JP2000319877A - 杭工法および杭材 - Google Patents

杭工法および杭材

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JP2000319877A
JP2000319877A JP11134497A JP13449799A JP2000319877A JP 2000319877 A JP2000319877 A JP 2000319877A JP 11134497 A JP11134497 A JP 11134497A JP 13449799 A JP13449799 A JP 13449799A JP 2000319877 A JP2000319877 A JP 2000319877A
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Yutaka Hara
裕 原
Kazuhiro Hara
一弘 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グラウト材の使用量を低減しつつ、優れた地
盤補強機能を発揮することが可能であり、廃棄物処理手
段としても有効な杭施工技術を提供する。 【解決手段】 地盤10に形成された掘削孔11内に鋼
管12が挿入され、鋼管12内に投入された固形状廃棄
物13は、インナーグラウト材14によって固定され、
杭材16は、掘削孔11と鋼管12との隙間に注入され
たアウターグラウト材15によって地盤10に固定され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地滑り防止のため
の抑止杭(剪断杭、モーメント杭)あるいは構造物の基
礎杭としての支持杭や摩擦杭などの施工技術に関する。
【0002】
【従来の技術】地滑りを防止するための抑止工法や構造
物の支持工法としては、従来より、地盤に形成された掘
削孔にコンクリート杭や鋼管杭や木杭を挿入して地盤に
固定するとともに、これらのコンクリート杭や鋼管杭や
木杭の頭部を地盤上部に固定して基礎構造を形成する、
コンクリート杭工法、鋼管杭工法、木杭工法などが知ら
れている。
【0003】このような杭工法を、軟弱地盤(N値30
以下)などに対して施工することによって地盤が補強さ
れ、この地盤上に構築される各種構造物の不等沈下を防
止することができるようになるため、軟弱地盤における
道路、橋台、橋脚、擁壁などの建設、宅地造成による建
築物の基礎工法として広く採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンクリート杭
工法、木杭工法において、地中に打ち込まれた杭材の先
端部分や杭周辺部分は、地盤に直接付着して、支持杭あ
るいは摩擦杭として機能するが、鋼管杭工法の場合、掘
削孔に挿入した鋼管杭はグラウト材などを介して地盤に
固定される。この場合、グラウト材としては、モルタ
ル、セメントミルクあるいは硬化性合成樹脂などが用い
られている。
【0005】ところが、従来の鋼管杭工法の場合、掘削
孔に挿入した鋼管杭などを地盤に確実に固定するために
は、鋼管杭内および鋼管杭と地盤との間隙に多量のグラ
ウト材を注入して、防錆処理を施し、地盤と強固に固着
させる必要があり、これによってグラウト使用量の増大
を招いている。
【0006】一方、近年における産業活動の活発化、消
費生活の活性化などに伴い、産業廃棄物や不燃ゴミなど
が大量に発生し、その処理には、地方公共団体のみなら
ず産業界なども頭を悩ませているのが実状である。ま
た、最近では、合成樹脂などの燃焼によって毒性ガスが
発生するおそれがあることも指摘されており、可燃物で
あっても安易に焼却処分できなくなっている。
【0007】本発明が解決しようとする課題は、グラウ
ト材の使用量を低減しつつ、優れた地盤補強機能を発揮
することが可能であり、廃棄物処理手段としても有効な
杭の施工技術を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の杭工法は、地盤
に形成した掘削孔内に金属製、紙製または合成樹脂製の
管状体を挿入し、この管状体内に固形状廃棄物を投入し
た後、同管状体内にインナーグラウト材を注入し、さら
にこの管状体と地盤との間隙にアウターグラウト材を注
入することを特徴とする。ここで、固形状廃棄物とは、
建設廃材、産業廃棄物など常温で固形状の廃棄物をい
い、廃液、廃水、廃ガスなどの不定形物質は除く。
【0009】このような工法により、掘削孔に挿入され
た管状体はアウターグラウト材で地盤に強固に固定さ
れ、管状体内に投入された固形状廃棄物がインナーグラ
ウト材で固定され管状体の圧縮強度を高めるので、施工
後は優れた地盤補強機能を発揮する。また、固形状廃棄
物を用いることにより、相対的にインナーグラウト材の
使用量を低減することが可能であり、廃棄物処理手段と
しても有効である。
【0010】管状体内に投入された固形状廃棄物は、グ
ラウト材が固化することによって管内に固定されるの
で、施工後、固形状廃棄物からの溶出物質が地盤に拡散
することはなく、環境汚染を起こすおそれがない。
【0011】なお、管状体としては、鉄管、ステンレス
鋼管、紙パイプあるいはステンレスシースやポリエチレ
ンシースなどを、目的に応じて選定して使用することが
できる。また、グラウト材としては、モルタル、セメン
トミルク、硬化性合成樹脂などを使用することができ
る。
【0012】ここで、管状体として外周面が波形をした
波形管を用いることにより、掘削孔に挿入された管状体
は、その波形外周面がアウターグラウト材を介して地盤
に強固に固定され、強い摩擦力を発生するため、摩擦杭
としての機能がさらに向上する。
【0013】固形状廃棄物としては、コンクリート廃
材、ブロック廃材、アスファルト廃材、ガラス廃材、空
き缶、空きビン、合成樹脂廃材、廃乾電池のうちの少な
くとも一つを含むものを用いることができる。このよう
な固形状廃棄物は、グラウト材との密着性が良好で、グ
ラウト材の固化によって管状体と一体構造を形成するの
で、施工後は、優れた地盤補強機能を発揮する。これら
の固形状廃棄物は、産業活動や一般家庭生活において多
量に発生するものであるため、廃棄物処理手段としても
有効である。
【0014】また、本発明の杭材は、金属製、紙製また
は合成樹脂製の管状体と、管状体内に投入された固形状
廃棄物と、固形状廃棄物を管状体内部に固定するために
管状体内に注入されたグラウト材とからなることを特徴
とする。
【0015】管状体内に投入された固形状廃棄物は、グ
ラウト材が固化することによって固定されているので、
掘削孔内に挿入した後、固形状廃棄物からの溶出物質が
地盤に拡散することはなく、環境汚染を起こすおそれが
ない。
【0016】なお、管状体としては、鉄管、鋼管、ステ
ンレス鋼管、紙パイプあるいはステンレスシースやポリ
エチレンシースなどを好適に使用することができる。ま
た、グラウト材としては、モルタル、セメントミルク、
硬化性合成樹脂などを使用することができる。
【0017】ここで、杭材を構成する管状体として、外
周面が波形をした波形管を用いることにより、掘削孔に
挿入したとき、その波形外周面で地盤に強固に固定さ
れ、強い摩擦力を発生するため、摩擦杭としての機能が
さらに向上する。また、打ち込み杭として使用する場合
も、波形外周面が地盤に直接付着して強い摩擦力を発生
するので、強固な固定力を得ることができる。
【0018】杭材を構成する固形状廃棄物として、コン
クリート廃材、ブロック廃材、アスファルト廃材、ガラ
ス廃材、空き缶、空きビン、合成樹脂廃材、廃乾電池の
うちの少なくとも一つを含むものを用いることにより、
これらの固形状廃棄物はグラウト材との密着性が良好
で、グラウト材の固化によって管状体と一体構造を形成
するので、高強度の杭材を得ることができる。また、こ
れらの固形状廃棄物は、産業活動や一般家庭生活におい
て多量に発生するものであるため、廃棄物処理手段とし
ても有効である。
【0019】また、本発明の杭工法は、前述の杭材を施
工現場に搬入し、この杭材を地盤に形成した掘削孔内に
挿入するか、または地盤に打ち込むことを特徴とする。
このような工法とすることにより、予め工場などにおい
て二次製品として製造した杭材を施工現場に搬入して、
地盤に挿入または打ち込むことが可能となるため、現場
作業の省力化、工期短縮を図ることができる。
【0020】なお、この工法においては、地盤に形成し
た掘削孔内に杭材を挿入する方法と地盤に直接杭材を打
ち込む方法のいずれかを、地盤の状況などに応じて選択
して採用することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態について説明する。図1は第1実施形態の杭
工法を施工した地盤の縦断面図、図2は図1に示す杭工
法の工程説明図である。
【0022】本実施形態においては、地盤10に形成さ
れた掘削孔11内に鋼管12が挿入され、鋼管12内に
投入された固形状廃棄物13はインナーグラウト材14
によって固定され、掘削孔11と鋼管12との間隙には
アウターグラウト材15が注入されている。すなわち、
鋼管12とその内部の固形状廃棄物13およびインナー
グラウト材14によって形成された杭材16によって、
地盤10の補強が行われている。地盤10の表面には、
現場施工によってコンクリート基礎17が形成されてい
るので、このコンクリート基礎17の上に構造物18を
構築することができる。
【0023】このような杭工法を地盤10に施工するこ
とにより、杭材16は優れた地盤補強機能を発揮し、地
盤10の不等沈下などを防止することができる。したが
って、地盤10が比較的軟弱であっても、コンクリート
基礎17の上に構築される構造物18の安定を確保する
ことができる。
【0024】ここで、図2を参照して、図1に示す杭工
法の施工手順について説明する。まず、図2(a)に示
すように、オーガーなどの掘削機を用いて地盤10に掘
削孔11を形成し、この掘削孔11内に鋼管12を挿入
する。
【0025】次に、図2(b)に示すように、鋼管12
内に固形状廃棄物13を投入する。この場合、固形状廃
棄物13としては、コンクリート塊、ブロック塊、アス
ファルト塊などの建設廃材あるいはガラス廃材、合成樹
脂廃材、廃乾電池などの産業廃棄物などを使用すること
ができる。
【0026】固形状廃棄物13の投入が終わったら、図
2(c)に示すように、鋼管12内にはインナーグラウ
ト材14を注入し、鋼管12と掘削孔11との間隙27
にはアウターグラウト材15を注入する。インナーグラ
ウト材14、アウターグラウト材15としては、水セメ
ント比(W/C)=30%〜45%程度のモルタルを使
用している。
【0027】インナーグラウト材14、アウターグラウ
ト材15が固化すると、図2(d)に示すように、掘削
孔11内に杭材16が固定された状態となる。この後、
現場打設により、地盤10の表面にコンクリート基礎1
7を形成し、その上に構造物18を構築していく。
【0028】このような工程をとることにより、掘削孔
11に挿入された鋼管12はアウターグラウト材15で
地盤10に強固に固定され、鋼管12内に投入された固
形状廃棄物13はインナーグラウト材14で固定され鋼
管12の圧縮強度を高めるので、施工後は優れた地盤補
強機能を発揮する。固形状廃棄物13を用いることによ
り、相対的にインナーグラウト材14の使用量を低減す
ることが可能であり、廃棄物処理手段としても有効であ
る。
【0029】鋼管12内に投入された固形状廃棄物13
は、インナーグラウト材14が固化することによって管
内に固定されるので、施工後、固形状廃棄物13からの
溶出物質が地盤10に拡散することはなく、環境汚染を
起こすおそれがない。
【0030】なお、本実施形態では、掘削孔11に挿入
する管状体として、鋼管12を使用しているが、このほ
かに鉄管、ステンレス鋼管、紙パイプあるいはステンレ
スシースやポリエチレンシースなどを好適に使用するこ
とができる。また、インナーグラウト材14、アウター
グラウト材15としてはモルタルを使用しているが、セ
メントミルクや硬化性合成樹脂なども使用可能である。
【0031】図1に示す地盤補強構造を平面視すると、
図3(a)に示すように、杭材16の頭部がコンクリー
ト基礎17によって地面に固定された状態となる。な
お、コンクリート基礎17の代わりに、図3(b)に示
すように、発泡廃ガラス材や廃ガラス材などを骨材とし
て、1個ずつ独立して作成されたコンクリートブロック
19を用いて、杭材16の頭部を地面に固定することも
できる。
【0032】そのほか、図4(a)に示すような四角錐
台形状をしたコンクリートブロック20、あるいは図4
(b)に示すような略半球形状をしたコンクリートブロ
ック21を用いて杭材16の頭部を地面に固定すること
もできる。
【0033】次に、図5を参照して、第2実施形態につ
いて説明する。本実施形態においては、地盤10に形成
された掘削孔11内に、ステンレス鋼管22が挿入さ
れ、ステンレス鋼管22内に投入された固形状廃棄物1
3はインナーグラウト材14によって固定され、掘削孔
11とステンレス鋼管22との間隙にはアウターグラウ
ト材15が注入されている。地盤10の表面には、現場
施工によってコンクリート基礎17が形成されているの
で、このコンクリート基礎17の上に構造物18を構築
することができる。
【0034】本実施形態では、外周面が波形をしたステ
ンレス鋼管22を用いているため、掘削孔11に挿入さ
れた後、その波形外周面はアウターグラウト材15を介
して地盤10に強固に固定される。したがって、地盤1
0と杭材23との滑りが発生せず、摩擦杭として優れた
機能を発揮する。
【0035】このような杭材23を地盤10に打設する
ことにより、杭材23は優れた地盤補強機能を発揮し、
地盤10の不等沈下などを防止することができ、地盤1
0が比較的軟弱であっても、コンクリート基礎17の上
に構築される構造物18の安定を確保することができ
る。
【0036】次に、図6を参照して、第3実施形態につ
いて説明する。本実施形態においては、地盤10に形成
された掘削孔11内に、鋼管12が挿入され、鋼管12
内に投入された空き缶24、空きビン25はインナーグ
ラウト材14によって固定され、掘削孔11と鋼管12
との間隙にはアウターグラウト材15が注入されてい
る。
【0037】鋼管12内に投入された空き缶24、空き
ビン25はインナーグラウト材14によって固定され杭
材26を形成し、この杭材26はアウターグラウト材1
5を介して地盤10に強固に固定される。杭材26の頭
部は、現場施工によって打設されたコンクリート基礎1
7で地面に固定されているので、コンクリート基礎17
の上に構造物18を構築することができる。
【0038】本実施形態では、鋼管12内に固形状廃棄
物として空き缶24、空きビン25を投入している点を
除けば、第1実施形態と同様であり、杭材26は優れた
地盤補強機能を発揮し、地盤10の不等沈下などを防止
することができる。
【0039】なお、鋼管12内に投入する固形状廃棄物
としては、前述したコンクリート廃材、ブロック廃材、
アスファルト廃材、空き缶、空きビンなどに限定するも
のではなく、ガラス廃材、フィルムパトローネなどの合
成樹脂廃材、廃乾電池などを用いることができる。
【0040】これらの固形状廃棄物は、インナーグラウ
ト材14との密着性が良好で、インナーグラウト材14
の固化によって鋼管12内で一体構造を形成するので、
施工後は、優れた地盤補強機能を発揮する。これらの固
形状廃棄物は、産業活動や一般家庭生活において多量に
発生するものであるため、廃棄物処理手段としても有効
である。
【0041】また、第1〜3実施形態では、掘削孔11
に挿入する管状体として、鋼管12やステンレス鋼管2
2を用いているが、これら以外の金属管あるいは紙パイ
プ、ポリエチレンパイプなどの合成樹脂管などを用いる
ことができる。
【0042】次に、図7を参照して、第4実施形態につ
いて説明する。本実施形態においては、工場において二
次製品化された杭材30を施工現場に搬入し、図7
(a)に示すように、打ち込み杭方式によって杭材30
を地盤10中に打ち込んだ後、図7(b)に示すよう
に、地盤10の表面にコンクリート基礎31を形成して
いる。第1実施形態などと同様、このコンクリート基礎
31の上には、構造物32を構築することができる。
【0043】杭材30は、工場において、外周面が波形
をしたステンレス鋼管33内に固形状廃棄物13を投入
した後、インナーグラウト材14を注入して固定するこ
とによって製造されたものである。
【0044】地盤10に打ち込まれた杭材30の波形外
周面は地盤10に直接付着して強い摩擦力を発生するの
で、杭材30は地盤10に強固に固定される。したがっ
て、地盤10と杭材30との滑りが発生することがな
く、摩擦杭として優れた機能を発揮する。
【0045】杭材30を地盤10に打設することによ
り、杭材30は優れた地盤補強機能を発揮し、地盤10
の不等沈下などを防止することができ、地盤10が比較
的軟弱であっても、コンクリート基礎31の上に構築さ
れる構造物32の安定を確保することができる。
【0046】このように、本実施形態では、予め工場に
おいて製造した杭材30を施工現場に搬入して、その後
の打設工事を行うので、現場作業の省力化、工期短縮を
図ることができる。なお、ステンレス鋼管33内に投入
された固形状廃棄物13は、インナーグラウト材14が
固化することによって管内に固定されるので、施工後、
固形状廃棄物13からの溶出物質が地盤10に拡散する
ことはなく、環境汚染を起こすおそれはない。
【0047】
【発明の効果】本発明により、以下に示す効果を奏す
る。
【0048】(1)地盤に形成した掘削孔内に金属製、
紙製または合成樹脂製の管状体を挿入し、この管状体内
に固形状廃棄物を投入した後、同管状体内にインナーグ
ラウト材を注入し、さらに管状体と地盤との間隙にアウ
ターグラウト材を注入する杭工法により、掘削孔に挿入
された管状体はアウターグラウト材で地盤に強固に固定
され、管状体内に投入された固形状廃棄物がインナーグ
ラウト材で固定され管状体の圧縮強度を高めるので、施
工後は優れた地盤補強機能を発揮する。固形状廃棄物を
用いることにより、相対的にインナーグラウト材の使用
量を低減することが可能であり、廃棄物処理手段として
も有効である。
【0049】(2)金属製、紙製または合成樹脂製の管
状体と、管状体内に投入された固形状廃棄物と、固形状
廃棄物を管状体内部に固定するために管状体内に注入さ
れたグラウト材から杭材を予め工場などにおいて製作
し、この杭材を施工現場に搬入し、杭材を地盤に形成し
た掘削孔内に挿入するか、または地盤に打ち込むことに
より、現場作業の省力化、工期短縮を図ることができ
る。
【0050】(3)管状体として外周面が波形をした波
形管を用いることにより、掘削孔に挿入された管状体
は、その波形外周面がアウターグラウト材を介して地盤
に強固に固定され、強い摩擦力を発生するため、摩擦杭
としての機能が向上する。
【0051】(4)コンクリート廃材、ブロック廃材、
アスファルト廃材、ガラス廃材、空き缶、空きビン、合
成樹脂廃材、廃乾電池などの固形状廃棄物はグラウト材
と良好に密着し、グラウト材の固化で管状体と一体構造
を形成するので、施工後は、優れた地盤補強機能を発揮
する。また、これらの固形状廃棄物は、産業活動や一般
家庭生活において多量に発生するものであるため、廃棄
物処理手段としても有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の杭工法を施工した地盤の縦断
面図である。
【図2】 図1に示す杭工法の工程説明図である。
【図3】 図1に示す杭工法を施工した地盤の平面図で
ある。
【図4】 図1に示す杭工法を施工した地盤の平面図で
ある。
【図5】 第2実施形態の杭工法を施工した地盤の縦断
面図である。
【図6】 第3実施形態の杭工法を施工した地盤の縦断
面図である。
【図7】 第4実施形態の杭工法の工程説明図である。
【符号の説明】
10 地盤 11 掘削孔 12 鋼管 13 固形状廃棄物 14 インナーグラウト材 15 アウターグラウト材 16,23,26,30 杭材 17,31 コンクリート基礎 18,32 構造物 19,20,21 コンクリートブロック 22,33 ステンレス鋼管 24 空き缶 25 空きビン 27 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D041 AA01 BA21 BA51 CA01 CB05 DA01 EA03 EB05 EB08 4D004 AA07 AA16 AA23 AA33 AA34 AA46 BA02 CA45 CC13 CC17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に形成した掘削孔内に金属製、紙製
    または合成樹脂製の管状体を挿入し、前記管状体内に固
    形状廃棄物を投入した後、同管状体内にインナーグラウ
    ト材を注入し、さらに前記管状体と地盤との間隙にアウ
    ターグラウト材を注入することを特徴とする杭工法。
  2. 【請求項2】 前記管状体として、外周面が波形をした
    波形管を用いる請求項1記載の杭工法。
  3. 【請求項3】 前記固形状廃棄物が、コンクリート廃
    材、ブロック廃材、アスファルト廃材、ガラス廃材、空
    き缶、空きビン、合成樹脂廃材、廃乾電池のうちの少な
    くとも一つを含むものである請求項1または2記載の杭
    工法。
  4. 【請求項4】 金属製、紙製または合成樹脂製の管状体
    と、前記管状体内に投入された固形状廃棄物と、前記固
    形状廃棄物を前記管状体内部に固定するために前記管状
    体内に注入されたグラウト材とからなることを特徴とす
    る杭材。
  5. 【請求項5】 前記管状体が、外周面が波形をした波形
    管である請求項4記載の杭材。
  6. 【請求項6】 前記固形状廃棄物が、コンクリート廃
    材、ブロック廃材、アスファルト廃材、ガラス廃材、空
    き缶、空きビン、合成樹脂廃材、廃乾電池のうちの少な
    くとも一つを含むものである請求項4または5記載の杭
    材。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれかに記載の杭材を
    施工現場に搬入し、この杭材を地盤に形成した掘削孔内
    に挿入するか、または地盤に打ち込むことを特徴とする
    杭工法。
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