JP2000316317A - 農作業機 - Google Patents

農作業機

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JP2000316317A
JP2000316317A JP11132089A JP13208999A JP2000316317A JP 2000316317 A JP2000316317 A JP 2000316317A JP 11132089 A JP11132089 A JP 11132089A JP 13208999 A JP13208999 A JP 13208999A JP 2000316317 A JP2000316317 A JP 2000316317A
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shaft
transmission
power take
traveling
input shaft
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JP11132089A
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Inventor
Hisao Nogami
久男 野上
Tomotaka Mishima
友孝 三島
Shuji Tanaka
周二 田中
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミッションケースに軸装される入力軸及び走
行出力分配軸を利用して簡単な構造のPTO変速機構を
得る。 【解決手段】 ミッションケース28には、入力軸62
と、該入力軸62に連動する変速軸66と、該変速軸6
6に連動し前・後輪出力軸58,60を介して前・後輪
12,14を駆動する走行出力分配軸68と、該走行出
力分配軸68又は入力軸62に連動し散布装置30に駆
動力を出力する作業機出力軸54が回転可能に軸装され
ている。作業機出力軸54にはクラッチ機構72が配置
され、かつ入力軸62に連動する空転ギヤ73と走行出
力分配軸68に連動する空転ギヤ75とが配置されてい
て、クラッチ機構72により作業機出力軸54と空転ギ
ヤ73又は75のいずれかを噛合することにより、作業
機出力軸54をエンジン回転数又は車輪に比例した回転
数にて回転させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防除用の薬液又は肥
料等を散布する散布作業機等の農作業機に関し、詳しく
は作業部に駆動力を出力する動力取出軸の回転数を、エ
ンジン回転数に比例する回転数と、車輪の回転数に比例
する回転数とに切換え可能とした農作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】防除作業機等の農作業機は、前輪及び後
輪により支持された走行機体を備えており、エンジンの
動力は、無段変速機構を介してトランスミッションの入
力軸に伝達され、該トランスミッションから前輪と後輪
を駆動するフロントアクスルとリアアクスルに夫々動力
が伝達される。前記走行機体には、前部にエンジンとそ
の後方に運転席が設けられ、機体後方には散布装置が設
けられていて、この散布装置は、薬液を収容している収
容タンクと該収容タンクから薬液を送出する送給装置、
更に送出された薬液を噴霧するノズル等を有していて、
この薬液の散布により水田の稲や畑の作物に対し防除作
業が行われる。
【0003】この種農作業機においては、トランスミッ
ションケースに収容され作業部に駆動力を出力する動力
取出軸の回転数制御として、車速に比例した回転数を動
力取出軸に出力するグランドPTOと、エンジン回転数
に比例した回転数を動力取出軸に出力するインデペンダ
ントPTOとの切換えを選択可能なPTO変速機構が知
られている。
【0004】そして、従来のPTO変速機構として、例
えば、図9のトランスミッション構造に示すように、エ
ンジンと一体回転している出力軸100と、PTOクラ
ッチ102、切換えギヤ104、中間連結軸106、及
び変速ギヤ108を介して動力取出軸110に動力を伝
達する伝達経路(インデペンダントPTO)と、後輪駆
動軸112からギヤ114、切換えギヤ104、中間連
結軸106、及び変速ギヤ108を介して動力取出軸1
10に動力を伝達する伝達経路(グランドPTO)と
が、前記切換えギヤ104のスライド操作により選択的
に切換えられるようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したPT
O変速機構の場合、エンジン連動の出力軸100と中間
連結軸106との連結部を、図9のA部に示すように、
夫々の軸の端部を凹凸状に形成し、これら凹凸部を突当
てて嵌合する手段を採用していたため、夫々の軸の加工
に多くの作業工数を必要とすると共に、コストが増大す
る等の課題があった。
【0006】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、ミッションケ
ースに軸装される入力軸及び走行出力分配軸を利用して
簡単な構造でかつ製造コストの低減を図り得るPTO変
速機構を備えた農作業機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、エンジン(18)の駆動力
を入力する入力軸(62)と、該入力軸(62)に連動
する変速軸(66)と、該変速軸(66)に連動し走行
出力軸(58,60)を介して走行部(12,14)に
駆動力を出力する走行出力分配軸(68)と、該走行出
力分配軸(68)又は前記入力軸(62)に連動し作業
部(30)に駆動力を出力する動力取出軸(54)と、
これら各軸相互間に介在する変速機構(76〜86)と
を備え、前記入力軸(62)、変速軸(66)、走行出
力軸(58,60)、走行出力分配軸(68)、及び動
力取出軸(54)をトランスミッションを収容するミッ
ションケース(28)に夫々回転可能に軸装してなる農
作業機(10)において、前記動力取出軸(54)に回
転不能、かつ軸方向に摺動自在に配置された選択切換え
手段(72)と、前記動力取出軸(54)に回転可能に
配置され、前記入力軸(62)に連動する第1の空転ギ
ヤ(73)と、前記動力取出軸(54)に回転可能に配
置され、前記走行出力分配軸(68)に連動する第2の
空転ギヤ(75)と、を備え、前記選択切換え手段(7
2)を、前記第1の空転ギヤ(73)と第2の空転ギヤ
(75)のいずれか一方に噛み合わせて動力伝達するこ
とにより、前記動力取出軸(54)の回転数をエンジン
回転数に比例する回転数と前記走行部(12,14)の
回転数に比例する回転数とに選択的に切換え可能とし
た、ことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、前記選択切換え手
段(72)は、前記動力取出軸(54)に一方向にのみ
動力を伝達するワンウェイクラッチ(72a)と、前記
第1の空転ギヤ(73)又は第2の空転ギヤ(75)の
夫々の側面部(73b,75b)に噛み合う爪部(72
b)とを有している、ことを特徴とする。
【0009】[作用]本発明によれば、農作業機(1
0)は、エンジン(18)の駆動力を入力する入力軸
(62)と、該入力軸(62)に連動する変速軸(6
6)と、該変速軸(66)に連動し走行出力軸(58,
60)を介して走行部(12,14)に駆動力を出力す
る走行出力分配軸(68)と、これら走行出力分配軸
(68)又は前記入力軸(62)に連動し作業部(3
0)に駆動力を出力する動力取出軸(54)等を備えて
いて、これらの各軸がミッションケース(28)に夫々
回転可能に軸装されている。
【0010】そして、前記動力取出軸(54)には、該
動力取出軸(54)に対し回転不能かつ軸方向に摺動自
在に選択切換え手段(72)が配置されていると共に、
前記動力取出軸(54)には、前記入力軸(62)に連
動する第1の空転ギヤ(73)、及び前記走行出力分配
軸(68)に連動する第2の空転ギヤ(75)が回転可
能に配置されていて、前記選択切換え手段(72)を、
前記第1の空転ギヤ(73)と第2の空転ギヤ(75)
のいずれか一方に噛み合わせて動力伝達することによ
り、前記動力取出軸(54)の回転数は、エンジン回転
数に比例する回転数と、前記走行部(12,14)の回
転数に比例する回転数とに選択的に切換えられる。
【0011】このため、前記選択切換え手段(72)を
第1の空転ギヤ(73)に噛み合せれば、動力取出軸
(54)の回転速度を機体走行速度にかかわらずにエン
ジン回転数に比例して制御することが可能となり、ま
た、該選択切換え手段(72)を第2の空転ギヤ(7
5)に噛み合せれば、動力取出軸(54)の回転速度を
機体走行速度に応じて制御することが可能となる。
【0012】なお、上述した括弧内の符号は、図面を対
照するためのものであって本発明を何ら限定するもので
はない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明に係
る農作業機を、散布作業機を例として説明する。
【0014】図1及び図2は散布作業機10の外観構成
を示しており、この散布作業機10は、前輪12及び後
輪14により支持された走行機体16を有し、この走行
機体16には、前部にボンネット20で覆われたエンジ
ン18が搭載され、その後方には各種の操作レバー及び
繰作スイッチ等とハンドル22、並びに座席シート24
等を有する運転席26が設けられ、前記エンジン18に
は無段変速機構27を介してトランスミッションケース
(以下、ミッションケースという)28が連結されてい
る。このミッションケース28の内部には、走行変速及
び作業変速等を行うトランスミッションが収容されてい
る。
【0015】前記走行機体16には、前部に昇降可能に
装着された薬剤等を散布する散布部30aと、後部に載
置されて薬剤等を収容する収容タンク30bと、この収
容タンク30bから薬剤等を送出するポンプ30cとを
有する散布装置30が載置されていて、この散布装置3
0によって水田又は畑の作物に対し所定幅に薬剤等が散
布される。
【0016】前記走行機体16は、図2〜図4に示すよ
うに、左右側にメインの外枠となる機体側枠32を有
し、その前後端を前横枠34と後横枠36,36aとで
連結していると共に、中途部をミッションケース28上
に位置するように下向きコ字状のブラケット枠38で連
結し、運転席26の下部を前記後横枠36,36aにて
連結している。これにより、平面視において機体側枠3
2と前横枠34及び後横枠36,36aとで、ミッショ
ンケース28を内部に包むように方形状の剛体枠に形成
し、更に運転席26の後部に取付片32bを設けてその
上に収容タンク30bを搭載している。
【0017】また、この走行機体16は、機体側枠32
の外側に補助外枠32fが機体前後方向に略々平行に沿
設されていて、該走行機体16の前部には、左右の前輪
12を連結支持するフロントアクスルケース40が着脱
可能に取付けられ、その後部に左右の後輪14を連結支
持するリヤアクスルケース42が着脱可能に取付けられ
ている。これらフロントアクスルケース40とリヤアク
スルケース42内には、前輪12と後輪14に夫々動力
を伝達するフロントアクスル40aとリヤアクスル42
aが収容されている。
【0018】前記フロントアクスルケース40とリヤア
クスルケース42は、左右の機体側枠32,32から外
方に突設された4個の取付片32aにて左右端側が取付
けられていて、フロントアクスルケース40は、ミッシ
ョンケース28から前方に突出している前輪出力軸58
により伝動連結ケース部44(図4参照)を介して該ミ
ッションケース28に連結され、またリヤアクスルケー
ス42の伝動連結ケース部45には、ミッションケース
28から後方に突出している後輪出力軸60及びジョイ
ント46を介して連結軸48が連結されている。これに
より、フロントアクスルケース40を走行機体16の前
方側から着脱可能に取付けることができ、また、リヤア
クスルケース42を走行機体16の後方側から着脱可能
に取付けることができる。
【0019】なお、前記フロントアクスルケース40と
リヤアクスルケース42とは、そのケース端部にダンパ
ー式のキングピンケース50を介して前輪12と後輪1
4とを夫々上下動可能に支持していて、このダンパーに
より、走行時の地面の凹凸や傾斜によっても走行機体1
6に大きな衝撃を与えることなく、また、走行機体16
の左右方向の姿勢を略々水平に維持して、散布部30a
による散布作業を適正に行なえるようにしている。
【0020】図4に示すように、前記ミッションケース
28は、上部を、左右両側に設けた機体側枠32を連結
する前記の下向きコ字状のブラケット枠38に取付ネジ
で固定されていると共に、左右両側を、機体側枠32に
固定されたフロントアクスルケース40から後方に延長
したケースブラケット52aに取付ネジによって固定さ
れていて、これら上部と左右側の3点の取付ネジを緩め
るだけでミッションケース28を機体側枠32から簡単
に取外すことができる。
【0021】また、図1に示すように、ミッションケー
ス28の後方に延設された作業機出力軸54は、ジョイ
ント56a及び連結軸56を介してベルト伝動機構57
と着脱可能に接続され、薬剤等の送給ポンプ30cが駆
動されるようになっている。前記エンジン18は、フロ
ントアクスルケース40の直上で前横枠34及び機体側
枠32上に取付けられていて、このエンジン18の後方
下部にミッションケース28が配置されている。
【0022】次いで、図4〜図6に示すように、前記ミ
ッションケース28内には、該ミッションケース28か
ら機体前方に延設されて前記フロントアクスル40aを
駆動する前輪出力軸58と、前記ミッションケース28
から機体後方に延設されて前記リアアクスル42aを駆
動する後輪出力軸60とが回転可能に軸装されていて、
これら前輪出力軸58と後輪出力軸60とは、走行機体
16の左右幅方向の中心軸C(図4参照)に対し正面視
略々左右対称に振り分け配置されている。
【0023】本発明では、前記動力取出軸54に回転不
能、かつ軸方向に摺動自在に配置された選択切換え手段
と、前記動力取出軸54に回転可能に配置され、前記入
力軸62に連動する第1の空転ギヤと、前記動力取出軸
54に回転可能に配置され、前記走行出力分配軸68に
連動する第2の空転ギヤとを備えている。
【0024】図5及び図6に示すように、エンジン18
からの動力は、前述した無段変速機構27を介してミッ
ションケース28に軸装された入力軸62に伝達され、
該入力軸62の回転駆動力はメインクラッチ64を介し
てギヤ76,78を含むギヤ機構により変速軸66に伝
達され、更に該変速軸66の回転駆動力はギヤ80,8
2を含むギヤ機構により走行出力分配軸68に伝達され
る。そして、前記走行出力分配軸68からギヤ84,8
6,88を含むギヤ機構により、前輪出力軸58と後輪
出力軸60とに夫々伝達されている。
【0025】前記作業機出力軸54には、図7及び図8
に示すように、該作業機出力軸54に空転可能に設けら
れた第1の空転ギヤ73と入力軸62のギヤ74とが常
時噛み合っていると共に、作業機出力軸54に空転可能
に設けられた第2の空転ギヤ75と走行出力分配軸68
のギヤ84とが常時噛み合っていて、作業機出力軸54
にスプライン80を介して軸方向(矢印方向)に摺動自
在に設けられたクラッチ機構(選択切換え手段)72の
切換えにより、前記入力軸62又は走行出力分配軸68
からの動力が作業機出力軸54に伝達されるようになっ
ている。
【0026】すなわち、前記クラッチ機構72は、作業
機出力軸54に一方向にのみ動力を伝達可能なワンウェ
イクラッチ72aと、該ワンウェイクラッチ72aの側
面部に設けられたドグクラッチ(爪部)72bとを有し
ていて、前記第1の空転ギヤ73及び第2の空転ギヤ7
5の夫々の側面部には、前記ドグクラッチ72bに噛み
合うドグクラッチ73b,75bが夫々設けられてい
る。そして、図8に示すように、前記クラッチ機構72
をドグクラッチ72b,73bを介して第1の空転ギヤ
73に噛み合わせれば、作業機出力軸54の回転数をエ
ンジン回転数に比例する回転数に切換えることができる
(インデペンダントPTO)。このため、車輪の回転数
にかかわらずにエンジン回転数に比例して作業機出力軸
54の速度を制御することができるので、機体停止時の
作業時等には好適である。
【0027】また、図7に示すように、前記クラッチ機
構72をドグクラッチ72b,75bを介して第2の空
転ギヤ75に噛み合わせれば、作業機出力軸54の回転
数を前輪12又は後輪14の回転数に比例する回転数に
切換えることができる(グランドPTO)。このため、
車輪の回転数に応じて作業機出力軸54の速度を制御で
きるので、植付作業や肥料散布作業等に好適である。
【0028】そして、これらインデペンダントPTO及
びグランドPTOのいずれの場合においても、エンジン
18からの回転駆動力はメインクラッチ64を介して入
力軸62に伝達されるので、該メインクラッチ64の切
操作及び後述するブレーキ機構70の踏込操作により全
面停止(オールストップ)が可能となっている。なお、
前記第1及び第2の空転ギヤ73,75に夫々噛み合っ
ている相手ギヤ74,84は、夫々他の伝動用ギヤとし
て変速機構を構成しているので、構造がシンプルでかつ
安価に製造することができる。また、前記クラッチ機構
72にワンウェイクラッチ72aを使用しているのは、
作業機出力軸54に逆回転の駆動力が伝達された場合に
も、一方向のみの回転を作業機側のポンプ30cに伝え
るためである。
【0029】次に、図5において、符号55は前記入力
軸62又は変速軸66からの動力を受けて駆動される作
業機第2出力軸であり、また後輪出力軸60は、ミッシ
ョンケース28から機体後方に延設されていると共に前
方にも一部延設されていて、この前方に延設された出力
軸部分にブレーキ機構70が配設されている。すなわ
ち、後輪出力軸60の前端部にはブレーキホイール70
aが固定され、このブレーキホイール70aの内面にラ
イニングを張ったブレーキシュー70bが設けられ、ブ
レーキペダルを踏むとブレーキシュー70がブレーキホ
イール70aの内面に押し付けられて制動される。
【0030】また、前述の図1,2に示したように、座
席シート24は走行機体16の左右幅方向の中央部で、
後横枠36上に設置された箱枠37の上部に取付支持さ
れており、この箱枠37内に燃料タンク19を収納する
ことで、走行機体16上に燃料タンク19を設け、地上
高を可及的に高くできるようにしている。また、座席シ
ート24の両側に形成された空間部には、平面視左側の
空間部に収容タンク30b内に収容されている薬液等を
送出する送給ポンプ30cと、散布部30aを油圧で昇
降操作する昇降バルブ30vが配置され、平面視右側の
空間部には前記送給ポンプ30cで送出された薬液等
を、散布部30aの散布パイプに送給する切換弁31が
配置されている。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、ミッションケースに回転可能に軸装され、
走行出力分配軸又は入力軸に連動して作業部に駆動力を
出力する動力取出軸を有し、この動力取出軸に回転不能
かつ摺動自在に配置された選択切換え手段と、該動力取
出軸に回転可能に配置され入力軸に連動する第1の空転
ギヤ、及び前記走行出力分配軸に連動する第2の空転ギ
ヤとを備え、前記選択切換え手段を第1の空転ギヤに噛
み合せれば、機体走行速度にかかわらずにエンジン回転
数に比例して動力取出軸の速度を制御することができの
で、機体停止時の作業時等に好適であり、また、該選択
切換え手段を第2の空転ギヤに噛み合せれば、機体走行
速度に応じて動力取出軸の速度を制御できるので、植付
作業や肥料散布作業等に好適である。
【0032】また、前記第1の空転ギヤは入力軸に連動
し、第2の空転ギヤは走行出力分配軸に連動するように
構成しているので、入力軸及び走行出力分配軸を利用し
て簡単な構造でかつ製造コストの低減を図ることができ
る。
【0033】請求項2記載の発明によれば、選択切換え
手段は、動力取出軸に一方向にのみ動力を伝達するワン
ウェイクラッチを有しているので、該動力取出軸を常に
一方向にのみ回転させることができる。このため、例え
ば動力取出軸によって駆動される作業ポンプ等を逆回転
することなく一定方向にのみ回転することができる。ま
た、選択切換え手段は、第1の空転ギヤ又は第2の空転
ギヤの側面部に噛み合う爪部を有していて、ラジアル荷
重を受けないため、安価なワンウェイクラッチを用いる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る農作業機の平面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】走行機体の側面図である。
【図4】同上の平面図ある。
【図5】ミッションケースの展開断側面図である。
【図6】ミッションケースの断正面図である。
【図7】ミッションケースに軸装された作業機出力軸と
該作業機出力軸によって駆動される防除機ポンプの正面
図である。
【図8】ミッションケースの展開断側面図であって、入
力軸と作業機出力軸との連結関係を示す図である。
【図9】従来のトラクタにおけるミッションケースの展
開断側面図である。
【符号の説明】
10 散布作業機 12 前輪 14 後輪 16 走行機体 18 エンジン 28 ミッションケース 30 散布装置 54 作業機出力軸(動力取出軸) 58 前輪出力軸 60 後輪出力軸 62 入力軸 64 メインクラッチ 66 変速軸 68 走行出力分配軸 72 クラッチ機構(選択切換え手段) 72a ワンウェイクラッチ 72b ドグクラッチ(爪部) 73 第1の空転ギヤ 73b ドグクラッチ 75 第2の空転ギヤ 75b ドグクラッチ 80 スプライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 周二 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 Fターム(参考) 2B041 AA02 AB05 AC06 AC08 EA02 EA22 EA30 3D037 CA05 CB09 CB13 CB19 3D043 AA06 AB11 BC02 BC03 BC05 BC10 BC11 BC14 BC15 BD03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力を入力する入力軸と、
    該入力軸に連動する変速軸と、該変速軸に連動し走行出
    力軸を介して走行部に駆動力を出力する走行出力分配軸
    と、該走行出力分配軸又は前記入力軸に連動し作業部に
    駆動力を出力する動力取出軸と、これら各軸相互間に介
    在する変速機構とを備え、前記入力軸、変速軸、走行出
    力軸、走行出力分配軸、及び動力取出軸をトランスミッ
    ションを収容するミッションケースに夫々回転可能に軸
    装してなる農作業機において、 前記動力取出軸に回転不能、かつ軸方向に摺動自在に配
    置された選択切換え手段と、 前記動力取出軸に回転可能に配置され、前記入力軸に連
    動する第1の空転ギヤと、 前記動力取出軸に回転可能に配置され、前記走行出力分
    配軸に連動する第2の空転ギヤと、を備え、 前記選択切換え手段を、前記第1の空転ギヤと第2の空
    転ギヤのいずれか一方に噛み合わせて動力伝達すること
    により、前記動力取出軸の回転数をエンジン回転数に比
    例する回転数と前記走行部の回転数に比例する回転数と
    に選択的に切換え可能とした、 ことを特徴とする農作業機。
  2. 【請求項2】 前記選択切換え手段は、前記動力取出軸
    に一方向にのみ動力を伝達するワンウェイクラッチと、
    前記第1の空転ギヤ又は第2の空転ギヤの夫々の側面部
    に噛み合う爪部とを有している、 ことを特徴とする請求項1記載の農作業機。
JP11132089A 1999-05-13 1999-05-13 農作業機 Pending JP2000316317A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108521918A (zh) * 2018-06-01 2018-09-14 河南宝润机械有限公司 变速箱三轴动力输出的园林管理车

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