JP2000319592A - 導電インキ - Google Patents
導電インキInfo
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- JP2000319592A JP2000319592A JP11125309A JP12530999A JP2000319592A JP 2000319592 A JP2000319592 A JP 2000319592A JP 11125309 A JP11125309 A JP 11125309A JP 12530999 A JP12530999 A JP 12530999A JP 2000319592 A JP2000319592 A JP 2000319592A
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- resin
- ink
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Abstract
(57)【要約】
【課題】溶剤揮発型の持つ短時間硬化、低抵抗の利点を
維持しつつ、折り曲げに強い導電インキによる被膜を得
て、導電インキにより印刷形成した回路などを有するカ
ード類を手軽に取り扱えるようにする。 【解決手段】溶剤揮発型導電インキにガラス転移点(T
g)が0℃以下の粘着性樹脂を固形分で0.2〜5重量
%含有させる。
維持しつつ、折り曲げに強い導電インキによる被膜を得
て、導電インキにより印刷形成した回路などを有するカ
ード類を手軽に取り扱えるようにする。 【解決手段】溶剤揮発型導電インキにガラス転移点(T
g)が0℃以下の粘着性樹脂を固形分で0.2〜5重量
%含有させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐屈曲性を改善した
導電インキに関するものであり、例えば、非接触IC製
品のアンテナ形成を始めとするRF−ID(Radio
Frequency IDentificatio
n)用アンテナ形成、プリント回路基板の回路形成およ
び層間接続導電層形成、ディスプレイ装置の電極形成、
ICチップ接続用の半田代替材などに利用できる導電イ
ンキに関するものである。
導電インキに関するものであり、例えば、非接触IC製
品のアンテナ形成を始めとするRF−ID(Radio
Frequency IDentificatio
n)用アンテナ形成、プリント回路基板の回路形成およ
び層間接続導電層形成、ディスプレイ装置の電極形成、
ICチップ接続用の半田代替材などに利用できる導電イ
ンキに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、電気回路などの
所定パターンとした導電層を印刷により得る場合には導
電インキが用いられており、この導電インキとしては、
溶剤を揮発させることでバインダー用樹脂が硬化し性能
が発現する溶剤揮発型のものと、熱を加えることでバイ
ンダー用樹脂を硬化させて性能を発現させる熱硬化型の
ものとに大別される。これらはインキの硬化に際してと
もに加熱するものであり、前記溶剤揮発型の導電インキ
では短時間で硬化が終了し(150℃、10〜20
分)、表面抵抗も低いものが多い。しかし、基材を折り
曲げたときには導電インキが硬化してなる導電層が割れ
易いという欠点を有している。また一方、前記熱硬化型
の導電インキでは基材上に硬化させて形成した導電層は
折り曲げに強いという長所があるが、硬化に時間がかか
り(150℃、30分)、表面抵抗が溶剤揮発型の導電
インキよりなる導電層に比べると高くなるという欠点を
有していた。その両者の対比を表1に示した。
所定パターンとした導電層を印刷により得る場合には導
電インキが用いられており、この導電インキとしては、
溶剤を揮発させることでバインダー用樹脂が硬化し性能
が発現する溶剤揮発型のものと、熱を加えることでバイ
ンダー用樹脂を硬化させて性能を発現させる熱硬化型の
ものとに大別される。これらはインキの硬化に際してと
もに加熱するものであり、前記溶剤揮発型の導電インキ
では短時間で硬化が終了し(150℃、10〜20
分)、表面抵抗も低いものが多い。しかし、基材を折り
曲げたときには導電インキが硬化してなる導電層が割れ
易いという欠点を有している。また一方、前記熱硬化型
の導電インキでは基材上に硬化させて形成した導電層は
折り曲げに強いという長所があるが、硬化に時間がかか
り(150℃、30分)、表面抵抗が溶剤揮発型の導電
インキよりなる導電層に比べると高くなるという欠点を
有していた。その両者の対比を表1に示した。
【0003】
【表1】
【0004】そこで本発明は、撓み易い基材や折り曲げ
られることのある基材に導電層を形成する上で、溶剤揮
発型の持つ短時間硬化、低抵抗の利点を維持しつつ、折
り曲げに強い導電インキによる被膜を得ることを課題と
し、導電インキにより印刷形成した回路などを有するカ
ード類を手軽に取り扱えるようにすることを目的とする
ものである。
られることのある基材に導電層を形成する上で、溶剤揮
発型の持つ短時間硬化、低抵抗の利点を維持しつつ、折
り曲げに強い導電インキによる被膜を得ることを課題と
し、導電インキにより印刷形成した回路などを有するカ
ード類を手軽に取り扱えるようにすることを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、ガラス転移点(Tg)が0℃以下
の粘着性樹脂を固形分で0.2〜5重量%含有している
ことを特徴とする導電インキを提供して、上記課題を解
消するものである。そして、本発明では前記粘着性樹脂
がポリビニルエーテル、ポリブタジエンの少なくとも一
方であることが良好である。さらに、本発明では、前記
導電インキは溶剤揮発型とすることが可能である。
してなされたもので、ガラス転移点(Tg)が0℃以下
の粘着性樹脂を固形分で0.2〜5重量%含有している
ことを特徴とする導電インキを提供して、上記課題を解
消するものである。そして、本発明では前記粘着性樹脂
がポリビニルエーテル、ポリブタジエンの少なくとも一
方であることが良好である。さらに、本発明では、前記
導電インキは溶剤揮発型とすることが可能である。
【0006】
【発明の実施の形態】つぎに本発明を実施の形態に基づ
いて詳細に説明する。即ち、本発明にあっては、通常の
導電インキに対して、ポリビニルエーテル樹脂、ポリブ
タジエン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン
樹脂から少なくとも一つが選ばれてTgが0℃以下とな
る粘着性樹脂を0.2から5重量%、好ましくは1から
2重量%添加することで、短時間硬化、低抵抗値を維持
して耐折り性能が向上する。粘着性樹脂のポリマーは、
少量の添加でバインダーのガラス転移点(Tg)を下
げ、割れ難くするものである。また、これらの粘着成分
は少量の添加であっても銀粉の密着を維持する効果があ
る。なお、粘着成分を加えすぎると(10重量%以
上)、抵抗値そのものが高くなってしまう。また、導電
インキのバインダー成分をこの粘着性樹脂だけにしたと
きも低抵抗値のものは得られない。
いて詳細に説明する。即ち、本発明にあっては、通常の
導電インキに対して、ポリビニルエーテル樹脂、ポリブ
タジエン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン
樹脂から少なくとも一つが選ばれてTgが0℃以下とな
る粘着性樹脂を0.2から5重量%、好ましくは1から
2重量%添加することで、短時間硬化、低抵抗値を維持
して耐折り性能が向上する。粘着性樹脂のポリマーは、
少量の添加でバインダーのガラス転移点(Tg)を下
げ、割れ難くするものである。また、これらの粘着成分
は少量の添加であっても銀粉の密着を維持する効果があ
る。なお、粘着成分を加えすぎると(10重量%以
上)、抵抗値そのものが高くなってしまう。また、導電
インキのバインダー成分をこの粘着性樹脂だけにしたと
きも低抵抗値のものは得られない。
【0007】つぎに溶剤揮発型導電インキをアサヒ化学
製LS415CM、田中貴金属製TS5202、東洋紡
製DW351の三種用意し、これらにポリビニルエーテ
ル、ポリブタジエンを固形分で1から2重量%添加した
場合と、添加していない場合とにおいて、硬化後の被膜
強度、表面抵抗を計測した。その結果を表2に示す。表
中A100ポリビニルエチルエーテルを、M40はポリ
ビニルメチルエーテルを示しており、%値は固形分で添
加した重量%を示している。耐折試験は内折りにした導
電インキ被膜の上を、約1kgの金属柱を一往復転が
し、つぎに外折りして前記金属柱を一往復転がしてこれ
を一回と数えて、折りに対する耐久性を確認した。
製LS415CM、田中貴金属製TS5202、東洋紡
製DW351の三種用意し、これらにポリビニルエーテ
ル、ポリブタジエンを固形分で1から2重量%添加した
場合と、添加していない場合とにおいて、硬化後の被膜
強度、表面抵抗を計測した。その結果を表2に示す。表
中A100ポリビニルエチルエーテルを、M40はポリ
ビニルメチルエーテルを示しており、%値は固形分で添
加した重量%を示している。耐折試験は内折りにした導
電インキ被膜の上を、約1kgの金属柱を一往復転が
し、つぎに外折りして前記金属柱を一往復転がしてこれ
を一回と数えて、折りに対する耐久性を確認した。
【0008】
【表2】
【0009】表2に見られるようにポリビニルエーテ
ル、ポリブタジエンを固形分で1から2重量%添加する
ことで、被膜強度を大幅に改善できることが確認でき
た。なお、熱硬化型の導電インキにポリビニルエーテル
を添加したときは被膜強度が上がるが、抵抗値の上昇率
が高くなる。
ル、ポリブタジエンを固形分で1から2重量%添加する
ことで、被膜強度を大幅に改善できることが確認でき
た。なお、熱硬化型の導電インキにポリビニルエーテル
を添加したときは被膜強度が上がるが、抵抗値の上昇率
が高くなる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の導電イン
キによれば、ガラス転移点(Tg)が0℃以下の粘着性
樹脂を固形分で0.2〜5重量%含有していることを特
徴とするものである。このように、粘着性樹脂を固形分
で0.2〜5重量%添加するだけで溶剤揮発型インキの
持つ低抵抗、短時間硬化の特徴を維持しながら、その溶
剤揮発型導電インキの弱点であった被膜強度の低さを改
善できる。よって、この導電インキにより各種の基材に
回路形成したカード類を折れや曲げに注意を要すること
なく手軽に取り扱えるようになるなど、実用性に優れた
効果を奏するものである。
キによれば、ガラス転移点(Tg)が0℃以下の粘着性
樹脂を固形分で0.2〜5重量%含有していることを特
徴とするものである。このように、粘着性樹脂を固形分
で0.2〜5重量%添加するだけで溶剤揮発型インキの
持つ低抵抗、短時間硬化の特徴を維持しながら、その溶
剤揮発型導電インキの弱点であった被膜強度の低さを改
善できる。よって、この導電インキにより各種の基材に
回路形成したカード類を折れや曲げに注意を要すること
なく手軽に取り扱えるようになるなど、実用性に優れた
効果を奏するものである。
Claims (3)
- 【請求項1】ガラス転移点(Tg)が0℃以下の粘着性
樹脂を固形分で0.2〜5重量%含有していることを特
徴とする導電インキ。 - 【請求項2】上記粘着性樹脂がポリビニルエーテル、ポ
リブタジエンの少なくとも一方である請求項1に記載の
導電インキ。 - 【請求項3】上記導電インキは溶剤揮発型である請求項
1または2に記載の導電インキ。
Priority Applications (21)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11125309A JP2000319592A (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | 導電インキ |
KR1019990041444A KR100629923B1 (ko) | 1998-09-30 | 1999-09-28 | 도전성페이스트와 도전성페이스트의 경화방법, 및 도전성페이스트를 이용한 비접촉형 데이터송수신체용 안테나의 형성방법과, 비접촉형 데이터송수신체 |
CA002284978A CA2284978C (en) | 1998-09-30 | 1999-09-29 | Conductive paste |
DE69935021T DE69935021T2 (de) | 1998-09-30 | 1999-09-29 | Verfahren zum Härten von leitfähiger Paste und Verfahren zur Herstellung einer Transponderantenne |
EP04017379A EP1484714A1 (en) | 1998-09-30 | 1999-09-29 | Conductive paste and method of forming antenna for transponder |
EP04017380A EP1486912A1 (en) | 1998-09-30 | 1999-09-29 | Conductive paste and method of forming antenna for transponder |
EP99119436A EP0991014B1 (en) | 1998-09-30 | 1999-09-29 | Conductive paste and method of forming an antenna for a transponder |
DE69928346T DE69928346T2 (de) | 1998-09-30 | 1999-09-29 | Leitfähige Paste und Verfahren zur Herstellung einer Transponderantenne |
DE69935022T DE69935022T2 (de) | 1998-09-30 | 1999-09-29 | Leitfähige Paste und Verfahren zur Herstellung einer Transpondersantenne |
CA002628782A CA2628782C (en) | 1998-09-30 | 1999-09-29 | Method of forming antenna for radio frequency identification medium employing conductive paste, and method for mounting ic chip onto circuit on substrate |
US09/408,231 US6165386A (en) | 1998-09-30 | 1999-09-29 | Photosetting conductive paste |
EP04017373A EP1475743B1 (en) | 1998-09-30 | 1999-09-29 | Method of curing conductive paste and method of forming antenna for transponder |
EP04017374A EP1484713B1 (en) | 1998-09-30 | 1999-09-29 | Conductive paste and method of forming an antenna for transponder |
SG200200081A SG105526A1 (en) | 1998-09-30 | 1999-09-30 | Conductive paste and conductive paste curing method, method of forming antenna for radio frequency identificaition medium employing conductive paste, and radio frequency identification medium |
CNB991224639A CN1184266C (zh) | 1998-09-30 | 1999-09-30 | 光固化型导电性糊 |
SG200200080A SG115440A1 (en) | 1998-09-30 | 1999-09-30 | Conductive paste and conductive paste curing method, method of forming antenna for radio frequency identification medium employing conductive paste, and radio frequency identification medium |
SG1999004861A SG74754A1 (en) | 1998-09-30 | 1999-09-30 | Conductive paste and conductive paste curing method method of forming antenna for radio frequency identification medium employing conductive paste and radio frequency identification medium |
HK00105666A HK1026967A1 (en) | 1998-09-30 | 2000-09-08 | Conductive paste and method of forming an antenna for a transponder |
HK04109657A HK1067437A1 (en) | 1998-09-30 | 2004-12-07 | Method of curing conductive paste and method of forming antenna for transponder |
HK04109838A HK1067754A1 (en) | 1998-09-30 | 2004-12-13 | Conductive paste and method of forming an antenna for transponder |
KR1020060034659A KR100692926B1 (ko) | 1998-09-30 | 2006-04-17 | 도전성페이스트와 도전성페이스트의 경화방법, 및도전성페이스트를 이용한 비접촉형 데이터송수신체용안테나의 형성방법과, 비접촉형 데이터송수신체 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11125309A JP2000319592A (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | 導電インキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000319592A true JP2000319592A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=14906924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11125309A Pending JP2000319592A (ja) | 1998-09-30 | 1999-04-30 | 導電インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000319592A (ja) |
-
1999
- 1999-04-30 JP JP11125309A patent/JP2000319592A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060420 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060704 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070109 |