JP2000317188A - 部分洗い装置付き洗濯機 - Google Patents

部分洗い装置付き洗濯機

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JP2000317188A
JP2000317188A JP11130743A JP13074399A JP2000317188A JP 2000317188 A JP2000317188 A JP 2000317188A JP 11130743 A JP11130743 A JP 11130743A JP 13074399 A JP13074399 A JP 13074399A JP 2000317188 A JP2000317188 A JP 2000317188A
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暢茂 洗
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  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、洗剤液を用いて効果的に洗浄を行
うことができ、且つ安全で使用勝手の良い部分洗い装置
を備えた洗濯機を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明の洗濯機は、超音波振動する超音
波振動子11と、該超音波振動子11での振動を増幅す
る超音波振動ホーン12と、洗剤液や水を供給する給液
タンク15と、固形石鹸7を一部露出するように収納す
る固形石鹸収納部18とを有する部分洗い装置10を備
えており、該部分洗い装置10は給液タンク15に洗剤
液を投入しておくと超音波振動が与えられた洗剤液によ
って被洗浄物6の汚れを除去し、水を投入しておくと超
音波振動が与えられた水と被洗浄物6に塗布した石鹸に
よって被洗浄物6の汚れを除去するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波による洗浄
作用を利用して衣類の部分汚れを落とす部分洗い装置を
備えた洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の家庭用洗濯機ではカッターシャツ
の衿や袖口、靴下などの頑固汚れが落ち難かったので、
その部分を予めブラシや手洗いによって前洗浄するのが
一般的であった。しかしながら、前洗浄は手間がかかる
のに加えて繊維の摩擦による布損傷が大きいという問題
がある。
【0003】そこで、特開平4-224793号公報に
は部分洗い装置付き洗濯機が提案されている。図5にこ
の洗濯機の構成を示す。
【0004】部分洗い装置である噴射ノズル21は洗濯
機本体22内の洗濯槽23の上方に位置しており、洗浄
水供給部材25のポンプ26によって洗濯槽23内の洗
浄水が供給される。この洗浄水は超音波発生部材27で
発生した超音波振動が与えられた後、洗濯槽23へ向け
て噴射される。噴射する洗浄水に被洗浄物の汚れ部分を
当てると、その振動加速度と噴射圧との相乗効果によっ
て汚れが落ちる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平4-224
793号公報の部分洗い装置では、約500kHz〜数MHz
といった比較的高周波帯の超音波振動を用いており、さ
らに噴射ノズル21で絞り込むことによりエネルギー密
度を高める構成となっている。これによって、次のよう
な問題が生じる。
【0006】即ち、噴射ノズル21より噴出する洗浄水
はエネルギー密度が高く、その流速は数m/secとなる。
故に、被洗浄物に当たると飛散して洗濯機の周囲を濡ら
してしまうことが多々あった。
【0007】また、高周波帯の超音波振動は人体の深部
にまで伝達するので十分に痛みが感じられ、さらに軟骨
に悪影響がでるともいわれている。故に、上記部分洗い
装置では、比較的高周波帯の超音波振動が与えられた洗
浄水が手先に触れやすい構成となっているので、手を傷
めるおそれがある。
【0008】また、噴射ノズル21から噴出される洗浄
水の超音波強度は噴射ノズル21の先端部で最も高く、
周波数によっても多少異なるが、その先端部から数十mm
離れると周波数は急激に減衰する。故に、高い洗浄効果
が得られる噴射ノズル21から被洗浄物までの距離は限
定される。例えば、周波数が1MHzであれば噴射ノズル
21の先端部から20mm程度の距離で被洗浄物を洗浄す
る必要がある。しかしながら、上記洗濯機では噴射ノズ
ル21から被洗浄物までの距離を一定に保持しにくいの
で、作業の仕方によっては洗浄効果が著しく低下するお
それがあった。
【0009】さらに、部分洗い用洗剤を用いる場合、予
め部分汚れに洗剤を塗布したところへ洗浄水を噴射する
が、このときの洗浄水の流量は数L/minとなるので洗剤
が流出して十分な洗浄効果が得られなかった。また、汚
れがひどいと再度洗剤を塗布する必要があり、使用勝手
が悪かった。
【0010】本発明は上記課題をかんがみて成されたも
のであり、洗剤液を用いて効果的に洗浄を行うことがで
き、且つ安全で使用勝手の良い部分洗い装置を備えた洗
濯機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の洗濯機は、超音波振動する超音波振動子
と、該超音波振動子での振動を増幅する超音波振動ホー
ンと、洗剤液を供給する給液タンクとを有し、超音波振
動が与えられた洗剤液によって被洗浄物の汚れを除去す
る部分洗い装置を備えたものである。
【0012】上記部分洗い装置では、給液タンクに洗剤
液(液体洗剤を標準使用濃度に希釈したものなど)が予め
投入されている。また、超音波振動子で発生する超音波
振動は超音波振動ホーンによって振幅が増幅され、振動
エネルギーが収束して高エネルギーとなる。故に、超音
波振動子では比較的低周波数帯の超音波振動を発生させ
ればよい。
【0013】給液タンクから放出された洗剤液は高エネ
ルギーとなった超音波振動が与えられ、被洗浄物の汚れ
部分に供給される。振動が高エネルギーであることから
洗剤液が少量であっても繊維の内部にキャビテーション
を生じさせることができ、汚れは速やかに除去される。
【0014】請求項2の部分洗い装置付き洗濯機は、請
求項1に記載の洗濯機において、部分洗い装置の給液タ
ンクは凹部を有する形状であり、該凹部内に超音波振動
子が位置することを特徴とする。超音波振動子が駆動す
ると誘電体損失により発熱するので、該超音波振動子の
周囲に位置する給液タンクは熱伝導や輻射によって温め
られる。故に、内部の洗剤液も加温されてその酵素活性
や化学反応が促進される。
【0015】請求項3の部分洗い装置付き洗濯機は、請
求項1又は請求項2に記載の洗濯機において、部分洗い
装置のケースにはスリットが形成されており、被洗浄物
を該スリットに通すことで超音波振動が与えられた洗剤
液が供給されることを特徴とする。
【0016】この部分洗い装置では、超音波振動する超
音波振動ホーンの先端部はケース内にあり、また被洗浄
物に洗剤液を供給するには被洗浄物をケースのスリット
に通すだけである。故に、超音波振動ホーンの先端部が
手に触れることがない。さらに、スリットに対して超音
波振動ホーンの先端部は位置固定されているので、該先
端部からスリットを通る被洗浄物までの距離は常に一定
である。
【0017】請求項4の部分洗い装置付き洗濯機は、請
求項3に記載の洗濯機において、部分洗い装置は下側に
凸となるように湾曲しその底部が開口した上部カバー
と、上部カバーの下方で上側に凸となるように湾曲しそ
の頂部が開口した下部カバーとがケース内に設けられて
いて、超音波振動ホーンの先端部は上部カバーの開口内
で該開口よりも低い又は同じ高さに位置しており、給液
タンクからは上部カバー上へ洗剤液が供給され、スリッ
トに通した被洗浄物は上部カバーと下部カバーとの間を
通ることを特徴とする。
【0018】上記構成の部分洗い装置では、給液タンク
から放出された洗剤液は上部カバーの湾曲する面に沿っ
て流れ落ちて底部の開口へ導かれ、該開口内に位置する
超音波振動ホーンの先端部によって超音波振動が与えら
れる。この洗浄液は前記開口から流下し、使用者がケー
スのスリットに通した被洗浄物に供給される。また、超
音波振動ホーンの先端部は被洗浄物に僅かに触れること
ができる。
【0019】請求項5の部分洗い装置付き洗濯機は、請
求項1乃至請求項4のいずれかに記載の洗濯機におい
て、部分洗い装置には固形石鹸を一部露出するように収
納する固形石鹸収納部が設けられており、給液タンクに
水が投入されているとき被洗浄物には給水と共に固形石
鹸が塗布されることを特徴とする。つまり、この部分洗
い装置では固形石鹸を用いることにより水でも効果的な
洗浄を行うことができる。
【0020】請求項6の部分洗い装置付き洗濯機は、請
求項4に記載の洗濯機において、内部に収納した固形石
鹸が下端より露出する固形石鹸収納部と、固形石鹸を固
形石鹸収納部内で下方に圧接する手段とを有し、露出し
た固形石鹸は超音波振動ホーンの先端部と同じ高さに位
置することを特徴とする。
【0021】この部分洗い装置は、超音波振動が与えら
れた水と石鹸によって被洗浄物の汚れを除去するもので
ある。即ち、給液タンクには予め水を投入しておき、給
液タンクから放出された水に超音波振動ホーンの先端部
で超音波振動を与える。使用者がケースのスリットに被
洗浄物を通すと、固形石鹸収納部の下端から露出した固
形石鹸が被洗浄物に塗布され、また同時に超音波振動が
与えられた水が供給される。さらに、超音波振動ホーン
の先端部が被洗浄物に僅かに触れることができる。
【0022】また、圧接する手段が設けられていること
により、固形石鹸は消耗しても必ず固形石鹸収納部の下
端より露出する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を図
面を参照して説明する。図1は本実施形態の部分洗い装
置付き洗濯機の全体構成を示している。10は超音波に
より被洗浄物の汚れを除去する部分洗い装置であり、洗
濯機本体1のフタ2に取り付けられている。
【0024】また、3は超音波駆動用電気パルスを発生
させる発振機、4は発振機3での駆動信号を部分洗い装
置10へ伝えるリード線、5は洗濯槽である。さらに、
部分洗い装置10に設けられた13bはスリットであ
り、18aは後述する固形石鹸収納部の開閉ドアであ
る。
【0025】フタ2は前後で2つに山折りして開成する
ものであり、手前フタ部2aの横方向の中心には前縁部
に近接して部分洗い装置10が取り付けられている。フ
タ2は、開成していく途中でその前縁部が洗濯槽5の直
径の位置に達したとき、図示しないマグネットなどで簡
易的にロックすることができ、これによって部分洗い装
置10の動作姿勢が整う。このとき、部分洗い装置10
は洗濯槽5のほぼ中央、即ち本体開口部1aの間口が最
も広いところに位置するので、衿汚れなどの長尺なもの
を洗浄するのに非常に作業性がよい。
【0026】尚、床面からフタ2までの高さは、洗濯機
によっても多少異なるが約900mm以上あることか
ら、部分洗い装置10を用いるとき使用者はほぼ正立し
た作業姿勢をとることができる。従って、とても楽に作
業を行える。
【0027】次に、部分洗い装置10の構成について説
明する。尚、この部分洗い装置10には本発明者が既に
出願した構成(特願平10-197126号)が用いられ
ている。
【0028】図2は部分洗い装置10内に設けられた超
音波加振部の斜視図である。11は超音波振動子であ
り、12はその振動を増幅する超音波振動ホーンであ
る。
【0029】図3は部分洗い装置10の一部破断面図で
ある。該部分洗い装置10のケース13は上端と下端と
が開放された直方体であり、その中にはケース13内を
上部と下部とに分ける壁13aが設けられている。該壁
13aの中央は開口していてその周囲には支持材14が
取り付けられており、ここに超音波振動ホーン12の先
端部12aが下を向くように超音波加振部11,12が
挿入、固定されている。
【0030】ケース13の上端からはカートリッジ式の
給液タンク15が挿入されている。該給液タンク15は
直方体状でその下面に凹部15aを有するものであり、
ポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂成形品だと製
作が簡単で好ましい。この給液タンク15をケース13
に挿入すると、凹部15aで超音波振動子11及び超音
波振動ホーン12を避けることができる。
【0031】給液タンク15の下端にはバルブ部15b
を介してチューブ15cが設けられており、チューブ1
5cは壁13aを貫通しその先端は壁13aの下側に位
置する。給液タンク15をケース13の定位置まで挿入
するとバルブ部15bが壁13aに圧接して開き、給液
タンク15内の洗剤液がチューブ15cより放出され
る。給液タンク15が定位置まで挿入されていないと、
バルブ部15bは閉じて洗剤液は出ない。
【0032】ケース13内における壁13aの下方に
は、下側に凸となるように湾曲しその底部が開口した上
部カバー16が設けられている。このとき、超音波振動
ホーン12の先端部12aは上部カバー16の開口16
a内で該開口16aよりも僅かに低い、又は同じ高さに
位置している。また、該上部カバー16の下方には、上
側に凸となるように湾曲しその頂部が開口した下部カバ
ー17が設けられている。
【0033】また、ケース13にはスリット13bが形
成されている。スリット13bを通された被洗浄物6は
上部カバー16と下部カバー17との間に設けられた隙
間を通る。
【0034】壁13aと上部カバー16との間には、超
音波振動ホーン12に隣接して固形石鹸収納部18が設
けられている。この固形石鹸収納部18は底壁がなく、
側壁の下端が内側に湾曲することで内部の固形石鹸7を
下方より支持している。固形石鹸収納部18の下端から
露出した固形石鹸7は上部カバー16の開口16a内に
位置し、且つ超音波振動ホーン12の先端部と同じ高さ
に固定されている。該固形石鹸7の出し入れは、図1に
示す開閉ドア18aより行う。
【0035】また、固形石鹸収納部18内の上部には圧
接手段としてバネ18bと該バネ18bの一端に固定さ
れた可動板18cが設けられており、固形石鹸7は可動
板18cを介してバネ18bの復元力を上方から受けて
いる。これによって、固形石鹸7は常に固形石鹸収納部
18内で下方に圧接されている。
【0036】上記構成の部分洗い装置10による部分洗
いについて説明する。予め洗剤液が投入された給液タン
ク15をケース13の定位置まで挿入すると、バルブ部
15bが開いてチューブ15cから洗剤液が放出され
る。洗剤液は上部カバー16の湾曲する面に沿って流れ
落ち、超音波振動ホーン12の先端部12aに導かれ
る。
【0037】尚、図3では固形石鹸収納部18内に固形
石鹸7が入っているように示しているが、この洗剤液に
よる部分洗いでは固形石鹸7は用いない。
【0038】上記給液タンク15の挿入と共に超音波振
動子11は発振機3(図1参照)からの駆動信号によって
共振周波数で振動し、その振動は超音波振動ホーン12
で増幅される。先端部12aではその材質と形状にもよ
るが、数倍〜数十倍以上の振幅で振動する。この振動が
洗剤液に与えられると、洗剤液は毛細表面波を生じて微
粒化し、加速されて下部カバー17の開口17aより洗
濯槽5へ流下する。
【0039】使用者は、ケース13のスリット13bに
被洗浄物6の汚れ部分を挿入して左右に動かす。このと
き、超音波振動が与えられた洗剤液が被洗浄物6に供給
され、また超音波振動ホーン12の先端部12aが被洗
浄物6に僅かに接触する。従って、洗剤液の洗浄効果
と、超音波振動によって被洗浄物6の表面及び繊維内に
発生する強力なキャビテーションと、直接被洗浄物6に
与えられる数十kHzの物理的な振動機械力との相乗効果
により、部分汚れは極めて効果的に除去される。
【0040】使用者は洗浄具合を目視で確認しながら、
作業の中止又は続行の判断を行えばよい。そして、部分
洗いを終えた被洗浄物6はそのまま洗濯槽5に投入し、
通常の洗濯を行う。
【0041】上述した部分洗い装置10では、被洗浄物
6に供給される洗剤液は霧状となっており、その流量は
約0.1L/min程度である。故に、被洗浄物6に接近させ
ても浸透する程度で周囲に洗剤液が飛散するようなこと
はない。
【0042】尚、洗剤液の流量は約0.1L/min程度であ
ることから、給液タンク15の容量を約1Lとすれば、
約10分程度使用できて部分洗いに支障ない。
【0043】また、超音波振動子11は誘電体損失によ
り発熱するが(60℃〜70℃)、給液タンク15が超音
波振動子11を取り囲む構成となっているため、熱伝導
や輻射によって給液タンク15内の洗剤液が加温され
る。故に、洗浄効果の向上が期待できるものである。
【0044】また、超音波振動子11からの振動エネル
ギーは超音波振動ホーン12で収束されるので、その先
端部12aでのエネルギー密度は非常に高く、容易に数
十W/cm2以上の強力なパワー密度に達する。故に、先端
部12aを手で触れると振動を吸収してやけどなどの危
険性がある。そこで、手先が先端部12aに接触しない
ように被洗浄物6をケース13のスリット13bに通す
構成としており、例えばスリット13bの高さを約10
mmにすると手先が入りにくくてよい。
【0045】また、スリット13bの高さを超音波振動
ホーン12の先端部12aの近傍で少なくとも10mm前
後とすると、ふだん頻繁に部分洗いを行うカッターシャ
ツの衿や袖、靴下、シャツ、下着類などが無理なく挿入
できる。故に、不便さを伴うものではない。
【0046】また、ケース13のスリット13aを通る
被洗浄物6から超音波振動ホーン12の先端部12aま
での距離は一定である。故に、誰が行っても作業の条件
は同じとなるので、常に一定の洗浄効果を得ることがで
きる。
【0047】また、上記部分洗い装置10では数十kHz
の比較的低周波数体の超音波が用いられているので、振
動波が高周波帯のようにビーム状に集中しない。故に、
水の励起による超音波振動が連続的に流下する液体に高
強度で伝達されないので、ケース13の下端より洗濯槽
5へ落下する洗剤液が手に触れても痛みは感じない。
【0048】次に、上述した洗剤液による部分洗い以外
の方法として、固形石鹸を用いる方法について説明す
る。即ち、洗剤液が用意できない場合は給液タンク15
に水のみを投入しておき、一般家庭で使用される手洗い
用の固形石鹸7を固形石鹸収納部18に挿入する。
【0049】固形石鹸収納部18の下端より露出する固
形石鹸7は、超音波振動ホーン12の先端部12aと同
じ高さになっている。従って、被洗浄物の汚れ部分をス
リット13bに挿入して左右に動かすと、被洗浄物6に
固形石鹸7が塗布される。
【0050】給液タンク15から放出された水は、上述
したように超音波振動が与えられて石鹸が塗布された被
洗浄物6に供給される。また、超音波振動ホーン12の
先端部12aが被洗浄物6に僅かに接触する。従って、
石鹸の洗浄効果と、超音波振動が洗えられた水によって
被洗浄物6の表面及び繊維内に発生する強力なキャビテ
ーションと、直接被洗浄物6に与えられる数十kHzの物
理的な振動機械力との相乗効果により、部分汚れは極め
て効果的に除去される。
【0051】このとき、給水によって石鹸は被洗浄物6
より流出するが、被洗浄物6を動かすたびに石鹸が塗布
されるので洗浄効果は低下しない。
【0052】また、固形石鹸7が消耗してもバネ18b
と可動板18cによって固形石鹸収納部18の下端に圧
接されているので、その露出部分は常に超音波振動ホー
ン12の先端部12aと同じ高さになる。
【0053】次に、本発明に係る洗濯機にて実際に布の
洗浄試験を行った結果を以下に示す。本試験ではJIS電
気洗濯機C9606洗浄試験に準拠して人工汚染布(衿汚れを
模擬したもの)を試験布に用いて洗浄度(%)を求めたも
のである。尚、洗浄度(%)は、 洗浄度(%)=(洗浄後反射率-洗浄前反射率)/(原布反射率
-洗浄前反射率)×100 によって求められる。
【0054】試験は、(a)市販の洗濯用液体洗剤を標準
使用濃度に希釈したものを給液タンクに投入しておく場
合と、(b)水のみを給液タンクに投入し人工汚染布には
市販の部分洗い用液体洗剤を標準使用量塗布しておく場
合の2条件について行った。また、いずれも出力30W
で40kHzの周波数を発生させる発振機を用いた。
【0055】図4は本試験の結果を示したグラフであ
り、洗浄時間に対する洗浄度を示している。(b)の場
合、給水により洗剤が流出してしまうので洗剤濃度が低
下し、洗浄時間が長くとなると洗浄度はほぼ横ばいにな
る。一方、(a)の場合は常に洗剤液が供給されるので、
洗浄時間の経過と共に洗浄度は向上する。故に、(a)の
方が効果的な部分洗いを行うことができる。また、洗浄
後の人工汚染布の状態は、ブラシ洗浄や手もみ洗浄でみ
られるような摩擦損傷がない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の洗濯機
に備えられた部分洗い装置は、超音波振動が与えられた
洗剤液が用いられるので効果的な洗浄を行うことができ
る。また、洗剤液は予め給液タンクに投入されているも
のであって、連続して被洗浄物に供給されることから、
洗剤液を被洗浄物に逐一塗布する必要がない。
【0057】また、比較的低周波数帯の超音波振動を超
音波振動ホーンで増幅させることから、超音波振動が与
えられた洗浄液は霧状になっており、被洗浄物に当てて
も飛散するようなことはない。
【0058】請求項2の洗濯機に備えられた部分洗い装
置は、超音波振動子で発生する熱によって洗剤液が温め
られるので、洗剤液による洗浄効果が向上する。
【0059】請求項3の洗濯機に備えられた部分洗い装
置は、超音波振動ホーンの先端部が手先に触れない構成
となっているので、手を傷めずに安全に部分洗いを行う
ことができる。また、超音波振動ホーンの先端部から被
洗浄物までの距離が一定なので、常に同じ洗浄効果を得
ることができる。
【0060】特に、請求項4の洗濯機に備えられた部分
洗い装置では、被洗浄物に超音波振動ホーンの先端部が
触れる構成なので、その振動機械力により洗浄効果はい
っそう向上する。
【0061】請求項5及び請求項6の洗濯機に備えられ
た部分洗い装置では、洗剤液が用意できない場合でも水
と石鹸を用いて効果的な部分洗いを行うことができる。
【0062】特に、請求項6の部分洗い装置では、被洗
浄物に塗布された石鹸が給水により流出しても、被洗浄
物をスリット内で動かすたびに石鹸が塗布されるので洗
浄効果は低下しない。また、圧接手段によって固形石鹸
が消耗しても確実に被洗浄物に石鹸が塗布される便利な
構成となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態である部分洗い装置を備え
た洗濯機の全体構成を示した斜視図である。
【図2】 上記部分洗い装置に備えられる超音波加振部
の斜視図である。
【図3】 上記部分洗い装置の一部破断面図である。
【図4】 本発明に係る洗濯機を用いた洗浄試験の結果
を示すグラフである。
【図5】 従来の洗濯機の外観斜視図である。
【符号の説明】
6 被洗浄物 7 固形石鹸 10 部分洗い装置 11 超音波振動子 12 超音波振動ホーン 12a 先端部 13 ケース 13b スリット 15 給液タンク 15a 凹部 16 上部カバー 16a 開口 17 下部カバー 17a 開口 18 固形石鹸収納部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 浩史 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ 株式会社内 (72)発明者 田丸 理恵 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ 株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA02 BA08 BB08 CA11 CB32 CB39 DA02 GA01 GA25 GB04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動する超音波振動子と、該超音
    波振動子での振動を増幅する超音波振動ホーンと、洗剤
    液を供給する給液タンクとを有し、前記超音波振動が与
    えられた洗剤液によって被洗浄物の汚れを除去する部分
    洗い装置を備えたことを特徴とする部分洗い装置付き洗
    濯機。
  2. 【請求項2】 前記部分洗い装置の前記給液タンクは凹
    部を有する形状であり、該凹部内に前記超音波振動子が
    位置することを特徴とする請求項1に記載の部分洗い装
    置付き洗濯機。
  3. 【請求項3】 前記部分洗い装置のケースにはスリット
    が形成されており、前記被洗浄物を該スリットに通すこ
    とで超音波振動が与えられた洗剤液が供給されることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の部分洗い装置
    付き洗濯機。
  4. 【請求項4】 前記部分洗い装置は下側に凸となるよう
    に湾曲しその底部が開口した上部カバーと、上部カバー
    の下方で上側に凸となるように湾曲しその頂部が開口し
    た下部カバーとが前記ケース内に設けられていて、前記
    超音波振動ホーンの先端部は前記上部カバーの開口内で
    該開口よりも低い又は同じ高さに位置しており、前記給
    液タンクからは前記上部カバー上へ洗剤液が供給され、
    前記スリットに通した前記被洗浄物は前記上部カバーと
    前記下部カバーとの間を通ることを特徴とする請求項3
    に記載の部分洗い装置付き洗濯機。
  5. 【請求項5】 前記部分洗い装置には固形石鹸を一部露
    出するように収納する固形石鹸収納部が設けられてお
    り、前記給液タンクに水が投入されているとき前記被洗
    浄物には給水と共に前記固形石鹸が塗布されることを特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の部分
    洗い装置付き洗濯機。
  6. 【請求項6】 内部に収納した固形石鹸が下端より露出
    する固形石鹸収納部と、前記固形石鹸を前記固形石鹸収
    納部内で下方に圧接する手段とを有し、露出した前記固
    形石鹸は前記超音波振動ホーンの先端部と同じ高さに位
    置することを特徴とする請求項4に記載の部分洗い装置
    付き洗濯機。
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