JP2000318878A - シート保持・移送装置 - Google Patents

シート保持・移送装置

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JP2000318878A
JP2000318878A JP12856999A JP12856999A JP2000318878A JP 2000318878 A JP2000318878 A JP 2000318878A JP 12856999 A JP12856999 A JP 12856999A JP 12856999 A JP12856999 A JP 12856999A JP 2000318878 A JP2000318878 A JP 2000318878A
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sheet
holding
marks
center
mark
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JP12856999A
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Masahiro Sunada
雅弘 砂田
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Fabrica Toyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マークを用いたシートの位置合わせでは、シ
ートに伸びや縮みが生じていると、シート間の絵柄のず
れなどが生じる。 【解決手段】 第1のシートS1が設置されている状態
において、第1のマークM1,M1の中心位置を検出す
る。そして、本来マーク中心が位置すべきマーク基準位
置Om1,Om1と前記中心位置とのずれ量x1,x2
およびy1,y2を検出する。この検出値に基づいてマ
ークM1とマークM1を結ぶ線の中心点の位置ずれ量を
求め、吸着盤5の中心を前記中心点に移行させさらに回
転方向のずれθを修正して、吸着盤5で第1のシートS
1を吸着する。その後に吸着盤の中心を原点位置Oz1
に復帰させると、第1のシートS1は正常な姿勢で吸着
盤に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複数のシー
トを重ねて圧着する場合に、マークが形成されたシート
を正確な姿勢で保持でき、さらにはマークが形成された
シートどうしを正確に位置合わせして重ねることができ
るようにしたシート保持・移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】PETなどの樹脂シートどうしを重ねる
手法として、一方のシートに十字形状のマークを印刷
し、他方のシートに中心が抜けている十字形状のマーク
を印刷し、両マークが重なるように両シートを位置合わ
せする方法がある。
【0003】前記マークどうしが重なった状態で両シー
トをヒートシールなどで圧着させることにより、両シー
トの絵柄などを合わせることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の位置合わせで
は、複数箇所に印刷されたマークのそれぞれにおいて中
心どうしを一致させて位置合わせを行うのが一般的であ
る。しかし、樹脂シートなどはマークを印刷した後に温
度条件や湿度条件に応じて若干伸びたり縮んだりするこ
とがある。
【0005】この伸びや縮みにより、互いに重ねられる
両シートのマーク間の距離に差が生じると、一箇所のマ
ークどうしの中心部を一致させたとしても、他の箇所の
マークどうしがずれることになる。よってシート間の伸
びや縮みによる寸法差が、位置合わせしたマークを始点
としてこの位置から遠ざかるにしたがって徐々に大きく
なる。その結果、シート間の最大位置ずれ量が、前記伸
びや縮みにより寸法差と同等の寸法まで拡大されてしま
う。
【0006】また従来の装置では、シート間のマークど
うしの位置合わせを行うために、いずれかのシートを直
角座標平面に沿って移動させることは行われていたが、
いずれかのシートが平面内で傾いているときに、この傾
きを補正する手段を具備していなかった。よって複数の
マークのそれぞれを一致させることが困難であった。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、シート間に伸びや縮みなどに起因する寸法差が生
じているような場合であっても、絵柄などの最大ずれ量
を前記寸法差のほぼ1/2に抑制できるシート保持・移
送装置を提供することを目的としている。また本発明
は、シート間の傾き補正も可能としたシート保持・移送
装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のシート保持・移
送装置は、シートを吸着保持する保持手段と、シート上
に間隔を開けて形成されたマークの位置を検出する検出
手段と、シートとその上に対向する前記保持手段との相
対位置を変化させる補正手段と、前記検出手段で前記シ
ート上のマークを検出して前記マーク間の中心位置を求
め、前記マーク間の中心位置と前記保持手段の原点位置
との座標上のずれ量を算出し、前記補正手段で前記ずれ
量分だけ保持手段の中心とシートとの相対位置を補正し
てから前記保持手段によりマーク間の中心でシートを保
持させる制御手段と、前記補正の後に、マーク間の中心
位置が原点軌跡上を移動するように前記保持手段を移動
させてシートを移送させる移送手段と、を有することを
特徴とするものである。
【0009】または、シートを吸着保持する保持手段
と、シート上に間隔を開けて形成されたマークの位置を
検出する検出手段と、シートとその上に対向する前記保
持手段との相対位置を変化させる補正手段と、前記検出
手段で前記シート上のマークを検出して前記マーク間の
中心位置を求め、前記マーク間の中心位置と前記保持手
段の原点位置との座標上のずれ量を算出し、原点位置に
ある保持手段で前記シートを保持させてからマーク間の
中心位置が前記原点位置に位置するように、前記補正手
段で前記ずれ量分だけ保持手段の中心とシートとの相対
位置を補正する制御手段と、前記補正の後に、マーク間
の中心位置が原点軌跡上を移動するように前記保持手段
を移動させてシートを移送させる移送手段と、を有する
ことを特徴とするものである。
【0010】前記補正手段では、シート上に保持手段が
対向した状態で、保持手段の中心を原点位置からずれ量
だけ移動させて補正した後に保持手段でシートを保持
し、その後に保持手段を原点位置に復帰させてから前記
移送手段により移送する。あるいは原点位置にある保持
手段でシートを保持してから、保持手段を原点位置から
前記ずれ量分だけ補正し、保持手段を補正後の位置に保
持させて移送手段により移送させる。
【0011】また、前記移送手段で移送したシートは、
後に述べる第2のシートに重ねてもよいし、あるいはシ
ート以外のプレートや基板などに移送したシートを位置
合わせして重ねてもよい。
【0012】例えば、前記補正は、保持手段とシートと
の相対位置を直角座標平面上で移動させることにより行
われる。
【0013】また前記補正は、さらに保持手段の中心を
前記直角座標平面に垂直な軸を中心として回動させてシ
ートの正常姿勢からの傾きを修正する動作を伴なうこと
が好ましい。
【0014】例えば、第2のシートの設置部が設けら
れ、前記移送手段により移送された前記シートが、前記
第2のシートの上に重ねられる。
【0015】この場合に、前記第2のシートの設置部の
上に、第2のシート上に間隔を開けて形成された第2の
マークを検出する第2の検出手段が設けられ、第2のシ
ート上に移送された前記シートを重ねる前に、前記第2
の検出手段により検出された第2のマーク間の中心位置
と本来この中心位置が位置すべき基準位置とのずれ量を
算出し、前記補正手段により保持手段を前記ずれ量分だ
け移動させる補正を行うよう制御される。
【0016】本発明では、シートに設けられたマーク間
の中心位置を、原点位置に合わせるようにして位置ずれ
補正を行っている。したがって、シートとこれが重ねら
れる基板など、あるいはシートどうしにおいて伸びや縮
みに起因する寸法差があったとしても、この寸法差はマ
ーク間の中心に対して左右に割り振られる。よってシー
トと基板やシートどうしの位置ずれの最大量を、前記寸
法差の例えば1/2程度に抑えることが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明のシート保持・移送
装置の全体構造を示す平面図、図2は図1をII矢視方
向から見た断面図、図3は第1のシートとその補正方法
を示す平面図、図4は第2のシートを示す平面図、図5
(A)(B)は第1のシートに印刷された第1のマーク
と第2のシートに印刷された第2のマークとの位置合わ
せ状態を示す拡大平面図、図6は補正動作のフローチャ
ートである。
【0018】図中の符号1は、枠体形状の装置架台であ
る。図1に示すように、この装置架台1の内部には、第
1のシートS1の設置部3と、第2のシートS2の設置
部4が設けられている。第1のシートS1は1枚ずつ前
記設置部3に供給されて設置される。設置部4では、図
2に示すように第2のシートS2を載置した移動台2が
X方向へ順次間欠的に移動し、第2のシートS2が順次
前記設置部4に移送される。
【0019】シートを保持する保持手段として、吸着盤
5が設けられている。図1に示すように、吸着盤5は各
シートS1およびS2よりもやや小さい面積の矩形状で
あり、その下面には第1のシートS1をエアー吸着して
保持するための吸着孔が多数開口している。
【0020】Zアクチュエータ8は、前記吸着盤5をZ
方向へ昇降させるものであり、このZアクチュエータ8
には昇降軸6が昇降駆動されるように設けられている。
この昇降軸6の下端には回転アクチュエータ7が設けら
れている。この回転アクチュエータ7はダイレクトドラ
イブモータであり、その回転出力部に前記吸着盤5が固
定されている。この回転アクチュエータ7の回動力によ
り、吸着盤5に保持される第1のシートS1が昇降軸6
を中心として傾き補正される。
【0021】前記Zアクチュエータ8は、Xアクチュエ
ータ9によりX方向へ移動させられる。またXアクチュ
エータ9は、Yアクチュエータ11によりY方向へ移動
させられる。
【0022】前記Yアクチュエータ11により本発明の
移送手段が構成され、この移送手段としてのYアクチュ
エータ11により、前記吸着盤5が、設置部3に設置さ
れた第1のシートS1を吸着できる位置から、第1のシ
ートS1を設置部4上の第2のシートS2上に重ねるこ
とができる位置まで移送される。
【0023】また、Xアクチュエータ9とYアクチュエ
ータ11とで、吸着盤5の回転中心をX−Y座標平面上
で補正移動させるX−Y補正手段が構成されている。ま
た前記回転アクチュエータ7により、吸着盤5に保持さ
れた第1のシートS1の傾きをθ方向へ補正回動させる
θ補正手段が構成されている。
【0024】第1のシートS1の設置部3の上方には、
第1のシートS1に印刷形成された一対の第1のマーク
M1の位置を検出するための一対の第1の検出手段1
5,15が設けられている。この第1の検出手段15,
15のY方向の中心は、第1のX基準軸Ox1上に位置
している。またY方向に延びる原点軌跡Oyは、前記第
1の検出手段15と15の中心に位置している。この原
点軌跡Oyと第1のX基準軸Ox1との交点が、第1の
シートS1に対向する吸着盤5の回転中心の原点位置O
z1である。
【0025】第2のシートS2の設置部4においても、
前記原点軌跡OyからX方向に均等に割り振られた位置
に第2の検出手段16,16が設けられている。この第
2の検出手段16,16は、設置部4に設置された第2
のシートS2に印刷形成されたの第2のマークM2を検
出するためのものである。
【0026】前記第2の検出手段16,16のY方向中
心は、X方向に延びる第2のX基準軸Ox2上に位置し
ている。この第2のX基準軸Ox2と、前記原点軌跡O
yとの交点が、第1のシートS1を第2のシートS2に
位置合わせするための基準中心位置Oz2である。
【0027】前記第1の検出手段15,15および第2
の検出手段16,16は、CCDカメラであり、このC
CDカメラで撮影された映像を処理してパターンマッチ
ングすることにより、前記第1のマークM1と第2のマ
ークM2の中心位置が求められる。
【0028】図3に示すように、第1のシートS1に
は、設置部3において正常な姿勢のときに前記第1のX
基準軸Ox1上に位置する一対の第1のマークM1,M
1が印刷されている。この第1のマークM1,M1は、
X方向に延びる直線とY方向に延びる直線とが交叉した
十字形状である。
【0029】図4に示すように、第2のシートS2に
は、設置部4において正常な姿勢のときに第2のX基準
軸Ox2上に位置する一対の第2のマークM2,M2が
印刷されている。図5に示すように、第2のマークM
2,M2は、X方向およびY方向に延びる中抜きの十字
形状である。
【0030】次に、前記シート保持・移送装置を用いて
第1のシートS1を保持・搬送して第2のシートS2の
上に重ねる動作を説明する。
【0031】図1と図2に示すシート保持・移送装置で
は、設置部3に第1のシートS1が設置される。また第
2のシートS2は移動台2に載置されて、順次設置部4
に移動させられる。
【0032】前記設置部3では、第1のシートS1に印
刷された第1のマークM1,M1が第1のX基準軸Ox
1上に位置し、第1のマークM1とマークM1とを結ぶ
線の中点が、原点位置Oz1に一致しているべきであ
る。しかし実際には、設置部3上で第1のシートS1が
位置ずれすることを避けることができず、その結果、マ
ークM1とマークM1間の中点が前記原点位置Oz1か
ら外れることがあり、また第1のシートS1が傾いて設
置されることもある。
【0033】図6は、このときの補正動作をステップ
(ST)ごとに示したフローチャートである。吸着盤5
によって第1のシートS1を保持するときには、吸着盤
5が、その回転中心が原点軌跡Oy上に沿うように、設
置部4から設置部3に向けてY方向へ移動する。そし
て、吸着盤5の回転中心が前記原点位置Oz1に一致し
た状態で吸着盤5のY方向への移動が停止する(図6の
ST1)。
【0034】また第1の検出手段15,15により、設
置部3に位置する第1のシートS1の第1のマークM
1,M1が撮影され、マイクロコンピュータなどの制御
演算部において、画像処理のパターンマッチングが行わ
れ、第1のマークM1,M1の十字の中心のX−Y座標
上での位置が検出される(ST2)。
【0035】図1に示すシート保持・移送装置では、原
点位置Oz1が機構上で決められており、よって、この
原点位置Oz1を中心としてX方向に均等にL1/2ず
つ割り振られた位置が第1のマークM1,M1が位置す
べきマーク基準位置Om1、Om1である。図3では第
1のシートS1が正常な姿勢の状態を鎖線で示す。この
とき前記マーク基準位置Om1,Om1と、第1のマー
クM1,M1の中心が一致しているはずである。しか
し、第1のシートS1の姿勢が図3において実線で示す
ようにずれていると、前記マーク基準位置Om1,Om
1と、第1のマークM1,M1の中心が位置ずれする。
【0036】そこで前記制御演算部により、第1の検出
手段15,15により撮影されて求められた第1のマー
クM1,M1の中心と、前記マーク基準位置Om1,O
m1とのずれ量が演算される(ST3)。
【0037】図3では、前記マーク基準位置Om1,O
m1に対する第1のマークM1,M1の中心のX方向へ
のずれ量をそれぞれx1,x2で示し、前記マーク基準
位置Om1,Om1に対する第1のマークM1,M1の
中心のY方向へのずれ量をy1,y2で示している。な
お、前記x1,x2およびy1,y2には、その方向に
より異なる正負の符号が含まれている。
【0038】上記ずれ量x1,x2およびy1,y2が
解ると、以下の数1の演算により、第1のシートS1に
おけるマークM1とマークM1の中心間を結ぶ線の中点
と、原点位置Oz1の中心とのX方向およびY方向のず
れ量X0およびY0を演算できる。
【0039】
【数1】X0=(x1+x2)/2 Y0=(y1+y2)/2 上記ずれ量X0およびY0の演算に基づいて、吸着盤5
の回転中心位置を移動させる。この移動補正は、Xアク
チュエータ9よびYアクチュエータ11を用いて吸着盤
5をX−Y座標平面上で移動させることにより行う(S
T4)。
【0040】次に、前記ずれ量x1,x2およびy1,
y2、ならびに機構上で設定されている前記マーク基準
位置Om1とOm1間の距離(L1)とから、第1のシ
ートS1の正常姿勢からのずれ角度θを演算する。前記
θは以下の数2で演算できる。
【0041】
【数2】 θ=tan-1{(x1−x2+L)/(y2−y1)} 前記演算に基づいて、前記X0およびY0だけ移動させ
後の吸着盤5を前記θだけ回動させる。これは前記回転
アクチュエータ7を動作させることにより行う(ST
5)。
【0042】前記のX0,Y0およびθの補正を行った
後に、Zアクチュエータ8により吸着盤5を下降させ、
吸着盤5で第1のシートS1を吸着する(ST6)。そ
して、Zアクチュエータ8により吸着盤5を上昇させる
とともに、吸着盤5の回転中心を原点位置Oz1に復帰
させ、回転アクチュエータ7を前記数2のθだけ基に戻
すように駆動させる(ST7)。その結果、設置部3に
おいて位置ずれしていた第1のシートS1が、図3にお
いて鎖線で示す正常な姿勢に戻される。
【0043】なお、前記において、吸着盤5をX−Y直
交座標表面上でX0とY0だけ移動させて補正した後
に、吸着盤5を下降させて第1のシートS1を吸着し、
その後に吸着盤5を原点位置Oz1に復帰させる前また
は復帰させた後に、回転アクチュエータ7で吸着盤5を
θだけ回動させて、第1のシートS1の姿勢を正常な向
きに補正してもよい。
【0044】前記補正後に、Yアクチュエータ11によ
り吸着盤5を設置部4に向けてY方向へ移動させると、
吸着盤5の回転中心が原点軌跡Oy上を移動し、このと
き第1のシートS1のマークM1とM1を結ぶ線の中点
も、前記原点軌跡Oyに沿って移動する。吸着盤5の回
転中心が基準中心位置Oz2に一致した時点で吸着盤5
のY方向への移動を止めると、この時点で、第1のシー
トS1の第1のマークM1,M1の中心が、第2のX基
準軸Ox2上のマーク基準位置Om2,Om2に一致す
る。
【0045】そのまま、Zアクチュエータ8を動作させ
て吸着盤5を下降させると、第1のシートS1を適正に
位置合わせして第2のシートS2上に重ねることができ
る。このとき、設置部4において第2のシートS2が位
置ずれすることなく設置されており、第2のシートS2
に印刷された第2のマークM2,M2の中心がマーク基
準位置Om2,Om2に一致していれば、第1のシート
S1と第2のシートS2のマークどうしを正確に重ねる
ことができる。
【0046】しかし、設置部4において第2のシートS
2が位置ずれしている場合が有り得る。このような場合
には、さらに補正動作を行う。この補正動作は、図3に
示した補正動作と同じでよい。すなわち、設置部4上の
第2の検出手段16,16を用いて、第2のシートS2
上の第2のマークM2,M2の中心を検出する。
【0047】図4に示すように、前記マークM2,M2
の中心が本来存在すべきマーク基準位置Om2,Om2
は、第2のX基準軸Ox2上で且つ、原点軌跡Oyから
左右に均等にL2/2だけ離れた位置である(ただしL
2=L1)。よって、設置部4に位置している第2のシ
ートS2の第2のマークM2,M2の中心と前記マーク
基準位置Om2,Om2との位置ずれ量を前記x1,x
2、および前記y1,y2と同様にして演算する。そし
て、前記数1および数2と同様の演算を行うことによ
り、第2のシートS2のマークM2とM2を結ぶ線の中
点のずれ量および第2のシートS2の傾きを得ることが
できる。
【0048】前記演算に基づいて、基準中心位置Oz2
に位置している吸着盤5の回転中心を移動させ、且つ回
転させてから、吸着盤5を下降させると、第1のシート
S1を第2のシートS2の上に正確に重ねることができ
る。
【0049】前記の位置合わせ制御では、第1のシート
S1のマークM1とマークM1とを結ぶ線の中点に、吸
着盤5の回転中心を合わせ、さらに第2のシートS2の
マークM2とM2を結ぶ線の中点に対して吸着盤5の回
転中心を合わせている。
【0050】よって各シートはマーク間の中点を基準と
して位置合わせされることになる。したがって、第1の
シートS1と第2のシートS2とで、伸びや縮みによる
寸法差があった場合にも、その差がマークとマークとの
中点を境としてX方向に割り振られることになる。すな
わち図5に示す第1のマークM1と第2のマークM2と
のX方向の位置差を、一対のマークのぞれぞれに均等に
割り振ることができる。したがって、シート間のずれ量
の最大値を、シート間の寸法差の1/2に抑えることが
できる。
【0051】また第1のシートS1と第2のシートS2
とが重ねられた状態で、両シートが複数のポイントで溶
着され、さらに全体が熱圧着されるなどしてシート積層
が完了する。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明では、マークを基準
としたシートの位置合わせを高精度に行うことができ、
シートに伸びや縮みによる寸法誤差が発生した場合で
も、重ねた状態でのシートの最大ずれ量を前記寸法誤差
の1/2以下程度に抑えることができる。またシートの
回転方向の傾きも補正できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート保持・移送装置装置の全体構造
を示す平面図、
【図2】図1のII矢視方向から見た断面図、
【図3】第1のシートと保持手段との補正動作を示す平
面図、
【図4】第2のシートの平面図、
【図5】第1のマークと第2のマークとを位置合わせし
た状態を示す拡大平面図、
【図6】マークと保持手段との補正動作を示すフローチ
ャート
【符号の説明】 1 装置架台 2 移動台 3,4 設置部 5 吸着盤 7 回転アクチュエータ 8 Zアクチュエータ 9 Xアクチュエータ 11 Yアクチュエータ 15 第1の検出手段 16 第2の検出手段 S1 第1のシート S2 第2のシート M1 第1のマーク M2 第2のマーク Ox1,Ox2 X基準軸 Oy 原点軌跡 Oz1 原点軌跡 Oz2 基準中心位置 Om1,Om2 マーク基準位置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを吸着保持する保持手段と、シー
    ト上に間隔を開けて形成されたマークの位置を検出する
    検出手段と、シートとその上に対向する前記保持手段と
    の相対位置を変化させる補正手段と、 前記検出手段で前記シート上のマークを検出して前記マ
    ーク間の中心位置を求め、前記マーク間の中心位置と前
    記保持手段の原点位置との座標上のずれ量を算出し、前
    記補正手段で前記ずれ量分だけ保持手段の中心とシート
    との相対位置を補正してから前記保持手段によりマーク
    間の中心でシートを保持させる制御手段と、 前記補正の後に、マーク間の中心位置が原点軌跡上を移
    動するように前記保持手段を移動させてシートを移送さ
    せる移送手段と、を有することを特徴とするシート保持
    ・移送装置。
  2. 【請求項2】 シートを吸着保持する保持手段と、シー
    ト上に間隔を開けて形成されたマークの位置を検出する
    検出手段と、シートとその上に対向する前記保持手段と
    の相対位置を変化させる補正手段と、 前記検出手段で前記シート上のマークを検出して前記マ
    ーク間の中心位置を求め、前記マーク間の中心位置と前
    記保持手段の原点位置との座標上のずれ量を算出し、原
    点位置にある保持手段で前記シートを保持させてからマ
    ーク間の中心位置が前記原点位置に位置するように、前
    記補正手段で前記ずれ量分だけ保持手段の中心とシート
    との相対位置を補正する制御手段と、 前記補正の後に、マーク間の中心位置が原点軌跡上を移
    動するように前記保持手段を移動させてシートを移送さ
    せる移送手段と、を有することを特徴とするシート保持
    ・移送装置。
  3. 【請求項3】 前記補正は、保持手段とシートとの相対
    位置を直角座標平面上で移動させることにより行われる
    請求項1または2記載のシート保持・移送装置。
  4. 【請求項4】 前記補正は、さらに保持手段の中心を前
    記直角座標平面に垂直な軸を中心として回動させてシー
    トの正常姿勢からの傾きを修正する動作を伴なう請求項
    3記載のシート保持・移送装置。
  5. 【請求項5】 第2のシートの設置部が設けられ、前記
    移送手段により移送された前記シートが、前記第2のシ
    ートの上に重ねられる請求項1ないし4のいずれかに記
    載のシート保持・移送装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のシートの設置部の上に、第2
    のシート上に間隔を開けて形成された第2のマークを検
    出する第2の検出手段が設けられ、 第2のシート上に移送された前記シートを重ねる前に、
    前記第2の検出手段により検出された第2のマーク間の
    中心位置と本来この中心位置が位置すべき基準中心位置
    とのずれ量を算出し、前記補正手段により保持手段を前
    記ずれ量分だけ移動させる補正を行うよう制御される請
    求項5記載のシート保持・移送装置。
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JP2009167008A (ja) * 2008-01-21 2009-07-30 Sintokogio Ltd 長方形板状材料の偏差の修正方法およびその装置
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