JP2000320392A - 内燃機関の異常診断装置 - Google Patents

内燃機関の異常診断装置

Info

Publication number
JP2000320392A
JP2000320392A JP11129793A JP12979399A JP2000320392A JP 2000320392 A JP2000320392 A JP 2000320392A JP 11129793 A JP11129793 A JP 11129793A JP 12979399 A JP12979399 A JP 12979399A JP 2000320392 A JP2000320392 A JP 2000320392A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abnormality
diagnosis
history
internal combustion
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11129793A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4081919B2 (ja
Inventor
Makoto Adachi
信 足立
Hidetoshi Amano
英敏 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP12979399A priority Critical patent/JP4081919B2/ja
Priority to US09/561,624 priority patent/US6318161B1/en
Priority to DE60044319T priority patent/DE60044319D1/de
Priority to EP00109928A priority patent/EP1052495B1/en
Publication of JP2000320392A publication Critical patent/JP2000320392A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4081919B2 publication Critical patent/JP4081919B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1438Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
    • F02D41/1493Details
    • F02D41/1495Detection of abnormalities in the air/fuel ratio feedback system
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P17/00Testing of ignition installations, e.g. in combination with adjusting; Testing of ignition timing in compression-ignition engines
    • F02P17/12Testing characteristics of the spark, ignition voltage or current
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M15/00Testing of engines
    • G01M15/04Testing internal-combustion engines
    • G01M15/11Testing internal-combustion engines by detecting misfire

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関の異常についてその必要な警告をより
適切に行うことのできる内燃機関の異常診断装置を提供
する。 【解決手段】電子制御装置20は、回転数センサ17の
検知するクランクシャフト15の回転速度の変動から内
燃機関Eの失火発生を確認し、その頻度に基づき異常有
りの診断を行う。そして電子制御装置20は、異常有り
の1度目の診断が行われた後、内燃機関Eの再始動後も
同機関Eの正常状態への復帰有りが確認されることなく
異常有りについての2度目の診断が行われることを条件
として、警告灯23を点灯させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の異常診
断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、車載用エンジン等の内燃
機関の多くには、当該機関の正常/異常の判定や異常部
位の特定などを行う異常診断装置が装備されている。こ
うした異常診断装置は、当該機関の運転状態を検知する
各種センサの出力信号に基づき異常を診断する自己診断
機能を備え、故障の有無を常時診断して運転者への警告
やフェイルセーフのための処理を行っている。
【0003】こうした異常診断装置の一例として、特開
平8−75612号公報には、内燃機関の爆発行程にお
ける機関出力軸の回転速度の変動から失火の発生を検知
し、この検知された失火の頻度から当該機関の異常判定
を行う装置が記載されている。そしてこの異常診断装置
では、異常判定がなされると直ちに警告灯を点灯して、
運転者に対し異常の発生を通知するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、異常の検
知がなされた場合、その旨を運転者に通知することは重
要なことではあるが、その検知される異常が必ずしも緊
急性を要する、あるいは恒久的なものであるとは限らな
い。すなわち、たまたま検知された異常が一時的な過渡
現象や特定の条件下でのみ発生する現象で、内燃機関が
再始動されたときにはその異常が自然に解消されている
ことも多い。特に、失火に関していえば、外気の温度条
件や圧力条件などの外的要因によってもその発生頻度が
大きく変化するため、内燃機関に何ら問題がなくとも、
その運転条件や運転環境によっては異常と判定されてし
まうことがある。
【0005】このため、上記従来の装置のように、異常
判定の都度、警告を行うようにした場合、不適切、不必
要な警告の頻度が増大して、運転者に対して不快感や不
信感ことともなりかねない。一方、異常判定の基準を高
くすれば、警告が行われる頻度を低減することはできる
ものの、本来通知が必要とされる異常の検出精度も低下
してしまう。
【0006】本発明はこうした実情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、内燃機関の異常についてその
必要な警告をより適切に行うことのできる内燃機関の異
常診断装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に記載の発明は、内燃機関の異常の有無を診断する
診断手段を有し、該診断手段による異常有りの診断結果
に基づいてその旨の警告を行う内燃機関の異常診断装置
において、前記診断手段による異常有りの1度目の診断
が行われた後、内燃機関の再始動後も同診断手段による
異常有りについての2度目の診断が行われることを条件
に前記警告の実行を許可する条件管理手段を備えること
をその要旨とするものである。
【0008】この構成によれば、診断装置による1度目
の異常有りの診断後、内燃機関の再始動後に2度目の異
常有りの診断がなされると、条件管理手段によって警告
の実行が許可されるようになり、警告が実行されるよう
になる。このため、内燃機関を再始動しただけで解消さ
れてしまうような再現性のない一時的な異常による不必
要、不適切な警告の実行は低減され、より適切な状況で
異常についての警告が行われるようになる。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
記載の内燃機関の異常診断装置において、前記条件管理
手段は、内燃機関の正常状態への復帰の有無を確認する
正常復帰確認手段を備え、当該機関の再始動後、同確認
手段による正常状態への復帰有りが確認されることなく
前記診断手段により前記異常有りについての2度目の診
断が行われたとき前記警告の実行を許可することを、そ
の要旨とするものである。
【0010】上記構成によれば、診断装置による1度目
の異常有りの診断後、正常復帰確認手段により内燃機関
の正常状態への復帰有りが確認された場合には、内燃機
関の再始動後に2度目の異常有りの診断がなされたとし
ても、条件管理手段による警告の実行が許可されなくな
る。すなわち、内燃機関の正常状態への復帰有りが確認
された場合には、その確認の前後における異常有りと診
断された異常の要因には関連性が低いものと判断して、
警告の実行を保留するようにしている。このため、上記
再現性のない一時的な異常に起因する不適切、不必要な
警告の実行を更に好適に低減することができるようにな
る。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の内燃機関の異常診断装置において、前記診断手
段は、内燃機関の異常発生を検知する検知手段と、該検
知手段による検知結果が所定の条件を満たすことに基づ
いて同機関の異常判定を行う判定手段とを備えて構成さ
れ、前記正常復帰確認手段は、当該機関が始動されてか
ら停止されるまでの期間、前記検知手段による異常発生
の検知が1度も行われないことに基づいて同機関の正常
状態への復帰有りを確認することをその要旨とするもの
である。
【0012】請求項3に記載の発明のこうした構成によ
れば、当該機関が始動されてから停止されるまでの期
間、異常判定に際してその基準として参照される検知手
段による異常発生の検知が1度も行われないことを条件
として、内燃機関の正常状態への復帰が確認されるよう
になる。つまり、1トリップを通じて内燃機関が完全に
正常動作されていれば、そのトリップ以前に発生した異
常と、それ以降に発生した異常との関連性は極めて低い
ものと判断して、異常についての警告を保留するように
している。したがって、不適切、不必要な警告は更に低
減されるようになり、更に適切な状況において警告が行
われるようになる。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の内燃機関の異常診断装置において、前記正常復
帰確認手段は、前記検知手段による異常発生検知履歴を
当該機関が停止されるまでの期間に亘り保持する第1の
履歴保持手段(XU)と、この第1の履歴保持手段に前
記異常発生検知履歴が保持されていないことを条件に当
該機関が正常状態にある旨の履歴を同機関の停止以降も
保持する第2の履歴保持手段(XX)とを備え、前記第
2の履歴保持手段の履歴保持内容に基づいて前記正常状
態への復帰有りを確認することをその要旨とするもので
ある。
【0014】この構成によれば、検知手段によって異常
発生が検知されると、その異常発生検知履歴が第1の履
歴保持手段(XU)に当該機関が停止されるまでの期間
に亘りに保持されるようになる。また、第2の履歴保持
手段(XX)には、この第1の履歴保持手段(XU)に
異常発生検知履歴が保持されていないこと、つまり当該
機関の始動から1度も検知手段によって異常発生が検知
されていないことを条件に当該機関が正常状態にある旨
の履歴が保持されるようになる。
【0015】このため、機関始動以降に1度でも異常発
生が検知されていれば、そのトリップにおける機関停止
時に、この第2の履歴保持手段(XX)から当該機関が
正常状態にある旨の履歴が抹消されているようになる。
換言すれば、機関停止時の第2の履歴保持手段(XX)
には、そのトリップの間に検知手段によって異常発生が
1度も検知されていない場合に限り、当該機関が正常状
態にある旨の履歴が保持されているようになる。
【0016】この第2の履歴保持手段(XX)の上記履
歴は機関停止後も保持されるため、機関停止時の第2の
履歴保持手段(XX)に上記履歴が保持されているか否
かによって、前回の機関が始動されてから停止されるま
での期間における異常発生の検知の有無を確認すること
ができる。このため、当該機関が始動されてから停止さ
れるまでの期間、検知手段による異常発生の検知が1度
も行われないことに基づいて確認される同機関の正常状
態への復帰有りを、容易且つ確実に行うことができるよ
うになる。したがって、条件判定手段による警告の実行
についての許可条件の確認も、容易且つ確実に行うこと
ができるようになり、更に適切に警告を実行することが
できるようになる。
【0017】なお、これら履歴保持手段(XU,XX)
にかかる履歴の保持あるいは抹消といった履歴操作は、
全て機関が運転されている期間内に行うことができる。
このため、異常診断装置を機関停止後まで機能させてお
く必要がなく、その実現のための構成の簡易化が図られ
るようにもなる。
【0018】また、請求項5に記載の発明は、請求項2
〜4に記載の内燃機関の異常診断装置において、前記条
件管理手段は、前記診断手段による異常診断履歴を当該
機関の停止以降も保持するとともに、前記正常復帰確認
手段による正常状態への復帰有りの確認に基づいて該保
持した異常診断履歴が抹消される異常診断履歴保持手段
(XC)を備え、この異常診断履歴保持手段の履歴保持
内容に基づいて前記診断手段による異常有りの診断の有
無、及び当該機関の正常状態への復帰の有無を判断する
ことをその要旨とするものである。
【0019】この構成によれば、異常診断履歴保持手段
(XC)には、診断手段による異常診断履歴が当該機関
の停止以降も保持され、正常復帰確認手段による正常状
態への復帰有りの確認に基づいて保持された異常診断履
歴が抹消されるようになる。すなわち、この異常診断履
歴保持手段(XC)には、診断手段により異常有りの診
断が行われ、しかもその診断後に、正常復帰確認手段に
よる内燃機関の正常状態への復帰有りが確認されていな
いときに限り、異常診断履歴が保持されているようにな
る。
【0020】このため、条件管理手段は、この異常診断
履歴保持手段(XC)の履歴保持内容から、診断手段に
よる異常有りについての診断の有無、及び当該機関の正
常状態への復帰の有無を容易且つ確実に判断することが
できるようになる。したがって、条件判定手段による警
告の実行についての許可条件の確認も、容易且つ確実に
行うことができるようになり、更に適切に警告を実行す
ることができるようになる。
【0021】なお、この異常診断履歴保持手段(XC)
にかかる履歴の保持あるいは抹消といった履歴操作は、
全て機関が運転されている期間内に行うことができる。
このため、異常診断装置を機関停止後まで機能させてお
く必要がなく、その実現のための構成の簡易化が図られ
るようにもなる。
【0022】また、請求項6に記載の発明によれば、請
求項5に記載の内燃機関の異常診断装置において、前記
条件管理手段は、当該機関の始動時に前記異常診断履歴
保持手段(XC)に異常診断履歴が保持されていること
を条件にこの異常診断履歴を別途、同機関が停止される
までの期間に亘り保持する異常診断履歴一時保持手段
(XL)を更に備え、この異常診断履歴一時保持手段の
履歴保持内容に基づいて当該機関の再始動後も同機関が
正常状態に復帰されていないことを判断することをその
要旨とするものである。
【0023】この構成によれば、異常診断履歴一時保持
手段(XL)には、当該機関の始動時に前記異常判定履
歴保持手段(XC)に異常判定履歴が保持されているこ
とを条件に、この異常診断履歴が別途、内燃機関が停止
されるまでの期間に亘り保持されるようになる。すなわ
ち、この異常診断履歴一時保持手段(XL)には、診断
手段により異常有りの診断が行われ、しかもその診断後
に、正常復帰確認手段による内燃機関の正常状態への復
帰有りが確認されていない状態が直前のトリップにおけ
る機関停止時まで継続されていることを条件として異常
診断履歴が今回のトリップの機関停止時まで保持される
ようになる。
【0024】このため、条件管理手段は、この異常診断
履歴一時保持手段(XL)の履歴保持内容から、診断手
段による異常診断後、内燃機関の再始動後も同機関が正
常状態に復帰されていないことを容易且つ確実に判断す
ることができるようになる。また、このことからは、2
度の異常診断が同一のトリップに行われたものでないこ
と、すなわち1度目の異常診断から2度目の異常診断ま
での間に内燃機関が少なくとも1回は再始動されている
ことを確認することができる。
【0025】したがって、条件判定手段による警告の実
行についての許可条件の確認も、容易且つ確実に行うこ
とができるようになり、更に適切に警告を実行すること
ができるようになる。
【0026】なお、この異常診断履歴一時保持手段(X
L)にかかる履歴の保持あるいは抹消といった履歴操作
も、全て機関が運転されている期間内に行うことができ
る。このため、異常診断装置を機関停止後まで機能させ
ておく必要がなく、その実現のための構成の簡易化が図
られるようにもなる。
【0027】また、請求項7に記載の発明は、請求項6
に記載の内燃機関の異常診断装置において、前記条件管
理手段は、前記異常診断履歴一時保持手段(XL)に前
記異常診断履歴が保持されているときに前記診断手段に
よる異常有りの診断が行われたとき前記警告の実行を許
可することをその要旨とするものである。
【0028】この構成によれば、異常診断履歴一時保持
手段(XL)に異常診断履歴が保持されている、すなわ
ち診断手段による異常有りの診断後、内燃機関の再始動
後も同機関が正常状態に復帰されていないときに、診断
装置による異常有りの診断が更に行われたことを条件と
して、条件管理手段による警告の実行の許可が行われる
ようになる。このように、各履歴保持手段及び上記異常
診断履歴保持手段の履歴保持内容に基づくことで、警告
の実行の許可条件を容易且つ確実に判断することができ
るようになり、更に適切に警告を実行することができる
ようになる。
【0029】また、各履歴保持手段及び異常診断履歴保
持手段にかかる履歴の保持あるいは抹消といった履歴操
作も、全て機関が運転されている期間内に行うことがで
きる。このため、異常診断装置を機関停止後まで機能さ
せておく必要がなく、その実現のための構成の簡易化が
図られるようにもなる。
【0030】また、請求項8に記載の発明は、請求項3
〜7のいずれか1項に記載の内燃機関の異常診断装置に
おいて、前記検知手段は、内燃機関の失火過剰発生を検
知するものであり、前記診断手段は、この検知手段によ
る失火過剰発生の検知回数が所定回数以上となることに
基づいて同機関の異常有りの診断を行うものであること
をその要旨とするものである。
【0031】前述のように失火は、外気の温度条件や圧
力条件などの外的な内燃機関の運転条件によってもその
発生頻度が大きく変化する。この点、この請求項8記載
の発明の構成によれば、1度目の診断が行われた後、内
燃機関の再始動後も同診断手段による異常有りについて
の2度目の診断が行われたときに限り警告の実行が許可
されるため、再現性のない異常診断がなされる頻度の高
い失火についての異常診断装置にあっても、より適正な
状況において異常についての警告が行われるようにな
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる内燃機関の
異常診断装置の一実施の形態について詳細に説明する。
【0033】はじめに、本実施の形態の異常診断装置に
おいてその適用対象となる内燃機関(車載内燃機関)に
ついて、図1に基づき簡単に説明する。この図1に示す
ように、この内燃機関Eは、点火プラグ11の放電に伴
う火花によって燃焼室10内に導入された混合気が点火
される火花点火式の内燃機関である。そして、点火され
た混合気の爆発により、シリンダ12内を往復動可能に
配設されたピストン13を押し下げて、同ピストン13
にコネクティングロッド14を介して連結されたクラン
クシャフト15を回転させている。
【0034】このクランクシャフト15には、その外周
に所定角度間隔に複数の信号歯が形成されたNEロータ
16が一体回転可能に設けられており、またこのNEロ
ータ16の近傍には電磁ピックアップからなる回転数セ
ンサ17が設けられている。この回転数センサ17は、
クランクシャフト15の回転に伴いNEロータ16の信
号歯がその傍らを通過する毎に、パルス状の信号(NE
信号)を電子制御装置20に対して出力する。電子制御
装置20は、このNE信号からクランクシャフト15の
回転位相を把握し、これに基づいて内燃機関Eの回転数
などを算出している。
【0035】この電子制御装置20は、上記回転数セン
サ17を含む各種センサによって内燃機関Eの運転状態
を常に検知し、この検知結果に基づいて同機関Eの運転
制御を行っている。また、この電子制御装置20は、上
記各種センサなどを通じて内燃機関Eの制御システムを
常時監視して、同システムの正常/異常の判定や異常部
位の特定などの自己診断を行っている。
【0036】この電子制御装置20は、上記各種センサ
の検知結果や内燃機関Eの制御にかかる演算結果などを
記憶しておくための記憶装置として、揮発性メモリ21
と不揮発性メモリ22とを備えている。揮発性メモリ2
1に記憶された情報は、電子制御装置20の通電時のみ
保持されており、機関停止時に電子制御装置20への通
電が遮断されると全て抹消されてしまう。つまり、この
揮発性メモリ21に記憶される情報は、そのトリップの
終わり迄(機関始動から機関停止までの期間)しか保持
されず、次回のトリップ、つまり次回の機関始動時まで
持ち越すことはできない。
【0037】これに対して不揮発性メモリ22は、図示
しないバッテリによるバックアップなどによって電子制
御装置20への通電遮断時にも記憶された情報が保持さ
れるようになっている。このため、この不揮発性メモリ
22に記憶された情報は、機関停止時にもそのまま保持
されており、次回のトリップにも持ち越すことができ
る。この不揮発性メモリ22には、内燃機関Eの各種制
御に用いられる学習値や上記自己診断の結果などの、次
回以降のトリップにも使用する必要のある情報が記憶さ
れる。
【0038】この異常診断装置では、電子制御装置20
は、上記自己診断の一環として、内燃機関Eの失火状態
を監視して失火についての異常診断を行っている。そし
て、この異常診断の結果に基づいて警告灯23を点灯さ
せて、運転者への警告を行っている。
【0039】以下、こうした失火についての異常診断に
ついて説明する。まず、この異常診断装置における内燃
機関Eの失火発生の検知方法について説明する。
【0040】この異常診断装置では、電子制御装置20
は、上記回転数センサ17の出力信号から内燃機関Eの
失火発生を検知している。上述のように電子制御装置2
0は、回転数センサ17の出力するNE信号からクラン
クシャフト15の回転位相を把握している。そして電子
制御装置20は、このNE信号に基づいてクランクシャ
フト15が所定のクランク角だけ回転するのに要する時
間ΔT(=T/30°CA)を常時計測している。な
お、この時間(所定クランク角回転時間)ΔTは、クラ
ンクシャフト15の回転速度に対して反比例の関係にあ
る。
【0041】図2は、この所定クランク角回転時間ΔT
の推移を示している。先述のように点火プラグ11の放
電により点火が行われると、混合気の爆発によってピス
トン13が急速に押し下げられるため、クランクシャフ
ト15の回転は一時的に加速される。やがてこの加速は
ポンピングロスやフリクションロスなどのため徐々に減
少していき、ある時点を境に減速に転じ、次の点火が行
われるまでクランクシャフト16の回転は徐々に減速さ
れるようになる。このため、所定クランク角回転時間Δ
Tは、点火が行われる度に短縮され、同図2に示すよう
にほぼ同一の振幅で周期的な増減を繰り返すようにな
る。
【0042】ただし、失火が発生すると混合気の爆発が
行われず、クランクシャフト15の回転が加速されない
ため、上記所定クランク角回転時間ΔTは点火後も増大
するようになる。つまり、失火が発生すると、クランク
シャフト15の回転速度は点火後も加速されず、減速を
続けるようになる。このため、この所定クランク角回転
時間ΔTの変動を監視することで、失火発生を検知する
ことができるようになる。こうして、この異常診断装置
では、内燃機関Eの失火状態を常時監視し、失火発生の
頻度から内燃機関Eの異常の1つである失火過剰発生を
検知している。
【0043】図3は、この失火過剰発生の検知にかかる
2つのカウンタの推移を示すタイムチャートである。次
に、この図3に基づいて、この異常診断装置における失
火過剰発生の具体的な検知方法について説明する。
【0044】電子制御装置20は、上記回転数センサ1
7の出力信号からクランクシャフト15が1回転したこ
とが確認される都度、図3(a)にその推移を示すNE
カウンタの値を「1」ずつ加算する。そして、電子制御
装置20は、このNEカウンタの値が1000となった
時点でその値を一旦クリア(=「0」)する。
【0045】電子制御装置20は、このNEカウンタの
操作に並行して、上記所定クランク角回転時間ΔTに基
づいて失火の発生が確認される都度、図3(b)にその
推移を示す失火カウンタMFCNTを「1」ずつ加算す
る。また電子制御装置20は、上記NEカウンタがクリ
アされると、そのときの失火カウンタMFCNTの値B
を記憶した後、失火カウンタMFCNTの値をクリアす
る。つまり、この値Bは、内燃機関Eが1000回転す
る間に発生した失火の回数を示している。
【0046】電子制御装置20は、この値Bが所定値α
を超えていることを条件として、失火が過剰発生してい
ることを検知する。そして、失火が過剰発生しているこ
とが検知された場合、電子制御装置20は、そのときの
内燃機関Eの運転条件(機関回転数、スロットル開度な
ど)を履歴情報として記憶する。
【0047】このように、この異常診断装置では、内燃
機関Eの運転中に失火状態を常時監視している。そし
て、その結果に基づいて失火についての正常/異常の判
定や警告灯23の点灯/消灯の切り換えなどの異常診断
にかかる処理を行っている。
【0048】図4は、電子制御装置20を通じて実行さ
れる同異常診断処理の処理手順を示すフローチャートで
あり、次にこの図4に基づいて、当該異常診断処理の詳
細をさらに説明する。
【0049】電子制御装置20は、この異常診断装置で
のステップS100の処理として、上記失火状態の確認
を行った後、同処理に引き続き、以下の処理を行う。電
子制御装置20はまず、ステップS110の処理とし
て、上記失火状態の確認において失火過剰発生が検知さ
れたか否かを判断する。そして、失火過剰発生が検知さ
れなかった場合(ステップS110においてNO)、電
子制御装置20は、ステップS200の処理として、以
下の条件、すなわち、 (a1)機関始動以降に失火過剰発生が1度も検知されて
いないこと。 (a2)機関始動以降に失火過剰発生が検知されていて
も、その後その検知時と同一の運転条件(機関回転数や
点火時期、燃料噴射量等)において失火過剰発生が検知
されないことが確認されていること。 のいずれかが満たされていることを条件に正常判定を行
う。
【0050】ここで、この正常判定が行われなかった場
合(ステップS210においてNO)、電子制御装置2
0は何も行わずに、ここでの処理を一旦終了する。一
方、ここで正常判定が行われた場合(ステップS210
においてYES)、電子制御装置20は、ステップS2
20の処理として、現在正常フラグXPをセットすると
共に、そのとき現在異常フラグXDがセットされていれ
ばこれをクリアする。
【0051】ここで、これら現在正常フラグXP及び現
在異常フラグXDは、それぞれ「現在、正常判定中」に
関する履歴、及び「現在、異常判定中」に関する履歴を
示すフラグであり、これらフラグXP、XDの状態は上
記揮発性メモリ21に記憶されている。
【0052】こうして現在正常フラグXPをセットして
「現在、正常判定中」であることを記憶した後、電子制
御装置20は、ステップS230の処理として、このと
き検知履歴フラグXUがクリアされているか否かを判断
し、同フラグXUがクリアされている場合に限り(ステ
ップS230においてYES)、ステップS240の処
理として正常履歴フラグXXをセットする。
【0053】ここで、検知履歴フラグXUは、今回の機
関始動以降において内燃機関Eの異常の一つである失火
過剰発生が検知されたことの履歴、すなわち「失火過剰
発生(異常)検知履歴」を示すフラグであり、その状態
は揮発性メモリ21に記憶される。一方、正常履歴フラ
グXXは、内燃機関Eの正常状態にあること(「正常状
態にある旨の履歴」)を示すフラグである。この正常履
歴フラグXXの状態は上記不揮発性メモリ22に記憶さ
れ、機関停止後も保持されている。
【0054】なお後述するように、上記検知履歴フラグ
XUは、今回の機関始動以降に失火過剰発生が1度でも
検知されていればセットされ、「失火過剰発生検知履
歴」有りを示す状態を機関停止時まで保持する。
【0055】こうして、検知履歴フラグXUがクリアさ
れていることを条件に正常履歴フラグXXをセットし、
電子制御装置20は、ここでの演算処理を一旦終了す
る。以上は、失火状態の確認における失火過剰発生が検
知されなかったときの処理である。
【0056】これに対し、上記ステップS100の失火
状態の確認において失火過剰発生が検知された場合(ス
テップS110においてYES)、電子制御装置20
は、以下の処理を行う。
【0057】まず、電子制御装置20は、ステップS3
00の処理として、今回の機関始動以降において失火過
剰発生の検知回数を表すカウンタである検知回数MFE
X#に「1」を加算するとともに、ステップS310の
処理として、上記検知履歴フラグXUをセットすること
により、今回の機関始動以降に少なくとも1回は失火過
剰発生が検知されていることを記憶する。
【0058】また、電子制御装置20は、次のステップ
S320の処理として、上記正常履歴フラグXXがセッ
トされていれば、これをクリアする。ここで、正常履歴
フラグXXは、上記検知履歴フラグXUがセットされ
て、「失火過剰発生検知履歴」が記憶されることを条件
にクリアされるフラグである。
【0059】なお、この異常診断装置では、 (b1)機関始動以降において失火過剰発生が4回以上検
知されること。を条件として異常判定を行っている。そ
こで、電子制御装置20は、ステップS330の処理と
して、上記検知回数MFEX#が「4」以上であるか否
か、つまり機関始動以降において4回又はそれ以上の回
数の失火過剰発生が検知されたか否かを確認し、この処
理を通じて異常判定が行えるか否かを判断している。
【0060】ここで異常判定が行われなかった場合(ス
テップS330においてNO)、電子制御装置20は、
ここでの演算処理を一旦終了する。一方、ここで異常判
定が行われた場合(ステップS330においてYE
S)、電子制御装置20は、さらに以下の処理を行う。
【0061】まず、電子制御装置20は、ステップS3
40の処理として、「異常診断履歴」であることを記憶
すべく上記現在異常フラグXDをセットするとともに、
上記正常判定フラグXPをクリアする。そして、電子制
御装置20は、ステップS350の処理として、「異常
診断履歴」有りに関する履歴情報を記憶しておくためフ
ラグである異常履歴フラグXCをセットする。この異常
履歴フラグXCの状態は、上記不揮発性メモリ22に記
憶され、機関停止後も保持される。なお、この異常診断
装置では、一旦異常判定が行われてると、内燃機関Eの
「正常状態への復帰有り」が確認されるまで、異常状態
が継続しているものと判断して、上記異常履歴フラグX
Cをセットしたまま保持している。この「正常状態への
復帰有り」の条件等については、後に詳述する。
【0062】こうして異常判定にかかる履歴を記憶した
後、電子制御装置20は、ステップS360の処理とし
て、このとき前回異常フラグXLがセットされているか
否かを判断し、同フラグXLがセットされていなければ
(ステップS360においてNO)、ここでの処理を一
旦終了する。
【0063】一方、このとき前回異常フラグXLがセッ
トされていれば(ステップS360)においてYE
S)、電子制御装置20は、ステップS370の処理と
して、点灯フラグXWをセットすると共に消灯カウンタ
CWCNTの値を「3」に設定する。
【0064】ここで、前回異常フラグXLは、機関始動
時に前記異常履歴フラグXCがセットされていることを
条件に、同異常履歴フラグXCが保持している「異常診
断履歴」を機関停止時まで保持しておくためにセットさ
れるフラグであり、その状態は上記揮発性メモリ21に
記憶される。この前回異常フラグXLがセットされる条
件等については、後に説明する。
【0065】また、点灯フラグXWは、警告灯23の点
灯条件が満足されていることを示すフラグである。電子
制御装置20は、この点灯フラグXWがセットされてい
ることを条件として警告灯23を点灯させ、運転者に対
する警告を行う。この点灯フラグXWの状態は、上記不
揮発性メモリ22に記憶される。
【0066】また、消灯カウンタCWCNTは、一旦点
灯された警告灯23を消灯させる時期を決定するために
使用されるカウンタである。この消灯カウンタCWCN
Tの機能等についても、後に説明する。
【0067】このように、この異常診断装置では、異常
判定(異常有りの診断)が行われ、且つそのときに前回
異常フラグXLがセットされている場合に限り、警告灯
23が点灯されるようにしている。なお、電子制御装置
20は、これら点灯フラグXW及び消灯カウンタCWC
NTを設定した後、ここでの処理を一旦終了する。
【0068】この異常診断装置では、以上説明した失火
状態の確認や正常/異常の判定、警告灯23の点灯にか
かる異常診断処理を、内燃機関Eの運転中に繰り返し行
っている。
【0069】また、この異常診断装置では、機関始動時
において、前回のトリップ(機関始動されてから機関停
止されるまで期間)の状態を確認するための始動時処理
を行っている。この状態確認は、上述の不揮発性メモリ
22に記憶されたフラグXX、XC等の状態を参照する
ことによって行われる。
【0070】正常履歴フラグXXは、上述のように、機
関始動以降に失火過剰発生が1度でも検知されていれ
ば、機関停止時までクリアされたまま保持される。この
ため、機関始動時における正常履歴フラグXXの情報か
らは、「前回のトリップにおいて、内燃機関Eが始動さ
れてから停止されるまでの機関、失火過剰発生の検知が
1度も行われなかったか否か」を確認することができ
る。
【0071】また、この異常診断装置では、一旦異常判
定がなされた場合であれ、1トリップの間、内燃機関E
が正常動作されていることを条件に異常状態から「正常
状態への復帰」がなされたものと判断している。したが
って、機関始動時において上記正常履歴フラグXXがセ
ットされていれば、この「異常状態から正常状態への復
帰有り」を確認することもできる。
【0072】一方、異常履歴フラグXCは、上述のよう
に、異常判定が行われるとセットされる。なお、この異
常履歴フラグXCは一旦セットされると、上記「正常状
態への復帰有り」が確認されるまでセットされたままと
なる。したがって、機関始動時においてこの異常履歴フ
ラグXCがセットされていれば、「前回の機関停止時に
おいて異常状態が継続されている」こと、つまり「異常
判定が行われた後、内燃機関の再始動後も正常状態に復
帰有りが確認されていない」ことを確認することができ
る。
【0073】図5は、この始動時処理における電子制御
装置20の処理手順を示すフローチャートである。機関
始動時において、電子制御装置20はまず、ステップS
400の処理として、上記正常履歴フラグXXがセット
されているか否かを判断する。そして、同フラグXXが
セットされている場合(ステップS400においてYE
S)、電子制御装置20は、ステップS430の処理と
して、このとき異常履歴フラグXCがセットされていれ
ばこれをクリアして、「異常診断履歴」を抹消するとと
もに、次のステップS440の処理として、上記正常履
歴フラグXXを一旦クリアする。ここで、異常履歴フラ
グXCをクリアするのは、前回のトリップ中に内燃機関
Eが正常動作されていたことが確認されており、このこ
とから「正常状態への復帰有り」が確認されているため
である。
【0074】また、電子制御装置20は、ステップS4
50の処理として、点灯フラグXWがセットされている
か否かを判断し、該点灯フラグXWがセットされていな
い、つまり警告灯23の点灯中でなければ(ステップS
460においてNO)、ここでこの始動時処理を終了す
る。
【0075】一方、このとき点灯フラグXWがセットさ
れており、警告灯23が点灯中であれば(ステップS4
50においてYES)、電子制御装置20は、ステップ
S460の処理として、上記消灯カウンタCWCNTの
値から「1」を減算する。
【0076】そして、この結果、消灯カウンタCWCN
Tの値が「0」となったか否かをステップS470の処
理として判断し、同カウンタCWCNTの値が「0」と
なれば(ステップS470においてYES)、ステップ
S480の処理として、電子制御装置20は点灯フラグ
XWをクリアし、警告灯23を消灯させる。つまり、こ
の異常診断装置では、警告灯23が点灯された後、再び
異常判定が行われて消灯カウンタCWCNTの値が
「3」に再設定されることなく、内燃機関Eが3トリッ
プの間正常動作された場合に限って、この警告灯23を
消灯するようにしている。
【0077】一方、機関始動時において、上記正常履歴
フラグXXがクリアされている場合(ステップS400
においてNO)、電子制御装置20は、ステップS41
0の処理として異常履歴フラグXCがセットされている
か否かを判断する。そして、この異常履歴フラグXCが
セットされている場合(ステップS410においてYE
S)、電子制御装置20は、「異常判定がなされた後、
機関再始動後も正常状態への復帰有りが確認されていな
いこと」を確認する。このとき、電子制御装置20は、
ステップS420の処理として、前記異常履歴フラグX
Cが示す「異常診断履歴」を今回の機関停止時まで保持
すべく前記前回異常フラグXLをセットする。その後、
電子制御装置20は、この始動時処理を終了する。
【0078】また、機関始動時において上記正常履歴フ
ラグXXがクリアされており(ステップS400におい
てNO)、且つ異常履歴フラグXCもクリアされている
場合には(ステップS410においてNO)、電子制御
装置20は、この始動時処理においては何も行わないま
ま処理を終了する。
【0079】このように、この異常診断装置では、以上
説明した異常診断処理及び始動時処理における電子制御
装置20のフラグ処理に基づいて、失火についての正常
/異常の判定や警告灯23の点灯/消灯の切り換えを行
っている。
【0080】そして、この異常診断装置では、先述のよ
うに次の2つの条件、すなわち、 (c1)異常判定(異常有りについての診断)が行われる
こと。 (c2)そのとき前回異常フラグXLがセットされている
こと。 のいずれもが満たされている場合に、警告灯23を点灯
して警告を行うようにしている。すなわち、この異常診
断装置では、異常判定が行われることに伴い現在異常フ
ラグXDがセットされ、且つ前回異常フラグXLがセッ
トされていて「異常診断履歴」が保持されていることを
条件に、換言すれば「1度目の異常判定が行われた後、
内燃機関の再始動後も正常状態への復帰有りが確認され
ることなく2度目の異常判定がなされた」ことを条件
に、異常についての警告の実行が許可されている。
【0081】図6及び図7は、この異常診断装置の異常
診断態様を示すタイムチャートであり、次にこれら図6
及び図7に基づいて、この異常診断装置による異常診断
が具体的にどのように行われるかについて説明する。
【0082】ここでは、nトリップ(trip)におい
て警告灯23が点灯されるものとしており、図6では、
このnトリップより3トリップ前まで、つまりn−3ト
リップからnトリップまでの態様が示されている。ま
た、図7では、nトリップの次のトリップからその4ト
リップ後まで、つまりn+1トリップからn+5トリッ
プまでの態様が示されている。また、ここでは、図6に
示されるn−3トリップまでは、内燃機関Eは正常動作
されていたものとする。
【0083】さらに、これらのタイムチャートにおい
て、図6(a)及び図7(a)に「×」印で示す時点
で、失火過剰発生が検知されたものとする。なお先述の
ように、機関始動以降に検知された失火過剰発生の回数
は、図6(b)及び図7(b)に示す検知回数MFEX
#にて表されている。
【0084】ここで、まず図6に基づいて、この異常診
断装置における警告灯23が点灯されるまでの異常診断
動作を、図4及び図5に示した異常診断処理及び始動時
処理の処理手順との対応のもとに説明する。
【0085】まず、n−3トリップでは、失火過剰発生
が1度も検知されていないため、図6(c)に示す検知
履歴フラグXU及び図6(d)に示す現在異常フラグX
Dは、このトリップ中いずれもクリアされたままとなっ
ている。また、図6(e)に示す現在正常フラグXP、
及び図6(f)に示す正常履歴フラグXXは、最初の失
火状態の確認時に正常判定がなされてから、セットされ
たまま保持されている(図4ステップS200〜S24
0)。
【0086】続く、n−2トリップでは、4回の失火過
剰発生が検知されており、この動作例における1度目の
異常判定が行われている。n−2トリップにおいて最初
の失火過剰発生の検知されると、矢印「イ」にて示すよ
うに、検知履歴フラグXUがセットされる。そしてこの
検知履歴フラグXUは、その後、機関停止時までセット
されたまま保持される。また、同図6(f)に示される
ように、一旦セットされた正常履歴フラグXXは、この
時点でクリアされる(図4ステップS310,S32
0)。
【0087】そして、n−2トリップにおいて4回目の
失火過剰発生が検知されたとき、矢印「ロ」及び矢印
「ハ」にて示すように、現在異常フラグXD及び図6
(g)に示す異常履歴フラグXCがセットされるととも
に、正常履歴フラグXPがクリアされる(図4ステップ
S330〜S350)。ただし、このときには、図6
(h)に示す前回異常フラグXLがセットされていない
ため、警告灯23の点灯は行われない(図4ステップS
360)。
【0088】また、このn−2トリップにおいてクリア
された正常履歴フラグXX及びセットされた異常履歴フ
ラグXCの履歴は、上記不揮発性メモリ22に記憶され
ているため、n−1トリップの機関始動時にもそのまま
保持されている。このため、次のn−1トリップの機関
始動時に、上記正常履歴フラグXXがクリアされており
且つ、異常履歴フラグXCがセットされていることを条
件に、矢印「ニ」で示すように、前回異常フラグXL
は、このときにセットされる(図5ステップS400〜
S420)。
【0089】一方、n−1トリップでは、1回だけ失火
過剰発生が検知されている。この検知によって、先のn
−2トリップにおける最初の検知時と同様、矢印「イ」
で示すように、検知履歴フラグXUがセットされ、正常
履歴フラグXXがクリアされる(図4ステップS31
0,320)。また、このn−1トリップでは、異常履
歴フラグXCは操作されず、セットされたまま次のnト
リップに引き継がれる(図4ステップS330)。
【0090】そして、nトリップの機関始動時にも、正
常履歴フラグXXがクリアされており、異常履歴フラグ
XCがセットされていることに基づき、先のn−1トリ
ップの機関始動時と同様、矢印「ニ」にて示すように、
前回異常フラグXLがセットされる(図5ステップS4
40〜S420)。ちなみにこの例では、n−2トリッ
プにおいて異常判定がなされた後、このnトリップまで
の間、「正常状態への復帰有り」が確認されていないた
め、異常状態が継続中となっている。
【0091】さて、このnトリップでは、失火過剰発生
が4回検知されており、n−2トリップに続いてこの動
作例における2度目の異常判定がなされている。このと
きには、先のn−2と同様、矢印「ロ」にて示すよう
に、現在異常判定XDがセットされる(図4ステップS
330,S340)。そして、このnトリップにおいて
は、その機関始動時の処理において、図6(h)に示す
前回異常フラグXLがセットされている(図5ステップ
S400〜S420)。すなわち、ここでの異常判定
は、「1度目の異常有りの診断がなされた後、内燃機関
の再始動後も正常状態への復帰有りが確認されることな
く行われた2度目の異常有りについての診断」となる。
したがって、このときには、矢印「ホ」にて示すよう
に、図6(i)に示す点灯フラグXWがセットされ、警
告灯23が点灯される。また、このとき消灯カウンタC
WCNTの値が「3」に設定される(図4ステップS3
60,370)。
【0092】以上のように、この異常診断装置では、
「1度目の異常有りの診断が行われた後、内燃機関Eの
再始動後も正常状態への復帰有りが確認されることなく
2度目の異常有りについての診断が行われた」ことを条
件として、警告灯23の点灯が行われている。
【0093】続いて、図7に基づき、こうして警告灯2
3が点灯された後、同警告灯23が消灯されるまでの異
常診断動作について、同じく図4及び図5に示した異常
診断処理及び始動時処理の処理手順との対応のもとに説
明する。
【0094】警告灯23の点灯が行われたnトリップの
次のトリップであるn+1トリップの機関始動時には、
図7(f)に示す正常履歴フラグXXがクリアされてお
り、また図7(g)に示す異常履歴フラグXCがセット
されているため、先のnトリップなどと同様、矢印
「ニ」にて示すように図7(h)に示す前回異常フラグ
XLがセットされる(図5ステップS400〜S42
0)。また、このn+1トリップ中も先のnトリップで
セットされた点灯フラグXWもそのまま保持されてお
り、警告灯23は点灯されたままとなっている(図4ス
テップS370,図5ステップS400〜S420)。
【0095】このn+1トリップでは、1回だけ失火過
剰発生が検知されており、矢印「イ」にて示すように、
この検知と共に上記正常履歴フラグXXはクリアされ、
そしてそのまま次のn+2トリップに引き継がれる(図
4ステップS300〜S320)。またこのときには、
上記異常履歴フラグXCもセットされたままであり、こ
れも次のn+2トリップに引き継がれる。したがって、
n+2トリップの始動時にも、矢印「ニ」にて示すよう
に、前回異常フラグXLがセットされる(図5ステップ
S400〜S420)。
【0096】このn+2トリップでは、失火過剰発生が
1回も検知されていないため、上記正常履歴フラグXX
は、最初の失火状態の確認時にセットされたまま、次の
n+3トリップに引き継がれるようになる。このため、
n+3トリップの機関始動時には、正常フラグXXがセ
ットされているため、矢印「ヘ」にて示すように、異常
履歴フラグXCがクリアされ、また前回異常フラグXL
もクリアされたままとなる(図5ステップS400,S
430,S440)。
【0097】つまり、このn+3トリップの機関始動時
において、先のn−2トリップにおいて1度目の異常判
定がなされたときから継続されていた異常状態から「正
常状態への復帰有り」が確認されている。
【0098】更にこのとき、正常履歴フラグXXがセッ
トされているため、矢印「ト」で示すように、消灯カウ
ンタCWCNTの値は「1」減算され「2」となる。た
だし、ここでは未だ点灯フラグXWはセットされたまま
であり、このn+2トリップにおいても、警告灯23の
点灯は保持されている(図5ステップS450〜S47
0)。
【0099】一方、この動作例にあって、上記n+2ト
リップ以降には、失火過剰発生が1度も検知されていな
い。このため、n+3トリップからn+5トリップの機
関始動時には、正常履歴フラグXXがセットされ続け
る。このため、これらトリップの始動時には、先のn+
3トリップと同様、矢印「ト」にて示すように、消灯カ
ウンタCWCNTの値は「1」ずつ減算されていく。そ
して、n+5トリップの機関始動時には、この消灯カウ
ンタCWCNTの値が遂に「0」となり、この時点で点
灯カウンタXWがクリアされ、警告灯23が消灯される
ようになる(図5ステップS450〜S470)。
【0100】このように、この異常診断装置では、警告
灯23が点灯された後、異常有りの診断が行われること
なく、失火過剰発生が1度も検知されなかったトリップ
を3回(連続とは限らない)経験したことを条件として
同警告灯23が消灯されるようになる。
【0101】以上説明したように、この実施の形態の異
常診断装置によれば、以下に列記する多くの効果を得る
ことができる。 (1)異常有りの診断が2トリップにかけて行われたと
き、すなわち「異常有りの1度目の診断が行われた後、
内燃機関の再始動後も異常有りについての2度目の診断
が行われた」ときに限り、警告灯23を点灯して運転者
への警告を通知するようにしたことで、再現性のない一
時的な異常によって不適切、不必要な警告が行われるこ
とを好適に低減することができるようになる。すなわ
ち、内燃機関の異常についてその必要な警告をより適正
に行うことができるようになる。
【0102】(2)以前に異常判定が行われていても、
その後に「内燃機関Eの正常状態への復帰有り」が確認
されている場合には、その確認以降に異常判定(異常有
りの診断)が行われたとしても、これら2度の異常の関
連性が低いものと判断して、警告灯23を点灯せず、異
常についての警告を保留するようにしている。このた
め、上記再現性のない一時的な異常に起因する不適切、
不必要な警告の実行をより好適に低減することができる
ようにもなる。
【0103】(3)内燃機関Eの異常状態から正常状態
への復帰有りについての確認を、機関始動から停止まで
の期間、すなわち1トリップの間に失火過剰発生が1度
も検知されていないことを条件とすることで、「内燃機
関Eの正常状態への復帰有り」をより適切に判断するこ
とができるようになる。
【0104】(4)失火過剰発生の検知によって機関停
止時までセットされる検知履歴フラグXU及び、同フラ
グXUのセットされていることを条件としてクリアされ
る正常履歴フラグXXを使用するようにしたことで、
「機関始動から停止までの期間における失火過剰発生の
検知の有無」を機関運転中におけるフラグ操作だけで、
容易且つ確実に確認することができるようになる。そし
てこのことから、上記「内燃機関Eの異常状態からの正
常状態への復帰有り」についての確認の判断を容易に行
うことができるようになる。
【0105】(5)更に、異常判定が行われることを条
件としてセットされ、機関始動時において正常履歴フラ
グXXがセットされていることを条件にクリアされる異
常履歴フラグXCを使用するようにしたことで、「異常
有りの診断が行われた後、内燃機関Eの正常状態への復
帰有りが確認されていない」ことを、機関運転中におけ
るフラグ操作だけで、容易且つ確実に確認することがで
きるようになる。
【0106】(6)更に、機関始動時において上記異常
履歴フラグXCがセットされていることを条件として機
関停止時までセットされる前回異常フラグXLを使用す
るようにしたことで、「異常有りの診断が行われた後、
内燃機関Eの再始動後も同機関Eの正常状態への復帰有
りが確認されていない」ことを、機関運転中におけるフ
ラグ操作だけで、容易且つ確実に確認することができる
ようになる。
【0107】(7)更に、異常有りの診断が行われ、且
つそのとき上記前回異常フラグXLがセットされている
ことを警告灯23の点灯条件とすることで、「異常有り
の1度目の診断が行われた後、内燃機関Eの再始動後も
同機関Eの正常状態への復帰有りが確認されることなく
異常有りについての2度目の診断が行われる」ことを条
件として警告灯23を点灯させることを、機関運転中に
おけるフラグ操作だけで、容易且つ確実に実現すること
ができるようになる。
【0108】(8)また、失火過剰発生が機関始動以降
4回以上検知されることを条件として異常有りの診断を
行うようにしたことで、回転数センサ17等の誤作動や
一時的な失火の増加などによって不適切な異常有りの診
断が行われることを防止し、より適切な異常診断を行う
ことができるようになる。
【0109】(9)また、上述の警告灯23の点灯条件
を失火にかかる異常を診断する異常診断装置に適用した
ことで、外気の温度や圧力条件等の外的な運転条件に依
存してその発生頻度が大きく変化する失火の異常診断に
ついても、必要な警告をより適正に行うことができる。
【0110】(10)更に、上述の異常診断にかかる上
記の各フラグの操作は、全て機関運転期間中に行うこと
ができる。このため、機関停止後に履歴の更新などの処
理を行う必要はなく、イグニッションスイッチをオフし
た後も電子制御装置20への通電を続けるためのメイン
リレー制御回路など、機関停止後も異常診断装置の機能
を維持するための装置等も不要となる。
【0111】(11)警告灯23が一旦点灯されてか
ら、異常有りの診断が再び行われることなく、内燃機関
Eの正常動作が3トリップにわたって(連続とは限らな
い)確認されたときに同警告灯23を消灯するようにし
ているため、異常が自然解消された後も警告灯23が点
灯され続けることはない。
【0112】なお、以上説明した本実施の形態の内燃機
関の異常診断装置は、以下のように変更することもでき
る。 ・上記実施の形態では、クランクシャフト15の回転速
度の変動に基づいて失火の発生を検知するようにしてい
たが、失火発生の検知方法は任意であり、他の検知方法
によって失火発生を検知するようにしてもよい。
【0113】・上記実施の形態では、内燃機関Eが10
00回転される間の失火発生回数から失火過剰発生の有
無の判断を行っていたが、この失火過剰発生の判断方法
についても任意である。
【0114】・上記実施の形態では、警告灯23を点灯
することによって、異常についての警告を行うようにし
ていたが、異常の警告方法についても任意であり、表示
装置への文字表示や音声など、他の方法によって警告を
行うようにしてもよい。
【0115】・また、上記実施の形態では、一旦警告が
行われると、異常有りの診断が再び行われれることな
く、失火過剰発生が1度も検知されなかったトリップを
3回(連続とは限らない)経験するまで警告灯23の点
灯を維持して警告を継続するようにしていたが、こうし
た警告灯23の消灯条件、つまり警告の停止条件につい
ては任意である。
【0116】・上記実施の形態における正常判定の条件
についても任意であり、前記条件(a1),(a2)に限ら
ず、他の条件によって正常判定を行うようにしてもよ
い。 ・上記実施の形態における異常判定の条件である失火過
剰発生の検知回数(MFEX#>=「4」)について
も、「4」に限らず任意の値を設定することができる。
【0117】・更に、上記実施の形態においては、失火
過剰発生の検知回数を異常判定の判定基準(異常有りの
診断基準)としていたが、異常判定の条件は任意であ
り、失火過剰発生の検知回数に限らない他の判定基準を
もって異常判定を行うようにしてもよい。こうした場合
にも、上記(8)以外の効果を得ることはできる。
【0118】・上記実施の形態においては、内燃機関の
異常の1つである失火過剰発生にかかる異常診断を行う
異常診断装置について説明したが、例えば内燃機関の各
部に設けられた各種センサの出力する信号不良や各種ア
クチュエータの動作不良などの失火以外の異常発生を検
知して異常診断を行う異常診断装置にも、上記実施の形
態に準じた態様で本発明を適用することができる。
【0119】・上記実施の形態では、前回異常フラグX
Lがセットされており、且つ異常有りの診断がなされる
ことから警告の実行を許可する条件が全て成立したこと
を確認しているが、前回異常フラグXLを用いずとも、
異常履歴フラグXCの履歴保持内容に基づいて上記条件
のうちの「異常有りの診断後、内燃機関の正常状態への
復帰有りが確認されていない」ことを確認すると共に、
何らかの方法でもって「今回行われた異常有りの診断
が、前回行われた診断後、内燃機関の再始動されてから
行われた2度目の診断であること」を確認できれば、
「異常有りの1度目の診断が行われた後、内燃機関の再
始動後も当該機関の正常状態への復帰有りが確認される
ことなく異常有りについての2度目の診断が行われるこ
と」を条件として警告の実行を許可することができる。
【0120】・上記実施の形態では、「機関始動から停
止までの期間に失火過剰発生(異常の発生)が1度も検
知されていない」ことを条件として、内燃機関Eの「正
常状態への復帰有り」を確認するようにしていたが、こ
の「正常状態への復帰有り」の確認の条件も任意であ
り、他の条件からこの確認を行うようにしても良い。
【0121】・また、異常についての警告を行う条件、
すなわち「異常有りの1度目の診断が行われた後、内燃
機関の再始動後も当該機関の正常状態への復帰有りが確
認されることなく異常有りについての2度目の診断が行
われること」についての確認方法についても任意であ
る。すなわち、上記条件を満足することを確認したとき
に異常についての警告を行う異常診断装置であれば、そ
の確認方法の如何を問わず、内燃機関の異常についてそ
の必要な警告をより適切に行うことができる。
【0122】・また、「内燃機関の正常状態への復帰有
り」の確認を一切行わず、単に「異常有りの1度目の診
断が行われた後、内燃機関の再始動後も異常有りについ
ての2度目の診断が行われる」ことを条件として警告を
実行するようにしても、不必要、不適切な警告の実行を
低減し、異常についての必要な警告をより適正に実行さ
せることができるという効果をある程度までは得ること
ができる。
【0123】・上記実施の形態では、内燃機関Eの各種
状態の記憶保持をフラグ操作に基づきソフトウェア的に
行う構成としたが、これら状態の記憶保持を適宜の論理
回路を通じてハードウェア的に行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関の異常診断装置の一実施形態
についてその全体構成を模式的に示す略図。
【図2】所定クランク角回転時間の推移を示すタイムチ
ャート。
【図3】失火異常判定にかかるカウンタの推移を示すタ
イムチャート。
【図4】同実施形態の異常診断処理手順を示すフローチ
ャート。
【図5】同実施形態の始動時処理手順を示すフローチャ
ート。
【図6】同実施形態の異常診断態様を示すタイムチャー
ト。
【図7】同実施形態の異常診断態様を示すタイムチャー
ト。
【符号の説明】
10…シリンダ、11…ピストン、12…コネクティン
グロッド、13…クランクシャフト、14…燃焼室、1
5…点火プラグ、16…NEロータ、17…回転数セン
サ、20…電子制御装置、21…揮発性メモリ、22…
不揮発性メモリ、E…内燃機関。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G019 AC01 AC10 CA11 CD00 DB07 DB14 GA01 GA06 GA16 3G084 BA33 CA00 CA01 DA27 EA04 EA07 EA11 EB22 FA24 FA33 FA38

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の異常の有無を診断する診断手段
    を有し、該診断手段による異常有りの診断結果に基づい
    てその旨の警告を行う内燃機関の異常診断装置におい
    て、 前記診断手段による異常有りの1度目の診断が行われた
    後、内燃機関の再始動後も同診断手段による異常有りに
    ついての2度目の診断が行われることを条件に前記警告
    の実行を許可する条件管理手段を備えることを特徴とす
    る内燃機関の異常診断装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の内燃機関の異常診断装置に
    おいて、 前記条件管理手段は、内燃機関の正常状態への復帰の有
    無を確認する正常復帰確認手段を備え、当該機関の再始
    動後、同確認手段による正常状態への復帰有りが確認さ
    れることなく前記診断手段により前記異常有りについて
    の2度目の診断が行われたとき前記警告の実行を許可す
    ることを特徴とする内燃機関の異常診断装置。
  3. 【請求項3】前記診断手段は、内燃機関の異常発生を検
    知する検知手段と、該検知手段による検知結果が所定の
    条件を満たすことに基づいて同機関の異常判定を行う判
    定手段とを備えて構成され、 前記正常復帰確認手段は、当該機関が始動されてから停
    止されるまでの期間、前記検知手段による異常発生の検
    知が1度も行われないことに基づいて同機関の正常状態
    への復帰有りを確認する 請求項2記載の内燃機関の異常診断装置。
  4. 【請求項4】前記正常復帰確認手段は、前記検知手段に
    よる異常発生検知履歴を当該機関が停止されるまでの期
    間に亘り保持する第1の履歴保持手段(XU)と、この
    第1の履歴保持手段に前記異常発生検知履歴が保持され
    ていないことを条件に当該機関が正常状態にある旨の履
    歴を同機関の停止以降も保持する第2の履歴保持手段
    (XX)とを備え、前記第2の履歴保持手段の履歴保持
    内容に基づいて前記正常状態への復帰有りを確認する 請求項3記載の内燃機関の異常診断装置。
  5. 【請求項5】前記条件管理手段は、前記診断手段による
    異常診断履歴を当該機関の停止以降も保持するととも
    に、前記正常復帰確認手段による正常状態への復帰有り
    の確認に基づいて該保持した異常診断履歴が抹消される
    異常診断履歴保持手段(XC)を備え、この異常診断履
    歴保持手段の履歴保持内容に基づいて前記診断手段によ
    る異常有りの診断の有無、及び当該機関の正常状態への
    復帰の有無を判断する 請求項2〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の異常診
    断装置。
  6. 【請求項6】前記条件管理手段は、当該機関の始動時に
    前記異常診断履歴保持手段(XC)に異常診断履歴が保
    持されていることを条件にこの異常診断履歴を別途、同
    機関が停止されるまでの期間に亘り保持する異常診断履
    歴一時保持手段(XL)を更に備え、この異常診断履歴
    一時保持手段の履歴保持内容に基づいて当該機関の再始
    動後も同機関が正常状態に復帰されていないことを判断
    する 請求項5記載の内燃機関の異常診断装置。
  7. 【請求項7】前記条件管理手段は、前記異常診断履歴一
    時保持手段(XL)に前記異常診断履歴が保持されてい
    るときに前記診断手段による異常有りの診断が行われた
    とき前記警告の実行を許可する 請求項6記載の内燃機関の異常診断装置。
  8. 【請求項8】請求項3〜7のいずれか1項に記載の内燃
    機関の異常診断装置において、 前記検知手段は、内燃機関の失火過剰発生を検知するも
    のであり、 前記診断手段は、この検知手段による失火過剰発生の検
    知回数が所定回数以上となることに基づいて同機関の異
    常有りの診断を行うものであることを特徴とする内燃機
    関の異常診断装置。
JP12979399A 1999-05-11 1999-05-11 内燃機関の異常診断装置 Expired - Fee Related JP4081919B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12979399A JP4081919B2 (ja) 1999-05-11 1999-05-11 内燃機関の異常診断装置
US09/561,624 US6318161B1 (en) 1999-05-11 2000-05-02 Internal combustion engine diagnostic apparatus
DE60044319T DE60044319D1 (de) 1999-05-11 2000-05-10 Apparat zur Diagnose von Internverbrennungsmotor
EP00109928A EP1052495B1 (en) 1999-05-11 2000-05-10 Internal combustion engine diagnostic apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12979399A JP4081919B2 (ja) 1999-05-11 1999-05-11 内燃機関の異常診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000320392A true JP2000320392A (ja) 2000-11-21
JP4081919B2 JP4081919B2 (ja) 2008-04-30

Family

ID=15018383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12979399A Expired - Fee Related JP4081919B2 (ja) 1999-05-11 1999-05-11 内燃機関の異常診断装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6318161B1 (ja)
EP (1) EP1052495B1 (ja)
JP (1) JP4081919B2 (ja)
DE (1) DE60044319D1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008075535A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Kubota Corp エンジンのコモンレール式燃料噴射装置
JP2009545725A (ja) * 2006-07-17 2009-12-24 ルノー・エス・アー・エス デバイスの故障検出のための確認プロセス

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1159992B (it) * 1983-12-02 1987-03-04 Marelli Autronica Dispositivo diagnostico per un sistema di controllo dello spegnimento e del riavviamento di un motore a combustione interna per autoveicoli
US4561296A (en) * 1984-10-17 1985-12-31 Marelli Autronica S.P.A. Diagnostic device for a system for controlling the stopping and restarting of a internal combustion engine for motor vehicles
JPS6390629A (ja) * 1986-10-03 1988-04-21 Sanshin Ind Co Ltd 内燃機関の異常警報装置
DE3928709A1 (de) * 1989-08-30 1991-03-07 Bosch Gmbh Robert Verfahren und vorrichtung zur ueberpruefung der funktionsfaehigkeit einer abgassondenheizung und deren zuleitungssystem
US5297527A (en) * 1991-12-28 1994-03-29 Suzuki Motor Corporation Diagnosing apparatus of evaporation fuel control system of vehicle
JP3252494B2 (ja) * 1992-11-30 2002-02-04 株式会社デンソー 燃料蒸発ガス拡散防止装置の自己診断装置
JPH07259612A (ja) * 1994-03-18 1995-10-09 Honda Motor Co Ltd 内燃エンジンの排気ガス濃度センサ異常検出装置
JP3230383B2 (ja) 1994-09-02 2001-11-19 トヨタ自動車株式会社 多気筒内燃機関の失火検出装置
JPH08177575A (ja) * 1994-12-28 1996-07-09 Nippondenso Co Ltd 内燃機関の空燃比制御装置の自己診断装置
JP3711582B2 (ja) * 1995-03-31 2005-11-02 株式会社デンソー 酸素濃度検出装置
JP3481046B2 (ja) * 1996-06-13 2003-12-22 本田技研工業株式会社 車両のアクティブマウント用制御システムにおける故障診断方法及び装置
JP3846600B2 (ja) * 1996-07-03 2006-11-15 日産自動車株式会社 可変バルブタイミング機構の診断装置
JP3189701B2 (ja) * 1996-10-03 2001-07-16 日産自動車株式会社 車両用温度センサの異常判定装置
JP3897135B2 (ja) * 1997-03-10 2007-03-22 本田技研工業株式会社 車両診断方法および装置
DE19729695B4 (de) * 1997-07-11 2008-05-08 Robert Bosch Gmbh Ausblendung von aus Kraftstoffmangel resultierenden Fehlermeldungen bei der On-Board-Diagnose von Kraftfahrzeugen
US6112150A (en) * 1999-04-09 2000-08-29 Cummins Engine Co Inc Fault recognition system and method for an internal combustion engine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009545725A (ja) * 2006-07-17 2009-12-24 ルノー・エス・アー・エス デバイスの故障検出のための確認プロセス
JP2008075535A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Kubota Corp エンジンのコモンレール式燃料噴射装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1052495B1 (en) 2010-05-05
EP1052495A2 (en) 2000-11-15
EP1052495A3 (en) 2002-01-23
JP4081919B2 (ja) 2008-04-30
DE60044319D1 (de) 2010-06-17
US6318161B1 (en) 2001-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4636118B2 (ja) 電子機器及びプログラム
JP2009243452A (ja) 車両の故障診断装置
JPS61261145A (ja) 車両用故障診断装置
JP2009024548A (ja) 内燃機関制御装置
JP2007120335A (ja) 車両用異常診断装置
JP2006291730A (ja) 車両用診断装置
JP3879368B2 (ja) エンジンシステムの異常判定装置
US5529041A (en) Active engine misfire detection system
JP2018021534A (ja) エンジンのフェールセーフ装置
JP2987446B2 (ja) 車輌の自己診断装置
JP2002021690A (ja) エンジンの自動停止始動装置
JP2000320392A (ja) 内燃機関の異常診断装置
EP1288643B1 (en) Device and method for detecting a misfire state of an engine
US6502021B2 (en) Vehicle control computer apparatus having self-diagnosis function
JP2010111234A (ja) 制御装置及び制御方法
JP2003222053A (ja) 車両用電子制御装置
JP2000154754A (ja) 内燃機関の異常検出装置
JP2001107799A (ja) 内燃機関の失火検出装置
JP2001323836A (ja) クランク同期タスクの異常検出方法
JPH05340294A (ja) クランク軸回転変動による失火検出方法
JP2006057525A (ja) スタータの故障検出装置
JP2006077660A (ja) 回転角センサの異常診断装置
JP2000179389A (ja) アイドリングストップ装置
JP3807097B2 (ja) 車両制御装置
JP4375105B2 (ja) マイクロコンピュータ監視装置の故障診断方法及び車両用電子制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130222

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees