JP2000316476A - コーヒー抽出液 - Google Patents

コーヒー抽出液

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JP2000316476A JP11126674A JP12667499A JP2000316476A JP 2000316476 A JP2000316476 A JP 2000316476A JP 11126674 A JP11126674 A JP 11126674A JP 12667499 A JP12667499 A JP 12667499A JP 2000316476 A JP2000316476 A JP 2000316476A
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三希 石橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長期間に渡って品質の安定しているコーヒー飲
料を提供できる、コーヒー抽出液を提供することを目的
とする。 【解決手段】コーヒー抽出液を抽出するにあたり、抽出
に用いる水に炭酸水素ナトリウムを添加した、炭酸水素
ナトリウム水溶液でコーヒー豆を抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コーヒー抽出液に
関するものである。より詳細には、炭酸水素ナトリウム
溶液でコーヒー豆を抽出し、この得られたコーヒー抽出
液でコーヒー飲料を製造することにより、長期間に渡っ
て品質の安定したコーヒー飲料を提供できる、コーヒ抽
出液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、長期間に渡って品質の安定し
たコーヒー飲料を求めて種々検討がされてきた。このよ
うな、コーヒー飲料としてコ−ヒ−豆を熱水抽出して得
られるコ−ヒ−飲料に,可溶性固形分に対して0.1〜
1.0重量%(以下単に%と記せば重量%のことであ
る。)の好ましくは固体粉末状の炭酸水素ナトリウムを
添加し,必要に応じろ過,遠心分離,傾斜等の手段によ
りコ−ヒ−液中の懸濁物を除去するコ−ヒ−飲料の製造
方法(特開昭61−74543)や、焙煎したコ−ヒ−
豆の粉砕物を熱水により抽出し,得られた抽出液に炭酸
水素ナトリウムを0.005〜0.2%,好ましくは
0.005〜0.05%添加し,加熱殺菌を行って,コ
ーヒー飲料を得る、コーヒー飲料の製造方法(特開平2
−222647)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のコーヒー飲料は、香り、風味が損なわれたり、ま
た、長期保存すると、沈殿が生じるという問題があっ
た。本発明は、かかる事情に鑑みて開発されたものであ
り、長期間に渡って品質の安定しているコーヒー飲料を
提供できる、コーヒー抽出液を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねていたところ、コーヒー豆から、コーヒー抽出液
を抽出するにあたり、抽出に用いる水に炭酸水素ナトリ
ウムを添加した、炭酸水素ナトリウム水溶液でコーヒー
豆を抽出することにより、上記従来技術の問題点を解決
したコーヒー抽出液を調製できることを見いだし、本発
明を開発するに至った。
【0005】すなわち本発明は、炭酸水素ナトリウム水
溶液でコーヒー豆を抽出したコーヒー抽出液である。本
発明のコーヒー抽出液で調整したコーヒー飲料は、長期
間に渡って品質が安定している。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の抽出に用いる炭酸水素ナ
トリウム水溶液として、炭酸水素ナトリウム水溶液は
0.2〜2.0%の範囲、より好ましくは0.3〜0.
5%の範囲で用いるのが望ましい。0.2%未満である
と、保存中に沈殿等が生じやすくなり、2.0%より多
くしてしまうと飲料への香り、風味に与える影響が強く
なる。
【0007】用いる炭酸水素ナトリウム水溶液の温度と
しては、コーヒー豆の抽出方法により、適宜、選択すれ
ばよいが、一般的には、その香り、風味に与える影響に
より、70〜100℃、より好ましくは、90〜100
℃の範囲で用いるのが望ましい。本発明で用いられるコ
ーヒー豆には制限がなく、例えばアラビカ種、ロブスタ
種、リベリカ種等があり、これらを単独で、あるいは、
複数ブレンドして使用することができる。また、コーヒ
ー豆の粉砕条件は特に限定するものではない。
【0008】コーヒー豆の焙煎条件には特に制限はない
が、通常、L値(L値とは、色差計の反射光による測定
値で色の濃淡を値にしたもの)が10(イタリアン・ロ
ースト)から40(ライト・ロースト)の範囲で用い
る。また、L値が高くなるほど(色が薄くなるほど)沈
殿が発生しやすくなる傾向にあり、本発明は、L値が高
い条件、特に、L値が25以上で行うとより効果的であ
る。
【0009】コーヒー豆の抽出方法として、例えば、サ
イフォン、パーコレーター、ボイリング、ネルドリッ
プ、フィルタードリップ、エスプレッソ等によるコーヒ
ー豆の抽出の方法が知られているが、抽出に炭酸水素ナ
トリウム水溶液を用いるのであれば特に限定されるもの
ではない。得られたコーヒー抽出液に対して、砂糖、液
糖、果糖等の甘味料もしくはスクラロース等の高感度甘
味料、香料、乳類(全粉乳、脱脂粉乳、牛乳など)を添
加しても良い。さらに、必要に応じ、他の成分を添加し
てももちろんかまわない。
【0010】次にこのようにして得られたコーヒー抽出
液を加熱殺菌する。加熱殺菌は、通常の食品製造工程に
おいて用いられる殺菌法、例えばレトルト殺菌装置を用
いて121℃で4分間以上加熱殺菌処理すればよい。
【0011】
【実施例】以下、本発明の内容を以下の実施例、比較例
等を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら
限定されるものではない。尚、以下特に言及しない限
り、部は重量部を示すものとする。 実施例 80℃に加温した適当量のイオン交換水に炭酸水素ナト
リウムを添加し、0.3%炭酸水素ナトリウム水溶液を
作成した。次に、粉砕したコーヒー豆(L値25)に7
倍量の100℃に加温した0.3%炭酸水素ナトリウム
溶液を加え、40分間浸漬後濾過し、20℃まで冷却し
コーヒー抽出液を得た。脱脂粉乳、牛乳、砂糖、乳化安
定剤をコーヒー抽出液にと混合し、イオン交換水にて重
量調節する。70℃まで昇温し、ホモゲナイザー(15
0kg/cm2)にて均質化後、香料を添加し、容器に
充填する。125℃で23分間、レトルトにて殺菌する
ことにより、コーヒー飲料を得た。
【0012】 処方 コーヒー抽出液 46.7部(生豆換算8.6部) 牛乳 14.0部 脱脂粉乳 0.05部 甘味料 5.2部 乳化剤 適量 香料 適量 イオン交換水にて合計 100部 比較例1 粉砕したコーヒー豆(L値25)に7倍量の沸騰したイ
オン交換水を加え、40分間浸漬後、濾過し、20℃ま
で冷却しコーヒー抽出液を得た。その後、脱脂粉乳、牛
乳、砂糖、乳化安定剤をコーヒー抽出液と混合し、イオ
ン交換水にて重量調節する。以後の調整方法は実施例と
同様の操作をしてコーヒー飲料を得た(実施例と同量の
炭酸水素ナトリウムを添加したコーヒー飲料)。 処方 コーヒー豆(生豆) 8.6部 牛乳 14.0部 脱脂粉乳 0.05部 甘味料 5.2部 炭酸水素ナトリウム 0.14部 乳化剤 適量 香料 適量 イオン交換水にて合計 100部 比較例2 炭酸水素ナトリウムを3部にする以外は、比較例1と同
様の操作をしてコーヒー飲料を得た。
【0013】上記で得られたコーヒー飲料(実施例、比
較例1、2)を60℃ヒートショック(60℃10時間
保持後2時間かけて5℃まで下げ、5℃10時間保持後
2時間かけて60℃まであげて60時間保持するという
サイクルのこと)で2週間放置後、沈殿の状態、香り、
風味、まろやかさ(口当たりの良さ)について比較検討
した結果を表1に記す。又、上記で得られたコーヒー飲
料(実施例、比較例1、2)を60℃ヒートショック、
60℃、室温と3条件で2週間放置したものの沈殿状態
を5段階評価により比較検討した結果を表2に記す。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】表1及び表2からわかるように、炭酸水素
ナトリウム溶液で抽出したコーヒー抽出液を用いてコー
ヒー飲料を調製したものは、コーヒー飲料に同量の炭酸
水素ナトリウムを加えている比較例1のものと比べて沈
殿が生じにくく、コーヒー飲料に多量の炭酸水素ナトリ
ウムを加えた比較例2と比べても沈殿が生じにくいもの
であった。まろやかさについても、比較例に比べて、ざ
らつき等が生じず、良好なものであり、優れたものであ
った。又、香りや風味といった点でも、比較例1、2に
比べ、コーヒー本来の味が引き立つ優れているものであ
った。
【0017】
【発明の効果】本発明のコーヒー抽出液を用いたコーヒ
ー飲料は、従来のコーヒー飲料と比して、少量の炭酸水
素ナトリウムで沈殿防止や口当たりの悪さの防止の効果
が得られる。また、少量の炭酸水素ナトリウムにて効果
があるので、炭酸水素ナトリウムのコーヒーに対する香
り、風味の影響を抑えることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭酸水素ナトリウム水溶液により焙煎した
    コーヒー豆の粉砕物を抽出することを特徴とするコーヒ
    ー抽出液。
  2. 【請求項2】炭酸水素ナトリウム水溶液が0.2〜2.
    0重量%の範囲である炭酸水素ナトリウム水溶液である
    請求項1記載のコーヒー抽出液。
  3. 【請求項3】炭酸水素ナトリウム水溶液が0.3〜0.
    5重量%の範囲である炭酸水素ナトリウム水溶液である
    請求項1記載のコーヒー抽出液。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009142206A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Ito En Ltd 沈殿物の発生を抑制した容器詰コーヒー飲料
JP2011092162A (ja) * 2009-11-02 2011-05-12 Ito En Ltd コーヒー飲料の製造方法

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JP2009142206A (ja) * 2007-12-14 2009-07-02 Ito En Ltd 沈殿物の発生を抑制した容器詰コーヒー飲料
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