JP2000318469A - 農作業機 - Google Patents

農作業機

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JP2000318469A
JP2000318469A JP11132090A JP13209099A JP2000318469A JP 2000318469 A JP2000318469 A JP 2000318469A JP 11132090 A JP11132090 A JP 11132090A JP 13209099 A JP13209099 A JP 13209099A JP 2000318469 A JP2000318469 A JP 2000318469A
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JP
Japan
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case
wheel
axle
axle case
kingpin
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JP11132090A
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English (en)
Inventor
Hisao Nogami
久男 野上
Tomotaka Mishima
友孝 三島
Shuji Tanaka
周二 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Vibration Dampers (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアアクスルケースの緩衝機構を、作動状態
と非作動状態とに切換え可能とする。 【解決手段】 リアアクスルケース42の長手方向の左
右端部には、上下方向に延びるキングピンケース50と
その下方にホイールケース51が設けられ、このキング
ピンケース50及びホイールケース51の内方に、キン
グピン53が回転可能かつケース50に対しスプリング
59を介して上下動可能に収容されていて、地面からの
荷重が後輪14を介してホイールケース51に加わる
と、スプリング59の付勢力に抗してキングピン53が
上方に移動し、緩衝機構が作動する。また、上昇したキ
ングピン53が下降しないようにロック部材65を装着
すると、スプリング59は伸縮せず緩衝機構が非作動状
態となる。即ち、ロック部材65の着脱により、リアア
クスルケース42の緩衝機構は作動状態と非作動状態と
に切換えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防除用の薬液又は肥
料等を散布する散布作業機等の農作業機に関し、詳しく
は車輪を支持するアクスルケースの緩衝機構を作動状態
と非作動状態とに切換え可能とした農作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】防除作業機等の農作業機は、前輪及び後
輪により支持された走行機体を備えており、エンジンの
動力は、無段変速機構を介してトランスミッションの入
力軸に伝達され、該トランスミッションから前輪と後輪
を駆動するフロントアクスルとリアアクスルに夫々動力
が伝達される。前記走行機体には、前部にエンジンとそ
の後方に運転席が設けられ、機体後方には散布装置が設
けられていて、この散布装置は、薬液を収容している収
容タンクと該収容タンクから薬液を送出する送給装置、
更に送出された薬液を噴霧するノズルを有していて、こ
の薬液の散布により水田の稲や畑の作物に対し防除作業
が行われる。
【0003】そして、従来、車載された前記防除タンク
が左右に振れて機体左右側の荷重が変動するような防除
作業機においては、前輪側アクスルケースの緩衝機構
(サスペンション)を作動状態とすると共に、後輪側ア
クスルケースの緩衝機構をロック状態にして、走行機体
の後輪側のみを上下動不能に懸架する構造が採用されて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、機体左右側の
荷重が変動するような防除作業機においては、従来のよ
うに走行機体の後輪側のみを上下動不能に懸架すれば良
いが、これに対し、機体左右側の荷重が変動しない作業
機等の場合においては、前輪側及び後輪側双方のアクス
ルケースの緩衝機構を作動状態として、走行機体の前輪
側及び後輪側を上下動可能に懸架することで、乗り心地
の向上を図ることができれば好都合である。
【0005】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、後輪側アクス
ルケースの緩衝機構を作動状態と非作動状態とに切換え
可能とした農作業機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、前輪(12)及び後輪(1
4)を、緩衝機構を備えたアクスルケース(40,4
2)を介して走行機体(16)に設けた農作業機(1
0)において、前記後輪側アクスルケース(42)の緩
衝機構を、作動状態と非作動状態とに切換え可能とし
た、ことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、前記アクスルケー
ス(40,42)の長手方向の端部に設けられ、上下方
向に延びるキングピンケース(50)とその下方に設け
られたホイールケース(51)とを有し、これらキング
ピンケース(50)及びホイールケース(51)の内方
に、キングピン(53)を回転可能かつ前記キングピン
ケース(50)に対しコイルスプリング(59)を介し
て上下動可能に収容し、該キングピン(53)を上昇位
置にてロック部材(65)によりロックした状態で、前
記コイルスプリング(59)の付勢力により前記キング
ピン(53)の上下方向のガタを吸収可能とした、こと
を特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、前輪(12)を支
持するフロントアクスルケース(40)と、後輪(1
4)を支持するリアアクスルース(42)とを同一構造
とし、これらフロントアクスルケース(40)とリアア
クスルース(42)とを兼用可能とした、ことを特徴と
する。
【0009】[作用]以上の発明特定事項により、本発
明に係る農作業機(10)によれば、前輪(12)及び
後輪(14)は、緩衝機構を備えたアクスルケース(4
0,42)を介して走行機体(16)に設けられてい
て、しかも後輪側アクスルケース(42)の緩衝機構
を、作動状態と非作動状態とに切換え可能とすること
で、例えば防除作業機のように、車載された防除タンク
(30b)が左右に振れて機体左右側の荷重が変動する
ような作業機においては、後輪側アクスルケース(4
2)の緩衝機構を非作動状態として走行機体(16)の
後輪側のみを上下動不能に懸架可能とし、また、機体左
右側の荷重が変動しない作業機の場合においては、後輪
側アクスルケース(42)の緩衝機構をも作動状態とし
て走行機体(16)の後輪側を上下動可能に懸架し、乗
り心地の向上を図ることが可能となる。
【0010】なお、上述した括弧内の符号は、図面を対
照するためのものであって本発明を何ら限定するもので
はない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明に係
る農作業機を、散布作業機を例として説明する。
【0012】図1及び図2は散布作業車10の外観構成
を示しており、この散布作業車10は、前輪12及び後
輪14により支持された走行機体16を有し、この走行
機体16には、前部にボンネット20で覆われたエンジ
ン18が搭載され、その後方には各種の操作レバー及び
繰作スイッチ等と、ハンドル22、並びに座席シート2
4等を有する運転席26が設けられ、前記エンジン18
には無段変速機構27でトランスミッションケース(以
下、ミッションケースという)28が連結されている。
このミッションケース28の内部には、走行変速及び作
業変速等を行うトランスミッションが収容されている。
【0013】前記走行機体16には、前部に昇降可能に
装着された薬剤等を散布する散布部30aと、後部に載
置されて薬剤等を収容する収容タンク30bと、この収
容タンク30bから薬剤等を送出するポンプ30cとを
有する散布装置30が載置されていて、この散布装置3
0によって水田又は畑の作物に対し所定幅に薬剤等が散
布される。
【0014】前記走行機体16は、図2〜図4に示すよ
うに、左右側にメインの外枠となる機体側枠32を有
し、その前後端を前横枠34と後横枠36,36aとで
連結していると共に、中途部をミッションケース28上
に位置するように下向きコ字状のブラケット枠38で連
結し、運転席26の下部を前記後横枠36,36aにて
連結している。これにより、平面視において機体側枠3
2と前横枠34及び後横枠36,36aとで、ミッショ
ンケース28を内側に包むように方形状の剛体枠に形成
し、更に運転席26の後部に取付片32bを設けてその
上に収容タンク30bを搭載している。
【0015】また、この走行機体16は、機体側枠32
の外側に補助外枠32fが機体前後方向に略々平行に沿
設されていて、該走行機体16の前部には、左右の前輪
12を連結支持するフロントアクスルケース40が着脱
可能に取付けられ、その後部に左右の後輪14を連結支
持するリヤアクスルケース42を着脱可能に取付けられ
ている。これらフロントアクスルケース40とリヤアク
スルケース42内には、前輪12と後輪14に夫々動力
を伝達するフロントアクスル40aとリヤアクスル42
aが収容されている。
【0016】前記フロントアクスルケース40とリヤア
クスルケース42は、左右の機体側枠32,32から外
方に突設された4個の取付片32aにて左右端側が取付
けられていて、フロントアクスルケース40は、ミッシ
ョンケース28から前方に突出している前輪出力軸58
により伝動連結ケース部44(図4参照)を介して該ミ
ッションケース28に連結され、またリヤアクスルケー
ス42の伝動連結ケース部45には、ミッションケース
28から後方に突出している後輪出力軸60及びジョイ
ント46を介して連結軸48が連結されている。これに
より、フロントアクスルケース40を走行機体16の前
方側から着脱可能に取付けることができ、また、リヤア
クスルケース42を走行機体16の後方側から着脱可能
に取付けることができる。
【0017】なお、前記フロントアクスルケース40と
リヤアクスルケース42とは、そのケース端部にダンパ
ー式のキングピンケース50を介して前輪12と後輪1
4とを夫々上下動可能に支持していて、このダンパーに
より、走行時の地面の凹凸や傾斜によっても走行機体1
6に大きな衝撃を与えることなく、また、走行機体16
の左右方向の姿勢を略々水平に維持して、散布部30a
による散布作業を適正に行なえるようにしている。
【0018】本発明においては、前記後輪側アクスルケ
ース42の緩衝機構を、作動状態と非作動状態とに切換
え可能としたものである。
【0019】図5は、この後輪側アクスルケース(リヤ
アクスルケース)42の構成を示している。すなわち、
リヤアクスルケース42の長手方向の端部には、上下方
向に延びるキングピンケース50とその下方にホイール
ケース51が設けられていて、これらキングピンケース
50及びホイールケース51の内方には、キングピン5
3が収容されている。このキングピン53には、その略
々中間位置よりも上部にスプライン53aが形成されて
いて、これによりキングピン53は、キングピンケース
50及びホイールケース51に対し軸受91〜94を介
して回転可能に配置されていると共に、前記キングピン
ケース50に対しスプライン53aを介してコイルスプ
リング59により上下動可能に配置されている。
【0020】前記リヤアクスルケース42には、内部に
リヤアクスル42aが収容されていて、ミッションケー
ス28に軸装された後輪出力軸60からこのリヤアクス
ル42aに回転駆動力が伝達される。このリヤアクスル
42aの回転駆動力は、ベベルギヤ95,96を介して
キングピン53に伝達されると共に、該キングピン53
からベベルギヤ97,98を介して後輪軸61に伝達さ
れ、更にこの後輪軸61の駆動により後輪14が駆動さ
れる。
【0021】そして、後輪軸61に地面から荷重が加わ
らない場合は、コイルスプリング59の付勢力により、
キングピン53はホイールケース51及びカラー63と
共にキングピンケース50に対し下方に移動した状態に
保持されている。次に、後輪軸61に地面から荷重が加
わった場合は、該地面からの荷重がホイールケース51
に伝達され、この荷重によりホイールケース51及びカ
ラー63と共に、キングピン53はコイルスプリング5
9の付勢力に抗して、キングピンケース50に対し上方
に移動し、カラー63が軸受92に当接した位置に保持
される(図5はこの上方移動した状態を示している)。
【0022】このため、キングピン53が上方に移動し
た上昇位置にて、該キングピン53の上端部に止め輪6
7を取り付けると共に、この止め輪67と前記ベベルギ
ヤ96の上端部との間にロック部材65を介装すれば、
キングピン53はこのロック部材65によりロックされ
て下方への移動が阻止される。すなわち、キングピン5
3がロックされた状態では、該キングピン53は前記コ
イルスプリング59の付勢力により上下方向への移動が
阻止される。
【0023】この場合、前記ロック部材65とベベルギ
ヤ96の上端部との間に、製造誤差や組付誤差により多
少のガタが生じていたとしても、前記コイルスプリング
59によるキングピン53の下方への付勢力により、こ
れら製造誤差等に起因するキングピン53の上下方向へ
のガタが吸収され、アクスルケース構造の耐久性の向上
が図られる。しかも、高価なスラストベアリングを用い
ることなく、キングピン53の上下方向へのガタをなく
すことができる。
【0024】また、以上のようにして、リアアクスルケ
ース42のコイルスプリング59による緩衝機構を、ロ
ック部材65の着脱により作動状態と非作動状態とに切
換え可能としたことにより、前輪12を支持するフロン
トアクスルケース40と、後輪14を支持するリアアク
スルース42とを同一構造とすることができ、フロント
アクスルケース40とリアアクスルース42とを兼用可
能として部品の共通化を図ることができる。
【0025】本実施の形態においては、キングピンケー
ス50内に装着したコイルスプリング59による緩衝機
構として説明したが、本発明は、これに限らず、例えば
リアアクスルケース42の外側に設けられた緩衝機構を
介して走行機体16を支持する構造も含まれる。
【0026】なお、前記ミッションケース28は、図3
及び図4に示すように、上部を、左右両側に設けた機体
側枠32を連結する前記の下向きコ字状のブラケット枠
38に取付ネジで固定されていると共に、左右両側を、
機体側枠32に固定されたフロントアクスルケース40
から後方に延長したケースブラケット52aに取付ネジ
によって固定されていて、これら上部と左右側の3点の
取付ネジを緩めるだけでミッションケース28を機体側
枠32から簡単に取外すことができる。
【0027】また、図1に示すように、ミッションケー
ス28の後方に延設した作業機出力軸54は、ジョイン
ト56a及び連結軸56を介してベルト伝動機構57と
着脱可能に接続され、薬剤等の送給ポンプ30cが駆動
されるようになっている。前記エンジン18は、フロン
トアクスルケース40の直上で前横枠34及び機体側枠
32上に取付けられていて、このエンジン18の後方下
部にミッションケース28が配置されている。
【0028】次いで、図4と図6〜図8に示すように、
前記ミッションケース28内には、該ミッションケース
28から機体前方に延設されて前記フロントアクスル4
0aを駆動する前輪出力軸58と、前記ミッションケー
ス28から機体後方に延設されて前記リアアクスル42
aを駆動する後輪出力軸60とが回転可能に軸装されて
いて、これら前輪出力軸58と後輪出力軸60とは、走
行機体16の左右幅方向の中心軸C(図4,図7参照)
に対し正面視略々左右対称に振り分け配置されている。
【0029】そして、エンジン18からの動力は、前述
した無段変速機構27を介してミッションケース28に
軸装された入力軸62に伝達され、該入力軸62の回転
駆動力はメインクラッチ64を介してギヤ76,78を
含むギヤ機構により変速軸66に伝達され、更に該変速
軸66の回転駆動力はギヤ80,82を含むギヤ機構に
より走行出力分配軸68に伝達される。そして、前記走
行出力分配軸68からギヤ84,86,88を含むギヤ
機構により、前輪出力軸58と後輪出力軸60とに夫々
伝達されている。
【0030】前記作業機出力軸54には、図7及び図8
に示すように、該作業機出力軸54に空転可能に設けら
れた空転ギヤ73と入力軸62のギヤ74とが常時噛み
合っていると共に、作業機出力軸54に空転可能に設け
られた空転ギヤ75と走行出力分配軸68のギヤ84と
が常時噛み合っていて、作業機出力軸54にスプライン
80を介して軸方向(矢印方向)に摺動自在に設けられ
たクラッチ機構72の切換えにより、前記入力軸62又
は走行出力分配軸68からの動力が作業機出力軸54に
伝達されるようになっている。
【0031】すなわち、前記クラッチ機構72は、作業
機出力軸54に一方向にのみ動力を伝達可能なワンウェ
イクラッチ72aと、該ワンウェイクラッチ72aの側
面部に設けられたドグクラッチ72bとを有していて、
前記空転ギヤ73,75の夫々の側面部には、ドグクラ
ッチ72bに噛み合うドグクラッチ73b,75bが夫
々設けられている。なお、図6及び図7の符号55は、
前記入力軸62又は変速軸66から動力を受けて駆動す
る作業機第2出力軸である。
【0032】前記前輪出力軸58と後輪出力軸60と
は、走行機体16の左右幅方向の中心軸Cに対し正面視
略々左右対称に振り分け配置されていることにより、図
4において、前輪出力軸58は前記中心軸Cに対し正面
視右側に所定量偏位した位置から延出されて、伝動連結
ケース部44を介してフロントアクスル40aに連結さ
れており、また、後輪出力軸60は前記中心軸Cに対し
正面視左側に所定量偏位した位置から延出されて、伝動
連結ケース部45を介してリアアクスル42aに連結さ
れている。
【0033】このため、本実施の形態によれば、図4で
明らかなように、フロントアクスルケース40を、その
伝動連結ケース部44が中心軸Cに対し正面視右側に所
定量偏位した位置にある状態で走行機体16の前部に取
付けることができると共に、このフロントアクスルケー
ス40を水平面内で略々180度回転させれば、伝動連
結ケース部44が中心軸Cに対し正面視左側に所定量偏
位した位置にある状態となるため、このフロントアクス
ルケース40をそのままリアアクスルケース42として
取付けることができる。同様に、リアアクスルケース4
2を水平面内で略々180度回転させれば、そのままフ
ロントアクスルケース40として用いることができる。
【0034】また、図6において、後輪出力軸60は、
ミッションケース28から機体後方に延設されていると
共に、一部は前方にも若干突出されていて、この前方に
突出された出力軸部分にブレーキ機構70が配設されて
いる。すなわち、後輪出力軸60の前端部にはブレーキ
ホイール70aが固定され、このブレーキホイール70
aの内面にライニングを張ったブレーキシュー70bが
設けられ、ブレーキペダルを踏むとブレーキシュー70
がブレーキホイール70aの内面に押し付けられて制動
される。
【0035】なお、座席シート24は走行機体16の左
右幅方向の中央部で、後横枠36上に設置された箱枠3
7の上部に取付支持されており(図1,2)、この箱枠
37内に燃料タンク19を収納することで、走行機体1
6上に燃料タンク19を設け、地上高を可及的に高くで
きるようにしている。また、座席シート24の両側に形
成された空間部には、平面視左側の空間部に収容タンク
30b内に収容されている薬液等を送出する送給ポンプ
30cと、散布部30aを油圧で昇降操作する昇降バル
ブ30vが配置され、平面視右側の空間部には前記送給
ポンプ30cで送出された薬液等を、散布部30aの散
布パイプに送給する切換弁31が配置されている。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、前輪及び後輪を、緩衝機構を備えたアクス
ルケースを介して走行機体に設けた農作業機において、
後輪側アクスルケースの緩衝機構を、作動状態と非作動
状態とに切換え可能としたことにより、例えば防除作業
機のように、車載された防除タンクが左右に振れて機体
左右側の荷重が変動するような作業機においては、後輪
側アクスルケースの緩衝機構を非作動状態として走行機
体の後輪側を上下動不能に懸架することができ、また、
機体左右側の荷重が変動しない作業機の場合は、後輪側
アクスルケースの緩衝機構を作動状態として走行機体の
後輪側を上下動可能に懸架することができる。
【0037】請求項2記載の発明によれば、アクスルケ
ースの長手方向の端部に設けられ、上下方向に延びるキ
ングピンケースとその下方に設けられたホイールケース
とを有し、これらキングピンケース及びホイールケース
の内方に、キングピンを回転可能かつキングピンケース
に対しコイルスプリングを介して上下動可能に収容し、
該キングピンを上昇位置にてロック部材によりロックし
た状態で、コイルスプリングの付勢力によりキングピン
の上下方向のガタを吸収可能としたことにより、製造誤
差等によるキングピンの上下方向のガタをコイルスプリ
ングの付勢力で吸収して、アクスルケース構造の耐久性
を向上することができる。
【0038】請求項3記載の発明によれば、前輪を支持
するフロントアクスルケースと後輪を支持するリアアク
スルースとを同一構造とし、これらフロントアクスルケ
ースとリアアクスルースとを兼用可能としたことによ
り、部品を共通化して製造コストの低減を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る農作業機の平面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】走行機体の側面図である。
【図4】同上の平面図ある。
【図5】リアアクスルケースの構造を示す縦断面図であ
る。
【図6】ミッションケースの展開断側面図である。
【図7】ミッションケースの断正面図である。
【図8】ミッションケースに軸装された作業機出力軸と
該作業機出力軸によって駆動される防除機ポンプの正面
図である。
【符号の説明】
10 散布作業車 12 前輪 14 後輪 16 走行機体 18 エンジン 28 ミッションケース 30 散布装置 40 フロントアクスルケース 42 リアアクスルケース 50 キングピンケース 53 キングピン 54 作業機出力軸 58 前輪出力軸 59 コイルスプリング 60 後輪出力軸 62 入力軸 63 カラー 65 ロック部材 66 変速軸 67 止め輪 68 走行出力分配軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 周二 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 Fターム(参考) 3D001 AA13 BA01 CA06 DA04 3D034 BB05 BC28 BC29 3D039 AA03 AB11 AC21 AD11 3J066 AA07 AA22 BA01 BB01 BC01 BD01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪及び後輪を、緩衝機構を備えたアク
    スルケースを介して走行機体に設けた農作業機におい
    て、 前記後輪側アクスルケースの緩衝機構を、作動状態と非
    作動状態とに切換え可能とした、 ことを特徴とする農作業機。
  2. 【請求項2】 前記アクスルケースの長手方向の端部に
    設けられ、上下方向に延びるキングピンケースとその下
    方に設けられたホイールケースとを有し、これらキング
    ピンケース及びホイールケースの内方に、キングピンを
    回転可能かつ前記キングピンケースに対しコイルスプリ
    ングを介して上下動可能に収容し、該キングピンを上昇
    位置にてロック部材によりロックした状態で、前記コイ
    ルスプリングの付勢力により前記キングピンの上下方向
    のガタを吸収可能とした、 ことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
  3. 【請求項3】 前輪を支持するフロントアクスルケース
    と、後輪を支持するリアアクスルースとを同一構造と
    し、これらフロントアクスルケースとリアアクスルース
    とを兼用可能とした、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の農作業機。
JP11132090A 1999-05-13 1999-05-13 農作業機 Pending JP2000318469A (ja)

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