JP2000320042A - 電磁波シールド構築ルーム - Google Patents

電磁波シールド構築ルーム

Info

Publication number
JP2000320042A
JP2000320042A JP11133603A JP13360399A JP2000320042A JP 2000320042 A JP2000320042 A JP 2000320042A JP 11133603 A JP11133603 A JP 11133603A JP 13360399 A JP13360399 A JP 13360399A JP 2000320042 A JP2000320042 A JP 2000320042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic wave
conductive
electromagnetic
wave shielding
conductive member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11133603A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3677727B2 (ja
Inventor
Shinichi Shibuya
紳一 渋谷
Isao Morihiro
功 森廣
Shunichi Ebi
俊一 海老
Eiichiro Matsumoto
英一郎 松本
Hiroichi Sato
博一 佐藤
Makoto Kokubu
誠 國分
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP13360399A priority Critical patent/JP3677727B2/ja
Publication of JP2000320042A publication Critical patent/JP2000320042A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3677727B2 publication Critical patent/JP3677727B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 相互に接合される各種構成部材の取り合い部
間の隙間に導電性部材を配置して接合することで、取り
合い部の漏洩電磁波を無くし、しかも施工性や工期、コ
スト等の問題も併せて解決できる電磁波シールド構築ル
ームを提供する。 【解決手段】 建物内に電磁波シールド構築ルームを構
成する各種構成部材のうち、構成部材の取り合い部に導
電性部材を設けた電磁波シールド構築ルームであって、
構成部材としての電磁波シールド層5を有する天井下地
ボード3とスチールパーテイションPとの間の隙間に導
電性部材8を配置し、導電性部材8を介して構成部材ど
うしの電磁波シールド層を連続させ、電磁波シールド層
は周波数帯域25MHz〜20GHzの電磁波に対して
30dB以上の電磁波シールド性能値を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数帯域25M
Hz〜20GHzの電磁波に対して30db以上の電磁
波シールド性能値を形成する電磁波シールド構築ルーム
に関し、特に、相互に接合する構成部材間に形成される
隙間に対して有効な漏洩電磁波対策を施した電磁波シー
ルド構築ルームに関する。
【0002】
【従来の技術】最近の構築ルームは、情報化時代に対応
してOA機器やパソコン等の高度な情報機器とこれを用
いた情報システムの導入に十分に応えることが要求さ
れ、以下に記述する理由のために建物自体を電磁波シー
ルドする傾向にある。
【0003】即ち、情報化時代の構築ルームに求められ
る要求性能は、第1に外来からの不要輻射電波から建築
物内部の機器を保護する「情報機器の誤動作防止」であ
り、第2に建築物内のコンピュータシステムや無線LA
Nから外部に低レベルの電波として漏洩する情報の遮断
を図る「情報セキュリテイの確保」であって、第3に隣
接した建築物同士で無線LAN等を使用した場合の通信
キャリアの相互干渉によるチャンネル不足を解消するた
めに「無線周波数の高度利用」を達成することであっ
た。
【0004】これらの電磁波シールド構築ルームは、前
記した第1の各課題に対しては30MHz〜1GHzに
おいて30dB〜40dBの電磁波シールドを施すこと
で対処し、第2の課題に対しては、重要会議室のような
場合には60dBのような高度の電磁波シールドを要求
されることもある。そして、マルチメディアの利用の進
展やオフィス内において事業所用PHSや無線LAN等
の無線システムの利用が普及してくると、特定周波数帯
域の輻輳状態が懸念されている第3の課題に対しては3
0MHz〜20GHzにおいて20dB程度以上の通信
セルの確保が要求されることになる。
【0005】以上のように、構築ルーム内のOA機器や
無線システムの健全確実な作動を確保し機密漏洩を防止
するためには構築ルーム全体を所定の性能で完全に電磁
波シールドしてしまうことが最善であり、構築ルームの
躯体及び窓や出入口等の開口部に対しては電磁波シール
ド材を用いて施工し、構築ルーム全体を電磁波シールド
構造にすることが行なわれてきた。
【0006】従来の電磁波シールド工事は一般に、躯体
工事の後に、内装工事に先立って電磁波シールド工事と
して建物全体ないしは特定のフロアを金属等の導電性材
料で完全に取り囲む工事を施工している。
【0007】電磁波シールド性能が30dB程度の工事
では、扉やガラス窓に電磁波シールド専用の部材を使用
する必要がある。また、30dBの性能を確保するため
の工事は、金属メッシュや導電性の不織布を用いて施工
しているが、電磁波に対する漏洩対策が難しく、特に床
と壁、天井と壁等の取り合い部の電磁波シールド処理は
試行錯誤的になることが多く、結果的に工程の遅延が発
生して工期上の問題があった。
【0008】さらに、このような取り合い部の電磁波漏
洩対策は、最近における違法CB無線機の普及に伴い特
に重要な要素となっている。即ち、携帯電話などの電磁
波は取り合い部に生じる小さな隙間からも漏洩するもの
であり、CB無線機の場合には高出力であるために、そ
の漏洩電磁波による影響が顕著になる。従って、この影
響を防ぐためには取り合い部等の隙間を完全に無くす対
策が必要である。しかし、これには施工性や工期、コス
ト等との関係も生じるために、これらの点も満足できる
解決策が望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に鑑みてその改善を図ったものであり、相互に接合さ
れる各種構成部材の取り合い部間の隙間に導電性部材を
配置して接合することで、取り合い部の漏洩電磁波を無
くし、しかも施工性や工期、コスト等の問題も併せて解
決できる電磁波シールド構築ルームの提供を目的にして
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による電
磁波シールド構築ルームは、構築ルームを構成する各種
構成部材のうち、電磁波シールド層を有する構成部材ど
うしの取り合い部に導電性部材を設けた電磁波シールド
構築ルームであって、構成部材間の隙間に導電性部材を
配置し、導電性部材を介して構成部材どうしの電磁波シ
ールド層を連続させ、電磁波シールド層は周波数帯域2
5MHz〜20GHzの電磁波に対して30dB以上の
電磁波シールド性能値を形成していることを特徴として
いる。
【0011】請求項2の発明による電磁波シールド構築
ルームは、請求項1の発明による電磁波シールド構築ル
ームにおいて、構成部材が、天井材、壁材、床材、扉、
窓枠、窓ガラスの少なくとも1種類を含み、同一種類ど
うし若しくは異種類どうしの構成部材で取り合い部を構
成していることを特徴としている。
【0012】請求項3の発明による電磁波シールド構築
ルームは、請求項1又は2のいずれかの発明による電磁
波シールド構築ルームにおいて、導電性部材が、インピ
ーダンス構成部材であることを特徴としている。
【0013】請求項4の発明による電磁波シールド構築
ルームは、請求項1〜3のいずれかの発明による電磁波
シールド構築ルームにおいて、導電性部材が、取り合い
部を構成する構成部材の露出導電部であることを特徴と
している。
【0014】請求項5の発明による電磁波シールド構築
ルームは、請求項1又は2のいずれかの発明による電磁
波シールド構築ルームにおいて、導電性部材が、弾性を
有する導電性ガスケットであることを特徴としている。
【0015】請求項6の発明による電磁波シールド構築
ルームは、請求項5の発明による電磁波シールド構築ル
ームにおいて、導電性ガスケットは、前記構成部材どう
しを結合するための締結部材を通す貫通穴を有している
ことを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明による電磁波シールド構築
ルームは、構築ルームを構成する各種構成部材のうち、
電磁波シールド層を有する構成部材どうしの取り合い部
に導電性部材を設けた電磁波シールド構築ルームであっ
て、構成部材間の隙間に導電性部材を配置し、導電性部
材を介して構成部材どうしの電磁波シールド層を連続さ
せ、電磁波シールド層は周波数帯域25MHz〜20G
Hzの電磁波に対して30dB以上の電磁波シールド性
能値を形成していることを特徴としている。
【0017】これによって、30dBレベルまでは、取
り合い部の隙間からの漏洩電磁波を無くし、構築ルーム
に要求される所望の電磁波シールド機能を確実に満たす
ことができる。また、取り合い部を構成する構成部材間
の隙間に導電性部材を配置して構成部材どうしの電磁波
シールド層を連続させるという簡単な対策で済むので、
施工性、工期、コスト等の問題も併せて解決することが
可能になる。
【0018】本発明による電磁波シールド構築ルーム
は、取り合い部を構成する各種構成部材が天井材、壁
材、床材、扉、窓枠の少なくとも1種類を含み、同一種
類どうし若しくは異種類どうしの構成部材で取り合い部
を構成している。これによって、天井材どうしや壁材ど
うし、あるいは天井材と壁材又は壁材と床材どうしな
ど、種々の構成部材どうしの取り合い部に本発明を適用
することができる。
【0019】本発明による電磁波シールド構築ルーム
は、電磁波シールド層を有する構成部材どうしの取り合
い部に設けた導電性部材が、電気的インピーダンスを構
成する部材であることを特徴としている。これによっ
て、高周波領域の電磁波に対してはコンデンサー接合し
ている導電性部材が導電状態を形成し、構成部材どうし
の取り合い部を電気的に接合して電磁波シールド状態を
形成できる。
【0020】本発明による電磁波シールド構築ルーム
は、電磁波シールド層を有する構成部材どうしの取り合
い部に設けた導電性部材が、取り合い部を構成する構成
部材の絶縁層を剥離して露出させた導電部が互いに接触
することを特徴としている。これによって、低周波から
高周波までの広い周波数領域において導電状態を形成
し、構成部材どうしの取り合い部を電気的に接合して電
磁波シールド状態を形成できる。
【0021】本発明による電磁波シールド構築ルーム
は、導電性部材を弾性を有する導電性ガスケットとして
構成することによって、取り合い部の漏洩電磁波を遮断
することができる。この導電性ガスケットは弾性を有す
るので、取り合い部に形成される隙間よりも大きめのも
のを用い弾性変形させて装填することにより、隙間を完
全に密封することもできる。
【0022】本発明による電磁波シールド構築ルーム
は、導電性ガスケットが構成部材どうしを結合するため
の締結部材を通す貫通穴を有する構成にすることによっ
て、ビスやボルト・ナット等の締結部材を用いて構成部
材どうしを結合しても、漏洩電磁波の原因となる隙間が
形成されることはない。これにより、取り合い部の結合
作業性を極めて良好にすることができる。
【0023】本発明による電磁波シールド構築ルームの
実施の形態を、図面に基づいて以下に説明する。図1
は、本発明による電磁波シールド構築ルームの斜視図で
ある。ルームを形成する間仕切壁Pは、スチールパーテ
イションを用いて電磁波シールドしており、扉Tも、表
面に金属製の仕上げ材を用いて電磁波シールド状態を形
成している。又、間仕切壁Pと扉Tに設けられている開
口窓Gには、電磁波シールドガラスがはめ込まれてお
り、間仕切壁P、扉Tと導電接合することで、電磁波シ
ールド構築ルーム全体を、周波数帯域25MHz〜20
GHzの電磁波に対して30dB以上の電磁波シールド
性能値を形成している。これによって、情報化時代の構
築ルームに求められている、外来からの不要輻射電波、
特に高出力で発信されるCB無線機からの漏洩電磁波に
よる影響を阻止して、構築ルーム内部の情報機器の誤動
作防止や健全な会議の進行を確立できる環境を提供して
いる。
【0024】図2は、本発明による電磁波シールド構築
ルームにおける、間仕切り壁と天井との取り合い部を示
す断面図である。同図では間仕切り壁にスチールパーテ
ィションを用いたもので、パーティション後付の例を示
している。
【0025】構築ルームがRC造あるいはSRC造の場
合、天井スラブあるいは天井梁1の下に図示していない
吊りボルト、ハンガー等を介して吊り金具2が固定さ
れ、この吊り金具2に対して天井下地ボード3が比較的
長尺なビス4により固定されている。天井下地ボード3
の下面には、シールド材5を間に挟んで天井仕上げボー
ド6、7が施工されている。
【0026】図において、左右の天井仕上げボード6、
7の間には溝状に延びる隙間が形成され、この隙間に、
弾性のある帯状の導電性ガスケット(導電性部材)8が
配置されている。この導電性ガスケット8は、スチール
パーティションPを後付けとする関係で、天井仕上げボ
ード6、7の厚さよりも厚く形成されている。導電性ガ
スケット8の下には、スチールパーティションPの天レ
ール又は笠木となる金属製のランナー9がビス4の頭部
4a部分により吊り下げられた形態で固定されている。
【0027】即ち、ランナー9の天板9a及び導電性ガ
スケット8にはそれぞれ貫通穴が設けられ、これらの貫
通穴にビス4を通し、さらに天井下地ボード3を貫通し
て吊り金具2のネジ穴にねじ込むことにより、上から順
に天井下地ボード3、導電性ガスケット8、ランナー9
の順に一体に締結して吊り金具2に固定している。
【0028】シールド材5には、周波数帯域25MHz
〜20GHzの電磁波に対して30dB以上の電磁波シ
ールド性能を確保できるシールド材料、例えば導電性不
織布、金属メッシュ、金属板等が用いられている。
【0029】このシールド材5は天井下地ボード3の下
面に設けられ、導電性ガスケット8と密着状態で接触し
ている。シールド材5はアースされており、これによ
り、導電性ガスケット8がシールド材5を介してアース
されている。
【0030】ランナー9は導電性金属からなるが、通
常、色調や美観等を考慮して表面に塗装や樹脂コーティ
ング等の皮膜が施されることがが多い。皮膜が施されて
いる場合には、その皮膜が導電性ガスケット8とランナ
ー9との間の絶縁体となり、両者間の導電性が得られな
くなる恐れがある。そうした場合には、導電性ガスケッ
ト8と接触する皮膜部分を剥がして下地金属の表面が直
接接触するようにするのが好ましい。勿論、ランナー9
の製作時に、導電性ガスケット8との接触面に相当する
部分の皮膜を初めから施さないようにしておくこともで
きる。
【0031】又、30dB以上の電磁波シールド性能を
確保するために、低い周波数帯域の電磁波に対しては、
このように接触部の直接的な導電性を確保することを要
求されるが、高い周波数帯域の電磁波に対しては、接触
部の直接的な導電性を必ずしも確保する必要はなく、上
記皮膜を数ミクロン単位に調整管理することで、皮膜を
絶縁体とするコンデンサーを形成させてインピーダンス
として機能させ、構成部材どうしの取り合い部を電気的
に接合して電磁波シールド状態を形成できるからであ
る。
【0032】即ち、ランナー9の皮膜を数ミクロンにす
ることでコンデンサーを構成する電極間の絶縁体とし、
ランナー9の下地金属と導電性ガスケットとをコンデン
サー電極として形成するものである。この場合には、高
周波領域の電磁波はコンデンサーを通じてランナー9の
下地金属から導電性ガスケットに導通することから、所
望の電磁波シールド性能として有効な場合がある。
【0033】導電性ガスケット8としては、導電性金属
で形成することもできるが、天井下地ボード3やランナ
ー9との接触部に隙間が生じないようにする意味から、
例えば導電性ゴム等の弾力性のある導電性材料で形成す
るのが好ましい。
【0034】間仕切り壁と天井との取り合い部をこのよ
うな構成とした場合、取り合い部の隙間を埋める導電性
ガスケット8の存在により、天井から壁に、あるいは壁
から天井に連続するシールド層を形成することができ
る。しかも、導電性ガスケット8は弾力性を有し、天井
仕上げボード6、7の厚さよりも厚く形成してあるの
で、ビス4を締め付けて導電性ガスケット8を若干弾性
変形させることで、シールド材5及びランナー9の天板
9aに隙間無くしっかりと密着させることができる。
【0035】これにより、取り合い部の隙間からの漏洩
電磁波を無くし、30dB以上の電磁波シールド性能を
確保することが可能になる。また、天井下地ボード3と
ランナー9との間に導電性ガスケット8を設けるだけで
済むため、その施工性も良く、工期の短縮、コスト低下
等も併せて図ることができる。
【0036】図3は、スチールパーティション先付けす
る場合における取り合い部の構成を示す図2と同様の断
面図である。なお、図3において図2と基本的に同一の
構成要素については同一の符号を付してその説明を簡略
化している。
【0037】図3に示す例では、スチールパーティショ
ンPを先付けする関係で、その後に施工する天井仕上げ
ボード6、7の端部を、天井下地ボード3とランナー9
との間に挿入させる必要がないため、導電性ガスケット
81の厚さを実施の形態1で示した導電性ガスケット8
よりも薄くしたものである。したがって、ランナー9は
天井下地ボード3に接近し、ランナー9の両側板9b、
9b側に天井仕上げボード6、7の端部が当接する構成
となっている。この実施例では、導電性ガスケット81
を薄く形成できる分、その導電性ガスケットの材料を節
約できる利点がある。
【0038】図4は、スチールパーティション後付けの
場合における壁との取り合い部を示す断面図である。こ
の実施例においては壁との取り合い部であるため、吊り
金具が存在しないこと、天井下地ボードや仕上げボード
が壁用となっている点を除けば、実施例1の場合と基本
的にほぼ同様の構成である。
【0039】即ち、図4において、13は壁下地ボード
であり、この壁下地ボード13の表面側にシールド材1
5が設けられ、その上に壁仕上げボード16、17が施
工されている。壁仕上げボード16、17の間には隙間
が形成され、その隙間に導電性ガスケット18が配置さ
れている。導電性ガスケット18は、壁仕上げボード1
6、17の厚さよりも厚く形成されている。この導電性
ガスケット18は、ランナーと同様の導電性金属からな
る断面コ字形の壁面レール19と共に比較的長尺のビス
14により壁下地ボード13に固定されている。パーテ
ィションPは、最後に壁面レール19にはめ込まれて固
定される。この実施例においても、実施例1とほぼ同様
の効果が得られる。
【0040】図5は、スチールパーティション先付けの
場合における壁との取り合い部を示す断面図である。な
お、図5において図4と基本的に同一の構成要素につい
ては同一の符号を付してその説明を簡略化する。
【0041】この図5に示す例では、スチールパーティ
ションPを先付けする関係で、その後に施工する壁仕上
げボード16、17の端部を、壁下地ボード13と壁面
レール19との間に挿入させる必要がないため、導電性
ガスケット82の厚さを実施例3で示した導電性ガスケ
ット18よりも薄くしたものである。したがって、壁面
レール19は壁下地ボード13に接近し、壁面レール1
9の両側板19b、19b側に壁仕上げボード16、1
7の端部が当接する構成となっている。この実施例で
は、導電性ガスケット82を薄く形成できる分、その導
電性ガスケットの材料を節約できる利点がある。
【0042】図6は、スチールパーティションと床との
取り合い部を示す断面図である。図6に示す例では、床
スラブSの表面にシールド材25が設けられ、その上に
導電性ガスケット28が配置され、その上に導電性金属
からなる断面U字形の巾木29が配置されている。これ
ら導電性ガスケット28及び巾木29はそれらを貫通す
るアンカーボルトBにより床スラブSに固定されてい
る。巾木29はスチールパーティションPの下部に装着
される。導電性ガスケット28は、床仕上げ材26、2
7の厚さよりも薄く形成されている。したがって、床仕
上げ材26、27はそれぞれの端部を巾木29の両側に
当接させた形態で施工されている。
【0043】巾木29の導電性ガスケット28との接触
面は塗膜が除去されて両者間の導電性が確保されてい
る。導電性ガスケット28はシールド材25に直接接触
している。これにより、導電性ガスケット28を介して
スチールパーティションPから床スラブSに連続する電
磁波シールド層が形成され、壁と床との取り合い部にお
ける隙間からの漏洩電磁波が効果的に遮断される。ま
た、巾木29の下に導電性ガスケット28を配置するだ
けで済むため、施工性が良く、工期の短縮及びコスト低
減も併せて図ることができる。
【0044】図7は、上げ底の床とするOAフロアにお
けるスチールパーティションと床との取り合い部を示す
断面図である。図7に示す例では、床スラブSの上に溝
形鋼30がアンカーボルトBにより固定され、この溝形
鋼30上に支柱材31を介して梁材32が架設されてい
る。溝形鋼30及び梁材32は何れも軽量鉄骨からな
る。そして、梁材32の上面と同一レベルになるように
床下地ボード33が配置され、その上に床仕上げボード
36、37が施工されている。梁材32上には、導電性
ガスケット38が配置され、その上に導電性金属からな
る断面U字形の巾木39が配置されている。これら導電
性ガスケット38及び巾木39は、それらを貫通するビ
ス34により梁材32に固定されている。
【0045】導電性ガスケット38は、床仕上げ材3
6、37の厚さよりも薄く形成されている。したがっ
て、床仕上げ材36、37はそれぞれの端部を巾木39
の両側に当接させた形態で施工されている。梁材32の
側面から溝形鋼31の側面にかけてシールド材35が設
けられている。このシールド材35は床スラブS上に設
けたシールド材351に連続している。これにより、ス
チールパーティションPから導電性ガスケット38、O
Aフロア下のシールド材35、床スラブS上のシールド
材351へと連続する電磁波シールド層が形成され、壁
とOAフロアとの取り合い部における隙間からの漏洩電
磁波が効果的に遮断される。
【0046】図8は、ガラス窓におけるガラスとパネル
との取り合い部を示す断面図であり、図9は図8の円イ
で示す部分の拡大図である。この図8及び図9に示す例
では、二重にしたガラス板41、42のうち、一方のガ
ラス板41の内側表面に導電性フィルムからなるシール
ド材45が貼り付けられている。このシールド材45と
パネル46と導電性をとるために、パネル46のコ字形
に形成した第1受け部461とガラス板41との間の隙
間に、弾性のある導電性ガスケット48を装填してい
る。
【0047】シールド材45は、ガラス板41の取り合
い部において、ガラス板41の縁に添って回り込み、ガ
ラス板41の外側表面まで延びるように貼り付けられて
いる。これにより、シールド材45と導電性ガスケット
48とが直接的に接触するように配慮されている。さら
に、パネル46の第1受け部461と対向する第2受け
部462の内面には導電性テープ47が貼り付けられ、
ここでもシールド材45と直接的に接触するように配慮
している。
【0048】この実施の形態例では、ガラス板とパネル
との取り合い部において装填されるガスケットを弾性の
ある導電性ガスケットとしているので、その取り合い部
における漏洩電磁波を遮断し、しかもガラス板表面に貼
り付けてあるシールド材45を導電性ガスケット48に
導電性を持たせて連続させることができる。また、従来
の単なるガスケットを導電性ガスケットに替えるだけで
済むため、特別な工程も必要としない。したがって、施
工性の向上、工期の短縮及びコスト低減等も併せて図る
ことができる。なお、シールド性能を高める必要がある
場合にはガラス板42もシールドとして同様に使用する
構成とすることができる。
【0049】図10は、扉と扉枠との取り合い部(接触
部)を示す断面図である。図10に示す例では、扉50
を閉じたときにその内面側周縁部が接する扉枠51の部
分に凹部52が設けられ、この凹部52内に弾性のある
導電性ガスケット58が装填されている。この導電性ガ
スケット58は、凹部52からの抜け止め機能や扉50
との充分な密着が得られるように、中空部53や一対の
接触片54、54を有する形状としている。この導電性
ガスケット58は図示しない導電材を介してアースされ
ている。扉50が導電性金属から形成されていない場
合、扉50の内面側にシールド材55が貼り付けられ
る。これにより、扉50から扉枠51に連続するシール
ド層が形成され、扉50と扉枠51との接触部における
漏洩電磁波が効果的に遮断される。
【0050】以上、本発明による電磁波シールド構築ル
ームを、種々の取り合い部の例を示して詳細に説明して
きたが、本発明による電磁波シールド構築ルームは、所
望の電磁波シールド性能値を形成するために、特に取り
合い部の隙間からの漏洩電磁波を遮断する導電性ガスケ
ットを配置することを特徴としているから、本発明は上
記実施の形態に何ら限定されるものでなく、本発明の上
記の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能で
あることは当然である。
【0051】
【発明の効果】本発明による電磁波シールド構築ルーム
は、構築ルームの構成部材の取り合い部間の隙間に導電
性部材を配置し、その導電性部材を介して構成部材どう
しの電磁波シールド層を連続させ、電磁波シールド層は
周波数帯域25MHz〜20GHzの電磁波に対して3
0dB以上の電磁波シールド性能値を形成することを特
徴としているので、必要なシールド性能値を有するシー
ルド空間が容易に得られ、通常のオフイス空間としても
設計計画上の自由度や意匠性の豊かな構築ルームとして
その施工上特別な制約を受けることもなく、コストの低
減と工期の短縮を図りながら達成できる効果を発揮して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電磁波シールド構築ルームの斜視
【図2】本発明による電磁波シールド構築ルームの後付
けパーティションと天井との取り合い部を示す断面図
【図3】本発明による電磁波シールド構築ルームの先付
けパーティションと天井との取り合い部を示す断面図
【図4】本発明による電磁波シールド構築ルームの後付
けパーティションと壁との取り合い部を示す断面図
【図5】本発明による電磁波シールド構築ルームの先付
けパーティションと壁との取り合い部を示す断面図
【図6】本発明による電磁波シールド構築ルームのパー
ティションと床との取り合い部を示す断面図
【図7】本発明による電磁波シールド構築ルームのパー
ティションと上げ底床との取り合い部を示す断面図
【図8】本発明による電磁波シールド構築ルームのガラ
ス窓におけるガラス板とパネルとの取り合い部を示す断
面図
【図9】図7の円イで示す部分の拡大図
【図10】本発明による電磁波シールド構築ルームの扉
と扉枠との接触部に導電性ガスケットを配置した断面図
【符号の説明】
1 天井スラブ 2 吊り金具 3 天井下地ボード 4、14、34 ビス 5、15、25、35、45、55 シールド材 6、7、 天井仕上げボード 13、壁下地ボード 16、17 壁仕上げボード 8、18、28、38、48、58、81、82 導電
性ガスケット(導電性部材) 9 ランナー 19 壁面レール 29、39 巾木 41、42 ガラス板 46 パネル 50 扉 51 扉枠 G 開口窓 P スチールパーティション T 扉
フロントページの続き (72)発明者 海老 俊一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 松本 英一郎 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 佐藤 博一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 國分 誠 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DH01 FA03 FA11 FA14 FA26 FA32 FA33 FA52 FA53 GA01 GA42 HB02 HF00 KA07 LA01 MA02 MA03 MA04 5E321 AA03 AA42 AA44 AA45 AA46 BB44 CC22 GG05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構築ルームを構成する各種構成部材のう
    ち、電磁波シールド層を有する構成部材どうしの取り合
    い部に導電性部材を設けた電磁波シールド構築ルームで
    あって、構成部材間の隙間に導電性部材を配置し、該導
    電性部材を介して構成部材どうしの電磁波シールド層を
    連続させ、該電磁波シールド層は周波数帯域25MHz
    〜20GHzの電磁波に対して30dB以上の電磁波シ
    ールド性能値を形成していることを特徴とする電磁波シ
    ールド構築ルーム。
  2. 【請求項2】 構成部材が、天井材、壁材、床材、扉、
    窓枠、窓ガラスの少なくとも1種類を含み、同一種類ど
    うし若しくは異種類どうしの構成部材で取り合い部を構
    成していることを特徴とする請求項1に記載の電磁波シ
    ールド構築ルーム。
  3. 【請求項3】 導電性部材が、インピーダンス構成部材
    であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記
    載の電磁波シールド構築ルーム。
  4. 【請求項4】 導電性部材が、取り合い部を構成する構
    成部材の露出導電部であることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の電磁波シールド構築ルーム。
  5. 【請求項5】 導電性部材が、弾性を有する導電性ガス
    ケットであることを特徴とする請求項1又は2のいずれ
    かに記載の電磁波シールド構築ルーム。
  6. 【請求項6】 導電性ガスケットは、前記構成部材どう
    しを結合するための締結部材を通す貫通穴を有している
    ことを特徴とする請求項5に記載の電磁波シールド構築
    ルーム。
JP13360399A 1999-05-14 1999-05-14 電磁波シールド構築ルーム Expired - Fee Related JP3677727B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13360399A JP3677727B2 (ja) 1999-05-14 1999-05-14 電磁波シールド構築ルーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13360399A JP3677727B2 (ja) 1999-05-14 1999-05-14 電磁波シールド構築ルーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000320042A true JP2000320042A (ja) 2000-11-21
JP3677727B2 JP3677727B2 (ja) 2005-08-03

Family

ID=15108672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13360399A Expired - Fee Related JP3677727B2 (ja) 1999-05-14 1999-05-14 電磁波シールド構築ルーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3677727B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005100710A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-27 Gejyo, Haruhiko 間仕切のフレーム構造
JP2007173280A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Nippon Light Metal Co Ltd 電波試験室のパネル連結構造および電波試験室
JP2011032718A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Taisei Corp 建物における重要室の等電位及び構造体接地機構
JP2011155274A (ja) * 2011-03-07 2011-08-11 Nippon Light Metal Co Ltd 電波試験室
CN106121037A (zh) * 2016-08-15 2016-11-16 李志珍 一种用于mri射频屏蔽室的槽型铝合金框架
CN108200758A (zh) * 2018-02-01 2018-06-22 中国电力工程顾问集团中南电力设计院有限公司 一种特高压换流站阀厅双层屏蔽笼
JP2019199750A (ja) * 2018-05-17 2019-11-21 株式会社大林組 建物

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005100710A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-27 Gejyo, Haruhiko 間仕切のフレーム構造
JP2007173280A (ja) * 2005-12-19 2007-07-05 Nippon Light Metal Co Ltd 電波試験室のパネル連結構造および電波試験室
JP2011032718A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Taisei Corp 建物における重要室の等電位及び構造体接地機構
JP2011155274A (ja) * 2011-03-07 2011-08-11 Nippon Light Metal Co Ltd 電波試験室
CN106121037A (zh) * 2016-08-15 2016-11-16 李志珍 一种用于mri射频屏蔽室的槽型铝合金框架
CN106121037B (zh) * 2016-08-15 2017-10-10 李志珍 一种用于mri射频屏蔽室的槽型铝合金框架
CN108200758A (zh) * 2018-02-01 2018-06-22 中国电力工程顾问集团中南电力设计院有限公司 一种特高压换流站阀厅双层屏蔽笼
JP2019199750A (ja) * 2018-05-17 2019-11-21 株式会社大林組 建物
JP7119563B2 (ja) 2018-05-17 2022-08-17 株式会社大林組 建物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3677727B2 (ja) 2005-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2628492C (en) Radio frequency wave reducing material and methods for manufacturing same
CA2314202C (en) Emi shielded telecommunications enclosure
JP2000320042A (ja) 電磁波シールド構築ルーム
JP2012164773A (ja) 電磁シールド室、およびその施工方法
JP3835733B2 (ja) 内装材の仕上げ方法および構造
JP3047032B2 (ja) 天井・壁連結部の電磁波シールド構造
JP2002173990A (ja) 電磁波シールド壁の継ぎ構造
JP2000328691A (ja) 電磁波及び磁気シールドルーム並びにその組立方法
JP3713658B2 (ja) 電磁波シールド面の構造
JP3663572B2 (ja) 電磁波シールド音響施設
JPH11103188A (ja) 電磁遮蔽建物における接続部の遮蔽構造及び構工法
JP4636580B2 (ja) 電磁シールドパネルの取付方法
JP2000151172A (ja) 電磁波シールド構築物
JP2958425B2 (ja) 電磁波シールド構造
JP2002021446A (ja) 電磁波シールド窓
JPH0625040Y2 (ja) 電磁シールドパネルの接合装置
JPH10273994A (ja) 電磁遮蔽窓
JPH11324528A (ja) 電磁波シールド扉
JP2001336247A (ja) 電磁波シールド天井とリニューアル工法
JP2002129673A (ja) 電磁波シールドフロアと電磁波シールド空間
JPH11324167A (ja) 電磁シールド吸音工法及びパネル
JP2729658B2 (ja) ハニカムパネル
JP3942066B2 (ja) 外装型電磁波シールド建造物の外壁構築方法
JP2003013515A (ja) 電磁波吸収用パネル
JPH05235580A (ja) 電磁波シールドパネルおよび電磁波シールドルーム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040728

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080520

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110520

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110520

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120520

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120520

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130520

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130520

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees