、3、4、5、6又は
    7記載のホログラム形成用粘着フィルムを用い、該粘着
    フィルムにセパレータが貼着されている場合には該セパ
    レータを剥離した後、セパレータが貼着されていない場
    合にはそのままで、 (2)粘着フィルムのセパレータの無い粘着層側を、少
    なくともホログラム形成用記録材層/透明基板からなる
    積層構造部材の透明基板側に貼着して、少なくともホロ
    グラム形成用記録材層/透明基板/粘着層/支持フィル
    ムからなるホログラム撮影用乾板を得、 (3)該ホログラム撮影用乾板におけるホログラム形成
    用記録材層側に、透過型ホログラム原版のホログラム記
    録面をインデックスマッチング液を介して密着させた
    後、 (4)ホログラム記録光及び参照光を用いてホログラム
    原版に光を入射することにより、ホログラム形成用記録
    材層を露光した後、 (5)露光されたホログラム形成用記録材層を紫外線照
    射又は熱線照射により現像した後、 (6)粘着層/支持フィルムからなる粘着フィルムを剥
    離することを特徴とする画像形成方法。
  11. 【請求項11】 請求項1、2、3、4、5、6又は7
    記載のホログラム形成用粘着フィルムにおいて、粘着フ
    ィルム及び該粘着層を支持するフィルムからなる積層構
    造上にさらに、粘着フィルム及び該粘着層を支持するフ
    ィルムからなる積層構造を積層したことを特徴とするホ
    ログラム形成用粘着フィルム。
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