JP2000318113A - 抗菌性化粧シート - Google Patents

抗菌性化粧シート

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JP2000318113A
JP2000318113A JP11129670A JP12967099A JP2000318113A JP 2000318113 A JP2000318113 A JP 2000318113A JP 11129670 A JP11129670 A JP 11129670A JP 12967099 A JP12967099 A JP 12967099A JP 2000318113 A JP2000318113 A JP 2000318113A
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JP
Japan
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antibacterial
decorative
decorative sheet
sheet
paper
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JP11129670A
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English (en)
Inventor
Shusuke Takushima
秀典 宅島
Koji Futaki
宏治 二木
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性、耐候性及び弾力性に優れるととも
に、永続的に安定した抗菌効果を有する抗菌性化粧シー
トを提供すること。 【解決手段】 化粧板あるいは化粧紙の片面又は両面
に、少なくともl種のジアリルフタレート成分とペンタ
エリスリトールテトラ(3−メルカプトプロピオネー
ト)よりなる抗菌性樹脂層を設けたことを特徴とする抗
菌性化粧シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の壁、建築
内装材、家具などの材料、特にそれらの表面材料として
用いられる抗菌性化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、台所などの水回り関係や高温多湿
な場所及び衛生面に注意を要する病院などでの備品につ
いては、カビや細菌等の発生を抑制する製品が望まれて
いる。そのため、これらに使用される化粧紙や化粧板等
に防カビ性又は抗菌性を付与する方法としては、防カビ
剤又は抗菌剤を該当素材中に練り込むか、後の工程で粒
子などの固形物である防カビ剤又は抗菌剤を含んだ塗料
を塗布する方法などが行われていた。しかし、このよう
な方法のうち、抗菌剤を練り込む方法では、製造工程や
コストが増加したり、生産性が低下する等の問題が生じ
やすい。また、塗料や含浸用樹脂液に抗菌剤を添加する
方法では、添加してから塗布あるいは含浸を行うまでの
問に、添加した抗菌剤が沈殿し、均一な液とすることが
困難であり、その結果安定した抗菌性が得られなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐摩耗性、
耐候性及び弾力性に優れるとともに、永続的に安定した
抗菌効果を有する抗菌性化粧シートを提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、化粧板あるい
は化粧紙の片面又は両面に、少なくともl種のジアリル
フタレート成分とペンタエリスリトールテトラ(3−メ
ルカプトプロピオネート)よりなる抗菌性樹脂層を設け
たことを特徴とする抗菌性化粧シートを提供するもので
ある。
【0005】本発明に用いる、少なくともl種のジアリ
ルフタレート成分とペンタエリスリトールテトラ(3−
メルカプトプロピオネート)よりなる樹脂は、樹脂自体
の特性として抗菌性を有すると共に、ゴム弾性を有し、
かつ耐摩耗性及び耐候性に優れている。したがって、上
記の樹脂層が表面に設けられた化粧シートは、耐摩耗
性、耐候性及び弾力性に優れ、さらに永続的に安定した
抗菌効果を持つことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の抗菌性化粧シートにおいて、化粧板又は化粧紙
の片面又は両面に設ける樹脂層は、少なくとも1種のジ
アリルフタレート成分とペンタエリスリトールテトラ
(3一メルカプトプロピオネート)を含有する重合組成
物を、化粧板又は化粧紙の片面又は両面に塗布し、硬化
させることによって形成される。
【0007】ジアリルフタレート成分には、その異性体
としてオルト、イソ、テレの3種類が存在するが、これ
らのうち1種又は2種以上を混合して用いることができ
る。また、抗菌性樹脂層の形成に使用されるジアリルフ
タレート成分とペンタエリスリトールテトラ(3−メル
カプトプロピオネート)は、当量比で2:1〜1:3の
割合で配合されることが好ましい。この範囲外の当量比
で配合すると、重合が不充分となり、化粧板又は化粧紙
に対する上記抗菌性樹脂層の接着性が悪くなる。
【0008】上記の抗菌性樹脂層の形成に用いられる重
合組成物は、上記成分を反応させるための触媒として光
重合開始剤を含有する。この光重合開始剤は、重合組成
物中に0.005〜10重量%の割合で合まれるのが好
ましい。光重合開始剤の添加量が0.005重量%未満
であると、硬化に充分な反応が起こらず、また、10重
量%を超えると、光重合開始剤を添加した後、急速な反
応が起き、溶液としての安定性が損なわれる。本発明で
用いられる光重合開始剤としては、特に制限はなく、各
種のものを用いることができ、例えば、ベンゾフェノ
ン、ビスアシルホスフィンオキサイド、ベンジルジメチ
ルケタール、α−アミノアセトフエノン、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフエニルケトン、2−ヒドロキシ−2
−メチル−l−フェニルプロパン−1−オンなどが挙げ
られ、これらを単独で又は2種類以上を組み合わせて用
いることができる。
【0009】本発明に用いる抗菌性樹脂層の形成に用い
られる重合組成物には、通常、各種の樹脂に広く使用さ
れている各種添加剤を配合することができる。添加剤と
しては、熱安定剤、中和剤、界面活性剤、酸化防止剤、
充填剤、紫外線吸収剤などを挙げることができる。
【0010】本発明における抗菌性樹脂層を構成する樹
脂は、ゴム弾性を有し、かつ耐摩耗性、耐候性に優れて
おり、抗菌作用も併せ持つ。さらに従来の抗菌性化粧シ
ートのように抗菌剤を添加、混合したりするという構成
ではないため、樹脂層から抗菌剤が離脱することはな
い。したがって、抗菌性についても、樹脂層の特性その
ままに永続的に効果を発揮するものである。
【0011】本発明に用いる化粧板としては、メラミン
化粧板、ジアリルフタレート樹脂化粧板、ポリエステル
化粧板などが挙げられる。また、本発明に用いる化粧紙
としては、坪量10〜250g/m2 のものであって、
必要に応じて着色、印刷などにより各種の模様を施した
ものが使用される。例えば、上記化粧板用の化粧紙で、
酸化チタン及びその他の着色剤を混合した汎用の化粧紙
が使用される。また、紙質の強化のため、化粧紙をポリ
イソイアネート溶液で含浸させ、乾燥するという処理を
行うこともできる。
【0012】化粧板又は化粧紙の表面に上記抗菌性樹脂
層を形成させる方法としては、押出成形機にTダイを設
置し、重合前の上記重合組成物をフィルム状に押し出
し、化粧板又は化粧紙表面に流延させ、紫外線硬化する
方法、カレンダーでフイルム状に圧延して化粧板又は化
粧紙表面に圧着させて紫外線硬化させる方法、ロールコ
ーティングする方法、あるいは化粧板又は化粧紙を重合
組成物に浸漬した後、紫外線で硬化する方法などがあ
る.なお、抗菌性樹脂層は、化粧板又は化粧紙の片面あ
るいは両面に設けることができるが、片面、例えば化粧
面のみで効果は充分に得られる。
【0013】抗菌性樹脂層の厚さは、10〜200μm
とするのが好ましい。膜厚が10μm未満であると、外
観上鱗模様ができやすくなり、耐摩耗性などの表面物性
が得られにくい。抗菌性樹脂層を形成した後、必要に応
し、所望のデザインの凹凸を有するエンボスロールで抗
菌性樹脂層を加圧し、該凹凸を転写賦形し、エンボス仕
上げを行うことができる。
【0014】以上のようにして得られた本発明の抗菌性
化粧シートは、例えば、建築物の壁、建築内装材、家具
などの材料、特にそれらの表面材料として用いられる。
本発明の抗菌性化粧シートを、例えば、建築物の壁の表
面材料として使用する場合、抗菌性化粧シートの抗菌性
樹脂層が表面(大気側)に位置するように、壁材と抗菌
性化粧シートの裏面との間に接着剤等を施して壁材に貼
り付け、使用することができる。
【0015】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらによって制限されるもの
ではない。
【0016】実施例1 ジアリルフタレート100.4重量部、ペンタエリスリ
トールテトラ(3−メルカプトプロピオネート)99.
6重量部及び光重合開始剤として2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フエニルプロパン−1−オン(チバ・スペ
シャリティ・ケミカルズ株式会社製、商品名ダロキユア
1173)0.2重量部を暗所で混合した。得られた組
成物を、坪量75g/m2 のチタン紙に木目模様をグラ
ビア印刷した化粧紙の表面にTダイ法により均一に塗布
し、出力80Wのメタルハライドランプで紫外線を照射
し、厚さ30μmの抗菌性樹脂層を形成し、抗菌性化粧
シートを得た。得られた抗菌性化粧シートについて下記
の方法で抗菌性の評価を行い、試験結果を表1に示し
た。
【0017】抗菌性試験 試験菌株 ・大腸菌(Escherichia coli IFO
3301) ・黄色ブドウ球菌(Staphylococcus a
ureus) 試験菌液の調整 普通ブイヨン培地で35℃で、20時間振盪培養した試
験菌の培養液を滅菌リン酸緩衝液で20000倍に希釈
して菌液とした。また、菌液は別に菌数を測定しておい
た。 抗菌性試験 検体(抗菌性化粧シート)の抗菌性樹脂層に菌液1m1
を滴下し、25℃で、24時間放置後菌数を測定して、
検体の抗菌性性能を評価した。なお、対照試料としてシ
ャーレに菌液1m1を滴下し、同様に試験した。 菌数の測定 24時間保管した検体及び対照試料をSCDLP培地
(日本製薬(株)製)10m1で洗浄し、この洗浄液に
ついて標準寒天培地を用いて菌数を測定し、検体及び対
照試料当たりの菌数を算出した。
【0018】実施例2 ジアリルフタレートをジアリルイソフタレートで代えた
以外は、実施例lと同様にして抗菌性シートの製造を行
った。得られた抗菌性シートについて抗菌性の評価を行
い、試験結果を表1に示した。
【0019】実施例3 ジアリルフタレートをジアリルテレフタレートで代えた
以外は、実施例1と同様にして抗菌性シートの製造を行
った。得られた抗菌性シートについて抗菌性の評価を行
い、試験結果を表1に示した。
【0020】比較例1 化粧紙の表面に、アクリルポリオールとへキサメチレン
ジイソシアネートからなる二液硬化型ウレタン樹脂をバ
インダーとした塗料に、抗菌剤として粒径が2〜5μm
で、銀含有量が2.5重量%、亜鉛含有量が13.6重
量%である銀イオン系ゼオライト抗菌剤5重量%及び顔
料として平均粒径19nm、比表面積が100m2 /g
のマイクロシリカ5重量%添加した抗菌性塗料を用いて
グラビアロールコート法により、硬化後の厚さが5μm
になるように樹脂層を形成して、抗菌性化粧シートを得
た。得られた抗菌性シートについて抗菌性の評価を行
い、試験結果を表1に示した。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の抗菌性化粧シートは、表面に抗
菌性樹脂層を有し、この層を構成する樹脂自体が抗菌性
を有するため、人体に対する影響も少なく、抗菌効果が
永続的に継続する。また、抗菌層を構成する樹脂が弾力
性を有するため、従来に無い感触が得られる。したがっ
て、本発明の抗菌性化粧シートは、建築物の壁、建築内
装材、家具などの材料、特にそれらの表面材料として好
適である。本発明の抗菌性化粧シートを、特に病院で使
用した場合、付着した細菌に対して抗菌作用を示すの
で、室内を清潔に維持できると共に、各種細菌による院
内感染を防止することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 118/18 C08F 118/18 C08J 7/04 CEZ C08J 7/04 CEZL E04B 1/72 E04B 1/72 Fターム(参考) 2E001 DH11 FA03 FA10 GA24 HD11 HE01 LA05 4F006 AA20 AA33 AA35 AB23 AB66 BA17 EA03 4F100 AK36A AK41A AK41B AK41C AK43A AS00A AT00A BA02 BA03 BA06 BA10B BA10C DG10A EH46 EH462 EJ54 EJ542 GB08 HB01 JC00 JC00B JC00C JK07 JK09 JL09 4J011 PA30 PA45 PA68 PC08 QA20 SA01 SA05 SA21 SA26 SA51 SA61 SA84 TA08 TA10 UA01 VA01 WA10 4J100 AG70P CA01 FA03 FA18 JA67

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧板あるいは化粧紙の片面又は両面
    に、少なくともl種のジアリルフタレート成分とペンタ
    エリスリトールテトラ(3−メルカプトプロピオネー
    ト)よりなる抗菌性樹脂層を設けたことを特徴とする抗
    菌性化粧シート。
  2. 【請求項2】 前記化粧板又は化粧紙がメラミン化粧
    板、ジアリルフタレート樹脂化粧板、ポリエステル化粧
    板、又はこれらの化粧板用の化粧紙である請求項1記載
    の抗菌性化粧シート。
  3. 【請求項3】 前記樹脂が、ジアリルフタレート成分と
    ペンタエリスリトールテトラ(3−メルカプトプロピオ
    ネート)を2:1〜l:3の当量比で重合させたもので
    ある請求項1記載の抗菌性化粧シート。
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