JP2000315961A - 複同調トランス - Google Patents

複同調トランス

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JP2000315961A
JP2000315961A JP11123865A JP12386599A JP2000315961A JP 2000315961 A JP2000315961 A JP 2000315961A JP 11123865 A JP11123865 A JP 11123865A JP 12386599 A JP12386599 A JP 12386599A JP 2000315961 A JP2000315961 A JP 2000315961A
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windings
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貴弘 阿部
Takeshi Tamura
健 田村
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 少ない部品点数と簡単な回路構成で広い受信
帯域のイメージ周波数を一様に取り除くことのできる複
同調トランスを提供する。 【解決手段】 アンテナ同調トランスT1は、1次、2
次巻線N、およびN2、結合巻線N21で構成し、N2
と並列に可変容量素子Cを接続して一次共振回路を形成
する。負荷同調トランスT2は、単巻トランスの巻線N
3と並列に可変容量素子Cを接続して二次共振回路を形
成する。1次側巻線N1は、一端をアンテナ端子1に接
続し、他端をアースする。2次側巻線N2は、結合タッ
プaを介して巻線N21、N22を直列接続し、一端を
可変容量素子Cに接続し、他端をアースする。巻線N3
は、入力タップbと出力タップcを介して巻線N31、
N32、N33を直列接続し、一端を可変容量素子Cに
接続し、他端をアースする。巻線N31、N32、N3
3は、それぞれ磁束が加わり合う接続の相互誘導回路を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナインピー
ダンスと高周波増幅器の入力インピーダンスとの整合を
とリ、受信能率を高くすると共に、受信波を選択する同
調回路とイメージ妨害波を抑圧するトラップ回路を兼ね
備えるスーパヘテロダイン受信機の高周波複同調トラン
スに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】周波数変換により生じ
るイメージ周波数はスーパヘテロダイン方式特有の妨害
波である。このイメージ周波数fimは受信波f1 か
ら中間周波数fi の2倍離れた周波数であり、上側ヘ
テロダイン方式ではfim=f1 +2fi 、下側ヘ
テロダイン方式ではfim=f1 −2fi となる。
例えば、288kHzのLW帯波を受信するとき、中間
周波数を450kHzとすると、上側ヘテロダイン方式
の場合、 288kHz+450kHz×2=1188kHz の周波数がイメージ周波数となる。このため、通常52
2kHz〜1710kHzのMW帯波にイメージ周波数
が入ってしまい混信する恐れがある。
【0003】このイメージ周波数を抑圧するには、高周
波同調コイルの段数を増やしたり、イメージ周波数に対
するトラップ回路を別に設けるなどの対策が必要とな
る。ところが、高周波同調コイルの段数を増やすと、回
路を構成する可変容量素子であるバリコンや可変容量ダ
イオードの数が増えて価格が上昇し、回路の調整も複雑
になる。また、価格の上昇を抑えるため、固定容量素子
を使用したイメージ周波数に対するトラップ回路を別に
設ける場合、特定のイメージ周波数は取り除くことがで
きても、受信周波数に応じて変化する広い受信帯域のイ
メージ周波数を固定的なトラップ回路で取り除くのは不
可能である。
【0004】そこで本発明は、できるだけ少ない部品点
数と簡単な回路構成で広い受信帯域のイメージ周波数を
一様に抑圧することができる複同調トランスを提供する
ことを目的になされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は以下のように構成した。
【0006】すなわち、請求項1の発明は、結合巻線を
有し並列に可変容量素子を接続して成るアンテナ同調ト
ランスと、複数の巻線を入力タップと出力タップを介し
て直列接続し並列に可変容量素子を接続して成る負荷同
調トランスとを、入力側と出力側にそれぞれ配置し、前
記入力タップを前記結合巻線に接続し、前記出力タップ
を付加容量素子を介して増幅器に接続することを特徴と
するスーパヘテロダイン受信機の複同調トランスであ
る。請求項2の発明は、前記負荷同調トランスの複数の
巻線を、その巻数と結合係数をアレンジしながら2以上
の巻溝を有する複数枚つばのドラム型フェライトコアに
巻回することを特徴とする請求項1記載の複同調トラン
スである。請求項3の発明は、前記負荷同調トランスの
両端と前記入力タップ間の巻線の結合係数を0.3乃至
0.8に設定することを特徴とする請求項1記載の複同
調トランスである。請求項4の発明は、前記負荷同調ト
ランスの両端と前記出力タップ間の巻線の結合係数を
0.7乃至0.98に設定することを特徴とする請求項
1記載の複同調トランスである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0008】図1に、本発明を実施したスーパヘテロダ
イン受信機の複同調回路の回路図を示す。複同調回路
は、入力側にアンテナ同調トランスT1と出力側に負荷
同調トランスT2を配置する。アンテナ同調トランスT
1は、インピーダンス整合用の1次側巻線N1と同調用
の2次側巻線N2と結合巻線N21で構成し、2次側巻
線N2と並列に可変容量素子Cを接続して一次共振回路
を形成する。負荷同調トランスT2は、単巻トランスの
巻線N3と並列に可変容量素子Cを接続して二次共振回
路を形成する。
【0009】1次側巻線N1は、一端をアンテナ(図示
しない)に連結する端子1に接続し、他端をアースす
る。1次側巻線N1は、ロッドアンテナとFET増幅器
により高インピーダンスで受けるときもある。2次側巻
線N2は、結合タップaを介して結合巻線N21と巻線
N22を直列接続し、一端を可変容量素子Cに接続し、
他端をアースする。巻線N3は、入力タップbと出力タ
ップcを介して巻線N31、N32、N33を直列接続
し、一端を可変容量素子Cに接続し、他端をアースす
る。巻線N31、N32、N33は、それぞれの巻き始
めを同極性にしてN31、N32、N33の磁束が加わ
り合う接続の相互誘導回路を形成する。なお、それぞれ
の巻線の極性を明らかにするために、巻線のスタート位
置を図のドットで示す。
【0010】巻線N3の入力タップbは、アンテナ同調
トランスT1の2次側巻線N2の結合巻線N21に接続
するため、結合タップaに直結する。出力タップcは、
負荷同調トランスT2の巻線N3の最大利用電力レベル
箇所から引き出し、直流遮断用の付加容量素子C′を介
してIC増幅器(図示しない)に連結する端子2に接続
する。これにより、巻線N31、N32、N33と可変
容量素子Cによるイメージ周波数に対するトラップ回路
を形成する。
【0011】巻線N31、N32、N33は、図2に示
すように、3枚つばドラムコアDの第一溝D1と第二溝
D2に巻回する。このとき巻線N31、N32、N33
の巻数と干渉度をアレンジし、巻線N3の両端と入力タ
ップb間の巻線N31とN32+N33の結合係数を
0.3〜0.8に設定し、巻線N3の両端と出力タップ
c間の巻線N31+N32とN33の結合係数を0.7
〜0.98に設定する。
【0012】本発明を実施した複同調回路は以上のよう
な構成で、端子1に加えられた入力信号を一次共振回路
と二次共振回路に導き、可変容量素子Cを変化させて特
定の受信周波数に同調させる。同時に、入力信号に混入
したイメージ妨害波を巻線N31、N32、N33と可
変容量素子Cによるトラップ回路により減衰する。
【0013】可変容量素子Cの容量を変化させると、図
3に示すように、受信周波数に応じて周波数特性全体が
略平行移動し、トラップ回路の共振周波数もバンド帯域
内において平行移動してイメージ周波数を抑圧する。
【0014】以下に、トラップ回路の共振周波数が受信
周波数に応じて移動する理由を具体的に説明する。図1
の負荷同調トランスT2の二次共振回路を考えやすくす
るために、以下のように回路を簡略化する。まず、図4
に示すように、入出力を共通にして入力タップbと出力
タップcの間の巻線を省略し、巻線N3をタップb、c
を介して2つの巻線N31、N32を直列接続した形に
する。次に、交流バイパスコンデンサC′とこれに接続
する負荷は、バンド帯域内でのインピーダンスは無視で
き、結合巻線N21はインダクタンスを無限大と仮定し
て省略する。
【0015】ここで巻線N3に電流を流すと、巻線N3
1、N32に流れる電流は同じ方向に流れて磁束が加わ
り合い、それに従って巻線N31、N32の自己インダ
クタンスL31、L32はL31′、L32′に変わ
り、巻線N31、N32の相互インダクタンをM(M>
0)とすると、 L31′=L31+M L32′=L32+M となる。ここで、 L31 =L31′−M L32 =L32′−M であるから、巻線N3は、等価的にL31′、L32′
と直列に−Mを接続する回路を形成する。
【0016】以上により、図4の回路を等価回路に置き
換えて可変容量素子CのキャパシタンスをC1とする
と、図5に示すように、−Mと直列にL31′とL3
2′+C1の並列回路を接続し、入力信号とアース回路
の間にーM、L31′、L32′、C1によるトラップ
回路を形成する。
【0017】この等価回路のインピーダンスZを計算す
ると、
【数1】 となる。この等価回路のインピーダンスZを最大(分母
=0)にする周波数が受信周波数f0 となり、最小
(分子=0)にする周波数がトラップの共振周波数f
0′となる。従って、受信周波数f0 は、
【数2】 となり、トラップの共振周波数f0 ′は
【数3】 となる。
【0018】以上により、本発明の複同調回路は、周波
数に応じてインピーダンスが変化し、可変容量素子Cと
巻線N3のリアクタンスが等しくなる受信周波数f0
において同調し、可変容量素子Cと結合係数Kあるいは
巻数をアレンジしたN32のリアクタンスが等しくなる
トラップの共振周波数f0 ′において減衰を与える。
従って、可変容量素子Cを変化させると、図3に示すよ
うに、受信周波数f0に応じて周波数特性全体が略平行
移動し、このときトラップの共振周波数f0′も可変容
量素子Cの変化に応じて平行移動する。これにより、受
信周波数f0 に応じて変化するイメージ周波数を抑圧
することができる。
【0019】また、トラップの共振周波数f0 ′は、
結合係数Kを大きくすると計算式の分母が小さくなるの
で高域に移動し、結合係数Kを小さくすると分母が大き
くなるので低域に移動することが分かる。あるいは、結
合係数Kを固定して巻線N32の巻数を増やすと計算式
の分母が大きくなるので低域に移動し、巻線N32の巻
数を減らすと分母が小さくなるので高域に移動すること
がわかる。このように、結合係数Kあるいは巻線N32
の巻数に幅を持たせることにより、トラップの共振周波
数f0 ′をイメージ周波数帯域に合わせることができ
る。
【0020】本発明を実施した複同調回路の特性を、図
6に示す従来回路と比較すると、図7に示すように、イ
メージ周波数付近で減衰し、MW帯域で実測した結果バ
ンド帯域内において10dB〜40dBの改善が見られ
た。また、受信感度においても、従来回路と同等レベル
であり、他の電気特性を劣悪することなく、イメージ周
波数を抑圧している。さらに、複同調トランスの一方を
単巻トランスとしているため、従来の複同調トランスに
比べて巻数が減り、複同調トランスの小型・軽量化を実
現した。
【0021】図8と図9に、本発明の複同調回路の変形
例を示す。図8の複同調回路は、結合タップaと入力タ
ップbの間に巻線N31を接続し、これと並列に巻線N
32、N33を出力タップcを介して直列接続した巻線
N3を接続したものである。図9の複同調回路は、可変
容量素子Cと並列にトラッキング補正用の容量素子C0
を接続したものである。図10の複同調回路は、結合巻
線N21を単独に巻いて巻線N3の入力タップbに直結
したものである。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の複同調ト
ランスは、結合巻線を有し並列に可変容量素子を接続し
て成るアンテナ同調トランスと、複数の巻線を入力タッ
プと出力タップを介して直列接続し並列に可変容量素子
を接続して成る負荷同調トランスとを、入力側と出力側
にそれぞれ配置し、前記入力タップを前記結合巻線に接
続し、前記出力タップを付加容量素子を介して増幅器に
接続する。従って、本発明によれば、負荷同調トランス
の複数の巻線の相互誘導による相互インダクタンスMと
LCによるトラップ回路を形成するので、可変容量素子
を変化させると受信周波数に連動してトラップ回路の共
振周波数も変化し、受信周波数に応じて変化するイメー
ジ周波数を抑圧することができる。また、負荷同調トラ
ンスの複数の巻線を直列接続して相互インダクタンスM
を引き出すので、トラップのための新たな部品を必要と
せず、経済的と信頼性が向上する。
【0023】また、本発明の複同調トランスは、負荷同
調トランスの複数の巻線を、その巻数と結合係数をアレ
ンジしながら2以上の巻溝を有する複数枚つばのドラム
型フェライトコアに巻回する。従って、本発明によれ
ば、巻線の巻数と結合係数によってトラップの共振周波
数が変化するので、巻数と結合係数をアレンジしてトラ
ップの共振周波数を適切にイメージ周波数付近に合わせ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した複同調回路の回路図である。
【図2】本発明を実施した同調コイルの巻線図である。
【図3】本発明を実施した複同調回路の周波数特性図で
ある。
【図4】図1の簡略回路図である。
【図5】図4の等価回路図である。
【図6】従来の複同調回路の回路図である。
【図7】本発明を実施した複同調回路と従来回路の特性
を比較した図である。
【図8】本発明を実施した複同調回路の変形例である。
【図9】本発明を実施した複同調回路のその他の変形例
である。
【図10】本発明を実施した複同調回路のその他の変形
例である。
【符号の説明】
1〜2 端子 C 可変容量素子 C′ 付加容量素子 D ドラムコア D1 第一溝 D2 第二溝 M 相互インダクタンス N1 1次側巻線 N2 2次側巻線 N21 結合巻線 N3,N4 巻線 a、b、c タップ T1 アンテナ同調トランス T2 負荷同調トランス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月18日(2000.4.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】1次側巻線N1は、端子1をアンテナ側
(図示しない)に接続し、他端をアースする。2次側巻
線N2は、結合タップaを介して結合巻線N21と巻線
N22を直列接続し、一端を可変容量素子Cに接続し、
他端をアースする。巻線N3は、入力タップbと出力タ
ップcを介して巻線N31、N32、N33を直列接続
し、一端を可変容量素子Cに接続し、他端をアースす
る。巻線N31、N32、N33は、それぞれの巻き始
めを同極性にして N31、N32、N33の磁束が加
わり合う接続の相互誘導回路を形成する。なお、それぞ
れの巻線の極性を明らかにするために、巻線のスタート
位置を図のドットで示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】巻線N3の入力タップbは、アンテナ同調
トランスT1の2次側巻線N2の結合巻線N21に接続
するため、結合タップaに直結する。出力は、負荷同調
トランスT2のタップcから引き出し、直流遮断用の付
加容量素子C′を介してIC増幅器(図示しない)に連
結する端子2に接続する。これにより、巻線N31、N
32、N33と可変容量素子Cによるイメージ周波数に
対するトラップ回路を形成する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】以下に、トラップ回路の共振周波数が受信
周波数に応じて移動する理由を具体的に説明する。図1
の負荷同調トランスT2の二次共振回路を考えやすくす
るために、以下のように回路を簡略化する。まず、図4
に示すように、巻線N33を省略してタップb,cを入
出力共通にして巻線N3′をタップb,cを介して2つ
の巻線N31,N32を直列接続した形にする。次に、
交流バイパスコンデンサC′とこれに接続する負荷は、
バンド帯域内でのインピーダンスは無視でき、結合巻線
N21はインダクタンスを無限大と仮定して省略する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】ここで巻線N3′に電流を流すと、巻線N
31、N32に流れる電流は同じ方向に流れて磁束が加
わり合い、それに従って巻線N31、N32の自己イン
ダクタンスL31、L32はL31′、L32′に変わ
り、巻線N31、N32の相互インダクタンをM(M>
0)とすると、 L31′=L31+M L32′=L32+M となる。ここで、 L31 =L31′−M L32 =L32′−M であるから、巻線N3′は、等価的にL31′、L3
2′と直列に−Mを接続する回路を形成する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】以上により、本発明の複同調回路は、周波
数に応じてインピーダンスが変化し、可変容量素子Cと
巻線N3′のリアクタンスが等しくなる受信周波数f0
において同調し、可変容量素子Cと結合係数Kあるい
は巻数をアレンジしたN32のリアクタンスが等しくな
るトラップの共振周波数f0 ′において減衰を与え
る。従って、可変容量素子Cを変化させると、図3に示
すように、受信周波数f0に応じて周波数特性全体が略
平行移動し、このときトラップの共振周波数f0′も可
変容量素子Cの変化に応じて平行移動する。これによ
り、受信周波数f0 に応じて変化するイメージ周波数
を抑圧することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】図8と図9に、本発明の複同調回路の変形
例を示す。図8の複同調回路は、結合タップaとT2の
GNDの間に巻線N31を接続し、これと並列に巻線N
34(N31+N32)、N33を出力タップcを介し
て直列接続した巻線N3を接続したものである。図9の
複同調回路は、可変容量素子Cと並列にトラッキング補
正用の容量素子C0を接続したものである。図10の複
同調回路は、結合巻線N21を単独に巻いて巻線N3の
入力タップbに直結したものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の複同調ト
ランスは、結合巻線を有し並列に可変容量素子を接続し
て成るアンテナ同調トランスと、複数の巻線を入力タッ
プと出力タップを介して直列接続し並列に可変容量素子
を接続して成る負荷同調トランスとを、入力側と出力側
にそれぞれ配置し、前記入力タップを前記結合巻線に接
続し、前記出力タップを付加容量素子を介して増幅器に
接続する。従って、本発明によれば、負荷同調トランス
の複数の巻線の相互誘導による相互インダクタンスMと
LCによるトラップ回路を形成するので、可変容量素子
を変化させると受信周波数に連動してトラップ回路の共
振周波数も変化し、受信周波数に応じて変化するイメー
ジ周波数を抑圧することができる。また、負荷同調トラ
ンスの複数の巻線を直列接続して相互インダクタンスM
を引き出すので、トラップのための新たな部品を必要と
せず、経済性と信頼性が向上する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1〜2 端子 C 可変容量素子 C′ 付加容量素子 CA キャップコア CO トラッキング補正用容量素子 D ドラムコア D1 第一溝 D2 第二溝 L31 自己インダクタンス L32 自己インダクタンス M 相互インダクタンス N1 1次側巻線 N2 2次側巻線 N21 結合巻線 N3,N4 巻線 N5 出力巻線 a、b、c タップ T1 アンテナ同調トランス T2 負荷同調トランス
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結合巻線を有し並列に可変容量素子を接
    続して成るアンテナ同調トランスと、複数の巻線を入力
    タップと出力タップを介して直列接続し並列に可変容量
    素子を接続して成る負荷同調トランスとを、入力側と出
    力側にそれぞれ配置し、前記入力タップを前記結合巻線
    に接続し、前記出力タップを付加容量素子を介して増幅
    器に接続することを特徴とするスーパヘテロダイン受信
    機の複同調トランス。
  2. 【請求項2】 前記負荷同調トランスの複数の巻線を、
    その巻数と結合係数をアレンジしながら2以上の巻溝を
    有する複数枚つばのドラム型フェライトコアに巻回する
    ことを特徴とする請求項1記載の複同調トランス。
  3. 【請求項3】 前記負荷同調トランスの両端と前記入力
    タップ間の巻線の結合係数を0.3乃至0.8に設定す
    ることを特徴とする請求項1記載の複同調トランス。
  4. 【請求項4】 前記負荷同調トランスの両端と前記出力
    タップ間の巻線の結合係数を0.7乃至0.98に設定
    することを特徴とする請求項1記載の複同調トランス。
JP12386599A 1999-04-30 1999-04-30 複同調トランス Expired - Lifetime JP3410388B2 (ja)

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JP2004312741A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Stmicroelectronics Sa 一体型の二帯域インダクタンス及びその応用

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