JPH0832731B2 - 大粒径ブタジエン系重合体ラテツクスの製造方法 - Google Patents

大粒径ブタジエン系重合体ラテツクスの製造方法

Info

Publication number
JPH0832731B2
JPH0832731B2 JP61192517A JP19251786A JPH0832731B2 JP H0832731 B2 JPH0832731 B2 JP H0832731B2 JP 61192517 A JP61192517 A JP 61192517A JP 19251786 A JP19251786 A JP 19251786A JP H0832731 B2 JPH0832731 B2 JP H0832731B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particle size
polymer latex
weight
butadiene
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61192517A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6348313A (ja
Inventor
久仁臣 小林
克己 黒須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP61192517A priority Critical patent/JPH0832731B2/ja
Publication of JPS6348313A publication Critical patent/JPS6348313A/ja
Publication of JPH0832731B2 publication Critical patent/JPH0832731B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は平均粒子径が大きく、耐水性の改善されたブ
タジエン系重合体ラテックスの製造方法に関する。
(従来の技術) 大粒径のポリブタジエンラテックス等は従来からABS
樹脂等の製造に使用されている。
乳化重合により大粒径重合体ラテックスを製造する方
法としては、(1)重合系に無機電解質を添加する方
法、(2)乳化剤の使用量は少なくする方法、(3)重
合時の系のpHを下げる方法、(4)重合後にラテックス
を化学的または機械的に粒子を合体させる方法等が従来
から知られている。しかしこれらの手段のうち(1)で
はラテックスフィルムの耐水性を悪化させ、(2)、
(3)では重合時の重合体ラテックスの安定性が悪く実
用上支障が出ることが多く、(4)では粒子径のコント
ロールが難しいという欠点があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は耐水性の優れた大粒径重合体ラテック
スを安定性よく製造する方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) かくして本発明によれば、1,3−ブタジエンまたは1,3
−ブタジエンとスチレンの混合物を水性媒体中でラジカ
ル重合せしめて、平均粒子径が0.2〜0.4μの重合体ラテ
ックスを製造するに際し、該単量体を、無機電解質を使
用せずに、重合開始時に単量体100重量部当たり2重量
部以下の乳化剤及び40〜80重量部の水を使用しかつ、予
め製造された小粒径の重合体ラテックスの存在下に、水
溶性過硫酸塩またはヒドロペルオキシド類を用いて重合
せしめることを特徴とする大粒子径ブタジエン系重合体
ラテックスの製造方法が提供される。
本発明方法では吸湿性の無機電解質を使用しないの
で、得られたブタジエン系重合体ラテックスを用いるこ
とにより耐水性の優れたフィルムの製造が可能となる。
本発明方法の特徴は無機電解質を全く使用せずに、重
合開始時に乳化剤を単量体100重量部当り2重量部以下
使用し、かつ予め製造された小粒径の重合体ラテックス
の存在下に水性媒体中で1,3−ブタジエンまたは1,3−ブ
タジエンとスチレンの混合物をラジカル重合させること
にある。
本発明に使用される予め製造された重合体ラテックス
は通常の乳化重合で得られる重合体ラテックスであれば
特に制限されないが、好ましい重合体ラテックスとして
は、ポリブタジエン、ポリスチレン、スチレン−ブタジ
エン共重合体(ゴム状、樹脂状のいずれであってもよ
い)、アクリル酸エステル(共)重合体あるいはメタク
リル酸エステル(共)重合体等のラテックスが挙げられ
る。これらの重合体ラテックスはブタジエンまたはブタ
ジエンとスチレンの重合の途中で重合系に添加すること
もできるが、重合開始時より系に存在させることが好ま
しい。
(発明の効果) 本発明における予め製造された重合体ラテックスの存
在下に該単量体を乳化重合させて、粒径を大きくする方
法は通常のシード重合とは異なり、重合体ラテックスは
ラテックス粒子合体(アグロメレーション)助剤的役割
を果している。従って粒子径を大きくする為には重合体
ラテックスの使用量が少ないと効果がなく、通常単量体
100重量部当り3〜20重量部の範囲が好ましく、さらに
好ましくは5〜15重量部の範囲である。使用する該重合
体ラテックスの粒子径については最終のブタジエン系重
合体ラテックスの粒径より小さいことを除けば特に制限
はないが、実用上0.05μ〜0.2μが適している。
本発明において重合開始時に使用される水の量は、単
量体100重量部当り40〜80重量部であり、好ましくは50
〜70重量部である。水が40重量部より少ないと重合系が
不安定となり凝固物の発生が多く、80重量部以上になる
と粒子径を大きくすることが困難となる。
本発明において重合開始時に使用される乳化剤の量は
単量体100重量部当り通常0.3〜2.0重量部であり、好ま
しくは0.5〜1.0重量部である。0.3重量部より少ないと
重合速度の低下と重合系の安定性の低下を招く。また、
2.0重量部を越えると粒子径が小さくなり好ましくな
い。乳化剤としては不均化ロジン酸、あるいはオレイン
酸、ステアリン酸などの高級脂肪酸のアルカリ金属塩を
単独または組み合せて用いることができる。本発明にお
いては乳化安定剤としてのナフタリンスルホン酸ソーダ
のホルマリン縮合物の使用は必要がなく、本発明の特徴
である重合体ラテックスの存在下に重合せしめることに
より安定に大粒径ラテックスを製造することができる。
重合開始剤は、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、
過硫酸アンモニウムなどの水溶性過硫酸;クメンハイド
ロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロハ
ーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイドなど
のヒドロペンオキシド類が用いられる。反応温度につい
て40℃〜70℃で目的とするラテックスが得られる。
なおメルカプタン等の連鎖移動剤を使用することは何
ら制限されるものではない。
従来無機電解質なしではラテックスの大粒径化が困難
であったものが、本発明方法により容易に大粒径化を行
うことができ、耐水性が改善されたラテックスが得られ
る。本発明のラテックスは接着剤、缶シールなどのシー
リング材、ABS樹脂のようなグラフト重合によって得ら
れる耐衝撃性樹脂のゴム成分として用いることができ
る。
(実施例) 以下に実施例により本発明を具体的に説明する。な
お、実施例及び比較例中の部数及び%はとくに断りのな
いかぎり重量基準である。また重合体ラテックスの粒径
は電子顕微鏡写真より求めたものである。
実施例1〜9 第1表記載の重合処方に従って、オートクレーブ中に
水、ブタジエンまたはブタジエンとスチレン、乳化剤そ
の他の重合薬剤を仕込み、60℃で55〜68時間の範囲で重
合を行った。結果を第1表に併記した。
〔測定方法〕
(1)凝固物量―一定量の重合体ラテックスを100メッ
シュのSUB製金網で過し、金網上に残存した重合体の
乾燥重量を重合体ラテックスの乾燥全固形分重量に対す
るパーセントで表示した。
(2)フィルム耐水性―重合体ラテックスをガラス板上
に流延し、25℃で一昼夜乾燥して膜厚0.3mm前後の皮膜
を作り、これを30℃の水中に浸漬して1時間後の白化の
程度を、白化しないを○、やや白化を△、白化を×とし
表示した。
第1表の結果は、無機塩を使用しないで大粒径のブタ
ジエン重合体ラテックス及びスチレン−ブタジエン共重
合体ラテックスが安定に製造され、これらの重合体ラテ
ックスを用いたフィルムは耐水性が極めて優れいること
を示している。
比較例1〜3 第2表の重合処方に従って、重合体ラテックスを使用せ
ず、無機電解質を用いてブタジエン重合体ラテックスを
製造した。結果を第2表に併記する。
第2表の結果から、重合体ラテックスを使用しなくて
も、無機電解質の使用により大粒径ブタジエン重合体ラ
テックスの製造は可能であるが、凝固物の発生も多く、
またフィルムの耐水性が劣ることが分る。また、無機電
解質及び重合体ラテックスを使用しない場合には大粒径
のラテックスは得られない。
比較例4、5 イオン交換水の量を35部、100部にすること以外は実
施例1と同様に重合を行った。結果を第3表に併記す
る。
実施例12 過硫酸カリウムに代えてクメンハイドロパーオキサイ
ドを用いること以外は実施例1と同様に重合を行った。
結果を第3表に併記する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1,3−ブタジエンまたは1,3−ブタジエンと
    スチレンとの混合物を水性媒体中でラジカル重合せしめ
    て、平均粒子径が0.2〜0.4μの重合体ラテックスを製造
    するに際し、該単量体を、無機電解質を使用せずに、重
    合開始時に単量体100重量部当たり2重量部以下の乳化
    剤及び40〜80重量部の水を使用しかつ、予め製造された
    小粒径の重合体ラテックスの存在下に、水溶性過硫酸塩
    またはヒドロペルオキシド類を用いて重合せしめること
    を特徴とする大粒子径ブタジエン径重合体ラテックスの
    製造方法。
JP61192517A 1986-08-18 1986-08-18 大粒径ブタジエン系重合体ラテツクスの製造方法 Expired - Fee Related JPH0832731B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61192517A JPH0832731B2 (ja) 1986-08-18 1986-08-18 大粒径ブタジエン系重合体ラテツクスの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61192517A JPH0832731B2 (ja) 1986-08-18 1986-08-18 大粒径ブタジエン系重合体ラテツクスの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6348313A JPS6348313A (ja) 1988-03-01
JPH0832731B2 true JPH0832731B2 (ja) 1996-03-29

Family

ID=16292600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61192517A Expired - Fee Related JPH0832731B2 (ja) 1986-08-18 1986-08-18 大粒径ブタジエン系重合体ラテツクスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0832731B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0236242A (ja) * 1988-07-27 1990-02-06 Katetsukusu:Kk 硅酸イオンに対応するsbrラテックス及びsbrラテックス材
WO1994007923A1 (en) * 1992-09-28 1994-04-14 Nippon Zeon Co., Ltd. Latex of diene polymer particles, process for producing the latex, and process for producing rubber-containing thermoplastic resin from said polymer particles
JP2000319329A (ja) * 1999-05-07 2000-11-21 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd ゴムラテックスの製造法
CN110642981B (zh) * 2019-10-27 2023-04-11 天津大沽化工股份有限公司 一种用于制备超韧abs树脂的聚丁二烯乳液的制备方法
CN111647108A (zh) * 2020-05-22 2020-09-11 浙江维泰橡胶有限公司 一种应用于丁苯橡胶的皂液配制工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6348313A (ja) 1988-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4056501A (en) Cationic structured-particle latexes
US3784498A (en) Process for preparing low emulsifier synthetic latex
US4017442A (en) Structured-particle latexes
US4623678A (en) Method for shear coagulation of latex resins
KR100988962B1 (ko) 중합율이 높으면서 응고물 함량이 저감된 대구경 고무질 중합체 라텍스 제조용 소구경 고무질 중합체 라텍스의 제조 방법
JPH0250923B2 (ja)
EP0213947A2 (en) Graft copolymer, process for its production and composition containing it
JP3151050B2 (ja) 安定なブタジエンポリマー・ラテックス
US4812550A (en) Preparation of latices
JPH0832731B2 (ja) 大粒径ブタジエン系重合体ラテツクスの製造方法
JPS6139324B2 (ja)
KR100409073B1 (ko) 안정성이 우수한 고무라텍스의 제조방법
EP1101775A1 (en) Process for producing rubber latex
EP1329464B1 (en) Agglomeratable rubber latex
JP2576059B2 (ja) 共重合体ラテツクスの製造方法
US4764557A (en) Moulding compositions of uniform particle size and improved thermal stability
EP0192152B1 (de) Formmassen mit einheitlicher Korngrösse und verbesserter Thermostabilität
KR100380016B1 (ko) 소구경고무라텍스제조방법
KR920005670B1 (ko) 내충격성이 우수한 열가소성 수지 제조에 적합한 고무 라텍스의 제조법
JPH0553808B2 (ja)
JP3109284B2 (ja) 水性マスキング用ラテックス
NO149663B (no) Vandig, kollodial disperson av kationisk strukturert partikkel-lateks, samt fremgangsmaate for fremstilling av en slik
JP2857208B2 (ja) ラテックスの製造方法
JPS59210917A (ja) ポリクロロプレンラテツクスの製造方法
JP3275979B2 (ja) ジエン系重合体ラテックスの肥大化方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees