JP2000319329A - ゴムラテックスの製造法 - Google Patents

ゴムラテックスの製造法

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JP2000319329A
JP2000319329A JP12781499A JP12781499A JP2000319329A JP 2000319329 A JP2000319329 A JP 2000319329A JP 12781499 A JP12781499 A JP 12781499A JP 12781499 A JP12781499 A JP 12781499A JP 2000319329 A JP2000319329 A JP 2000319329A
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Mitsukatsu Hasegawa
三勝 長谷川
Masakuni Ueno
雅邦 上野
Mitsuhisa Noda
光永 野田
Toragoro Mitani
寅五郎 三谷
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F36/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds
    • C08F36/02Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds
    • C08F36/04Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds conjugated

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブタジエンを主成分とする大粒径のゴムラテ
ックスを短時間で製造するゴムラテックスの製造法を提
供する。 【解決手段】 乳化重合によりブタジエンを主成分とす
る合成ゴムを製造するプロセスにおいて、重合反応途
中、重合転化率10〜70重量%の範囲で重合系内にゴ
ムラテックス粒子を凝集する力のある電解質を加えるこ
とで、重合工程において凝斥物を副生せず、0.1μm
以上の粒径のゴムラテックスを短時間で製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大粒径のゴムラテ
ックスを短時間で安定に製造しうるゴムラテックスの製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】脂肪族共役ジエンを主成分とするゴムラ
テックスは、タイヤや、グラフト重合物として、ABS
樹脂(アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン)、M
BS樹脂(メチルメタアクリレート・ブタジエン・スチ
レン)、高衝撃性ポリスチレンなど種々の用途に使わ
れ、主に耐衝撃性を向上させる目的で用いられることが
知られている。ゴムラテックス粒子が大きいほど、耐衝
撃性が優れていることも知られている。ところで、乳化
重合法によりゴムラテックスを製造すると、重合に要す
る時間とゴムラテックス粒径の間には明確な関連があ
り、粒径の大きなゴムラテックスを得るには長時間を要
することもよく知られている。そのため、大きなゴムラ
テックス粒子を短い時間で得る製造法の開発が望まれて
いる。
【0003】大粒径のゴムラテックスを得る手法とし
て、あらかじめ製造した小粒径ラテックスを機械的に粒
子を凝集させて増大させる方法(特公平3−54983
号公報)などがあるが、凝集時に不要な凝斥物を生ずる
可能性がある。また、特別な装置が必要であり、操作性
がわるく、欠点が多い。
【0004】また、あらかじめ製造した小粒径ラテック
スに、電解質を添加して粒子を凝集肥大させる技術(特
開平9−104715号公報)などがあるが、重合工程
のほかに凝集工程が必要であり、凝集後にアルカリ物質
でpHを高くし、ラテックスを再安定化するなどの操作
が必要で複雑となり生産性が低い。
【0005】重合開始前の重合系内に電解質を添加する
ゴムラテックス製造方法(特開平10−77317号公
報、特開昭56−136807号公報など)がある。重
合初期から電解質を添加し、ラテックス粒子の大きさを
調節するため、単なる大粒径ゴムラテックスを重合する
時間と同様に、粒径が0.26〜0.5μmのゴムラテ
ックスを得るには、50〜92時間と極めて長くなり、
生産性がわるい。本発明の電解質の添加は重合反応開始
後であるため、添加時期が明らかに異なる。
【0006】粒子同士を重合途中に凝集肥大させる方法
として、別途作成した小粒径のゴムラテックスを重合系
内に添加する方法(特公昭48−16060号公報、特
開昭63−48313号公報)や、重合の途中で重合系
内に単量体を追加添加し重合する方法(特公平3−21
65号公報)がある。ゴムラテックス粒子を肥大化させ
るため、小粒径ゴムラテックスや単量体を重合途中で添
加することが必要となるが、0.25〜0.45μmの
粒径を得るために50〜60時間を要しており、生産性
が低い。
【0007】大粒径のゴムラテックスを短時間で得る方
法として、重合開始前に少量の乳化剤とシアン化ビニル
単量体を使用する技術、あるいは少量の乳化剤とアセト
ニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリルなどの有
機溶媒を重合転化率20重量%以下で使用する技術があ
り、これは重合反応を加速させる。また、重合転化率が
10〜70重量%に達した時点から乳化剤を連続的に添
加して、大粒径ゴムラテックスを得る技術(特開平5−
17508号公報、特開平8−27227号公報)があ
る。この技術は粒子の生長に伴い乳化剤による粒子表面
の被覆率が低下し、ゴムラテックスが不安定化すること
により、粒子同士が融着合一する現象を利用し、乳化剤
の連続的な添加により粒径肥大化を調節する方法であ
る。これらのゴムラテックスを製造する技術でも、粒径
が0.3μm程度のゴムラテックスを得るためには30
時間かかり、生産性は低い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】現状では、大粒径のゴ
ムラテックスを製造するには長い時間がかかる。また、
小粒径のゴムラテックスを得て、凝集剤を添加し粒子を
凝集肥大させ、大粒径のゴムラテックスを得る方法で
は、凝集工程が必要であったり、凝集操作・ラテックス
の再安定化など操作が面倒であったり、凝斥物が発生し
やすいなど欠点が多い。また、重合反応中に粒子を肥大
化させる技術は、重合反応時間が長くなり、生産性は低
くなる。本発明は、前記現状に鑑み、大粒径のゴムラテ
ックスをより短時間に、なおかつ凝斥物を副生しないゴ
ムラテックスの製造法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】ゴムラテックスの粒径と
重合反応速度には関係があり、大粒径では重合速度は一
般に遅くなる。そのため、本発明者らは、まず重合速度
が充分速い粒径のゴムラテックスを得る方法で重合を開
始し、その重合途中の重合転化率10〜70重量%で、
電解質を添加することで粒子を凝集肥大させ、重合転化
率を80重量%以上に反応させることで、0.1μm以
上の大粒径のゴムラテックスを得る方法を見いだした。
本発明では、大粒径のゴムラテックスが短時間(6〜1
4時間)で得られるため、工業的に有利な製造法であ
る。
【0010】すなわち、本発明は、脂肪族共役ジエン単
量体、または脂肪族共役ジエン単量体およびこれと共重
合可能なエチレン系不飽和単量体を含む単量体であっ
て、全単量体に占める脂肪族共役ジエン単量体の割合が
70重量%以上である単量体を乳化重合しゴムラテック
スを製造する方法において、重合反応中の重合転化率1
0〜70重量%の範囲で電解質を添加することを特徴と
するゴムラテックスの製造法(請求項1)、前記の電解
質が、カルボキシル基を含む炭素数が6以下の酸または
その塩、あるいは硫酸ナトリウムの単独または2種以上
の混合物である請求項1記載のゴムラテックスの製造法
(請求項2)、前記の電解質を、脂肪族共役ジエン単量
体、または脂肪族共役ジエン単量体およびこれと共重合
可能なエチレン系不飽和単量体を含む単量体100重量
部に対し、0.1〜5重量部添加する請求項1または2
記載のゴムラテックスの製造法(請求項3)、および脂
肪族共役ジエン単量体100重量部、または脂肪族共役
ジエン単量体およびこれと共重合可能なエチレン系不飽
和単量体を含む単量体であって、全単量体に占める脂肪
族共役ジエン単量体の割合が70重量%以上である単量
体100重量部に対して、水を60〜200重量部用い
る請求項1、2または3記載のゴムラテックスの製造法
(請求項4)をその内容とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明においては、まず脂肪族共
役ジエン単量体100重量部、または脂肪族共役ジエン
単量体およびこれと共重合可能なエチレン系不飽和単量
体を含む混合物である単量体であって、全単量体に占め
る脂肪族共役ジエン単量体の割合が70重量%以上であ
る単量体100重量部と、好ましくは水60〜200重
量部、より好ましくは70〜150重量部の存在下にお
いて乳化重合を開始する。反応温度は30℃以上、好ま
しくは35℃〜80℃、より好ましくは40℃〜60℃
である。
【0012】本発明に用いる脂肪族共役ジエン単量体と
しては、1,3−ブタジエン、イソプレン、クロロプレ
ンなどがあげられるが、とくに1,3−ブタジエンが好
適である。
【0013】本発明に用いるエチレン系不飽和単量体と
しては、各種ビニル化合物、オレフィン系化合物があげ
られるが、とくにメタクリル酸エステル(たとえば、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチルなど)、アクリ
ル酸エステル(たとえば、アクリル酸メチル、アクリル
酸エチルなど)、芳香族ビニル(たとえば、スチレン、
αメチルスチレンなど)、またはそれらの核置換誘導体
(たとえば、ビニルトルエン、クロルスチレンなど)が
適当である。これらは、単独あるいは2種類以上の混合
物で使われる。
【0014】脂肪族共役ジエン単量体およびこれと共重
合可能なエチレン系不飽和単量体を含む全単量体に占め
る脂肪族共役ジエン単量体の割合は70重量%以上であ
り、70重量%未満では、重合物においてゴムとしての
性質が少なすぎて、強靭性を得ることができず好ましく
ない。
【0015】本発明に用いる重合開始剤としては、過硫
酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウムな
どの水溶性過硫酸、過酸化水素、クメンハイドロパーオ
キサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイドなどの
過酸化物を一成分とするレドックス系開始剤などを用い
ることができる。
【0016】乳化剤の使用量は、全単量体100重量部
に対して1〜4重量部が好ましい。粒子の表面の乳化剤
不足による、粒子同士の融着あるいは凝斥物の発生がな
いように保つため、乳化剤を重合途中に添加してもよ
い。使用される乳化剤としては、通常のゴム重合に使用
されるものであり、オレイン酸ナトリウムなどの脂肪酸
石ケン、または不均化ロジン酸カリウムなどの樹脂酸石
ケン、ラウリル硫酸ソーダ、ドデシルベンゼンスルホン
酸ソーダなどが例示される。
【0017】なお、メルカプタンなどの連鎖移動剤やア
リルメタアクリレートなどの架橋剤など、添加剤を使用
することは何ら制限されるものではない。
【0018】重合開始後、重合転化率が10〜70重量
%の範囲内で、好ましくは20〜60重量%の範囲内
で、重合体粒子を凝集させる力のある電解質として、蟻
酸、酢酸、プロピオン酸、しゅう酸、コハク酸、リンゴ
酸、クエン酸などのカルボキシル基を含む炭素数が6以
下の酸またはその塩、あるいは硫酸ナトリウムなどを単
独あるいはこれら2種以上組み合わせた混合物として、
1〜20重量%の水溶液の形で、全単量体100重量部
に対し固形分量で、電解質を0.1〜5重量部添加し、
ラテックス粒子の凝集肥大化を行う。重合転化率が10
重量%未満では、凝斥物が発生しやすく、操作上問題と
なる。また、重合転化率が70重量%をこえると、ゴム
ラテックスの粘度が高くなりすぎ、温度制御、混合攪拌
が困難になる。また、添加する電解質の量が0.1重量
部未満では、ラテックス粒子を0.1μm以上に凝集肥
大させることができなく、5重量部をこえると凝斥物が
発生しやすく、操作上問題となる。
【0019】ここで、重合転化率(重量%)は次式によ
って求められる値である。
【0020】
【数1】
【0021】式中の固形分濃度は次の方法により求め
る。重合機から、ラテックス約1gをあらかじめ秤量し
た軟膏缶(重量A)にサンプリングする。大気圧(760
mmHg)下でラテックスが発泡しなくなるまで放置
し、秤量する(重量B)。120℃に保った乾燥器に入れ
1時間乾燥後、秤量する(重量C)。
【0022】固形分濃度の値は、次式によって求められ
る。
【0023】
【数2】
【0024】電解質添加後、重合転化率が80重量%以
上になるまで混合攪拌を行うことにより、6〜14時間
で粒径が0.1μm以上のゴムラテックスが得られる。
ゴムラテックスの粘度を取り扱いできる範囲にするため
粒子を大きくすることができ、粒子の凝集肥大の度合い
は、重合途中に添加する電解質の部数を増やすことで制
御できる。このとき、ゴム重合工程における凝斥物は
0.2重量%以下である。
【0025】本発明によって製造されるゴムラテックス
は、合成ゴムとしてタイヤに使用したり、グラフト重合
を行うことにより、ABS樹脂、MBS樹脂などに使用
できる。
【0026】
【実施例】以下、実施例に基づき、本発明を説明する。
なお、本発明は実施例に記載されたものに限られるもの
ではない。実施例の結果を表1に示す。
【0027】実施例1 内部を真空に脱気した内容積3Lの耐圧重合機に、1,
3−ブタジエン 100重量部当たり、半硬化牛脂脂肪
酸カリウム 2.0重量部、リン酸三カリウム0.44
重量部、n−ドデシルメルカプタン 0.2重量部、硫
酸第一鉄 0.0014重量部、エチレンジアンミン4
酢酸・2ナトリウム 0.0023重量部、スルホキシ
ル酸ナトリウム・ホルムアルデヒド 0.2重量部、純
水 77重量部を投入し、混合攪拌し、40℃に昇温す
る。所定の温度に到達後、パラメンタンハイドロパーオ
キサイド 0.05重量部添加し、重合反応を開始す
る。4.5時間後、固形分濃度(SC)36.8重量
%、重合転化率46.2重量%の時点で、重合系内に硫
酸ナトリウム 0.74重量部添加した。13時間でS
C46.3重量%、重合転化率80.7重量%、粒径
0.118μm、凝斥物0.10重量%であった。凝斥
物の値は、凝斥物の重量が全単量体重量中に占める割合
を百分率で表す。
【0028】得られたゴムラテックスを塩化ナトリウム
で凝固し、ゴムクラムを作製し、ゲル分を測定した結
果、87.8重量%であり重合途中肥大を行わないゴム
ラテックスと同等の品質結果であった。
【0029】ゲル分は、固形分中のゲルの割合を百分率
で表したものである。ゲルの割合を求めるには、約5g
のゴムラテックスを凝固し、50℃で48時間真空乾燥
を行う。その固形分(約0.5g)を、あらかじめ秤量
した150メッシュの金網(重量A)に入れ秤量し(重
量B)、トルエンに48時間浸漬する。金網に残ったゲ
ルを105℃で30分間乾燥し、秤量する(重量C)。
ゲル分は次式で計算した。
【0030】
【数3】
【0031】実施例2 実施例1と同様の方法で重合開始から4.5時間後、S
C35.9重量%、重合転化率44.2重量%の時点で
硫酸ナトリウム 2.94重量部を添加するように変更
した。13時間でSC44.1重量%、重合転化率8
0.8重量%、粒子径0.257μm、凝斥物0.12
重量%であった。
【0032】実施例3 実施例1と同様の方法で重合開始から4.5時間後、S
C34.2重量%、重合転化率42.5重量%で、添加
する電解質をしゅう酸0.56重量部に変更した。12
時間でSC47.7重量%、重合転化率92.9重量
%、粒径0.102μm、凝斥物0.19重量%であっ
た。
【0033】実施例4 実施例1と同様の方法で重合温度を60℃に変更し、重
合開始から3時間後、SC42.5重量%、重合転化率
66.3重量%の時点で硫酸ナトリウム 0.74重量
部を添加するように変更した。8時間でSC47.7重
量%、重合転化率92.9重量%、粒径0.130μ
m、凝斥物0.20重量%であった。ゲル分は88.9
重量%であり、重合途中肥大を行わないゴムラテックス
と同等の品質結果であった。
【0034】実施例5 実施例1と同様の方法で重合開始から6時間後、SC4
4.6重量%、重合転化率69.3重量%の時点で硫酸
ナトリウム 0.74重量部を添加するように変更し
た。12時間でSC48.5重量%、重合転化率88.
7重量%、粒子径0.120μm、凝斥物0.15重量
%であった。
【0035】実施例6 実施例1と同様の方法で重合開始から3時間後、SC3
4.6重量%、重合転化率41.5重量%の時点で硫酸
ナトリウム 0.74重量部を添加するように変更し
た。12時間でSC47.4重量%、重合転化率84.
5重量%、粒子径0.117μm、凝斥物0.19重量
%であった。
【0036】実施例7 実施例1と同様の方法で純水を172重量部に変更し、
重合開始から6時間後、SC28.5重量%、重合転化
率64.7重量%の時点で硫酸ナトリウム 2.05重
量部を添加するように変更した。12時間でSC34.
8重量%、重合転化率88.8重量%、粒子径0.10
7μm、凝斥物0.02重量%であった。
【0037】比較例1 実施例1の方法で重合途中の電解質の添加を行わない場
合、SC49.3重量%、重合転化率86.5重量%、
粒径0.084μm、凝斥物0.12重量%であった。
ゲル分は88.9重量%であった。ラテックスの粘度は
40℃において、20ポイズであり、通常の取り扱いで
は困難な高粘度であった。
【0038】比較例2 実施例1の方法で重合開始前に硫酸ナトリウム 0.7
4重量部添加するように変更した。重合速度が遅くな
り、12時間目でSC44.6重量%、重合転化率7
3.5重量%であった。凝斥物は0.32重量%と増加
した。
【0039】比較例3 実施例1と同様の方法で重合開始から1時間後、SC1
4.3重量%、重合転化率9.9重量%で、硫酸ナトリ
ウム 0.74重量部を添加するように変更した。12
時間でSC46.1重量%、重合転化率80.0重量
%、粒径0.097μmであった。凝斥物1.04重量
%と増加した。
【0040】比較例4 1,3−ブタジエン 100重量部当たり、純水 13
0重量部、半硬化牛脂脂肪酸カリウム 0.18部、β
−ナフタリンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム
塩 0.18重量部、苛性ソーダ 0.063重量部、
n−ドデシルメルカプタン 0.3重量部、過硫酸カリ
ウム 0.18重量部を3L耐圧重合機に投入し、混合
攪拌し、65℃に昇温した。12時間後でSC20.6
重量%、重合転化率35.2重量%であった。さらに3
8時間でSC43.2重量%、重合転化率96.5重量
%、粒径0.200μm、凝斥物0.20重量%であっ
た。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明の方法よれば、0.1μm以上の
粒径のゴムラテックスを6〜14時間の短時間のうちに
製造でき、かつ凝斥物を副生しにくい効果がある。重合
反応開始前に電解質を添加する大粒径のゴムラテックス
製造法に比べ、重合時間を著しく短時間にすることがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三谷 寅五郎 兵庫県高砂市曽根町829−4 Fターム(参考) 4J011 KA29 KB07 KB08 KB14 4J100 AB02Q AB03Q AB04Q AB08Q AL03Q AS02P AS03P AS07P CA01 CA04 EA09 FA02 FA20 JA29

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族共役ジエン単量体、または脂肪族
    共役ジエン単量体およびこれと共重合可能なエチレン系
    不飽和単量体を含む単量体であって、全単量体に占める
    脂肪族共役ジエン単量体の割合が70重量%以上である
    単量体を乳化重合しゴムラテックスを製造する方法にお
    いて、重合反応中の重合転化率10〜70重量%の範囲
    で電解質を添加することを特徴とするゴムラテックスの
    製造法。
  2. 【請求項2】 前記の電解質が、カルボキシル基を含む
    炭素数が6以下の酸またはその塩、あるいは硫酸ナトリ
    ウムの単独または2種以上の混合物である請求項1記載
    のゴムラテックスの製造法。
  3. 【請求項3】 前記の電解質を、脂肪族共役ジエン単量
    体、または脂肪族共役ジエン単量体およびこれと共重合
    可能なエチレン系不飽和単量体を含む単量体100重量
    部に対し、0.1〜5重量部添加する請求項1または2
    記載のゴムラテックスの製造法。
  4. 【請求項4】 脂肪族共役ジエン単量体100重量部、
    または脂肪族共役ジエン単量体およびこれと共重合可能
    なエチレン系不飽和単量体を含む単量体であって、全単
    量体に占める脂肪族共役ジエン単量体の割合が70重量
    %以上である単量体100重量部に対して、水を60〜
    200重量部用いる請求項1、2または3記載のゴムラ
    テックスの製造法。
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