JP2000314751A - 光変成器 - Google Patents

光変成器

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JP2000314751A
JP2000314751A JP11231122A JP23112299A JP2000314751A JP 2000314751 A JP2000314751 A JP 2000314751A JP 11231122 A JP11231122 A JP 11231122A JP 23112299 A JP23112299 A JP 23112299A JP 2000314751 A JP2000314751 A JP 2000314751A
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JP
Japan
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fiber
optical
annular frame
polarizer
sensing
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JP11231122A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Nakasaki
一弘 中崎
Naoteru Ochi
直輝 越智
Kiyoshi Kurosawa
潔 黒澤
Kazunori Yamashita
和徳 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の光変成器は、導体を取り囲む環状枠体
の外周面にセンシング用ファイバを巻回していた。環状
枠体は所定の強度を得るために頑丈なもの、即ち大形と
なり、結果としてセンシング用ファイバの全長は長くな
り、光伝送損失が大きくなって、光源を強化しなければ
ならないなどの欠点が多かった。 【解決手段】 導体4と鎖交する環状枠体2の端面20
の内周寄りに寄った位置に、周回溝7を設け、この周回
溝7内にセンシング用ファイバ1を固定する。これによ
って環状枠体2の外径が大きくても、センシング用ファ
イバ1の全長を短くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ファイバ中を
伝搬する直線偏向の光の偏波面が、この光ファイバに加
えられる磁界の大きさに比例して回転する原理(ファラ
デー効果)を利用した光変成器の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】以下、光変成器を電流の大きさを測定す
る用途に用いる場合を例として説明する。ファラデー効
果を利用して電流の大きさを測定する方法は、従来、導
体の周囲に光ファイバー(センシング用ファイバとも言
う)を巻回し、導体中を流れる電流によって生じる磁界
の方向に沿った方向に光ファイバー光路を構成し、この
光ファイバーに入射した光の偏波面が、磁界によって回
転する角度を、この光ファイバーから出力される特定の
偏波面の光の強度を測定することによって行われてい
る。このような装置を光変成器と言う。
【0003】このような光変成器の従来の例として、図
13に特開平9−281154号公報で示されたものと
類似の光変成器の構成を示す。図13は導体4の周囲に
円環状(あるいは円筒状)の枠体2(以下、環状枠体と
言う)を設置し、この環状枠体2の外周に溝53を設け
て、この溝53の中にセンシング用ファイバ1が固定さ
れている。図14はその構造の理解を助けるための斜視
図(一部断面)である。センシング用ファイバ1の片端
(光の入射端)には、図示しない光源からの光を直線偏
光に整形する偏光子部21が、他の片端(光の出射端)
には、センシング用ファイバ1中で偏波面が回転した光
を、2つの直交する偏光成分に分離するための検光子部
12が接続され、これらはいずれも枠体2の切欠部2
2、32に埋設されており、その一部が環状枠体2の外
周面から飛び出している。
【0004】13は余長収納部であり、図15にその拡
大斜視図を示す。センシング用ファイバ1の余長を収納
するために環状枠体2の外周面に取り付けられ、センシ
ング用ファイバ1が溝53に収まりきらず余った場合
に、溝53から浮き上がらせて、この浮き上がらせた部
分を、台座51と蓋52とで挟み込んで保持する構造と
なっている。検光子部12には2本の出射ファイバ14
aと14b、偏光子部21には入射ファイバ15が接続
されている。
【0005】センシング用ファイバ1にはベルデ定数が
大きく、光弾性の影響が相対的に小さい鉛ガラスファイ
バを使用するのが一般的であるが、鉛ガラスファイバの
光伝送損失は、光通信に使用される例えば石英ファイバ
に比べて、その伝送損失が4桁程度大きいので、センシ
ング用ファイバ1の全長はなるべく短くしたほうがよ
い。つまり環状枠体2の径を小さくする方がよい。しか
し、光の偏波面の回転はセンシング用ファイバ1を通過
する間に受ける磁界によって生じるが、外力を受けた
り、変形したりしても生じるので、環状枠体2は変形な
どが生じることのない十分に剛性の高いものとしなけれ
ばならず、その結果、必然的に環状枠体2はある程度の
厚みと外径寸法とを備えた大きなものとならざるをえな
い。
【0006】そして、このような大きな環状枠体2の外
周に溝53を設けて、センシング用ファイバ1を巻回す
れば、センシング用ファイバ1が本来必要とする長さ、
即ち、導体4の周りを取り巻くために必要な長さに比し
て、その全長が当然長くなってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の光変成器は、以
上のように、センシング用ファイバが環状枠体の外周表
面に巻回されているため、その全長が長くなる。長けれ
ば損失が大きくなるので、安定な動作を保証するため検
光子部での受光強度を所定レベル以上にするには光源を
強化しなければならないという問題があった。また、偏
光子部または検光子部の構造体の一部や余長収納部が、
外周面の外に突出して取り付けられているので、取り扱
い時にどこかにぶつけて壊してしまう恐れがあった。ま
た、溝の底面は平面であるため、センシング用ファイバ
の位置が定まり難いという問題があった。
【0008】また、偏向子部へ入射光を導く外部からの
入射ファイバと、検光子部から外部に導き出す出射ファ
イバとが、それぞれ、直接、偏光子部、検光子部に接続
されているため、入射ファイバと出射ファイバが、常に
環状枠体と繋がっていること、また、それらが互いに逆
方向に引き出される構造となるため、環状枠体の取り付
け保守などの際に損傷してしまうケースが多い、という
問題があった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、環状枠体が大きくてもセンシン
グ用ファイバの全長を短くすることができ、また、偏光
子部と検光子部および余長収納部が環状枠体から突出せ
ず、また、溝内でセンシング用ファイバの位置が定まり
易く、外部からの光ファイバを、その引出し方向を同一
方向に、また、枠体と容易に切り離すことが出来るよう
にした光変成器を得ようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明による光変成器
は、測定すべき電流が流れる導体の周囲に巻回されたセ
ンシング用ファイバ、このセンシング用ファイバの一端
に設けられ直線偏向光をこのセンシング用ファイバへ入
射する偏光子部、このセンシング用ファイバの他端に設
けられ前記センシング用ファイバからの出射光を偏波成
分に分離する検光子部、前記導体と鎖交して配置され前
記センシング用ファイバを内部に固定した周回溝を軸方
向端面に有する環状枠体を備えたものである。
【0011】また、軸方向端面に、偏光子部と検光子部
のいずれの取り付け高さ寸法よりも深い深さを有し、偏
光子部と検光子部とをそれぞれの取り付け位置を調整可
能に収納する堀込部を備えたものである。
【0012】また、周回溝は、環状枠体の軸方向端面の
内周寄りに配置され、かつ、その幅を他の部分より広げ
た長さ調整部を備えたものである。
【0013】また、周回溝の断面形状は、軸方向端面に
おける周回溝の内径(R)よりも、環状枠体の中心の側
に広がった窪み(71)を備えたものである。
【0014】また、環状枠体の外周面上に、偏光子部と
第1の外部光ファイバとを着脱自在に接続する光コネク
タと、検光子部と第2の外部光ファイバとを着脱自在に
接続する光コネクタとを備えた接続箱を備えたものであ
る。
【0015】また、第1の外部光ファイバと第2の外部
光ファイバとは同一の方向に引き出されるよう構成され
たものである。
【0016】また、偏向子部は、外部からの入射光の進
行方向をほぼ反転する反射器と、前記偏光子の出力側に
接続されたセンシング用ファイバに平行して配置され前
記反射器に前記外部からの光を入射する入射ファイバと
を備えたものである。
【0017】また、環状枠体は偏光子部に接続される入
射ファイバと、検光子部に接続される出射ファイバとを
内装し、掘込み部とこの環状枠体の外周面との間を貫通
する貫通穴を備えたものである。
【0018】また、環状枠体の外周面上に入射ファイバ
と第1の外部光ファイバ、又は、出射ファイバと第2の
外部光ファイバを接続する光コネクタを備えたものであ
る。
【0019】また、1の端面に、複数のセンシング用フ
ァイバを備えたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明の実施の形
態1による光変成器の正面図(一部透視図)を図1に、
斜視外形図(一部断面)を図2に、図1のI−I視断面
図を図3に示す。図において1は、内部を通っている光
の偏波面が外部の磁界によって回転するセンシング用フ
ァイバで、例えば鉛ガラスファイバを使用する。4は測
定すべき電流が流れる導体である。2は導体4と鎖交す
る円環状の環状枠体であり、高い剛性を持つ金属、例え
ばステンレス、アルミニュウムなどでできており、径方
向、軸方向に厚みを有する、即ち、軸方向(両方向と
も)に軸方向端面20、21を有するとともに、所定の
厚みを有する円盤に近い形状を備えている。
【0021】センシング用ファイバ1は、例えば石英フ
ァイバに比べて光伝送損失が4桁大きい(石英ファイバ
0.2dB/kmに対して1〜2dB/m)とはいえ、
ベルデ定数が大きく、光弾性の影響が相対的に小さい鉛
ガラスファイバを用いるのが好ましい。
【0022】センシング用ファイバ1は環状枠体2の軸
方向端面20に形成された、幅1mm、深さ数mm(詳
細後述)、の周回溝7の中に埋め込んで導体4の回りを
巻回させる。周回溝7はその長さをなるべく短くするた
め、軸方向端面20の半径方向の幅の、外周寄りでない
位置に(好ましくは内周寄りの位置に)設けられる。周
回溝7の間隙にはシリコーン樹脂などの樹脂材を充填
し、センシング用ファイバ1を動かないように固定す
る。3は接続箱であり、例えば鉄、ステンレス、アルミ
ニュウムなどの金属でできており、環状枠体2の外周面
上に固定されている。
【0023】センシング用ファイバ1の片端(光の入射
端)には、図示しない光源からの光を直線偏光に整形す
る偏光子部21が、また、他の片端(光の出射端)に
は、センシング用ファイバ1中で偏波面が回転した光を
2つの直交する偏光成分に分離するための検光子部12
が接続され、これらはいずれも環状枠体2の堀込部8内
に固定されている。
【0024】図示しない外部に設置されている光源か
ら、外部ファイバ10を通じて入射した光は、接続箱3
内の光コネクタ5、入射ファイバ14を経由して、偏光
子部21に導かれ、センシング用ファイバ1を通って導
体4を周回したあと、検光子部12で直交する2つの偏
光成分に分離され、X出射ファイバ14a,Y出射ファ
イバ14bを通り、更に光コネクタ5、外部ファイバ1
0を経由して、図示しない光信号計測装置へ導かれる。
外部ファイバ10はX出射ファイバ14aに接続される
第1の外部ファイバ10aと、Y出射ファイバ14bに
接続される第2の外部ファイバ10bと、入射ファイバ
14に接続される第3の外部ファイバ10cの3本で構
成されている。
【0025】偏光子部21は、センシング用ファイバ1
と入射ファイバ15の間に薄膜偏光素子を挟み込んだ光
学ユニットであり、環状枠体2の軸方向端面20に形成
された矩形状の堀込部8に収納されているが、堀込部8
は、その深さが偏光子部21、検光子部12のケースの
高さよりも大きくしてあり、偏光子部21から出ている
センシング用ファイバ1が偏光子部21の真近で折り曲
げられることのないよう、偏光子部21の高さと左右方
向の位置とを調節して取り付け得る構造(例えば偏光子
部21の下に図示しないシムを敷くなど)となってい
る。このように、偏光子部21、検光子部12はともに
軸方向端面20からは、深い位置に取り付けられるの
で、周回溝7の深さは、これに合わせた充分深いものに
する。
【0026】検光子部12は内部に複屈折結晶などの検
光素子と1/2波長板とプリズム等の光学部品を組み込
んだ光学ユニットで、センシング用ファイバ1とX出射
ファイバ14a、Y出射ファイバ14bとが接続され、
環状枠体2の軸方向端面20に形成した矩形の堀込部8
(前述のとおり充分深い)に収納されているが、検光子
部12から出ているセンシング用ファイバ1が検光子部
12の真近で折り曲げられることのないよう、検光子部
12の高さと左右方向の位置とを調節して取り付け得る
構造(例えば検光子部12の下に図示しないシムを敷く
など)となっている。更に、偏光子部21と検光子部1
2とはセンシング用ファイバ1が周回溝7内を丁度1
周、または1周の整数倍の周回数、巻回されるようにそ
の取り付け位置が調整される。堀込部8の深さが、この
ように深いので、偏光子部21、検光子部12のいずれ
も、軸方向端面20の面より外にでることはない。
【0027】図3、図4は堀込部8の周辺の構造の理解
を助けるための図であり、図3は断面図、図4は堀込部
8の詳細斜視図である。偏光子部21の入射ファイバ1
5と検光子部14の出射ファイバ14a,14bは堀込
部8内と接続箱3とを結ぶ貫通穴16を通って接続箱3
内に導かれる。
【0028】光コネクタ5を設けたことにより、外部フ
ァイバ10を容易に切り離すことができる。外部ファイ
バ10を切り離せば、環状枠体2から外部に引き出され
れているファイバ類はなにもないので、環状枠体2を母
線に取り付けるなどの作業上の取扱が容易になる。 図
1、2、3に於いて、接続箱3から引き出される外部フ
ァイバ10は、前述のとおり、第1の外部ファイバ10
aと第2の外部ファイバ10bと第3の外部ファイバ1
0cとで構成されている。これら3本のファイバは、必
ずしも、図に示すように1本に纏められていなければな
らぬと言うものではないが、少なくとも接続箱3から同
一の方向へ引き出すように構成する。
【0029】以上の説明において、偏光子部21と検光
子部12とは、同じ堀込部8の中に収納するとして説明
したが、それぞれ専用の堀込部を設けて、個別に収納し
てもよい。また、堀込部には適当な蓋を設けることが好
ましい。
【0030】実施の形態2.実施の形態2による光変成
器の構造(部分)を図5に示す。図5は軸方向端面20
と、そこに設けた周回溝7を示すものである。6は周回
溝7の一部の溝の幅を広くした部分で、長さ調整部と呼
ぶ。長さ調整部6は実施の形態1で説明した周回溝7の
幅(例えば1mm)に対して、数倍〜数十倍(例えば5
〜30mm)程度の幅になっている。
【0031】溝幅を広げるにはもとの溝の中心位置に対
して、外側、または内側、または外側と内側の両方に広
げる。内側に広げた部分は、センシング用ファイバ1の
長さが短すぎる場合に使用するものであり、外側に広げ
た部分は長すぎる場合に使用する。即ち、センシング用
ファイバ1の長さが長すぎて、丁度1周の整数倍の位置
に偏光子部21や検光子部14を設置すると、センシン
グ用ファイバ1に弛みが生じて周回溝7の中に安定して
収納できないときに、余った部分を図6の長さ調整部の
斜視図に示すように、長さ調整部6の中で外側に弛ませ
て蓋板30とねじ31によって固定する。
【0032】また、短すぎて周回溝7の中に入れられな
いときは、長さ調整部6の中の内周側に寄せることで、
距離を短縮して収納できるようにする。また、センシン
グ用ファイバ1を外周寄り、または、内周寄りに寄せる
ため、長さ調整部6の中に適当な非磁性金属板または樹
脂板を挿入してもよい。
【0033】実施の形態3.図7に周回溝7の断面の拡
大図を示す。センシング用ファイバ1は周回溝7の中
で、動かないようにシリコン樹脂などで固定されるとは
言え、更に確実に固定されることが好ましい。そのため
周回溝7の断面を図に示すように、溝の内部に内径側に
広がった窪み71を全周に渡って設けている。窪み71
の部分での内径(図示r)寸法は、周回溝7の軸方向端
面20の部分での内径(図示R)よりも、例えば、溝幅
の1/2の寸法(例えば0.5mm)程度小さくしてあ
る。周回溝7の内部にこのような加工を施すには、堀込
部8から、所定の形状のバイト(図示しない)を挿入す
ることによって、容易に加工することができる。なお、
図では窪み71の形は丸いものとして示しているが、V
字形としてもよい。
【0034】実施の形態4.本発明の実施の形態4によ
る光変成器の正面図(一部透視図)を図8に示す。ま
た、図8のI−I断面を図9に示す。図に於いて41は
反射器付き偏光子部でありその構造の詳細は図10に示
す。図10に於いて、40は直角プリズム(単にプリズ
ムとも言う、この発明に言う反射器)であり、図のよう
に頂角に対する一辺に入射光が入るように配置され、入
射光の進行方向がほぼ反転され、入射方向にz行に光が
反射される。反射器付き偏光子部41は単に偏光子部と
も言う。42は偏光子で直角プリズム40からの光を通
すことによって偏波面を直線偏波とするものである。図
中、点線は光の経路を示している。
【0035】次に、図8、9に於いて、45は反射器付
き偏光子部41のプリズム40(反射器)に接続された
入射ファイバである。43は環状枠体2の外周面に設け
た外周面の光コネクタである。図8のものは実施の形態
1の図1のものに比べると、接続箱3がなくなり、光コ
ネクタ5が環状枠体2の外周面に直接取り付けられた外
周面の光コネクタ43に変わっている。また、偏光子部
21が反射器付き偏光子部41に変わり、入射ファイバ
15が入射ファイバ45となって、反射器付き偏光子部
41のセンシング用ファイバ1の側に接続されている。
【0036】次に、図8〜10の動作について説明す
る。外部に設置されている図示しない光源から、外部フ
ァイバ10を通じて入射した光は、環状枠体2の外周面
の光コネクタ43、入射ファイバ45を経由して、反射
器付き偏光子部41に導かれ、センシング用ファイバ1
へと送られる。
【0037】反射器付き偏光子部41は、少なくとも、
内部に入射した光の光路を180度反転させる直角プリ
ズム40と偏光子42を組み込んだ光学ユニットであ
り、センシング用ファイバ1と入射ファイバ45とが接
続されている。直角プリズム40は光路を反転させるの
で、偏光子42の入出力部が反対方向にあるにもかかわ
らず、入射ファイバ45とセンシング用ファイバ1とを
同じ側に(平行して)配置することが出来る。
【0038】図11に掘込部8とその付近の透視図を示
す。掘込部8の深さ、その中での反射器付き偏光子部4
1と検光子部12の配置等については実施の形態1の場
合と同じなので説明を省略する。反射器付き偏向子部4
1への入射ファイバ45と検光子部12からの出射ファ
イバ14が同じ方向に引き出されるので、実施の形態1
で説明したような接続箱3を設けなくても、これらをま
とめて環状枠体2を貫通する貫通穴16を経由して、環
状枠体2の外周面に設けた光コネクタ43に一括して外
部に引き出すことが出来る。
【0039】外部ファイバ10を外周面の光コネクタ4
3から切り離せば、環状枠体2から外部に引き出される
外部ファイバ類はなくなり、又外周面からの突出物は僅
かとなるので、環状枠体2を母線に取り付けるなどの作
業がし易くなる。外周面の光コネクタ43は貫通穴16
内にほとんど埋め込ませてとりつける。以上の説明に於
いて、直角プリズム40は厳密に直角でなくとも、18
0度程度の角度で反射できるならよい。また、例えば9
0度程度の反射角として、入射ファイバ45をセンシン
グ用ファイバ1の方向に対して直角方向に取り付けても
類似の効果は得ることが出来る。プリズム40以外のミ
ラーなどの反射装置を用いてもよい。
【0040】実施の形態5.実施の形態5による光変成
器の構成を図12に示す。図12では1つの環状枠体2
の端面20に2本の周回溝7をほぼ平行して設け、それ
ぞれの周回溝7の中にそれぞれ1本のセンシング用ファ
イバ1を配置したものである。各センシング用ファイバ
1の両端にはそれぞれ検光子12と反射器付き偏光子4
1とが接続され、掘込部8の中に収納されている。掘込
部8から環状枠体2の外周面へと貫通する貫通穴16が
設けられ、この貫通穴16の中に入射ファイバ45と出
射ファイバ14a,14bが内装されている。
【0041】なお、図12では周回溝7の中に各1本の
センシング用ファイバ1を配置したものを示している
が、周回溝7を幅の広いもの1本として、その中に複数
のセンシング用ファイバ1を配置してもよい。また、周
回溝7の本数は端面20内に物理的に設けられるだけ多
数設けてよい。
【0042】また、図12では、掘込部8も2か所設け
ているが、1か所にまとめてもよい。その場合、貫通穴
16も当然1つにまとめてよい。複数のセンシング用フ
ァイバ1と複数の掘込部8は環状枠体2の片側の端面2
0に取り付けても、両側の端面20、21に振り分けて
取り付けてもよい。複数のセンシング用ファイバ1を設
けることによって、複数の互いに絶縁された信号を取り
出すことができる。図12の説明では、反射器付き偏光
子部41を用いた説明を行っているが、センシング用フ
ァイバ1を複数本設置することは、図1の偏向子部21
を用い、接続箱3を用いても実施することは出来る。こ
の場合、接続箱3を1個設けて、複数のセンシング用フ
ァイバ1に対応するものとすることも、あるいは1本の
センシング用ファイバ1に対応する接続箱3を複数個設
けることも可能である。
【0043】
【発明の効果】以上に説明のように、この発明の光変成
器は、導体と鎖交する環状枠体の軸方向端面に設けた周
回溝内にセンシング用ファイバを配置したので、センシ
ング用ファイバの全長を短くすることができ、光伝送損
失の少ない光変成器とすることができる。
【0044】また、環状枠体の軸方向端面に偏光子部と
検光子部とを収納する堀込部を設けたので、偏光子部と
検光子部とを枠体の外部に飛び出すことなく収納でき、
これらを破損する恐れを軽減することができる。
【0045】また、周回溝は軸方向端面の内周寄りに配
置し、周回溝の一部の幅を広くした長さ調整部を設け
て、センシング用ファイバの弛み部分の長さを調整でき
るようにしたので、センシング用ファイバの全長を短く
でき、また、その製作(長さの調整)が容易になるとい
う効果が得られる。
【0046】また、周回溝の内径側に窪みを設けたの
で、センシング用ファイバの固定が確実に行なわれると
いう効果が得られる。
【0047】また、枠体の外部に接続される外部ファイ
バを着脱自在とする光コネクタを備えた接続箱を設けた
ので、外部ファイバを容易にとりはずせ、環状枠体の取
扱が容易になるという効果が得られる。
【0048】また、接続箱から引き出される第1、第2
の外部ファイバは同一方向に引き出されるように構成し
たので、環状枠体の取扱が容易になるという効果が得ら
れる。
【0049】また、偏光子部は外部からの光を180度
反転する反射器を備えているので、入射ファイバをセン
シング用ファイバと同じ方向に取り付けることができ、
光変成器全体を小型化するとともに、取扱のよういなも
のとすることができる。
【0050】また、環状枠体は入射ファイバと出射ファ
イバとが挿通された貫通穴を有しているので、光変成器
として小型化される。
【0051】また、環状枠体の外周面に光コネクタを備
えているので光変成器として小型化される。
【0052】また、環状枠体の端面にセンシング用ファ
イバを複数本備えているので、1台の光変成器から複数
の相互に絶縁された信号を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による光変成器の正
面図である。
【図2】 図1の光変成器の斜視図である。
【図3】 図1の光変成器の断面図である。
【図4】 堀込部の透視図である。
【図5】 この発明の実施の形態2の光変成器の長さ調
整部の構成図である。
【図6】 図5の長さ調整部の斜視図である。
【図7】 周回溝の断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態4の光変成器の構成図
である。
【図9】 図8の光変成器の断面図である。
【図10】 図8の光変成器の偏向子部の構成図であ
る。
【図11】 図8の光変成器の掘込部の透視図である。
【図12】 この発明の実施の形態5の光変成器の構成
図である。
【図13】 従来の光変成器の構成図である。
【図14】 図14の光変成器の斜視図である。
【図15】 図14の光変成器の余長収納部の拡大図で
ある。
【符号の説明】
1 センシング用ファイバ、 2 環状枠体、
3 接続箱、4 導体、 5 光コネクタ、
6 長さ調整部、7 周回溝、 8 堀込部、 1
0 外部ファイバ、10a 第1の外部ファイバ、
10b 第2の外部ファイバ、10c 第3の外部フ
ァイバ、 12 検光子部、14a X出射ファイ
バ、 14b Y出射ファイバ、15 入射ファ
イバ 16 貫通穴、20 軸方向端面、
21 偏光子部、 71 窪み、40 直
角プリズム、 41 反射器付き偏光子部、 42
偏光子、43 外周面の光コネクタ 45 入射フ
ァイバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越智 直輝 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 黒澤 潔 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内 (72)発明者 山下 和徳 東京都千代田区内幸町1丁目1番3号 東 京電力株式会社内 Fターム(参考) 2G025 AA12 AB10 AC06 2H038 AA04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定すべき電流が流れる導体の周囲に巻
    回されたセンシング用ファイバ、このセンシング用ファ
    イバの一端に設けられ直線偏向光をこのセンシング用フ
    ァイバへ入射する偏光子部、このセンシング用ファイバ
    の他端に設けられ前記センシング用ファイバからの出射
    光を偏波成分に分離する検光子部、前記導体と鎖交して
    配置され前記センシング用ファイバを内部に固定した周
    回溝を軸方向端面に有する環状枠体を備えたことを特徴
    とする光変成器。
  2. 【請求項2】 環状枠体の軸方向端面に、偏光子部と検
    光子部のいずれの取り付け高さ寸法よりも深い深さを有
    し、前記偏光子部と検光子部とをそれぞれの取り付け位
    置を調整可能に収納する掘込部を備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載の光変成器。
  3. 【請求項3】 周回溝は、環状枠体の軸方向端面の内周
    寄りに配置され、かつ、前記周回溝の幅の一部分を他の
    部分より広げた長さ調整部を備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の光変成器。
  4. 【請求項4】 環状枠体の周回溝の断面形状は、この周
    回溝の軸方向端面における内径(R)よりも、前記環状
    枠体の中心の側に広がった窪み(71)を備えた形状で
    あることを特徴とする請求項3に記載の光変成器。
  5. 【請求項5】 環状枠体の外周面上に、偏光子部と第1
    の外部光ファイバとを着脱自在に接続する光コネクタ、
    および、検光子部と第2の外部光ファイバとを着脱自在
    に接続する光コネクタを備えた接続箱を備えたことを特
    徴とする請求項2に記載の光変成器。
  6. 【請求項6】 第1の外部光ファイバと第2の外部光フ
    ァイバとは接続箱から同一の方向に引き出されるよう構
    成されたものであることを特徴とする請求項5に記載の
    光変成器。
  7. 【請求項7】 偏向子部は、外部からの入射光の進行方
    向をほぼ反転する反射器と、前記偏光子の出力側に接続
    されたセンシング用ファイバに平行して配置され前記反
    射器に前記外部からの光を入射する入射ファイバとを備
    えたことを特徴とする請求項1に記載の光変成器。
  8. 【請求項8】 環状枠体は、掘込み部とこの環状枠体の
    外周面との間を貫通する貫通穴と、この貫通穴内に内装
    され、偏光子部に接続される入射ファイバと検光子部に
    接続される出射ファイバとを備えたことを特徴とする請
    求項2に記載の光変成器。
  9. 【請求項9】 環状枠体の外周面上に、入射ファイバと
    第1の外部光ファイバ、又は、出射ファイバと第2の外
    部光ファイバを接続する光コネクタを備えたことを特徴
    とする請求項8に記載の光変成器。
  10. 【請求項10】 1の端面に、複数のセンシング用ファ
    イバを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項7に
    記載の光変成器。
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