JP3436890B2 - 布類の洗浄装置 - Google Patents
布類の洗浄装置Info
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- JP3436890B2 JP3436890B2 JP01284799A JP1284799A JP3436890B2 JP 3436890 B2 JP3436890 B2 JP 3436890B2 JP 01284799 A JP01284799 A JP 01284799A JP 1284799 A JP1284799 A JP 1284799A JP 3436890 B2 JP3436890 B2 JP 3436890B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波の洗浄作用を
利用した家庭用または業務用の布類の洗浄装置に関する
ものである。
利用した家庭用または業務用の布類の洗浄装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波を利用した布類の洗浄装置
は、例えば、洗浄液を収容する洗浄槽の下面または側面
に超音波振動子を取り付けて洗浄液に超音波振動を与
え、超音波の疎密波伝達による圧力変動で洗浄液にキャ
ビテーションを発生させ、洗浄液中に浸漬した被洗浄物
を洗浄するように構成されている。
は、例えば、洗浄液を収容する洗浄槽の下面または側面
に超音波振動子を取り付けて洗浄液に超音波振動を与
え、超音波の疎密波伝達による圧力変動で洗浄液にキャ
ビテーションを発生させ、洗浄液中に浸漬した被洗浄物
を洗浄するように構成されている。
【0003】また、上記の洗浄装置は、洗浄槽によって
被洗浄物の大きさが制限され、かつ任意方向からの洗浄
が困難であるという問題点を有していることから、特開
平6−218337号公報に開示されているような可搬
型の超音波洗浄装置も提案されている。
被洗浄物の大きさが制限され、かつ任意方向からの洗浄
が困難であるという問題点を有していることから、特開
平6−218337号公報に開示されているような可搬
型の超音波洗浄装置も提案されている。
【0004】この洗浄装置は、図4に示すように、箱体
2に収容された振動子21にコーン22を介してホーン
23が連結され、ホーン23の内部には、一端がホーン
23の先端面に開口した複数本の洗浄液通路(不図示)
が形成され、これらの洗浄液通路の他端には洗浄液を供
給するためのホース24が連通接続されており、発振器
1によって振動子21が駆動されるとホーン23の先端
部が共振して振動が増幅され、ホーン23の先端部から
強力な超音波が放射されると共に、ホーン23内の洗浄
液通路にホース24を介して供給される水道水等がホー
ン23の先端部から噴出され、被洗浄物をホーン23の
先端部に近接させることでホーン23の先端部と被洗浄
物の間に噴出した洗浄液が満たされた状態となり、これ
によって強力なキャビテーションが発生し、洗浄効果が
発揮されるものである。なお、25は振動子21の励振
端を冷却するファンである。
2に収容された振動子21にコーン22を介してホーン
23が連結され、ホーン23の内部には、一端がホーン
23の先端面に開口した複数本の洗浄液通路(不図示)
が形成され、これらの洗浄液通路の他端には洗浄液を供
給するためのホース24が連通接続されており、発振器
1によって振動子21が駆動されるとホーン23の先端
部が共振して振動が増幅され、ホーン23の先端部から
強力な超音波が放射されると共に、ホーン23内の洗浄
液通路にホース24を介して供給される水道水等がホー
ン23の先端部から噴出され、被洗浄物をホーン23の
先端部に近接させることでホーン23の先端部と被洗浄
物の間に噴出した洗浄液が満たされた状態となり、これ
によって強力なキャビテーションが発生し、洗浄効果が
発揮されるものである。なお、25は振動子21の励振
端を冷却するファンである。
【0005】また、例えば衣類のような柔らかいものを
洗浄する場合において、特に汚れがひどい場合には、あ
らかじめ手洗いを行った後に洗濯機で洗浄するという方
法が一般的に行われているが、手洗いの際に、ブラシを
用いたり、手でこすり洗いを行ったりするため、被洗浄
物の表面に摩擦力が作用して被洗浄物を部分的に傷める
という問題点が有り、このような問題点に鑑みて、特開
平4−224793号公報に開示されているような、超
音波発生手段を有する部分洗い装置付き洗濯機が提案さ
れている。
洗浄する場合において、特に汚れがひどい場合には、あ
らかじめ手洗いを行った後に洗濯機で洗浄するという方
法が一般的に行われているが、手洗いの際に、ブラシを
用いたり、手でこすり洗いを行ったりするため、被洗浄
物の表面に摩擦力が作用して被洗浄物を部分的に傷める
という問題点が有り、このような問題点に鑑みて、特開
平4−224793号公報に開示されているような、超
音波発生手段を有する部分洗い装置付き洗濯機が提案さ
れている。
【0006】この洗濯機の部分洗い装置は、超音波振動
発生手段により噴射ノズル内に超音波を発生させ、この
超音波が洗浄液を振動させながら、噴射ノズルから洗浄
液と共に噴射されるように構成されており、被洗浄物を
噴射ノズルの噴射口に近接させ、汚れた部分に超音波を
含む洗浄液を当てると、超音波により汚れが被洗浄物か
ら遊離して洗浄液で洗い流される。
発生手段により噴射ノズル内に超音波を発生させ、この
超音波が洗浄液を振動させながら、噴射ノズルから洗浄
液と共に噴射されるように構成されており、被洗浄物を
噴射ノズルの噴射口に近接させ、汚れた部分に超音波を
含む洗浄液を当てると、超音波により汚れが被洗浄物か
ら遊離して洗浄液で洗い流される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の洗浄装
置では、布種や汚れの状態に関わらず超音波の出力と洗
浄液の供給量が一定であるため、布種によっては被洗浄
物を傷めてしまうことが有るという問題点と、汚れが少
ない場合には、無駄なエネルギーを消費することが有る
という問題点が有った。さらに、被洗浄物の布種が水に
弱いものである場合には、洗浄できないという問題点も
有った。
置では、布種や汚れの状態に関わらず超音波の出力と洗
浄液の供給量が一定であるため、布種によっては被洗浄
物を傷めてしまうことが有るという問題点と、汚れが少
ない場合には、無駄なエネルギーを消費することが有る
という問題点が有った。さらに、被洗浄物の布種が水に
弱いものである場合には、洗浄できないという問題点も
有った。
【0008】本発明は上述した問題点に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、超音波を利用した布類の洗
浄装置であって、被洗浄物の布種や汚れ状態に応じた最
適な洗浄を行えるようにしたものを提供することにあ
る。
ものであって、その目的は、超音波を利用した布類の洗
浄装置であって、被洗浄物の布種や汚れ状態に応じた最
適な洗浄を行えるようにしたものを提供することにあ
る。
【0009】また、本発明の他の目的は、水に弱い布種
の被洗浄物を洗浄できるようにした洗浄装置を提供する
ことにある。
の被洗浄物を洗浄できるようにした洗浄装置を提供する
ことにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、洗浄液を供給
しないで洗浄する際に、超音波の放射時に発生する熱で
過熱しないようにした洗浄装置を提供することにある。
しないで洗浄する際に、超音波の放射時に発生する熱で
過熱しないようにした洗浄装置を提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、洗浄工程から
すすぎ工程までの一連の洗濯動作を行えるようにした洗
浄装置を提供することにある。
すすぎ工程までの一連の洗濯動作を行えるようにした洗
浄装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、請求項1の発明は、供給される洗浄液に超音波
振動を与えて被洗浄物を洗浄する超音波装置を備えた洗
浄装置において、被洗浄物の布種及び/または汚れ状態
を入力するための入力手段と、この入力手段により入力
された情報に基づいて前記超音波装置及び洗浄液の供給
量を制御する制御手段を設けたことを特徴とするもので
ある。
ために、請求項1の発明は、供給される洗浄液に超音波
振動を与えて被洗浄物を洗浄する超音波装置を備えた洗
浄装置において、被洗浄物の布種及び/または汚れ状態
を入力するための入力手段と、この入力手段により入力
された情報に基づいて前記超音波装置及び洗浄液の供給
量を制御する制御手段を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0013】また、請求項2の発明は、洗浄液供給手段
と、この洗浄液供給手段により供給される洗浄液に超音
波振動を与えるための超音波振動発生手段とを備え、前
記超音波振動発生手段により超音波振動が与えられた洗
浄液で被洗浄物を洗浄するようにした布類の洗浄装置に
おいて、被洗浄物の布種及び/または汚れ状態を入力す
るための入力手段と、この入力手段により入力された情
報に基づいて前記洗浄液供給手段による洗浄液の供給量
及び超音波振動発生手段を制御する制御手段とを設け、
前記制御手段は、前記洗浄液供給手段による洗浄液の供
給量、前記超音波振動発生手段による加振時間及び超音
波出力を制御することを特徴とするものである。
と、この洗浄液供給手段により供給される洗浄液に超音
波振動を与えるための超音波振動発生手段とを備え、前
記超音波振動発生手段により超音波振動が与えられた洗
浄液で被洗浄物を洗浄するようにした布類の洗浄装置に
おいて、被洗浄物の布種及び/または汚れ状態を入力す
るための入力手段と、この入力手段により入力された情
報に基づいて前記洗浄液供給手段による洗浄液の供給量
及び超音波振動発生手段を制御する制御手段とを設け、
前記制御手段は、前記洗浄液供給手段による洗浄液の供
給量、前記超音波振動発生手段による加振時間及び超音
波出力を制御することを特徴とするものである。
【0014】また、請求項3の発明は、請求項1又は請
求項2の発明において、前記超音波振動発生手段により
発生した超音波振動を増幅させる振動ホーンを設け、前
記洗浄液供給手段により洗浄液が供給される前記振動ホ
ーンの先端部に被洗浄物を近接または接触させて洗浄す
るようにしたことを特徴とするものである。
求項2の発明において、前記超音波振動発生手段により
発生した超音波振動を増幅させる振動ホーンを設け、前
記洗浄液供給手段により洗浄液が供給される前記振動ホ
ーンの先端部に被洗浄物を近接または接触させて洗浄す
るようにしたことを特徴とするものである。
【0015】また、請求項4の発明は、請求項1〜請求
項3の何れか一つの発明において、前記入力手段により
入力された被洗浄物の布種が水に弱いものである場合に
前記洗浄液供給手段が洗浄液を供給せず、乾式の洗浄を
行うように構成されたことを特徴とするものである。
項3の何れか一つの発明において、前記入力手段により
入力された被洗浄物の布種が水に弱いものである場合に
前記洗浄液供給手段が洗浄液を供給せず、乾式の洗浄を
行うように構成されたことを特徴とするものである。
【0016】また、請求項5の発明は、請求項1〜請求
項4の何れか一つの発明において、前記洗浄液供給手段
が洗浄液を供給しない場合には、前記超音波発生手段が
あらかじめ設定された加振時間に達すると停止するよう
に構成されたことを特徴とするものである。
項4の何れか一つの発明において、前記洗浄液供給手段
が洗浄液を供給しない場合には、前記超音波発生手段が
あらかじめ設定された加振時間に達すると停止するよう
に構成されたことを特徴とするものである。
【0017】また、請求項6の発明は、請求項1〜請求
項5の何れか一つの発明において、前記洗浄液供給手段
が水のみを供給することができるように構成されたこと
を特徴とするものである。
項5の何れか一つの発明において、前記洗浄液供給手段
が水のみを供給することができるように構成されたこと
を特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
形態である布類の洗浄装置の全体構成図、図2は図1の
洗浄装置の入力手段の表示部の概略図、図3は本発明の
洗浄装置による洗浄度実験の結果の一例を示すグラフで
ある。
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施
形態である布類の洗浄装置の全体構成図、図2は図1の
洗浄装置の入力手段の表示部の概略図、図3は本発明の
洗浄装置による洗浄度実験の結果の一例を示すグラフで
ある。
【0019】図1に示すように、本実施形態の洗浄装置
1は、超音波振動子2と、超音波振動子2に連結された
コーン3と、コーン3に連結され、コーン3を介して伝
達される超音波振動を増幅させる振動ホーン4と、超音
波振動子2に駆動信号を送る発振器5と、振動ホーン4
に洗浄液を供給する給液管6と、給液管6に設けられた
流量調節弁7と、給液管6により供給される洗浄液を振
動ホーン4の側面に沿って均一に流下させるための洗浄
液供給ガイド8と、振動ホーン4を取り囲むように形成
されたガード部9とを備えている。
1は、超音波振動子2と、超音波振動子2に連結された
コーン3と、コーン3に連結され、コーン3を介して伝
達される超音波振動を増幅させる振動ホーン4と、超音
波振動子2に駆動信号を送る発振器5と、振動ホーン4
に洗浄液を供給する給液管6と、給液管6に設けられた
流量調節弁7と、給液管6により供給される洗浄液を振
動ホーン4の側面に沿って均一に流下させるための洗浄
液供給ガイド8と、振動ホーン4を取り囲むように形成
されたガード部9とを備えている。
【0020】ガード部9の下方には、被洗浄物Wが挿入
され、被洗浄物Wを振動ホーン4の先端部に対向した状
態で支持するためのスリット部10が設けられ、このス
リット部10は、被洗浄物Wを支持するための水平な上
面を有する下部ガイド11と、この下部ガイド11の上
面と対向するように配置された上部ガイド12とにより
構成されている。下部ガイド11における振動ホーン4
の先端部の真下となる部分には貫通口11aが形成され
ており、この貫通口11aは洗浄液を排出するための排
水口13に連通している。
され、被洗浄物Wを振動ホーン4の先端部に対向した状
態で支持するためのスリット部10が設けられ、このス
リット部10は、被洗浄物Wを支持するための水平な上
面を有する下部ガイド11と、この下部ガイド11の上
面と対向するように配置された上部ガイド12とにより
構成されている。下部ガイド11における振動ホーン4
の先端部の真下となる部分には貫通口11aが形成され
ており、この貫通口11aは洗浄液を排出するための排
水口13に連通している。
【0021】洗浄装置1の側面には、被洗浄物Wの布種
(本実施形態では布質及び厚み)、汚れ状態を入力する
ための入力手段14が設けられている。この入力手段1
4は、図2に示すように、汚れ状態の選択ボタン15
と、布質の選択ボタン16と、厚みの選択ボタン17と
を有しており、汚れ状態については、少なめ、ふつう、
頑固の三段階、布質については、化繊系、木綿系、水に
弱いものであることを表すドライの三段階、厚みについ
ては、薄手、ふつう、厚手の三段階に分けて入力するこ
とができるように構成されている。なお、18は洗浄開
始ボタンである。入力手段14、発振器5、及び流量調
節弁7は発振器5内に設けられた制御手段(不図示)に
接続されている。
(本実施形態では布質及び厚み)、汚れ状態を入力する
ための入力手段14が設けられている。この入力手段1
4は、図2に示すように、汚れ状態の選択ボタン15
と、布質の選択ボタン16と、厚みの選択ボタン17と
を有しており、汚れ状態については、少なめ、ふつう、
頑固の三段階、布質については、化繊系、木綿系、水に
弱いものであることを表すドライの三段階、厚みについ
ては、薄手、ふつう、厚手の三段階に分けて入力するこ
とができるように構成されている。なお、18は洗浄開
始ボタンである。入力手段14、発振器5、及び流量調
節弁7は発振器5内に設けられた制御手段(不図示)に
接続されている。
【0022】次に、上記のように構成された洗浄装置1
の動作を説明する。まず、使用者は、入力手段14の選
択ボタン15〜17を操作して、被洗浄物Wの汚れ状
態、布質、厚みを選択入力する。次に、被洗浄物Wをス
リット部10に挿入し、洗浄しようとする部分を振動ホ
ーン4の先端部の真下に位置させる。
の動作を説明する。まず、使用者は、入力手段14の選
択ボタン15〜17を操作して、被洗浄物Wの汚れ状
態、布質、厚みを選択入力する。次に、被洗浄物Wをス
リット部10に挿入し、洗浄しようとする部分を振動ホ
ーン4の先端部の真下に位置させる。
【0023】使用者が洗浄開始ボタン18を押すと、超
音波振動子2が発振器5からの駆動信号を受けてその共
振周波数で振動し、この振動がコーン3を介して振動ホ
ーン4に伝達され、振動ホーン4によって増幅されて数
倍から数十倍の振幅となる。なお、振動ホーン4の増幅
度は振動ホーン4の材質及び形状により調節される。
音波振動子2が発振器5からの駆動信号を受けてその共
振周波数で振動し、この振動がコーン3を介して振動ホ
ーン4に伝達され、振動ホーン4によって増幅されて数
倍から数十倍の振幅となる。なお、振動ホーン4の増幅
度は振動ホーン4の材質及び形状により調節される。
【0024】同時に、水道栓あるいはポンプ等から給液
管6を経て洗浄液供給ガイド8に洗浄液が供給され、こ
の洗浄液は振動ホーン4の側面に沿って流下して振動ホ
ーン4の先端部に達し、強力な超音波振動を受けて微粒
化され、下方に流れ落ちる。
管6を経て洗浄液供給ガイド8に洗浄液が供給され、こ
の洗浄液は振動ホーン4の側面に沿って流下して振動ホ
ーン4の先端部に達し、強力な超音波振動を受けて微粒
化され、下方に流れ落ちる。
【0025】洗浄液が供給されて保水した被洗浄物Wの
外表面あるいは繊維内では強力なキャビテーションが発
生し、これによって洗浄効果が得られると共に、増幅さ
れた超音波振動が直接被洗浄物Wに伝達され、物理的な
振動機械力が与えられる相乗効果により汚れが効果的に
除去される。
外表面あるいは繊維内では強力なキャビテーションが発
生し、これによって洗浄効果が得られると共に、増幅さ
れた超音波振動が直接被洗浄物Wに伝達され、物理的な
振動機械力が与えられる相乗効果により汚れが効果的に
除去される。
【0026】なお、超音波振動子2の出力及び給液管6
からの洗浄液の供給量は、発振器5内の制御手段が、入
力手段14により入力された情報に基づいて、発振器5
の駆動信号の周波数及び流量調節弁7を調節することに
より、自動的に最適な値に設定される。より詳しく説明
すると、汚れ状態に基づいて洗浄液量が調節され、布質
に基づいて超音波出力が調節され、厚みに基づいて洗浄
液量及び超音波出力、または超音波出力のみが調節され
る。
からの洗浄液の供給量は、発振器5内の制御手段が、入
力手段14により入力された情報に基づいて、発振器5
の駆動信号の周波数及び流量調節弁7を調節することに
より、自動的に最適な値に設定される。より詳しく説明
すると、汚れ状態に基づいて洗浄液量が調節され、布質
に基づいて超音波出力が調節され、厚みに基づいて洗浄
液量及び超音波出力、または超音波出力のみが調節され
る。
【0027】被洗浄物Wの布質としてドライが選択され
た場合には、洗浄液が供給されないように制御され、被
洗浄物Wに対して振動ホーン4の振動により軽いたたき
洗いの効果が与えられるようになっている。なお、この
ように洗浄液が供給されないと、長時間加振した場合に
超音波振動子2等が過熱する等の危険性が有るため、洗
浄液が供給されない場合には、あらかじめ設定された時
間に達すると発振器5からの駆動信号が停止して超音波
振動子2が停止するようになっている。
た場合には、洗浄液が供給されないように制御され、被
洗浄物Wに対して振動ホーン4の振動により軽いたたき
洗いの効果が与えられるようになっている。なお、この
ように洗浄液が供給されないと、長時間加振した場合に
超音波振動子2等が過熱する等の危険性が有るため、洗
浄液が供給されない場合には、あらかじめ設定された時
間に達すると発振器5からの駆動信号が停止して超音波
振動子2が停止するようになっている。
【0028】また、本実施形態では、給液管6から水の
みが供給されるコースを選択することができるように構
成されており、洗浄からすすぎまでの一連の洗濯動作を
この洗浄装置1で行うことができる。
みが供給されるコースを選択することができるように構
成されており、洗浄からすすぎまでの一連の洗濯動作を
この洗浄装置1で行うことができる。
【0029】さらに、本実施形態では、洗浄液を被洗浄
物Wに対して狭い範囲に供給することができるため、わ
ずかな面積の汚れでもその部分のみを容易に洗浄するこ
とができ、洗浄後に洗濯機で洗濯しなくても、部分的に
しわを生じずに汚れを十分に除去することができる。
物Wに対して狭い範囲に供給することができるため、わ
ずかな面積の汚れでもその部分のみを容易に洗浄するこ
とができ、洗浄後に洗濯機で洗濯しなくても、部分的に
しわを生じずに汚れを十分に除去することができる。
【0030】図3のグラフは、本発明の洗浄装置で超音
波出力と洗浄液量を変化させて洗浄試験を行った結果の
一例を示している。本実験では、被洗浄物としてJIS
人工汚染布(人体皮脂汚れを模擬したもの)を用いて洗
浄率を求めた。洗浄率は以下の式で算出した。 洗浄率(%)=(洗浄後の光の反射率−洗浄前の光の反
射率)/(原布の光の反射率−洗浄前の光の反射率) なお、原布とは、人工汚染布の素材となる布(汚染して
いないもの)である。
波出力と洗浄液量を変化させて洗浄試験を行った結果の
一例を示している。本実験では、被洗浄物としてJIS
人工汚染布(人体皮脂汚れを模擬したもの)を用いて洗
浄率を求めた。洗浄率は以下の式で算出した。 洗浄率(%)=(洗浄後の光の反射率−洗浄前の光の反
射率)/(原布の光の反射率−洗浄前の光の反射率) なお、原布とは、人工汚染布の素材となる布(汚染して
いないもの)である。
【0031】実験には、超音波の周波数が40kHz
で、出力が25Wと30Wに切り換え可能な装置を用い
た。あらかじめ複数枚の試験布に市販の部分洗い用洗剤
を塗布し、洗浄液(水道水)の温度が25℃で各試験布
に対して10秒間の洗浄を行った。結果を見ると、超音
波出力については、25Wの場合よりも30Wの場合の
方が高洗浄率となっていることが判る。また、洗浄液の
量を変化させた場合には、25W、30Wのいずれの場
合においても、0.15L/minのときに洗浄率が高
くなっていることが判る。今回の実験に用いた人工汚染
布(薄手、汚れが強、木綿布)では、周波数が40kH
zの場合、出力30W、洗浄液量0.15L/minが
効果的といえる。
で、出力が25Wと30Wに切り換え可能な装置を用い
た。あらかじめ複数枚の試験布に市販の部分洗い用洗剤
を塗布し、洗浄液(水道水)の温度が25℃で各試験布
に対して10秒間の洗浄を行った。結果を見ると、超音
波出力については、25Wの場合よりも30Wの場合の
方が高洗浄率となっていることが判る。また、洗浄液の
量を変化させた場合には、25W、30Wのいずれの場
合においても、0.15L/minのときに洗浄率が高
くなっていることが判る。今回の実験に用いた人工汚染
布(薄手、汚れが強、木綿布)では、周波数が40kH
zの場合、出力30W、洗浄液量0.15L/minが
効果的といえる。
【0032】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、
本発明は可搬型の洗浄装置に適用することもできる。ま
た、上記実施形態では、被洗浄物の布種及び汚れ状態を
入力して制御を行うようにしているが、布種または汚れ
状態のいずれか一方のみを入力して制御を行うようにし
てもよい。また、布種として厚みまたは布質の一方のみ
を入力して制御を行うようにしてももよい。その他に
も、本発明の範囲で種々の変形が可能である。
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、
本発明は可搬型の洗浄装置に適用することもできる。ま
た、上記実施形態では、被洗浄物の布種及び汚れ状態を
入力して制御を行うようにしているが、布種または汚れ
状態のいずれか一方のみを入力して制御を行うようにし
てもよい。また、布種として厚みまたは布質の一方のみ
を入力して制御を行うようにしてももよい。その他に
も、本発明の範囲で種々の変形が可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の洗浄装置
は、被洗浄物の布種及び/または汚れ状態を入力するた
めの入力手段と、この入力手段により入力された情報に
基づいて洗浄液供給手段及び超音波振動発生手段を制御
する制御手段とを設けたことにより、被洗浄物の布種や
汚れ状態に応じた最適な洗浄を行うことができる。
は、被洗浄物の布種及び/または汚れ状態を入力するた
めの入力手段と、この入力手段により入力された情報に
基づいて洗浄液供給手段及び超音波振動発生手段を制御
する制御手段とを設けたことにより、被洗浄物の布種や
汚れ状態に応じた最適な洗浄を行うことができる。
【0034】また、請求項4の洗浄装置によれば、入力
手段により入力された被洗浄物の布種が水に弱いもので
ある場合には、洗浄液供給手段が洗浄液を供給せず、乾
式の洗浄を行うように構成したことにより、水に弱い布
種の被洗浄物も洗浄することができる。
手段により入力された被洗浄物の布種が水に弱いもので
ある場合には、洗浄液供給手段が洗浄液を供給せず、乾
式の洗浄を行うように構成したことにより、水に弱い布
種の被洗浄物も洗浄することができる。
【0035】また、請求項5の洗浄装置によれば、洗浄
液供給手段が洗浄液を供給しない場合には、超音波振動
発生手段があらかじめ設定された加振時間に達すると停
止するように構成したことにより、洗浄液を供給せずに
被洗浄物を洗浄する際に、超音波の放射によって発生す
る熱で振動子等が過熱しないようにすることができる。
液供給手段が洗浄液を供給しない場合には、超音波振動
発生手段があらかじめ設定された加振時間に達すると停
止するように構成したことにより、洗浄液を供給せずに
被洗浄物を洗浄する際に、超音波の放射によって発生す
る熱で振動子等が過熱しないようにすることができる。
【0036】また、請求項6の洗浄装置によれば、洗浄
液供給手段が水のみを供給することができるように構成
したことにより、洗浄工程からすすぎ工程までの一連の
洗濯動作を行うことができる。
液供給手段が水のみを供給することができるように構成
したことにより、洗浄工程からすすぎ工程までの一連の
洗濯動作を行うことができる。
【図1】 本発明の一実施形態である洗浄装置1の全体
構成図。
構成図。
【図2】 図1の洗浄装置1の入力手段の表示部の概略
図。
図。
【図3】 本発明の洗浄装置による洗浄度の実験結果を
示すグラフ。
示すグラフ。
【図4】 従来の洗浄装置の全体構成図。
1 洗浄装置
2 振動子(超音波振動発生手段)
5 発振器(超音波振動発生手段)
6 給液管(洗浄液供給手段)
7 流量調節弁(洗浄液供給手段)
14 入力手段
W 被洗浄物
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平5−269449(JP,A)
実公 昭36−25908(JP,Y1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
D06F 1/00 - 51/02
D06L 1/12
B08B 3/12
B08B 11/00
B06B 1/02
Claims (6)
- 【請求項1】供給される洗浄液に超音波振動を与えて被
洗浄物を洗浄する超音波装置を備えた洗浄装置におい
て、 被洗浄物の布種及び/または汚れ状態を入力するための
入力手段と、この入力手段により入力された情報に基づ
いて前記超音波装置及び洗浄液の供給量を制御する制御
手段を設けたことを特徴とする布類の洗浄装置。 - 【請求項2】洗浄液供給手段と、この洗浄液供給手段に
より供給される洗浄液に超音波振動を与えるための超音
波振動発生手段とを備え、前記超音波振動発生手段によ
り超音波振動が与えられた洗浄液で被洗浄物を洗浄する
ようにした布類の洗浄装置において、 被洗浄物の布種及び/または汚れ状態を入力するための
入力手段と、この入力手段により入力された情報に基づ
いて前記洗浄液供給手段による洗浄液の供給量及び超音
波振動発生手段を制御する制御手段とを設け、前記制御
手段は、前記洗浄液供給手段による洗浄液の供給量、前
記超音波振動発生手段による加振時間及び超音波出力を
制御する ことを特徴とする布類の洗浄装置。 - 【請求項3】前記超音波振動発生手段により発生した超
音波振動を増幅させる振動ホーンを設け、前記洗浄液供
給手段により洗浄液が供給される前記振動ホーンの先端
部に被洗浄物を近接または接触させて洗浄するようにし
たことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の布類
の洗浄装置。 - 【請求項4】前記入力手段により入力された被洗浄物の
布種が水に弱いものである場合に前記洗浄液供給手段が
洗浄液を供給せず、乾式の洗浄を行うように構成された
ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一つに記
載の布類の洗浄装置。 - 【請求項5】前記洗浄液供給手段が洗浄液を供給しない
場合には、前記超音波発生手段があらかじめ設定された
加振時間に達すると停止するように構成されたことを特
徴とする請求項1〜請求項4の何れか一つに記載の布類
の洗浄装置。 - 【請求項6】前記洗浄液供給手段が水のみを供給するこ
とができるように構成されたことを特徴とする請求項1
〜請求項5の何れか一つに記載の布類の洗浄装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP01284799A JP3436890B2 (ja) | 1999-01-21 | 1999-01-21 | 布類の洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01284799A JP3436890B2 (ja) | 1999-01-21 | 1999-01-21 | 布類の洗浄装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000210493A JP2000210493A (ja) | 2000-08-02 |
JP3436890B2 true JP3436890B2 (ja) | 2003-08-18 |
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ID=11816798
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JP01284799A Expired - Fee Related JP3436890B2 (ja) | 1999-01-21 | 1999-01-21 | 布類の洗浄装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3436890B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3739293B2 (ja) | 2001-03-15 | 2006-01-25 | シャープ株式会社 | 洗濯機 |
CN110777504B (zh) * | 2018-07-13 | 2023-07-07 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 一种超声波清洗装置的控制方法和超声波清洗装置 |
CN110714294A (zh) * | 2018-07-13 | 2020-01-21 | 青岛海尔洗衣机有限公司 | 一种超声波清洗装置的控制方法和超声波清洗装置 |
-
1999
- 1999-01-21 JP JP01284799A patent/JP3436890B2/ja not_active Expired - Fee Related
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