JP2000315484A - バッテリの取付け装置 - Google Patents
バッテリの取付け装置Info
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Abstract
ているトラック等の車輛が前後方向の衝突事故を起こし
た場合においても、該バッテリを締付け固定しているク
ランプボルトが係止金具から外れてしまうことがないよ
うにしてバッテリの脱落防止機能を飛躍的に高め、該バ
ッテリの飛び出しによる二次的事故を防止すると共に衝
突事故の直後においても車輛の電源を確保できるように
し、しかも部品点数の増加、部品の強度の増大及び車輛
重量の増大を伴うことなく実施できるようにする。 【解決手段】クランプボルト6に、通常の締付け時にブ
ラケット3と一体の係止金具11に係止される第1屈曲
係止部6aと、該第1屈曲係止部6aが変形して係止金
具11への係止が解除されたときに係止金具11に係止
されてバッテリ4の脱落を防止する第2屈曲係止部6b
を第1屈曲係止部6aから離して更に先端6c側に形成
した構成を特徴とする。
Description
装置に係り、特にバッテリが車体の側面に露出して取り
付けられているトラック等の車輛が衝突事故を起こした
場合においても、該バッテリを締付け固定しているクラ
ンプボルトが係止金具から外れてしまうことがないよう
にしてバッテリの脱落防止機能を飛躍的に高め、該バッ
テリの飛び出しによる二次的事故を防止すると共に衝突
事故の直後においても車輛の電源を確保できるように
し、しかも部品点数の増加、部品の強度の増大及び車輛
重量の増大を伴うことなく実施できるようにしたバッテ
リの取付け装置に関する。
硫酸中に電極を浸してその化学反応により電気を発生す
るものであり、エンジンの始動や灯火類の点灯等のため
の直流電源として広く用いられている。乗用車の場合に
は、バッテリはエンジンルーム内やトランクルームの床
下等に収納固定されているので、衝突事故の衝撃によっ
て外部に飛び出す可能性は低い。
用車とは異なり、例えば図9及び図10に示すように、
バッテリの取付け装置31によって車体の側面にある程
度露出した状態で取り付けられており、例えばシャシフ
レーム32に固定され係止金具41が固着されたブラケ
ット33の上にバッテリ34を載置し、クランプボルト
36の一端36cに形成された単一の屈曲係止部36a
を係止金具41に係止してから締付け金具35に通し
て、ねじ部36dにナット42を締め付けることによ
り、該締付け金具35がバッテリ34を締付け固定する
ようになっていた。
34は特に大きくて重いので、バッテリ34の運動エネ
ルギによりブラケット33が大きく曲げられると共に、
クランプボルト36が強い力で矢印H方向に引かれるこ
とによって、係止金具41に係止されていた屈曲係止部
36aが伸び切って該係止金具41から矢印I方向に外
れ、バッテリ34が脱落して車体から飛び出してしまう
場合もあるという欠点があった。またバッテリの飛び出
しは、二次的事故を招く原因にもなっていた。またバッ
テリ34が脱落してしまうと、たとえ衝突事故によりエ
ンジンや各種補機類及び灯火類(いずれも図示せず)が
使用可能であっても、これらを再始動させることができ
ず、事故現場からの避難や脱出もできないという結果を
招いていた。
来ブラケットの変形を抑制するストッパを配設したり、
ブラケットの剛性を大幅に向上させておくといった手段
が採られていたが、いずれも部品点数や車輛重量が増え
たり、あるいはコスト高になってしまうという欠点があ
った。
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、バッテリを車体に固定するための
クランプボルトに、バッテリの通常の締付け固定時に係
止金具に係止される第1屈曲係止部と、該第1屈曲係止
部が変形して結果係止金具への係止が解除されたとき
に、係止金具に係止されてバッテリの脱落を防止する第
2屈曲係止部を第1屈曲係止部から離して更に先端側に
形成することによって、車輛の前後方向の衝突事故によ
る衝撃を受けたときに、バッテリの運動エネルギを受け
てブラケットが変形し、該ブラケットによりクランプボ
ルトが引張られても、第1屈曲係止部の曲がりが減少し
て伸びて行く間に、ブラケットの変形及びクランプボル
トの伸びにより該運動エネルギを吸収できるようにする
ことであり、またこれによってもしクランプボルトが伸
び切って第1屈曲係止部の係止が解除されたとしても、
第2屈曲係止部が係止金具に係止されるようにして、バ
ッテリの脱落及び飛出しを防止することである。
バッテリからの電力が得られるようにして、スタータモ
ータその他の電装品の使用を可能としてエンジンの再始
動や各種補機類の作動及び灯火類の点灯ができるように
することによって、事故現場からの緊急避難や脱出を可
能とすると共に、バッテリの落下による二次的事故を防
止することである。
ンプボルトの屈曲係止部が変形した結果金具への係止が
解除されたときに係止金具に係止されてバッテリの脱落
を防止する大径係止部を屈曲係止部から離して更に先端
側に形成することによって、衝突事故による衝撃を受け
たときに、バッテリの運動エネルギを受けてブラケット
が変形し、該ブラケットによりクランプボルトが引張ら
れても、屈曲係止部の曲がりが減少して伸びて行く間
に、ブラケットの変形及びクランプボルトの伸びにより
該運動エネルギを吸収できるようにすることであり、ま
たこれによってもしクランプボルトが伸び切って屈曲係
止部の結果金具への係止が解除されたとしても、大径係
止部が係止金具に係止されるようにして、バッテリの脱
落及び飛出しを防止すると共に、上記と同様の目的を達
成することである。
バッテリの取付け装置から部品点数の増加、車輛重量の
増大を伴うことなく、最小限のコストアップで衝突時の
バッテリの脱落防止機能を飛躍的に高めることである。
1)は、シャシフレームに固着されたブラケット上に載
置されるバッテリを締付け金具を介してクランプボルト
により前記ブラケットに締付け固定するようにしたバッ
テリの取付け装置において、前記クランプボルトに、通
常の締付け時に前記ブラケットと一体の係止金具に係止
される第1屈曲係止部と、該第1屈曲係止部が変形して
前記係止金具への係止が解除されたときに前記係止金具
に係止されて前記バッテリの脱落を防止する第2屈曲係
止部を前記第1屈曲係止部から離して更に先端側に形成
したことを特徴とするものである。
ムに固着されたブラケット上に載置されるバッテリを締
付け金具を介してクランプボルトにより前記ブラケット
に締付け固定するようにしたバッテリの取付け装置にお
いて、前記クランプボルトに、通常の締付け時に前記ブ
ラケットと一体の係止金具に係止される屈曲係止部と、
該屈曲係止部が変形して前記係止金具への係止が解除さ
れたときに前記係止金具に係止されて前記バッテリの脱
落を防止する大径係止部を前記屈曲係止部から離して更
に先端側に形成したことを特徴とするものである。
基いて説明する。本発明の第1実施例に係るバッテリの
取付け装置1は、図1から図4において、シャシフレー
ム2に固着されたブラケット3上に載置されるバッテリ
4を、締付け金具5を介してクランプボルト6によりブ
ラケット3に締付け固定するようになっている。
aと垂直板3bとを折り曲げ又は溶接して、例えば2個
のバッテリ4を囲むように門形に成形したものであり、
シャシフレーム2の側面2aに例えば4本のボルト8と
4個のナット9により固着されている。ボルト8は、プ
レート10に例えば2個ずつ溶接されており、ボルト8
を工具で固定しなくてもナット9を締め付けることがで
きるようになっている。これはブラケット3の取付け及
び取外しの作業性を高めるためである。なお、図1から
図4の実施例では、バッテリ4が2個の場合を記載して
いるが、バッテリ4は2個に限定されるものではなく、
1個又は3個以上の複数個とすることも可能である。
ルト6を係止するための係止金具11が例えば溶接によ
り固着されており、該係止金具はブラケット3と一体と
なっている。係止金具11は、図5に示すように、アン
グル材にクランプボルト6の軸6eの直径よりもやや大
きな穴11aを穿孔したものであり、該穴11aにクラ
ンプボルト6の第1屈曲係止部6aが係止されるように
なっている。
あり、2つのバッテリ4の上部4aに当接する隆起部5
aが中央に形成されると共に、コの字断面やU字断面等
が連続的に形成されるようにプレス成形されている。ま
た両方の端部5bには、穴(図示せず)が穿孔された平
面部5cが夫々形成されており、該穴にクランプボルト
6のねじ部6dを貫通させて、ナット12をねじ部6d
に締め付けることによりバッテリ4がブラケット3に、
そして該ブラケットを介してシャシフレーム2に固定さ
れるようになっている。
金属棒からなる例えば直径7mm位の軸6eに、通常の
締付け時に係止金具11に係止される第1屈曲係止部6
aを形成すると共に、該第1屈曲係止部6aが変形して
係止が解除されたときに係止金具11に係止されてバッ
テリ4の脱落を防止する第2屈曲係止部6bを第1屈曲
係止部から所定距離、例えば25mm位離して更に先端
6c側に形成したものであり、軸6eの一端6fにはね
じ部6dが形成されている。なお、第1屈曲係止部6a
は、例えば45°位の鋭角に曲げられ、第2屈曲係止部
6bは、例えば90°位の角度に曲げられ、また第2屈
曲係止部6bから先端6cまでの距離は例えば16mm
位に設定されている。そして図6に示すように、クラン
プボルト6をその先端6c側から矢印Aのように係止金
具11の穴11aに挿通して第1屈曲係止部6aが穴1
1aにより係止金具11に係止されるようになってい
る。
け装置21は、図8において、第1実施例のクランプボ
ルト6の代わりに、クランプボルト26を用いたもので
ある。
26eに、通常の締付け時に係止金具11に係止される
屈曲係止部26aを形成すると共に、該屈曲係止部26
aが変形して係止金具11への係止が解除されたときに
係止金具11に係止されてバッテリ4の脱落を防止する
大径係止部26bを屈曲係止部26aから所定距離、例
えば25mm位離して更に先端側26cに形成したもの
であり、軸26eの一端26fにはねじ部26dが形成
されている。なお、屈曲係止部26aは、例えば10m
m位の曲率半径で円弧状に曲げられ、大径係止部26b
は、例えば鍛造により穴11aよりも相当大きく形成し
てもよく、相当な大きさのボス部材(図示せず)を溶接
して形成してもよい。
あるので、同一の部分には図面に同一の符号を付して、
その説明を省略する。
以下その作用について説明する。まず第1実施例につい
て説明すると、衝突事故等のない通常時の作用につい
て、図1から図4により説明すると、2個のバッテリ4
は、ブラケット3に載置され、クランプボルト6のナッ
ト12を締め付けることにより、第1屈曲係止部6aが
ブラケット3の係止金具11の穴11aに係止されて該
係止金具を45°上方に牽引し、一方締付け金具5の隆
起部5aが2個のバッテリ3の各中央側の角部に当た
り、平面部5cはやや浮き上がった状態となっているた
め、該平面部5cは45°下方に牽引される結果、少し
撓んでその弾発力によりバッテリ4をブラケット3に対
して押し付けることになり、これによってバッテリ4は
ブラケット3にしっかりと締め付け固定され、通常走行
時の振動や加速及び減速によっては決してバッテリ4が
移動したり脱落したりすることはない。
場合の作用について説明する。車輛は図3において矢印
Fの方向に進行しているため、前方から衝突されると、
車輛は突然停止するが、バッテリ4はそのときの速度に
よって定まる運動のエネルギEに基づく慣性力によって
矢印Fの方向に依然として動き続ける。
衝突時の速度をV、重力の加速度をgとすると、バッテ
リ4の運動のエネルギEは、E=WV2 /2gとなる。
従って衝突時の車輛の速度の二乗に比例した運動のエネ
ルギEをバッテリ4は持つことになり、車輛の衝突時の
速度ににもよるが、このバッテリ4の運動のエネルギE
によって、一対のブラケット3は大きくたわみ、また同
時にバッテリ4は図3に矢印Bで示す方向にも移動して
飛び出そうとするから、締付け金具5は図4の矢印Cで
示す方向に強く牽引され、この結果一対のクランプボル
ト6は強く牽引されて第1屈曲係止部6aは伸ばされて
しまい、ついに係止金具11の穴11aから外れる。
にブラケット3の変形やクランプボルト6の変形に要す
るエネルギによって、衝突時にバッテリ4が持っていた
運動のエネルギEは次第に失われて行く。該運動のエネ
ルギEがほとんど0になった段階でクランプボルト6の
第2屈曲係止部6bが係止金具11の穴11aに係止さ
れる。この結果それ以上締付け金具5は移動することが
できなくなるので、バッテリ4がブラケット3から飛び
出したり、脱落したりすることはない。これによってバ
ッテリ4の飛び出しや脱落による二次的事故を防止する
ことができ、また車輛は故障の度合いによっては、エン
ジンを再始動させたり、各種補機類を作動させて事故現
場から緊急避難したり脱出することも可能である。
るバッテリの取付け装置21についても同様、車輛の前
方からの衝突時には、まず屈曲係止部26aが伸びてし
まっても、バッテリ4の運動のエネルギEが小さくなっ
たときに大径係止部26bが係止金具11の穴11aに
当接してそれ以上動くことができなくなるので、バッテ
リ4の飛び出しや脱落は同様に防止することができる。
に固定するためのクランプボルトに、バッテリの通常の
締付け固定時に係止金具に係止される第1屈曲係止部
と、該第1屈曲係止部が変形した結果係止金具への係止
が解除されたときに、係止金具に係止されてバッテリの
脱落を防止する第2屈曲係止部を第1屈曲係止部から離
して更に先端側に形成したので、車輛の前後方向の衝突
事故による衝撃を受けたときに、バッテリの運動エネル
ギを受けてブラケットが変形し、該ブラケットによりク
ランプボルトが引張られても、第1屈曲係止部の曲がり
が減少して伸びて行く間に、ブラケットの変形及びクラ
ンプボルトの伸びにより該運動エネルギを吸収できると
いう効果があり、またこの結果もしクランプボルトが伸
び切って第1屈曲係止部の係止が解除されたとしても、
第2屈曲係止部が係止金具に係止されるようになるた
め、バッテリの脱落及び飛出しを防止することができる
効果がある。
の電力が得られるようになるため、スタータモータその
他の電装品の使用が可能となり、エンジンの再始動や各
種補機類の作動及び灯火類の点灯ができ、事故現場から
の緊急避難や脱出を可能とし得る効果があると共に、バ
ッテリの落下による二次的事故を防止することができる
効果がある。
屈曲係止部が変形して結果金具への係止が解除されたと
きに係止金具に係止されてバッテリの脱落を防止する大
径係止部を屈曲係止部から離して更に先端側に形成した
ので、衝突事故による衝撃を受けたときに、バッテリの
運動エネルギを受けてブラケットが変形し、該ブラケッ
トによりクランプボルトが引張られても、屈曲係止部の
曲がりが減少して伸びて行く間に、ブラケットの変形及
びクランプボルトの伸びにより該運動エネルギを吸収で
きる効果があり、またこの結果もしクランプボルトが伸
び切って屈曲係止部の結果金具への係止が解除されたと
しても、大径係止部が係止金具に係止されるため、バッ
テリの脱落及び飛出しを防止し得ると共に、上記と同様
の効果が得られる。
付け装置から部品点数の増加、車輛重量の増大を伴うこ
となく、最小限のコストアップで衝突時のバッテリの脱
落防止機能を飛躍的に高めることができる効果がある。
1は通常時におけるバッテリの取付け装置のバッテリ取
付け状態を示す斜視図である。
リ取付け状態を示す平面図である。
リ取付け状態を示す部分縦断面側面図である。
示す部分側面図である。
る通常の状態を示す部分縦断面側面図である。
第1屈曲係止部が伸び切り、第2屈曲係止部が係止金具
の穴に係止されてクランプボルトが外れない状態を示す
部分縦断面側面図である。
ッテリの取付け状態を示すバッテリの取付け装置の要部
部分縦断面側面図である。
におけるバッテリの取付け装置の部分縦断面側面図であ
る。
て屈曲係止部が伸び切り、クランプボルトが係止金具か
ら外れてしまう状態を示す部分縦断面側面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 シャシフレームに固着されたブラケット
上に載置されるバッテリを締付け金具を介してクランプ
ボルトにより前記ブラケットに締付け固定するようにし
たバッテリの取付け装置において、前記クランプボルト
に、通常の締付け時に前記ブラケットと一体の係止金具
に係止される第1屈曲係止部と、該第1屈曲係止部が変
形して前記係止金具への係止が解除されたときに前記係
止金具に係止されて前記バッテリの脱落を防止する第2
屈曲係止部を前記第1屈曲係止部から離して更に先端側
に形成したことを特徴とするバッテリの取付け装置。 - 【請求項2】 シャシフレームに固着されたブラケット
上に載置されるバッテリを締付け金具を介してクランプ
ボルトにより前記ブラケットに締付け固定するようにし
たバッテリの取付け装置において、前記クランプボルト
に、通常の締付け時に前記ブラケットと一体の係止金具
に係止される屈曲係止部と、該屈曲係止部が変形して前
記係止金具への係止が解除されたときに前記係止金具に
係止されて前記バッテリの脱落を防止する大径係止部を
前記屈曲係止部から離して更に先端側に形成したことを
特徴とするバッテリの取付け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12324899A JP3749396B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | バッテリの取付け装置 |
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