JP2000315936A - 分波器 - Google Patents
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Abstract
確保し得る分波器を提供する。 【構成】 ラダー型に接続された弾性表面波共振器
RS0、RS、RP0、RPを用いて構成された複数の弾性表
面波帯域通過フィルタF1、F2を用いて分波器を構成す
る。
Description
り詳細には、弾性表面波共振器により構成される弾性表
面波フィルタを用いた分波器に関する。
められており、これらの小型通信機器には、送受信信号
の分岐あるいは挿入を行うための分波器が用いられてい
る。機器構成の小形化、高性能化の要請から、分波器の
構成部品にも小型化、高性能化が要請され、最近では弾
性表面波素子を用いたフィルタが多く用いられている。
弾性表面波フィルタとしては帯域通過フィルタが実用化
されており、それはトランスバーサル形と共振器形とに
大別でき、本発明は共振器形フィルタを用いた分波器に
関するものである。
図26に示すように、共通信号端子T 0には共通接続点
a、bを共通点として弾性表面波フィルタF1、F2が並
列接続され、各弾性表面波フィルタF1、F2は信号端子
T1、T2をそれぞれ有している。弾性表面波フィルタF
1、F2は、図27に示すように、それぞれ互に異なる帯
域中心周波数f1、f2を有しており、共通信号端子T0
から入力された信号は、弾性表面波フィルタF1、F2に
よって周波数別に分波され、信号端子T1、T2より出力
される。あるいは、共通信号端子T0から入力された信
号は弾性表面波フィルタF2のみ通過されて信号端子T2
より出力され、あるいはまた、信号端子T 1から入力さ
れた信号が弾性表面波フィルタF1を介して共通信号端
子T0に出力される。
ィルタF1、F2は分波器として構成される前と後とでは
同一の特性に維持される必要があり、並列接続されるこ
とによって特性上の変化があってはならない。
スをZ1、弾性表面波フィルタF1、F2のインピーダン
スをそれぞれZ2、Z3とすると、共通信号端子T0側か
らみたインピーダンスは次の(1)式のように表わされ
る。
前と同じ特性になるためには、Z1=Z2となる必要があ
る。そのためには、(1)式を変形した次の(2)式、
タ特性が同じ条件を満たすためには、(3)式、
成する弾性表面波フィルタF1、F2のインピーダンス
は、図28に示すように、周波数依存性、すなわち周波
数によって変化する性質をもっている。したがって、上
記条件を満たす各弾性表面波フィルタF1、F2の周波数
に対するインピーダンス特性は、フィルタ自身(例え
ば、弾性表面波フィルタF1)の通過帯域においては回
路全体のインピーダンスZ1に近い値をもち、かつ、他
方のフィルタ(例えば、弾性表面波フィルタF2)の通
過帯域となる阻止帯域においては、回路全体のインピー
ダンスZ1よりはるかに大きな値となることが必要であ
る。
バーサル型フィルタは、図27に示すように、必要な条
件を満たしていない。その条件を満足するためには、各
弾性表面波フィルタF1、F2にインピーダンス整合回路
が必要となる。
L(インダクタンス)、C(コンデンサ)素子により位
相回転を行う回路、あるいは、線路長により位相回転を
行ない、かつ、LC素子により位相回転を行う回路が用
いられ、複雑な回路構成となっていた。
波フィルタF1、F2の特性を十分に生かすためには、上
述したように、一方の弾性表面波フィルタF1の通過帯
域における他方の弾性表面波フィルタF2の遮断特性、
すなわち、減衰量をできるだけ大きくする必要がある
が、そのために従来ではフィルタを多段化する構成を採
用していた。
ルフィルタにおいて、分波器構成上の条件を満たすため
の位相回転をL、C素子を用いて実現しようとすると、
位相回転の回転量が大きいため各フィルタの特性劣化を
招く問題がある。その結果、フィルタ自身の周波数に対
するインピーダンス特性の改善が必要となる。
ルタの多段化は、挿入損失の増加とともに、チップサイ
ズの大型化を招来し、製造歩留りも悪くなる問題がある
ので、極力少ない素子数で所望の特性を得る必要があ
る。
とともに所望の特性を確保しうる分波器を提供すること
にある。
めに、請求項1に記載の発明は、図1に示すように、共
通信号端子と、一端子対形共振器からなる直列共振器と
一端子対形共振器からなる並列共振器とが複数段シリー
ズに接続され、入力側の2端子が前記共通信号端子に接
続され、出力側の2端子が第1の信号端子に接続された
第1の弾性表面波帯域通過フィルタと、一端子対形共振
器からなる直列共振器と一端子対形共振器からなる並列
共振器とが複数段シリーズに接続され、入力側の2端子
が前記共通信号端子に接続され、出力側の2端子が第2
の信号端子に接続された第2の弾性表面波帯域通過フィ
ルタと、を有し、前記第1の弾性表面波帯域通過フィル
タの中心周波数が前記第2の弾性表面波帯域通過フィル
タの中心周波数より小さく、前記共通端子側からみたと
き前記第1の弾性表面波帯域通過フィルタの初段が直列
共振器で構成され、前記共通端子側からみたとき前記第
2の弾性表面波帯域通過フィルタの初段が直列共振器で
構成される。
過フィルタを共に共振器を複数段ラダー型に接続するこ
とにより構成するので、二つの弾性表面波帯域通過フィ
ルタにより分波器を構成した場合にも夫々の弾性表面波
帯域通過フィルタの通過帯域外でのインピーダンスを、
インピーダンス整合回路が不要か、あるいはきわめて簡
単な構成で十分に大きくすることが可能となる。
2の弾性表面波帯域通過フィルタの初段が共に直列共振
器により構成されていることにより、通過帯域について
外部回路との整合が容易に取れると共に通過帯域外のイ
ンピーダンスを十分に大きくできる。
記載の発明は、図3に示すように、請求項1に記載の分
波器において、前記第2の弾性表面波帯域通過フィルタ
の前記入力側の2端子間にインダクタンス整合回路を設
けるように構成される。
構成を得ることができる。
記載の発明は、図3及び図5に示すように、請求項2に
記載の分波器において、前記整合回路は、インダクタン
ス若しくはインダクタンスとコンデンサとの組合せのい
ずれか一方により形成される。
要素で構成することができ、分波器としての構成を簡単
且つ小型化することができる。
記載の発明は、図7に示すように、共通信号端子と、一
端子対形共振器からなる直列共振器と一端子対形共振器
からなる並列共振器とが複数段シリーズに接続され、入
力側の2端子が前記共通信号端子に接続され、出力側の
2端子が第1の信号端子に接続された第1の弾性表面波
帯域通過フィルタと、一端子対形共振器からなる直列共
振器と一端子対形共振器からなる並列共振器とが複数段
シリーズに接続され、入力側の2端子が前記共通信号端
子に接続され、出力側の2端子が第2の信号端子に接続
された第2の弾性表面波帯域通過フィルタと、を有し、
前記第1の弾性表面波帯域通過フィルタの中心周波数が
前記第2の弾性表面波帯域通過フィルタの中心周波数よ
り小さく、前記共通端子側からみたとき前記第1の弾性
表面波帯域通過フィルタの初段が直列共振器で構成さ
れ、前記共通端子側からみたとき前記第2の弾性表面波
帯域通過フィルタの初段が並列共振器で構成され、前記
第2の弾性表面波帯域通過フィルタの前記入力側の2端
子間に位相回転用線路を設ける。
過フィルタを共に共振器を複数段ラダー型に接続するこ
とにより構成するので、二つの弾性表面波帯域通過フィ
ルタにより分波器を構成した場合にも夫々の弾性表面波
帯域通過フィルタの通過帯域外でのインピーダンスを、
インピーダンス整合回路が不要か、あるいはきわめて簡
単な構成で十分に大きくすることが可能となる。
合回路として作用するので、第2の弾性表面波フィルタ
の共通信号端子側に並列共振器がある場合にも、極めて
少ないインピーダンス要素のみにてインピーダンス整合
回路を構成することができ、必要な特性を確保して分波
器の小型化が可能となる。
記載の発明は、図7に示すように、請求項4に記載の分
波器において、前記位相回転用線路がインダクタンスに
より形成される。
整合回路を構成することができ、必要な特性を確保して
分波器の小型化が可能となる。
記載の発明は、図14に示すように、請求項1又は4に
記載の分波器において、前記第1の弾性表面波帯域通過
フィルタ内の初段の直列共振器及び他の直列共振器並び
に前記並列共振器の電極指の周期が夫々異なると共に、
前記第2の弾性表面波帯域通過フィルタ内の初段の直列
共振器及び他の直列共振器並びに並列共振器の電極指の
周期が夫々異なるように構成される。
タの反共振周波数を他方の弾性表面波帯域通過フィルタ
の通過帯域付近とすることができるので、遮断帯域の減
衰量を効果的に制御することができる。
記載の発明は、図20乃至図24に示すように、請求項
1又は4に記載の分波器において、前記第2の弾性表面
波帯域通過フィルタ内の前記並列共振器のうち少なくと
も一つについて、他の前記並列共振器に比べ対数を多く
するか又は開口長を大きくするかのいずれか一方とす
る。
タの遮断帯域減衰量を効果的に制御することができる。
基づいて説明する。
には、共通接続点a、bを介して弾性表面波フィルタF
1、F2が並列に接続されており、各弾性表面波フィルタ
F1、F2からは信号端子T1、T2がそれぞれ個別に導出
されている。
極および反射器を有する一端子対形共振器である直列共
振器RS0、並列共振器RPで構成される。
1に並列な弾性表面波フィルタF2との共通接続点a、b
の側に挿入されている。つまり、共通信号端子T0側か
らみたとき、直列共振器RS0は初段の共振器に位置付け
られる。この回路構成は弾性表面波フィルタF2につい
ても同様である。各直列共振器RS0と並列共振器RPの
組合せは必要な段数だけシリーズに接続されて各弾性表
面波フィルタF1、F2を構成する。
なる帯域中心周波数を有しており、弾性表面波フィルタ
F1の帯域中心周波数f1は、例えば、887〔MH
z〕、弾性表面波フィルタF2の帯域中心周波数f2は、
932〔MHz〕に設定され、f 1<f2の関係になって
いる。
RPは、例えば、LT(リチウムタンタレート)基板上
にAl−2%Cu電極材料により形成されている。
側に、直列共振器RS0を用いた場合の弾性表面波フィル
タF1、弾性表面波フィルタF2のスミスチャートを図2
に示す。図2において、Pの領域が信号通過帯域であ
り、Aが低周波数側の減衰帯域、Bが高周波数側の減衰
帯域である。この図2から、回路の特性インピーダンス
は50〔Ω〕であり、これに対しての減衰帯域A、Bの
インピーダンスが大きな値をとることがわかる。このこ
とは、分波器を構成する場合に必要な各帯域通過フィル
タのインピーダンス特性を満足することを意味する。
波フィルタF2との間には、f1<f2の関係があり、か
つ、各帯域通過フィルタが図4に示すような特性の場
合、弾性表面波フィルタF1は弾性表面波フィルタF2の
通過帯域周波数において高インピーダンスになっている
ため、弾性表面波フィルタF1側にはインピーダンス整
合回路Mは必要なく、弾性表面波フィルタF2の単独の
場合と同様の特性が得られる。
低周波数側の減衰帯域Aでは高インピーダンスとなって
おらず、クロストロークの可能性がある。そこで、低周
波数側の減衰帯域Aにおいて高インピーダンス化するた
めのインピーダンス整合回路Mが必要となる。
の減衰帯域Aを高インピーダンス化するためのインピー
ダンス整合回路Mを挿入した形態を図3に示す。
2と共通接続点a、bとの間にはインピーダンス整合回
路Mが介在されている。インピーダンス整合回路Mは、
高インピーダンス要素である位相回転用のL(インダク
タンス)からなる。インダクタンスLは、具体的には、
例えば6〔nH〕程度である。また、インダクタンスL
はガラスエポキシ基板またはセラミック基板上に金、タ
ングステン(W)、銅(Cu)等の金属ストリップライ
ンにより形成される。なお、ストリップラインは、ガラ
スエポキシ基板の場合、線幅0.5〔mm〕、長さ11
〔mm〕程度であり、セラミック基板の場合、線幅0.
2〔mm〕、長さ6〔mm〕程度で実現できる。
ンダクタンスL1個のみの簡単なインピーダンス整合回
路Mを挿入することで、図2(第1実施形態)と図4
(本実施形態)とを比較してわかるように、図4の矢印
の方向に位相を回転して弾性表面波フィルタF2の低周
波数側の減衰帯域A側の高インピーダンス化を図ること
ができる。直列共振器RS0を挿入したこととあいまっ
て、遮断帯域での高インピーダンス化が図れるので、分
波器として必要なインピーダンス特性を得ることがで
き、分波器の構成後においても各弾性表面波フィルタF
1、F2を単独に存在する場合と同様の特性を維持するこ
とができる。そして、インピーダンス整合回路Mもイン
ダクタンスLのみでよいので、小型化が可能となる。
は、第2実施形態(図3)における位相回転用インダク
タンスLの位相回転量の補正を行うためのコンデンサC
を、弾性表面波フィルタF2の直列共振器RS0とインダ
クタンスLとの間に、直列に挿入した形態を開示する。
相回転では、適正なインピーダンス整合をとれない場合
があるため、図6のスミスチャートに示すように、ま
ず、コンデンサCにより矢印の方向に位相を回転させ、
次いでインダクタンスLにより位相回転させる。
により、インダクタンスLと位相回転量補正用コンデン
サCのみの簡単なインピーダンス整合回路Mでよく、し
たがって、分波器として必要な特性を保持しつつ分波器
を小型化することができる。
面波フィルタF1の弾性表面波フィルタF2との回路接続
側に直列共振器RS0を挿入し、弾性表面波フィルタF2
の弾性表面波フィルタF1との回路接続側に並列共振器
RP0を挿入し、かつ、弾性表面波フィルタF2と直列に
位相回転用線路Sを挿入した形態である。
のみ直列共振器RS0を挿入することによっても、弾性表
面波フィルタF1の高周波数側の減衰帯域B側の高イン
ピーダンス化を図ることができる。この場合、弾性表面
波フィルタF2の初段の共振器は共通信号端子T0に並列
な並列共振器RP0であり、低周波数側の減衰帯域A(F
1の通過帯域に相当する領域)では高インピーダンスと
ならない。そこで、本実施形態では、弾性表面波フィル
タF2に直列に位相回転用線路Sが挿入されている。
の方向は、図8に示すように、第2実施形態(図3、図
4)の場合とは逆回りとなるが、図9に示すように、こ
の位相回転により弾性表面波フィルタF2のインピーダ
ンスは適正な値に整合がとられる。この場合の位相回転
用線路Sの長さは、ガラスエポキシ基板の場合25[m
m]程度、セラミック基板の場合16[mm]程度であ
った。
みでインピーダンス整合回路Mを構成することができ、
所定の分波器特性の維持とともに小型化が達成される。
通過フィルタF1の直列共振器RS0と接続点a、bとの
間に、並列に高インピーダンス要素としてのインダクタ
ンスLを、例えば、図3に示すごとく、接続する構成と
してもよく、さらには、例えば、図5のように、インダ
クタンスLと直列共振器RS0との間に直列にコンデンサ
Cを挿入する構成としてもよいことはこれまでの説明か
ら明らかである。
ルタF1の帯域中心周波数f1を887[MHz]とし、
帯域通過フィルタF2の帯域中心周波数f2を932[M
Hz]として例示したが、本発明はこれらの周波数割当
て、あるいは具体的数値に限定されるものではなく、各
フィルタF1、F2の帯域中心周波数f1、f2は任意の値
に設定することができる。
考形態は直列共振器R S0、RS、並列共振器RPの数を調
整することにより、弾性表面波フィルタF1、F2の遮断
帯域であって、互いの通過帯域に相当する帯域での減衰
量をコントロールすることが可能な形態を開示する。
ルタF2が互いに共通接続点a、bを介して並列接続さ
れて分波器を構成する点は上述の各実施形態と同様であ
る。例えば、図1あるいは図26を参照されたい。異な
るのは弾性表面波フィルタF1、弾性表面波フィルタF2
の内部構成である。
0に示すように、初段に直列共振器RS0を置き、直列共
振器の数NRS>並列共振器の数NRPとして関係をもって
回路が構成されている。このように、NRS>NRPとする
ことにより、図11に示すように、弾性表面波フィルタ
F1の高周波数側の減衰帯域Bのインピーダンスが大と
なり、したがって帯域Bの減衰量が増大する。
2は、図12に示すように、初段に直列共振器RS0を置
くのであるが、NRS≦NRPのように、直列共振器と並列
共振器との数の関係が弾性表面波フィルタF1とは逆に
なっている。このように、NRS≦NRPとすることによ
り、図13に示すように、弾性表面波フィルタF2の低
周波数側の減衰帯域Aのインピーダンスが大となり、し
たがって低周波数側の減衰帯域Aの信号が制御されて減
衰量が増大する。
1、弾性表面波フィルタF2を組合せた場合、互いにクロ
スする通過領域と遮断領域における特性が良好となり、
分波器として必要な特性が維持される。
は、一方の弾性表面波フィルタF1の直列共振器RS0、
直列共振器RS、並列共振器RPの電極指の周期を変化
(変更)させて反共振周波数を他方の弾性表面波フィル
タF2の通過帯域付近に設定することにより、遮断帯域
の減衰量をコントロールするものである。つまり、反共
振周波数においては信号の通過量が減衰することを利用
したものである。
ィルタF1の直列共振器RS0、直列共振器RSの電極指の
周期は、4.42〔μm〕、並列共振器RP0、並列共振
器RPは4.60〔μm〕、反共振周波数を他のフィル
タ(F2)付近にした直列共振器RS0の電極指の周期
は、4.30〔μm〕である。弾性表面波フィルタF2
の場合は、図16、図17に示すように、それぞれ4.
16〔μm〕、4.3〔μm〕、4.42〔μm〕であ
る。
ないが、弾性表面波フィルタF2単独では素子インピー
ダンスが通過帯域周波数において、回路の特性インピー
ダンスからずれるため、挿入損失等が増加するなどの特
性劣化が起こるが、インピーダンス整合回路Mであるイ
ンダクタンスLを図18に示すように挿入するので特性
は改善される(図19)。
面波フィルタF2の阻止域減衰量を制御する方法として
並列共振器RPの共振周波数を弾性表面波フィルタF1の
通過帯域付近に設定する形態である。これは、フィルタ
を構成している並列共振器RPの内の少なくとも一つを
他の並列共振器に比べ対数を多くするか、もしくは開口
長を大きくする、あるいはその両方を行うことにより実
現できる。この場合、電極指の周期は一定でよい。図2
0は並列共振器RPの特性を変化させた場合の減衰量の
変化を示したものである。
示す。図21は並列共振器RPの開口長80〔μm〕で
200対の例、図22は開口長160〔μm〕で150
対の例、図23は開口長160〔μm〕で200対の
例、図24は開口長80〔μm〕で150対の例であ
る。いずれも、遮断帯域の改善がみられる。
考形態によれば、弾性表面波フィルタF1、F2単独のと
きのフィルタ特性を分波器を構成した後においても維持
することができ、その例を図25(a)〜(d)に示
す。図25(a)は弾性表面波フィルタF1の単独の特
性、同(b)は弾性表面波フィルタF2の単独の特性、
同(c)は分波器として接続した場合の弾性表面波フィ
ルタF1の特性、同(d)はその弾性表面波フィルタF2
の特性例である。
発明によれば、第1及び第2の弾性表面波帯域通過フィ
ルタを共に共振器を複数段ラダー型に接続することによ
り構成するので、二つの弾性表面波帯域通過フィルタに
より分波器を構成した場合にも夫々の弾性表面波帯域通
過フィルタの通過帯域外でのインピーダンスを、インピ
ーダンス整合回路が不要か、あるいはきわめて簡単な構
成で十分に大きくすることが可能となる。
2の弾性表面波帯域通過フィルタの初段が共に直列共振
器により構成されていることにより、通過帯域について
外部回路との整合が容易に取れると共に通過帯域外のイ
ンピーダンスを十分に大きくできる。
することができ、必要な特性を保持して小型化すること
が可能となる。
に記載の発明の効果に加えて、第2の弾性表面波帯域通
過フィルタの入力側の2端子間にインダクタンス整合回
路が設けられているので、簡易な構成で分波器として必
要な構成を得ることができる。
に記載の発明の効果に加えて、整合回路がインダクタン
ス若しくはインダクタンスとコンデンサとの組合せのい
ずれか一方により形成されるので、インピーダンス整合
回路を少ない要素で構成することができ、分波器として
の構成を簡単且つ小型化することができる。
第2の弾性表面波帯域通過フィルタを共に共振器を複数
段ラダー型に接続することにより構成するので、二つの
弾性表面波帯域通過フィルタにより分波器を構成した場
合にも夫々の弾性表面波帯域通過フィルタの通過帯域外
でのインピーダンスを、インピーダンス整合回路が不要
か、あるいはきわめて簡単な構成で十分に大きくするこ
とが可能となる。
合回路として作用するので、第2の弾性表面波フィルタ
の共通信号端子側に並列共振器がある場合にも、極めて
少ないインピーダンス要素のみにてインピーダンス整合
回路を構成することができ、必要な特性を確保して分波
器の小型化が可能となる。
することができ、必要な特性を保持して小型化すること
が可能となる。
に記載の発明の効果に加えて、位相回転用線路がインダ
クタンスにより形成されるので、より簡易な構成でイン
ピーダンス整合回路を構成することができ、必要な特性
を確保して分波器の小型化が可能となる。
又は4に記載の発明の効果に加えて、一方の弾性表面波
帯域通過フィルタの反共振周波数を他方の弾性表面波帯
域通過フィルタの通過帯域付近とすることができるの
で、遮断帯域の減衰量を効果的に制御することができ
る。
又は4に記載の発明の効果に加えて、第2の弾性表面波
帯域通過フィルタ内の並列共振器のうち少なくとも一つ
について、他の並列共振器に比べ対数を多くするか又は
開口長を大きくするかのいずれか一方とされるので、第
2の弾性表面波帯域通過フィルタの遮断帯域減衰量を効
果的に制御することができる。
図である。
トである。
図である。
ャートである。
図である。
である。
図である。
である。
を示すスミスチャートである。
成を示す等価回路図である。
ィルタ特性を示す回路図である。
成を示す等価回路図である。
ィルタ特性を示す図である。
の構成を示す等価回路図である。
のフィルタ特性を示す図である。
の構成を示す等価回路図である。
のフィルタ特性を示す図である。
にインピーダンス整合回路を付加した形態を示す等価回
路図である。
を分波器に構成した場合のフィルタ特性を示す図であ
る。
の様子を示す特性図である。
タ特性図である。
タ特性図である。
タ特性図である。
タ特性図である。
すフィルタ特性図である。
図である。
ャートである。
Claims (7)
- 【請求項1】 共通信号端子と、 一端子対形共振器からなる直列共振器と一端子対形共振
器からなる並列共振器とが複数段シリーズに接続され、
入力側の2端子が前記共通信号端子に接続され、出力側
の2端子が第1の信号端子に接続された第1の弾性表面
波帯域通過フィルタと、 一端子対形共振器からなる直列共振器と一端子対形共振
器からなる並列共振器とが複数段シリーズに接続され、
入力側の2端子が前記共通信号端子に接続され、出力側
の2端子が第2の信号端子に接続された第2の弾性表面
波帯域通過フィルタと、を有し、 前記第1の弾性表面波帯域通過フィルタの中心周波数が
前記第2の弾性表面波帯域通過フィルタの中心周波数よ
り小さく、 前記共通端子側からみたとき前記第1の弾性表面波帯域
通過フィルタの初段が直列共振器で構成され、 前記共通端子側からみたとき前記第2の弾性表面波帯域
通過フィルタの初段が直列共振器で構成されることを特
徴とする分波器。 - 【請求項2】 請求項1に記載の分波器において、 前記第2の弾性表面波帯域通過フィルタの前記入力側の
2端子間にインダクタンス整合回路を設けることを特徴
とする分波器。 - 【請求項3】 請求項2に記載の分波器において、 前記整合回路は、インダクタンス若しくはインダクタン
スとコンデンサとの組合せのいずれか一方により形成さ
れることを特徴とする分波器。 - 【請求項4】 共通信号端子と、 一端子対形共振器からなる直列共振器と一端子対形共振
器からなる並列共振器とが複数段シリーズに接続され、
入力側の2端子が前記共通信号端子に接続され、出力側
の2端子が第1の信号端子に接続された第1の弾性表面
波帯域通過フィルタと、 一端子対形共振器からなる直列共振器と一端子対形共振
器からなる並列共振器とが複数段シリーズに接続され、
入力側の2端子が前記共通信号端子に接続され、出力側
の2端子が第2の信号端子に接続された第2の弾性表面
波帯域通過フィルタと、を有し、 前記第1の弾性表面波帯域通過フィルタの中心周波数が
前記第2の弾性表面波帯域通過フィルタの中心周波数よ
り小さく、 前記共通端子側からみたとき前記第1の弾性表面波帯域
通過フィルタの初段が直列共振器で構成され、 前記共通端子側からみたとき前記第2の弾性表面波帯域
通過フィルタの初段が並列共振器で構成され、 前記第2の弾性表面波帯域通過フィルタの前記入力側の
2端子間に位相回転用線路を設けることを特徴とする分
波器。 - 【請求項5】 請求項4に記載の分波器において、 前記位相回転用線路がインダクタンスにより形成される
ことを特徴とする分波器。 - 【請求項6】 請求項1又は4に記載の分波器におい
て、 前記第1の弾性表面波帯域通過フィルタ内の初段の直列
共振器及び他の直列共振器並びに前記並列共振器の電極
指の周期がそれぞれ異なると共に、 前記第2の弾性表面波帯域通過フィルタ内の初段の直列
共振器及び他の直列共振器並びに並列共振器の電極指の
周期がそれぞれ異なることを特徴とする分波器。 - 【請求項7】 請求項1又は4に記載の分波器におい
て、 前記第2の弾性表面波帯域通過フィルタ内の前記並列共
振器のうち少なくとも一つについて、他の前記並列共振
器に比べ対数を多くするか又は開口長を大きくするかの
いずれか一方とすることを特徴とする分波器。
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