JP2000314496A - 配線用線樋の接続部材 - Google Patents

配線用線樋の接続部材

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JP2000314496A
JP2000314496A JP12320899A JP12320899A JP2000314496A JP 2000314496 A JP2000314496 A JP 2000314496A JP 12320899 A JP12320899 A JP 12320899A JP 12320899 A JP12320899 A JP 12320899A JP 2000314496 A JP2000314496 A JP 2000314496A
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gutter
wiring line
wiring
elbow
elbow member
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JP12320899A
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English (en)
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Kazuhisa Takeda
和久 武田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工性が良く小さな段差に対してフレキシブ
ルに使用できるものにする。 【解決手段】 断面略コ字状をなし開口方向に屈曲する
第1エルボ部材6と、第1エルボ部材に連結する断面略
コ字状をなし開口方向または開口とは逆の背面方向に屈
曲する第2エルボ部材5とを含んで構成され、一方のエ
ルボ部材5は、一端部に一方の配線用線樋の側壁を挟持
する挟持部51a,52a を、他端部に他方のエルボ部材
6に係合する係合部51b,52b を備えてなり、他方の
エルボ部材は、一端部に他方の配線用線樋の側壁を挟持
する挟持部61a,62a を、他端部に一方のエルボ部材
の係合部を長手方向に変位可能に係合する被係合部61
b,62b を備えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方の壁面に沿っ
て配設される配線用線樋と、前記一方の壁面に平行な他
の壁面に沿って配設される配線用線樋とを、コーナにて
接続する配線用線樋の接続部材に関する。
【0002】
【従来の技術】既設の建築物に電気機器を設置するよう
な場合、電線を壁面に沿わせて配設する露出配線が行わ
れる。このような露出配線にあっては、電線の被覆が見
えるので見苦しいとともに、電線の被覆には軟質塩化ビ
ニールなどが用いられるため、硬いものが当たると破損
して電気的絶縁障害を生ずるなどの問題を生ずる恐れが
ある。そこで、露出配線される電線を損傷から保護する
とともに美観的にも優れたものにするために、露出配線
を行なう場合、配線用線樋が用いられる。
【0003】先ず図7を用いて配線用線樋を説明した上
で、図8乃至図10を用いて従来の配線用線樋の接続部
材を説明する。図7は配線用線樋の構成を示す斜視図で
あり、図7(a)は分解斜視図、図7(b)は組立斜視
図である。図8は外角コーナに用いられる配線用線樋の
接続部材を示す分解斜視図、図9は内角コーナに用いら
れる配線用線樋の接続部材を示す分解斜視図、図10は
配線用線樋の接続部材の使用箇所を説明する斜視図であ
る。
【0004】図7に示すように、配線用線樋1は金属製
のベース10とキャップ11とから構成される。ベース
10は、断面略コ字形のもので、例えば幅40mm程度
で長さ2000mm程度の所定長さに切断されおり、対
向片10a と対向片10b とを橋絡する橋絡片10c
幅方向中央には、造営材である壁面などに木ねじ取り付
けするための取付孔10d が、長さ方向に300mm程
度の所定ピッチで穿設されている。
【0005】キャップ11は、断面略コ字形のもので、
例えば幅40mm程度で長さ2000mm程度の所定長
さに切断されおり、対向片11a と対向片11b とを橋
絡する橋絡片11c を備え、ベース10の長手方向の開
口に被さり覆うようにされている。従って、ベース10
とキャップ11とは図7(b)に示すように中空略四角
柱状の配線用線樋1を構成することができ、この配線用
線樋1の中空部に電線W(図10参照)を通すことによ
って、電線Wの物理的な保護を行うことができるととも
に、露出配線の見苦しさをなくすことができる。
【0006】建築物の壁面と壁面との接合部は略直角に
される場合が多い。そして、角部にあっては、図10に
示すように、壁面Aと壁面Bとの接合部のように外角コ
ーナを形成する部分と、壁面Bと壁面Cとの接合部のよ
うに内角コーナを形成する部分とが存在する。従って、
配線用線樋の接続部材としても、図10に示すように、
壁面Aに取り付けられた配線用線樋1と壁面Bに取り付
けられた配線用線樋1とを接続するときに用いる外角コ
ーナのための配線用線樋の接続部材2と、壁面Bに取り
付けられた配線用線樋1と壁面Cに取り付けられた配線
用線樋1とを接続するときに用いる内角コーナのための
配線用線樋の接続部材3とに区分することができる。つ
まり、配線用線樋の接続部材はコーナ形状に合わせて屈
曲される。
【0007】配線用線樋の接続部材2は、図8に示すよ
うに、接続部材ベース20と接続部材キャップ21とか
ら構成される。接続部材ベース20は、外角コーナ形状
に合わせてL形に屈曲された接続部材ベース基部20a
と、接続部材ベース基部20 a の両端縁から延設する舌
片20b,20c と、接続部材ベース基部20a の一方の
両側縁から屈曲延設する対向片20d,20e と、接続部
材ベース基部20a の他方の両側縁から屈曲延設する対
向片20f,20g と、接続部材ベース基部20 a の一方
の先端寄りに穿設される取付孔20h と、接続部材ベー
ス基部20a の他方の先端寄りに穿設される取付孔20
i とを備える板金物である。接続部材キャップ21は、
接続部材ベース20に覆い被さるようにされた、外角コ
ーナ形状に合わせてL形に屈曲された断面略コ字形の板
金物である。
【0008】配線用線樋の接続部材2によって、例えば
図10に示すように、壁面Aに取り付けられた配線用線
樋1の端部と、壁面Bに取り付けられた配線用線樋1の
端部とをそれぞれ接続する場合、次のように施工する。
すなわち、先ず、壁面Aに配線用線樋1を取り付けると
ともに壁面Bに配線用線樋1を取り付ける。このとき、
接続部材ベース基部20a の屈曲部を壁面Aと壁面Bと
の接合部である外角コーナに宛てがうようにして接続部
材ベース20を取り付けるとき、舌片20b は壁面Aに
取り付けられた配線用線樋1の橋絡片10c の端部を壁
面Aに押しつけることができ、舌片20c は壁面Bに取
り付けられた配線用線樋1の橋絡片10 c の端部を壁面
Bに押しつけることができるよう、適宜の隙間を設ける
ようにして取り付ける。
【0009】その上で、接続部材ベース20の舌片20
b を壁面Aに取り付けられた配線用線樋1の中空部に差
し込むとともに、接続部材ベース20の舌片20c を壁
面Bに取り付けられた配線用線樋1の中空部に差し込
み、接続部材ベース20を壁面Aと壁面Bとの接合部で
ある外角コーナに宛てがうようにし、取付孔20h,20
i に木ねじなどを通し締めつけて取り付ける。それか
ら、接続部材ベース20に接続部材キャップ21を覆い
被せるように取り付けて、配線用線樋の接続部材2の施
工を終了する。
【0010】一方、配線用線樋の接続部材3は、図9に
示すように、接続部材ベース30と接続部材キャップ3
1とから構成される。接続部材ベース30は、内角コー
ナ形状に合わせてL形に屈曲された接続部材ベース基部
30a と、接続部材ベース基部30a の両端縁から延設
する舌片30b,30c と、接続部材ベース基部30a
一方の両側縁から屈曲延設する対向片30d,30e と、
接続部材ベース基部30a の他方の両側縁から屈曲延設
する対向片30f,30g と、接続部材ベース基部30a
の一方の先端寄りに穿設される取付孔30h と、接続部
材ベース基部30a の他方の先端寄りに穿設される取付
孔30i とを備える板金物である。接続部材キャップ3
1は、接続部材ベース30に覆い被さるようにされた、
内角コーナ形状に合わせてL形に屈曲された断面略コ字
形の板金物である。
【0011】配線用線樋の接続部材3によって、例えば
図10に示すように、壁面Bに取り付けられた配線用線
樋1の端部と、壁面Cに取り付けられた配線用線樋1の
端部とをそれぞれ接続する場合、次のように施工する。
すなわち、先ず、壁面Bに配線用線樋1を取り付けると
ともに壁面Cに配線用線樋1を取り付ける。このとき、
接続部材ベース基部30a の屈曲部を壁面Bと壁面Cと
の接合部である内角コーナに宛てがうようにして接続部
材ベース30を取り付けるとき、舌片30b は壁面Bに
取り付けられた配線用線樋1の橋絡片10c の端部を壁
面Bに押しつけることができ、舌片30c は壁面Cに取
り付けられた配線用線樋1の橋絡片10 c の端部を壁面
Cに押しつけることができるよう、適宜の隙間を設ける
ようにして取り付ける。
【0012】その上で、接続部材ベース30の舌片30
b を壁面Bに取り付けられた配線用線樋1の中空部に差
し込むとともに、接続部材ベース30の舌片30c を壁
面Cに取り付けられた配線用線樋1の中空部に差し込
み、接続部材ベース30を壁面Bと壁面Cとの接合部で
ある内角コーナに宛てがうようにし、取付孔30h,30
i に木ねじなどを通し締めつけて取り付ける。それか
ら、接続部材ベース30に接続部材キャップ31を覆い
被せるように取り付けて、配線用線樋の接続部材3の施
工を終了する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な配線用線樋の接続部材2や配線用線樋の接続部材3の
使用される場面として、接続部材ベース20に覆い被せ
る接続部材キャップ21や接続部材ベース30に覆い被
せる接続部材キャップ31の一辺の長さLよりも充分大
きな段差部の角である場合もあるものの、前記一辺の長
さLよりも小さな段差部の角である場合もある。
【0014】そして、上述のような配線用線樋の接続部
材2や配線用線樋の接続部材3の使用される場面が、前
記一辺の長さLよりも小さな段差部の角である場合、こ
の小さな段差部を横切って露出配線される電線を、配線
用線樋の接続部材を用いて、見た目に美しく且つ外部損
傷から保護しようとしても、長過ぎて使い物にならな
い。また、配線用線樋の接続部材が、接続部材ベースと
接続部材キャップとの二つの部材から構成されるため、
施工に手間がかかり施工性が悪い上にコストも高くなる
という問題点があった。
【0015】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、施工性が良く、小さな段差に
対してフレキシブルに使用できる、優れる、配線用線樋
の接続部材を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明にあ
っては、断面略コ字状をなし開口方向に屈曲する第1エ
ルボ部材と、第1エルボ部材に連結する断面略コ字状を
なし開口方向または開口とは逆の背面方向に屈曲する第
2エルボ部材とを含んで構成され、一方のエルボ部材
は、一端部に一方の配線用線樋の側壁を挟持する挟持部
を、他端部に他方のエルボ部材に係合する係合部を備え
てなり、他方のエルボ部材は、一端部に他方の配線用線
樋の側壁を挟持する挟持部を、他端部に一方のエルボ部
材の係合部を長手方向に変位可能に係合する被係合部を
備えてなるものである。
【0017】請求項2記載の発明にあっては、前記係合
部は突部となし、前記被係合部は前記突部が摺動可能に
係合する溝部となしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る配線用線樋の
接続部材の、第1の実施の形態を図1乃至図3に基づい
て、第2の実施の形態を図4に基づいて、それぞれ詳細
に説明する。
【0019】[第1の実施の形態]図1は配線用線樋の
接続部材を示す分解斜視図、図2は配線用線樋の接続部
材を示す組立斜視図、図3は配線用線樋の接続部材を施
工した状態を示す斜視図である。
【0020】この配線用線樋の接続部材4が従来の配線
用線樋の接続部材と異なり特徴となるのは、図3に示す
ように、壁面Eのなす平面に直交する比較的段差の小さ
い段違い平行壁面D,Fにおいて、壁面Eのなす平面に
直交するように壁面Dに配設された配線用線樋1と、壁
面Eの成す平面に直交するように壁面Fに配設された配
線用線樋1とに、従来の配線用線樋の接続部材としての
接続部材ベースを介在することなしに、配線用線樋の接
続部材4を直接的に取り付け可能にするとともに、比較
的段差の小さい所定範囲内において段差調整を行い得る
ようにした構成である。
【0021】図1に示すように、配線用線樋の接続部材
4は、第1エルボ部材6と、第2エルボ部材5とを備え
て構成される。第1エルボ部材6は、略直角の外角コー
ナに用いるためのものであり、従来の技術にて説明した
配線用線樋の接続部材2に相当するものである。第2エ
ルボ部材5は、略直角の内角コーナに用いるためのもの
であり、従来の技術にて説明した配線用線樋の接続部材
3に相当するものである。第1エルボ部材6と第2エル
ボ部材5とは、それぞれ板金製のものであっても良い
し、合成樹脂製成形品のものであっても良い。
【0022】第1エルボ部材6は、外角コーナ形状に合
わせてL形に屈曲された、断面略コ字形のものである。
第1エルボ部材6は、連結片60と、対向片61, 62
と、挟持部61a,62a と、被係合部に相当する溝部6
b,62b とを備える。第1エルボ部材6は、コーナ形
状に合わせて屈曲されるとともに、一端部は配線用線樋
1(図3参照)に重なるようにされ、他端部は第2エル
ボ部材5の腹部側(開口側)に重なるとともに摺動可能
にされている。対向片61は連結片60の一方の側縁か
ら、対向片62は連結片60の他方の側縁から、それぞ
れ対向するように屈曲延設されている。対向片61と対
向片62との間隔は配線用線樋1の幅と略等しくされて
いる。
【0023】溝部61b,62b は、それぞれ外側から内
側に向けて窪ませて内側に突出させたような形状のもの
で、断面略円弧状で長手方向に沿って溝状に形成され、
他方端に達している。挟持部61a,62a は、それぞれ
外側から内側に向けて窪ませて内側に突出させた、断面
略円弧状でやや長手方向に長い突部として形成されたも
ので、挟持部61a は対向片61の一方の端部近傍部
に、挟持部62a は対向片62の一方の端部近傍部にそ
れぞれ形成されている。つまり、挟持部61a と挟持部
62a とは対向する位置にあり、溝部61b と溝部62
b とは対向する位置にある。そして、挟持部61a の先
端と挟持部62a の先端との間隔は配線用線樋1の幅よ
りもやや狭くされる。また、溝部61b の先端と溝部6
b の先端との間隔も配線用線樋1の幅よりもやや狭く
される。
【0024】第2エルボ部材5は、内角コーナ形状に合
わせてL形に屈曲された、断面略コ字形のものである。
第2エルボ部材5は、連結片50と、対向片51, 52
と、挟持部51a,52a と、係合部に相当する突部51
b,52b とを備える。第2エルボ部材5は、コーナ形状
に合わせて屈曲されるとともに、一端部は配線用線樋1
(図3参照)に重なるようにされ、他端部は第1エルボ
部材6の背部側に摺動可能に重なるようにされている。
対向片51は連結片50の一方の側縁から、対向片52
は連結片50の他方の側縁から、それぞれ対向するよう
に屈曲延設されている。対向片51と対向片52との間
隔は、第1エルボ部材6の外幅と略等しくされている。
【0025】挟持部51a,52a は、それぞれ外側から
内側に向けて窪ませて内側に突出させた、断面略円弧状
でやや長手方向に長い突部として形成されたもので、挟
持部51a は対向片51の一方の端部近傍部に、挟持部
52a は対向片52の一方の端部近傍部にそれぞれ形成
されている。突部51b,52b は、それぞれ外側から内
側に向けて窪ませて内側に突出させた、略半球面状の突
部として形成されたもので、突部51b は対向片51の
他方の端部近傍部に、突部52b は対向片52の他方の
端部近傍部にそれぞれ形成されている。つまり、挟持部
51a と挟持部52a とは対向する位置にあり、突部5
b と突部52b とは対向する位置にある。そして、挟
持部51a の先端と挟持部52a の先端との間隔は配線
用線樋1の幅よりもやや狭くされ、突部51b の先端と
突部52b との先端との間隔は第2エルボ部材6の外幅
よりもやや狭くされている。
【0026】上述のような配線用線樋の接続部材4にあ
っては、次のように組み立てることができる。すなわ
ち、図1において、第2エルボ部材5の突部51b を第
1エルボ部材6の溝部61b に、第2エルボ部材5の突
部52b を第1エルボ部材6の溝部62b に、それぞれ
係合せしめる。すると、図2に示すように、第2エルボ
部材5の背部を第1エルボ部材6の腹部で摺動可能に抱
えるように組み立てることができ、所定の範囲内で対応
可能な壁面段差Hに合わせて調整できることになる。
【0027】そこで、第2エルボ部材5を第1エルボ部
材6に対して摺動せしめて壁面段差Hに合わせた配線用
線樋の接続部材4を、図3に示すように、第2エルボ部
材5の挟持部51a,52a を壁面Dに配設されている配
線用線樋1の端部付近に宛てがい押圧するとともに、第
1エルボ部材6の挟持部61a,62a を壁面Fに配設さ
れている配線用線樋1の端部付近に宛てがい押圧する。
すると、配線用線樋の接続部材4を構成する、第2エル
ボ部材5の対向片51, 52と第1エルボ部材6の対向
片61, 62とは弾性変形を生じ、配線用線樋1,1の
端部近傍側壁を挟持して、配線用線樋1,1に取り付く
ことになる。
【0028】従って、上述のような配線用線樋の接続部
材4にあっては、従来のような接続部材ベースが不要で
安価にすることができるとともに施工性が良く、従来の
ような接続部材ベースを取り付けるためのスペースが不
要で、しかも所定の範囲内ではあるものの壁面段差Hに
合わせる調整が可能で、比較的小さな壁面段差Hの場所
に何ら加工することなく使用することができ、電線を外
傷から保護でき且つ露出配線の見苦しさをなくすことが
できる。
【0029】〔第2の実施の形態〕図4は配線用線樋の
接続部材を示す分解斜視図、図5は配線用線樋の接続部
材を示す組立斜視図、図6は配線用線樋の接続部材を施
工した状態を示す斜視図である。
【0030】この配線用線樋の接続部材7が従来の配線
用線樋の接続部材と異なり特徴となるのは、図6に示す
ように、壁面Eのなす平面に直交する比較的段差の小さ
い段違い平行壁面D,Fにおいて、壁面Eのなす平面に
直交するように壁面Dに配設された配線用線樋1と、壁
面Eの成す平面に直交するように壁面Fに配設された配
線用線樋1とに、従来の配線用線樋の接続部材としての
接続部材ベースを介在することなしに、配線用線樋の接
続部材7を直接的に取り付け可能にするとともに、比較
的段差の小さい所定範囲内において段差調整を行い得る
ようにした構成である。
【0031】図4に示すように、配線用線樋の接続部材
7は、第2エルボ部材8と、第1エルボ部材9とを備え
て構成される。第2エルボ部材8と第1エルボ部材9と
は、いずれも略直角の外角コーナに用いるためのもので
あり、従来の技術にて説明した配線用線樋の接続部材2
に相当するものである。第2エルボ部材8と第1エルボ
部材9とは、それぞれ板金製のものであっても良いし、
合成樹脂製成形品のものであっても良い。
【0032】第1エルボ部材9は、外角コーナ形状に合
わせてL形に屈曲された、断面略コ字形のものである。
第1エルボ部材9は、連結片90と、対向片91, 92
と、挟持部91a,92a と、被係合部に相当する溝部9
b,92b とを備える。第1エルボ部材9は、コーナ形
状に合わせて屈曲されるとともに、一端部は配線用線樋
1(図6参照)に重なるようにされ、他端部は第2エル
ボ部材8の腹部側(開口側)に重なるとともに摺動可能
にされている。対向片91は連結片90の一方の側縁か
ら、対向片92は連結片90の他方の側縁から、それぞ
れ対向するように屈曲延設されている。対向片91と対
向片92との間隔は配線用線樋1の幅と略等しくされて
いる。
【0033】溝部91b,92b は、それぞれ外側から内
側に向けて窪ませて内側に突出させたような形状のもの
で、断面略円弧状で長手方向に沿って溝状に形成され、
他方端に達している。挟持部91a,92a は、それぞれ
外側から内側に向けて窪ませて内側に突出させた、断面
略円弧状でやや長手方向に長い突部として形成されたも
ので、挟持部91a は対向片91の一方の端部近傍部
に、挟持部92a は対向片92の一方の端部近傍部にそ
れぞれ形成されている。つまり、挟持部91a と挟持部
92a とは対向する位置にあり、溝部91b と溝部92
b とは対向する位置にある。そして、挟持部91a の先
端と挟持部92a の先端との間隔は配線用線樋1の幅よ
りもやや狭くされる。また、溝部91b の先端と溝部9
b の先端との間隔も配線用線樋1の幅よりもやや狭く
される。
【0034】第2エルボ部材8は、外角コーナ形状に合
わせてL形に屈曲された、断面略コ字形のものである。
第2エルボ部材8は、連結片80と、対向片81, 82
と、挟持部81a,82a と、係合部に相当する突部81
b,82b とを備える。第1エルボ部材8は、コーナ形状
に合わせて屈曲されるとともに、一端部は配線用線樋1
(図6参照)に重なるようにされ、他端部は第1エルボ
部材9の背部側に摺動可能に重なるようにされている。
対向片81は連結片80の一方の側縁から、対向片82
は連結片80の他方の側縁から、それぞれ対向するよう
に屈曲延設されている。対向片81と対向片82との間
隔は、第1エルボ部材9の外幅と略等しくされている。
【0035】挟持部81a,82a は、それぞれ外側から
内側に向けて窪ませて内側に突出させた、断面略円弧状
でやや長手方向に長い突部として形成されたもので、挟
持部81a は対向片81の一方の端部近傍部に、挟持部
82a は対向片82の一方の端部近傍部にそれぞれ形成
されている。突部81b,82b は、それぞれ外側から内
側に向けて窪ませて内側に突出させた、略半球面状の突
部として形成されたもので、突部81b は対向片81の
他方の端部近傍部に、突部82b は対向片82の他方の
端部近傍部にそれぞれ形成されている。つまり、挟持部
81a と挟持部82a とは対向する位置にあり、突部8
b と突部82b とは対向する位置にある。そして、挟
持部81a の先端と挟持部82a の先端との間隔は配線
用線樋1の幅よりもやや狭くされ、突部81b の先端と
突部82b との先端との間隔は第2エルボ部材9の外幅
よりもやや狭くされている。
【0036】上述のような配線用線樋の接続部材7にあ
っては、次のように組み立てることができる。すなわ
ち、図1において、第2エルボ部材8の突部81b を第
1エルボ部材9の溝部91b に、第2エルボ部材8の突
部82b を第1エルボ部材9の溝部92b に、それぞれ
係合せしめる。すると、図5に示すように、第2エルボ
部材8の背部を第1エルボ部材9の腹部で摺動可能に抱
えるように組み立てることができ、所定の範囲内で対応
可能な壁面段差Hに合わせて調整できることになる。
【0037】そこで、第2エルボ部材8を第1エルボ部
材9に対して摺動せしめて壁面段差Hに合わせた配線用
線樋の接続部材7を、図6に示すように、第2エルボ部
材8の挟持部81a,82a を壁面Dに配設されている配
線用線樋1の端部付近に宛てがい押圧するとともに、第
1エルボ部材9の挟持部91a,92a を壁面Fに配設さ
れている配線用線樋1の端部付近に宛てがい押圧する。
すると、配線用線樋の接続部材7を構成する、第2エル
ボ部材8の対向片81, 82と第1エルボ部材9の対向
片91, 92とは弾性変形を生じ、配線用線樋1,1の
端部近傍側壁を挟持して、配線用線樋1,1に取り付く
ことになる。
【0038】従って、上述のような配線用線樋の接続部
材7にあっては、従来のような接続部材ベースが不要で
安価にすることができるとともに施工性が良く、従来の
ような接続部材ベースを取り付けるためのスペースが不
要で、しかも所定の範囲内ではあるものの壁面段差Hに
合わせる調整が可能で、比較的小さな壁面段差Hの場所
に何ら加工することなく使用することができ、電線を外
傷から保護でき且つ露出配線の見苦しさをなくすことが
できる。
【0039】
【発明の効果】本発明の配線用線樋の接続部材は上述の
ように構成されているので、請求項1記載の発明にあっ
ては、従来のような接続部材ベースが不要で安価にする
ことができるとともに接続部材ベースを取り付けるため
のスペースが不要で、施工性が良く、しかも所定の範囲
内ではあるものの壁面段差の高低に合わせる調整が可能
で、比較的小さな段差場所であれば何ら加工することな
く使用することができ、電線を外傷から保護しつつ露出
配線の見苦しさをなくし得る、優れる配線用線樋の接続
部材を提供できるという効果を奏する。
【0040】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の発明の効果に加えて更に、係合部と被係合部との
関係を摺動可能な突部と溝部との関係にしているので、
壁面段差の高低に合わせて連続的な微調整が可能であ
り、がたつきが少なく、優れた、配線用線樋の接続部材
を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の配線用線樋の
接続部材を示す分解斜視図である。
【図2】上記配線用線樋の接続部材を示す組立斜視図で
ある。
【図3】上記配線用線樋の接続部材を施工した状態を示
す斜視図である。
【図4】本発明に係る第2の実施の形態の配線用線樋の
接続部材を示す分解斜視図である。
【図5】上記配線用線樋の接続部材を示す組立斜視図で
ある。
【図6】上記配線用線樋の接続部材を施工した状態を示
す斜視図である。
【図7】配線用線樋の構成を示す斜視図である。
【図8】従来の外角コーナに用いられる配線用線樋の接
続部材を示す分解斜視図である。
【図9】従来の内角コーナに用いられる配線用線樋の接
続部材を示す分解斜視図である。
【図10】配線用線樋の接続部材の使用箇所を説明する
斜視図である。
【符号の説明】
1 配線用線樋 11 配線用線樋の側壁 5 第2エルボ部材(一方のエルボ部材) 51a 挟持部 51b 係合部(突部) 52a 挟持部 52b 係合部(突部) 6 第1エルボ部材(他方のエルボ部材) 61a 挟持部 61b 被係合部(溝部) 62a 挟持部 62b 被係合部(溝部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面略コ字状をなし開口方向に屈曲する
    第1エルボ部材と、第1エルボ部材に連結する断面略コ
    字状をなし開口方向または開口とは逆の背面方向に屈曲
    する第2エルボ部材とを含んで構成され、一方のエルボ
    部材は、一端部に一方の配線用線樋の側壁を挟持する挟
    持部を、他端部に他方のエルボ部材に係合する係合部を
    備えてなり、他方のエルボ部材は、一端部に他方の配線
    用線樋の側壁を挟持する挟持部を、他端部に一方のエル
    ボ部材の係合部を長手方向に変位可能に係合する被係合
    部を備えてなる配線用線樋の接続部材。
  2. 【請求項2】 前記係合部は突部となし、前記被係合部
    は前記突部が摺動可能に係合する溝部となした請求項1
    記載の配線用線樋の接続部材。
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