JP2000318650A - トラクタのボンネット排風装置 - Google Patents

トラクタのボンネット排風装置

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JP2000318650A
JP2000318650A JP11127447A JP12744799A JP2000318650A JP 2000318650 A JP2000318650 A JP 2000318650A JP 11127447 A JP11127447 A JP 11127447A JP 12744799 A JP12744799 A JP 12744799A JP 2000318650 A JP2000318650 A JP 2000318650A
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JP
Japan
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exhaust air
exhaust
bonnet
plate
fuel tank
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JP11127447A
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English (en)
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Ryoichi Nishi
良一 西
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボンネットに内装されたラジエータの排風を
ボンネット内に淀ませることなく流れを制御して高温性
能を図る。 【解決手段】 ラジエータ6からの排風を、燃料タンク
8の前面側とマフラ9の後方側との間で左右方向の一側
方に変向する排風変向手段16を設け、該排風変向手段
16の出側のボンネット5の側面5Bに排風窓17を形
成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタのボンネ
ット排風装置に係り、風(排風)の流れを制御して高温
性能を向上したものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンおよび該エンジンの補器である
ラジエータ及びマフラ等をボンネットで覆っているトラ
クタは公知である。前記ラジエータを後方掃き出し形
(吸込み形ともいう)に構成した場合、高温性能を確保
するための排風の流れを制御しなければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来では排風の流れを
制御するため、排風窓をボンネットの側板に形成してい
た。しかしながら、ボンネット内にはマフラ等のエンジ
ン補器が備えられているので、当該補器によって十分な
排風窓を確保することが困難であった。また、ボンネッ
トの前部側でラジエータ側方部位に排風窓を形成した場
合、ボンネットにこもる排風の流れ(空気の流れ)が悪
く十分な高温性能を確保することが困難であった。
【0004】一方、排風窓を大きく開口すると排風効率
は向上するけれども、排風窓を通しての騒音等の漏れが
発生し、これ故、排風窓はできるだけ小さく形成する要
望を達成でき難いという課題があった。そこで本発明
は、後方掃き出し形(吸込み形)のラジエータをボンネ
ットで覆った排風装置において、ラジエータからの排風
(空気流れ)を制御することによって、高温性能を確保
しつつ騒音でもできるだけ抑え得るようにしたことを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、後方掃き出し
形のラジエータ6と燃料タンク8とを前後に離間して備
え、両者6,8間にマフラ9を備え、これらをボンネッ
ト5で覆っているトラクタのボンネット排風装置におい
て、前述の目的を達成するために、次の技術的手段を講
じている。すなわち、本発明に係る排風装置(排気装
置)は、ラジエータ6からの排風を、燃料タンク8の前
面側とマフラ9の後方側との間で左右方向の一側方に変
向する排風変向手段16を設け、該排風変向手段16の
出側のボンネット5の側面5Bに排風窓17を形成して
いることを特徴とするものである(請求項1)。
【0006】このような構成を採用したことにより、ラ
ジエータ6からの排風Aがボンネット5内に溜った(こ
もった)としても排風変向手段16により左右方向の一
側方に流れ制御されて排風窓17を介して排気され、円
滑な空気流れとなって高温性能を確保するのである。ま
た、排風Aによる燃料タンク8の過度な加熱が抑えら
れ、燃料の昇温も少なくなるのである。前述した請求項
1において、排風変向手段16は、燃料タンク8の前面
側に立設した遮熱板8又は変向板19であることが推奨
される(請求項2)。
【0007】これによれば、遮熱板18は変向板19に
よって排風(熱風)が燃料タンク8に直接接触するのを
防止して燃料の過昇温を確実に阻止するのである。更
に、前述した請求項1又は2において、排風変向手段
(16)を構成する遮熱板(18)は、排風窓(17)
に近い側の板面(18A)が後方位置にあり、排風窓
(17)に遠い側の板面(18B)が前方位置にあり、
該前方位置において燃料タンク(8)が前方に突出され
ていてタンク容量増大部(8D)が形成されていること
が推奨される(請求項3)。
【0008】このように構成すれば排風(熱風)が燃料
タンク8に直接接触するのを防止するだけでなく、タン
ク容量を増大できるのである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1は、本発明に係る排風装
置(排気装置)を具備した2軸4車輪形トラクタ1に、
フロントローダ2とバックホウ3とをそれぞれ装着した
所謂TLB(トラクタ,ローダ,バックホウ)車両を示
している。トラクタ1はその前方側にエンジン4が搭載
され、該エンジン4はボンネット5で覆われている。
【0010】図2乃至図4を参照すると、エンジン4の
補器であるラジエータ6はエンジン4の前方に配置され
ていて該エンジン4にて駆動される駆動軸7Aを介して
回転する排気ファン7を備え、ボンネット5の前面グリ
ルおよび左右両側部から新気を取り入れ、ラジエータ6
にて熱交換して図4で示す矢印Aのように排風を後方へ
掃き出すものとされている。ボンネット5の後部には燃
料タンク8が搭載されており、ここに、ラジエータ6と
燃料タンク7,8が前後に離間して備えられていて、両
者6,8の間で左右方向一側寄りでかつエンジンヘッド
上にマフラ9が配置され、これらは、ボンネット5で覆
われている。
【0011】ボンネット5は天板5Aと左右の側板5B
とを有する門形状であり、燃料タンク8の給油部8Aは
天板5Aを貫通してキャップ8Bを備えている。燃料タ
ンク8は樹脂製、板金製等であって、車体上および車体
から立設された門形枠による操縦パネル枠10によって
覆われ、かつ左右のタンクステー11等によって支持さ
れており、当該枠10はボンネット5の後部に位置し、
実質的に後部ボンネットを構成しているとともに、図1
に示した操縦ハンドル12を支持している。
【0012】ボンネット5はその左右の側板5Bの後部
下側がパネル枠10に固着しているステー10Aにノブ
ボルト13の締結弛緩によって支持され、かつ側板5B
の前部下側がラジエータ支柱14に固着しているステー
14Aにノブボル15の締結弛緩によって支持されてお
り、該ボンネット5の左右の側板5Bの下縁は下方に開
放されていて排気を下方に放出可能である。マフラ9は
排気マニホルド9Aと排気管9Bとをマフラ本体9Cの
下部に接続して備え、排気管9Bはボンネット側板5B
の下縁から前方に屈曲形成されている。
【0013】ラジエータ6からの排風Aを、燃料タンク
8の前面側とマフラ9の後方側との間で左右方向の一側
方へ図4の矢示Bのように変向する排風変向手段16が
設けられており、該手段16の出側におけるボンネット
5の側板5Bに排風窓17が形成されている。排風変向
手段16は、燃料タンク8の前面側に立設された遮熱板
18又はこの前方に立設されている平面視弯曲形(弓
形)の変向板19によって構成されている。
【0014】遮熱板18は排風Aを燃料タンク8の前面
に直接衝突(接触)させるのを避け、図4で符号Cで示
すようにクリアランスを形成することで該クリアランス
Cを空気による断熱層として形成し、燃料の過昇温を防
止するだけでなく、排風窓17に近い側の第1板面18
Aが後方位置にあり、排風窓17に遠い側の第2板面1
8Bが前方側に位置し、両板面18A,18Bを傾斜板
面18Cにて連設することによって、排風Aを変向流B
として排風窓17に導出するようにされている。
【0015】これにより、排風Aが変向流Bとして制御
されることとなり、ボンネット5にこもる空気の流れに
淀みをなくし、高温性能を確保しているのである。第1
・2板面18A,18Bは図3で示すようにその上位部
分が垂直面とされ、中間部分18A−1,18B−2お
よび下方部分18A−2,18B−2が後部下方に曲成
され排風Aを下向に変向しており、これによってボンネ
ット5の側板(図では左側板)5Bの下方から淀みなく
排気するようにされている。更に、第1・2板面18
A,18Bの上端はステー20A,20Bとボルト21
A,21Bを介してボンネット5における天板5Aの内
面に連結されているとともに、下端はボルト22等によ
って車体側に連結され、遮熱板18が左右上下で曲成さ
れて剛性向上されたことと相まってボンネット5のビビ
リ音(微振動)を抑制しているのである。
【0016】また、遮熱板18を前述したように前後左
右に位置する第1・2板面18A,18Bとして構成す
ることにより、板面の曲成によるリブ作用での増強だけ
でなく、第2板面18Bを第1板面18Aよりも前方位
置とすることによって、燃料タンク8の収容空間が拡大
され、符号8Dで示すように容量増大部を構成している
のである。排風変向手段16を変向板19で構成したと
きには、遮熱板18を省略することは可能であるが、燃
料タンク8の加熱を防止する観点からは、遮熱板(遮蔽
板)18を備えることが望ましい。
【0017】変向板19はボンネット5における天板5
Aの内面、側板5Bの内面に支持して備えられるか、ま
たは、遮熱板18の前面側に支持して備えられる。変向
手段16を構成する遮熱板18または変向板19は耐熱
樹脂製として構成することができるが、板金(金属板)
に吸音材(断熱材)を貼着したものであっても良い。更
に、排風窓17については、図2および図3で示すよう
に菱形の他、四角形,円形,楕円形等その開口形状は任
意であり、図示のように、側板5Bにメッシュ網17A
をスポット17Bしていることが望ましい。但し、メッ
シュ網に代えてパンチングメタルであってもよく、網で
なく格子形であっても、取り外し自在であってもよい。
【0018】なお、本明細書でいう「ラジエータ」は、
「コンデンサ」を含む意味であり、また、「マフラ」
は、「サイレンサ」を含む意味である。また、トラクタ
はTLBだけでなく、農用等の各種トラクタも含む意味
である。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ボ
ンネット内での排風の淀みがなく流れが制御され得るの
で高温性能(エンジンの)を確保できるだけでなく騒音
も抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】TLBの全体側面図である。
【図2】ボンネット部分(排風装置)の側面図である。
【図3】図2の側断面図である。
【図4】図2の平面断面図である。
【符号の説明】
5 ボンネット 6 ラジエータ 8 燃料タンク 9 マフラ 16 変向手段 17 排風窓

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後方掃き出し形のラジエータ(6)と燃
    料タンク(8)とを前後に離間して備え、両者(6)
    (8)間にマフラ(9)を備え、これらをボンネット
    (5)で覆っているトラクタのボンネット排風装置にお
    いて、 ラジエータ(6)からの排風を、燃料タンク(8)の前
    面側とマフラ(9)の後方側との間で左右方向の一側方
    に変向する排風変向手段(16)を設け、該排風変向手
    段(16)の出側のボンネット(5)の側面(5B)に
    排風窓(17)を形成していることを特徴とするトラク
    タのボンネット排風装置。
  2. 【請求項2】 排風変向手段(16)は、燃料タンク
    (8)の前面側に立設した遮熱板(8)又は変向板(1
    9)であることを特徴とする請求項1記載のトラクタの
    ボンネット排風装置。
  3. 【請求項3】 排風変向手段(16)を構成する遮熱板
    (18)は、排風窓(17)に近い側の板面(18A)
    が後方位置にあり、排風窓(17)に遠い側の板面(1
    8B)が前方位置にあり、該前方位置において燃料タン
    ク(8)が前方に突出されていてタンク容量増大部(8
    D)が形成されていることを特徴とする請求項1又は2
    記載のトラクタのボンネット排風装置。
JP11127447A 1999-05-07 1999-05-07 トラクタのボンネット排風装置 Pending JP2000318650A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013248964A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Yanmar Co Ltd ボンネット付車両
EP2913215A1 (en) 2014-02-27 2015-09-02 Iseki & Co., Ltd. Working vehicle

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JP2013248964A (ja) * 2012-05-31 2013-12-12 Yanmar Co Ltd ボンネット付車両
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