JP2003096766A - 止水壁構築工法 - Google Patents
止水壁構築工法Info
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- JP2003096766A JP2003096766A JP2001290453A JP2001290453A JP2003096766A JP 2003096766 A JP2003096766 A JP 2003096766A JP 2001290453 A JP2001290453 A JP 2001290453A JP 2001290453 A JP2001290453 A JP 2001290453A JP 2003096766 A JP2003096766 A JP 2003096766A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 止水壁にクラックや空隙が発生するのを防止
して地下水の水平方向の流れを確実に遮断することがで
きる止水壁構築工法を提供する。 【解決手段】 地盤12中に一対の柱列状の現位置混合
壁21を並列に構築し、前記一対の現位置混合壁21の
間の土砂を排出して空隙24を形成し、前記空隙24に
固まると可撓伸縮性を有する土壌材質26となる注入材
を流し込む。 【効果】 地盤中の互いに並列の一対の現位置混合壁2
1間の空隙24に、固まると可撓伸縮性を有する土壌材
質26となる注入材を流し込むことにより、現位置混合
壁21間に可撓伸縮性を有する壁を形成することができ
るので、地震時等においてその壁にクラックや空隙が容
易に発生するのを防止することができる。
して地下水の水平方向の流れを確実に遮断することがで
きる止水壁構築工法を提供する。 【解決手段】 地盤12中に一対の柱列状の現位置混合
壁21を並列に構築し、前記一対の現位置混合壁21の
間の土砂を排出して空隙24を形成し、前記空隙24に
固まると可撓伸縮性を有する土壌材質26となる注入材
を流し込む。 【効果】 地盤中の互いに並列の一対の現位置混合壁2
1間の空隙24に、固まると可撓伸縮性を有する土壌材
質26となる注入材を流し込むことにより、現位置混合
壁21間に可撓伸縮性を有する壁を形成することができ
るので、地震時等においてその壁にクラックや空隙が容
易に発生するのを防止することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤中に垂直方向
に設けられて地下水の水平方向の流れを遮断するために
用いる止水壁を構築する止水壁構築工法に関するもので
ある。
に設けられて地下水の水平方向の流れを遮断するために
用いる止水壁を構築する止水壁構築工法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図23に示すような、堤防11内の廃棄
物10を廃棄する廃棄物処分場13とか、有害物質によ
り汚染された土壌を長い期間放置すると、有機塩素化合
物、PCB(ポリ塩化ビフェニル)、六価クロム、重金
属、ダイオキシン等の有害物質が、地盤12中の地下水
Wの水平方向の流れにより上記廃棄物10や汚染土壌か
らその周囲に染み出すおそれがある。
物10を廃棄する廃棄物処分場13とか、有害物質によ
り汚染された土壌を長い期間放置すると、有機塩素化合
物、PCB(ポリ塩化ビフェニル)、六価クロム、重金
属、ダイオキシン等の有害物質が、地盤12中の地下水
Wの水平方向の流れにより上記廃棄物10や汚染土壌か
らその周囲に染み出すおそれがある。
【0003】このようなことを防止するために従来は、
図24に示すように、廃棄物処分場13や汚染土壌の周
囲の地盤12中に止水壁15を垂直方向に深く設け、地
下水Wの水平方向の流れを遮断して有害物質が廃棄物1
0や汚染土壌からその周囲に染み出すのを防止してい
た。
図24に示すように、廃棄物処分場13や汚染土壌の周
囲の地盤12中に止水壁15を垂直方向に深く設け、地
下水Wの水平方向の流れを遮断して有害物質が廃棄物1
0や汚染土壌からその周囲に染み出すのを防止してい
た。
【0004】また、石油タンク等の地盤が、砂地のよう
な場合でかつ地下水位が高い場合は、大きな地震の発生
時にその地盤が液状化して、石油タンク等が沈下した
り、傾いたり、或は石油が洩れ出したりするおそれがあ
る。このような場合も、石油タンク等の周囲の地盤中に
止水壁を深くまで設け、地下水が止水壁の内側に流入す
るのを遮断すると共に、地下水位を低くするよう止水壁
の内側の地下水を取り除くことが可能となる。その結
果、止水壁で囲まれた区域は液状化しにくくなる。
な場合でかつ地下水位が高い場合は、大きな地震の発生
時にその地盤が液状化して、石油タンク等が沈下した
り、傾いたり、或は石油が洩れ出したりするおそれがあ
る。このような場合も、石油タンク等の周囲の地盤中に
止水壁を深くまで設け、地下水が止水壁の内側に流入す
るのを遮断すると共に、地下水位を低くするよう止水壁
の内側の地下水を取り除くことが可能となる。その結
果、止水壁で囲まれた区域は液状化しにくくなる。
【0005】また最近は、地下水の取水制限等により余
剰地下水の水位が上昇し、その上昇した地下水位により
ビルや駅のホーム等が押し上げられて隆起することによ
り支障を来たすことがあるので、そのような余剰地下水
の水位の上昇を防止するためにも止水壁を用いることが
ある。
剰地下水の水位が上昇し、その上昇した地下水位により
ビルや駅のホーム等が押し上げられて隆起することによ
り支障を来たすことがあるので、そのような余剰地下水
の水位の上昇を防止するためにも止水壁を用いることが
ある。
【0006】一方従来の止水壁としては、例えば図25
に示す縦断面図のように、地盤12に堀削機等により幅
が一定の空隙14を形成し、この空隙14内にコンクリ
ートを流し込んで固めた連続壁16を形成したものがあ
る(第1の従来例)。
に示す縦断面図のように、地盤12に堀削機等により幅
が一定の空隙14を形成し、この空隙14内にコンクリ
ートを流し込んで固めた連続壁16を形成したものがあ
る(第1の従来例)。
【0007】また他の従来の止水壁としては、図26に
示す平面図のように、地盤12中にらせん板状の刃を有
するオーガスクリュー(図示せず)により円筒状の空隙1
8を形成し、この空隙18内で掘り起こした現位置の土
にセメントを加えて固めた柱状体20を、互いに隣接し
て柱列状に複数並べた現位置混合壁21がある(第2の
従来例)。
示す平面図のように、地盤12中にらせん板状の刃を有
するオーガスクリュー(図示せず)により円筒状の空隙1
8を形成し、この空隙18内で掘り起こした現位置の土
にセメントを加えて固めた柱状体20を、互いに隣接し
て柱列状に複数並べた現位置混合壁21がある(第2の
従来例)。
【0008】さらに他の従来の止水壁としては、図27
に示す平面図のように、地盤12中にU型鋼矢板22
(シートパイル)を打ち込んで、その両側部のジョイン
ト部22aを隣接するU型鋼矢板22のジョイント部2
2aと係合して連結し、隣同士が互い違いの向きで複数
並べられたシートパイル壁がある(第3の従来例)。
に示す平面図のように、地盤12中にU型鋼矢板22
(シートパイル)を打ち込んで、その両側部のジョイン
ト部22aを隣接するU型鋼矢板22のジョイント部2
2aと係合して連結し、隣同士が互い違いの向きで複数
並べられたシートパイル壁がある(第3の従来例)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の従来例においては、施工に用いる堀削機等の機械が
大型のため施工費が高くなると共に、コンクリートの連
続壁16は可撓伸縮性がほとんど無いので地震時等にク
ラックや空隙が発生し易い。このため、その場合は地下
水の水平方向の流れを遮断できなくなるという問題があ
った。
1の従来例においては、施工に用いる堀削機等の機械が
大型のため施工費が高くなると共に、コンクリートの連
続壁16は可撓伸縮性がほとんど無いので地震時等にク
ラックや空隙が発生し易い。このため、その場合は地下
水の水平方向の流れを遮断できなくなるという問題があ
った。
【0010】また上記第2の従来例においては、掘り起
こした現位置の土とセメントを混合攪拌して固めた柱状
体20は、強度等の品質の信頼性が低いと共に可撓伸縮
性がほとんど無いため、地震等により大きな外力や変形
を受けるとクラックや空隙が発生し易い。また各柱状体
20間のオーバーラップ部分で隙間ができることもあ
り、そのような場合は地下水の水平方向の流れを遮断で
きなくなるという問題があった。
こした現位置の土とセメントを混合攪拌して固めた柱状
体20は、強度等の品質の信頼性が低いと共に可撓伸縮
性がほとんど無いため、地震等により大きな外力や変形
を受けるとクラックや空隙が発生し易い。また各柱状体
20間のオーバーラップ部分で隙間ができることもあ
り、そのような場合は地下水の水平方向の流れを遮断で
きなくなるという問題があった。
【0011】さらに上記第3の従来例においては、各U
型鋼矢板22の全長にわたって互に隣合う一対のジョイ
ント部22a間を隙間無く連結することは非常に難し
く、その隣合うジョイント部22a間に隙間ができ易
い。また、ジョイント部22a間を隙間無く連結できた
としてもジョイント部22a間の透水係数が大きいた
め、やはり地下水の水平方向の流れを十分遮断できなく
なるという問題があった。
型鋼矢板22の全長にわたって互に隣合う一対のジョイ
ント部22a間を隙間無く連結することは非常に難し
く、その隣合うジョイント部22a間に隙間ができ易
い。また、ジョイント部22a間を隙間無く連結できた
としてもジョイント部22a間の透水係数が大きいた
め、やはり地下水の水平方向の流れを十分遮断できなく
なるという問題があった。
【0012】そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、止
水壁にクラックや空隙が発生するのを防止して地下水の
水平方向の流れを確実に遮断することができる止水壁構
築工法を提供することを課題とするものである。
水壁にクラックや空隙が発生するのを防止して地下水の
水平方向の流れを確実に遮断することができる止水壁構
築工法を提供することを課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1)上記課題を解決す
るために、請求項1の本発明による止水壁構築工法は、
地盤中に一対の柱列状又は連続状の現位置混合壁を並列
に構築し、前記一対の現位置混合壁の間の土砂を排出し
て空隙を形成し、前記空隙に固まると可撓伸縮性を有す
る土壌材質となる注入材を流し込むことを特徴とする。
るために、請求項1の本発明による止水壁構築工法は、
地盤中に一対の柱列状又は連続状の現位置混合壁を並列
に構築し、前記一対の現位置混合壁の間の土砂を排出し
て空隙を形成し、前記空隙に固まると可撓伸縮性を有す
る土壌材質となる注入材を流し込むことを特徴とする。
【0014】(2)上記課題を解決するために、請求項
2の本発明による止水壁構築工法は、地盤中に柱列状又
は連続状の現位置混合壁を構築し、前記現位置混合壁に
この中心線に沿って溝を形成し、前記溝に固まると可撓
伸縮性を有する土壌材質となる注入材を流し込むことを
特徴とする。
2の本発明による止水壁構築工法は、地盤中に柱列状又
は連続状の現位置混合壁を構築し、前記現位置混合壁に
この中心線に沿って溝を形成し、前記溝に固まると可撓
伸縮性を有する土壌材質となる注入材を流し込むことを
特徴とする。
【0015】(3)上記課題を解決するために、請求項3
の本発明による止水壁構築工法は、地盤中に柱列状の現
位置混合壁を構築し、前記現位置混合壁の柱間に沿って
固まると可撓伸縮性を有する土壌材質となる注入材を供
給することを特徴とする。
の本発明による止水壁構築工法は、地盤中に柱列状の現
位置混合壁を構築し、前記現位置混合壁の柱間に沿って
固まると可撓伸縮性を有する土壌材質となる注入材を供
給することを特徴とする。
【0016】(4)上記課題を解決するために、請求項5
の本発明による止水壁構築工法は、地盤中に柱列状又は
連続状の現位置混合壁を構築する際に、前記現位置混合
壁を固める前に、現位置混合壁の内部に、可撓性を有す
る遮水シート材を垂直方向に埋め込むことを特徴とす
る。
の本発明による止水壁構築工法は、地盤中に柱列状又は
連続状の現位置混合壁を構築する際に、前記現位置混合
壁を固める前に、現位置混合壁の内部に、可撓性を有す
る遮水シート材を垂直方向に埋め込むことを特徴とす
る。
【0017】
【作用】上記(1)のような構成の請求項1の止水壁構
築工法によれば、地盤中の互いに並列の一対の現位置混
合壁間の空隙に、固まると可撓伸縮性を有する土壌材質
となる注入材を流し込むことにより、現位置混合壁間に
可撓伸縮性を有する壁を形成することができるので、地
震時等においてその壁にクラックや空隙が容易に発生す
るのを防止することができる。また、堀削機等の大型の
機械や装置等を用いなくとも、ウォータジェット等によ
り一対の現位置混合壁の間の土砂を搬出して空隙を形成
することができるので施工費を低くすることができる。
築工法によれば、地盤中の互いに並列の一対の現位置混
合壁間の空隙に、固まると可撓伸縮性を有する土壌材質
となる注入材を流し込むことにより、現位置混合壁間に
可撓伸縮性を有する壁を形成することができるので、地
震時等においてその壁にクラックや空隙が容易に発生す
るのを防止することができる。また、堀削機等の大型の
機械や装置等を用いなくとも、ウォータジェット等によ
り一対の現位置混合壁の間の土砂を搬出して空隙を形成
することができるので施工費を低くすることができる。
【0018】また、上記(2)のような構成の請求項2
の止水壁構築工法によれば、地盤中に柱列状又は連続状
に構築した現位置混合壁の中心線に沿って形成した溝
に、固まると可撓伸縮性を有する土壌材質となる注入材
を流し込むことにより、現位置混合壁の溝内に可撓伸縮
性を有する土壌層を形成するので、その現位置混合壁に
地震時等においてクラックや空隙が容易に発生するのを
防止することができる。
の止水壁構築工法によれば、地盤中に柱列状又は連続状
に構築した現位置混合壁の中心線に沿って形成した溝
に、固まると可撓伸縮性を有する土壌材質となる注入材
を流し込むことにより、現位置混合壁の溝内に可撓伸縮
性を有する土壌層を形成するので、その現位置混合壁に
地震時等においてクラックや空隙が容易に発生するのを
防止することができる。
【0019】また、上記(3)のような構成の請求項3
の止水壁構築工法によれば、地盤中に柱列状に構築した
現位置混合壁の柱間に沿って、固まると可撓伸縮性を有
する材質の封止部材となる注入材を供給することによ
り、その封止部材が柱間の隙間を封止して地下水の水平
方向の流れを確実に遮断できると共に、地震時等におい
てその封止部材にクラックや空隙が容易に発生するのを
確実に防止することができる。
の止水壁構築工法によれば、地盤中に柱列状に構築した
現位置混合壁の柱間に沿って、固まると可撓伸縮性を有
する材質の封止部材となる注入材を供給することによ
り、その封止部材が柱間の隙間を封止して地下水の水平
方向の流れを確実に遮断できると共に、地震時等におい
てその封止部材にクラックや空隙が容易に発生するのを
確実に防止することができる。
【0020】さらに、上記(4)のような構成の請求項
5の止水壁構築工法によれば、現位置混合壁を固める前
に、現位置混合壁の内部に、可撓性を有する遮水シート
材を垂直方向に埋め込むことにより、現位置混合壁中に
可撓性を有する遮水シート材を垂直に設けることができ
るので、地震時等において現位置混合壁にクラックや空
隙が容易に発生するのを防止することができる。
5の止水壁構築工法によれば、現位置混合壁を固める前
に、現位置混合壁の内部に、可撓性を有する遮水シート
材を垂直方向に埋め込むことにより、現位置混合壁中に
可撓性を有する遮水シート材を垂直に設けることができ
るので、地震時等において現位置混合壁にクラックや空
隙が容易に発生するのを防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて具体的に説明する。図1は、本発明
による止水壁構築工法の第1の実施の形態について説明
するために参照する図である。
て、図面に基づいて具体的に説明する。図1は、本発明
による止水壁構築工法の第1の実施の形態について説明
するために参照する図である。
【0022】図1に示す平面図において、柱状体20を
並べた一対の柱列状の現位置混合壁21が、互いに並列
に配置されて地盤12中に垂直に設けられている。そし
て、一対の現位置混合壁間の地盤12にはウォータジェ
ット等により土砂を搬出して空隙24が堀削され、この
空隙24に、固まるとゴムのように可撓伸縮性を有する
土壌材質となる注入材を流し込む。すると所定時間(約
2時間)後に注入材は固まって、空隙24内に可撓伸縮
性を有する土壌材質の壁材26が形成される。
並べた一対の柱列状の現位置混合壁21が、互いに並列
に配置されて地盤12中に垂直に設けられている。そし
て、一対の現位置混合壁間の地盤12にはウォータジェ
ット等により土砂を搬出して空隙24が堀削され、この
空隙24に、固まるとゴムのように可撓伸縮性を有する
土壌材質となる注入材を流し込む。すると所定時間(約
2時間)後に注入材は固まって、空隙24内に可撓伸縮
性を有する土壌材質の壁材26が形成される。
【0023】なお、上記空隙24に注入材のみを入れる
代りに、空隙24を堀削しながらそこに泥水を入れ、そ
の泥水の中に上記注入材を入れて攪拌してもよく、或は
空隙24内に注入材と共に、空隙24を掘削した現位置
の土を埋め戻すようにしてもよい。上記泥水としては、
ベントナイト等の粘土の泥水を用いることができる。
代りに、空隙24を堀削しながらそこに泥水を入れ、そ
の泥水の中に上記注入材を入れて攪拌してもよく、或は
空隙24内に注入材と共に、空隙24を掘削した現位置
の土を埋め戻すようにしてもよい。上記泥水としては、
ベントナイト等の粘土の泥水を用いることができる。
【0024】注入材としては例えば、原油を精製した後
等に得られるアスファルトに、陰電荷を帯びたアニオン
系活性剤や、無電荷のノニオン系活性剤等の分散剤が混
入されたアスファルト乳剤100%に対し、セメントを
5〜50%の比率で添加した、流動性を有する泥状(ス
ラリー状)にしたものを用い、この注入材は固まるとゴ
ムのように可撓伸縮性を有する土壌材質になる。
等に得られるアスファルトに、陰電荷を帯びたアニオン
系活性剤や、無電荷のノニオン系活性剤等の分散剤が混
入されたアスファルト乳剤100%に対し、セメントを
5〜50%の比率で添加した、流動性を有する泥状(ス
ラリー状)にしたものを用い、この注入材は固まるとゴ
ムのように可撓伸縮性を有する土壌材質になる。
【0025】上記アニオン系活性剤にはオレイン酸ソー
ダ、ステアリン酸ソーダ等があり、ノニオン系活性剤に
はポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル等が
ある。上記可撓伸縮性を有する土壌材質の一軸圧縮強度
は50〜200kN/m2位、変形に対する復元率は約
60%以上である。
ダ、ステアリン酸ソーダ等があり、ノニオン系活性剤に
はポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル等が
ある。上記可撓伸縮性を有する土壌材質の一軸圧縮強度
は50〜200kN/m2位、変形に対する復元率は約
60%以上である。
【0026】なお、上記注入材は分散剤が混入されたア
スファルト乳剤にセメントが添加された組成のものを例
示したが、そのような組成にさらに繊維を添加してもよ
く、或はそのような組成に繊維及び掘り出した現位置の
土を添加したものを用いてもよい。上記繊維としては、
ポリエチレン繊維、炭素繊維、粉砕した紙繊維等を用い
ることができる。
スファルト乳剤にセメントが添加された組成のものを例
示したが、そのような組成にさらに繊維を添加してもよ
く、或はそのような組成に繊維及び掘り出した現位置の
土を添加したものを用いてもよい。上記繊維としては、
ポリエチレン繊維、炭素繊維、粉砕した紙繊維等を用い
ることができる。
【0027】このような止水壁構築工法によれば、地盤
12中の互いに並列の一対の現位置混合壁21間の空隙
24に、固まると可撓伸縮性を有する土壌材質となる注
入材を流し込むことにより、現位置混合壁21間に可撓
伸縮性を有する壁材26を形成することができるので、
地震時等においてその壁材26にクラックや空隙が容易
に発生するのを防止することができる。また、堀削機等
の大型の機械や装置等を用いなくてよいので施工費を低
くすることができる。
12中の互いに並列の一対の現位置混合壁21間の空隙
24に、固まると可撓伸縮性を有する土壌材質となる注
入材を流し込むことにより、現位置混合壁21間に可撓
伸縮性を有する壁材26を形成することができるので、
地震時等においてその壁材26にクラックや空隙が容易
に発生するのを防止することができる。また、堀削機等
の大型の機械や装置等を用いなくてよいので施工費を低
くすることができる。
【0028】なお、上記第1の実施の形態においては柱
状体20を並べた柱列状の一対の現位置混合壁21を用
いた場合について説明したが、他の実施例として、図2
に示すように、平板状(連続状)の一対の現位置混合壁
21′を用いて、それらの間の空隙24に、固まると可
撓伸縮性を有する壁材26を形成する注入材を流し込む
ようにしてもよい。
状体20を並べた柱列状の一対の現位置混合壁21を用
いた場合について説明したが、他の実施例として、図2
に示すように、平板状(連続状)の一対の現位置混合壁
21′を用いて、それらの間の空隙24に、固まると可
撓伸縮性を有する壁材26を形成する注入材を流し込む
ようにしてもよい。
【0029】図3は、本発明による止水壁構築工法の第
2の実施の形態について説明するために参照する図であ
る。同図に示す平面図において、柱状体20を並べた現
位置混合壁21に、各柱状体20の中心部を通る溝28
がウォータジェット等により現位置混合壁21を縦に分
割するようにカッティングされて形成され、この溝28
には固まると可撓伸縮性を有する土壌材質となる注入材
を流し込む。すると所定時間後に注入材は固まって、溝
28内に可撓伸縮性を有する材質の土壌層30が形成さ
れる。
2の実施の形態について説明するために参照する図であ
る。同図に示す平面図において、柱状体20を並べた現
位置混合壁21に、各柱状体20の中心部を通る溝28
がウォータジェット等により現位置混合壁21を縦に分
割するようにカッティングされて形成され、この溝28
には固まると可撓伸縮性を有する土壌材質となる注入材
を流し込む。すると所定時間後に注入材は固まって、溝
28内に可撓伸縮性を有する材質の土壌層30が形成さ
れる。
【0030】このような構成の止水壁構築工法によれ
ば、地盤12中に柱列状に構築した現位置混合壁21の
中心線に沿って形成した溝28に、固まると可撓伸縮性
を有する土壌材質となる注入材を流し込むことにより、
現位置混合壁21の溝28内に可撓伸縮性を有する土壌
層30を形成するので、その現位置混合壁21に地震時
等においてクラックや空隙が容易に発生するのを防止す
ることができる。
ば、地盤12中に柱列状に構築した現位置混合壁21の
中心線に沿って形成した溝28に、固まると可撓伸縮性
を有する土壌材質となる注入材を流し込むことにより、
現位置混合壁21の溝28内に可撓伸縮性を有する土壌
層30を形成するので、その現位置混合壁21に地震時
等においてクラックや空隙が容易に発生するのを防止す
ることができる。
【0031】なお、上記第2の実施の形態においては柱
状体20を並べた柱列状の現位置混合壁21を用いた場
合について説明したが、他の実施例として、図4に示す
ように、平板状(連続状)の現位置混合壁21′を用い
て、その中心線に沿って形成した溝28に、固まると可
撓伸縮性を有する土壌層30を形成する注入材を流し込
むようにしてもよい。
状体20を並べた柱列状の現位置混合壁21を用いた場
合について説明したが、他の実施例として、図4に示す
ように、平板状(連続状)の現位置混合壁21′を用い
て、その中心線に沿って形成した溝28に、固まると可
撓伸縮性を有する土壌層30を形成する注入材を流し込
むようにしてもよい。
【0032】図5は、本発明による止水壁構築工法の第
3の実施の形態について説明するために参照する図であ
る。同図に示す平面図において、柱状体20を並べた現
位置混合壁21の、各柱状体20間の近傍に、図6に示
すように、柱状体20間に沿って柱状体20間の隙間を
封止する封止部材32が設けられる。
3の実施の形態について説明するために参照する図であ
る。同図に示す平面図において、柱状体20を並べた現
位置混合壁21の、各柱状体20間の近傍に、図6に示
すように、柱状体20間に沿って柱状体20間の隙間を
封止する封止部材32が設けられる。
【0033】この封止部材32は、注入材の供給装置
(図示せず)のチューブ先端内部から押し出される注入
材が、柱状体20の柱間に沿って下方から上方に向かっ
て供給され、その注入材が固まってゴムのような可撓伸
縮性を有する材質の封止部材32が形成されるようにな
っている。
(図示せず)のチューブ先端内部から押し出される注入
材が、柱状体20の柱間に沿って下方から上方に向かっ
て供給され、その注入材が固まってゴムのような可撓伸
縮性を有する材質の封止部材32が形成されるようにな
っている。
【0034】そしてこの封止部材32は、図24に示す
ような止水壁15を構成する現位置混合壁21に用いる
場合にはその廃棄物10側に設け、石油タンク等の地盤
液状化の防止に用いる場合には、止水壁を構成する現位
置混合壁21の外側(石油タンク等と反対側)に設ける
のが望ましい。
ような止水壁15を構成する現位置混合壁21に用いる
場合にはその廃棄物10側に設け、石油タンク等の地盤
液状化の防止に用いる場合には、止水壁を構成する現位
置混合壁21の外側(石油タンク等と反対側)に設ける
のが望ましい。
【0035】このような構成の止水壁構築工法によれ
ば、地盤12中に柱列状に構築した現位置混合壁21の
柱間に沿って、固まると可撓伸縮性を有する材質の封止
部材32となる注入材を供給することにより、その封止
部材32が柱間の隙間を封止して地下水の水平方向の流
れを確実に遮断できると共に、地震時等においてその封
止部材32にクラックや空隙が容易に発生するのを確実
に防止することができる。
ば、地盤12中に柱列状に構築した現位置混合壁21の
柱間に沿って、固まると可撓伸縮性を有する材質の封止
部材32となる注入材を供給することにより、その封止
部材32が柱間の隙間を封止して地下水の水平方向の流
れを確実に遮断できると共に、地震時等においてその封
止部材32にクラックや空隙が容易に発生するのを確実
に防止することができる。
【0036】図7ないし図17は、本発明による止水壁
構築工法の第4の実施の形態について説明するために参
照する図である。まず、図7に示す平面図において、柱
状体20をオーバーラップさせて並べた柱列状の現位置
混合壁21を地盤12中に垂直に構築し、この現位置混
合壁21が固まらないうちに、図8に示すように、シー
ト材を張り付けた型枠34を現位置混合壁21内に沈み
込ませて埋め込む。型枠34には、図9に示すように、
幅Wが3〜6m位、長さLが15m位のプラスチック製
シート等の可撓性を有する遮水シート材36が張り付け
られている。
構築工法の第4の実施の形態について説明するために参
照する図である。まず、図7に示す平面図において、柱
状体20をオーバーラップさせて並べた柱列状の現位置
混合壁21を地盤12中に垂直に構築し、この現位置混
合壁21が固まらないうちに、図8に示すように、シー
ト材を張り付けた型枠34を現位置混合壁21内に沈み
込ませて埋め込む。型枠34には、図9に示すように、
幅Wが3〜6m位、長さLが15m位のプラスチック製
シート等の可撓性を有する遮水シート材36が張り付け
られている。
【0037】このような型枠34は、図10に示すよう
に、クレーン38から吊り下げて現位置混合壁21内に
落とし込んで沈めて埋め込む。次に、図11に示すよう
に、それまでの現位置混合壁21に連続して新たに柱列
状の現位置混合壁21を図中右方に延長して地盤12中
に設け、この現位置混合壁21をセメント等の固化材を
加えて固める前に、図12に示すように、上記型枠34
に隣接してもう1枚新たに型枠34を現位置混合壁21
内に落とし込んで埋める。
に、クレーン38から吊り下げて現位置混合壁21内に
落とし込んで沈めて埋め込む。次に、図11に示すよう
に、それまでの現位置混合壁21に連続して新たに柱列
状の現位置混合壁21を図中右方に延長して地盤12中
に設け、この現位置混合壁21をセメント等の固化材を
加えて固める前に、図12に示すように、上記型枠34
に隣接してもう1枚新たに型枠34を現位置混合壁21
内に落とし込んで埋める。
【0038】次に、図13に示すように、型枠34同士
の互いに重なり合った隣接部の両外側にモルタル等を注
入する注入管40(遮水シート圧着手段)が現位置混合
壁21中に垂直に埋め込まれる。この注入管40は、図
14に示すように、先端(図中下端)が行き止まりに閉
じた、プラスチックシート等により作られた注入袋41
により、先の(下の)方から元の(上の)方まで被覆さ
れている。このような注入管40は、図16に示すよう
に、クレーン38から吊り下げて固める前の現位置混合
壁21中に埋め込まれる。
の互いに重なり合った隣接部の両外側にモルタル等を注
入する注入管40(遮水シート圧着手段)が現位置混合
壁21中に垂直に埋め込まれる。この注入管40は、図
14に示すように、先端(図中下端)が行き止まりに閉
じた、プラスチックシート等により作られた注入袋41
により、先の(下の)方から元の(上の)方まで被覆さ
れている。このような注入管40は、図16に示すよう
に、クレーン38から吊り下げて固める前の現位置混合
壁21中に埋め込まれる。
【0039】それから、注入管40内にモルタルM等を
ポンプで送り込んで充填することにより、図15に示す
ように、モルタルMは注入管40の内側を下降したあ
と、その先端部(図中下端部)で折り返して注入管40
の外側でかつ注入袋41の内側を上昇することにより、
注入袋41が膨張して固くなって、図17に示すよう
に、型枠34の隣接部を両側から押圧して重合部を密着
させ、このことにより型枠34や遮水シート材36の隣
接部を通って水が洩れるのを防止することができる。
ポンプで送り込んで充填することにより、図15に示す
ように、モルタルMは注入管40の内側を下降したあ
と、その先端部(図中下端部)で折り返して注入管40
の外側でかつ注入袋41の内側を上昇することにより、
注入袋41が膨張して固くなって、図17に示すよう
に、型枠34の隣接部を両側から押圧して重合部を密着
させ、このことにより型枠34や遮水シート材36の隣
接部を通って水が洩れるのを防止することができる。
【0040】そして、このような工程を繰り返すことに
より長い距離(例えば30m位)にわたって、型枠34
の遮水シート材36により止水壁を構築することができ
る。この第4の実施の形態によれば、型枠34を用いて
遮水シート材36を地盤12中に埋め込むことにより、
遮水シート材36を配置する位置や鉛直方向の精度を向
上させることができる。
より長い距離(例えば30m位)にわたって、型枠34
の遮水シート材36により止水壁を構築することができ
る。この第4の実施の形態によれば、型枠34を用いて
遮水シート材36を地盤12中に埋め込むことにより、
遮水シート材36を配置する位置や鉛直方向の精度を向
上させることができる。
【0041】またこのような第4の実施の形態によれ
ば、前記第1の実施の形態における注入材を固化させた
壁材26よりも大きな可撓性を有する遮水シート材36
を止水壁として用いることができる。
ば、前記第1の実施の形態における注入材を固化させた
壁材26よりも大きな可撓性を有する遮水シート材36
を止水壁として用いることができる。
【0042】なお、上記第4の実施の形態においては柱
列状の現位置混合壁21内に遮水シート材36を埋め込
んだ場合について説明したが、柱列状ではなく連続状の
現位置混合壁21′(図4参照)内に土壌層30の代り
に遮水シート材36を埋め込むようにしてもよい。
列状の現位置混合壁21内に遮水シート材36を埋め込
んだ場合について説明したが、柱列状ではなく連続状の
現位置混合壁21′(図4参照)内に土壌層30の代り
に遮水シート材36を埋め込むようにしてもよい。
【0043】図18ないし図21は、本発明による止水
壁構築工法の第5の実施の形態について説明するために
参照する図である。まず、図18に示す平面図におい
て、柱状体20を互いの隣接部でオーバーラップさせて
並べた柱列状の現位置混合壁21を地盤12中に垂直に
形成し、この現位置混合壁21を固める前に、鉄板44
(空隙確保材)を現位置混合壁21内に落とし込んで埋
める。
壁構築工法の第5の実施の形態について説明するために
参照する図である。まず、図18に示す平面図におい
て、柱状体20を互いの隣接部でオーバーラップさせて
並べた柱列状の現位置混合壁21を地盤12中に垂直に
形成し、この現位置混合壁21を固める前に、鉄板44
(空隙確保材)を現位置混合壁21内に落とし込んで埋
める。
【0044】鉄板44の表面には、図19に示すよう
に、ポリエチレン等のフリクションカット材46を貼付
け、このフリクションカット材46の外側には毛48が
毛羽立つような植毛処理が施されるが、そのような植毛
処理が施されたフリクションカット材46の代りに鉄板
44の表面に、グリース等を塗ったり剥離材や生分解性
プラスチック等を貼り付けるようにしてもよい。
に、ポリエチレン等のフリクションカット材46を貼付
け、このフリクションカット材46の外側には毛48が
毛羽立つような植毛処理が施されるが、そのような植毛
処理が施されたフリクションカット材46の代りに鉄板
44の表面に、グリース等を塗ったり剥離材や生分解性
プラスチック等を貼り付けるようにしてもよい。
【0045】次に、現位置混合壁21が固まりかけたら
鉄板44を現位置混合壁21からクレーン38により引
抜くと、図20に示すように、現位置混合壁21内に空
隙50が確保される。現位置混合壁21から鉄板44を
引抜くときは、毛48を介して現位置混合壁21側にフ
リクションカット材46が付着するので、鉄板44だけ
が引抜かれる。
鉄板44を現位置混合壁21からクレーン38により引
抜くと、図20に示すように、現位置混合壁21内に空
隙50が確保される。現位置混合壁21から鉄板44を
引抜くときは、毛48を介して現位置混合壁21側にフ
リクションカット材46が付着するので、鉄板44だけ
が引抜かれる。
【0046】そして空隙50間の隣接部には残余部Rが
残るので、このような残余部Rをカッターやチェーンソ
ー等で除去すると、図21に示すように、各空隙50が
繋がって1本の連続した空隙50となる。そしてこの空
隙50内に、固まると可撓伸縮性を有する材質の土壌層
30となる注入材を供給することにより、現位置混合壁
21内に止水壁を構築することができる。
残るので、このような残余部Rをカッターやチェーンソ
ー等で除去すると、図21に示すように、各空隙50が
繋がって1本の連続した空隙50となる。そしてこの空
隙50内に、固まると可撓伸縮性を有する材質の土壌層
30となる注入材を供給することにより、現位置混合壁
21内に止水壁を構築することができる。
【0047】このような第5の実施の形態によれば、前
記第2の実施の形態(図3参照)のように現位置混合壁
21の中心部をその全長にわたってウォータジェット等
によりカッティングして溝28を作る必要がない。
記第2の実施の形態(図3参照)のように現位置混合壁
21の中心部をその全長にわたってウォータジェット等
によりカッティングして溝28を作る必要がない。
【0048】なお、上記第5の実施の形態においては柱
列状の現位置混合壁21内に鉄板44を埋め込んだ場合
について説明したが、柱列状ではなく連続状の現位置混
合壁21′(図4参照)内に鉄板44を埋め込むように
してもよい。
列状の現位置混合壁21内に鉄板44を埋め込んだ場合
について説明したが、柱列状ではなく連続状の現位置混
合壁21′(図4参照)内に鉄板44を埋め込むように
してもよい。
【0049】図22は、本発明による止水壁構築工法の
第6の実施の形態について説明するために参照する図で
ある。前記第5の実施の形態においては、現位置混合壁
21内に鉄板44を埋めて、後でそれを引抜いて現位置
混合壁21内に空隙50を作ったのに対し、この第6の
実施の形態においては、現位置混合壁21内に空隙確保
材として蝋の板状の塊を可燃性のプラスチックフィルム
や紙、生分解性プラスチック等で包んだ空隙確保塊52
を、現位置混合壁21内にそれを固める前に埋め込み、
現位置混合壁21が固まってから蝋の空隙確保塊52を
熱で溶かすことにより、図20に示したような空隙50
を作る点において異なるものである。なお、後で熱や薬
品で溶かすことができるものであれば、蝋の板状の塊以
外のもの、例えば生分解性プラスチック等の他の材料を
用いてもよい。
第6の実施の形態について説明するために参照する図で
ある。前記第5の実施の形態においては、現位置混合壁
21内に鉄板44を埋めて、後でそれを引抜いて現位置
混合壁21内に空隙50を作ったのに対し、この第6の
実施の形態においては、現位置混合壁21内に空隙確保
材として蝋の板状の塊を可燃性のプラスチックフィルム
や紙、生分解性プラスチック等で包んだ空隙確保塊52
を、現位置混合壁21内にそれを固める前に埋め込み、
現位置混合壁21が固まってから蝋の空隙確保塊52を
熱で溶かすことにより、図20に示したような空隙50
を作る点において異なるものである。なお、後で熱や薬
品で溶かすことができるものであれば、蝋の板状の塊以
外のもの、例えば生分解性プラスチック等の他の材料を
用いてもよい。
【0050】この第6の実施の形態によれば、前記第5
の実施の形態のように現位置混合壁21が固まりかけて
から後で鉄板44を現位置混合壁21内から引抜く大変
な作業が必要無くなる。
の実施の形態のように現位置混合壁21が固まりかけて
から後で鉄板44を現位置混合壁21内から引抜く大変
な作業が必要無くなる。
【0051】なお、上記第6の実施の形態においては柱
列状の現位置混合壁21内に空隙確保塊52を埋め込ん
だ場合について説明したが、柱列状ではなく連続状の現
位置混合壁21′(図4参照)内に空隙確保塊52を埋
め込むようにしてもよい。
列状の現位置混合壁21内に空隙確保塊52を埋め込ん
だ場合について説明したが、柱列状ではなく連続状の現
位置混合壁21′(図4参照)内に空隙確保塊52を埋
め込むようにしてもよい。
【0052】以上、本発明の実施の形態について具体的
に述べてきたが、本発明は上記の実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の技術的思想に基づいて、その
他にも各種の変更が可能なものである。
に述べてきたが、本発明は上記の実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の技術的思想に基づいて、その
他にも各種の変更が可能なものである。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の本発明
によれば、地盤中の互いに並列の一対の現位置混合壁間
の空隙に、固まると可撓伸縮性を有する土壌材質となる
注入材を流し込むことにより、現位置混合壁間に可撓伸
縮性を有する壁を形成することができるので、地震時等
においてその壁にクラックや空隙が容易に発生するのを
防止することができる。また、堀削機等の大型の機械や
装置等を用いなくてよいので施工費を低くすることがで
きる。
によれば、地盤中の互いに並列の一対の現位置混合壁間
の空隙に、固まると可撓伸縮性を有する土壌材質となる
注入材を流し込むことにより、現位置混合壁間に可撓伸
縮性を有する壁を形成することができるので、地震時等
においてその壁にクラックや空隙が容易に発生するのを
防止することができる。また、堀削機等の大型の機械や
装置等を用いなくてよいので施工費を低くすることがで
きる。
【0054】また、請求項2の本発明によれば、地盤中
に柱列状又は連続状に構築した現位置混合壁の中心線に
沿って形成した溝に、固まると可撓伸縮性を有する土壌
材質となる注入材を流し込むことにより、現位置混合壁
の溝内に可撓伸縮性を有する土壌層を形成するので、そ
の現位置混合壁に地震時等においてクラックや空隙が容
易に発生するのを防止することができる。
に柱列状又は連続状に構築した現位置混合壁の中心線に
沿って形成した溝に、固まると可撓伸縮性を有する土壌
材質となる注入材を流し込むことにより、現位置混合壁
の溝内に可撓伸縮性を有する土壌層を形成するので、そ
の現位置混合壁に地震時等においてクラックや空隙が容
易に発生するのを防止することができる。
【0055】また、請求項3の本発明によれば、地盤中
に柱列状に構築した現位置混合壁の柱間に沿って、固ま
ると可撓伸縮性を有する材質の封止部材となる注入材を
供給することにより、その封止部材が柱間の隙間を封止
して地下水の水平方向の流れを確実に遮断できると共
に、地震時等においてその封止部材にクラックや空隙が
容易に発生するのを確実に防止することができる。
に柱列状に構築した現位置混合壁の柱間に沿って、固ま
ると可撓伸縮性を有する材質の封止部材となる注入材を
供給することにより、その封止部材が柱間の隙間を封止
して地下水の水平方向の流れを確実に遮断できると共
に、地震時等においてその封止部材にクラックや空隙が
容易に発生するのを確実に防止することができる。
【0056】さらに、請求項5の本発明によれば、現位
置混合壁を固める前に、現位置混合壁の内部に、可撓性
を有する遮水シート材を垂直方向に埋め込むことによ
り、現位置混合壁中に可撓性を有する遮水シート材を垂
直に設けることができるので、地震時等において現位置
混合壁にクラックや空隙が容易に発生するのを防止する
ことができる。
置混合壁を固める前に、現位置混合壁の内部に、可撓性
を有する遮水シート材を垂直方向に埋め込むことによ
り、現位置混合壁中に可撓性を有する遮水シート材を垂
直に設けることができるので、地震時等において現位置
混合壁にクラックや空隙が容易に発生するのを防止する
ことができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る止水壁構築工
法を説明するために参照する一対の現位置混合壁21及
び壁材26からなる止水壁の平面断面図である。
法を説明するために参照する一対の現位置混合壁21及
び壁材26からなる止水壁の平面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る止水壁構築工
法の他の実施例を説明するために参照する一対の現位置
混合壁21′及び壁材26からなる止水壁の平面断面図
である。
法の他の実施例を説明するために参照する一対の現位置
混合壁21′及び壁材26からなる止水壁の平面断面図
である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る止水壁構築工
法を説明するために参照する現位置混合壁21及び土壌
層30からなる止水壁の平面断面図である。
法を説明するために参照する現位置混合壁21及び土壌
層30からなる止水壁の平面断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る止水壁構築工
法の他の実施例を説明するために参照する現位置混合壁
21′及び土壌層30からなる止水壁の平面断面図であ
る。
法の他の実施例を説明するために参照する現位置混合壁
21′及び土壌層30からなる止水壁の平面断面図であ
る。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る止水壁構築工
法を説明するために参照する現位置混合壁21及び封止
部材32からなる止水壁の平面断面図である。
法を説明するために参照する現位置混合壁21及び封止
部材32からなる止水壁の平面断面図である。
【図6】図5における現位置混合壁21及び封止部材3
2からなる止水壁のA矢視図である。
2からなる止水壁のA矢視図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る止水壁構築工
法の工程を説明するために参照する現位置混合壁21の
平面断面図である。
法の工程を説明するために参照する現位置混合壁21の
平面断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る止水壁構築工
法の工程を説明するために参照する現位置混合壁21及
び型枠34の平面断面図である。
法の工程を説明するために参照する現位置混合壁21及
び型枠34の平面断面図である。
【図9】遮水シート材36を張り付けた型枠34の正面
図である。
図である。
【図10】遮水シート材36を張り付けた型枠34をク
レーン38により固める前の現位置混合壁21内に沈め
る状態を示す図である。
レーン38により固める前の現位置混合壁21内に沈め
る状態を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る止水壁構築
工法の工程を説明するために参照する現位置混合壁21
及び型枠34の平面断面図である。
工法の工程を説明するために参照する現位置混合壁21
及び型枠34の平面断面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態に係る止水壁構築
工法の工程を説明するために参照する現位置混合壁21
及び型枠34の平面断面図である。
工法の工程を説明するために参照する現位置混合壁21
及び型枠34の平面断面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態に係る止水壁構築
工法の工程を説明するために参照する現位置混合壁2
1、型枠34及び注入管40の平面断面図である。
工法の工程を説明するために参照する現位置混合壁2
1、型枠34及び注入管40の平面断面図である。
【図14】注入管40の先端部の縦断面図である。
【図15】注入管40内を通って注入袋41内にモルタ
ルMを充填させた状態を示す縦断面図である。
ルMを充填させた状態を示す縦断面図である。
【図16】遮水シート材36の隣接重合部の外側の注入
管40をクレーン38により固める前の現位置混合壁2
1内に沈める状態を示す図である。
管40をクレーン38により固める前の現位置混合壁2
1内に沈める状態を示す図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態に係る止水壁構築
工法の工程を説明するために参照する現位置混合壁2
1、型枠34及び注入管40の平面断面図である。
工法の工程を説明するために参照する現位置混合壁2
1、型枠34及び注入管40の平面断面図である。
【図18】本発明の第5の実施の形態に係る止水壁構築
工法の工程を説明するために参照する現位置混合壁21
及び鉄板44の平面断面図である。
工法の工程を説明するために参照する現位置混合壁21
及び鉄板44の平面断面図である。
【図19】鉄板44の部分拡大断面図である。
【図20】本発明の第5の実施の形態に係る止水壁構築
工法の工程を説明するために参照する現位置混合壁21
及び空隙50の平面断面図である。
工法の工程を説明するために参照する現位置混合壁21
及び空隙50の平面断面図である。
【図21】本発明の第5の実施の形態に係る止水壁構築
工法の工程を説明するために参照する現位置混合壁21
及び空隙50の平面断面図である。
工法の工程を説明するために参照する現位置混合壁21
及び空隙50の平面断面図である。
【図22】本発明の第6の実施の形態に係る止水壁構築
工法の工程を説明するために参照する現位置混合壁21
及び空隙確保塊52の平面断面図である。
工法の工程を説明するために参照する現位置混合壁21
及び空隙確保塊52の平面断面図である。
【図23】地盤12中の廃棄物10及び地下水Wの水平
方向の流れを示す断面図である。
方向の流れを示す断面図である。
【図24】地盤12中の廃棄物10及び地下水Wの水平
方向の流れを遮断する止水壁15を示す断面図である。
方向の流れを遮断する止水壁15を示す断面図である。
【図25】止水壁の第1の従来例を示す連続壁16の縦
断面図である。
断面図である。
【図26】止水壁の第2の従来例を示す現位置混合壁2
1の平面断面図である。
1の平面断面図である。
【図27】止水壁の第3の従来例を示すU型鋼矢板22
の平面断面図である。
の平面断面図である。
10 廃棄物
11 堤防
12 地盤
13 廃棄物処分場
14 空隙
15 止水壁
16 連続壁
18 空隙
20 柱状体
21 現位置混合壁
22 U型鋼矢板
22a ジョイント部
24 空隙
26 壁材
28 溝
30 土壌層
32 封止部材
34 型枠
36 遮水シート材
38 クレーン
40 モルタル注入管
41 注入袋
44 鉄板
46 フリクションカット材
48 毛
50 空隙
52 空隙確保塊
R 残余部
W 地下水
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 小寺 秀則
東京都千代田区平河町1丁目4番9号 日
東大都工業株式会社内
Fターム(参考) 2D049 EA01 FB20 GB01 GB05 GC11
Claims (9)
- 【請求項1】 地盤中に一対の柱列状又は連続状の現位
置混合壁を並列に構築し、 前記一対の現位置混合壁の間の土砂を排出して空隙を形
成し、 前記空隙に固まると可撓伸縮性を有する土壌材質となる
注入材を流し込むことを特徴とする止水壁構築工法。 - 【請求項2】 地盤中に柱列状又は連続状の現位置混合
壁を構築し、 前記現位置混合壁にこの中心線に沿って縦に分割するよ
うな溝を形成し、 前記溝に固まると可撓伸縮性を有する土壌材質となる注
入材を流し込むことを特徴とする止水壁構築工法。 - 【請求項3】 地盤中に柱列状の現位置混合壁を構築
し、 前記現位置混合壁の柱間に沿って固まると可撓伸縮性を
有する土壌材質となる注入材を供給することを特徴とす
る止水壁構築工法。 - 【請求項4】 前記一対の現位置混合壁の間の土砂を排
出した空隙に、泥水を入れると共に、固まると可撓伸縮
性を有する土壌材質となる注入材を流し込むようにした
請求項1に記載の止水壁構築工法。 - 【請求項5】 地盤中に柱列状又は連続状の現位置混合
壁を構築する際に、前記現位置混合壁を固める前に、現
位置混合壁の内部に、可撓性を有する遮水シート材を垂
直方向に埋め込むことを特徴とする止水壁構築工法。 - 【請求項6】 前記遮水シート材と隣接する遮水シート
材との相互間の隣接部を重ね合せ、この重ね合せ部と現
位置混合壁の外周に接する地盤との間に遮水シート圧着
手段を設けるようにした請求項5に記載の止水壁構築工
法。 - 【請求項7】 地盤中に柱列状又は連続状の現位置混合
壁を構築する際に、前記現位置混合壁を固める前にこの
内部に空隙確保板材を垂直方向に埋め込み、前記現位置
混合壁が固まりかけた後で前記空隙確保板材を上方に引
抜いてこの跡に空隙を造り、固まると可撓伸縮性を有す
る土壌材質となる注入材を前記空隙に流し込むことを特
徴とする止水壁構築工法。 - 【請求項8】 前記空隙確保板材の両面に前記現位置混
合壁から離れ易くするための手段を施した請求項7に記
載の止水壁構築工法。 - 【請求項9】 地盤中に柱列状又は連続状の現位置混合
壁を構築する際に、前記現位置混合壁を固める前にこの
内部に空隙確保板材を垂直方向に埋め込み、前記現位置
混合壁が固まった後で前記空隙確保板材を溶解又は燃焼
等により消失させてこの跡に空隙を造り、固まると可撓
伸縮性を有する土壌材質となる注入材を前記空隙に流し
込むことを特徴とする止水壁構築工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001290453A JP2003096766A (ja) | 2001-09-25 | 2001-09-25 | 止水壁構築工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001290453A JP2003096766A (ja) | 2001-09-25 | 2001-09-25 | 止水壁構築工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003096766A true JP2003096766A (ja) | 2003-04-03 |
Family
ID=19112753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001290453A Pending JP2003096766A (ja) | 2001-09-25 | 2001-09-25 | 止水壁構築工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003096766A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101058520B1 (ko) | 2010-02-22 | 2011-08-23 | (주)한울구조안전기술사사무소 | 피에이치씨파일로 구성되는 흙막이벽 및 그 시공방법 |
JP2015081453A (ja) * | 2013-10-23 | 2015-04-27 | サンデン商事株式会社 | 原子力発電設備周辺に構築する凍土壁の耐震構造 |
CN105696550A (zh) * | 2014-11-27 | 2016-06-22 | 五冶集团上海有限公司 | 一种辅助加固地下连续墙成槽的三轴搅拌桩施工方法 |
-
2001
- 2001-09-25 JP JP2001290453A patent/JP2003096766A/ja active Pending
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