JP2000321478A - 光学機器 - Google Patents

光学機器

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JP2000321478A
JP2000321478A JP11132409A JP13240999A JP2000321478A JP 2000321478 A JP2000321478 A JP 2000321478A JP 11132409 A JP11132409 A JP 11132409A JP 13240999 A JP13240999 A JP 13240999A JP 2000321478 A JP2000321478 A JP 2000321478A
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zoom
focus adjustment
lens
guide path
cam
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JP11132409A
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English (en)
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Hiroyuki Iwasaki
博之 岩崎
Yukitaka Takeshita
幸孝 竹下
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens
    • G02B7/102Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens controlled by a microcomputer

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ズームレンズを備えた光学機器に関
し、簡素な機構で確実なズーミング機能およびピント調
整機能を実現する。 【解決手段】ズーム鏡胴が、ズームアップ時にレンズ後
群をズームアップ用に案内するズームアップ案内路J→
B→C→D→Eと、ズームダウン時にレンズ後群をズー
ムダウン用に案内するズームダウン案内路G→H→I→
Jと、複数のズーム段のうちのいずれかのズーム段に繰
り出された状態におけるピント調整時にレンズ後群をピ
ント調整用に案内する、ズームアップ案内路とズームダ
ウン案内路とを結ぶ、複数のズーム段それぞれに対応し
てそれぞれ形成された複数のピント調整案内路B−J,
C−I,D−H,E−Gとを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズームレンズを備
えた、カメラ、電子スチールカメラ、ビデオカメラ、オ
ーバヘッドプロジェクタ(OHP)、あるいは映写機等
の光学機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラ等の光学機器にはズー
ムレンズを備えたものがある。それらの光学機器に備え
られたズームレンズは大きくは二つの機能を有してお
り、そのうちの1つは焦点距離を変倍することにより像
倍率を変倍するズーミング機能であり、もう1つはピン
トの合った像を形成するための焦点調節(ピント調節)
機能である。これら2つの機能は、いずれも、ズームレ
ンズを構成する複数枚のレンズ全体あるいは一部を光軸
方向に移動させることにより実現される。
【0003】従来、上記2つの機能を作用させるための
レンズ駆動方式として、 (a)ズーミングおよびピント調節の2つの機能を、夫
々別々の電動モータを使用してレンズを駆動することに
より実現する方式 (b)電動モータは1つであるが、その電動モータの駆
動力をズーミング用とピント調整用とに切り替えること
により、それら2つの機能を実現する方式 (c)特公平6−100707号公報に開示されている
ような、ズーミングは、あらかじめステップ的に定めら
れた複数のズーム段(ステップ的な複数のズーム倍率)
のみ許容する、いわゆるステップズームと呼ばれる方式
において、1つの電動モータを用い、その1つの電動モ
ータの同一方向への回転で、ズーミングとピント調節と
を交互交互に行なわせる方式 (d)本出願人が「エピオン210ズーム」、「エピオ
ン270ズーム」の製品名で商品化したカメラのズーム
レンズの駆動方式であって、ズームレンズを構成する複
数のレンズ群それぞれを支持する鏡胴間に遊びを持た
せ、例えばズームアップする方向に駆動したときにそれ
ら複数のレンズ群を支持する複数の鏡胴がズームアップ
方向に一緒に駆動され、その状態からズームダウンの方
向に駆動したときには、その遊びの分だけあるレンズ群
を支持して従動する鏡胴は駆動されずに他の鏡胴のみ駆
動され、その後全ての鏡胴が一緒にズームダウンの方向
に駆動されるようにし、その遊びの間でピント調節を行
なうという方式 などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上述の各種の
駆動方式のうち、上記(a)と(b)の方式は部品点数
が多く、小型化や低コスト化に不利であり、上記(c)
の方式は、ズーム段数を多くしようとするとズーム鏡胴
の回転角度が大変大きくなるとともに、ズーム鏡胴の機
構構造が複雑となって、小型化、薄型化に不利である。
【0005】さらに、上記(d)の方式は、簡素な機構
で、かつ部品点数も少なく構成できるという長所はある
ものの、上記の遊びの領域では上記の従動する側の鏡胴
は停止位置が他の部品等により拘束されていないため不
安定であり、衝撃やその他の要因で位置ずれを起こして
しまい、例えばピンボケの像が形成されるなどの不都合
が生じるおそれがある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、簡素な機構で
確実なズーミング機能およびピント調整機能を実現する
ズーム鏡胴を備えた光学機器を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の光学機器のうちの第1の光学機器は、複数のレンズ
群から成るズームレンズであって、これら複数のレンズ
群のうちの少なくとも1つの第1のレンズ群が、その第
1のレンズ群以外の少なくとも1つの第2のレンズ群に
対し相対移動自在なズームレンズを内蔵したズーム鏡胴
を備え、このズーム鏡胴が、上記第2のレンズ群を一方
向に移動させたときに上記第1のレンズ群をズーミング
動作用に案内するズーム案内路と、上記第2のレンズ群
を上記一方向とは逆の方向に移動させたときに上記第1
のレンズ群をピント調整用に案内する、上記ズーム案内
路に片側で交差しているピント調整案内路とを備えたこ
とを特徴とする。
【0008】本発明の第1の光学機器は、上記のズーム
案内路と、そのズーム案内路に片側で交差しているピン
ト調整案内路とを備え、上記第2のレンズ群の移動方向
に応じて上記第1のレンズ群をズーム案内路あるいはピ
ント調整案内路に案内するものであり、これらの案内路
を例えばカム溝で構成するなど、簡素な機構でズーミン
グとピント調整との双方を実現することができる。
【0009】また、上記目的を達成する本発明の光学機
器のうちの第2の光学機器は、複数のズーム段へのステ
ップ的な繰出しが自在なズームレンズであって、このズ
ームレンズが複数のレンズ群から成り、これら複数のレ
ンズ群のうちの少なくとも1つの第1のレンズ群が、上
記複数のズーム段それぞれにおいて、その第1のレンズ
群以外の少なくとも1つの第2のレンズ群に対し相対移
動自在なズームレンズを内臓したズーム鏡胴を備え、そ
のズーム鏡胴が、ズームアップ時に上記第1のレンズ群
をズームアップ方向に案内するズームアップ案内路と、
ズームダウン時に上記第1のレンズ群をズームダウン方
向に案内するズームダウン案内路と、上記複数のズーム
段のうちのいずれかのズーム段に繰り出された状態にお
けるピント調整時に第1のレンズ群をピント調整用に案
内する、上記ズームアップ案内路と上記ズームダウン案
内路とを結ぶ、上記複数のズーム段をそれぞれに対応し
てそれぞれ形成された複数のピント調整案内路とを備え
たことを特徴とする。
【0010】本発明の第2の光学機器は、上記のズーム
アップ案内路と、ズームダウン案内路と、それら2つの
案内路を結ぶ複数のピント調整案内路を備えたものであ
り、これらの案内路を例えばカム溝で形成するなど、簡
素な機構で実現することができる。
【0011】ここで、上記本発明の第2の光学機器にお
いて、ズームアップ案内路、ズームダウン案内路、およ
び複数のピント調整案内路が連続したカム溝であって、
そのカム溝に係合されて案内されるカムピンが、そのカ
ム溝に嵌入する方向にバネ付勢されたものであり、上記
ズームアップ案内路が、カムピンをズームアップ方向に
案内するとともに、複数のズーム段それぞれに、カムピ
ンがズームアップ案内路上にあるときにおけるピント調
整時およびズームダウン時には、カムピンを、ピント調
整案内路に案内する段差を備えたものであり、上記ズー
ムダウン案内路が、カムピンをズームダウン方向に案内
するとともに、複数のズーム段それぞれに、カムピンが
ズームダウン案内路上にあるときにおけるピント調整時
およびズームアップ時には、カムピンを、ピント調整案
内路に案内する段差を備えたものであることが好まし
い。
【0012】このように、案内路をカム溝で形成し、そ
のカム溝に係合するカムピンをバネ付勢し、さらにその
案内路のカム溝を段差付きのカム溝とすることで、カム
ピンを必要な案内路に確実に導くことができる。
【0013】あるいは、上記本発明の第2の光学機器に
おいて、ズームアップ案内路、ズームダウン案内路、お
よび複数のピント調整案内路が、カムピンを案内する連
続したカム溝であって、ズームアップ案内路が、カムピ
ンを、そのズームアップ案内路を構成するカム溝の2辺
のうちのピント調整案内路への入口が開いた第1の辺に
対向する第2の辺に摺接させながらズームアップ方向に
案内するとともに、カムピンがズームアップ案内路上に
あるときにおけるピント調整時およびズームダウン時に
は、カムピンを上記第1の辺に寄せることによりカムピ
ンをピント調整案内路に案内するものであり、上記ズー
ムダウン案内路が、カムピンを、そのズームダウン案内
路を構成するカム溝の2辺のうちのピント調整案内路へ
の入口が開いた第3の辺に対向する第4の辺に摺接させ
ながらズームダウン方向に案内するととともに、カムピ
ンがズームダウン案内路上にあるときにおけるピント調
整時およびズームアップ時には、カムピンを上記第3の
辺に寄せることによりそのカムピンをピント調整案内路
に案内するものであることも好ましい形態である。
【0014】このように、ズームアップ時およびズーム
ダウン時におけるカムピンとカム溝との係合の仕方の相
違を利用して、カムピンを必要な案内路に確実に導いて
もよい。
【0015】さらに、上記本発明の第2の光学機器にお
いて、さらに、ズーム鏡胴を駆動してズーミング動作お
よびピント調整動作を行なわせる、正転、逆転自在な電
動モータと、ズームアップ指示に応じて電動モータを第
1の方向に回転させることにより複数のズーム段のうち
のいずれか所望のズーム段まで繰出すとともにズームア
ップに続くピント調整指示に応じて電動モータを上記第
1の方向とは逆の第2の方向に回転させることによりピ
ント調整を行ない、ズームダウン指示に応じて電動モー
タを上記第2の方向に回転させることにより上記複数の
ズーム段のうちのいずれか所望のズーム段まで繰下げる
とともにズームダウンに続くピント調整指示に応じて電
動モータを上記第1の方向に回転させることによりピン
ト調整を行なうモータ駆動制御部とを備えることが好ま
しい。
【0016】あるいは、上記本発明の第2の光学機器
は、ズーム鏡胴を駆動してズーミング動作およびピント
調整動作を行なわせる、正転、逆転自在な電動モータ
と、ズームアップ指示に応じて電動モータを第1の方向
に回転させることにより複数のズーム段のうちのいずれ
か所望のズーム段まで繰出し、ズームダウン指示に応じ
て電動モータを上記第1の方向とは逆の第2の方向に回
転させることにより複数のズーム段のうちのいずれか所
望のズーム段まで繰下げ次いで電動モータを上記第1の
方向に回転させることによりその所望のズーム段に対応
するピント調整案内路を経由してズームアップ案内路に
到るまで駆動し、ピント調整指示に応じて電動モータを
上記第2の方向に回転させることによりピント調整を行
なうモータ駆動制御部とを備えたものであってもよい。
【0017】本発明の光学機器は、上述の案内路を備え
たものであるため、上記のような正転、逆転自在な電動
モータを備えてズーミング機能とピント調節機能との双
方を実現することができる。
【0018】尚、本発明の第1および第2の光学機器に
おけるズームレンズを構成する複数のレンズ群それぞれ
は、典型的には複数のレンズの集合をもって1つのレン
ズ群を構成するが、必ずしも複数のレンズで1つのレン
ズ群を構成しなければならない訳ではなく1つのレンズ
で1つのレンズ群が構成されていてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。ここでは、光学機器の一種であるカメラに組
み込まれたズームレンズを例にして説明する。
【0020】図1は、ズームレンズを搭載したカメラで
あって、そのズームレンズを支持するズーム鏡胴がカメ
ラ本体に収納されている沈胴状態を示す斜視図、図2
は、図1に示すカメラであって、ズーム鏡胴が最大限繰
り出されている最大繰出状態を示す斜視図である。ま
た、図3は、図1,図2に示すカメラの背面を示す斜視
図である。
【0021】このカメラ10の正面中央部には、ズーム
レンズを内部に備えたズーム鏡胴11が備えられてお
り、このカメラ10の正面上部には、ストロボ発光窓1
2、ファインダ対物窓13、AF投光窓14aおよびA
F受光窓14b、およびAE受光窓15が配置されてい
る。また、このカメラ10の上面には、シャッタボタン
16が配置されている。
【0022】また、このカメラ10の背面にはファイン
ダ接眼窓17およびズーム操作レバー18が配置されて
いる。このズーム操作レバー18の一方の操作部18a
を押すと、押し続けている間、ズーム鏡胴11が図1に
示す沈胴状態から図2に示す最大繰出状態に向かって移
動し、ズーム操作レバー18のもう一方の操作部18b
を押すと、押し続けている間、ズーム鏡胴11が図2に
示す最大繰出状態から図1に示す沈胴状態に向かって移
動する。
【0023】図4は、図1,図2に示すカメラのズーム
鏡胴の内周面に形成されたカム溝によって移動するレン
ズ鏡胴の軌跡(以下、「移動軌跡」と称する)を示す図
である。横軸は回転角度、縦軸は光軸方向の距離であ
る。ここで、図4(A),(B)は、それぞれ、レンズ
前群、レンズ後群の軌跡を示している。
【0024】図1,図2に示すズーム鏡胴には、レンズ
前群とレンズ後群が支持されており、レンズ前群は、図
4(A)に示すように、回転角度に対し光軸方向に直線
的に繰出し、沈胴を行ない、レンズ後群は、図4(B)
に示す移動軌跡に沿って、レンズ前群の動きに対して相
対移動する。
【0025】この移動軌跡は、B→C→D→Eの経路か
らなるズームアップ案内路、G→H→I→Jの経路から
なるズームダウン案内路、A−B,C−I,D−H,E
−Gの4つのピント調整案内路からなり、4つのピント
調整案内路B−J,C−I,D−H,F−Gは、ズーム
アップ案内路B→Eとズームダウン案内路G→Jとを結
んでいる。点Aはズーム段第1段目の遠距離ピント設定
位置、点Fは最大繰出状態となるズーム段第4段目の至
近ピント設定位置である。ここでは、ズームアップ経路
の途中のいずれの位置でも停止できるのではなく、各ポ
イントB,C,D,Eをそれぞれ第1,2,3,4のズ
ーム段としたとき、これら4つのズーム段のうちの任意
のズーム段でのみ停止が可能である。
【0026】すなわち、図3に示す、ズーム操作レバー
18の操作部18aを押し続けたときは一旦最大繰出位
置Fにまで繰り出された後第4ズーム段Fに戻って停止
し、途中でその操作部18aから指を離したときは、本
実施形態では、指を離した後、ズームアップ方向に向か
う次のズーム段まで進んだ状態で停止する。あるいは途
中で指を離したときは、直前に通過したズーム段まで戻
って停止するようにしてもよい。また、これと同様に、
ズームダウンのときは、そのズームダウン経路の途中の
いずれの位置でも停止できるのではなく、各ポイント
G,H,I,Jをそれぞれ第4,3,2,1のズーム段
としたとき、これら4つのズーム段のうちの任意のズー
ム段でのみ停止が可能である。
【0027】すなわち、ズームアップのときと同様に、
図3に示すズーム操作レバー18の操作部18bを押し
ズームダウンの途中で指を離すと、ズームダウン方向に
向かう次のズーム段まで進んだ状態で停止する。あるい
は、途中で指を離した後、直前に通過したズーム段まで
ズームアップ方向に戻って停止するようにしてもよい。
カム溝の詳細な作用は後述する。
【0028】あるいは、本実施形態とは異なって以下に
示すような制御を採用することもできる。即ち、ズーム
アップ方向のレンズ後群の作動は前記したものと同じと
して、ズームダウン方向のレンズ後群の作動をズーム操
作停止状態ではズームダウン案内路の点G,H,I,J
のいずれかに位置させて止めるのではなく、これらの点
のうちの所望のズーム段の点に到った後、さらにそのズ
ーム段に対応するピント調整用案内路を経由してズーム
アップ案内路の、点E,D,C,Bのうちのいうれかの
点まで駆動させて止め、ズームアップ案内路の各点を各
ズーム段における待機位置とするような制御方式とする
ものである。
【0029】図5は、図1に示すカメラにおける、カメ
ラ本体に収納されている沈胴状態のズーム鏡胴の断面
図、図6は、図1〜図3に示すカメラにおける、最大繰
出状態のズーム鏡胴の断面図である。
【0030】以下では、ズーム鏡胴を構成する各部材
の、ズーム鏡胴の繰出し、沈胴およびピント調節を実現
するための作動について説明する。
【0031】ズーミング作動1(ズームアップ方向): 図3に示ズーム操作レバー18の、ズームアップ方向の
動作を指示する操作部18aを押すと、電動モータ31
8(図14参照)による駆動力が移動開口板111に取
付けられている駆動ギア112に伝達され、その駆動ギ
ア112に係合しているカム筒114の外周に設けてい
るヘリコイド外ネジ114aに設けたギア(不図示)に
伝達されて、カム溝114がカメラ背面から見て反時計
方向に回転される。
【0032】一方、撮影開口枠28aを有する撮影開口
板28はカメラ本体(ここには図示せず)に固定されて
いて、撮影開口板28には固定ヘリコイド筒113が取
り付けられている。その固定ヘリコイド筒113の内面
にはヘリコイド内ネジ113aが形成されており、前記
駆動力によって回転駆動されるカム筒114は、ヘリコ
イド外ネジ114aとヘリコイド内ネジ113aとの噛
合によって回転しながら繰り出されていく。他方、レン
ズ前群120を支持する前群支持枠121が取付ネジ1
23によってシャッタユニット140に取付けられてお
り、更にそのシャッタユニット140は取付ネジ124
によって直進案内筒115に取付けられていて、シャッ
ターユニット140及び直進案内筒115は、係合リブ
114bと係合リブ115aによって、カム筒114に
対して回転自在に支持されている。以上の構成により、
カム筒114は回転しながら繰り出されていくものの、
移動開口板111はその移動開口板111に設けられて
いる不図示のキーが固定ヘリコイド筒113に設けられ
ている直進キー溝113bに案内されて直進して繰り出
されていき、移動開口板111に取付けられている直進
案内筒115も移動開口板111と一体になって直進繰
出しされる。
【0033】又、レンズ後群130を支持している後群
支持枠131は直進案内筒115に対して摺動自在に保
持され、且つ後群支持枠131の外周に設けたカムピン
受部131aに付勢バネ133によってカム筒114に
向けて付勢した状態に設定されたカムピン132がカム
溝114cに嵌合されているので、カム筒114の回転
繰出しに伴って後群支持枠131はカム溝114cに案
内されて繰り出されていくが、カムピン受部131aの
外周が直進キー溝115bに係合しているので、後群支
持枠131は直進繰出しされる。ここで、カム溝114
cは、本発明にいう案内路を形成しているカム溝であ
る。
【0034】図7は、図5,図6に示すカム溝114c
の形状を示す図、図8,図9は、図7に示すカム溝を構
成する、それぞれズームアップ用カム溝、ズームダウン
用カム溝の各縦断面図である。
【0035】図7に示すカム溝の各要部c1,d1,e
1,g1,h1,i1,j1を図8及び図9に示す通り
の段付形状としており、ズームアップ方向で駆動源の駆
動方向を正方向から逆方向に反転した際に、レンズ後群
支持枠に設けているカムピン132がズームアップ用カ
ム溝をズームダウン方向に戻ることなく、焦点調節用の
カム溝に案内されるようにしている。また、ズームダウ
ン方向での作動においても駆動源の駆動方向を逆方向か
ら正方向に反転した際に、レンズ後群支持枠に設けてい
るカムピン132がズームダウン用カム溝をズームアッ
プ方向に戻ることなく、焦点調節用のカム溝に案内され
るようにしている。夫々の詳細な作用は後述する。
【0036】図7にその形状を示すカム溝114cの中
で後群支持枠131がズームアップ用カム溝に沿って、
B→C→D→Eの方向に繰出されていき、ワイドからテ
レに向かってズームアップされていく。
【0037】ここで、本実施形態においては、ズームア
ップしていく方向で、使用者の意図する任意の焦点距離
位置で使用者がズーム操作を止めた場合には、ステップ
ズーム方式を採用していること及び本実施形態で採用し
ている制御方式により、後群支持枠131は予め設定さ
れているズーム段の中間帯で停止することなく、後群支
持枠131は前方のズーム段で停止するようになされ
る。例えば、もし後群支持枠131がカム溝114cの
C−D間の任意の位置においてズーム操作が停止された
としても、後群支持枠131は第3段目のズーム段であ
るポイントDまで繰り出されて停止される。あるいは、
前述したように、後群支持枠131は、第2段目のズー
ム段であるポイントCまで後退して停止するようにして
もよい。前方あるいは後方のいずれのズーム段で停止さ
せるかは、搭載する機器の特性、ズーム操作を止めた時
点でのレンズの位置、制御方法等々を勘案して予め設定
されるが、本実施形態では、前方のズーム段まで前進し
て停止することとする。
【0038】尚、ここでは、ポイントBを第1ズーム
段、ポイントCを第2ズーム段、ポイントDを第3ズー
ム段、ポイントEを第4ズーム段位置としている。
【0039】ズーミング作動2(ズームダウン方向): ズームレンズが最大繰出状態にあるときに、図3に示す
ズーム操作レバー18の、ズームダウンの動作を指示す
る操作部18bを押すと電動モータはズームアップ時と
は逆方向に回転し、駆動力が移動開口板111に取付け
ている駆動ギア112に伝達され、その駆動ギア112
に係合しているカム筒114の外周に設けているヘリコ
イド外ネジ114aに伝達されて、カメラ背面から見て
時計方向に回転される。以降はズームアップ時と駆動方
向を逆にした同じ駆動伝達によって各機構部品は連動
し、カム筒114が回転しながら沈動されていく間、レ
ンズ後群130を支持している後群支持枠131はカム
溝114cに案内されて繰り下げられていく。このズー
ムダウンのときは、図7に示すカム溝114cの中で後
群支持枠131がズームダウン用カム溝に沿ってG→H
→I→Jの方向に繰下げられていき、テレからワイドに
向かってズームダウンされていく。
【0040】ここで、ズームアップ操作時と同様、ズー
ムダウンしていく方向で、使用者の意図する任意の焦点
距離位置で使用者がズーム操作を止めた場合には、ステ
ップズーム方式を採用していること及び本実施形態で採
用している制御方式により、後群支持枠131は予め設
定されているズーム段の中間帯で停止することなく、後
群支持枠131は前方のズーム段まで進んで停止するよ
うになされている。
【0041】たとえば、もし後群支持枠131がカム溝
114cのH−I間の任意の位置においてズーム操作が
停止された場合、後群支持枠131は第2段目のズーム
段であるポイントIまで繰下げられて停止する。あるい
は第3段目のズーム段であるポイントIまで戻って停止
するようにしてもよい。本実施形態では、次のズーム段
(上記の例ではポイントI)まで繰下げられて停止す
る。
【0042】尚、ここでは、ポイントGを第4ズーム
段、ポイントHを第3ズーム段、ポイントIを第2ズー
ム段、ポイントJを第1ズーム段位置としている。ま
た、ポイントA−J間はズームレンズがワイド位置から
ホームポジションとの間を行き来する区間である。
【0043】ピント調節作動: (i)ズームアップ方向のズーム操作後におけるピント
調節作動:この場合の例として、ここでは、ズームレン
ズが第3段目のズーム段にセットされている場合におけ
るピント調節作動について説明する。
【0044】この状態では後群支持枠131はその後群
支持枠131に設けられているカムピン132が図7に
示すカム溝の中のポイントDであって、図8に示すカム
溝の断面における段付部d1を越えた所に位置して停止
している。
【0045】使用者が撮影を行なうべくシャッタボタン
16を押すと、周知の技術にある通り、第1レリーズ段
で自動露光調節装置及びオートフォーカス装置が作動し
て測光及び距離が行なわれる。
【0046】さらにシャッタボタン16を第2レリーズ
段まで押すと、ズーム鏡胴はズームアップ方向とは逆の
方向に作動が開始される。
【0047】この際、前群支持枠121はズームアップ
時と逆の作動となって沈胴方向に動作するものの、後群
支持枠131は、前記した如く、後群支持枠131に設
けられているカムピン132が段付部d1によって往路
のカム溝C−Dに戻ることが阻止され、カム溝D−H間
に案内されていく。
【0048】後群支持枠131がカム溝D−H間に案内
されると、レンズ後群の光軸方向の移動量はズーミング
の場合のそれとは異なり、前群支持枠121の光軸方向
の移動量との相関関係によって、ピント調節動作が行な
われる。
【0049】このとき、シャッタボタン16を第1レリ
ーズ段まで押した際に行なわれた測距により得られた信
号が処理されてピント調節のためのパルスが発信される
と共に、そのパルスの発信に応じて後群支持枠131は
カム溝D−H間を繰下がっていき、撮影距離に対応した
パルス数に達した所で、電動モータによる駆動が停止さ
れて前群支持枠121及び後群支持枠131の作動が停
止され、これに続いて、シャッタボタン16を第1レリ
ーズ段まで押した際に行なわれた測光により得られた信
号に対応した露光時間に応じてシャッタが開閉され、撮
影が完了する。
【0050】撮影が終了した後は、本実施形態では、直
ちに後群支持枠131を自動的に前記設定されたズーム
段(ここで説明している例ではポイントD)に復帰させ
るような駆動制御が行なわれる。あるいは次なるズーム
操作又はレリーズ操作を行なった時に後群支持枠131
を前記設定されたズーム段に一旦復帰させた後、そのズ
ーム操作又はレリーズ操作に対応した作動を行なうとい
う駆動制御を行なうこと等も可能であり、これらの駆動
制御方式のうちのいずれの方式を採用するかは、関連す
る他の機能あるいは操作性を考慮して選択される。
【0051】(ii)ズームダウン方向のズーム操作後
におけるピント調節作動:この場合の例として、ここで
は、ズームレンズが第2段目のズーム段にセットされて
いる場合におけるピント調節作動について説明する。
【0052】この状態では後群支持枠131はその後群
支持枠131に設けられているカムピン132が図7に
示すカム溝の中のポイントIであって、図9に示すカム
溝の断面図における段付部i1をズームダウン側に越え
た所に位置して停止している。
【0053】使用者が撮影を行なうべくシャッタボタン
16を押すと、前記と同様周知の技術にある通り第1レ
リーズ段で自動露光調節装置及びオートフォーカス装置
が作動して測光及び測距が行なわれる。更にシャッター
ボタン16を第2レリーズ段まで押すと、ズーム鏡胴は
ズームダウン方向とは逆の方向に反転し、作動が開始さ
れる。
【0054】この際、前群支持枠121はズームダウン
時とは逆方向の作動となって繰出していくものの、後群
支持枠131前記した如く後群支持枠131に設けられ
ているカムピン132が段付部i1によってカム溝H−
Iに戻ることが阻止され、カム溝I−C間に案内されて
いく。
【0055】後群支持枠131がカム溝I−C間に案内
されると、レンズ後群の光軸方向の移動量はズーミング
の場合のそれとは異なり、前群支持枠121の光軸方向
の移動量との相関関係によって、ズーミング動作ではな
くピント調節動作が行なわれる。
【0056】このとき、シャッタボタン16を第1レリ
ーズ段まで押した際に行なわれた測距により得られた信
号が処理されてピント調節のためのパルスが発信される
と共に、そのパルスの発信に応じて後群支持枠131は
カム溝I−C間を繰り出されていき、撮影距離に対応し
たパルス数に達した所で、電動モータによる駆動が停止
されて前群支持枠121および後群支持枠131の作動
が停止され、これに続いて、シャッタボタン16を第1
レリーズ段まで押した際に行なわれた測光により得られ
た信号に対応した露光時間に応じてシャッタが開閉され
て、撮影が完了する。
【0057】撮影終了後の後群支持枠131の元のズー
ム段(ここに示す例ではポイントI)への復帰について
は前述と同様である。
【0058】(iii)任意のズーム段で撮影した後の
ズーミング作動:前記(i)の場合、すなわちポイント
Dまでズームアップして撮影を行なった場合は、前述の
如く、本実施形態では、撮影終了時に、後群支持枠13
1はその後群支持枠131に設けられているカムピン1
32がカム溝H−D間をポイントDに、まで戻っている
ため、撮影後さらにズームアップ操作がなされるとカム
ピン132は、カム溝D−E−Fに案内され、ズームア
ップされていく。
【0059】一方、前記(i)の場合で撮影後ズームダ
ウンする場合には、撮影終了時に後群支持枠131に設
けられているカムピン132がポイントDまで既に戻っ
ていることから、前群支持枠121の沈胴作動と共に後
群支持枠131はその後群支持枠131に設けられてい
るカムピン132がカム溝H−D間をポイントHに向け
て繰り下げられ、カム溝H−D間を抜け出た後、引続い
てカム溝G−H−I−Jに案内されて繰下げられ、ズー
ムダウンされていく。
【0060】また、前記(ii)の場合、すなわちポイ
ントIまでズームダウンして撮影を行なった場合は、カ
ムピン132は撮影終了時にポイントIに戻っているた
め、その後ズームアップする場合には、前群支持枠12
1の繰出し作動と元に後群支持枠131はその後群支持
枠131に設けられているカムピン132がカム溝I−
C間をCに向けて繰り出され、カム溝I−C間を抜け出
た後、引続いてカム溝C−D−E−Fに案内されて繰り
出され、ズームアップされていく。
【0061】さらに、前記(ii)の場合で撮影後ズー
ムダウンする場合には、本実施形態では撮影終了時にカ
ムピン132はポイントIに戻っているため、そのカム
ピン132は、前群支持枠121の沈胴作動と共に、カ
ム溝I−J−Aに案内されて繰下げられ、ズームダウン
されていく。
【0062】上記のカム溝の場合、各ポイントC,C,
E,H,I,Jに設けられた各段付部c1,d1,e
1,h1,i1,j1とバネ付勢されたカムピン132
との相互作用により、電動モータの正転、逆転を適切に
制御するだけでズーミング動作とピント調節動作との双
方を行なわせることができる。
【0063】次に、カム溝の別の例について説明する。
【0064】図10〜図13は、図7〜図9を参照して
説明した段付きのカム溝とは異なる、そのような段の設
けられていないカム溝と、そのカム溝に係合して動作す
るカムピンの動きを示した図である。
【0065】ここで説明するカム溝は、図7〜図9を参
照しながら説明したカム溝と比べると以下が異なる。
【0066】即ち、後群支持枠131はその後群支持枠
131に設けられているカムピン132をピント調節用
カム溝に強制的に案内するための工夫として段付方式で
はなく、そのカム溝の要部の平面的形状に特徴があると
いう点、及び後群支持枠131に設けられているカムピ
ン132は外側に向かってバネ付勢せず、後群支持枠1
31に固定して植設されている点が異なる。
【0067】以下にその形状と作用について、図7〜図
9に示すカム溝とは異なる内容について詳述する。
【0068】ズームレンズが沈胴状態にあるときにズー
ム操作レバー18をズームアップ方向に操作すると、後
群支持枠131に植設しているカムピン132が図10
に示すカム溝のうちのズームアップ用カム溝に案内され
てB→C→Eの方向に繰り出されていき、ワイドからテ
レに向かってズームアップされていく。
【0069】この時、カムピン132はズームアップ用
カム溝の溝幅の中で、ピント調節用カム溝につながる左
側面ではなく、それと対向した右側面に摺接しながら繰
り出される。
【0070】使用者がズームアップしていく方向で、使
用者の意図する任意の焦点距離位置でズーム操作を止め
た場合には、前述と同様、後群支持枠131は前方のズ
ーム段で停止するようになされる。
【0071】例えば、もし後群支持枠131がカム溝の
C−D間の任意の位置においてズーム操作が停止された
としても、後群支持枠131は第3段目のズーム段であ
るポイントDまで繰り出されて停止される。
【0072】尚、ここでは、ポイントBを第1ズーム
段、ポイントCを第2ズーム段、ポイントDを第3ズー
ム段、ポイントEを第4ズーム段としている。
【0073】ズーミング作動2(ズームダウン方向): ズームレンズがテレ端位置にある状態で、ズーム操作レ
バーをズームダウン方向に操作すると、後群支持枠13
1に設けているカムピン132が、図11に示すカム溝
のうちのズームダウン用カム溝に沿ってG→H→I→J
の方向に繰り下げられていき、テレからワイドに向かっ
てズームダウンされていく。
【0074】この時、カムピン132はズームダウン用
カム溝の溝幅の中で、ピント調節用カム溝につながる右
側面ではなく、それと対向した左側面に摺接しながら繰
り下げられていく。
【0075】ここで、ズームアップ操作と同様、使用者
がズームダウンしていく方向で、使用者の意図する任意
の焦点距離位置でズーム操作を止めた場合には、後群支
持枠131は予め設定されているズーム段の中間帯で停
止することなく、後群支持枠131は前方のズーム段位
置で停止するようになされる。
【0076】例えば、もし後群支持枠131がカム溝の
H−I間の任意の位置においてズーム操作が停止された
としても、後群支持枠131は第2段目のズーム段であ
るポイントIまで繰り下げられて停止される。
【0077】尚、ここでは、ポイントGを第4ズーム
段、ポイントHを第3ズーム段、ポイントIを第2ズー
ム段、ポイントJを第4ズーム段としている。また、ポ
イントA−J間はズームレンズがワイド位置からホーム
ポジションとの間を行き来する区間である。
【0078】ピント調節作動: (i)ズームアップ方向のズーム操作後におけるピント
調節作動:この場合の例として、ここでは、図12に示
すようにズームレンズが第3段目のズーム段にセットさ
れている場合におけるピント調節作動について説明す
る。
【0079】この状態では後群支持枠131はその後群
支持枠131に設けられているカムピン132が図12
に示すカム溝の中のポイントDであって、R付部d2を
越えた位置に停止している。
【0080】使用者が撮影を行なうべくシャッタボタン
16を押すと、前記のカム溝(図7〜図9参照)の説明
の場合と同様のシーケンスを経て、ズーム鏡胴はズーム
アップ方向とは逆の方向に作動が開始される。
【0081】この際、前群支持枠121はズームアップ
時とは逆の作動となって沈胴方向に移動するものの、後
群支持枠131に設けられているカムピン132は、カ
ム溝の溝幅の中で、今度は左側面に摺接して案内される
ので、R付部d2に沿って繰り下げられ、往路のカム溝
C−Dに戻ることなく、カム溝D−H間に案内されてい
く。
【0082】後群支持枠131がカム溝D−H間に案内
されると、図7に示すカム溝の場合と同様、レンズ後群
の光軸方向の移動量はズーミングの場合のそれとは異な
り、前群支持枠121の光軸方向の移動量との相関関係
によって、ズーミング動作ではなくピント調節動作が行
なわれる。その後は図7〜図9を参照した説明と同様の
シーケンスを経て、シャッタが切られ撮影を終了する。
撮影終了後の後群支持枠131の元のズーム段への復帰
のための駆動制御は前述と同様である。
【0083】(ii)ズームダウン方向のズーム操作後
におけるピント調節作動:この場合の例として、ここで
は、図13に示す通りズームレンズが第3段目のズーム
段にセットされている場合におけるピント調節作動につ
いて説明する。
【0084】この状態では後群支持枠131はその後群
支持枠131に設けられているカムピン132が図13
に示すカム溝の中のポイントHであって、R付部h2を
越えた所に位置して停止している。
【0085】使用者が撮影を行なうべくシャッタボタン
16を押すと、前述と同様、前群支持枠121はズーム
ダウン時とは逆方向の作動となって繰り出されていくも
のの、後群支持枠131に植設されているカムピン13
2は、カム溝の溝幅の中で、今度は右側面に摺接して案
内されるので、R付部h2に沿って繰り出され、復路の
カム溝H−Gに戻ることなく、カム溝H−D間に案内さ
れていく。
【0086】後群支持枠131がカム溝H−D間に案内
されると、レンズ後群の光軸方向の移動量はズーミング
の場合のそれとは異なり、前群支持枠121の光軸方向
の移動量との相関関係によって、ズーミング動作ではな
くピント調節動作が行なわれる。
【0087】その後は、図7〜図9を参照した説明と同
様のシーケンスを経て、シャッタ切られ、撮影が完了す
る。
【0088】撮影終了後の後群支持枠131の元のズー
ム段への復帰のための駆動制御は前述と同様である。
【0089】(iii)任意のズーム段で撮影した後の
ズーミング作動:前記(i)の場合で撮影後ズームアッ
プする場合には、後群支持枠131に植設されているカ
ムピン132は撮影終了時にポイントDまで戻っている
ため、ズーム操作レバー18がズームアップ方向に操作
されると、カムピン132はカム溝の右側に摺接しなが
らカム溝D−Eに案内されて繰り出され、ズームアップ
されていく。
【0090】一方、前記(i)の場合で撮影後ズームダ
ウンする場合には、後群支持枠131に植設されている
カムピン132は撮影終了時にポイントDに戻っている
ため、前群支持枠121の沈胴作動と共に後群支持枠1
31はその後群支持枠131に植設されているカムピン
132がカム溝H−D間をHに向けて繰り下げられ、カ
ム溝H−D間を抜け出た後、引続いてカム溝H−I−J
に案内されてカムピン132はカム溝の左側面に摺接し
ながら繰り下げられ、ズームダウンされていく。
【0091】また、前記(ii)の場合で撮影後ズーム
アップする場合には、後群支持枠131に植設されてい
るカムピン132は撮影終了時にポイントHに戻ってい
るため、前群支持枠121の繰出し作動と共に後群支持
枠131はその後群支持枠131に植設されているカム
ピン132がカム溝H−D間をDに向けて繰り出され、
カム溝H−D間を抜け出た後、引続いてカム溝D−Eに
案内されて繰り出され、カムピン132はカム溝の右側
面に摺接しながら繰り出され、ズームアップされてい
く。
【0092】さらに、前記(ii)の場合で撮影後ズー
ムダウンする場合には、カムピン132は既にポイント
Hに戻っていることから、前群支持枠121の沈胴作動
と共に後群支持枠131はその後群支持枠131に植設
されているカムピン132がカム溝H−I−Jに案内さ
れて繰り下げられ、ズームダウンされていく。このとき
カムピン132はカム溝の左側面に摺接しながら繰り下
げられる。
【0093】このように、図10〜図13に示すカム溝
は要部をR付きの形状とし、カム溝とカムピンとの従動
の関係を利用してカムピンをカム溝の一方の辺に摺動さ
せることによりズーミング動作とピント調節動作との双
方が確実に行なわれるようにしている。
【0094】尚、上述の2種類のカム溝は、いずれも、
4段式のステップズームについてのカム溝であるが、本
発明は当然ながらズーム段数が2段以上の任意の複数段
を有するステップズームの駆動機構に適用できるもので
ある。
【0095】図14は、本実施形態のカメラの回路ブロ
ック図である。
【0096】内蔵電池300からの電力は直接にドライ
バIC301に供給されるとともに、レギュレータ30
2により安定化されてCPU303に供給される。ま
た、レギュレータ302の出力電圧はリセット回路30
4でモニタされる。このリセット回路304は、レギュ
レータ302の出力電圧が、CPU303が正常に動作
することのできる最低電圧まで低下すると、このカメラ
の作動の暴走を防ぐためCPU303の動作を停止させ
る役割りを担っている。
【0097】CPU303には、そのCPU303で実
行される各種プログラムやデータが格納されたEEPR
OM305、内蔵電池300の残存容量をモニタするた
めのバッテリチェック回路306、ファインダ内に各種
表示を行なうためのファインダ内液晶表示板(LCD)
307、表示用LED308、AF(オートフォーカ
ス)投光用LED309、図3に示したズーム操作レバ
ー18の操作に応じてオン、オフするズーム操作スイッ
チ310、ストロボ回路311、およびズームレンズが
各ズーム段に達したことを検知するズーム段スイッチ3
12が接続されており、CPU303は、その接続先に
応じ、指示や情報を受け取り、あるいは制御を行なって
いる。また、CPU303には、そのCPU303が動
作するのに必要となる基本クロックを生成するための水
晶発振子320も接続されている。さらに、CPU30
3には、前述したドライバIC301も接続されてお
り、ドライバIC301は、CPU303の指示を受け
て電動モータ313,317,318を駆動する。さら
に、ドライバIC301には、シャッタが開き始めたタ
イミングを捉えるシャッタセンサ314、被写界の明る
さを捉えるAE受光センサ315、および被写体までの
距離を測定するAF受光センサ316も接続されてい
る。
【0098】尚、図示の煩雑さを避けるため、図14に
示した各種要素のうち、前掲の各図には図示省略されて
いるものもある。
【0099】ここで、ドライバIC301は、シャッタ
開閉駆動用の電動モータ313を駆動するためのシャッ
タ駆動ドライバを内蔵し、このシャッタ駆動ドライバ
は、CPU303からの指令を受けてシャッタ開閉駆動
用の電動モータ313を駆動し、シャッタセンサ314
により検出されたシャッタ開のタイミングから、AE受
光センサ315で検知された被写界の明るさの情報に応
じたタイミングまで、シャッタを開いて閉じる。こうす
ることにより、ひと駒分の撮影が行なわれる。
【0100】また、ドライバIC301には、フイルム
給送用の電動モータ317および、ズーム鏡胴駆動用の
電動モータ318のそれぞれを駆動するためのフイルム
給送ドライバ、およびズーム鏡胴駆動ドライバが内蔵さ
れている。
【0101】フイルム給送ドライバは、CPU303か
らの指示に応じて電動モータ317を駆動し、例えば、
ひと駒の撮影が終了すると写真フイルムをひと駒分巻き
上げたり、最終駒まで撮影が終了すると写真フイルムを
フイルムパトローネ(図示せず)内に巻き戻したりす
る。
【0102】また、ズーム鏡胴駆動ドライバは、図3に
示すズーム操作レバー18の操作に応じたズーム操作ス
イッチ310のオン、オフがCPU303で検出された
ことによるCPU303からの指示に応じて、電動モー
タ318を駆動し、ズーム鏡胴11(図1,図2参照)
をテレ側、あるいはワイド側に動作させる。
【0103】また、このズーム鏡胴駆動ドライバは、A
F受光センサ316の測距結果に応じて電動モータ31
8を駆動し、ピント調節動作も行なう。
【0104】図15は、図14に示すCPU内で実行さ
れるズーム鏡胴駆動プログラムのフローチャートであ
る。このプログラムは、ズーミング動作であるかピント
調節動作であるかを問わず、ズーム鏡胴を動かす必要が
あるときに起動される。
【0105】このプログラムが起動されると、先ず、ズ
ームアップの指示があるか否かが判定される(ステップ
S1)。ズームアップの指示があったときは、ステップ
S2に進み、電動モータ318を正方向(ズームアップ
方向)に回転させるようCPU303からドライバIC
301に指示が出され、所定のレンズ位置までズームア
ップされると(ステップS3)、モータ停止の指示が出
される(ステップS4)。ここで、所定のレンズ位置と
は、前述したように、ズームアップ指示が終了した後
に、ズームアップ方向に最初に到達するズーム段に対応
したレンズ位置である。ステップS5では、ズームアッ
プを行なったことを示すズームアップフラグをオンにす
る。
【0106】ステップS6では、ズームダウンの指示が
あるか否かが判定される。ズームダウンの指示があった
ときはステップS7に進み、電動モータ318を逆方向
(ズームダウン方向)に回転させるようCPU303か
らドライバIC301に指示が出され、所定のレンズ位
置までズームダウンされると(ステップS8)、モータ
停止の指示が出される(ステップS9)。ここでは、所
定のレンズ位置とは、ズームダウン指示が終了した後
に、ズームダウン方向に最初に到達するズーム段に対応
したレンズ位置である。ステップS10ではズームダウ
ンが行なわれたことを示すために、ズームアップフラグ
をオフにする。
【0107】ステップS11では、ピント調整指示があ
ったか否かが判定される。ピント調整指示があったとき
は、ステップS12に進み、ズームアップフラグのオ
ン、オフが判定される。ズームアップフラグがオンであ
ったときは、直前に行なわれたズーミング動作がズーム
アップ動作であったことを意味し、そのときは、ステッ
プS13に進み、ピント調節のために電動モータ318
を逆方向に回転させるよう指示が出される。その後は、
前述のようにパルスをカウントすることによってピント
調節が行なわれ、良好なピント位置に達すると(ステッ
プS14)、モータ停止指示が出される(ステップS1
5)。
【0108】ステップS12においてズームアップフラ
グがオフであると判定されると、このときは直前に行な
われたズーミング動作はズームダウン動作であったこと
を意味し、したがってステップS16に進んだピント調
整のために電動モータ318を正方向に回転させるよう
指示が出される。その後は、ステップS14,ステップ
S15と同様に、パルスをカウントすることによってピ
ント調節が行なわれ、良好なピント位置に達すると(ス
テップS17)、モータ停止指示が出される(ステップ
S18)。
【0109】ステップS19では、今回のひと駒分の撮
影が終了したか否かが判定される。撮影が終了したとき
はステップS20に進み、ズームアップフラグのオン、
オフが判定される。ズームアップフラグがオンであった
ときは、今回の撮影のためのピント調節は電動モータ3
18を逆方向(ズームダウン方向)に回転させることに
より行なったピント調節であるため、ステップS21に
進んで電動モータ318を正方向に回転させて、今回の
撮影のためのピント調節を行なう前のレンズ位置に戻す
(ステップS22,S23)。
【0110】一方、ステップS20においてズームアッ
プフラグがオフであったときは、今回の撮影のためのピ
ント調節は電動モータ318を正方向(ズームアップ方
向)に回転させることにより行なったピント調節である
ため、ステップS24に進んで電動モータ318を逆方
向に回転させ、今回の撮影のためのピント調節を行なう
前の、レンズ位置に戻す(ステップS25,S26)。
【0111】本実施形態では、以上のようなシーケンス
により、ズームアップ、ズームダウン、および撮影時の
ピント調節が行なわれる。
【0112】次に、シーケンスに関するもう一つの実施
形態について説明する。
【0113】図16は、図14に示すCPU内で実行さ
れるズーム鏡胴駆動プログラムのフローチャートであ
る。このプログラムは、図15に示すプログラムと同
様、ズーミング動作であるかピント調節動作であるかを
問わず、ズーム鏡胴を動かす必要があるときに起動され
る。
【0114】このプログラムが起動されると、先ず、ズ
ームアップの指示があるか否かが判定される(ステップ
S31)。ズームアップの指示があったときは、ステッ
プS32に進み、電動モータ318を正方向(ズームア
ップ方向)に回転させるようCPU303からドライバ
IC301に指示が出され、所定のレンズ位置までズー
ムアップされると(ステップS33)、モータ停止の指
示が出される(ステップS34)。ここで、所定のレン
ズ位置とは、ズームアップ指示が終了した後に、ズーム
アップ方向に最初に到達するズーム段に対応したレンズ
位置である。
【0115】ステップS35では、ズームダウンの指示
があるか否かが判定される。ズームダウンの指示があっ
たときはステップS36に進み、電動モータ318を逆
方向(ズームダウン方向)に回転させるようCPU30
3からドライバIC301に指示が出され、所定のレン
ズ位置までズームダウンされると(ステップS37)、
今度はモータ正転の指示が出される(ステップS3
8)。モータ正転の指示が出される所定のレンズ位置と
は、ズームダウン指示が終了した後に、ズームダウン方
向に最初に到達するズーム段に対応したレンズ位置であ
る。ステップS38においてモータ正転の指示が出され
ると、レンズ後群が、そのズーム段に対応したピント調
整案内路を通ってズームアップ案内路に達するまでズー
ムアップ方向に駆動され(ステップS39)、そのタイ
ミングでモータ停止の指示が出される(ステップS4
0)。
【0116】ステップS41では、ピント調整指示があ
ったか否かが判定される。ピント調整指示があったとき
は、ステップS42に進み、ピント調節のために電動モ
ータ318を逆方向に回転させるよう指示が出される。
その後は、前述のようにパルスをカウントすることによ
ってピント調節が行なわれ、良好なピント位置に達する
と(ステップS43)、モータ停止指示が出される(ス
テップS44)。
【0117】ステップS45では、今回のひと駒分の撮
影が終了したか否かが判定される。撮影が終了したとき
はステップS46に進み、電動モータ318を正方向に
回転させて、今回の撮影のためのピント調節を行なう前
の、レンズ後群がズームアップ案内路上にあるレンズ位
置に戻す(ステップS47,S48)。
【0118】以上のシーケンスによっても、ズームアッ
プ、ズームダウン、および撮影時のピント調節を行なう
ことができる。
【0119】尚、ここでは、本発明の光学機器の例とし
てカメラを取り挙げて説明したが、本発明はカメラにの
み適用されるものではなく、電子カメラ、ビデオカメ
ラ、OHP、映写機等、ズームレンズを備えることのあ
る光学機器であればどのような光学機器についても適用
可能である。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
例えばカム溝の形状を工夫するなど構造的には単純な工
夫で、ズーミング動作とピント調節動作との双方を確実
に行なわせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ズームレンズを搭載したカメラであって、その
ズームレンズを支持するズーム鏡胴がカメラ本体に収納
されている沈胴状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示すカメラであって、ズーム鏡胴が最大
限繰り出されている最大繰出状態を示す斜視図である。
【図3】図1,図2に示すカメラの背面を示す斜視図で
ある。
【図4】図1,図2に示すカメラのズーム鏡胴の内周面
に形成されたカム溝によって移動するレンズ鏡胴の軌跡
(移動軌跡)を示す図である。
【図5】図1に示すカメラにおける、カメラ本体に収納
されている状態のズーム鏡胴の断面図である。
【図6】図1〜図3に示すカメラにおける、繰出状態の
ズーム鏡胴の断面図である。
【図7】図5,図6に示すカム溝114cの形状を示す
図である。
【図8】図7に示すカム溝を構成するズームアップ用カ
ム溝の縦断面図である。
【図9】図7に示すカム溝を構成するズームダウン用カ
ム溝の縦断面図である。
【図10】図7〜図9を参照して説明した段付きのカム
溝とは異なるカム溝と、そのカム溝に係合して動作する
カムピンの動きを示した図である。
【図11】図7〜図9を参照して説明した段付きのカム
溝とは異なるカム溝と、そのカム溝に係合して動作する
カムピンの動きを示した図である。
【図12】図7〜図9を参照して説明した段付きのカム
溝とは異なるカム溝と、そのカム溝に係合して動作する
カムピンの動きを示した図である。
【図13】図7〜図9を参照して説明した段付きのカム
溝とは異なるカム溝と、そのカム溝に係合して動作する
カムピンの動きを示した図である。
【図14】本実施形態のカメラの回路ブロック図であ
る。
【図15】ズーム鏡胴プログラムのフローチャートであ
る。
【図16】ズーム鏡胴プログラムのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 カメラ 11 ズーム鏡胴 12 ストロボ発光窓 13 ファインダ対物窓 14a AF投光窓 14b AF受光窓 15 AE受光窓 16 シャッタボタン 17 ファインダ接眼窓 18 ズーム操作レバー 18a,18b 操作部 28 撮影開口板 28a 撮影開口枠 111 移動開口板 112 駆動ギア 113 固定ヘリコイド筒 113a ヘリコイド内ネジ 113b 直進キー溝 114 カム筒 114a ヘリコイド外ネジ 114b 係合リブ 114c カム溝 115 直進案内筒 115a 係合リブ 115b 直進キー溝 120 レンズ前群 121 前群支持枠 123,124 取付ネジ 130 レンズ後群 131 後群支持枠 131a カムピン受部 132 カムピン 133 付勢バネ 300 内蔵電池 301 ドライバIC 302 レギュレータ 303 CPU 304 リセット回路 305 EEPROM 306 バッテリチェック 307 ファインダ内液晶表示板(LCD) 308 表示用LED 309 AF(オートフォーカス)投光用LED 310 ズーム操作スイッチ 311 ストロボ回路 312 ズーム段スイッチ 313,317,318 電動モータ 314 シャッタセンサ 315 AE受光センサ 316 AF受光センサ 320 水晶発振子
フロントページの続き Fターム(参考) 2H044 BD02 BD08 BD09 BD10 EA03 EA08 EF03 EF09 2H087 KA02 KA03 KA06 MA09 SA04 SA06 SA10 2H101 BB07 BB10 DD22 DD62 DD65

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレンズ群から成るズームレンズで
    あって、これら複数のレンズ群のうちの少なくとも1つ
    の第1のレンズ群が、該第1のレンズ群以外の少なくと
    も1つの第2のレンズ群に対し相対移動自在なズームレ
    ンズを内蔵したズーム鏡胴を備え、該ズーム鏡胴が、前
    記第2のレンズ群を一方向に移動させたときに前記第1
    のレンズ群をズーミング動作用に案内するズーム案内路
    と、前記第2のレンズ群を前記一方向とは逆の方向に移
    動させたときに前記第1のレンズ群をピント調整用に案
    内する、前記ズーム案内路に片側で交差しているピント
    調整案内路とを備えたことを特徴とする光学機器。
  2. 【請求項2】 複数のズーム段へのステップ的な繰出し
    が自在なズームレンズであって、該ズームレンズが複数
    のレンズ群から成り、これら複数のレンズ群のうちの少
    なくとも1つの第1のレンズ群が、前記複数のズーム段
    それぞれにおいて、該第1のレンズ群以外の少なくとも
    1つの第2のレンズ群に対し相対移動自在なズームレン
    ズを内臓したズーム鏡胴を備え、 該ズーム鏡胴が、 ズームアップ時に前記第1のレンズ群をズームアップ方
    向に案内するズームアップ案内路と、 ズームダウン時に前記第1のレンズ群をズームダウン方
    向に案内するズームダウン案内路と、 前記複数のズーム段のうちのいずれかのズーム段に繰り
    出された状態におけるピント調整時に前記第1のレンズ
    群をピント調整用に案内する、前記ズームアップ案内路
    と前記ズームダウン案内路とを結ぶ、前記複数のズーム
    段それぞれに対応してそれぞれ形成された複数のピント
    調整案内路とを備えたことを特徴とする光学機器。
  3. 【請求項3】 前記ズームアップ案内路、前記ズームダ
    ウン案内路、および前記複数のピント調整案内路が連続
    したカム溝であって、該カム溝に係合されて案内される
    カムピンが、該カム溝に嵌入する方向にバネ付勢された
    ものであり、 前記ズームアップ案内路が、前記カムピンをズームアッ
    プ方向に案内するとともに、前記複数のズーム段それぞ
    れに、該カムピンが該ズームアップ案内路上にあるとき
    におけるピント調整時およびズームダウン時には、該カ
    ムピンを、前記ピント調整案内路に案内する段差を備え
    たものであり、 前記ズームダウン案内路が、前記カムピンをズームダウ
    ン方向に案内するとともに、前記複数のズーム段それぞ
    れに、該カムピンが該ズームダウン案内路上にあるとき
    におけるピント調整時およびズームアップ時には、該カ
    ムピンを、前記ピント調整案内路に案内する段差を備え
    たものであることを特徴とする請求項2記載の光学機
    器。
  4. 【請求項4】 前記ズームアップ案内路、前記ズームダ
    ウン案内路、および前記複数のピント調整案内路が、カ
    ムピンを案内する連続したカム溝であって、 前記ズームアップ案内路が、前記カムピンを、該ズーム
    アップ案内路を構成するカム溝の2辺のうちの前記ピン
    ト調整案内路への入口が開いた第1の辺に対向する第2
    の辺に摺接させながらズームアップ方向に案内するとと
    もに、該カムピンが該ズームアップ案内路上にあるとき
    におけるピント調整時およびズームダウン時には、前記
    カムピンを前記第1の辺に寄せることにより該カムピン
    を前記ピント調整案内路に案内するものであり、 前記ズームダウン案内路が、前記カムピンを、該ズーム
    ダウン案内路を構成するカム溝の2辺のうちの前記ピン
    ト調整案内路への入口が開いた第3の辺に対向する第4
    の辺に摺接させながらズームダウン方向に案内するとと
    ともに、該カムピンが該ズームダウン案内路上にあると
    きにおけるピント調整時およびズームアップ時には、前
    記カムピンを前記第3の辺に寄せることにより該カムピ
    ンを前記ピント調整案内路に案内するものであることを
    特徴とする請求項2記載の光学機器。
  5. 【請求項5】 前記ズーム鏡胴を駆動してズーミング動
    作およびピント調整動作を行なわせる、正転、逆転自在
    な電動モータと、 ズームアップ指示に応じて前記電動モータを第1の方向
    に回転させることにより前記複数のズーム段のうちのい
    ずれか所望のズーム段まで繰出すとともにズームアップ
    に続くピント調整指示に応じて前記電動モータを前記第
    1の方向とは逆の第2の方向に回転させることによりピ
    ント調整を行ない、 ズームダウン指示に応じて前記電動モータを前記第2の
    方向に回転させることにより前記複数のズーム段のうち
    のいずれか所望のズーム段まで繰下げるとともにズーム
    ダウンに続くピント調整指示に応じて前記電動モータを
    前記第1の方向に回転させることによりピント調整を行
    なうモータ駆動制御部とを備えたことを特徴とする請求
    項2から4のうちいずれか1項記載の光学機器。
  6. 【請求項6】 前記ズーム鏡胴を駆動してズーミング動
    作およびピント調整動作を行なわせる、正転、逆転自在
    な電動モータと、 ズームアップ指示に応じて前記電動モータを第1の方向
    に回転させることにより前記複数のズーム段のうちのい
    ずれか所望のズーム段まで繰出し、 ズームダウン指示に応じて前記電動モータを前記第1の
    方向とは逆の第2の方向に回転させることにより前記複
    数のズーム段のうちのいずれか所望のズーム段まで繰下
    げ次いで前記電動モータを前記第1の方向に回転させる
    ことにより該所望のズーム段に対応するピント調整案内
    路を経由して前記ズームアップ案内路に到るまで駆動
    し、 ピント調整指示に応じて前記電動モータを前記第2の方
    向に回転させることによりピント調整を行なうモータ駆
    動制御部とを備えたことを特徴とする請求項2から4の
    うちいずれか1項記載の光学機器。
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