JP2000321603A - アクティブマトリクス型表示装置 - Google Patents

アクティブマトリクス型表示装置

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JP2000321603A
JP2000321603A JP2000053470A JP2000053470A JP2000321603A JP 2000321603 A JP2000321603 A JP 2000321603A JP 2000053470 A JP2000053470 A JP 2000053470A JP 2000053470 A JP2000053470 A JP 2000053470A JP 2000321603 A JP2000321603 A JP 2000321603A
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Jun Koyama
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Tomohito Murakami
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮蔽膜とコモン線とを接続しないで良質な画
像表示を行うことができるアクティブマトリクス型表示
装置を提供する。 【解決手段】 前記遮蔽膜はフローティングになってお
り、画素電極と前記遮蔽膜との間に第1の誘電体を有
し、遮蔽膜と前記コモン線との間に第2の誘電体を有す
ることを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は絶縁表面を有する
基板上に薄膜トランジスタ(以下、TFTという)で構
成された回路を有する半導体装置およびその作製方法に
関する。特に本願発明は、画素マトリクス回路とその周
辺に設けられる駆動回路を同一基板上に設けた液晶表示
装置に代表される電気光学装置、および電気光学装置を
搭載した電子機器に関する。尚、本願明細書において半
導体装置とは、半導体特性を利用することで機能する装
置全般を指し、上記電気光学装置およびその電気光学装
置を搭載した電子機器も半導体装置に含む。
【0002】
【従来の技術】最近、安価なガラス基板上に薄膜トラン
ジスタ(TFT)を作製する技術が急速に発達してきて
いる。その理由は、アクティブマトリクス型液晶表示装
置の需要が高まったことにある。アクティブマトリクス
型液晶表示装置は、マトリクス状に配置された数十〜数
百万個もの各画素のそれぞれに薄膜トランジスタを配置
し、各画素電極に出入りする電荷を薄膜トランジスタの
スイッチング機能により制御するものである。
【0003】各画素電極と対向電極との間には液晶が挟
み込まれ、一種のコンデンサを形成している。従って、
薄膜トランジスタによりこのコンデンサへの電荷の出入
りを制御することで液晶の電気光学的特性を変化させ、
液晶パネルを透過する光を制御して画像表示を行うこと
ができる。また、このような構成でなるコンデンサは電
流のリークにより次第にその保持電圧が減少するため、
液晶の電気光学特性が変化して画像表示のコントラスト
が悪化するという問題を持つ。
【0004】そこで、液晶で構成されるコンデンサと直
列に保持容量と呼ばれる別のコンデンサを設置し、リー
ク等で損失した電荷を液晶で構成されるコンデンサに供
給する構成が一般的となっている。
【0005】保持容量の構造は様々であるが、遮蔽膜と
画素電極との間に誘電体としての酸化膜を挟み込んだ構
造が挙げられる。遮蔽膜とは、透過型液晶表示装置の画
素マトリクス部において、薄膜トランジスタが光の照射
によって導電性が変動するのを防止するための、遮光性
を有する被膜である。
【発明が解決しようとする課題】遮蔽膜と画素電極との
間に誘電体を挟み込んだ構造の保持容量は、遮蔽膜を一
定の電位に保つために、基準電位が印加されたコモン線
に接続されている。
【0006】そこで工程上、遮蔽膜をパターニングによ
って形成した後に、遮蔽膜とコモン線を接続するため
に、遮蔽膜とコモン線との間に設けられた層間絶縁膜に
コンタクトホールをあける必要があった。コンタクトホ
ールはマスクを用いたフォトリソグラフィーによって形
成される。
【0007】アクティブマトリクス型液晶表示装置は、
その作製工程においてマスクを用いたフォトリソグラフ
ィーを、遮蔽膜とコモン線の間に設けられた層間絶縁膜
にコンタクトホールをあける工程の他に、例えば活性層
の形成工程、ゲート絶縁膜の形成工程、画素電極の形成
工程、ゲート線及びソース信号線の形成工程等で行って
いる。マスクを用いたフォトリソグラフィーは、アクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置の作製工程数を増やす要
因となっており、高い歩留まりを達成するためには、作
製工程数を減らすことが望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】アクティブマトリクス型
液晶表示装置において、画素TFTに接続しているソー
ス信号線に逆の極性の電圧を印加する駆動方法をソース
ライン反転という。このソースライン反転とは、液晶に
常に1つの向きの電界が印加されることによって、液晶
が劣化するのを防ぐために行われる。図4に示すよう
に、ソース信号線1ラインごとに極性が逆の信号を印加
し、1フレーム期間ごとに信号の極性を反転させること
で、液晶に常に1つの向きの電界が印加されることによ
って液晶が劣化するのを防ぐ。1フレーム期間とは全て
の画素が1つの画面を表示する期間を示す。
【0009】このソースライン反転を用いた場合、遮蔽
膜の電位の変動も平均化される。そのために、遮蔽膜を
一定の電位(基準電位)に保たれたコモン線に接続しな
くても、遮蔽膜の電位は時間的に平均を取るとほぼ一定
に保たれるので、遮蔽膜と画素電極との間に誘電体を挟
み込んだ構造の保持容量において、遮蔽膜をフローティ
ングにすることが可能になる。よって遮蔽膜をパターニ
ングによって形成した後に、遮蔽膜とコモン線とを接続
するために、遮蔽膜とコモン線との間に設けられた層間
絶縁膜にマスクを用いたフォトリソグラフィーによって
コンタクトホールをあける必要がなくなる。よってアク
ティブマトリクス型液晶表示装の作製工程を削減し、高
い歩留まりを達成することが可能になり、またその作製
コストを抑えることが可能になる。
【0010】また上記構成に加えて、遮蔽膜とコモン線
との間に大容量のカップリング容量を形成すると、遮蔽
膜の電位の変動ΔVが小さくなる。ΔVは遮蔽膜とコモ
ン線との間に形成されるカップリング容量の容量値Cと
遮蔽膜にかかる電荷量Qによって、その値が決まる。し
かし、電荷量Qは画素数、ソース信号線に入力される信
号の電圧の値によって固定されてしまうので、実際には
遮蔽膜の電位の変動ΔVの値はカップリング容量の容量
値Cによって決定されてしまう。このCの値が大きけれ
ば大きいほどΔVは小さくなり、遮蔽膜の電位をより一
定に保つことが可能になる。
【0011】遮蔽膜をフローティングにして遮蔽膜とコ
モン線との間に大容量のカップリング容量を形成した場
合、上述した遮蔽膜をフローティングにするだけの構成
と同じく、遮蔽膜とコモン線との間に設けられた層間絶
縁膜にマスクを用いたフォトリソグラフィーによってコ
ンタクトホールをあける必要がなくなる。カップリング
容量の容量値は、ゲート信号線1ラインに画素TFTを
介して接続されている全ての保持容量の容量値の合計の
10倍以上であれば良い。よってアクティブマトリクス
型液晶表示装置の作製工程を削減し、高い歩留まりを達
成することが可能になり、またその作製コストを抑える
ことが可能になる。またそれに加えて、遮蔽膜をフロー
ティングにして遮蔽膜とコモン線との間に大容量のカッ
プリング容量を形成した場合は、遮蔽膜の電位をさらに
一定に保つことが可能になるため、良好なコントラスト
を得ることができる。
【0012】以下に本願発明の構成を述べる。
【0013】本願発明のある実施の形態によると、複数
の画素TFTと、前記画素TFTに電気的に接続された
画素電極と、遮蔽膜とが設けられた基板を有するアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置であって、前記遮蔽膜は
フローティングになっており、前記画素電極と前記遮蔽
膜との間に誘電体を有することを特徴とするアクティブ
マトリクス型液晶表示装置が提供される。このことによ
って上記目的が達成される。
【0014】また本願発明のある実施の形態によると、
複数のソース信号線と、複数のゲート信号線と、複数の
画素TFTと、前記画素TFTに電気的に接続された画
素電極と、遮蔽膜とが設けられた基板を有するアクティ
ブマトリクス型液晶表示装置であって、前記複数の画素
TFTは前記ソース信号線と前記ゲート信号線に電気的
に接続されており、前記遮蔽膜はフローティングになっ
ており、前記画素電極と前記遮蔽膜との間に誘電体が設
けられており、前記複数のソース信号線1本ごとに極性
が逆の信号を印加し、前記複数のソース信号線のそれぞ
れに印加される前記信号の極性を1フレーム期間ごとに
反転させることを特徴とするアクティブマトリクス型液
晶表示装置が提供される。このことによって上記目的が
達成される。
【0015】また本願発明のある実施の形態によると、
複数のソース信号線と、複数のゲート信号線と、複数の
画素TFTと、画素電極と、遮蔽膜とが設けられた第1
の基板と、対向電極が設けられた第2の基板と、前記画
素電極と前記対向電極との間に挟まれた液晶と、を有す
るアクティブマトリクス型液晶表示装置において、前記
各画素TFTは、ゲート電極と、ゲート絶縁膜と、ソー
ス領域、ドレイン領域及びチャネル形成領域を有する活
性層とを有し、前記ゲート電極は前記ゲート信号線に接
続されており、前記ソース領域またはドレイン領域は前
記ソース信号線に接続されており、前記ドレイン領域ま
たはソース領域は前記画素電極に接続されており、前記
画素電極と前記遮蔽膜の間に誘電体が設けられており、
前記遮蔽膜はフローティングになっており、前記複数の
ソース信号線1本ごとに極性が逆の信号を印加し、前記
複数のソース信号線のそれぞれに印加される前記信号の
極性を1フレーム期間ごとに反転させることを特徴とす
るアクティブマトリクス型液晶表示装置が提供される。
このことによって上記目的が達成される。
【0016】また本願発明のある実施の形態によると、
複数のソース信号線と、複数のゲート信号線と、複数の
画素TFTと、画素電極と、遮蔽膜とが設けられた第1
の基板と、対向電極が設けられた第2の基板と、前記画
素電極と前記対向電極との間に挟まれた液晶と、を有す
るアクティブマトリクス型液晶表示装置において、前記
各画素TFTは、ゲート電極と、ゲート絶縁膜と、活性
層とを有し、前記活性層はチャネル形成領域と、前記チ
ャネル形成領域に接している第2の不純物領域と、前記
第2の不純物領域に接している第1の不純物領域を有
し、前記ゲート電極は前記ゲート信号線に接続されてお
り、前記第1の不純物領域の一方は前記画素電極に接続
されており、前記第1の不純物領域のもう一方は前記ソ
ース信号線に接続されており、前記画素電極と前記遮蔽
膜の間に誘電体が設けられており、前記遮蔽膜はフロー
ティングになっており、前記第2の不純物領域は、前記
ゲート絶縁膜を介して、前記ゲート電極と重なってお
り、前記複数のソース信号線1本ごとに極性が逆の信号
を印加し、前記複数のソース信号線のそれぞれに印加さ
れる前記信号の極性を1フレーム期間ごとに反転させる
ことを特徴とするアクティブマトリクス型液晶表示装置
が提供される。このことによって上記目的が達成され
る。
【0017】また本願発明のある実施の形態によると、
複数のソース信号線と、複数のゲート信号線と、複数の
画素TFTと、画素電極と、遮蔽膜とが設けられた第1
の基板と、対向電極が設けられた第2の基板と、前記画
素電極と前記対向電極との間に挟まれた液晶と、を有す
るアクティブマトリクス型液晶表示装置において、前記
各画素TFTは、ゲート電極と、ゲート絶縁膜と、活性
層とを有し、前記活性層はチャネル形成領域と、前記チ
ャネル形成領域に接している第2の不純物領域と、前記
チャネル形成領域を挟んで設けられた第1の不純物領域
とを有し、前記ゲート電極は前記ゲート信号線に接続さ
れており、前記第1の不純物領域の一方は前記画素電極
に接続されており、前記第1の不純物領域のもう一方は
前記ソース信号線に接続されており、前記画素電極と前
記遮蔽膜の間に誘電体が設けられており、前記遮蔽膜は
フローティングになっており、前記第2の不純物領域
は、前記ゲート絶縁膜を介して、前記ゲート電極と重な
っており、前記複数のソース信号線1本ごとに極性が逆
の信号を印加し、前記複数のソース信号線のそれぞれに
印加される前記信号の極性を1フレーム期間ごとに反転
させることを特徴とするアクティブマトリクス型液晶表
示装置が提供される。このことによって上記目的が達成
される。
【0018】前記誘電体は、前記遮蔽膜を陽極酸化して
形成される陽極酸化膜であっても良い。
【0019】前記遮蔽膜は、アルミニウム(Al)、チ
タン(Ti)またはタンタル(Ta)を有する膜であっ
ても良い。
【0020】前記遮蔽膜は100〜300nmの厚さで
あっても良い。
【0021】前記ゲート電極は、チタン(Ti)、タン
タル(Ta)、タングステン(W)、モリブデン(M
o)、から選ばれた一種または複数種の元素を有してい
ても良い。
【0022】前記アクティブマトリクス型液晶表示装置
を3つ備えたリアプロジェクターであっても良い。
【0023】前記アクティブマトリクス型液晶表示装置
を3つ備えたフロントプロジェクターであっても良い。
【0024】前記アクティブマトリクス型液晶表示装置
を1つ備えた単板式リアプロジェクターであっても良
い。
【0025】前記アクティブマトリクス型液晶表示装置
を2備えたゴーグル型ディスプレイであっても良い。
【0026】また本願発明のある実施の形態によると、
複数の画素TFT及び前記複数の画素TFTに電気的に
接続された画素電極を有する画素マトリクス部と、遮蔽
膜と、一定の基準電位に保たれたコモン線とが設けられ
た基板を有するアクティブマトリクス型液晶表示装置で
あって、前記遮蔽膜はフローティングになっており、前
記画素電極と前記遮蔽膜との間に第1の誘電体を有し、
前記遮蔽膜と前記コモン線との間に第2の誘電体を有
し、前記第2の誘電体は前記画素マトリクス部と重なら
ないことを特徴とするアクティブマトリクス型液晶表示
装置が提供される。このことによって上記目的が達成さ
れる。
【0027】また本願発明のある実施の形態によると、
複数の画素TFT及び前記複数の画素TFTに電気的に
接続された画素電極を有する画素マトリクス部と、複数
のソース信号線と、複数のゲート信号線と、遮蔽膜と、
一定の基準電位に保たれたコモン線とが設けられた基板
を有するアクティブマトリクス型液晶表示装置であっ
て、前記複数の画素TFTは前記ソース信号線と前記ゲ
ート信号線に電気的に接続されており、前記遮蔽膜はフ
ローティングになっており、前記画素電極と前記遮蔽膜
との間に第1の誘電体を有し、前記遮蔽膜と前記コモン
線との間に第2の誘電体を有し、前記第2の誘電体は前
記画素マトリクス部と重なっておらず、前記複数のソー
ス信号線1本ごとに極性が逆の信号を印加し、前記複数
のソース信号線のそれぞれに印加される前記信号の極性
を1フレーム期間ごとに反転させることを特徴とするア
クティブマトリクス型液晶表示装置が提供される。この
ことによって上記目的が達成される。
【0028】また本願発明のある実施の形態によると、
複数の画素TFT及び前記複数の画素TFTに電気的に
接続された画素電極を有する画素マトリクス部と、複数
のソース信号線と、複数のゲート信号線と、遮蔽膜と、
一定の基準電位に保たれたコモン線とが設けられた第1
の基板と、対向電極が設けられた第2の基板と、前記画
素電極と前記対向電極との間に挟まれた液晶と、を有す
るアクティブマトリクス型液晶表示装置において、前記
各画素TFTは、ゲート電極と、ゲート絶縁膜と、ソー
ス領域、ドレイン領域及びチャネル形成領域を有する活
性層とを有し、前記ゲート電極は前記ゲート信号線に接
続されており、前記ソース領域またはドレイン領域は前
記ソース信号線に接続されており、前記ドレイン領域ま
たはソース領域は前記画素電極に接続されており、前記
遮蔽膜はフローティングになっており、前記画素電極と
前記遮蔽膜との間に第1の誘電体を有し、前記遮蔽膜と
前記コモン線との間に第2の誘電体を有し、前記第2の
誘電体は前記画素マトリクス部と重なっておらず、前記
複数のソース信号線1本ごとに極性が逆の信号を印加
し、前記複数のソース信号線のそれぞれに印加される前
記信号の極性を1フレーム期間ごとに反転させることを
特徴とするアクティブマトリクス型液晶表示装置が提供
される。このことによって上記目的が達成される。
【0029】また本願発明のある実施の形態によると、
複数の画素TFT及び前記複数の画素TFTに電気的に
接続された画素電極を有する画素マトリクス部と、複数
のソース信号線と、複数のゲート信号線と、遮蔽膜と、
一定の基準電位に保たれたコモン線とが設けられた第1
の基板と、対向電極が設けられた第2の基板と、前記画
素電極と前記対向電極との間に挟まれた液晶と、を有す
るアクティブマトリクス型液晶表示装置において、前記
各画素TFTは、ゲート電極と、ゲート絶縁膜と、活性
層とを有し、前記活性層はチャネル形成領域と、前記チ
ャネル形成領域に接している第2の不純物領域と、前記
第2の不純物領域に接している第1の不純物領域を有
し、前記ゲート電極は前記ゲート信号線に接続されてお
り、前記第1の不純物領域の一方は前記画素電極に接続
されており、前記第1の不純物領域のもう一方は前記ソ
ース信号線に接続されており、前記遮蔽膜はフローティ
ングになっており、前記画素電極と前記遮蔽膜との間に
第1の誘電体を有し、前記遮蔽膜と前記コモン線との間
に第2の誘電体を有し、前記第2の誘電体は前記画素マ
トリクス部と重なっておらず、前記第2の不純物領域
は、前記ゲート絶縁膜を介して、前記ゲート電極と重な
っており、前記複数のソース信号線1本ごとに極性が逆
の信号を印加し、前記複数のソース信号線のそれぞれに
印加される前記信号の極性を1フレーム期間ごとに反転
させることを特徴とするアクティブマトリクス型液晶表
示装置が提供される。このことによって上記目的が達成
される。
【0030】また本願発明のある実施の形態によると、
複数の画素TFT及び前記複数の画素TFTに電気的に
接続された画素電極を有する画素マトリクス部と、複数
のソース信号線と、複数のゲート信号線と、遮蔽膜と、
一定の基準電位に保たれたコモン線とが設けられた第1
の基板と、対向電極が設けられた第2の基板と、前記画
素電極と前記対向電極との間に挟まれた液晶と、を有す
るアクティブマトリクス型液晶表示装置において、前記
各画素TFTは、ゲート電極と、ゲート絶縁膜と、活性
層とを有し、前記活性層はチャネル形成領域と、前記チ
ャネル形成領域に接している第2の不純物領域と、前記
チャネル形成領域を挟んで設けられた第1の不純物領域
とを有し、前記ゲート電極は前記ゲート信号線に接続さ
れており、前記第1の不純物領域の一方は前記画素電極
に接続されており、前記第1の不純物領域のもう一方は
前記ソース信号線に接続されており、前記遮蔽膜はフロ
ーティングになっており、前記画素電極と前記遮蔽膜と
の間に第1の誘電体を有し、前記遮蔽膜と前記コモン線
との間に第2の誘電体を有し、前記第2の誘電体は前記
画素マトリクス部と重なっておらず、前記第2の不純物
領域は、前記ゲート絶縁膜を介して、前記ゲート電極と
重なっており、前記複数のソース信号線1本ごとに極性
が逆の信号を印加し、前記複数のソース信号線のそれぞ
れに印加される前記信号の極性を1フレーム期間ごとに
反転させることを特徴とするアクティブマトリクス型液
晶表示装置が提供される。このことによって上記目的が
達成される。
【0031】また本願発明のある実施の形態によると、
複数の画素TFT及び前記複数の画素TFTに電気的に
接続された画素電極を有する画素マトリクス部と、遮蔽
膜と、一定の基準電位に保たれたコモン線と、ソース信
号線駆動回路とが設けられた第1の基板と、対向遮蔽膜
が設けられた第2の基板と、を有するアクティブマトリ
クス型液晶表示装置において、前記遮蔽膜はフローティ
ングになっており、前記画素電極と前記遮蔽膜との間に
第1の誘電体を有し、前記遮蔽膜と前記コモン線との間
に第2の誘電体を有し、前記第2の誘電体は前記画素マ
トリクス部と重なっておらず、前記ソース信号線駆動回
路はサンプリング回路を有しており、前記対向遮蔽膜
は、前記遮蔽膜の一部及び前記サンプリング回路と重な
っていることを特徴とするアクティブマトリクス型液晶
表示装置が提供される。このことによって上記目的が達
成される。
【0032】前記第1の誘電体は、前記遮蔽膜を陽極酸
化して形成される陽極酸化膜であっても良い。
【0033】前記第2の誘電体は、前記遮蔽膜を陽極酸
化して形成される陽極酸化膜であっても良い。
【0034】前記遮蔽膜は、アルミニウム(Al)、チ
タン(Ti)またはタンタル(Ta)を有する膜であっ
ても良い。
【0035】前記遮蔽膜は100〜300nmの厚さで
あっても良い。
【0036】前記ゲート電極は、チタン(Ti)、タン
タル(Ta)、タングステン(W)、モリブデン(M
o)、から選ばれた一種または複数種の元素を有してい
ても良い。
【0037】前記アクティブマトリクス型液晶表示装置
を3つ備えたリアプロジェクターであっても良い。
【0038】前記アクティブマトリクス型液晶表示装置
を3つ備えたフロントプロジェクターであっても良い。
【0039】前記アクティブマトリクス型液晶表示装置
を1つ備えた単板式リアプロジェクターであっても良
い。
【0040】前記アクティブマトリクス型液晶表示装置
を2つ備えたゴーグル型ディスプレイであっても良い。
【0041】なお、本願発明の遮蔽膜は寄生容量の影響
を避けるため、ソース信号線駆動回路上に設けないこと
が好ましい。
【0042】
【発明の実施の形態】以下に本願発明を、実施例をもっ
て説明する。ただし、本願発明は、以下の実施例に限定
されるわけではない。
【0043】
【実施例】 図1〜図31を用いて、本願発明の実施例
を説明する。
【0044】(実施例1)本実施例では、本願発明を用
いたアクティブマトリクス型液晶表示装置の一例につい
て、図1を用いて説明する。
【0045】図1に本願発明の保持容量を用いたアクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置の回路図の一例を示す。
ソース信号線駆動回路11、ゲート信号線駆動回路1
2、アクティブマトリクス回路13、画素TFT14、
画素電極と対向電極との間に液晶を挟んだ液晶セル1
5、画素電極と遮蔽膜の間に誘電体を挟んで形成される
保持容量16、ソース信号線17、ゲート信号線18が
図1に示されるように設けられている。ソース信号線駆
動回路11とゲート信号線駆動回路12は、一般に駆動
回路と総称されている。この駆動回路は、アクティブマ
トリクス回路でなる画素マトリクス部と同一基板上に一
体形成されている。
【0046】また、アクティブマトリクス部13では、
ソース信号線駆動回路11に接続されたソース信号線1
7と、ゲート信号線駆動回路12に接続されたゲート信
号線18が交差している。そのソース信号線17とゲー
ト信号線18に囲まれた領域、画素部19に、画素の薄
膜トランジスタ(画素TFT)14と、対向電極と画素
電極の間に液晶を挟んだ液晶セル15と、保持容量16
が設けられている。
【0047】保持容量16は画素電極と遮蔽膜の間に誘
電体としての酸化膜を挟んだ構成となっており、全ての
遮蔽膜はコモン線とは接続されていないフローティング
(Floating)の状態となっている。
【0048】ソース信号線17に入力された画像信号
は、画素TFT14により選択され、所定の画素電極に
書き込まれる。
【0049】ソース信号線駆動回路11から出力された
タイミング信号によりサンプリングされた画像信号が、
ソース信号線17に供給される。
【0050】画素TFT14は、ゲート信号線駆動回路
12からゲート信号線18を介して入力される選択信号
により動作する。
【0051】ソース信号線17に入力される画像信号
は、ソース信号線17の1ラインごとに極性を逆にして
印加し、1フレーム期間ごとに信号の極性を反転させる
ことで、液晶に常に1つの向きの電界が印加されること
によって液晶が劣化するのを防ぐ。このようにソースラ
イン反転で液晶を駆動させて、遮蔽膜をコモン線に接続
せずにフローティングとしている。このような構成にす
ることで、遮蔽膜をコモン線に接続しなくても、遮蔽膜
の電位が時間的に平均を取ると一定に保たれるので、遮
蔽膜と画素電極との間に誘電体を挟み込んだ構造の保持
容量を形成することが可能になる。よって遮蔽膜をパタ
ーニングによって形成した後に、遮蔽膜とコモン線を接
続するために、遮蔽膜とコモン線との間に設けられた層
間絶縁膜にマスクを用いたフォトリソグラフィーによる
コンタクトホールをあける必要がなくなる。このため作
製工程を削減し、高い歩留まりを達成することが可能に
なり、またアクティブマトリクス型液晶表示装の作製コ
ストを抑えることが可能になる。
【0052】次に、図1における画素部19の詳しい構
造について、図2を用いて説明する。
【0053】まず、図2において、21は活性層、22
はゲート信号線、23はソース信号線、24は活性層と
ソース信号線とのコンタクト部、25はドレイン配線
(ドレイン電極)、26は活性層とドレイン配線とのコ
ンタクト部である。
【0054】次に、図3は、図2(A)に遮蔽膜27と
画素電極28を重ね合わせた状態を示している。なお、
画素電極28は一部点線で表しているが、これは下層の
遮蔽膜との位置関係を明瞭にするためである。
【0055】図3に示すように、画素電極28は画像表
示領域29の外周部分で遮蔽膜27と重なるように形成
されている。この画素電極28と遮蔽膜27とが重なる
領域30が保持容量17として機能することになる。
【0056】また、31はドレイン配線25と画素電極
28とのコンタクト部である。コンタクト部31には遮
蔽膜27を設けることができないが、ドレイン配線25
で完全に遮光されるので、TFTに光が当たるようなこ
とはない。
【0057】次に図1で示したソース信号線駆動回路の
一例について説明する。図5に図1で示したソース信号
線駆動回路11のブロック図を示す。CLKはクロック
信号、CLKBは反転したクロック信号、SPはスター
トパルス信号、SL/Rは駆動方向切り替え信号を示し
ている。
【0058】図5の具体的な回路構成の一例を図6に示
す。シフトレジスタ回路101、レベルシフト回路10
2、サンプリング回路103、画像信号線104が図に
示すように配置されている。
【0059】クロック信号(CLK)、反転したクロッ
ク信号(CLKb)、スタートパルス信号(SP)およ
び駆動方向切り替え信号(SL/R)は図5に示されて
いる配線からシフトレジスタ回路に入力される。
【0060】ソース信号線駆動回路の外部から入力され
たクロック信号(CLK)(例えば10V)がシフトレ
ジスタ回路101に入力される。そして、入力されたク
ロック信号および同じ時にシフトレジスタ回路101に
入力したスタートパルス信号とによってシフトレジスタ
回路101が動作し、画像のサンプリングのためのタイ
ミング信号を順に生成する。
【0061】生成されたタイミング信号はレベルシフト
回路(LS)102に入力され電圧振幅レベルが上げら
れる。ここで本明細書において電圧振幅レベルとは信号
の最も高い電位と最も低い電位の差(電位差)の絶対値
を意味しており、電圧振幅レベルが高くなる(上げられ
る)とは電位差が大きくなることを意味し、電圧振幅レ
ベルが低くなるとは電位差が小さくなることを意味す
る。電圧振幅レベルが上げられたタイミング信号はアナ
ログスイッチ105を有するサンプリング回路103に
入力され、入力されたタイミング信号に基づいてサンプ
リング回路103が画像信号をサンプリングする動作を
する。サンプリングされた画像信号はソース信号線(S
1〜Sn)を介して画素マトリクス部に入力される。
【0062】サンプリングされる画像信号は画像信号線
ごとに逆の極性で印加されている。これによってソース
信号線1ラインごとに逆の極性の画像信号がサンプリン
グされ液晶に印加される。言い換えるとソースライン反
転で液晶が駆動することとなる。そのため遮蔽膜を一定
の電位(基準電位)に保たれたコモン線に接続しなくて
も、遮蔽膜の電位は時間的に平均を取ると一定に保たれ
るので、遮蔽膜と画素電極との間に誘電体を挟み込んだ
構造の保持容量において、遮蔽膜をフローティングにす
ることが可能になる。よって遮蔽膜をパターニングによ
って形成した後に、遮蔽膜とコモン線とを接続するため
に、遮蔽膜とコモン線との間に設けられた層間絶縁膜に
マスクを用いたフォトリソグラフィーによるコンタクト
ホールをあける必要がなくなる。このため作製工程を削
減し、高い歩留まりを達成することが可能になり、また
アクティブマトリクス型液晶表示装の作製コストを抑え
ることが可能になる。
【0063】図7にアナログスイッチ105とレベルシ
フト回路102の具体的な回路図を示す。
【0064】図7(A)にアナログスイッチの等価回路
図を示す。画像信号が入力される信号(IN、INb)
によってサンプリングされる。図7(B)にレベルシフ
ト回路の等価回路図を示す。INは信号が入力されるこ
とを意味し、INbはINの反転信号が入力されること
を意味する。また、Vddhはプラスの電圧、Vssは
マイナスの電圧の印加を示している。レベルシフト回路
は、INに入力された信号を高電圧化し反転させた信号
が、OUTbから出力されるように設計されている。つ
まり、INにHiが入力されるとOUTbからVss相
当の信号が、Loが入力されるとOUTbからVddh
相当の信号が出力される。
【0065】次に本願発明の画素マトリクス回路とその
周辺に設けられる駆動回路のTFTを同時に作製する方
法の一例について、図8〜図10を用いて説明する。な
お、本願発明はこの作製方法に限られない。
【0066】〔島状半導体層、ゲート絶縁膜形成の工
程:図8(A)〕図8(A)において、基板6001に
は、無アルカリガラス基板や石英基板を使用することが
望ましい。その他にもシリコン基板や金属基板の表面に
絶縁膜を形成したものを基板としても良い。
【0067】そして、基板6001のTFTが形成され
る表面には、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、または
窒化酸化シリコン膜からなる下地膜6002をプラズマ
CVD法やスパッタ法で100〜400nmの厚さに形
成した。例えば下地膜6002として、窒化シリコン膜
6002を25〜100nm、ここでは50nmの厚さ
に、酸化シリコン膜6003を50〜300nm、ここ
では150nmの厚さとした2層構造で形成すると良
い。下地膜6002は基板からの不純物汚染を防ぐため
に設けられるものであり、石英基板を用いた場合には必
ずしも設けなくても良い。
【0068】次に下地膜6002の上に20〜100n
mの厚さの、非晶質シリコン膜を公知の成膜法で形成し
た。非晶質シリコン膜は含有水素量にもよるが、好まし
くは400〜550℃で数時間加熱して脱水素処理を行
い、含有水素量を5atom%以下として、結晶化の工程を
行うことが望ましい。また、非晶質シリコン膜をスパッ
タ法や蒸着法などの他の作製方法で形成しても良いが、
膜中に含まれる酸素、窒素などの不純物元素を十分低減
させておくことが望ましい。ここでは、下地膜と非晶質
シリコン膜とは、同じ成膜法で形成することが可能であ
るので両者を連続形成しても良い。下地膜を形成後、一
旦大気雰囲気にさらされないようにすることで表面の汚
染を防ぐことが可能となり、作製されるTFTの特性バ
ラツキを低減させることができる。
【0069】非晶質シリコン膜から結晶質シリコン膜を
形成する工程は、公知のレーザー結晶化技術または熱結
晶化の技術を用いれば良い。また、シリコンの結晶化を
助長する触媒元素を用いて熱結晶化の方法で結晶質シリ
コン膜を作製しても良い。その他に、微結晶シリコン膜
を用いても良いし、結晶質シリコン膜を直接堆積成膜し
ても良い。さらに、単結晶シリコンを基板上に貼りあわ
せるSOI(SiliconOn Insulators)の公知技術を使
用して結晶質シリコン膜を形成しても良い。
【0070】こうして形成された結晶質シリコン膜の不
要な部分をエッチング除去して、島状半導体層6004
〜6006を形成した。結晶質シリコン膜のnチャネル
型TFTが作製される領域には、しきい値電圧を制御す
るため、あらかじめ1×10 15〜5×1017cm-3程度
の濃度でボロン(B)を添加しておいても良い。
【0071】次に、島状半導体層6004〜6006を
覆って、酸化シリコンまたは窒化シリコンを主成分とす
るゲート絶縁膜6007を形成した。ゲート絶縁膜60
07は、10〜200nm、好ましくは50〜150n
mの厚さに形成すれば良い。例えば、プラズマCVD法
でN2OとSiH4を原料とした窒化酸化シリコン膜を7
5nm形成し、その後、酸素雰囲気中または酸素と塩酸
の混合雰囲気中、800〜1000℃で熱酸化して11
5nmのゲート絶縁膜としても良い。(図8(A))
【0072】〔n-領域の形成:図8(B)〕島状半導
体層6004、6006及び配線を形成する領域の全面
と、島状半導体層6005の一部(チャネル形成領域と
なる領域を含む)にレジストマスク6008〜6011
を形成し、n型を付与する不純物元素を添加して低濃度
不純物領域6012、6013を形成した。この低濃度
不純物領域6012、6013は、後にCMOS回路の
nチャネル型TFTに、ゲート絶縁膜を介してゲート電
極と重なるLDD領域(本明細書中ではLov領域とい
う。なお、ovとはoverlapの意味である。)を形成する
ための不純物領域である。なお、ここで形成された低濃
度不純物領域に含まれるn型を付与する不純物元素の濃
度を(n-)で表すこととする。従って、本明細書中で
は低濃度不純物領域6012、6013をn -領域と言
い換えることができる。
【0073】ここではフォスフィン(PH3)を質量分
離しないでプラズマ励起したイオンドープ法でリンを添
加した。勿論、質量分離を行うイオンインプランテーシ
ョン法を用いても良い。この工程では、ゲート絶縁膜6
007を通してその下の半導体層にリンを添加した。添
加するリン濃度は、5×1017〜5×1018atoms/cm 3
の範囲にするのが好ましく、ここでは1×1018atoms/
cm3とした。
【0074】その後、レジストマスク6008〜601
1を除去し、窒素雰囲気中で400〜900℃、好まし
くは550〜800℃で1〜12時間の熱処理を行い、
この工程で添加されたリンを活性化する工程を行った。
【0075】〔ゲート電極用および配線用導電膜の形
成:図8(C)〕第1の導電膜6014を、タンタル
(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タン
グステン(W)から選ばれた元素またはいずれかを主成
分とする導電性材料で、10〜100nmの厚さに形成
した。第1の導電膜6014としては、例えば窒化タン
タル(TaN)や窒化タングステン(WN)を用いるこ
とが望ましい。さらに、第1の導電膜6014上に第2
の導電膜6015をTa、Ti、Mo、Wから選ばれた
元素またはいずれかを主成分とする導電性材料で、10
0〜400nmの厚さに形成した。例えば、Taを20
0nmの厚さに形成すれば良い。また、図示しないが、
第1の導電膜6014の下に導電膜6014、6015
(特に導電膜6015)の酸化防止のためにシリコン膜
を2〜20nm程度の厚さで形成しておくことは有効で
ある。
【0076】〔p−chゲート電極、配線電極の形成と
++領域の形成:図9(A)〕レジストマスク6016
〜6019を形成し、第1の導電膜と第2の導電膜(以
下、積層膜として取り扱う)をエッチングして、pチャ
ネル型TFTのゲート電極6020、ゲート信号線60
21、6022を形成した。なお、nチャネル型TFT
となる領域の上には全面を覆うように導電膜6023、
6024を残した。
【0077】そして、レジストマスク6016〜601
9をそのまま残してマスクとし、pチャネル型TFTが
形成される半導体層6004の一部に、p型を付与する
不純物元素を添加する工程を行った。ここではボロンを
その不純物元素として、ジボラン(B26)を用いてイ
オンドープ法(勿論、イオンインプランテーション法で
も良い)で添加した。ここでは5×1020〜3×1021
atoms/cm3の濃度にボロンを添加した。なお、ここで形
成された不純物領域に含まれるp型を付与する不純物元
素の濃度を(p++)で表すこととする。従って、本明細
書中では不純物領域6025、6026をp++領域と言
い換えることができる。
【0078】なお、この工程において、レジストマスク
6016〜6019を使用してゲート絶縁膜6007を
エッチング除去して、島状半導体層6004の一部を露
出させた後、p型を付与する不純物元素を添加する工程
を行っても良い。その場合、加速電圧が低くて済むた
め、島状半導体膜に与えるダメージも少ないし、スルー
プットも向上する。
【0079】〔n―chゲート電極の形成:図9
(B)〕次に、レジストマスク6016〜6019を除
去した後、レジストマスク6027〜6030を形成
し、nチャネル型TFTのゲート電極6031、603
2を形成した。このときゲート電極6031はn-領域
6012、6013とゲート絶縁膜を介して重なるよう
に形成した。
【0080】〔n+領域の形成:図9(C)〕次に、レ
ジストマスク6027〜6030を除去し、レジストマ
スク6033〜6035を形成した。そして、nチャネ
ル型TFTにおいて、ソース領域またはドレイン領域と
して機能する不純物領域を形成する工程を行った。レジ
ストマスク6035はnチャネル型TFTのゲート電極
6032を覆う形で形成した。これは、後の工程におい
て画素マトリクス回路のnチャネル型TFTに、ゲート
電極と重ならないようにLDD領域を形成するためであ
る。
【0081】そして、n型を付与する不純物元素を添加
して不純物領域6036〜6040を形成した。ここで
も、フォスフィン(PH3)を用いたイオンドープ法
(勿論、イオンインプランテーション法でも良い)で行
い、この領域のリンの濃度は1×1020〜1×1021at
oms/cm3とした。なお、ここで形成された不純物領域6
038〜6040に含まれるn型を付与する不純物元素
の濃度を(n+)で表すこととする。従って、本明細書
中では不純物領域6038〜6040をn+領域と言い
換えることができる。また、不純物領域6036、60
37は既にn-領域が形成されていたので、厳密には不
純物領域6038〜6040よりも若干高い濃度でリン
を含む。
【0082】なお、この工程において、レジストマスク
6033〜6035およびゲート電極6031をマスク
としてゲート絶縁膜6007をエッチングし、島状半導
体膜6005、6006の一部を露出させた後、n型を
付与する不純物元素を添加する工程を行っても良い。そ
の場合、加速電圧が低くて済むため、島状半導体膜に与
えるダメージも少ないし、スループットも向上する。
【0083】〔n--領域の形成:図10(A)〕次に、
レジストマスク6033〜6035を除去し、画素マト
リクス回路のnチャネル型TFTとなる島状半導体層6
006にn型を付与する不純物元素を添加する工程を行
った。こうして形成された不純物領域6041〜604
4には前記n-領域と同程度かそれより少ない濃度(具
体的には5×1016〜1×1018atoms/cm3)のリンが
添加されるようにした。なお、ここで形成された不純物
領域6041〜6044に含まれるn型を付与する不純
物元素の濃度を(n--)で表すこととする。従って、本
明細書中では不純物領域6041〜6044をn--領域
と言い換えることができる。また、この工程ではゲート
電極で隠された不純物領域6068、6069を除いて
全ての不純物領域にn?の濃度でリンが添加されている
が、非常に低濃度であるため無視して差し支えない。
【0084】〔熱活性化の工程:図10(B)〕次に、
後に第1の層間絶縁膜の一部となる保護絶縁膜6045
を形成した。保護絶縁膜6045は窒化シリコン膜、酸
化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜またはそれらを組み
合わせた積層膜で形成すれば良い。また、膜厚は100
〜400nmとすれば良い。
【0085】その後、それぞれの濃度で添加されたn型
またはp型を付与する不純物元素を活性化するために熱
処理工程を行った。この工程はファーネスアニール法、
レーザーアニール法、またはラピッドサーマルアニール
法(RTA法)で行うことができる。ここではファーネ
スアニール法で活性化工程を行った。加熱処理は、窒素
雰囲気中において300〜650℃、好ましくは400
〜550℃、ここでは450℃、2時間の熱処理を行っ
た。
【0086】さらに、3〜100%の水素を含む雰囲気
中で、300〜450℃で1〜12時間の熱処理を行
い、島状半導体層を水素化する工程を行った。この工程
は熱的に励起された水素により半導体層のダングリング
ボンドを終端する工程である。水素化の他の手段とし
て、プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を
用いる)を行っても良い。
【0087】〔層間絶縁膜、ソース/ドレイン電極、遮
蔽膜、画素電極、保持容量の形成:図10(C)〕活性
化工程を終えたら、保護絶縁膜6045の上に0.5〜
1.5μm厚の層間絶縁膜6046を形成した。前記保
護絶縁膜6045と層間絶縁膜6046とでなる積層膜
を第1の層間絶縁膜とした。
【0088】その後、それぞれのTFTのソース領域ま
たはドレイン領域に達するコンタクトホールが形成さ
れ、ソース電極6047〜6049と、ドレイン電極6
050、6051を形成した。図示していないが、本実
施例ではこの電極を、Ti膜を100nm、Tiを含む
アルミニウム膜300nm、Ti膜150nmをスパッ
タ法で連続して形成した3層構造の積層膜とした。これ
で図2に示した状態と同じになる。図2で示す活性層2
1は図10の活性層6004〜6006に相当し、ゲー
ト信号線22およびドレイン配線25は同じドレイン電
極6050、6051として表されている。ソース信号
線23はソース電極6047〜6049として示されて
いる。
【0089】次に、パッシベーション膜6052とし
て、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、または窒化酸化
シリコン膜で50〜500nm(代表的には200〜3
00nm)の厚さで形成した。その後、この状態で水素
化処理を行うとTFTの特性向上に対して好ましい結果
が得られた。例えば、3〜100%の水素を含む雰囲気
中で、300〜450℃で1〜12時間の熱処理を行う
と良く、あるいはプラズマ水素化法を用いても同様の効
果が得られた。なお、ここで後に画素電極とドレイン電
極を接続するためのコンタクトホールを形成する位置に
おいて、パッシベーション膜6052に開口部を形成し
ておいても良い。
【0090】その後、有機樹脂からなる第2の層間絶縁
膜6053を約1μmの厚さに形成した。有機樹脂とし
ては、ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミド
アミド、BCB(ベンゾシクロブテン)等を使用するこ
とができる。有機樹脂膜を用いることの利点は、成膜方
法が簡単である点や、比誘電率が低いので、寄生容量を
低減できる点、平坦性に優れる点などが上げられる。な
お上述した以外の有機樹脂膜や有機系SiO化合物などを
用いることもできる。ここでは、基板に塗布後、熱重合
するタイプのポリイミドを用い、300℃で焼成して形
成した。
【0091】次に、画素マトリクス回路となる領域にお
いて、第2の層間絶縁膜6053上に遮蔽膜6054を
形成した。遮蔽膜6054はアルミニウム(Al)、チ
タン(Ti)、タンタル(Ta)から選ばれた元素また
はいずれかを主成分とする膜で100〜300nmの厚
さに形成した。そして、遮蔽膜6054の表面に陽極酸
化法またはプラズマ酸化法により30〜150nm(好
ましくは50〜75nm)の厚さの酸化膜6055を形
成した。ここでは遮蔽膜6054としてアルミニウム膜
またはアルミニウムを主成分とする膜を用い、誘電体6
055として酸化アルミニウム膜(アルミナ膜)を用い
た。
【0092】なお、ここでは遮蔽膜の表面のみに絶縁膜
を設ける構成としたが、絶縁膜をプラズマCVD法、熱
CVD法またはスパッタ法などの気相法によって形成し
ても良い。その場合も膜厚は30〜150nm(好まし
くは50〜75nm)とすることが好ましい。また、酸
化シリコン膜、窒化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜、
DLC(Diamond like carbon)膜または有機樹脂膜
を用いても良い。さらに、これらを組み合わせた積層膜
を用いても良い。
【0093】次に、パッシベーション膜6052及び第
2の層間絶縁膜6053にドレイン電極6051に達す
るコンタクトホールを形成し、画素電極6056を形成
した。なお、画素電極6057、6058はそれぞれ隣
接する別の画素の画素電極である。画素電極6056〜
6058は、透過型液晶表示装置とする場合には透明導
電膜を用い、反射型の液晶表示装置とする場合には金属
膜を用いれば良い。ここでは透過型の液晶表示装置とす
るために、酸化インジウム・スズ(ITO)膜を100
nmの厚さにスパッタ法で形成した。
【0094】また、この時、画素電極6056と遮蔽膜
6054とが酸化膜6055を介して重なった領域60
59が保持容量を形成した。
【0095】こうして同一基板上に、駆動回路となるC
MOS回路と画素マトリクス回路とを有したアクティブ
マトリクス基板が完成した。なお、駆動回路となるCM
OS回路にはpチャネル型TFT6081、nチャネル
型TFT6082が形成され、画素マトリクス回路には
nチャネル型TFTでなる画素TFT6083が形成さ
れた。
【0096】CMOS回路のpチャネル型TFT608
1には、チャネル形成領域6062、ソース領域606
3、ドレイン領域6064がそれぞれp+領域で形成さ
れた。また、nチャネル型TFT6082には、チャネ
ル形成領域6065、ソース領域6066、ドレイン領
域6067、ゲート絶縁膜を介してゲート電極と重なっ
たLDD領域(以下、Lov領域という。なお、ovとはov
erlapの意である。)6068、6069が形成され
た。この時、ソース領域6066、ドレイン領域606
7はそれぞれ(n-+n+)領域で形成され、Lov領域6
068、6069はn-領域で形成された。
【0097】また、画素TFT6083には、チャネル
形成領域6070、6071、ソース領域6072、ド
レイン領域6073、ゲート絶縁膜を介してゲート電極
と重ならないLDD領域(以下、Loff領域という。な
お、offとはoffsetの意である。)6074〜607
7、Loff領域6075、6076に接したn+領域60
78が形成された。この時、ソース領域6072、ドレ
イン領域6073はそれぞれn+領域で形成され、Loff
領域6074〜6077はn--領域で形成された。
【0098】チャネル長3〜7μmに対してLov領域の
長さ(幅)は0.5〜3.0μm、代表的には1.0〜
1.5μmとすれば良い。また、画素TFT6083に
設けられるLoff領域6074〜6077の長さ(幅)
は0.5〜3.5μm、代表的には2.0〜2.5μm
とすれば良い。
【0099】図27に、コモン線と、FPCからの引き
出し端子との接合部分を示す。基板6001、図10
(C)に示したnチャネル型TFTを有するゲート信号
線駆動回路2702、コモン線2703、遮蔽膜270
4、誘電体2705、ITO膜2706、フィラー27
07、樹脂2708、FPCからの引き出し端子上に成
膜されたITO膜2709、FPCからの引き出し端子
2710が図27に示すように設けられている。
【0100】遮蔽膜2704とITO膜2706と、そ
の間に挟まれた誘電体2705とによって、カップリン
グ容量が形成されている。ITO膜2706は、ゲート
信号線駆動回路2702上に設けられており、ゲート信
号線駆動回路2702の下に設けられたコモン線270
3と接続している。FPCからの引き出し端子2710
上にはFPC側のITO膜2709が形成されており、
FPCからの引き出し端子2710上のFPC側のIT
O膜2709とITO膜2706とは、フィラー270
7と樹脂2708とによって接続されている。
【0101】樹脂2708は光硬化性の樹脂であって
も、熱硬化性の樹脂であっても良く、また光硬化性の樹
脂と熱硬化性の樹脂との混合物であっても良い。光硬化
性の樹脂と熱硬化性の樹脂との混合物を用いた場合、光
によって仮接着の後、熱を加えて圧着させることにより
接続する。またフィラーは導電性の材料であることが必
要である。大きさの異なるフィラーを2種類以上用いて
も良く、この場合、サイズの小さいフィラーはスペーサ
として働くので導電性でなくても良く、サイズの大きい
粒子は電気的に接続させる働きをするので導電性である
ことが必要である。
【0102】本願発明では、ソースライン反転によって
液晶を駆動してやり、かつ遮蔽膜を一定の電位(基準電
位)に保たれたコモン線に接続しない。ソースライン反
転によって、遮蔽膜の電位は時間的に平均を取ると一定
に保たれるので、遮蔽膜と画素電極との間に誘電体を挟
み込んだ構造の保持容量において、遮蔽膜をフローティ
ングにすることが可能になる。よって遮蔽膜をパターニ
ングによって形成した後に、遮蔽膜とコモン線とを接続
するために、遮蔽膜とコモン線との間に設けられた層間
絶縁膜にマスクを用いたフォトリソグラフィーによるコ
ンタクトホールをあける必要がなくなる。このため作製
工程を削減し、高い歩留まりを達成することが可能にな
り、またアクティブマトリクス型液晶表示装の作製コス
トを抑えることが可能になる。
【0103】(実施例2)本実施例では、実施例1の遮
蔽膜をフローティングにするという構成に加えて、遮蔽
膜とコモン線との間に大容量のカップリング容量を形成
する例について説明する。なおTFTの作製方法の記載
は省略するが、実施例1と同じプロセスを用いても良
い。
【0104】図11に本願発明の保持容量を用いたアク
ティブマトリクス型液晶表示装置の回路図の一例を示
す。ソース信号線駆動回路301、ゲート信号線駆動回
路302、アクティブマトリクス回路303、画素TF
T304、画素電極と対向電極との間に液晶を挟んだ液
晶セル305、画素電極と遮蔽膜の間に誘電体を挟んで
形成される保持容量306、ソース信号線307、ゲー
ト信号線308が図11に示されるように設けられてい
る。またカップリング容量310がフローティングにな
っている遮蔽膜とコモン線との間に設けられている。ソ
ース信号線駆動回路301とゲート信号線駆動回路30
2は、一般に駆動回路と総称されている。この駆動回路
は、アクティブマトリクス回路でなる画素マトリクス部
と同一基板上に一体形成されている。
【0105】また、アクティブマトリクス部303で
は、ソース信号線駆動回路301に接続されたソース信
号線307と、ゲート信号線駆動回路302に接続され
たゲート信号線308が交差している。そのソース信号
線307とゲート信号線308に囲まれた領域、画素部
309に、画素の薄膜トランジスタ(画素TFT)30
4と、対向電極と画素電極の間に液晶を挟んだ液晶セル
305と、保持容量306が設けられている。またコモ
ン線311と遮蔽膜312とが図に示すように設けられ
ている。
【0106】保持容量306は画素電極と遮蔽膜312
の間に誘電体としての酸化膜を挟んだ構成となってお
り、全ての遮蔽膜312はコモン線311とは接続され
ていないフローティング(Floating)となって
いる。
【0107】またカップリング容量310の容量値は、
ゲート信号線1ラインに画素TFTを介して接続されて
いる全ての保持容量の容量値の合計の10倍以上であれ
ば良い。
【0108】ソース信号線307に入力された画像信号
は、画素TFT304により選択され、所定の画素電極
に書き込まれる。
【0109】ソース信号線駆動回路301から出力され
たタイミング信号によりサンプリングされた画像信号
が、ソース信号線307に供給される。
【0110】画素TFT304は、ゲート信号線駆動回
路302からゲート信号線308を介して入力される選
択信号により動作する。
【0111】ソース信号線に入力される画像信号は、ソ
ース信号線1ラインごとに極性を逆にして印加し、1フ
レーム期間ごとに信号の極性を反転させることで、液晶
に常に1つの向きの電界が印加されることによって液晶
が劣化するのを防ぐ。このようにソースライン反転で液
晶を駆動させて、遮蔽膜をコモン線に接続せずにフロー
ティングとしている。このような構成にすることで、遮
蔽膜をコモン線に接続しなくても、遮蔽膜の電位が時間
的に平均を取ると一定に保たれるので、遮蔽膜と画素電
極との間に誘電体を挟み込んだ構造の保持容量を形成す
ることが可能になる。よって遮蔽膜をパターニングによ
って形成した後に、遮蔽膜とコモン線を接続するため
に、遮蔽膜とコモン線との間に設けられた層間絶縁膜に
マスクを用いたフォトリソグラフィーによるコンタクト
ホールをあける必要がなくなる。このため作製工程を削
減し、高い歩留まりを達成することが可能になり、また
アクティブマトリクス型液晶表示装置の作製コストを抑
えることが可能になる。またそれに加えて、遮蔽膜をフ
ローティングにして遮蔽膜とコモン線との間に大容量の
カップリング容量を形成した場合は、遮蔽膜の電位の変
動ΔVが小さくなる。カップリング容量の容量値が大き
ければ大きいほどΔVは小さくなり、遮蔽膜の電位をよ
り一定に保つことが可能になるため、良好なコントラス
トを得ることができる。
【0112】図23に図11の上面及び断面の概略図を
示す。図23(B)は図23(A)のA−A’における
断面図である。
【0113】ソース信号線駆動回路411(図11に示
すところの301)、ゲート信号線駆動回路402、ア
クティブマトリクス部413(図11に示すところの3
03)、遮蔽膜404、ITO膜406、コモン線40
7、FPC414が図23(A)に示すように設けられ
ている。
【0114】ITO膜406とコモン線407は電気的
に接続されており、コモン線407はFPC414によ
って基板の外部に接続され、一定の電位(基準電位)に
保たれている。
【0115】コモン線407に接続されたITO膜40
6と遮蔽膜404の重なった部分にカップリング容量4
16(図11で示すところの310)が形成されてい
る。
【0116】基板401、ゲート信号線駆動回路402
(図11に示すところの302)、層間絶縁膜403、
遮蔽膜404(図11に示すところの311)、誘電体
405、ITO膜406、コモン線407(図11に示
すところの312)、フィラー412、樹脂410、F
PCからの引き出し端子上に成膜されたITO膜40
9、FPCからの引き出し端子408が図23に示すよ
うに設けられている。
【0117】遮蔽膜404とITO膜406と、その間
に挟まれた誘電体405とによって、カップリング容量
が形成されている。ITO膜406は、ゲート信号線駆
動回路402上に設けられており、ゲート信号線駆動回
路402の下に設けられたコモン線407と接続してい
る。FPCからの引き出し端子408上にはFPC側の
ITO膜409が接するように形成されており、FPC
からの引き出し端子408上のFPC側のITO膜40
9とITO膜406とは、フィラー412と樹脂410
とによって接続されている。
【0118】樹脂410は光硬化性の樹脂であっても、
熱硬化性の樹脂であっても良く、また光硬化性の樹脂と
熱硬化性の樹脂との混合物であっても良い。光硬化性の
樹脂と熱硬化性の樹脂との混合物を用いた場合、光によ
って仮接着の後、熱を加えて圧着させることにより接続
する。またフィラーは導電性の材料であることが必要で
ある。大きさの異なるフィラーを2種類以上用いても良
く、この場合、サイズの小さいフィラーはスペーサとし
て働くので導電性でなくても良く、サイズの大きい粒子
は電気的に接続させる働きをするので導電性であること
が必要である。
【0119】ITO膜406とコモン線407は電気的
に接続されている。コモン線407に接続されているI
TO膜406と、遮蔽膜404と、その間に設けられた
誘電体405によって、図11に示すところのカップリ
ング容量310が形成されている。
【0120】遮蔽膜をフローティングにして遮蔽膜とコ
モン線との間に大容量のカップリング容量を形成した場
合の画素電位のシミュレーションの結果を図12、図2
5及び図26を用いて説明する。
【0121】図12(A)は、遮蔽膜をフローティング
にして遮蔽膜とコモン線との間に大容量のカップリング
容量を形成したアクティブマトリクス型液晶表示装置に
ソース線1本おきに白黒の縦縞を表示させたときの、画
素電極の電極波形のシミュレーションの結果である。画
素数は10×10とし、ゲート信号線側駆動回路上全て
に300nFの容量値のカップリング容量を形成したと
仮定した。図12(A)は、画面の中央もしくはその隣
の画素電極の電極波形の図である。0ms〜16msが
1番目の画面を表示したときの画素電位で、16ms〜
32msが2番目の画面を表示したときの画素電位であ
る。画素電位は8Vを基準として±5Vの信号を画素電
極に印加している。
【0122】図25は図12のアクティブマトリクス基
板のシミュレーションのモデルとなった回路図である。
図26は図25における画素部の詳しい回路図である。
画素TFT3501、保持容量3502が図26に示す
ように設けられている。図12に示したシミュレーショ
ンは図25におけるpointAの電位を測定したもの
である。
【0123】遮蔽膜をフローティングにせずに、低抵抗
(1Ω)コモン線(COM)に接続して基準電位に保っ
た場合のシミュレーションの結果を比較のために図12
(B)に示す。
【0124】図12(A)と図12(B)を比較すると
ほぼ同じシミュレーション結果が得られたことがわか
る。つまり、遮蔽膜をコモン線に接続せずにフローティ
ングにし、遮蔽膜とコモン線との間にカップリング容量
を設けた場合でも、画素電位の変動は見られず、遮蔽膜
をフローティングにせずに、コモン線(COM)に接続
して基準電位に保った場合と同程度の画像表示が可能で
あることがわかった。よって画質を落とすことなく、遮
蔽膜とコモン線との間に設けられた層間絶縁膜にマスク
を用いたフォトリソグラフィーによってコンタクトホー
ルをあける作製工程を削減し、高い歩留まりを達成する
ことが可能になり、またその作製コストを抑えることが
可能になる。
【0125】(実施例3)画素マトリクス回路とその周
辺に設けられる駆動回路のTFTを同時に作製する方法
を、実施例1に示した以外の方法で作製する例につい
て、図13〜図15を用いて説明する。本実施例で開示
するプロセスを用いて、本願発明のアクティブマトリク
ス型表示装置を形成しても良い。
【0126】〔島状半導体層、ゲート絶縁膜形成の工
程:図13(A)〕図13(A)において、基板700
1には、無アルカリガラス基板や石英基板を使用するこ
とが望ましい。その他にもシリコン基板や金属基板の表
面に絶縁膜を形成したものを基板としても良い。
【0127】そして、基板7001のTFTが形成され
る表面には、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、または
窒化酸化シリコン膜からなる下地膜をプラズマCVD法
やスパッタ法で100〜400nmの厚さに形成した。
例えば下地膜として、窒化シリコン膜7002を25〜
100nm、ここでは50nmの厚さに、酸化シリコン
膜7003を50〜300nm、ここでは150nmの
厚さとした2層構造で形成すると良い。下地膜は基板か
らの不純物汚染を防ぐために設けられるものであり、石
英基板を用いた場合には必ずしも設けなくても良い。
【0128】次に下地膜の上に20〜100nmの厚さ
の、非晶質シリコン膜を公知の成膜法で形成した。非晶
質シリコン膜は含有水素量にもよるが、好ましくは40
0〜550℃で数時間加熱して脱水素処理を行い、含有
水素量を5atom%以下として、結晶化の工程を行うこと
が望ましい。また、非晶質シリコン膜をスパッタ法や蒸
着法などの他の作製方法で形成しても良いが、膜中に含
まれる酸素、窒素などの不純物元素を十分低減させてお
くことが望ましい。ここでは、下地膜と非晶質シリコン
膜とは、同じ成膜法で形成することが可能であるので両
者を連続形成しても良い。下地膜を形成後、一旦大気雰
囲気にさらされないようにすることで表面の汚染を防ぐ
ことが可能となり、作製されるTFTの特性バラツキを
低減させることができる。
【0129】非晶質シリコン膜から結晶質シリコン膜を
形成する工程は、公知のレーザー結晶化技術または熱結
晶化の技術を用いれば良い。また、シリコンの結晶化を
助長する触媒元素を用いて熱結晶化の方法で結晶質シリ
コン膜を作製しても良い。その他に、微結晶シリコン膜
を用いても良いし、結晶質シリコン膜を直接堆積成膜し
ても良い。さらに、単結晶シリコンを基板上に貼りあわ
せるSOI(SiliconOn Insulators)の公知技術を使
用して結晶質シリコン膜を形成しても良い。
【0130】こうして形成された結晶質シリコン膜の不
要な部分をエッチング除去して、島状半導体層7004
〜7006を形成した。結晶質シリコン膜のnチャネル
型TFTが作製される領域には、しきい値電圧を制御す
るため、あらかじめ1×10 15〜5×1017cm-3程度
の濃度でボロン(B)を添加しておいても良い。
【0131】次に、島状半導体層7004〜7006を
覆って、酸化シリコンまたは窒化シリコンを主成分とす
るゲート絶縁膜7007を形成した。ゲート絶縁膜70
07は、10〜200nm、好ましくは50〜150n
mの厚さに形成すれば良い。例えば、プラズマCVD法
でN2OとSiH4を原料とした窒化酸化シリコン膜を7
5nm形成し、その後、酸素雰囲気中または酸素と塩酸
の混合雰囲気中、800〜1000℃で熱酸化して11
5nmのゲート絶縁膜としても良い。(図13(A))
【0132】〔n-領域の形成:図13(B)〕島状半
導体層7004、7006及び配線を形成する領域の全
面と、島状半導体層7005の一部(チャネル形成領域
となる領域を含む)にレジストマスク7008〜701
1を形成し、n型を付与する不純物元素を添加して低濃
度不純物領域7012を形成した。この低濃度不純物領
域7012は、後にCMOS回路のnチャネル型TFT
に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極と重なるLDD領
域(本明細書中ではLov領域という。なお、ovとはover
lapの意味である。)を形成するための不純物領域であ
る。なお、ここで形成された低濃度不純物領域に含まれ
るn型を付与する不純物元素の濃度を(n-)で表すこ
ととする。従って、本明細書中では低濃度不純物領域7
012をn-領域と言い換えることができる。
【0133】ここではフォスフィン(PH3)を質量分
離しないでプラズマ励起したイオンドープ法でリンを添
加した。望ましければ、質量分離を行うイオンインプラ
ンテーション法を用いても良い。この工程では、ゲート
絶縁膜7007を通してその下の半導体層にリンを添加
した。添加するリン濃度は、5×1017〜5×1018at
oms/cm3の範囲にするのが好ましく、ここでは1×10
18atoms/cm3とした。
【0134】その後、レジストマスク7008〜701
1を除去し、窒素雰囲気中で400〜900℃、好まし
くは550〜800℃で1〜12時間の熱処理を行な
い、この工程で添加されたリンを活性化する工程を行な
った。
【0135】〔ゲート電極用および配線用導電膜の形
成:図13(C)〕第1の導電膜7013を、タンタル
(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タン
グステン(W)から選ばれた元素またはいずれかを主成
分とする導電性材料で、10〜100nmの厚さに形成
した。第1の導電膜7013としては、例えば窒化タン
タル(TaN)や窒化タングステン(WN)を用いるこ
とが望ましい。さらに、第1の導電膜7013上に第2
の導電膜7014をTa、Ti、Mo、Wから選ばれた
元素またはいずれかを主成分とする導電性材料で、10
0〜400nmの厚さに形成した。例えば、Taを20
0nmの厚さに形成すれば良い。また、図示しないが、
第1の導電膜7013の下に導電膜7013、7014
(特に導電膜7014)の酸化防止のためにシリコン膜
を2〜20nm程度の厚さで形成しておくことは有効で
ある。
【0136】〔p−chゲート電極、配線電極の形成と
++領域の形成:図14(A)〕レジストマスク701
5〜7018を形成し、第1の導電膜と第2の導電膜
(以下、積層膜として取り扱う)をエッチングして、p
チャネル型TFTのゲート電極7019、ゲート信号線
7020、7021を形成した。なお、nチャネル型T
FTとなる領域の上には全面を覆うように導電膜702
2、7023を残した。
【0137】そして、レジストマスク7015〜701
8をそのまま残してマスクとし、pチャネル型TFTが
形成される半導体層7004の一部に、p型を付与する
不純物元素を添加する工程を行った。ここではボロンを
その不純物元素として、ジボラン(B26)を用いてイ
オンドープ法(勿論、イオンインプランテーション法で
も良い)で添加した。ここでは5×1020〜3×1021
atoms/cm3の濃度にボロンを添加した。なお、ここで形
成された不純物領域に含まれるp型を付与する不純物元
素の濃度を(p++)で表すこととする。従って、本明細
書中では不純物領域7024、7025をp++領域と言
い換えることができる。
【0138】なお、この工程において、レジストマスク
7015〜7018を使用してゲート絶縁膜7007を
エッチング除去して、島状半導体層7004の一部を露
出させた後、p型を付与する不純物元素を添加する工程
を行っても良い。その場合、加速電圧が低くて済むた
め、島状半導体膜に与えるダメージも少ないし、スルー
プットも向上する。
【0139】〔n―chゲート電極の形成:図14
(B)〕次に、レジストマスク7015〜7018を除
去した後、レジストマスク7026〜7029を形成
し、nチャネル型TFTのゲート電極7030、703
1を形成した。このときゲート電極7030はn-領域
7012とゲート絶縁膜を介して重なるように形成し
た。
【0140】〔n+領域の形成:図14(C)〕次に、
レジストマスク7026〜7029を除去し、レジスト
マスク7032〜7034を形成した。そして、nチャ
ネル型TFTにおいて、ソース領域またはドレイン領域
として機能する不純物領域を形成する工程を行なった。
レジストマスク7034はnチャネル型TFTのゲート
電極7031を覆う形で形成した。これは、後の工程に
おいて画素マトリクス回路のnチャネル型TFTに、ゲ
ート電極と重ならないようにLDD領域を形成するため
である。
【0141】そして、n型を付与する不純物元素を添加
して不純物領域7035〜7039を形成した。ここで
も、フォスフィン(PH3)を用いたイオンドープ法
(勿論、イオンインプランテーション法でも良い)で行
い、この領域のリンの濃度は1×1020〜1×1021at
oms/cm3とした。なお、ここで形成された不純物領域7
037〜7039に含まれるn型を付与する不純物元素
の濃度を(n+)で表すこととする。従って、本明細書
中では不純物領域7037〜7039をn+領域と言い
換えることができる。また、不純物領域7035は既に
-領域が形成されていたので、厳密には不純物領域7
037〜7039よりも若干高い濃度でリンを含む。
【0142】なお、この工程において、レジストマスク
7032〜7034およびゲート電極7030をマスク
としてゲート絶縁膜7007をエッチングし、島状半導
体膜7005、7006の一部を露出させた後、n型を
付与する不純物元素を添加する工程を行っても良い。そ
の場合、加速電圧が低くて済むため、島状半導体膜に与
えるダメージも少ないし、スループットも向上する。
【0143】〔n--領域の形成:図15(A)〕次に、
レジストマスク7032〜7034を除去し、画素マト
リクス回路のnチャネル型TFTとなる島状半導体層7
006にn型を付与する不純物元素を添加する工程を行
った。こうして形成された不純物領域7040〜704
3には前記n-領域と同程度かそれより少ない濃度(具
体的には5×1016〜1×1018atoms/cm3)のリンが
添加されるようにした。なお、ここで形成された不純物
領域7040〜7043に含まれるn型を付与する不純
物元素の濃度を(n--)で表すこととする。従って、本
明細書中では不純物領域7040〜7043をn--領域
と言い換えることができる。また、この工程ではゲート
電極で隠された不純物領域7067を除いて全ての不純
物領域にn?の濃度でリンが添加されているが、非常に
低濃度であるため無視して差し支えない。
【0144】〔熱活性化の工程:図15(B)〕次に、
後に第1の層間絶縁膜の一部となる保護絶縁膜7044
を形成した。保護絶縁膜7044は窒化シリコン膜、酸
化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜またはそれらを組み
合わせた積層膜で形成すれば良い。また、膜厚は100
〜400nmとすれば良い。
【0145】その後、それぞれの濃度で添加されたn型
またはp型を付与する不純物元素を活性化するために熱
処理工程を行った。この工程はファーネスアニール法、
レーザーアニール法、またはラピッドサーマルアニール
法(RTA法)で行うことができる。ここではファーネ
スアニール法で活性化工程を行った。加熱処理は、窒素
雰囲気中において300〜650℃、好ましくは400
〜550℃、ここでは450℃、2時間の熱処理を行っ
た。
【0146】さらに、3〜100%の水素を含む雰囲気
中で、300〜450℃で1〜12時間の熱処理を行
い、島状半導体層を水素化する工程を行った。この工程
は熱的に励起された水素により半導体層のダングリング
ボンドを終端する工程である。水素化の他の手段とし
て、プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を
用いる)を行っても良い。
【0147】〔層間絶縁膜、ソース/ドレイン電極、遮
蔽膜、画素電極、保持容量の形成:図15(C)〕活性
化工程を終えたら、保護絶縁膜7044の上に0.5〜
1.5μm厚の層間絶縁膜7045を形成した。前記保
護絶縁膜7044と層間絶縁膜7045とでなる積層膜
を第1の層間絶縁膜とした。
【0148】その後、それぞれのTFTのソース領域ま
たはドレイン領域に達するコンタクトホールが形成さ
れ、ソース電極7046〜7048と、ドレイン電極7
049、7050を形成した。図示していないが、本実
施例ではこの電極を、Ti膜を100nm、Tiを含む
アルミニウム膜300nm、Ti膜150nmをスパッ
タ法で連続して形成した3層構造の積層膜とした。
【0149】次に、パッシベーション膜7051とし
て、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、または窒化酸化
シリコン膜で50〜500nm(代表的には200〜3
00nm)の厚さで形成した。その後、この状態で水素
化処理を行うとTFTの特性向上に対して好ましい結果
が得られた。例えば、3〜100%の水素を含む雰囲気
中で、300〜450℃で1〜12時間の熱処理を行う
と良く、あるいはプラズマ水素化法を用いても同様の効
果が得られた。なお、ここで後に画素電極とドレイン電
極を接続するためのコンタクトホールを形成する位置に
おいて、パッシベーション膜7051に開口部を形成し
ておいても良い。
【0150】その後、有機樹脂からなる第2の層間絶縁
膜7052を約1μmの厚さに形成した。有機樹脂とし
ては、ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミド
アミド、BCB(ベンゾシクロブテン)等を使用するこ
とができる。有機樹脂膜を用いることの利点は、成膜方
法が簡単である点や、比誘電率が低いので、寄生容量を
低減できる点、平坦性に優れる点などが上げられる。な
お上述した以外の有機樹脂膜や有機系SiO化合物などを
用いることもできる。ここでは、基板に塗布後、熱重合
するタイプのポリイミドを用い、300℃で焼成して形
成した。
【0151】次に、画素マトリクス回路となる領域にお
いて、第2の層間絶縁膜7052上に遮蔽膜7053を
形成した。遮蔽膜7053はアルミニウム(Al)、チ
タン(Ti)、タンタル(Ta)から選ばれた元素また
はいずれかを主成分とする膜で100〜300nmの厚
さに形成した。そして、遮蔽膜7054の表面に陽極酸
化法またはプラズマ酸化法により30〜150nm(好
ましくは50〜75nm)の厚さの酸化膜7054を形
成した。ここでは遮蔽膜7053としてアルミニウム膜
またはアルミニウムを主成分とする膜を用い、誘電体7
054として酸化アルミニウム膜(アルミナ膜)を用い
た。
【0152】なお、ここでは遮蔽膜の表面のみに絶縁膜
を設ける構成としたが、絶縁膜をプラズマCVD法、熱
CVD法またはスパッタ法などの気相法によって形成し
ても良い。その場合も膜厚は30〜150nm(好まし
くは50〜75nm)とすることが好ましい。また、酸
化シリコン膜、窒化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜、
DLC(Diamond like carbon)膜または有機樹脂膜
を用いても良い。さらに、これらを組み合わせた積層膜
を用いても良い。
【0153】次に、第2の層間絶縁膜7052にドレイ
ン電極7050に達するコンタクトホールを形成し、画
素電極7055を形成した。なお、画素電極7056、
7057はそれぞれ隣接する別の画素の画素電極であ
る。画素電極7055〜7057は、透過型液晶表示装
置とする場合には透明導電膜を用い、反射型の液晶表示
装置とする場合には金属膜を用いれば良い。ここでは透
過型の液晶表示装置とするために、酸化インジウム・ス
ズ(ITO)膜を100nmの厚さにスパッタ法で形成
した。
【0154】また、この時、画素電極7055と遮蔽膜
7053とが酸化膜7054を介して重なった領域70
58が保持容量を形成した。
【0155】こうして同一基板上に、ドライバー回路と
なるCMOS回路と画素マトリクス回路とを有したアク
ティブマトリクス基板が完成した。なお、ドライバー回
路となるCMOS回路にはpチャネル型TFT708
1、nチャネル型TFT7082が形成され、画素マト
リクス回路にはnチャネル型TFTでなる画素TFT7
083が形成された。
【0156】CMOS回路のpチャネル型TFT708
1には、チャネル形成領域7061、ソース領域706
2、ドレイン領域7063がそれぞれp+領域で形成さ
れた。また、nチャネル型TFT7082には、チャネ
ル形成領域7064、ソース領域7065、ドレイン領
域7066、ゲート絶縁膜を介してゲート電極と重なっ
たLDD領域(以下、Lov領域という。なお、ovとはov
erlapの意である。)7067が形成された。この時、
ソース領域7065、ドレイン領域7066はそれぞれ
(n-+n+)領域で形成され、Lov領域7067はn-
領域で形成された。
【0157】また、画素TFT7083には、チャネル
形成領域7068、7069、ソース領域7070、ド
レイン領域7071、ゲート絶縁膜を介してゲート電極
と重ならないLDD領域(以下、Loff領域という。な
お、offとはoffsetの意である。)7072〜707
5、Loff領域7073、7074に接したn+領域70
76が形成された。この時、ソース領域7070、ドレ
イン領域7071はそれぞれn+領域で形成され、Loff
領域7072〜7075はn--領域で形成された。
【0158】また、チャネル長3〜7μmに対してLov
領域の長さ(幅)は0.5〜3.0μm、代表的には
1.0〜1.5μmとすれば良い。また、画素TFT7
083に設けられるLoff領域7072〜7075の長
さ(幅)は0.5〜3.5μm、代表的には2.0〜
2.5μmとすれば良い。
【0159】図28に、コモン線と、FPCからの引き
出し端子との接合部分を示す。基板7001、図15
(C)に示したnチャネル型TFTを有するゲート信号
線駆動回路2902、コモン線2903、遮蔽膜290
4、誘電体2905、ITO膜2906、フィラー29
07、樹脂2908、FPCからの引き出し端子上に成
膜されたITO膜2909、FPCからの引き出し端子
2910が図28に示すように設けられている。
【0160】遮蔽膜2904とITO膜2906と、そ
の間に挟まれた誘電体2905とによって、カップリン
グ容量が形成されている。ITO膜2906は、ゲート
信号線駆動回路2902上に設けられており、ゲート信
号線駆動回路2902の下に設けられたコモン線290
3と接続している。FPCからの引き出し端子2910
上にはFPC側のITO膜2909が接するように形成
されており、FPCからの引き出し端子2910上のF
PC側のITO膜2909とITO膜2906とは、フ
ィラー2907と樹脂2908とによって接続されてい
る。
【0161】樹脂2908は光硬化性の樹脂であって
も、熱硬化性の樹脂であっても良く、また光硬化性の樹
脂と熱硬化性の樹脂との混合物であっても良い。光硬化
性の樹脂と熱硬化性の樹脂との混合物を用いた場合、光
によって仮接着の後、熱を加えて圧着させることにより
接続する。またフィラーは導電性の材料であることが必
要である。大きさの異なるフィラーを2種類以上用いて
も良く、この場合、サイズの小さいフィラーはスペーサ
として働くので導電性でなくても良く、サイズの大きい
粒子は電気的に接続させる働きをするので導電性である
ことが必要である。
【0162】本願発明では、ソースライン反転によって
液晶を駆動してやり、かつ遮蔽膜を一定の電位(基準電
位)に保たれたコモン線に接続しない。ソースライン反
転によって、遮蔽膜の電位は時間的に平均を取ると一定
に保たれるので、遮蔽膜と画素電極との間に誘電体を挟
み込んだ構造の保持容量において、遮蔽膜をフローティ
ングにすることが可能になる。よって遮蔽膜をパターニ
ングによって形成した後に、遮蔽膜とコモン線とを接続
するために、遮蔽膜とコモン線との間に設けられた層間
絶縁膜にマスクを用いたフォトリソグラフィーによるコ
ンタクトホールをあける必要がなくなる。このため作製
工程を削減し、高い歩留まりを達成することが可能にな
り、またアクティブマトリクス型液晶表示装の作製コス
トを抑えることが可能になる。
【0163】(実施例4)上述の実施例1〜3で説明し
た本願発明の液晶表示装置は、図16に示すような3板
式のプロジェクタに用いることができる。
【0164】図16において、2401は白色光源、2
402〜2405はダイクロイックミラー、2406な
らびに2407は全反射ミラー、2408〜2410は
本願発明の液晶表示装置、および2411は投影レンズ
である。
【0165】(実施例5)また、上述の実施例1〜3で
説明した本願発明の液晶表示装置は、図17に示すよう
な3板式のプロジェクタに用いることもできる。
【0166】図17において、2501は白色光源、2
502ならびに2503はダイクロイックミラー、25
04〜2506は全反射ミラー、2507〜2509は
本願発明の液晶表示装置、および2510はダイクロイ
ックプリズム、および2511は投影レンズである。
【0167】(実施例6)また、上述の実施例1〜3で
説明した本願発明の液晶表示装置は、図18に示すよう
な単板式のプロジェクタに用いることもできる。
【0168】図18において、2601はランプとリフ
レクターとから成る白色光源である。2602、260
3、および2604は、ダイクロイックミラーであり、
それぞれ青、赤、緑の波長領域の光を選択的に反射す
る。2605はマイクロレンズアレイであり、複数のマ
イクロレンズによって構成されている。2606は本願
発明の液晶表示装置である。2607はフィールドレン
ズ、2608は投影レンズ、2609はスクリーンであ
る。
【0169】(実施例7)上記実施例5〜7のプロジェ
クタは、その投影方法によってリアプロジェクターとフ
ロントプロジェクターとがある。
【0170】図19(A)はフロント型プロジェクタ−
であり、本体10001、本願発明の液晶表示装置10
002、光源10003、光学系10004、スクリー
ン10005で構成されている。なお、図19(A)に
は、液晶表示装置を1つ組み込んだフロントプロジェク
ターが示されているが、液晶表示装置を3つ(R、G、
Bの光にそれぞれ対応させる)組み込むことによって、
より高解像度・高精細のフロント型プロジェクタを実現
することができる。
【0171】図19(B)はリア型プロジェクターであ
り、10006は本体、10007は液晶表示装置であ
り、10008は光源であり、10009はリフレクタ
ー、10010はスクリーンである。なお、図19
(B)には、アクティブマトリクス型半導体表示装置を
3つ(R、G、Bの光にそれぞれ対応させる)組み込ん
だリア型プロジェクタが示されている。
【0172】(実施例8)本実施例では、本願発明の液
晶表示装置をゴーグル型ディスプレイに用いた例を示
す。
【0173】図20を参照する。2801はゴーグル型
ディスプレイ本体である。2802−Rならびに280
2−Lは本願発明の液晶表示装置であり、2803−R
ならびに2803−LはLEDバックライトであり、2
804−Rならびに2804−Lは光学素子である。
【0174】(実施例9)本願発明の液晶表示装置には
他に様々な用途がある。本実施例では、本願発明の液晶
表示装置を組み込んだ半導体装置について説明する。
【0175】このような半導体装置には、ビデオカメ
ラ、スチルカメラ、カーナビゲーション、パーソナルコ
ンピュータ、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携
帯電話など)などが挙げられる。それらの一例を図21
に示す。
【0176】図21(A)は携帯電話であり、本体11
001、音声出力部11002、音声入力部1100
3、本願発明の液晶表示装置11004、操作スイッチ
11005、アンテナ11006で構成される。
【0177】図21(B)はビデオカメラであり、本体
12007、本願発明の液晶表示装置12008、音声
入力部12009、操作スイッチ12010、バッテリ
ー12011、受像部12012で構成される。
【0178】図21(C)はモバイルコンピュータであ
り、本体13001、カメラ部13002、受像部13
003、操作スイッチ13004、本願発明の液晶表示
装置1305で構成される。
【0179】図21(D)は携帯書籍(電子書籍)であ
り、本体14001、本願発明の液晶表示装置1400
2、14003、記憶媒体14004、操作スイッチ1
4005、アンテナ14006で構成される。
【0180】(実施例10)
【0181】本実施例においては、本願発明の液晶表示
装置をノートブック型パーソナルコンピュータに用いた
例を図22に示す。
【0182】3001はノートブック型パーソナルコン
ピュータ本体であり、3002は本願発明の液晶表示装
置である。また、バックライトにはLEDが用いられて
いる。なお、バックライトに従来のように陰極管を用い
ても良い。
【0183】(実施例11)本実施例では、遮蔽膜をア
クティブマトリクス部を有するアクティブマトリクス基
板上だけではなく、対向基板上にも設ける例について説
明する。
【0184】基板(アクティブマトリクス基板)50
1、ソース信号線駆動回路511、ゲート信号線駆動回
路502、アクティブマトリクス部513、遮蔽膜50
4、ITO膜506、コモン線507、FPC514が
図24(A)に示すように設けられている。また対向基
板上に設けられた対向遮蔽膜517が図に示すようにソ
ース信号線駆動回路511全体と重なっており、遮蔽膜
504と一部重なっている。この実施例では対向遮蔽膜
504をソース信号線駆動回路511全体と重なるよう
に、対向基板上に設けたが、ソース信号線駆動回路が有
するサンプリング回路のみと重なるようにしても良い。
【0185】ITO膜506とコモン線507は電気的
に接続されており、コモン線507はFPC514によ
って基板の外部に接続され、一定の電位(基準電位)に
保たれている。
【0186】コモン線507に接続されたITO膜50
6と遮蔽膜504の重なった部分にカップリング容量5
16が形成されている。
【0187】対向遮蔽膜517と遮蔽膜504の重なっ
ている部分(重複部)518は、外部からの光がソース
信号線駆動回路511に入射するのを防ぐ。光がソース
信号線駆動回路511、特にソース信号線駆動回路が有
するサンプリング回路に入射すると、サンプリング回路
を構成する薄膜トランジスタ(TFT)のオフ電流が増
加してしまい、ノイズの原因となる。対向遮蔽膜517
は、Tiを有していることが望ましく、Tiを有するこ
とで光が対向遮蔽膜517に反射してソース信号線駆動
回路に入射するのを防ぐ。また重複部518を20μm
以上設けることが、ソース信号線駆動回路511への光
の入射を防ぐのに効果的である。
【0188】図24(B)に、図24(A)のA−A’
における断面図を示す。基板501、アクティブマトリ
クス部513、層間絶縁膜512、遮蔽膜504、誘電
体505、対向基板521、対向基板側層間絶縁膜52
2、対向基板側遮蔽膜517が図に示すように設けられ
ている。基板501と対向基板521はスペーサ(図示
せず)を挟んで、シール材(図示せず)により接着され
る。遮蔽膜504と対向基板側遮蔽膜517は一部重な
っており、この重なりの幅Lは20μm以上あることが
好ましい。
【0189】また、アクティブマトリクス基板上の回路
は、実施例1〜3と同様の方法で作製すれば良い。また
以下の実施例で開示される方法を用いても良い。
【0190】(実施例12)本願発明の画素マトリクス
回路とその周辺に設けられる駆動回路のTFTを同時に
作製する実施例1に示した以外の方法の一例について、
図29を用いて説明する。なお、本願発明はこの作製方
法に限られない。
【0191】実施例1の図8(C)の工程まで同様に形
成する。次にレジストマスクを用いて、第1の導電膜と
第2の導電膜(以下、積層膜として取り扱う)をエッチ
ングして、pチャネル型TFTのゲート電極8001、
nチャネル型TFTのゲート電極8002、ゲート信号
線8003a、8003bを形成した。このときゲート
電極8002はn-領域6012、6013とゲート絶
縁膜を介して重なるようにした。(図29(A))
【0192】そして、pチャネル型TFTのゲート電極
8001、nチャネル型TFTのゲート電極8002、
ゲート信号線8003a、8003bをそれぞれマスク
として、n型を付与する不純物を添加した。こうして形
成された不純物領域8004、8005、8006、8
007、8008には、図8(B)で示した前記n-
域と同程度かそれより少ない濃度(具体的には5×10
16〜1×1018atoms/cm3)のリンが添加されるように
した。なお、ここで形成された不純物領域8004〜8
008に含まれるn型を付与する不純物元素の濃度を
(n--)で表すこととする。従って、本明細書中では不
純物領域8004〜8008をn--領域と言い換えるこ
とができる。また、この工程ではゲート電極で隠された
不純物領域8009、8010を除いて全ての不純物領
域にn?の濃度でリンが添加されているが、非常に低濃
度であるため無視して差し支えない。(図29(B))
【0193】次に、レジストマスク8011〜8014
を形成した。そして、nチャネル型TFTにおいて、ソ
ース領域またはドレイン領域として機能する不純物領域
を形成する工程を行なった。レジストマスク8012は
nチャネル型TFTのゲート電極8002を覆う形で形
成した。これは、後の工程において画素マトリクス回路
のnチャネル型TFTに、ゲート電極と重ならないよう
にLDD領域を形成するためである。
【0194】そして、n型を付与する不純物元素を添加
して不純物領域8016〜8022を形成した。ここで
も、フォスフィン(PH3)を用いたイオンドープ法
(勿論、イオンインプランテーション法でも良い)で行
い、この領域のリンの濃度は1×1020〜1×1021at
oms/cm3とした。なお、ここで形成された不純物領域8
018〜8022に含まれるn型を付与する不純物元素
の濃度を(n+)で表すこととする。従って、本明細書
中では不純物領域8018〜8022をn+領域と言い
換えることができる。また、不純物領域8009、80
10は既にn-領域が形成されていたので、厳密には不
純物領域8020〜8022よりも若干高い濃度でリン
を含む。(図29(C))
【0195】なお、この工程において、レジストマスク
8011〜8014をマスクとしてゲート絶縁膜600
7をエッチングし、島状半導体膜6005、6006の
一部を露出させた後、n型を付与する不純物元素を添加
する工程を行っても良い。その場合、加速電圧が低くて
済むため、島状半導体膜に与えるダメージも少ないし、
スループットも向上する。
【0196】レジストマスク8024を、nチャネル型
TFTとなる領域の上全面を覆うように形成した。そし
て、レジストマスク8024をマスクとし、pチャネル
型TFTが形成される半導体層6004の一部に、p型
を付与する不純物元素を添加する工程を行った。ここで
はボロンをその不純物元素として、ジボラン(B26
を用いてイオンドープ法(勿論、イオンインプランテー
ション法でも良い)で添加した。ここでは5×1020
3×1021atoms/cm3の濃度にボロンを添加した。な
お、ここで形成された不純物領域に含まれるp型を付与
する不純物元素の濃度を(p+)で表すこととする。従
って、本明細書中では不純物領域8025、8026を
+領域と言い換えることができる。(図29(D))
【0197】なお、この工程において、レジストマスク
8024を使用してゲート絶縁膜6007をエッチング
除去して、島状半導体層6004の一部を露出させた
後、p型を付与する不純物元素を添加する工程を行って
も良い。その場合、加速電圧が低くて済むため、島状半
導体膜に与えるダメージも少ないし、スループットも向
上する。
【0198】次に、添加された不純物元素(リンまたは
ボロン)の活性化工程を行う。本実施例ではこの活性化
工程をファーネスアニールまたはランプアニールによっ
て行うことが好ましい。ファーネスアニールを用いる場
合、450〜650℃、好ましくは500〜550℃、
ここでは500℃、4時間の熱処理を行うことにする。
(図29(E))
【0199】本実施例の場合、nチャネル型TFTおよ
びpチャネル型TFTの双方のソース領域またはドレイ
ン領域に、必ずn+領域に相当する濃度のリンが含まれ
た領域を有する。そのため、熱活性化のための熱処理工
程において、リンによるニッケルのゲッタリング効果を
得ることができる。即ち、チャネル形成領域から矢印で
示す方向へニッケルが移動し、ソース領域またはドレイ
ン領域に含まれるリンの作用によってゲッタリングされ
る。これは特に結晶化を促進させる金属、例えばニッケ
ルを用いた場合に有効である。
【0200】このように本実施例を実施すると、島状半
導体膜に添加された不純物元素の活性化工程と、結晶化
に用いた触媒元素のゲッタリング工程とを兼ねることが
でき、工程の簡略化に有効である。
【0201】そして実施例1で上述したように、図10
(C)に示したのと同様の工程で、画素マトリクス回路
とその周辺に設けられる駆動回路のTFTを完成する。
なお、本実施例で示した作製工程は一例であり、作製工
程の順序は本実施例の形態に限られない。
【0202】(実施例13)本実施例では、本願発明の
アクティブマトリクス回路の断面図及び上面図の、図2
3で示したものとは別の例について説明する。図30に
図11の上面及び断面の概略図を示す。図30(A)は
本願発明のアクティブマトリクス回路の上面図である。
【0203】基板601に、ソース信号線駆動回路61
1(図11に示すところの301)、ゲート信号線駆動
回路602(図11に示すところの302)、アクティ
ブマトリクス部613(図11に示すところの30
3)、遮蔽膜604、ITO膜606、コモン線60
7、FPC614が図30(A)に示すように設けられ
ている。
【0204】ITO膜606とコモン線607は、接続
部608において電気的に接続しており、コモン線60
7はFPC614によって基板の外部に接続され、一定
の電位(基準電位)に保たれている。
【0205】コモン線607に接続されたITO膜60
6と遮蔽膜604の重なった部分にカップリング容量6
16(図11で示すところの310)が形成されてい
る。本実施例においてITO膜606はゲート信号線駆
動回路602の一部を覆うように形成されているため、
容量値の大きいカップリング容量616を形成すること
が可能である。なおITO膜606をゲート信号線駆動
回路602全体を覆うように形成しても良い。
【0206】図30(B)は、図30(A)のA−A’
における断面図である。基板601、ゲート信号線駆動
回路602が有するnチャネル型TFTの1つ616、
層間絶縁膜617、遮蔽膜604(図11に示すところ
の311)、誘電体605、ITO膜606、コモン線
607(図11に示すところの312)、フィラー61
2、樹脂610、FPCからの引き出し端子上に成膜さ
れたITO膜609、FPCからの引き出し端子615
が図30(B)に示すように設けられている。
【0207】遮蔽膜604とITO膜606と、その間
に挟まれた誘電体605とによって、カップリング容量
が形成されている。ITO膜606は、ゲート信号線駆
動回路602上に設けられており、言い換えると、ゲー
ト信号線駆動回路602が有するnチャネル型TFTの
1つ616の上に設けられている。
【0208】またITO膜606は、基板601上に設
けられたコモン線607と、接続部608において接続
している。なお本実施例ではITO膜606とコモン線
607とを直接接続しているが、別の配線等を間に介し
て接続することにより、ITO膜606とコモン線60
7とを電気的に接続しても良いことは言うまでもない。
【0209】FPCからの引き出し端子615上にはF
PC側のITO膜609が接するように形成されてお
り、FPCからの引き出し端子615上のFPC側のI
TO膜609とITO膜606とは、フィラー612と
樹脂610とによって接続されている。
【0210】樹脂610は光硬化性の樹脂であっても、
熱硬化性の樹脂であっても良く、また光硬化性の樹脂と
熱硬化性の樹脂との混合物であっても良い。光硬化性の
樹脂と熱硬化性の樹脂との混合物を用いた場合、光によ
って仮接着の後、熱を加えて圧着させることにより接続
する。またフィラーは導電性の材料であることが必要で
ある。大きさの異なるフィラーを2種類以上用いても良
く、この場合、サイズの小さいフィラーはスペーサとし
て働くので導電性でなくても良く、サイズの大きい粒子
は電気的に接続させる働きをするので導電性であること
が必要である。
【0211】本実施例のアクティブマトリクス回路と駆
動回路は、これまでの実施例で開示した方法を用いて作
製することが可能である。
【0212】(実施例14)本実施例では、本願発明を
用いた電気光学装置のうち、図16〜図22で示した以
外のものについて、その一例を図31に示す。
【0213】図31(A)はディスプレイであり、筐体
2001、支持台2002、表示部2003等を含む。
本願発明は表示部2003に適用することができる。
【0214】図31(B)は頭部取り付け型のディスプ
レイの一部(右片側)であり、本体2201、信号ケー
ブル2202、頭部固定バンド2203、スクリーン部
2204、光学系2205、表示部2206等を含む。
本願発明は表示部2206に適用できる。
【0215】図31(C)はプログラムを記録した記録
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであ
り、本体2301、表示部2302、スピーカ部230
3、記録媒体2304、操作スイッチ2305で構成さ
れる。なお、この装置は記録媒体としてDVD(Dig
ital Versatile Disc)、CD等を
用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネットを
行うことができる。本願発明は表示部2302に適用す
ることができる。
【0216】以上の様に、本願発明の適用範囲は極めて
広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能で
ある。また、本実施例の電子機器は実施例1〜3、11
〜13のどのような組み合わせからなる構成を用いても
実現することができる。
【0217】
【発明の効果】ソースライン反転で液晶を駆動させて、
遮蔽膜をコモン線に接続せずにフローティングとしてい
る。このような構成にすることで、遮蔽膜をコモン線に
接続しなくても、遮蔽膜の電位が時間的に平均を取ると
一定に保たれるので、遮蔽膜と画素電極との間に誘電体
を挟み込んだ構造の保持容量を形成することが可能にな
る。よって遮蔽膜をパターニングによって形成した後
に、遮蔽膜とコモン線を接続するために、遮蔽膜とコモ
ン線との間に設けられた層間絶縁膜にマスクを用いたフ
ォトリソグラフィーによるコンタクトホールをあける必
要がなくなる。このため作製工程を削減し、高い歩留ま
りを達成することが可能になり、またアクティブマトリ
クス型液晶表示装の作製コストを抑えることが可能にな
る。またそれに加えて、遮蔽膜をフローティングにして
遮蔽膜とコモン線との間に大容量のカップリング容量を
形成した場合は、遮蔽膜の電位をさらに一定に保つこと
が可能になるため、良好なコントラストを得ることがで
きる。
【0218】なお、上記実施例はTFTの活性層として
珪素膜を例にとって説明したが、必要に応じて不純物を
添加したり、Si−Ge化合物など、他の半導体を用い
ても良い。また画素が有するTFTとして、ダブルゲー
ト構造を有するTFTを示したが、シングルゲート構造
を有していても良いし、他のマルチゲート構造を有して
いても良い。また画素が有するTFTの活性層が、a−
Si(アモルファスシリコン)を有していても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明のアクティブマトリクス回路の回路
図。
【図2】 本願発明の画素マトリクス回路の上面構造を
示す図。
【図3】 本願発明の画素マトリクス回路の上面構造を
示す図。
【図4】 ソースライン反転の概念を示す図。
【図5】 ソース信号線駆動回路のブロック図。
【図6】 ソース信号線駆動回路の回路図。
【図7】 アナログスイッチとレベルシフト回路の等価
回路図。
【図8】 本願発明のTFTの作製工程を示す断面図。
【図9】 本願発明のTFTの作製工程を示す断面図。
【図10】 本願発明のTFTの作製工程を示す断面
図。
【図11】 本願発明のアクティブマトリクス回路の回
路図。
【図12】 本願発明のシミュレーション結果を示す
図。
【図13】 本願発明のTFTの作製工程を示す断面
図。
【図14】 本願発明のTFTの作製工程を示す断面
図。
【図15】 本願発明のTFTの作製工程を示す断面
図。
【図16】 本願発明の液晶表示装置を用いた3板式プ
ロジェクタの概略構成図。
【図17】 本願発明の液晶表示装置を用いた3板式プ
ロジェクタの概略構成図。
【図18】 本願発明の液晶表示装置を用いた単板式プ
ロジェクタの概略構成図。
【図19】 本願発明の液晶表示装置を用いたフロント
プロジェクタおよびリアプロジェクタの概略構成図。
【図20】 本願発明の液晶表示装置を用いたゴーグル
型ディスプレイの概略構成図。
【図21】 本願発明の液晶表示装置を用いた電子機器
の例。
【図22】 本願発明の液晶表示装置を用いたノートブ
ック型パーソナルコンピュータの概略構成図。
【図23】 本願発明のアクティブマトリクス回路の断
面図及び上面図。
【図24】 本願発明のアクティブマトリクス回路の上
面図。
【図25】 アクティブマトリクス基板のシミュレーシ
ョンのモデルとなる回路図。
【図26】 アクティブマトリクス基板のシミュレーシ
ョンのモデルとなる回路における画素部の回路図。
【図27】 ゲート信号線駆動回路上に設けられたIT
Oに接続されたコモン線と、FPCの取り出し端子との
接合部分の断面図。
【図28】 ゲート信号線駆動回路上に設けられたIT
Oに接続されたコモン線と、FPCの取り出し端子との
接合部分の断面図。
【図29】 本願発明のTFTの作製工程を示す断面
図。
【図30】 本願発明のアクティブマトリクス回路の断
面図及び上面図。
【図31】 本願発明の液晶表示装置を用いた電子機器
の例。
【符号の説明】
11 ソース信号線駆動回路 12 ゲート信号線駆動回路 13 アクティブマトリクス部 14 画素TFT 15 液晶 16 保持容量 17 ソース信号線 18 ゲート信号線 19 画素部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/336 H01L 29/78 619B (72)発明者 田中 幸夫 神奈川県厚木市長谷398番地 株式会社半 導体エネルギー研究所内

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画素TFTと、前記画素TFTに電
    気的に接続された画素電極と、遮蔽膜とが設けられた基
    板を有するアクティブマトリクス型表示装置であって、 前記遮蔽膜はフローティングになっており、 前記画素電極と前記遮蔽膜との間に誘電体を有すること
    を特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。
  2. 【請求項2】複数のソース信号線と、複数のゲート信号
    線と、複数の画素TFTと、前記画素TFTに電気的に
    接続された画素電極と、遮蔽膜とが設けられた基板を有
    するアクティブマトリクス型表示装置であって、 前記複数の画素TFTは前記ソース信号線と前記ゲート
    信号線に電気的に接続されており、 前記遮蔽膜はフローティングになっており、 前記画素電極と前記遮蔽膜との間に誘電体が設けられて
    おり、 前記複数のソース信号線1本ごとに極性が逆の信号を印
    加し、前記複数のソース信号線のそれぞれに印加される
    前記信号の極性を1フレーム期間ごとに反転させること
    を特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。
  3. 【請求項3】複数のソース信号線と、複数のゲート信号
    線と、複数の画素TFTと、画素電極と、遮蔽膜とが設
    けられた第1の基板と、 対向電極が設けられた第2の基板と、 前記画素電極と前記対向電極との間に挟まれた液晶と、
    を有するアクティブマトリクス型表示装置において、 前記各画素TFTは、ゲート電極と、ゲート絶縁膜と、
    ソース領域、ドレイン領域及びチャネル形成領域を有す
    る活性層とを有し、 前記ゲート電極は前記ゲート信号線に接続されており、 前記ソース領域またはドレイン領域は前記ソース信号線
    に接続されており、 前記ドレイン領域またはソース領域は前記画素電極に接
    続されており、 前記画素電極と前記遮蔽膜の間に誘電体が設けられてお
    り、 前記遮蔽膜はフローティングになっており、 前記複数のソース信号線1本ごとに極性が逆の信号を印
    加し、前記複数のソース信号線のそれぞれに印加される
    前記信号の極性を1フレーム期間ごとに反転させること
    を特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。
  4. 【請求項4】複数のソース信号線と、複数のゲート信号
    線と、複数の画素TFTと、画素電極と、遮蔽膜とが設
    けられた第1の基板と、 対向電極が設けられた第2の基板と、 前記画素電極と前記対向電極との間に挟まれた液晶と、
    を有するアクティブマトリクス型表示装置において、 前記各画素TFTは、ゲート電極と、ゲート絶縁膜と、
    活性層とを有し、 前記活性層はチャネル形成領域と、前記チャネル形成領
    域に接している第2の不純物領域と、前記第2の不純物
    領域に接している第1の不純物領域を有し、 前記ゲート電極は前記ゲート信号線に接続されており、 前記第1の不純物領域の一方は前記画素電極に接続され
    ており、 前記第1の不純物領域のもう一方は前記ソース信号線に
    接続されており、 前記画素電極と前記遮蔽膜の間に誘電体が設けられてお
    り、 前記遮蔽膜はフローティングになっており、 前記第2の不純物領域は、前記ゲート絶縁膜を介して、
    前記ゲート電極と重なっており、 前記複数のソース信号線1本ごとに極性が逆の信号を印
    加し、前記複数のソース信号線のそれぞれに印加される
    前記信号の極性を1フレーム期間ごとに反転させること
    を特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。
  5. 【請求項5】複数のソース信号線と、複数のゲート信号
    線と、複数の画素TFTと、画素電極と、遮蔽膜とが設
    けられた第1の基板と、 対向電極が設けられた第2の基板と、 前記画素電極と前記対向電極との間に挟まれた液晶と、
    を有するアクティブマトリクス型表示装置において、 前記各画素TFTは、ゲート電極と、ゲート絶縁膜と、
    活性層とを有し、 前記活性層はチャネル形成領域と、前記チャネル形成領
    域に接している第2の不純物領域と、前記チャネル形成
    領域を挟んで設けられた第1の不純物領域とを有し、 前記ゲート電極は前記ゲート信号線に接続されており、 前記第1の不純物領域の一方は前記画素電極に接続され
    ており、 前記第1の不純物領域のもう一方は前記ソース信号線に
    接続されており、 前記画素電極と前記遮蔽膜の間に誘電体が設けられてお
    り、 前記遮蔽膜はフローティングになっており、 前記第2の不純物領域は、前記ゲート絶縁膜を介して、
    前記ゲート電極と重なっており、 前記複数のソース信号線1本ごとに極性が逆の信号を印
    加し、前記複数のソース信号線のそれぞれに印加される
    前記信号の極性を1フレーム期間ごとに反転させること
    を特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5いずれか一に記載の
    前記誘電体は、前記遮蔽膜を陽極酸化して形成される陽
    極酸化膜であることを特徴とするアクティブマトリクス
    型表示装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6いずれか一に記載の
    前記遮蔽膜は、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)
    またはタンタル(Ta)を有する膜であることを特徴と
    するアクティブマトリクス型表示装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項7いずれか一に記載の
    前記遮蔽膜は100〜300nmの厚さであることを特
    徴とするアクティブマトリクス型表示装置。
  9. 【請求項9】請求項3乃至請求項8のいずれか一に記載
    の前記ゲート電極は、チタン(Ti)、タンタル(T
    a)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、から
    選ばれた一種または複数種の元素を有することを特徴と
    するアクティブマトリクス型表示装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至請求項9のいずれか一に記
    載の前記アクティブマトリクス型表示装置を3つ備えた
    リアプロジェクター。
  11. 【請求項11】請求項1乃至請求項9のいずれか一に記
    載の前記アクティブマトリクス型表示装置を3つ備えた
    フロントプロジェクター。
  12. 【請求項12】請求項1乃至請求項9のいずれか一に記
    載の前記アクティブマトリクス型表示装置を1つ備えた
    単板式リアプロジェクター。
  13. 【請求項13】請求項1乃至請求項9のいずれか一に記
    載の前記アクティブマトリクス型表示装置を2つ備えた
    ゴーグル型ディスプレイ。
  14. 【請求項14】複数の画素TFT及び前記複数の画素T
    FTに電気的に接続された画素電極を有する画素マトリ
    クス部と、遮蔽膜と、一定の基準電位に保たれたコモン
    線とが設けられた基板を有するアクティブマトリクス型
    表示装置であって、 前記遮蔽膜はフローティングになっており、 前記画素電極と前記遮蔽膜との間に第1の誘電体を有
    し、 前記遮蔽膜と前記コモン線との間に第2の誘電体を有
    し、 前記第2の誘電体は前記画素マトリクス部と重ならない
    ことを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。
  15. 【請求項15】複数の画素TFT及び前記複数の画素T
    FTに電気的に接続された画素電極を有する画素マトリ
    クス部と、複数のソース信号線と、複数のゲート信号線
    と、遮蔽膜と、一定の基準電位に保たれたコモン線とが
    設けられた基板を有するアクティブマトリクス型表示装
    置であって、 前記複数の画素TFTは前記ソース信号線と前記ゲート
    信号線に電気的に接続されており、 前記遮蔽膜はフローティングになっており、 前記画素電極と前記遮蔽膜との間に第1の誘電体を有
    し、 前記遮蔽膜と前記コモン線との間に第2の誘電体を有
    し、 前記第2の誘電体は前記画素マトリクス部と重なってお
    らず、 前記複数のソース信号線1本ごとに極性が逆の信号を印
    加し、前記複数のソース信号線のそれぞれに印加される
    前記信号の極性を1フレーム期間ごとに反転させること
    を特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。
  16. 【請求項16】複数の画素TFT及び前記複数の画素T
    FTに電気的に接続された画素電極を有する画素マトリ
    クス部と、複数のソース信号線と、複数のゲート信号線
    と、遮蔽膜と、一定の基準電位に保たれたコモン線とが
    設けられた第1の基板と、 対向電極が設けられた第2の基板と、 前記画素電極と前記対向電極との間に挟まれた液晶と、
    を有するアクティブマトリクス型表示装置において、 前記各画素TFTは、ゲート電極と、ゲート絶縁膜と、
    ソース領域、ドレイン領域及びチャネル形成領域を有す
    る活性層とを有し、 前記ゲート電極は前記ゲート信号線に接続されており、 前記ソース領域またはドレイン領域は前記ソース信号線
    に接続されており、 前記ドレイン領域またはソース領域は前記画素電極に接
    続されており、 前記遮蔽膜はフローティングになっており、 前記画素電極と前記遮蔽膜との間に第1の誘電体を有
    し、 前記遮蔽膜と前記コモン線との間に第2の誘電体を有
    し、 前記第2の誘電体は前記画素マトリクス部と重なってお
    らず、 前記複数のソース信号線1本ごとに極性が逆の信号を印
    加し、前記複数のソース信号線のそれぞれに印加される
    前記信号の極性を1フレーム期間ごとに反転させること
    を特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。
  17. 【請求項17】複数の画素TFT及び前記複数の画素T
    FTに電気的に接続された画素電極を有する画素マトリ
    クス部と、複数のソース信号線と、複数のゲート信号線
    と、遮蔽膜と、一定の基準電位に保たれたコモン線とが
    設けられた第1の基板と、 対向電極が設けられた第2の基板と、 前記画素電極と前記対向電極との間に挟まれた液晶と、
    を有するアクティブマトリクス型表示装置において、 前記各画素TFTは、ゲート電極と、ゲート絶縁膜と、
    活性層とを有し、 前記活性層はチャネル形成領域と、前記チャネル形成領
    域に接している第2の不純物領域と、前記第2の不純物
    領域に接している第1の不純物領域を有し、 前記ゲート電極は前記ゲート信号線に接続されており、 前記第1の不純物領域の一方は前記画素電極に接続され
    ており、 前記第1の不純物領域のもう一方は前記ソース信号線に
    接続されており、 前記遮蔽膜はフローティングになっており、 前記画素電極と前記遮蔽膜との間に第1の誘電体を有
    し、 前記遮蔽膜と前記コモン線との間に第2の誘電体を有
    し、 前記第2の誘電体は前記画素マトリクス部と重なってお
    らず、 前記第2の不純物領域は、前記ゲート絶縁膜を介して、
    前記ゲート電極と重なっており、 前記複数のソース信号線1本ごとに極性が逆の信号を印
    加し、前記複数のソース信号線のそれぞれに印加される
    前記信号の極性を1フレーム期間ごとに反転させること
    を特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。
  18. 【請求項18】複数の画素TFT及び前記複数の画素T
    FTに電気的に接続された画素電極を有する画素マトリ
    クス部と、複数のソース信号線と、複数のゲート信号線
    と、遮蔽膜と、一定の基準電位に保たれたコモン線とが
    設けられた第1の基板と、 対向電極が設けられた第2の基板と、 前記画素電極と前記対向電極との間に挟まれた液晶と、
    を有するアクティブマトリクス型表示装置において、 前記各画素TFTは、ゲート電極と、ゲート絶縁膜と、
    活性層とを有し、 前記活性層はチャネル形成領域と、前記チャネル形成領
    域に接している第2の不純物領域と、前記チャネル形成
    領域を挟んで設けられた第1の不純物領域とを有し、 前記ゲート電極は前記ゲート信号線に接続されており、 前記第1の不純物領域の一方は前記画素電極に接続され
    ており、 前記第1の不純物領域のもう一方は前記ソース信号線に
    接続されており、 前記遮蔽膜はフローティングになっており、 前記画素電極と前記遮蔽膜との間に第1の誘電体を有
    し、 前記遮蔽膜と前記コモン線との間に第2の誘電体を有
    し、 前記第2の誘電体は前記画素マトリクス部と重なってお
    らず、 前記第2の不純物領域は、前記ゲート絶縁膜を介して、
    前記ゲート電極と重なっており、 前記複数のソース信号線1本ごとに極性が逆の信号を印
    加し、前記複数のソース信号線のそれぞれに印加される
    前記信号の極性を1フレーム期間ごとに反転させること
    を特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。
  19. 【請求項19】複数の画素TFT及び前記複数の画素T
    FTに電気的に接続された画素電極を有する画素マトリ
    クス部と、遮蔽膜と、一定の基準電位に保たれたコモン
    線と、ソース信号線駆動回路とが設けられた第1の基板
    と、 対向遮蔽膜が設けられた第2の基板と、を有するアクテ
    ィブマトリクス型表示装置において、 前記遮蔽膜はフローティングになっており、 前記画素電極と前記遮蔽膜との間に第1の誘電体を有
    し、 前記遮蔽膜と前記コモン線との間に第2の誘電体を有
    し、 前記第2の誘電体は前記画素マトリクス部と重なってお
    らず、 前記ソース信号線駆動回路はサンプリング回路を有して
    おり、 前記対向遮蔽膜は、前記遮蔽膜の一部及び前記サンプリ
    ング回路と重なっていることを特徴とするアクティブマ
    トリクス型表示装置。
  20. 【請求項20】請求項14乃至請求項19いずれか一に
    記載の前記第1の誘電体は、前記遮蔽膜を陽極酸化して
    形成される陽極酸化膜であることを特徴とするアクティ
    ブマトリクス型表示装置。
  21. 【請求項21】請求項14乃至請求項19いずれか一に
    記載の前記第2の誘電体は、前記遮蔽膜を陽極酸化して
    形成される陽極酸化膜であることを特徴とするアクティ
    ブマトリクス型表示装置。
  22. 【請求項22】請求項14乃至請求項19いずれか一に
    記載の前記遮蔽膜は、アルミニウム(Al)、チタン
    (Ti)またはタンタル(Ta)を有する膜であること
    を特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。
  23. 【請求項23】請求項14乃至請求項19いずれか一に
    記載の前記遮蔽膜は100〜300nmの厚さであるこ
    とを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置。
  24. 【請求項24】請求項16乃至請求項18のいずれか一
    に記載の前記ゲート電極は、チタン(Ti)、タンタル
    (Ta)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、
    から選ばれた一種または複数種の元素を有することを特
    徴とするアクティブマトリクス型表示装置。
  25. 【請求項25】請求項14乃至請求項24のいずれか一
    に記載の前記アクティブマトリクス型表示装置を3つ備
    えたリアプロジェクター。
  26. 【請求項26】請求項14乃至請求項24のいずれか一
    に記載の前記アクティブマトリクス型表示装置を3つ備
    えたフロントプロジェクター。
  27. 【請求項27】請求項14乃至請求項24のいずれか一
    に記載の前記アクティブマトリクス型表示装置を1つ備
    えた単板式リアプロジェクター。
  28. 【請求項28】請求項14乃至請求項24のいずれか一
    に記載の前記アクティブマトリクス型表示装置を2つ備
    えたゴーグル型ディスプレイ。
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