JP2000319327A - 星形構造を有するポリマーを含有する組成物、該ポリマー及びそれらの用途 - Google Patents

星形構造を有するポリマーを含有する組成物、該ポリマー及びそれらの用途

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 睫毛のカーリングを良好にできるマスカラ組
成物及び該組成物に用いて好適なポリマーを提供する。 【解決手段】 A-[(M1)p1-(M2)p2・・・(Mi)
pj] [上式中:Aは「n」の官能性を有する多官能中心を表
し、nは2以上の整数であり;[(M1)p1-(M2)p2
・・・(Mi)pj]は、「分枝」としても知られ、重合指標
pjを有する同一又は異なったモノマーMiが重合して
なるポリマー鎖を表し、各分枝は同一でも異なっていて
もよく、前記中心Aに共有結合的にグラフトしており;
iは1以上であり、pjは2以上である]によって表さ
れる「星型」構造を有するポリマーを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生理的に許容可能
な媒体中に、高度に特定的な規則構造を有する少なくと
も1つのポリマーを含有してなる組成物、特に化粧品用
組成物に関する。これらの組成物は、ケラチン繊維のケ
ア又はメークアップの分野において、特に睫毛又は髪の
ためのマスカラ組成物として、特定の用途が見出されて
いる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】少なく
とも1つのワックスを含有するマスカラ組成物を生産す
ることが通常行われている。しかし、そのような組成物
でメークアップすると、非常に平凡で、乾燥直後に割れ
る薄い皮膜が形成されることに反映される不均一な皮膜
が睫毛上に形成される結果となるため、ワックスは決し
て単独では用いられていない。
【0003】また、例えば国際公開96/36323号
及び国際公開96/33690号によれば、マスカラ組
成物においてワックスと皮膜形成ポリマーを組み合わせ
ることも知られている。しかし、そのような組み合わせ
では、睫毛に良好なカーリング性を付与したり睫毛に厚
いメークアップを形成することができなかった。
【0004】例えば欧州特許出願公開第557196号
及び欧州特許出願公開第639371号において、皮膜
形成ポリマーと組み合わせてワックスのマイクロディス
パージョンを含有するマスカラ組成物もまた提供されて
いる。しかし、このような組成物では、睫毛に厚いメー
クアップをもたらすことができず、マスカラは高い負荷
を有していない。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
出願人会社は、驚いたことに、また予期せぬことに、特
定の規則構造を示す高度に特定的なポリマーを使用する
と、睫毛のカーリングを改善することができ、しかも該
カーリング特性が瞬時的で長く持続する、睫毛等のケラ
チン繊維に適用可能な組成物を得ることができることを
知見した。
【0006】よって、本発明の主題事項は、次の式
(I): A-[(M1)p1-(M2)p2・・・(Mi)pj] [上式中: − Aは「n」の官能性(functionality)を有する多官
能中心(polyfunctional centre)を表し、nは2以上の
整数であり; − [(M1)p1-(M2)p2・・・(Mi)pj]は、「分枝
(branch)」としても知られ、重合指標(polymerization
index)pjを有する同一又は異なったモノマーMiが重
合してなるポリマー鎖を表し、各分枝は同一でも異なっ
ていてもよく、前記中心Aに共有結合的にグラフトして
おり; − iは1以上であり、pjは2以上である]によって
表される「星型」構造を有するポリマーであって、該ポ
リマーが一又は複数のモノマーMiを含有し、その対応
するホモポリマーが、約10℃以上、好ましくは15℃
以上、さらに好ましくは20℃以上のTgを示し;この
又はこれらのモノマーMiが、モノマーの全重量に対し
て約45重量%の最小量、好ましくは55〜99重量%
の量、さらに好ましくは75〜95重量%の量で、最終
ポリマー中に存在しているものにある。
【0007】本発明の他の主題事項は、生理学的に許容
可能な媒体中に、上述した少なくとも1つポリマーを含
有してなる組成物にある。
【0008】本発明の他の主題事項は、ケラチン繊維、
特に睫毛及び/又は髪の美容処理方法であって、上述し
た化粧品用組成物を、ケラチン繊維に適用することから
なることを特徴とする美容処理方法にある。
【0009】本発明の他の主題事項は、得られる睫毛の
カーリングを改善するために、睫毛に適用される化粧品
組成物における上述の少なくとも1つのポリマーの使
用、つまり、上述した少なくとも1つポリマーからな
り、睫毛に適用される化粧品用組成物に使用されて、得
られる睫毛のカーリングを改善するための薬剤にある。
【0010】本発明に係る組成物は、軽いテクスチャー
を示し、一日中つけていても非常に快適である。これら
組成物は、適用される基体に良好に付着する。これら組
成物は、水に対して良好な耐性を示し、通常のメークア
ップ除去剤、特に油性ベースのものを使用して簡単に除
去することができる。
【0011】よって、本発明に係る組成物は、一般的に
次の式(I): A-[(M1)p1-(M2)p2・・・(Mi)pj] [上式中: − Aは「n」の官能性を有する多官能中心を表し、n
は2以上、好ましくは4〜10の整数であり; − [(M1)p1-(M2)p2・・・(Mi)pj]は、「分
枝」としても知られ、重合指標pjを有する同一又は異
なったモノマーMiが重合してなるポリマー鎖を表し、
各分枝は同一でも異なっていてもよく、前記中心Aに共
有結合的にグラフトしており; − iは1以上、好ましくは2〜10であり; − pjは2以上、好ましくは10〜20000であ
る]によって表すことのできる「星型」構造を有する有
するポリマーを含有する。
【0012】ポリマー鎖は、好ましくは500以上で2
000000までとできる範囲の分子量を有するブロッ
クの形態で提供される。好ましい実施態様において、本
発明で使用されるポリマーは、「リビング」ラジカル重
合としても知られている制御ラジカル重合(controlled
radical polymerization)により調製することができ
る。この技術により、特に従来のラジカル重合に固有の
制約を克服することが可能である。すなわち形成される
ポリマー鎖の長さを制御して、ブロック構造体を得るこ
とができる。
【0013】制御ラジカル重合により、成長ラジカル種
が不活性化される反応、特に停止段階を低減させること
ができるが、この反応は通常のラジカル重合反応では不
可逆的かつ非制御的な形でポリマー鎖の成長を妨害する
ものである。停止反応の確率を低減するために、低解離
エネルギーの結合により、いわゆる「休眠(dormant)」
活性種を形成することにより、成長ラジカル種を一時的
かつ可逆的な形でブロックすることがなされる。
【0014】特にC-ONR型の結合(ニトロキシルとの
反応)を使用する可能性を挙げることができる;これ
は、特に巨大分子(Macromolecules),1997,第30巻,4238-
4242頁に刊行されている「ニトロキシ-官能化ターミネ
ータを使用するアニオン重合によるニトロキシ-官能化
ポリブタジエンの合成(Synthesis of nitroxy-function
alized polybutadiene by anionic polymerization usi
ng a nitroxy-functionalized terminator)」の文献で
例証されている。
【0015】また、(金属/リガンド錯体の存在下にお
いて)C-ハライド型の結合を使用する可能性も挙げるこ
とができる。そして、これは、ATRPなる略称でも知
られている原子移動ラジカル重合として記述されてい
る。この種の重合により、形成されるポリマーの質量が
制御され、鎖の重量による多分散系指標(polydispersit
y index)が低くなる。
【0016】原子移動ラジカル重合は、一般的に: − 一又は複数のラジカル的に重合可能なモノマーを、 − 少なくとも1つのラジカル的に移動可能な原子又は
基を有する開始剤と、 − 開始剤と「休眠」ポリマー鎖と共に、還元段階に関
与可能な遷移金属を含んでなる化合物と、 − 窒素(N)、酸素(O)、リン(P)又は硫黄(S)を含有
し、遷移金属を含んでなる前記化合物にσ結合を介して
配位結合可能な化合物、又は炭素原子を含んでなり、遷
移金属を含んでなる前記化合物にπ又はσ結合を介して
配位結合可能な化合物から選択することができるリガン
ドと、の存在下において重合させることにより実施さ
れ、生成中におけるポリマーと遷移金属を含んでなる前
記化合物との間の直接結合の生成が回避させる。
【0017】この方法は、特に国際公開97/1824
7号に例証されており、その教示は、本発明の範囲に入
るポリマーの調製の際に当業者により参照され得る。モ
ノマー、開始剤(類)、遷移金属を含む化合物(類)及びリ
ガンド(類)の種類及び量は、当業者であれば、所望され
る結果に従って自身の知識全体に基づき選択するであろ
う。
【0018】特にモノマー「M」は、次の式:
【化2】 [上式、R、R、R及びRは互いに独立して: − 水素原子; − ハロゲン原子; − 一又は複数の-OH基及び/又は一又は複数のハロ
ゲンで置換されていてもよい、1〜20、好ましくは1
〜6、さらに好ましくは1〜4の炭素原子を有する直鎖
状又は分枝状のアルキル基; − 一又は複数のハロゲンで置換されていてもよい、2
〜10、好ましくは2〜6、さらに好ましくは2〜4の
炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルケニル又はア
ルキニル基; − 一又は複数のハロゲン、窒素、硫黄又は酸素原子で
置換されていてもよい、3〜8の炭素原子を有する環状
の炭化水素性(hydrocarbonaceous)(シクロアルキル)
基; − ヘテロサイクリル、アリール、付加的なR基で第
4級化されていてもよい、NR 、YP(=Y)
、YPR 、P(=Y)R 、PR 、NR
SO、OSO、SO、SOR
環状NC(=Y)R、YC(=Y)R、C(=Y)NR
、C(=Y)R、CNであって、 − YはO、S又はNR(好ましくはO)を表し、 − Rは直鎖状又は分枝状で1〜20の炭素原子を有
するアルキル、アルキルチオ又はアルコキシ基;OH
基;M'がアルカリ金属であるOM'基;アリールオキシ
基又はヘテロサイクリルオキシ基を表し; − RとRは互いに独立して、H又は直鎖状又は分
枝状で1〜20の炭素原子を有するアルキル基を表し;
とRは結合して、2〜7、好ましくは2〜5の炭
素原子を有するアルキレン基を形成可能であり; − RはH、直鎖状又は分枝状で1〜20の炭素原子
を有するアルキル基又はアリール基を表す、ものから選
択される基; − -COOR基であって、Rが直鎖状又は分枝状で、
1〜20、好ましくは1〜6の炭素原子を有するアルキ
ル基であり、一又は複数のハロゲンで置換されていても
よいもの; − -CONHR'基であって、R'が水素、又は飽和又
は不飽和、直鎖状又は分枝状で1〜20、好ましくは1
〜6の炭素原子を有する炭化水素性基であり、一又は複
数のハロゲン、窒素及び/又は酸素で置換されていても
よいもの; − -OCOR''基であって、R''が水素、又は飽和又
は不飽和、直鎖状又は分枝状で、1〜20の炭素原子を
有する炭化水素性基であり、一又は複数のハロゲン、窒
素及び/又は酸素で置換されていてもよいもの; − Rが、直鎖状又は分枝状で1〜20の炭素原子を有
するアルキル、アルキルチオ、アルコキシ、アリールオ
キシ又はヘテロサイクルオキシ基である、-OCO-R-
シロキサン基、-COOR-シロキサン基、-CONHR-
シロキサン基、-R-シロキサン基等の基である、少なく
とも1つのケイ素原子を含有する基;から選択される]
に相当するエチレン性不飽和を有するラジカル重合可能
な化合物から、単独で又は混合物として選択することが
できる。
【0019】「シロキサン」という用語は、R及びR
が互いに独立して、水素;ハロゲン;飽和又は不飽
和、直鎖状又は分枝状で1〜36の炭素原子を有し、一
又は複数のハロゲン、窒素及び/又は酸素で置換されて
いてもよい炭化水素性基;又は1〜20の炭素原子を有
する環状の炭化水素性基を示し、nが1以上である、(-
SiRO-)単位を有する化合物を意味すると理
解されるものである。特に、1〜200、好ましくは1
00未満の繰り返し単位を有するポリジメチルシロキサ
ン類(PDMS)を挙げることができる。
【0020】さらに、R及びRは互いに結合して、
一又は複数のハロゲン及び/又は酸素及び/又は窒素及
び/又は1〜6の炭素原子を有するアルキル基で置換可
能な式(CH)の環を形成することもできる。
【0021】「アリール」又は「ヘテロサイクリル」と
いう用語は、従来技術である国際公開第97/1824
7号において説明され、当業者に一般的に理解されてい
る定義のものを意味すると理解されるものである。
【0022】好ましくは、モノマーMは: − 直鎖状、分枝状又は環状の脂肪族アルコール類、及
び/又は芳香族アルコール類、好ましくはC-C20
アルコール類から得られるアクリル酸又はメタクリル酸
のエステル類、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)
アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル又はte
rt-ブチル-(メタ)アクリラート; − C-Cヒドロキシアルキル(メタ)アクリラート
類、例えば2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリラート又
は2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリラート; − ヒドロキシル又はエーテル末端を有するエチレング
リコール、ジエチレングリコール又はポリエチレングリ
コール(メタ)アクリラート類; − 直鎖状又は分枝状のC-C10又は環状のC-C
脂肪族アルコール類、及び/又は芳香族アルコール
類、好ましくはC-Cアルコール類から得られるビ
ニル、アリル又はメタリルのエステル類、例えば酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル又はtert-
ブチル安息香酸ビニル; − N-ビニルピロリドン;ビニルカプロラクタム;1
〜6の炭素原子を有するビニル-N-アルキルピロール
類;ビニルオキサゾール類;ビニルチアゾール類;ビニ
ルピリミジン類;ビニルイミダゾール類;及びビニルケ
トン類; − 直鎖状、分枝状又は環状の脂肪族アミン類、及び/
又は芳香族アミン類、好ましくはC-C20アミン類
から得られる(メタ)アクリルアミド類、例えばtert-ブ
チルアクリルアミド;及び(メタ)アクリルアミド類、例
えばアクリルアミド、メタクリルアミド又はジ(C-C
)アルキル(メタ)アクリルアミド類; − オレフィン類、例えばエチレン、プロピレン、スチ
レン又は置換されたスチレン; − フッ化又は過フッ化されたアクリル又はビニルのモ
ノマー、特にペルフルオロアルキル単位を有する(メタ)
アクリル酸エステル類; − 遊離、又は部分的もしくは完全に中和された、又は
部分的もしくは完全に第4級化された形態で、アミン官
能基を有するモノマー、例えばジメチルアミノエチル
(メタ)アクリラート、ジメチルアミノエチルメタクリル
アミド、ビニルアミン、ビニルピリジン又はジアリルジ
メチルアンモニウムクロリド; − 環状のスルホン類(プロパン-スルホン)により、又
は移動性ハライド(mobilehalide)(例えば、クロロ酢酸
ナトリウム)を含有するカルボン酸のナトリウム塩によ
り、アミン官能基を有するエチレン性不飽和を有するモ
ノマーを、部分的又は完全に第4級化して得られるスル
ホベタイン類又はカルボキシベタイン類; − シリコーンを含有する(メタ)アクリラート類又は
(メタ)アクリルアミド類、特にシロキサン単位を有する
(メタ)アクリル酸エステル類; − それらの混合物;からなる群から選択することがで
きる。
【0023】特に好ましいモノマーは: − 直鎖状又は分枝状の脂肪族アルコール類、好ましく
はC-C20アルコール類から得られる(メタ)アクリ
ル酸エステル類; − ペルフルオロアルキル単位を有するC-C20(メ
タ)アクリル酸エステル類; − シロキサン単位を有するC-C20(メタ)アクリ
ル酸エステル類; − 直鎖状、分枝状又は環状の脂肪族アミン類、及び/
又は芳香族アミン類、好ましくはC-C20アミン類
から得られる(メタ)アクリルアミド類、例えばtert-ブ
チルアクリルアミド;又は(メタ)アクリルアミド類、例
えばアクリルアミド、メタクリルアミド又はジ(C-C
)アルキル(メタ)アクリルアミド類; − 直鎖状又は分枝状のC-C10又は環状のC-C
脂肪族アルコール類から得られるビニル、アリル又は
メタリルのエステル類; − ビニルカプロラクタム; − 置換されていてもよいスチレン; − それらの混合物; から選択される。
【0024】本発明において、開始剤は、重合によりラ
ジカル的に移動可能な少なくとも2つの原子及び/又は
基を有する任意の化合物、特に分子又は重合化合物であ
ってよい。開始剤は、特にラジカル重合、重縮合、アニ
オン又はカチオン重合、又は開環により得ることのでき
るポリマー又はオリゴマーであってよい。前記移動可能
な原子及び/又は基は、ポリマー鎖の末端に位置するも
のでも又は骨格に沿って位置するものであってよい。
【0025】特に、次の式: − R11CO-X; − R11 12 13 C-(RX)、 [ここで、x、y及びzは0〜4の範囲の整数を表し、
tは1〜4の範囲の整数を表し、x+y+z=4-tであ
る]; − R13 -(RX)(6つの炭素を有する飽和し
た環)、[ここで、xは7〜11の範囲の整数を表し、y
は1〜5の範囲の整数を表し、x+y=12である]; − R13 -(RX)(6つの炭素を有する不飽和
の環)、[ここで、xは0〜5の範囲の整数を表し、yは
1〜6の範囲の整数を表し、x+y=6である]; − -[-(R11)(R12)(R13)C-(RX)-]、 [ここで、nは1以上である]で、環状又は直鎖状のも
の; − -[-(R12)(RX)-R11-]、 [ここで、xは0〜6の範囲の整数を表し、yは1〜6
の範囲の整数を表し、nは1以上であり、x+y=4又は
6である]で、環状又は直鎖状のもの; − -[-(R12)(RX)-R11-]、 [ここで、xは0〜12の範囲の整数を表し、yは1〜
12の範囲の整数を表し、nは1以上であり、x+y=1
0又は12である]で、環状又は直鎖状のもの; − R111213Si-X、 − -[OSi(R11)(RX)]、 [ここで、x及びyは0〜2の範囲の整数を表し、nは
1以上であり、x+y=2である]で、環状又は直鎖状の
もの; − R1112N-X、 − R11N-X、 − (R11)P(O)-X3−x、 [ここで、x及びyは0〜2の範囲の整数を表し、x+y
=5である]; − (R11O)P(O)-X3−x、 [ここで、x及びyは0〜2の範囲の整数を表し、x+y
=5である]; − -[(R11)P(O)(O-RX)-]、 [ここで、xは0〜4の範囲の整数を表し、yは1〜5
の範囲の整数を表し、zは0〜2の範囲の整数を表し、
tは0〜3の範囲の整数を表し、nは1以上である]
で、環状又は直鎖状のもの;で、 − R、R11、R12及びR13は互いに独立して、
水素又はハロゲン原子;直鎖状又は分枝状で、1〜2
0、好ましくは1〜10、さらに好ましくは1〜6の炭
素原子を有するアルキル基;3〜8の炭素原子を有する
シクロアルキル基;-C(=Y)R、-C(=Y)NR
又は-R Si基(RないしRは上述した定義を参
照);-COCl;-OH;-CN;2〜20、好ましくは
2〜6の炭素原子を有するアルケニル又はアルキニル
基;オキシラニル(oxiranyl)又はグリシジルで置換され
たアルキレン又はアルケニレン基又はオキシラニル又は
グリシジル基;アリール、ヘテロサイクリル、アラルキ
ル又はアラルケニル基;又は水素原子の全部又は一部が
フッ素、塩素又は臭素等のハロゲン原子、又は1〜4の
炭素原子を有するアルコキシ基、又はアリール、ヘテロ
サイクリル、-C(=Y)R、-C(=Y)NR、オキ
シラニル又はグリシジル基で置換された、1〜6の炭素
原子を有するアルキル基を表し; − Xは、Cl、Br又はI等のハロゲン原子、又は-
OR'、-SR、-SeR、-OC(=O)R'、-OP(=O)
R'、-OP(=O)(OR')、-OP(=O)OR'、-O-N
R'、-S-C(=S)NR'、-CN、-NC、-SCN、
-CNS、-OCN、-CNO及び-N基を表し、ここ
で、R'は一又は複数のハロゲン原子、特にフッ素及び
/又は塩素原子で置換されていてもよく、1〜20の炭
素原子を有するアルキル基を表し、Rは直鎖状又は分枝
状で、1〜20、好ましくは1〜10の炭素原子を有す
るアルキル又はアリール基を表し、さらに-NR'
は、2つのR'基が結合して、5-、6-又は7員の複素
環を形成する、環状基(cyclic group)を表すことができ
るもの、の一つに相当する化合物を挙げることができ
る。好ましくは、Xはハロゲン原子、特に塩素又は臭素
原子を表す。
【0026】開始剤は、好ましくは次の式: − R13 -(RX)(6つの炭素を有する飽和し
た環)、 [ここで、xは7〜11の範囲の整数を表し、yは1〜
5の範囲の整数を表し、x+y=12である]; − -[-(R12)(RX)-R11-]、 [ここで、xは0〜6の範囲の整数を表し、yは1〜6
の範囲の整数を表し、nは1以上であり、x+y=4又は
6である]で、環状又は直鎖状のもの; − -[OSi(R11)(RX)]、 [ここで、x及びyは0〜2の範囲の整数を表し、nは
1以上であり、x+y=2である]で、環状又は直鎖状の
もの;の化合物から選択される。
【0027】開始剤として、特に次の化合物: − オクタ(2-イソブチリルブロミド)オクタ(tert-ブ
チル)カリックス(8)アレーン、 − オクタ(2-プロピオニルブロミド)オクタ(tert-ブ
チル)カリックス(8)アレーン、及び − ヘキサキス(α-ブロモメチル)ベンゼン、を挙げる
ことができる。
【0028】「休眠」ポリマー鎖及び開始剤と共に、還
元段階に関与可能な遷移金属を含有する化合物は、式: Mn+X' [上式中: − MはCu、Au、Ag、Hg、Ni、Pd、Pt、
Rh、Co、Ir、Fe、Ru、Os、Re、Mn、C
r、Mo、W、V、Nb、Ta及びZnから選択するこ
とができ; − X'はハロゲン(特に臭素又は塩素)、OH、(O)
1/2、1〜6の炭素原子を有するアルコキシ基、(S
)1/2、(PO)1/3、(HPO)1/2、(H
PO)、トリフラート、ヘキサフルオロホスファー
ト、メタンスルホナート、アリールスルホナート、Se
R、CN、NC、SCN、CNS、OCN、CNO、N
及びR'CO基で、Rが直鎖状又は分枝状で1〜2
0、好ましくは1〜10の炭素原子を有するアルキル又
はアリール基を表し、R'がH、又は直鎖状又は分枝状
で1〜6の炭素原子を有するアルキル基、又は一又は複
数のハロゲン原子、特にフッ素及び/又は塩素原子で置
換されていてもよいアリール基を示すことができ; − nは金属の電荷である]に相当するものから選択す
ることができる。
【0029】好ましくは、Mが銅又はルテニウムを表
し、X'が臭素又は塩素を表すものが選択される。特に
臭化銅を挙げることができる。
【0030】本発明で使用可能なリガンドとしては、遷
移金属を含有する化合物とσ結合を介して配位結合可能
な、少なくとも1つの窒素、酸素、リン及び/又は硫黄
原子を含有する化合物を挙げることができる。
【0031】また、遷移金属を含有する化合物とπ結合
を介して配位結合可能な、少なくとも2つの炭素原子を
含有する化合物を挙げることができる。
【0032】さらに、遷移金属を含有する化合物とσ結
合を介して配位結合可能な、少なくとも1つの炭素原子
を含有し、重合中にモノマーと炭素-炭素結合を形成し
ない化合物、すなわちモノマーとのβ-付加反応に関与
しない化合物を挙げることもできる。
【0033】またさらに、遷移金属を含有する化合物と
μ又はη結合を介して配位結合可能な化合物を挙げるこ
ともできる。
【0034】特に、式: R-Z-(R14-Z)-R10 [上式中: − R及びR10は互いに独立して、-C(=Y)R
は-C(=Y)NR及び/又はYC(=Y)R基(R
ないしR及びYは上述した定義を参照)、又は1〜4
の炭素原子を有するジアルキルアミノ基、又は1〜6の
炭素原子を有するアルコキシ基で置換された1〜6の炭
素原子を有するアルキル基;ヘテロサイクリル基;アリ
ール基;直鎖状又は分枝状で1〜20、好ましくは1〜
10の炭素原子を有するアルキル基;又は水素原子であ
り;R及びR10は結合して、飽和又は不飽和の環を
形成可能であり; − R14は互いに独立して、2〜4の炭素原子を有す
るアルカンジイル類;2〜4の炭素原子を有するアルケ
ニレン類;3〜8の炭素原子を有するシクロアルカンジ
イル類;3〜8の炭素原子を有するシクロアルケンジイ
ル類;アレーンジイル類及びヘテロサイクリレン類から
選択される二価の基を表し; − Zは、-C(=Y)R又は-C(=Y)NR及び/
又はYC(=Y)R基(R ないしR及びYは上述した
定義を参照)、又は1〜4の炭素原子を有するジアルキ
ルアミノ基、又は1〜6の炭素原子を有するアルコキシ
基で置換された1〜6の炭素原子を有するアルキル基;
ヘテロサイクリル基;アリール基;直鎖状又は分枝状で
1〜20の炭素原子を有するアルキル基;又はO、S、
NR15又はPR15で、R15がHを表すものを表
し; − mは0〜6である]の化合物を挙げることができ
る。
【0035】また、式: R2021C[C(=Y)R] [上式中: − R20及びR21は互いに独立して、水素原子;ハ
ロゲン原子;直鎖状又は分枝状で1〜20、好ましくは
1〜10の炭素原子を有するアルキル基;アリール基;
又はヘテロサイクリル基であり;R20及びR21は結
合して、飽和又は不飽和の環を形成可能であり;さらに
各基は、1〜6の炭素原子を有するアルキル基、1〜6
の炭素原子を有するアルコキシ基又はアリール基で置換
可能であり; − R及びYは上述したものである]の化合物を挙げ
ることもできる。
【0036】さらにリガンドとして、一酸化炭素;置換
されていてもよいポルフィリン類及びポルフィセン;置
換されていてもよいエチレンジアミン及びプロピレンジ
アミン;第3級アミンを有するポリアミン類、例えばペ
ンタメチルジエチレントリアミン;置換されていてもよ
いアミノプロパノール及びアミノエタノール等のアミノ
アルコール類;置換されていてもよいエチレングリコー
ル又はプロピレングリコール等のグリコール類;置換さ
れていてもよいベンゼン等のアレーン類;置換されてい
てもよいシクロペンタジエン;置換されていてもよいピ
リジン類及びビピリジン類;アセトニトリル;1,10-
フェナントロリン;クリプタンド類及びクラウンエーテ
ル類;又はスパルテインを挙げることができる。
【0037】好ましいリガンドは、C-C15アルキ
ル基、特にC-C12基、中でもノニル基で置換され
ていてもよいピリジン類及びビピリジン類;又は第3級
アミンを有するポリアミン類、例えばペンタメチルジエ
チレントリアミンから特に選択される。
【0038】開始剤、遷移金属を含有する化合物及び活
性剤として作用するリガンドの存在下においてモノマー
を重合させることにより、結果として上述した式(I)に
より表すことのできる星型構造を有するポリマーが生産
される:ここでは、モノマーが重合して、開始剤から誘
導される多官能中心Aに全て結合する「n」の同様又は
異なるポリマー鎖が得られる。
【0039】本発明が追求している目的を達成するた
め、すなわち従来技術の欠点を示さず、特に快適な睫毛
の十分なカーリング特性を達成することができる組成物
を得るために、次の特徴に相当するポリマーを選択する
必要がある: − 一又は複数のモノマーMiを含有しなければなら
ず、その対応ホモポリマーが約10℃以上、好ましくは
15℃以上、さらに好ましくは20℃以上のTgを示す
もの; − この又はこれらのモノマーMiが、モノマーの全重
量に対して約45重量%の最小量、好ましくは55〜9
9重量%の量、さらに好ましくは75〜95重量%の量
で、最終ポリマー中に存在しているもの。
【0040】ポリマーが他のモノマーを含有しているこ
とは必要ではない。しかし、ポリマーは、さらに一又は
複数のモノマーMjを含有することができ、その対応す
るホモポリマーは、約10℃以下、好ましくは5℃以
下、さらに好ましくは0℃以下のTgを示すものであ
る。この場合、この又はこれらのモノマーMjは、モノ
マーの全重量に対して約55重量%の最大量、好ましく
は1〜45重量%の量、さらに好ましくは5〜25重量
%の量で、最終ポリマー中に存在している。Tg(ガラ
ス転移温度)はASTM規格D3418−97に従い、
DSC(示差走査熱量計)で測定される。
【0041】本発明で定義されたポリマーは、皮膜を形
成しなければならないものであるか、又は皮膜を形成可
能な付加的な薬剤を添加することにより、皮膜を形成可
能にできるものである。「皮膜形成」という用語は、ポ
リマーが基体に適用されて溶媒(水性又は有機)が蒸発し
た後に、透明でひび割れのない皮膜になることを意味す
るものと理解される。
【0042】皮膜を形成可能なこのような付加的な薬剤
は、所望の役割を果たすことができるものとして当業者
に知られている任意の化合物から選択することができ、
特に、可塑剤及び/又は癒着剤(coalescence agents)か
ら選択することができる。特に: − グリコール類及びそれらの誘導体、例えばジエチレ
ングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメ
チルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、
ジエチレングリコールヘキシルエーテル、エチレングリ
コールエチルエーテル、エチレングリコールブチルエー
テル又はエチレングリコールヘキシルエーテル; − グリセロールエステル類、例えばグリセロールジア
タセタート(ジアセチン)及びグリセロールトリアセター
ト(トリアセチン); − プロピレングリコール誘導体、特にプロピレングリ
コールフェニルエーテル、プロピレングリコールジアタ
セタート、プロピレングリコールメチルエーテル、プロ
ピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコー
ルブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエー
テル、ジプロピレングリコールブチルエーテル、ジプロ
ピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリ
コールブチルエーテル又はトリプロピレングリコールメ
チルエーテル; − 酸エステル類、特にカルボン酸エステル類、例えば
クエン酸エステル類、フタル酸エステル類、アジピン酸
エステル類、炭酸エステル類、酒石酸エステル類、リン
酸エステル類又はセバシン酸エステル類; − オキシエチレン化誘導体、例えばオキシエチレン化
油、特に植物性油、例えばヒマシ油;又はオキシエチレ
ン化シリコーン油;の単独物又は混合物を挙げることが
できる。
【0043】皮膜を形成可能な付加的な薬剤の量は、組
成物において化粧品的に許容可能な性質を保持しつつ、
所望の機械的特性を有する皮膜が得られるように、当業
者であれば、自身の全知識に基いて選択することができ
る。
【0044】本発明の好ましい実施態様において、皮膜
を形成可能な付加的な薬剤と組合せてもよいポリマー
は、次の物理化学的特徴: − イソドデカンのような溶媒又は水中に溶解した7%
のポリマー濃度に対して、40%の相対湿度下で30℃
にて皮電計(dermometer)を使用して測定して、単離され
た角質層の収縮が約1%より大きく、好ましくは1.1
%以上である;を有する皮膜が得られるように選択され
る。
【0045】上述したポリマーは、水性、有機又は水性
/有機相、特にアルコール又は水性/アルコール相に溶
解又は分散した形態で媒体中に存在可能である。
【0046】前記ポリマーは、考慮される用途に応じ
て、当業者により容易に決定することができる量、特
に、乾燥基準で、組成物の全重量に対して1〜99重量
%、好ましくは1.5〜50重量%、さらに好ましくは
2〜30重量%の量で、本発明の組成物中に存在するこ
とができる。
【0047】よって、本発明の組成物、特に化粧品組成
物は、考慮される用途に応じて当業者により選択される
生理学的に許容可能な媒体をさらに含有することができ
る。この媒体は、水相及び/又は脂肪相を含有可能であ
る。また、無水物であってもよい。水相は水及び/又は
温水及び/又は湧泉水及び/又は鉱水及び/又は花の水
(floral water)を含有してもよい。
【0048】また、一又は複数の化粧品的に許容可能な
有機溶媒、又は一又は複数の化粧品的に許容可能な有機
溶媒と水の混合物を含有することもできる。これらの有
機溶媒としては: − C-Cアルコール類、例えばエタノール、イソ
プロパノール又はn-プロパノール; − エーテル類、例えばジメトキシエタン; − ケトン類、例えばアセトン又はメチルエチルケト
ン; − 低級C-Cカルボン酸エステル類、例えば酢酸
メチル又は酢酸エチル;を挙げることができる。
【0049】脂肪相は、従来からの、動物、植物、鉱物
又は合成由来のガム及び/又はロウ、揮発性又は非揮発
性油、特に: − 有機修飾されていてもよい、直鎖状、分枝状又は環
状で、揮発性又は非揮発性のシリコーン油;フェニル化
シリコーン類;又は室温で液状のシリコーン樹脂及びガ
ム; − 鉱物性油、例えば流動パラフィン及び流動ワセリ
ン; − 動物由来の油、例えばペルヒドロスクワレン又はラ
ノリン; − 植物由来の油、例えば流動トリグリセリド類、例え
ばヒマワリ、トウモロコシ、ダイズ、ホホバ、ヒョウタ
ン、グレープシード、ゴマ、ハゼルナッツ、アプリコッ
ト、マカダミア、アボカド、スイートアルモンド又はヒ
マシ油、カプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド類、
オリブ油、グランドナッツ油、菜種油又はヤシ油; − 合成油、例えばプルセリン(purcellin)油、イソパ
ラフィン、脂肪アルコール類又は脂肪酸のエステル類; − フッ化又は過フッ化油、又はフッ化シリコーン油; − 公知の動物性、化石性、植物性、鉱物性又は合成ロ
ウから選択されるロウ、例えばパラフィンロウ、ポリエ
チレンロウ、カルナウバ又はキャンデリラロウ、ミツロ
ウ、ラノリンロウ、シナロウ、ライスワックス(rice wa
x)、オーリクリーロウ(ouricury wax)、アフリカハネガ
ヤロウ(esparto wax)、コルク繊維ロウ、サトウキビロ
ウ、モクロウ、スマックロウ(sumach wax)、モンタンロ
ウ、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライト、フ
ィッシャー-トロプシュ合成法により得られるロウ、シ
リコーンロウ又はそれらの混合物;を単独で、又は混合
物として含有可能である。
【0050】組成物は、化粧品及びメークアップの分野
で従来から使用されている少なくとも1つの水溶性の染
料及び/又は少なくとも1つの顔料をさらに含有しても
よい。「顔料」という用語は、組成物を着色する及び/
又は不透明にすることを意図した、媒体に不溶で、白色
又は有色、無機又は有機の粒子を意味すると理解すべき
ものである。顔料は、最終組成物の全重量に対して0〜
20重量%、好ましくは1〜5重量%の割合で、組成物
中に存在可能である。それらは、白色又は有色で、無機
物及び/又は有機物であり、通常又はナノメートルサイ
ズのものであってよい。無機顔料又はナノピグメントと
しては、チタン、ジルコニウム又はセリウムの酸化物、
並びに亜鉛、鉄又はクロムの酸化物、又はフェリックブ
ルーを挙げることができる。有機顔料としては、カーボ
ンブラック、及びバリウム、ストロンチウム、カルシウ
ム又はアルミニウムのレーキ類を挙げることができる。
水溶性の染料としては、考慮される分野において標準的
な染料、例えばポンソーの二ナトリウム塩、アリザリン
の二ナトリウム塩、キノリンイエロー、アマランスの三
ナトリウム塩、タートラジンの二ナトリウム塩、ローダ
ミンの一ナトリウム塩、キサントフィル又はフクシンの
二ナトリウム塩を挙げることができる。
【0051】さらに、本発明の組成物は、特に局所適用
を意図した化粧品用又は製薬用組成物に通常使用される
アジュバント類を含有することができる。特にこれらの
組成物は: − 化粧品用及び/又は製薬用活性剤、例えば柔軟剤、
酸化防止剤、乳白剤、エモリエント、ヒドロキシ酸、消
泡剤、保湿剤、ビタミン類、香料、防腐剤、金属イオン
封鎖剤、UV遮蔽剤、セラミド類、抗フリーラジカル
剤、殺菌剤、抗フケ剤、錯化剤、抜毛防止剤、抗真菌剤
又は消毒薬(antiseptic agents); − フィラー、真珠光沢剤、レーキ類、増粘剤、ゲル化
剤、ポリマー類、特に固定用又はコンディショニング用
ポリマー、噴霧剤、塩基性又は酸性化剤、又は可塑剤; − 付加的な親水性ポリマー、例えばポリ(ビニルアル
コール)類及びそれらのコポリマー、多糖類又はセルロ
ースポリマー、又は天然タンパク質又は合成ポリペプチ
ド; − 皮膜形成ポリマー、特に水性分散液; − 界面活性剤、特にシリコーン界面活性剤であっても
よい、アニオン性、ノニオン性界面活性剤;;をさらに
含有することができる。
【0052】もちろん、当業者であれば、考慮される添
加により、本発明の組成物の有利な特性が悪影響を受け
ないように、又は実質的に受けないように留意して、こ
れらの付加的なアジュバント及び/又はその量を選択す
るであろう。
【0053】本発明の組成物は、種々の形態、特に水中
油型、油中水型又は多相エマルション;水性又は油性の
分散液又は溶剤分散液;水性、水性/アルコール性又は
油性の溶液又は溶剤溶液の形態;水性又は油性ゲルの形
態;又はマイクロエマルションの形態で提供することが
できる。
【0054】特に、本発明に係る組成物は、ケラチン繊
維、特に睫毛及び/又は髪をケアしあるいはメークアッ
プするための化粧品組成物として利用できることが見出
されている。
【0055】
【実施例】本発明を、次の実施例により、さらに詳細に
例証する。
【0056】A)収縮測定方法 原理は、処理の前後において、単離された角質層の試験
サンプルの長さを測定し、試験サンプルの収縮パーセン
トを測定することからなる。ダイアストロン(Diastron)
社により販売されているMTT6.0伸び計上に位置決
めした10〜20μmの範囲の厚みの角質層の1cmx
0.4cm試験サンプルを使用した。
【0057】試験サンプルを2つの顎部間に配置し、3
0℃、相対湿度40%にて大気中に12時間放置した。
装置により検出される顎部に試験サンプルが力を作用さ
せ始める長さLを測定するために、最初の長さの5〜
10%の長さで2mm/分の速度で試験サンプルにテン
ションをかけた。
【0058】ついで、試験サンプルのテンションを解
き、7重量%のポリマーを含有する水性組成物2mgを
角質層に適用した。組成物を完全に蒸発させた後、試験
サンプルに、上述と同じ条件下でテンションをかけ、試
験した試験サンプルに対する長さLを測定した。収縮
のパーセントは、100x(L−L)/Lなる比に
よって定まる。
【0059】実施例1:開始剤の調製 調製した開始剤は、5,11,17,23,29,35,4
1,47-オクタ(2-プロピオニルブロミド)-49,50,
51,52,53,54,55,56-オクタ(tert-ブチル)
カリックス(8)アレーン(M=2378g)である。使用
した反応体は次のものである: − 8つのフェノール単位を含有する4-(tert-ブチル) カリックス(8)アレーン(M=1298g)[アルドリ ッチ社(Aldrich)製] 15g − 式CH-CHBr-COBrの2-ブロモプロピオニ ルブロミド 59.9g − トリエチルアミン 28g − テトラヒドロフラン(THF) 120g
【0060】4-(t-ブチル)カリックス(8)アレーンと
溶媒であるTHFを、攪拌機と温度計を具備した丸底フ
ラスコに添加し;混合物を室温で10分間攪拌した。続
いて、約15分かけてトリエチルアミンを添加した。つ
いで、予めTHFに溶解させておいた2-ブロモプロピ
オニルブロミドを、約1時間30分かけて、約5℃の温
度で添加した。混合物を少なくとも12時間5℃で攪拌
し、ついで温度を室温まで徐々に上げた。
【0061】得られた溶液を、THFを蒸発させて濃縮
した。生成物を水/氷の混合液で沈殿させ、ついで、エ
チルエーテルにより抽出し、抽出物を硫酸マグネシウム
上で乾燥させた。得られた溶液を濃縮し、化合物をメタ
ノール/氷(90/10)の混合液で沈殿させ、化合物/
沈殿物の比が1/5になるようにした。23g、すなわ
ち85%の収率で、パウダー状の形態で存在する化合物
が得られた。NMR/GC又はHPLCにより特徴付け
を行った。得られた化合物は、予想されたものと一致す
る値を示した。
【0062】実施例2:8つの分枝を有し、各分枝がブ
ロックコポリマーである星型ポリマーの調製 1)第1工程:8つのポリ(イソブチルメタクリラート)
分枝を有する星型ポリマーの調製 使用した反応体は次のものである: − モノマー1:メタクリル酸イソブチル(Tg=53℃) 105g − モノマー2:アクリル酸ブチル(Tg=−50℃) 15g − 開始剤(実施例1で調製されたもの) 1.19g (4x10−3モルのRBrに相当) − CuBr(4x10−3モルに相当) 0.57g − ビピリジン(8x10−3モルに相当) 1.25g モノマーを予め蒸留しておいた。モノマーを除く反応体
を、窒素挿入口を具備する、密封され、火炎処理された
反応器中で混合し、ついでモノマー1を添加した。反応
器を窒素下にて、約120℃まで加熱し、ついで120
℃で4時間反応させ、窒素挿入口を取り外した。
【0063】2)第2工程:各分枝末端における第2の
ブロックの形成 ついで、モノマー2を添加し、再び120℃で4時間反
応させた。反応後、反応混合物を冷却したところ、粘度
のある緑の溶液が得られた。この溶液をジクロロメタン
に溶解させた。ポリマー溶液を中性アルミナに通し、得
られた透明な溶液をメタノール/水(80/20)の混合
物で沈殿させ、ポリマー/沈殿物の比が1/5になるよ
うにした。
【0064】95g、すなわち95%の収率で、粘度の
ある生成物の形態で存在するポリマーが得られた。この
ポリマーは、各分枝がカリックス(ポリ(イソブチルメタ
クリラート)-ブロック-ポリ(ブチルアクリラート))であ
るブロックコポリマーである8ポリ(イソブチルメタク
リラート)ブランチを持つ星型ポリマーである。
【0065】GCで特徴付けを行ったところ:THF-
直鎖状ポリスチレン等価物、光散乱検出:304000
g/モル(理論量、約240000);多分散系指標:
1.38であった。得られたポリマーは、予想されたも
のと一致する値を示した。 角質層の収縮:1.1%
【0066】実施例3:マスカラ 次の成分を含有する耐水性マスカラ組成物を調製した: − パラフィンワックス 13g − ラノリンアルコール 16g − 酸化鉄 5g − モンモリロナイト 9g − デンプン 2g − 実施例2で得られたポリマーの 20重量%イソドデカン溶液 10g混合物 − イソパラフィン 45g 容易に適用され、睫毛のカーリングが満足したものにで
きるマスカラが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 297/00 C08F 297/00 C08K 5/04 C08K 5/04 C08L 33/00 C08L 33/00

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式(I): A-[(M1)p1-(M2)p2・・・(Mi)pj] [上式中: − Aは「n」の官能性を有する多官能中心を表し、n
    は2以上の整数であり; − [(M1)p1(M2)p2・・・(Mi)pj]は、「分
    枝」として知られ、重合指標pjを有する同一又は異な
    ったモノマーMiが重合してなるポリマー鎖を表し、各
    分枝は同一でも異なっていてもよく、前記中心Aに共有
    結合的にグラフトしており; − iは1以上であり、pjは2以上である]によって
    表される「星型」構造を有するポリマーであって、 該ポリマーが一又は複数のモノマーMiを含んでなり、
    その対応するホモポリマーが、約10℃以上、好ましく
    は15℃以上、さらに好ましくは20℃以上のTgを示
    し;この又はこれらのモノマーMiが、モノマーの全重
    量に対して約45重量%の最小量、好ましくは55〜9
    9重量%の量、さらに好ましくは75〜95重量%の量
    で、最終ポリマー中に存在しているポリマー。
  2. 【請求項2】 一又は複数のモノマーMjをさらに含有
    し、その対応するホモポリマーが、約10℃以下、好ま
    しくは5℃以下、さらに好ましくは0℃以下のTgを示
    し;この又はこれらのモノマーMjが、モノマーの全重
    量に対して約55重量%の最大量、好ましくは1〜45
    重量%の量、さらに好ましくは5〜25重量%の量で、
    最終ポリマー中に存在している請求項1に記載のポリマ
    ー。
  3. 【請求項3】 ポリマー鎖が500〜2000000の
    分子量を有するブロックの形態で提供されることを特徴
    とする請求項1または2に記載のポリマー。
  4. 【請求項4】 モノマーが、次の式: 【化1】 [上式中、R、R、R及びRは互いに独立し
    て: − 水素原子; − ハロゲン原子; − 一又は複数の-OH基及び/又は一又は複数のハロ
    ゲンで置換されていてもよい、1〜20、好ましくは1
    〜6、さらに好ましくは1〜4の炭素原子を有する直鎖
    状又は分枝状のアルキル基; − 一又は複数のハロゲンで置換されていてもよい、2
    〜10、好ましくは2〜6、さらに好ましくは2〜4の
    炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルケニル又はア
    ルキニル基; − 一又は複数のハロゲン、窒素、硫黄又は酸素原子で
    置換されていてもよい、3〜8の炭素原子を有する環状
    の炭化水素性(シクロアルキル)基; − ヘテロサイクリル、アリール、付加的なR基で第
    4級化されていてもよい、NR 、YP(=Y)
    、YPR 、P(=Y)R 、PR 、NR
    SO、OSO、SO、SOR
    環状NC(=Y)R、YC(=Y)R、C(=Y)NR
    、C(=Y)R、CNであって、 − YはO、S又はNR(好ましくはO)を表し、 − Rは直鎖状又は分枝状で1〜20の炭素原子を有
    するアルキル、アルキルチオ又はアルコキシ基;OH
    基;M'=アルカリ金属であるOM'基;アリールオキシ
    基又はヘテロサイクリルオキシ基を表し; − RとRは互いに独立して、H又は直鎖状又は分
    枝状で1〜20の炭素原子を有するアルキル基を表し;
    とRは結合して、2〜7、好ましくは2〜5の炭
    素原子を有するアルキレン基を形成可能であり; − RはH、直鎖状又は分枝状で1〜20の炭素原子
    を有するアルキル基又はアリール基を表す、ものから選
    択される基; − -COOR基であって、Rが直鎖状又は分枝状で、
    1〜20、好ましくは1〜6の炭素原子を有するアルキ
    ル基であり、一又は複数のハロゲンで置換されていても
    よいもの; − -CONHR'基であって、R'が水素、又は飽和又
    は不飽和、直鎖状又は分枝状で1〜20、好ましくは1
    〜6の炭素原子を有する炭化水素性基であり、一又は複
    数のハロゲン、窒素及び/又は酸素で置換されていても
    よいもの; − -OCOR''基であって、R''が水素、又は飽和又
    は不飽和、直鎖状又は分枝状で、1〜20の炭素原子を
    有する炭化水素性基であり、一又は複数のハロゲン、窒
    素及び/又は酸素で置換されていてもよいもの; − Rが、直鎖状又は分枝状で1〜20の炭素原子を有
    するアルキル、アルキルチオ、アルコキシ、アリールオ
    キシ又はヘテロサイクルオキシ基である、-OCO-R-
    シロキサン基、-COOR-シロキサン基、-CONHR-
    シロキサン基、-R-シロキサン基等の基である、少なく
    とも1つのケイ素原子を含有する基; − R及びR基は互いに結合して、1から6の炭素
    原子を有するアルキル基及び/又は窒素及び/又は酸素
    及び/又はハロゲンの一又は複数で置換可能な式(CH
    )の環を形成可能なもの;から選択される]に相当す
    るエチレン性不飽和を有するラジカル重合可能な化合物
    から、単独で又は混合物として選択されることを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のポリマ
    ー。
  5. 【請求項5】 モノマーが: − (メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
    ル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチ
    ル、(メタ)アクリル酸イソブチル又はtert-ブチル-(メ
    タ)アクリラート等で、C-C20アルコール類等の芳
    香族アルコール類及び/又は直鎖状、分枝状又は環状の
    脂肪族アルコール類から得られるアクリル酸又はメタク
    リル酸のエステル類; − 2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリラート又は2-ヒ
    ドロキシプロピル(メタ)アクリラート等のC-C
    ドロキシアルキル(メタ)アクリラート類; − ヒドロキシル又はエーテル末端を有するエチレング
    リコール、ジエチレングリコール又はポリエチレングリ
    コール(メタ)アクリラート類; − 酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル
    又はtert-ブチル安息香酸ビニル等で、C-Cアルコ
    ール類等の芳香族アルコール類及び/又は直鎖状又は分
    枝状のC-C10又は環状のC-C脂肪族アルコー
    ル類から得られるビニル、アリル又はメタリルのエステ
    ル類; − N-ビニルピロリドン;ビニルカプロラクタム;1
    〜6の炭素原子を有するビニル-N-アルキルピロール
    類;ビニルオキサゾール類;ビニルチアゾール類;ビニ
    ルピリミジン類;ビニルイミダゾール類;及びビニルケ
    トン類; − アクリルアミド、メタクリルアミド又はジ(C-C
    )アルキル(メタ)アクリルアミド類等の(メタ)アクリ
    ルアミド類;及びtert-ブチルアクリルアミド等の、C
    -C20アミン類等の芳香族アミン類及び/又は直鎖
    状、分枝状又は環状の脂肪族アミン類から得られる(メ
    タ)アクリルアミド類; − エチレン、プロピレン、スチレン又は置換スチレン
    等のオレフィン類; − ペルフルオロアルキル単位を有する(メタ)アクリル
    酸エステル類等のフッ化又は過フッ化されたアクリル又
    はビニルのモノマー; − ジメチルアミノエチル(メタ)アクリラート、ジメチ
    ルアミノエチルメタクリルアミド、ビニルアミン、ビニ
    ルピリジン又はジアリルジメチルアンモニウムクロリド
    等の、遊離、又は部分的もしくは完全に中和された、又
    は部分的もしくは完全に第4級化された形態で、アミン
    官能基を有するモノマー; − 環状のスルホン類(プロパン-スルホン)により、又
    は(クロロ酢酸ナトリウム等の)移動性ハライドを含有す
    るカルボン酸のナトリウム塩により、アミン官能基を有
    するエチレン性不飽和を有するモノマーを、部分的又は
    完全に第4級化して得られるスルホベタイン類又はカル
    ボキシベタイン類; − シロキサン単位を有する(メタ)アクリル酸エステル
    類等の、シリコーンを含有する(メタ)アクリラート類又
    は(メタ)アクリルアミド類; − それらの混合物;から選択されることを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載のポリマー。
  6. 【請求項6】 モノマーが: − C-C20アルコール類等の直鎖状又は分枝状の
    脂肪族アルコール類から得られる(メタ)アクリル酸エス
    テル類; − ペルフルオロアルキル単位を有するC-C20(メ
    タ)アクリル酸エステル類; − シロキサン単位を有するC-C20(メタ)アクリ
    ル酸エステル類; − アクリルアミド、メタクリルアミド又はジ(C-C
    )アルキル(メタ)アクリルアミド類等の(メタ)アクリ
    ルアミド類;又はtert-ブチルアクリルアミド等の、C
    -C20アミン類等の芳香族アミン類及び/又は直鎖
    状、分枝状又は環状の脂肪族アミン類から得られる(メ
    タ)アクリルアミド類、; − 直鎖状又は分枝状のC-C10又は環状のC-C
    脂肪族アルコール類から得られるビニル、アリル又は
    メタリルのエステル類; − ビニルカプロラクタム; − 置換されていてもよいスチレン; − それらの混合物;から選択されることを特徴とする
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載のポリマー。
  7. 【請求項7】 イソドデカン等の溶媒又は水中に溶解し
    た7%のポリマー濃度に対して、40%の相対湿度下で
    30℃にて皮電計を使用して測定して、単離された角質
    層の収縮が約1%より大きく、好ましくは1.1%以上
    であるという物理化学的特徴を有する皮膜が得られるも
    のであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか
    1項に記載のポリマー。
  8. 【請求項8】 生理学的に許容可能な媒体中に請求項1
    ないし7のいずれか1項に記載のポリマーを含有してな
    ることを特徴とする組成物。
  9. 【請求項9】 化粧品的に許容可能な媒体を含有する化
    粧品組成物の形態で提供されることを特徴とする請求項
    8に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 ポリマーが、乾燥基準で、組成物の全
    重量に対して1〜99重量%、好ましくは1.5〜50
    重量%、さらに好ましくは2〜30重量%の量で存在し
    ていることを特徴とする請求項8または9に記載の組成
    物。
  11. 【請求項11】 可塑剤及び/又は癒着剤等の、皮膜を
    形成可能な付加的な薬剤をさらに含有することを特徴と
    する請求項8ないし10のいずれか1項に記載の組成
    物。
  12. 【請求項12】 ポリマーが、アルコール又は水性/ア
    ルコール相等の、水性、有機又は水性/有機相に溶解又
    は分散した形態で媒体中に存在していることを特徴とす
    る請求項8ないし11のいずれか1項に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 水中油型、油中水型又は多相エマルシ
    ョン;水性又は油性の分散液又は溶剤分散液;水性、水
    性/アルコール性又は油性の溶液又は溶剤溶液の形態;
    水性又は油性ゲル;マイクロエマルションの形態で提供
    されることを特徴とする請求項8ないし12のいずれか
    1項に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 睫毛及び/又は髪等のケラチン繊維を
    ケア又はメークアップするための化粧品組成物の形態で
    提供されることを特徴とする請求項8ないし13のいず
    れか1項に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 請求項8ないし14のいずれか1項に
    記載の化粧品組成物を、睫毛及び/又は髪等のケラチン
    繊維に適用することからなる、ケラチン繊維の美容処理
    方法。
  16. 【請求項16】 睫毛に適用される化粧品組成物に使用
    されて、睫毛のカーリングを改善するための薬剤におい
    て、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のポリマー
    からなる薬剤。
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