JP2000318987A - ワンウエイリンクシステムを用いる伸縮・昇降機構 - Google Patents
ワンウエイリンクシステムを用いる伸縮・昇降機構Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16G—BELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
- F16G13/00—Chains
- F16G13/18—Chains having special overall characteristics
- F16G13/20—Chains having special overall characteristics stiff; Push-pull chains
Abstract
(57)【要約】
【課題】ワンウエイリンクチエンを、リンクが直線状に
連続する状態に繰り出したときに、その状態に保持され
るようにして、このワンウエイリンクチエンが、ミニク
レーンの伸縮ブームや、油圧ショベルの伸縮アームの伸
縮機構、高所作業車のバスケット型またはテーブル型の
作業台を昇降させる昇降機構、荷物の搬送ラインの昇降
システム、自動加工機、自動組立機の部品供給アームの
作動機構等に広く利用できるようにする。 【解決手段】 連結軸により鎖状に連結するリンクが、
直線状に連続する状態から、それを繰り出す駆動鎖輪に
巻き付く方向には連結軸中心に自在に屈折回動し、逆の
方向には屈折回動しないようにしたワンウエイリンクチ
エンを、駆動鎖輪により繰り出されるリンクの非屈折回
動側が、平行して対称位置を占めるように配位して一対
に組合わせ、それらの繰出側の端部のリンクを、作業部
に一体的に連結する。
連続する状態に繰り出したときに、その状態に保持され
るようにして、このワンウエイリンクチエンが、ミニク
レーンの伸縮ブームや、油圧ショベルの伸縮アームの伸
縮機構、高所作業車のバスケット型またはテーブル型の
作業台を昇降させる昇降機構、荷物の搬送ラインの昇降
システム、自動加工機、自動組立機の部品供給アームの
作動機構等に広く利用できるようにする。 【解決手段】 連結軸により鎖状に連結するリンクが、
直線状に連続する状態から、それを繰り出す駆動鎖輪に
巻き付く方向には連結軸中心に自在に屈折回動し、逆の
方向には屈折回動しないようにしたワンウエイリンクチ
エンを、駆動鎖輪により繰り出されるリンクの非屈折回
動側が、平行して対称位置を占めるように配位して一対
に組合わせ、それらの繰出側の端部のリンクを、作業部
に一体的に連結する。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、一方向にだけ屈折
自在にリンクをチエン状に連結して構成するワンウエイ
リンクチエンを用いる伸縮・昇降機構に関する。
自在にリンクをチエン状に連結して構成するワンウエイ
リンクチエンを用いる伸縮・昇降機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】ワンウエイリンクチエンは、多数のリン
クを連結軸により、その連結軸中心に自在に屈折回動す
るように連結してなるリンクチエンを、それのリンク
に、連結軸中心とする屈折回動の回動範囲を規制する規
制部材を設けることで、各リンクの連結軸中心とする屈
折回動が、リンクを直線状に並列させた状態から駆動鎖
輪に巻き付く方向においてだけ自由に行われ、各リンク
が直線状に並列する状態からの逆の方向への屈折回動は
行われないように構成したものであり、ケーブルをガイ
ドさせるときに、ガイドフレームが不要になるなどか
ら、ケーブルガイド・ケーブルベアとして用いられてい
る。
クを連結軸により、その連結軸中心に自在に屈折回動す
るように連結してなるリンクチエンを、それのリンク
に、連結軸中心とする屈折回動の回動範囲を規制する規
制部材を設けることで、各リンクの連結軸中心とする屈
折回動が、リンクを直線状に並列させた状態から駆動鎖
輪に巻き付く方向においてだけ自由に行われ、各リンク
が直線状に並列する状態からの逆の方向への屈折回動は
行われないように構成したものであり、ケーブルをガイ
ドさせるときに、ガイドフレームが不要になるなどか
ら、ケーブルガイド・ケーブルベアとして用いられてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くワンウエイ
リンクチエンは、それのリンクが直線状に連続する状態
から、連結軸を中心とする正逆の回転方向において、駆
動鎖輪に巻き付く方向には自由に屈折回動し、駆動鎖輪
に巻き付く方向と逆の方向には、直線状に連続する状態
に戻るまでの範囲においては自由に回動するが直線状に
なった後はその逆方向の回動が行われないようになる特
殊な構造のものとなっていることから、駆動鎖輪により
リンクが直線状に連続する状態に繰り出されたときに、
自由に屈折回動する方向に僅かの力が加わることで屈曲
するようになって、直線状に連続する姿勢に保持するこ
とがむづかしく、そのため、利用範囲が限られている問
題がある。
リンクチエンは、それのリンクが直線状に連続する状態
から、連結軸を中心とする正逆の回転方向において、駆
動鎖輪に巻き付く方向には自由に屈折回動し、駆動鎖輪
に巻き付く方向と逆の方向には、直線状に連続する状態
に戻るまでの範囲においては自由に回動するが直線状に
なった後はその逆方向の回動が行われないようになる特
殊な構造のものとなっていることから、駆動鎖輪により
リンクが直線状に連続する状態に繰り出されたときに、
自由に屈折回動する方向に僅かの力が加わることで屈曲
するようになって、直線状に連続する姿勢に保持するこ
とがむづかしく、そのため、利用範囲が限られている問
題がある。
【０００４】本発明は、従前のワンウエイリンクチエン
に生じているこの問題を解決するためになされたもので
あって、ワンウエイリンクチエンを、リンクが直線状に
連続する状態に繰り出したときに、その状態に保持され
るようにして、このワンウエイリンクチエンが、ミニク
レーンの伸縮ブームや、油圧ショベルの伸縮アームの伸
縮機構、高所作業車のバスケット型またはテーブル型の
作業台を昇降させる昇降機構、荷物の搬送ラインの昇降
システム、自動加工機、自動組立機の部品供給アームの
作動機構等に広く利用できるようにする新たな手段を提
供することを目的とする。
に生じているこの問題を解決するためになされたもので
あって、ワンウエイリンクチエンを、リンクが直線状に
連続する状態に繰り出したときに、その状態に保持され
るようにして、このワンウエイリンクチエンが、ミニク
レーンの伸縮ブームや、油圧ショベルの伸縮アームの伸
縮機構、高所作業車のバスケット型またはテーブル型の
作業台を昇降させる昇降機構、荷物の搬送ラインの昇降
システム、自動加工機、自動組立機の部品供給アームの
作動機構等に広く利用できるようにする新たな手段を提
供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そして、本発明において
は、この目的を達成するための手段として、連結軸によ
り鎖状に連結するリンクが、直線状に連続する状態か
ら、それを繰り出す駆動鎖輪に巻き付く方向には連結軸
中心に自在に屈折回動し、逆の方向には屈折回動しない
ようにしたワンウエイリンクチエンを、駆動鎖輪により
繰り出されるリンクの非屈折回動側が、平行して対称位
置を占めるように配位して一対に組合わせ、それらの繰
出側の端部のリンクを、作業部に一体的に連結すること
を特徴とするワンウエイリンクチエンを用いる伸縮・昇
降機構を提起するものである。
は、この目的を達成するための手段として、連結軸によ
り鎖状に連結するリンクが、直線状に連続する状態か
ら、それを繰り出す駆動鎖輪に巻き付く方向には連結軸
中心に自在に屈折回動し、逆の方向には屈折回動しない
ようにしたワンウエイリンクチエンを、駆動鎖輪により
繰り出されるリンクの非屈折回動側が、平行して対称位
置を占めるように配位して一対に組合わせ、それらの繰
出側の端部のリンクを、作業部に一体的に連結すること
を特徴とするワンウエイリンクチエンを用いる伸縮・昇
降機構を提起するものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明手段においては、ワンウエ
イリンクチエンは、二連のワンウエイリンクが一組に組
合わされたダブル型として用いる。
イリンクチエンは、二連のワンウエイリンクが一組に組
合わされたダブル型として用いる。
【０００７】そして、この二連のワンウエイリンクチエ
ンは、それぞれのワンウエイリンクチエンのリンクが、
駆動鎖輪の駆動により直線状に連続する状態として繰り
出されたときに、その繰り出されたリンクが、それぞれ
の屈折自在の回動方向を互いに相反する方向として、平
行するように一対に組み合わせる。
ンは、それぞれのワンウエイリンクチエンのリンクが、
駆動鎖輪の駆動により直線状に連続する状態として繰り
出されたときに、その繰り出されたリンクが、それぞれ
の屈折自在の回動方向を互いに相反する方向として、平
行するように一対に組み合わせる。
【０００８】このとき、一対に組合わせる二連のワンウ
エイリンクのそれぞれには、駆動鎖輪の駆動により繰り
出されるリンクの非屈折側の基端部位に、繰出し方向を
規制する規制ガイドを設けるようにする。
エイリンクのそれぞれには、駆動鎖輪の駆動により繰り
出されるリンクの非屈折側の基端部位に、繰出し方向を
規制する規制ガイドを設けるようにする。
【０００９】この一対に組合わせるワンウエイリンクに
それぞれ設ける規制ガイドは、一対のワンウエイリンク
を、それらから繰り出されるリンクが、対向する非屈折
側を互いに接合させた状態となって繰り出されるように
接近させて組合わせる場合は、それぞれのワンウエイリ
ンクから繰り出されるリンクが互いに対向する側のワン
ウエイリンクのリンクの繰出し方向を規制するようにな
るから、この規制ガイドは省略してもよい。
それぞれ設ける規制ガイドは、一対のワンウエイリンク
を、それらから繰り出されるリンクが、対向する非屈折
側を互いに接合させた状態となって繰り出されるように
接近させて組合わせる場合は、それぞれのワンウエイリ
ンクから繰り出されるリンクが互いに対向する側のワン
ウエイリンクのリンクの繰出し方向を規制するようにな
るから、この規制ガイドは省略してもよい。
【００１０】ワンウエイリンクチエンを、それのリンク
の連結軸中心とする屈折回動が、直線状にリンクが連結
する状態から駆動鎖輪に巻き付く方向の回動範囲におい
てだけ自在に行われるようにリンクに設ける規制部材
は、チエンのリンクプレートが、内側リンクと外側リン
クとで構成されている場合にあっては、内側リンクの外
面側で、その内側リンクの前端側に連結軸により連結す
る外側リンクの後端縁とその内側リンクの後端側に連結
軸により連結する次位の外側リンクの前端縁との間に位
置する部位に、チエンを直線状にした状態のときに、前
記前端側に連結する外側リンクの後端縁と他端側に連結
する外側リンクの前端縁との間に噛み込む凸起物を設け
て構成し、これにより、チエンのリンクを駆動鎖輪に巻
き付く方向に屈折させた状態から逆方向に屈折回動させ
たときに、リンクが直線状に連続する状態になったとこ
ろで、内側リンクに設けた凸起物が、その内側リンクの
前後にそれぞれ連結する外側リンクの後端縁と外側リン
クの前端縁との間に噛み込んで、それ以上の逆方向の屈
折回動を規制するようにしてよい。
の連結軸中心とする屈折回動が、直線状にリンクが連結
する状態から駆動鎖輪に巻き付く方向の回動範囲におい
てだけ自在に行われるようにリンクに設ける規制部材
は、チエンのリンクプレートが、内側リンクと外側リン
クとで構成されている場合にあっては、内側リンクの外
面側で、その内側リンクの前端側に連結軸により連結す
る外側リンクの後端縁とその内側リンクの後端側に連結
軸により連結する次位の外側リンクの前端縁との間に位
置する部位に、チエンを直線状にした状態のときに、前
記前端側に連結する外側リンクの後端縁と他端側に連結
する外側リンクの前端縁との間に噛み込む凸起物を設け
て構成し、これにより、チエンのリンクを駆動鎖輪に巻
き付く方向に屈折させた状態から逆方向に屈折回動させ
たときに、リンクが直線状に連続する状態になったとこ
ろで、内側リンクに設けた凸起物が、その内側リンクの
前後にそれぞれ連結する外側リンクの後端縁と外側リン
クの前端縁との間に噛み込んで、それ以上の逆方向の屈
折回動を規制するようにしてよい。
【００１１】また、チエンが、リンクの前記繰出方向に
おける後端部の外面側に、次位のリンクの前端部の内面
側を重合させて連結軸により連結し、それの後端部の外
面側に次々位のリンクの前端部の内面側を重合させて連
結軸により連結することで、順次連結して構成される形
態のものにあっては、連結軸により鎖状に連結していく
各リンクの後端側に、それの外面側に重合してくる次位
のリンクの前端縁に対して衝合するよう外面側に突出す
る凸起部を設けておき、次位のリンクの前端縁には、そ
のリンクが連結軸を中心として駆動鎖輪に巻き付く方向
に屈折回動している状態からそれの逆方向に回動して前
位のリンクに対し直線状に連結する状態となってきたと
きにこの凸起部に衝合する衝合部を形設して構成するよ
うにしてよい。
おける後端部の外面側に、次位のリンクの前端部の内面
側を重合させて連結軸により連結し、それの後端部の外
面側に次々位のリンクの前端部の内面側を重合させて連
結軸により連結することで、順次連結して構成される形
態のものにあっては、連結軸により鎖状に連結していく
各リンクの後端側に、それの外面側に重合してくる次位
のリンクの前端縁に対して衝合するよう外面側に突出す
る凸起部を設けておき、次位のリンクの前端縁には、そ
のリンクが連結軸を中心として駆動鎖輪に巻き付く方向
に屈折回動している状態からそれの逆方向に回動して前
位のリンクに対し直線状に連結する状態となってきたと
きにこの凸起部に衝合する衝合部を形設して構成するよ
うにしてよい。
【００１２】
【実施例】次に実施例を図面に従い詳述する。図１は、
本発明手段に用いるワンウエイリンクチエンＡの側面
図、図２は同上の平面図で、同図において、１…はリン
ク、１ａ…はリンク１の内側リンク、１ｂ…は外側リン
ク、２…はそれらを連結する連結軸、ａ…は各内側リン
ク１の外面側に設けた凸起部、ｂ…は外側リンク１ｂの
前後の各端縁にそれぞれ設けた衝合部である。
本発明手段に用いるワンウエイリンクチエンＡの側面
図、図２は同上の平面図で、同図において、１…はリン
ク、１ａ…はリンク１の内側リンク、１ｂ…は外側リン
ク、２…はそれらを連結する連結軸、ａ…は各内側リン
ク１の外面側に設けた凸起部、ｂ…は外側リンク１ｂの
前後の各端縁にそれぞれ設けた衝合部である。
【００１３】凸起部ａは内側リンク１ａの外面側におけ
る前後方向（図において左右方向）の中間部位で、ワン
ウエイリンクチエンＡのリンク１が駆動鎖輪に対して巻
き付く方向（図１において矢印ｗ方向）に連結軸２中心
に屈折回動していくときの、その屈折回動の外周側に寄
る部位に設けてある。
る前後方向（図において左右方向）の中間部位で、ワン
ウエイリンクチエンＡのリンク１が駆動鎖輪に対して巻
き付く方向（図１において矢印ｗ方向）に連結軸２中心
に屈折回動していくときの、その屈折回動の外周側に寄
る部位に設けてある。
【００１４】外側リンク１ｂの前後の各端縁に形設する
衝合部ｂ…は、外側リンク１ｂを、連結軸２…の軸心線
を通る仮想中心線ｙにより、連結軸２中心とする屈折回
動が自由となる側と、屈折回動を制限する非屈折回動側
とに２分したときに、その中心線ｙよりも非屈折回動側
に寄る部位における該外側リンク１ｂの前後の両端縁
を、外側リンク１ｂの長手方向に対し略垂直な垂直壁と
なるように形成することでその垂直壁の端面をもって、
前述の凸起部ａに対し衝合して噛み込んだ状態となるよ
うに形成してある。
衝合部ｂ…は、外側リンク１ｂを、連結軸２…の軸心線
を通る仮想中心線ｙにより、連結軸２中心とする屈折回
動が自由となる側と、屈折回動を制限する非屈折回動側
とに２分したときに、その中心線ｙよりも非屈折回動側
に寄る部位における該外側リンク１ｂの前後の両端縁
を、外側リンク１ｂの長手方向に対し略垂直な垂直壁と
なるように形成することでその垂直壁の端面をもって、
前述の凸起部ａに対し衝合して噛み込んだ状態となるよ
うに形成してある。
【００１５】次に、図３は、このように構成したワンウ
エイリンクチエンＡ・Ａを、一対に組合わせて、高所作
業車４の作業台４０を昇降させる昇降機構に用いた使用
例を示している。
エイリンクチエンＡ・Ａを、一対に組合わせて、高所作
業車４の作業台４０を昇降させる昇降機構に用いた使用
例を示している。
【００１６】この図３において、４ａは高所作業車４の
機体、４０はその機体４ａに装架せる作業台、Ａ・Ａは
一対に組合わせて作業台４０を昇降させる昇降機構を構
成しているワンウエイリンクチエン、３・３はそれらの
駆動鎖輪、５・５はその駆動鎖輪３・３によるチエンＡ
・Ａの繰出方向を規制するよう設けた規制ガイドであ
る。
機体、４０はその機体４ａに装架せる作業台、Ａ・Ａは
一対に組合わせて作業台４０を昇降させる昇降機構を構
成しているワンウエイリンクチエン、３・３はそれらの
駆動鎖輪、５・５はその駆動鎖輪３・３によるチエンＡ
・Ａの繰出方向を規制するよう設けた規制ガイドであ
る。
【００１７】一対に組合わせるワンウエイリンクチエン
Ａ・Ａは、図３にあるように、機体４ａの上面側に装架
せる収納ガイド６に収納せしめて、その収納ガイド６の
一端側に軸支せる駆動鎖輪３の駆動回転により、機体４
ａの前方（図において左方）に繰り出されるようになる
ものと、前記収納ガイド６を１８０度旋回して繰出方向
が機体４ａの後方になるものとが、左右に並列するよう
に一対に組合わせてある。そして、この例においては、
一対に組合わせたワンウエイリンクチエンＡ・Ａを図４
にあるように、機体４ａの左右の両側部にそれぞれ設け
て、都合４本のワンウエイリンクチエンＡ…を機体４ａ
の上面側に装架するようにしている。
Ａ・Ａは、図３にあるように、機体４ａの上面側に装架
せる収納ガイド６に収納せしめて、その収納ガイド６の
一端側に軸支せる駆動鎖輪３の駆動回転により、機体４
ａの前方（図において左方）に繰り出されるようになる
ものと、前記収納ガイド６を１８０度旋回して繰出方向
が機体４ａの後方になるものとが、左右に並列するよう
に一対に組合わせてある。そして、この例においては、
一対に組合わせたワンウエイリンクチエンＡ・Ａを図４
にあるように、機体４ａの左右の両側部にそれぞれ設け
て、都合４本のワンウエイリンクチエンＡ…を機体４ａ
の上面側に装架するようにしている。
【００１８】さらに、これらワンウエイリンクチエンＡ
…は、それぞれの駆動鎖輪３に巻付いて繰り出されると
きの非屈折回動側となる外周面側に、上方に向けて短く
立上る規制ガイド５…をそれぞれ設けて、各ワンウエイ
リンクチエンＡ…が駆動鎖輪３により上方に向けて繰り
出されるようにしてあり、また、それらワンウエイリン
クチエンＡ…のそれぞれの繰出側の端部のリンク１は作
業台４０の下面の四隅部に一体的に連結してあって、こ
れにより、それぞれのワンウエイリンクチエンＡ…がそ
れらの各駆動鎖輪３…を同調させた駆動により垂直方向
に繰り出されたときに、それらチエンＡ…の屈折回動側
への回動が、一体的に連結した作業台４０により規制さ
れることで、その作業台４０と共同して剛体を構成する
ようになって作業台４０を安定に支持するようになり、
ワンウエイリンクチエンＡ…の繰り出し及び引き込みに
より作業台４０を昇降させるようになる。
…は、それぞれの駆動鎖輪３に巻付いて繰り出されると
きの非屈折回動側となる外周面側に、上方に向けて短く
立上る規制ガイド５…をそれぞれ設けて、各ワンウエイ
リンクチエンＡ…が駆動鎖輪３により上方に向けて繰り
出されるようにしてあり、また、それらワンウエイリン
クチエンＡ…のそれぞれの繰出側の端部のリンク１は作
業台４０の下面の四隅部に一体的に連結してあって、こ
れにより、それぞれのワンウエイリンクチエンＡ…がそ
れらの各駆動鎖輪３…を同調させた駆動により垂直方向
に繰り出されたときに、それらチエンＡ…の屈折回動側
への回動が、一体的に連結した作業台４０により規制さ
れることで、その作業台４０と共同して剛体を構成する
ようになって作業台４０を安定に支持するようになり、
ワンウエイリンクチエンＡ…の繰り出し及び引き込みに
より作業台４０を昇降させるようになる。
【００１９】次に図５は、別の実施例を示している。こ
の例は、連結軸２…により順次連結してチエンに組立て
るリンク１…を鞘筒状に成形し、チエンの繰出方向にお
ける後端側の左右の巾を図６および図７に示しているよ
う狭く形成しておいて、その巾を狭くした後端側を、次
位に接続するリンク１の前端側の内側に嵌入させて重合
させ、そこに連結軸２を嵌挿することでリンク１…を順
次接続連結して組立てるチエンに適用した例である。
の例は、連結軸２…により順次連結してチエンに組立て
るリンク１…を鞘筒状に成形し、チエンの繰出方向にお
ける後端側の左右の巾を図６および図７に示しているよ
う狭く形成しておいて、その巾を狭くした後端側を、次
位に接続するリンク１の前端側の内側に嵌入させて重合
させ、そこに連結軸２を嵌挿することでリンク１…を順
次接続連結して組立てるチエンに適用した例である。
【００２０】この例におけるワンウエイリンクチエンＡ
のリンク１…に設ける凸起部ａおよび衝合部ｂは、突起
部ａにあっては、リンク１の左右の側壁の後端側で、駆
動鎖輪３に巻付くときに巻付中心に対し外周側に寄る部
位に、左右方向に張り出すように形設し、衝合部ｂにあ
っては、リンク１の左右の側壁の前端側の端縁の、駆動
鎖輪３に巻付くときに巻付中心に対し外周側に寄る部位
を、図６に示しているように、リンク１の長手方向に対
し垂直な端面に形成することで、その垂直な端面をもっ
て衝合部ｂとするようにしている。
のリンク１…に設ける凸起部ａおよび衝合部ｂは、突起
部ａにあっては、リンク１の左右の側壁の後端側で、駆
動鎖輪３に巻付くときに巻付中心に対し外周側に寄る部
位に、左右方向に張り出すように形設し、衝合部ｂにあ
っては、リンク１の左右の側壁の前端側の端縁の、駆動
鎖輪３に巻付くときに巻付中心に対し外周側に寄る部位
を、図６に示しているように、リンク１の長手方向に対
し垂直な端面に形成することで、その垂直な端面をもっ
て衝合部ｂとするようにしている。
【００２１】そして、この例におけるワンウエイリンク
チエンＡ・Ａは、図５にあるように、規制ガイド５・５
の規制を受けて駆動鎖輪３・３により垂直に繰り出され
ていくときに、非屈折側が互いに背中合わせとなって平
行するように一対に組合わせてあり、これにより組合わ
せた一対のワンウエイリンクチエンＡ・Ａの繰出側のリ
ンク１・１と一体的に連結する作業台４０を昇降させる
ようにしてある。
チエンＡ・Ａは、図５にあるように、規制ガイド５・５
の規制を受けて駆動鎖輪３・３により垂直に繰り出され
ていくときに、非屈折側が互いに背中合わせとなって平
行するように一対に組合わせてあり、これにより組合わ
せた一対のワンウエイリンクチエンＡ・Ａの繰出側のリ
ンク１・１と一体的に連結する作業台４０を昇降させる
ようにしてある。
【００２２】次に図８はさらに別の実施例を示してい
る。この例は、上述の実施例の変形例であり、駆動鎖輪
３・３により繰り出されるワンウエイリンクチエンＡ・
Ａの非屈折側が、互いに背中合わせとなって密接してい
くようにして、組合わせている例であって、一対に組合
わせたワンウエイリンクチエンＡ・Ａの繰出方向におけ
る前端のリンク１・１は、昇降させる作業台４０または
荷台の下面に、非屈折側の壁面を密に接合させて並列さ
せた状態として一体的に連結してある。
る。この例は、上述の実施例の変形例であり、駆動鎖輪
３・３により繰り出されるワンウエイリンクチエンＡ・
Ａの非屈折側が、互いに背中合わせとなって密接してい
くようにして、組合わせている例であって、一対に組合
わせたワンウエイリンクチエンＡ・Ａの繰出方向におけ
る前端のリンク１・１は、昇降させる作業台４０または
荷台の下面に、非屈折側の壁面を密に接合させて並列さ
せた状態として一体的に連結してある。
【００２３】この例においては、駆動鎖輪３・３により
ワンウエイリンクチエンＡ・Ａが繰り出されるとき、そ
れらが互いに規制ガイドとして作用するようになること
で、規制ガイド５・５を省略した状態で、直線状の姿勢
を保持して繰り出されるようになる。
ワンウエイリンクチエンＡ・Ａが繰り出されるとき、そ
れらが互いに規制ガイドとして作用するようになること
で、規制ガイド５・５を省略した状態で、直線状の姿勢
を保持して繰り出されるようになる。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明手段は、リ
ンクが、直線状に連続する状態から、それを繰り出す駆
動鎖輪に巻き付く方向には連結軸中心に自在に屈折回動
し、逆の方向には屈折回動しないようにしたワンウエイ
リンクチエンを、駆動鎖輪により繰り出されるリンクの
非屈折回動側が、平行して対称位置を占めるように配位
して一対に組合わせ、それらの繰出側の端部のリンク
を、作業部に一体的に連結するようにしているのだか
ら、組合わされて繰り出される一対のワンウエイリンク
チエンが、互いに屈折回動側への回動をロックし合うロ
ック機構を構成するようになって、直線状に繰り出され
た状態に保持されるようになるので、建設機械のミニク
レーンの伸縮ブーム、ミニ油圧ショベルの伸縮アームや
流通産業機械の各種ロボットアーム等の伸縮機構および
テーブル型高所作業車の作業台の昇降機構等に広く利用
し得るようになる。
ンクが、直線状に連続する状態から、それを繰り出す駆
動鎖輪に巻き付く方向には連結軸中心に自在に屈折回動
し、逆の方向には屈折回動しないようにしたワンウエイ
リンクチエンを、駆動鎖輪により繰り出されるリンクの
非屈折回動側が、平行して対称位置を占めるように配位
して一対に組合わせ、それらの繰出側の端部のリンク
を、作業部に一体的に連結するようにしているのだか
ら、組合わされて繰り出される一対のワンウエイリンク
チエンが、互いに屈折回動側への回動をロックし合うロ
ック機構を構成するようになって、直線状に繰り出され
た状態に保持されるようになるので、建設機械のミニク
レーンの伸縮ブーム、ミニ油圧ショベルの伸縮アームや
流通産業機械の各種ロボットアーム等の伸縮機構および
テーブル型高所作業車の作業台の昇降機構等に広く利用
し得るようになる。
【図１】本発明の実施例に用いるワンウエイリンクチエ
ンの縦断側面図である。
ンの縦断側面図である。
【図２】同上の横断平面図である。
【図３】高所作業車の作業台の昇降機構に使用した本発
明手段の側面視における概要説明図である。
明手段の側面視における概要説明図である。
【図４】同上の平面視における概要説明図である。
【図５】同上の別の実施例の側面視における概要説明図
である。
である。
【図６】同上実施例に用いるワンウエイリンクチエンの
拡大した側面図である。
拡大した側面図である。
【図７】同上のワンウエイリンクチエンの横断平面図で
ある。
ある。
【図８】さらに別の実施例の側面視における概要説明図
である。
である。
Ａ…ワンウエイリンクチエン、ａ…突起部、ｂ…衝合
部、ｙ…仮想中心線、１…リンク，１ａ…内側リンク、
１ｂ…外側リンク、２…連結軸、３…駆動鎖輪、４…高
所作業車、４ａ…機体、４０…作業台、５…規制ガイ
ド、６…収納ガイド。
部、ｙ…仮想中心線、１…リンク，１ａ…内側リンク、
１ｂ…外側リンク、２…連結軸、３…駆動鎖輪、４…高
所作業車、４ａ…機体、４０…作業台、５…規制ガイ
ド、６…収納ガイド。
Claims (3)
- 【請求項１】 連結軸により鎖状に連結するリンクが、
直線状に連続する状態から、それを繰り出す駆動鎖輪に
巻き付く方向には連結軸中心に自在に屈折回動し、逆の
方向には屈折回動しないようにしたワンウエイリンクチ
エンを、駆動鎖輪により繰り出されるリンクの非屈折回
動側が、平行して対称位置を占めるように配位して一対
に組合わせ、それらの繰出側の端部のリンクを、作業部
に一体的に連結することを特徴とするワンウエイリンク
チエンを用いる伸縮・昇降機構。 - 【請求項２】 連結軸により鎖状に連結するリンクが、
直線状に連続する状態から、それを繰出す駆動鎖輪に巻
き付く方向には連結軸中心に自在に屈折回動し、逆の方
向には屈折回動しないようにしたワンウエイリンクチエ
ンを、駆動鎖輪により繰出されるリンクの非屈折回動側
が、背中合わせに密接する状態となって平行して対称位
置を占めるよう配位して一対に組合わせ、それらの繰出
側の端部のリンクを、作業部に一体的に連結することを
特徴とするワンウエイリンクチエンを用いる伸縮・昇降
機構。 - 【請求項３】 駆動鎖輪により繰出されるリンクの非屈
折回動側の基端部位に、繰出されるリンクの繰出方向に
沿う規制ガイドを装設することを特徴とする請求項１記
載のワンウエイリンクチエンを用いる伸縮・昇降機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11129487A JP2000318987A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | ワンウエイリンクシステムを用いる伸縮・昇降機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11129487A JP2000318987A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | ワンウエイリンクシステムを用いる伸縮・昇降機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000318987A true JP2000318987A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=15010704
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11129487A Pending JP2000318987A (ja) | 1999-05-11 | 1999-05-11 | ワンウエイリンクシステムを用いる伸縮・昇降機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000318987A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105997401A (zh) * | 2016-05-09 | 2016-10-12 | 李亚民 | 一种辅助翻身方法及辅助翻身机构 |
| NO20160654A1 (no) * | 2016-04-20 | 2017-10-23 | Optimarstette As | Apparat for tømming og fylling av horisontalfrysere og innfrysingssystem med apparat for tømming og fylling av horisontalfrysere |
| JP2017193450A (ja) * | 2017-08-07 | 2017-10-26 | 株式会社ダイフク | リフター |
| CN110451432A (zh) * | 2019-08-21 | 2019-11-15 | 广东博智林机器人有限公司 | 一种搬运机器人 |
-
1999
- 1999-05-11 JP JP11129487A patent/JP2000318987A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| NO20160654A1 (no) * | 2016-04-20 | 2017-10-23 | Optimarstette As | Apparat for tømming og fylling av horisontalfrysere og innfrysingssystem med apparat for tømming og fylling av horisontalfrysere |
| WO2017183993A3 (en) * | 2016-04-20 | 2017-11-30 | Optimar As | Apparatus for emptying and filling horizontal freezers and freezing system with apparatus for filling and emptying horizontal freezers |
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| US20190056171A1 (en) * | 2016-04-20 | 2019-02-21 | Optimar As | Apparatus for emptying and filling horizontal freezers and freezing system with apparatus for filling and emptying horizontal freezers |
| RU2730650C2 (ru) * | 2016-04-20 | 2020-08-24 | Оптимар Ас | Разгрузочно-загрузочное устройство для горизонтальных морозильных камер и морозильный аппарат с разгрузочно-загрузочным устройством для горизонтальных морозильных камер |
| US11022367B2 (en) | 2016-04-20 | 2021-06-01 | Optimar As | Apparatus for emptying and filling horizontal freezers and freezing system with apparatus for filling and emptying horizontal freezers |
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| CN105997401B (zh) * | 2016-05-09 | 2022-05-06 | 李亚民 | 一种辅助翻身方法及辅助翻身机构 |
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