JP2020100807A - 導電性接着剤、および導電性接着剤が用いられた回路基板 - Google Patents

導電性接着剤、および導電性接着剤が用いられた回路基板 Download PDF

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Abstract

【課題】酸化皮膜が形成される導電体に対しても、接触抵抗を低く抑えることができる導電性接着剤を提供することを目的とする。【解決手段】導電性粒子および樹脂を含む導電性接着剤であって、フッ素および窒素を含む、導電性接着剤である。【選択図】図2

Description

本発明は、導電性接着剤、および導電性接着剤が用いられた回路基板に関する。
電子機器の主要部品として、回路基板がある。回路基板とは、絶縁性の基板上に導電体からなる回路配線が構成されたプリント基板に対し、集積回路、抵抗器、コンデンサなどの電子部品が実装されたものである。プリント基板上に電子部品を実装する方法として、回路配線と電子部品とを導電性接着剤で接続する方法が知られている。
しかし、アルミニウムのように、表面に絶縁性の酸化皮膜が形成されるような金属を導電体として用いた場合、導電体と導電性接着剤との接触抵抗が増大してしまい、これに伴い、回路基板の電気抵抗が増大する傾向がある。このため、酸化皮膜が形成される金属を導電体として用いる場合には、酸化皮膜を予め除去する必要がある。
たとえば特許文献1(特開平11−40927号公報)には、樹脂基材上のアルミニウム箔の上に導電性接着剤を塗布した後、アルミニウム箔表面の酸化皮膜を塗布用爪で削り取り、その後、導電性接着剤上に電子部品を配置する方法が開示されている。
特開平11−40927号公報
しかし特許文献1の技術では、導電性接着剤を塗布した後に、酸化皮膜を削り取る工程が必要となり、また、削り取る工程に用いられる特殊な装置も必要となる。これは、製造コストの低減、製造工程の低減の両観点から好ましくない。以上の点に鑑み、本発明は、酸化皮膜が形成される導電体に対しても、接触抵抗を低く抑えることのできる導電性接着剤、および導電性接着剤が用いられた回路基板を提供することを目的とする。
本発明は、以下のとおりである。
〔1〕導電性粒子および樹脂を含む導電性接着剤であって、フッ素および窒素を含む、導電性接着剤。
〔2〕前記フッ素はフッ素化合物に由来し、前記窒素はアミン化合物に由来する、〔1〕に記載の導電性接着剤。
〔3〕前記フッ素化合物はホウフッ化物塩およびアルキルアミンのフッ化水素塩の少なくともいずれかであり、前記アミン化合物はアミノアルコール化合物である、〔2〕に記載の導電性接着剤。
〔4〕前記樹脂は熱硬化性樹脂である、〔1〕から〔3〕のいずれかに記載の導電性接着剤。
〔5〕酸化皮膜が形成される導電体に用いられる、〔1〕から〔4〕のいずれかに記載の導電性接着剤。
〔6〕基板、導電体、電子部品、および接続部を備える回路基板であって、前記導電体は、前記基板と接するように前記基板上に配置され、前記電子部品は、前記接続部を介して前記導電体に電気的に接続され、前記接続部は、〔1〕から〔6〕のいずれかに記載の導電性接着剤が硬化してなる、回路基板。
本発明によれば、酸化皮膜が形成される導電体に対しても、接触抵抗を低く抑えることができるため、電気特性に優れた回路基板を提供することができる。
実施形態の回路基板の模式的な平面図である。 図1のII−IIの断面図である。
以下、本発明に係る導電性接着剤および回路基板について、それぞれ詳細に説明する。なお以下の実施形態の説明に用いられる図面において、同一の参照符号は、同一部分又は相当部分を表わす。本明細書において「A〜B」という形式の表記は、範囲の上限下限(すなわちA以上B以下)を意味し、Aにおいて単位の記載がなく、Bにおいてのみ単位が記載されている場合、Aの単位とBの単位とは同じである。
〈導電性接着剤の構成〉
本実施形態に係る導電性接着剤は、導電性粒子および樹脂を含み、さらに、フッ素および窒素を含むことを特徴とする。本実施形態に係る導電性接着剤は、2つの導電性の部材を接着させるとともに、該2つの部材を導通させる機能を有する。導電性接着剤は、本発明の効果を奏する限り、反応性希釈剤、硬化促進剤、充填剤、難燃剤、イオントラップ剤、レベリング剤、消泡剤、溶剤などの他の成分を含んでも良い。
ここで導電性接着剤が「導電性粒子および樹脂を含み、さらに、フッ素および窒素を含む」とは、導電性接着剤中に、導電性粒子および樹脂とは個別の存在として、フッ素および窒素が存在することを意味する。したがって、たとえば樹脂の分子構造中に窒素が含まれる場合、この窒素は、導電性接着剤に「さらに」含まれる窒素とは異なる。
《導電性粒子》
導電性粒子は、導電性を有する粒子であり、導電性接着剤に導電性を付与する。導電性粒子の材料としては、たとえば、金、銀、銅、ニッケル、パラジウム、スズなどの金属、これらの合金、カーボンブラック、導電性酸化物などを用いることができる。また、導電性粒子は、単一の材料から構成される粒子でもよく、コア粒子と、コア粒子の表面を被覆するシェル層とからなるコアシェル構造の粒子であってもよい。コアシェル構造の粒子としては、たとえば、アルミナ、シリカなどのセラミックからなるコア粒子の表面が、上記金属または上記合金によって被覆された粒子が挙げられる。
たとえば、アルミナからなるコア粒子が銀で被覆されたコアシェル構造の粒子は、銀のみからなる粒子と比して、十分な導電性を有しつつも、低い比重を有することができる。比重の小さな導電性粒子は、比重の大きな導電性粒子と比して、導電性接着剤中においてより高い分散性を発揮することができる。このような理由から、導電性粒子は、コアシェル構造の粒子であることが好ましい。
導電性粒子の形状は特に制限されず、球状、フレーク状、繊維状、棒状などの形状を有することができる。導電性粒子の平均粒子径(D50)は1〜50μmが好ましく、2〜20μmがより好ましい。D50が1μm未満の場合、導電性が不十分となるおそれがある。D50が50μmを超える場合、導電性粒子が塗膜から突出しやすくなるために、薄く塗布することが難しくなり、また、ディスペンサーを用いて塗布する際に、ノズル詰まりの原因となるおそれがある。
導電性粒子のD50は、レーザー回折散乱法によって測定される体積基準の粒度分布において、累積体積が全体積の50%になる粒径を示す。例えば、粒子径分布測定装置(商品名:「マイクロトラックMT3300II」、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。
導電性接着剤における導電性粒子の配合割合は、100体積部(ただし、溶剤などの揮発成分は除く)の導電性接着剤に対して15〜50体積部が好ましく、20〜45体積部がより好ましい。15体積部未満の場合、導電性が不十分となる傾向がある。50体積部を超える場合、相対的に樹脂の配合割合が低下し、これに伴い導電性接着剤の粘度が高くなり過ぎ、ディスペンスが困難となる傾向がある。
《樹脂》
樹脂は、接着性を有するものであり、導電性接着剤に接着性を付与する。樹脂としては、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を用いることができる。ただし使用容易性の観点からは、熱硬化性樹脂が好ましい。被対象物である2つの部材間に配置して加熱するという簡便な作業によって容易に硬化させることができ、かつ硬化に伴い2つの部材を強固に接着させることができるためである。
好ましい熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂が挙げられる。塗布の容易性、および硬化後の強度に優れる観点から、エポキシ樹脂が特に好ましい。エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、キレート変性エポキシ樹脂、アミン型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂が挙げられる。
導電性接着剤における樹脂の配合割合は、100体積部(ただし、溶剤などの揮発成分は除く)の導電性接着剤に対して30〜80体積部が好ましく、35〜50体積部がより好ましい。30体積部未満の場合、導電性接着剤の粘度が高くなり、取り扱いが困難となる傾向がある。80体積部を超える場合、相対的に導電性粒子の配合割合が低下し、これに伴い導電性接着剤の導電性が不十分となる傾向がある。
《フッ素》
フッ素は、後述する窒素とともに存在することにより、導電体の表面の酸化皮膜を除去する役割を担う。たとえば、導電性接着剤中にフッ素化合物を含有させることにより、導電性接着剤中にフッ素を容易に存在させることができる。したがって、フッ素はフッ素化合物に由来することが好ましい。換言すれば、導電性接着剤がフッ素化合物を含む場合、導電性接着剤はフッ素を含むこととなる。すなわち上記フッ素は、フッ素化合物に含まれるフッ素であることが好ましい。
好ましいフッ素化合物としては、無機塩のホウフッ化物塩およびアルキルアミンのフッ化水素塩の少なくともいずれかを挙げることができる。樹脂に対する高い分散性を有することができるからである。好ましいフッ素化合物としては、ホウフッ化アンモニウム、フッ化亜鉛4水和物、フッ化アンモニウム、ジイソブチルアミンフッ化水素塩、三フッ化ホウ素のモノエチルアミン錯体などを挙げることもできる。
本発明の効果を奏する限り、導電性接着剤におけるフッ素の配合割合は特に制限されない。ただし、種々の実験結果から、フッ素化合物としてフッ化亜鉛4水和物またはホウフッ化アンモニウムを用いた場合、フッ素化合物の配合割合は、100重量部(ただし、揮発成分は除く)の導電性接着剤に対して0.1〜4重量部が好ましく、0.4〜3重量部がより好ましく、0.5〜1.4重量部が特に好ましいことを確認している。0.1重量部未満の場合、酸化皮膜を十分に除去できないおそれがある。4.0重量部を超える場合、フッ素による活性が強く、導電体が腐食されるそれがある。
《窒素》
窒素は、上述のフッ素とともに存在することにより、導電体の表面の酸化皮膜を除去する役割を担う。たとえば、導電性接着剤中にアミン化合物を含有させることにより、導電性接着剤中に窒素を容易に存在させることができる。したがって、窒素はアミン化合物に由来することが好ましい。換言すれば、導電性接着剤がアミン化合物を含む場合、導電性接着剤は窒素を含むこととなる。すなわち上記窒素は、アミン化合物に含まれる窒素であることが好ましい。
好ましいアミン化合物としては、アミノエチルエタノールアミン(AEEA)、2,2’メチルイミノジエタノール、2−(ジブチルアミノ)エタノール、トリエタノールアミン(TEA)、N−メチルジエタノールアミン(MDEA)などのアミノアルコール化合物が挙げられる。塩基とアルコールとの両特性を有することにより、フッ素化合物の溶解性に優れ、かつ樹脂に対する高い分散性を有するためである。
本発明の効果を奏する限り、導電性接着剤における窒素の配合割合は特に制限されない。ただし、種々の実験結果から、アミン化合物としてAEEAおよびTEAの両者を用いた場合、アミン化合物の総配合割合は、100重量部(ただし、溶剤などの揮発成分は除く)の導電性接着剤に対して0.5〜7重量部が好ましく、1.8〜6重量部がより好ましいことを確認している。0.5重量部未満の場合、酸化皮膜を十分に除去できないおそれがある。7重量部を超える場合、導電体が腐食されるおそれがある。
《他の成分》
導電性接着剤は、上述の他の成分を含んでも良い。たとえば導電性接着剤に反応性希釈剤を含ませることにより、導電性接着剤の粘度を容易に調整することができる。好適な反応性希釈剤としては、フェニルグリシジルエーテル、n−ブチルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、グリシジルメタアクリレート、スチレンオキサイドなどが挙げられる。
またたとえば、導電性接着剤に硬化促進剤を含ませることにより、導電性接着剤の適切な硬化が可能となる。たとえばエポキシ樹脂に好適な硬化促進剤としては、ジシアンジアミド、ジヒドラジド化合物、アミンアダクト系潜在性硬化剤、2−フェニル−4−メチルイミダゾールなどが挙げられる。
〈導電性接着剤の製造〉
本実施形態に係る導電性接着剤の製造方法は特に制限されず、混合機を用いて、各成分を所定の配合割合で配合することにより製造することができる。混合機としては、ライカイ機、プロペラ攪拌機、ニーダー、ポットミル、三本ロールミル、回転式混合機、二軸ミキサーなどが挙げられる。
ただし、フッ素化合物としてホウフッ化物塩などの無機塩を用いる場合、フッ素化合物とアミン化合物とを予め混合して混合物を作製し、これを樹脂に含有させることが好ましい。樹脂中におけるフッ素化合物の分散性が向上するためである。
〈導電性接着剤が用いられた回路基板〉
図1および図2を参照しながら、本実施形態に係る回路基板について説明する。本実施形態に係る回路基板10は、基板1、導電体2、電子部品4、および接続部3を備える。
基板1は、絶縁性材料からなる。導電体2は、酸化皮膜が形成される金属からなる回路配線である。酸化皮膜が形成される金属としては、アルミニウム、銅、ニッケル、スズ、およびこれらの少なくとも1種を含む合金が挙げられる。導電体2は、基板1と接するように、基板1上に配置されている。接続部3は、上述の導電性接着剤が硬化してなる部材であり、接着性と導電性とを有している。したがって、電子部品4は、接続部3を介して導電体2に電気的に接続されている。電子部品4としては、集積回路、抵抗器、コンデンサなどが挙げられる。
〈回路基板の製造〉
本実施形態に係る回路基板10は、たとえば次のようにして製造することができる。まず基板1上に、従来公知の方法により導電体2をプリントする。次に、導電体2の表面のうち、電子部品4を接続させる部分に、上述の導電性接着剤を塗布する。
導電性接着剤の塗布方法は特に制限されず、スクリーン印刷、グラビア印刷、ディスペンサーの利用など、任意の方法を用いることができる。なお導電性接着剤に有機溶剤などの揮発成分が含まれる場合には、導電性接着剤を導電体2の表面に塗布した後、常温または加熱環境下で揮発成分を揮発させることが好ましい。導電性接着剤中に揮発成分が残ることに由来する導電性または密着性への悪影響の可能性を排除ためである。
次に、導電性接着剤上に電子部品4を配置する。そして導電性接着剤を加熱して樹脂を硬化させる。加熱の温度および時間は、樹脂および硬化促進剤の種類に応じて適宜調整されるが、たとえば120〜150℃で20〜60分間加熱することが好ましい。これにより導電性接着剤が硬化して接続部3となる。
〈効果〉
従来、回路基板として、酸化皮膜が形成される金属からなる導電体2を備えるプリント基板を用いる場合、特許文献1に開示されるように、導電体2の表面の酸化皮膜を予め除去する工程が必要であった。これに対し、本実施形態に係る導電性接着剤によれば、導電体2の表面に導電性接着剤を塗布することにより、導電体2の表面の酸化皮膜を除去することができる。これは、導電性接着剤中に、フッ素および窒素が含まれるためである。
したがって、導電性接着剤の塗布、およびこれの硬化処理以外の他の処理を必要とすることなく、導電体2と電子部品4とを電気的に接続させることができる。換言すれば、本実施形態に係る導電性接着剤によれば、酸化皮膜が形成される導電体に対しても、接触抵抗を低く抑えることができ、もって電気特性に優れた回路基板を提供することができる。特に、アルミニウムは絶縁性の高い酸化皮膜が密に形成される傾向があるが、本実施形態に係る導電性接着剤によれば、このような酸化皮膜でさえも適切に除去することができる。
なお上記では、導電性接着剤を回路基板に用いた場合について説明したが、導電性接着剤の用途はこれに限られない。たとえば、フィルムアンテナ、キーボードメンブレン、タッチパネル、RFIDアンテナなどの配線形成にも利用することができる。
以下に実施例および比較例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〈導電性接着剤の作製〉
《実施例1》
実施例1の導電性接着剤として、表1に示す各成分を含有する導電性接着剤を調製した。具体的には、まず、200ml容量のディスポカップに下記の[材料A]に示す各材料を加えてスパチュラで均一に混合した。次に、上記ディスポカップに下記の[材料B]に示す各材料を加えてスパチュラで均一に混合した後、さらに3本ロール(商品名:「BR−150HCV」、アイメックス株式会社製)を用いてロール間隔0.05mmおよび0.03mmで混合した。以上により、導電性接着剤を調製した。
[材料A]
ホウフッ化アンモニウム(NH4BF4):0.85g
アミノエチルエタノールアミン(AEEA):1.59g
トリエタノールアミン(TEA):1.59g
導電性粒子(商品名:「シルベストG−1」、株式会社徳力本店製):48g(D50=4.5μmのAg粒子)。
[材料B]
エポキシ樹脂(商品名:「jER825」、三菱ケミカル株式会社製):4g
キレート変性エポキシ樹脂(商品名:「EP49−10N」、ADEKA株式会社製):4g
反応性希釈剤(商品名:「BGE−R」、阪本薬品工業株式会社製):1.2g
硬化促進剤(商品名:「ノバキュアHX−3742」、旭化成株式会社製):1.9g。
《実施例2〜11および比較例1〜4》
上記[材料A]の導電性粒子、フッ素化合物(フッ化物)、アミン化合物の種類および配合割合を表1に示すように変更した以外、実施例1と同様の方法により、導電性接着剤を調製した。なお表1中の「Al/Ag」は、アルミナからなるコア粒子の表面が銀で被覆された粒子(商品名:「TFM−L05B」、東洋アルミニウム株式会社製、D50=6.0μm)を意味し、「Cu/Ag」は、銅からなるコア粒子の表面が銀で被覆された粒子(商品名:「TFM−C05F」、東洋アルミニウム株式会社製、D50=6.5μm)を意味し、「ZnF・4HO」は、フッ化亜鉛4水和物を意味し、「i−BuNHF」は、ジイソブチルアミンフッ化水素塩を意味し、「BF・EtNH」は、三フッ化ホウ素のモノエチルアミン錯体を意味し、「MDEA」は、N−メチルジエタノールアミンを意味する。さらに表1中の「アミン化合物」の「重量(g)」の欄は、上段が「材料」の欄の上段の化合物の重量(g)を示しており、下段が「材料」の欄の下段の化合物の重量(g)を示している。
Figure 2020100807
〈回路基板サンプルの作製〉
《実施例1〜4、実施例6〜11および比較例1〜4》
各導電性接着剤を用いて、回路基板サンプルを作製した。具体的には、ポリイミド樹脂からなる基板上に、アルミ箔(導電体)からなる回路配線が施された基板を準備し、この基板上に導電性接着剤を0.35〜0.50mgずつ塗布した。塗布には、ディスペンサー(「7200CR」、ウエスト・ボンド社製)を用いた。塗布された導電性接着剤上に3216サイズのチップコンデンサー(「RK73Z2BTTD」、株式会社KOA製)を配置し、これを乾燥機に入れて150℃で30分間加熱処理した。これにより、導電性接着剤が硬化して接続部となり、もって回路基板サンプルが作製された。
《実施例5》
基板として、ポリイミド樹脂からなる基板上に銅箔(導電体)からなる回路配線が施された基板を用いた以外は、上記と同様の方法により、回路基板サンプルが作製された。なお各回路基板サンプルの形状は、図1および図2に示す回路基板と同様とした。
〈抵抗値の測定〉
各回路基板サンプルに対し、抵抗計(商品名:「3541 9771ピン型リード」、日置電機株式会社製)を用いて抵抗値を測定した。具体的には、ピン型リードを回路配線である導電体(アルミニウム箔または銅箔)に接触させて、抵抗値を測定した。
Figure 2020100807
Figure 2020100807
表2には、抵抗値の結果と共に各成分の重量%を示す。表3には、抵抗値の結果と共に各成分の体積%を示す。表2および表3を参照し、導電性接着剤中に、導電性粒子、樹脂の他にフッ素および窒素を含む場合にのみ、すなわちフッ素化合物(フッ化物)およびアミン化合物の両成分を配合させた場合にのみ、抵抗値が低下することが確認された。これは、導電体の表面の酸化皮膜が除去されたことによると推察される。
比較例3に関し、フッ化物のみを配合させた場合に抵抗値が増大する結果となっている。これは固形のフッ化物が、アルミ箔(回路配線)と導電性粒子との接触を阻害したためと推察する。比較例4においては、導電性接着剤の粘度が高くなりすぎたために、塗布することができなかった。
今回開示された実施形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均などの意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 基板、2 導電体、3 接続部、4 電子部品、10 回路基板。

Claims (6)

  1. 導電性粒子および樹脂を含む導電性接着剤であって、
    フッ素および窒素を含む、導電性接着剤。
  2. 前記フッ素はフッ素化合物に由来し、
    前記窒素はアミン化合物に由来する、請求項1に記載の導電性接着剤。
  3. 前記フッ素化合物はホウフッ化物塩およびアルキルアミンのフッ化水素塩の少なくともいずれかであり、
    前記アミン化合物はアミノアルコール化合物である、請求項2に記載の導電性接着剤。
  4. 前記樹脂は熱硬化性樹脂である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の導電性接着剤。
  5. 酸化皮膜が形成される導電体に用いられる、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の導電性接着剤。
  6. 基板、導電体、電子部品、および接続部を備える回路基板であって、
    前記導電体は、前記基板と接するように前記基板上に配置され、
    前記電子部品は、前記接続部を介して前記導電体に電気的に接続され、
    前記接続部は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の導電性接着剤が硬化してなる、回路基板。
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