JP2000314202A - 建築用ガラスブロック - Google Patents
建築用ガラスブロックInfo
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- JP2000314202A JP2000314202A JP11125060A JP12506099A JP2000314202A JP 2000314202 A JP2000314202 A JP 2000314202A JP 11125060 A JP11125060 A JP 11125060A JP 12506099 A JP12506099 A JP 12506099A JP 2000314202 A JP2000314202 A JP 2000314202A
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Abstract
00cm2以上の大型ガラスブロックであっても、内外
の気圧差によって外表面側に集中する引っ張り歪みに起
因して発生する割れや爆縮を防止することが可能な建築
用ガラスブロックを提供することである。 【構成】 一対の有底無蓋の箱型形状を有し、底部が透
光面となるガラス成形体が、互いの開放端縁で熔着一体
化されてなる建築用ガラスブロック11において、一方
の透光面の表面積が600cm2以上であり、側面11
cに通気孔11aが形成されてなることを特徴とする。
Description
性に優れた壁材として広く利用されている建築用ガラス
ブロックに関するものである。
ブロックは、一対の有底無蓋の箱型形状を有し、底部が
透光面となるガラス成形体10、10を、互いの開放端
縁で熔着一体化させることによって作製され、表裏面の
双方に額縁10a、10aに囲まれた透光面10b、1
0bを有する中空の建築材料であり、建物の外壁や内
壁、あるいはベランダ等に広く使われている。
145×145×95mm、又は190×190×95
mmの寸法を有しており、肉厚は、透光面から額縁にか
けてが最も大きく、熔着部に向かって小さくなってい
る。尚、図中、10cは側面、10dは熔着部、10e
は内部をそれぞれ示している。
を作製する際の熔着作業は、高温の雰囲気中で行うた
め、熔着後に常温まで冷却すると、その内部に閉じこめ
られた空気が収縮し、内気圧が0.3気圧程度となる。
そのため大気圧を1気圧とすると、ガラスブロックの外
表面には約0.7気圧の圧力がかかることになり、透光
面が常に内方へ押圧されることになる。その結果、透光
面の額縁近傍には、局所的に曲げモーメントが作用し、
その外表面側に引っ張り歪みが集中する。
圧差に起因して局所的に生じる引っ張り歪みは、ガラス
ブロックの透光面の表面積が増加するに伴って大きくな
ることが知られており、特に一方の透光面の表面積が6
00cm2以上となるような大型ガラスブロックの場合
には、引っ張り歪みが非常に大きくなるため、割れやす
くなる。
引っ張り歪みが大きくならないようにするには、その肉
厚を大きくすれば良いが、大型ガラスブロックの肉厚を
あまり大きくすると、製品重量が重くなり過ぎて取り扱
いが困難となる。さらに一般のガラスブロックの熔着部
の肉厚は、6mm程度であるが、この肉厚が一定以上
(具体的には8mm以上)になると良好に熔着できなく
なる。すなわち熔着後のアニール時に熔着部が破損した
り、熔着部の機械的強度が不足して施工時にクラックが
入るといった問題が発生する。
した場合、内外の気圧差によって常に内側方向に圧力が
かかっているため、爆縮を起こす虞れがあり、ガラスブ
ロックが大型化するほど、その衝撃力も増すことにな
り、建物に施工した後、このような爆縮が起こると危険
である。
600cm2以上の大型ガラスブロックであっても、内
外の気圧差によって外表面側に集中する引っ張り歪みに
起因して発生する割れや爆縮を防止することが可能な建
築用ガラスブロックを提供することである。
ロックは、一対の有底無蓋の箱型形状を有し、底部が透
光面となるガラス成形体が、互いの開放端縁で熔着一体
化されてなる建築用ガラスブロックにおいて、一方の透
光面の表面積が600cm2以上であり、側面に通気孔
が形成されてなることを特徴とする。
ましくは、通気孔が不透湿材によって封止されてなるこ
とを特徴とする。
面の表面積が600cm2以上と大型であるが、その側
面に通気孔が形成されてなるため、一対のガラス成形体
の開放端縁を熔着しても、ガラスブロックの内部気圧
は、大気圧と同じになる。
その内部気圧と大気圧との差がゼロであるため、大型ガ
ラスブロックであっても、ガラス肉厚をあまり大きくす
ることなく、気圧差に起因して生じる引っ張り歪みによ
って割れるのを防止することが可能となり、また爆縮の
虞れがない。
差によって常に内側方向に圧力がかかっているため、火
災等の高熱下に曝されると、爆縮が起こる可能性がある
が、内外の気圧差がゼロになると、爆縮の危険がなく、
優れた防火性能が得られる。
形体の開放端縁部に切り欠きを形成しても良いし、両方
のガラス成形体の開放端縁部に切り欠きを形成し、互い
の切り欠きが合わさるように熔着しても良い。またガラ
ス成形体やガラスブロックを作製した後、穿孔しても良
い。
材で封止すると、ガラスブロック内部に結露が発生する
のを防止でき、外観品位を高く保つことができるため好
ましい。この不透湿材としては、耐久性に優れ、ガラス
ブロック内の湿度が高くならないように、外部や目地材
からの湿気を遮断できるものであれば、いずれの材料も
使用可能であり、例えばシリル基含有ポリマーからなる
接着剤やブチル系ゴム等が適している。
例及び比較例に基づいて詳細に説明する。
成形することによって、有底無蓋の箱型形状を有するガ
ラス成形体(300×300×47.5mm、開放端縁
部の肉厚6mm)を一対作製した。尚、各ガラス成形体
の開放端縁部の所定箇所には、半円状の切り欠きが形成
されるように成形した。
で、切り欠きが合わさるように熔着一体化することによ
って、図1に示すような、側面11cに円形状の通気孔
11a(直径約7mm)が形成された建築用ガラスブロ
ック11を作製した。こうして作製された建築用ガラス
ブロック11は、300×300×95mmの寸法を有
していた。さらに、この建築用ガラスブロック11の通
気孔11aを、乾燥空気中で不透湿材12を用いて封止
した。尚、不透湿材12としては、シリル基含有ポリマ
ーの接着剤を使用した。
したところ、内部に結露は発生しなかった。
形状を有するガラス成形体を一対作製した。尚、いずれ
のガラス成形体にも、切り欠きは形成しなかった。次い
で各ガラス成形体を、互いの開放端縁部で熔着一体化す
ることによって建築用ガラスブロックを作製した。
したところ、結露は発生しなかったが、外表面の最大応
力を求めたところ、90kg/cm2の引っ張り歪みが
生じており、実施例品に比べて割れやすいものであっ
た。
応力は、歪みゲージ法を用いて求めたものであり、ガラ
スブロックの最大引っ張り歪みが出現する位置にゲージ
端子を貼り付けた後、ガラスブロックに貫通孔を形成
し、内部を大気圧にした時の測定値から換算して求めた
ものである。
室と恒温恒湿室を備えた試験装置を用い、これらの室の
間に設けられた開口部にガラスブロックを取り付けた
後、低温室内の空気温度を0℃、恒温恒湿室の空気温度
を20℃、相対湿度を50%に設定し、1時間後に目視
によりガラスブロックを観察することによって行った。
ックは、側面に通気孔が形成されてなるため、その内部
気圧と大気圧との差がなく、一方の透光面の表面積が6
00cm2以上の大型ガラスブロックでありながら、肉
厚を大きくすることなく、内外の気圧差によって発生す
る引っ張り歪みに起因する割れや爆縮を防止することが
できる。
ある。
(a)は斜視図、(b)は断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 一対の有底無蓋の箱型形状を有し、底部
が透光面となるガラス成形体が、互いの開放端縁で熔着
一体化されてなる建築用ガラスブロックにおいて、一方
の透光面の表面積が600cm2以上であり、側面に通
気孔が形成されてなることを特徴とする建築用ガラスブ
ロック。 - 【請求項2】 通気孔が不透湿材によって封止されてな
ることを特徴とする請求項1記載の建築用ガラスブロッ
ク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12506099A JP3968765B2 (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | 建築用ガラスブロック及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12506099A JP3968765B2 (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | 建築用ガラスブロック及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000314202A true JP2000314202A (ja) | 2000-11-14 |
JP3968765B2 JP3968765B2 (ja) | 2007-08-29 |
Family
ID=14900837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12506099A Expired - Fee Related JP3968765B2 (ja) | 1999-04-30 | 1999-04-30 | 建築用ガラスブロック及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3968765B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006029066A (ja) * | 2004-06-15 | 2006-02-02 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 建築用ガラスブロック及びガラスブロック壁 |
JP2006214227A (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-17 | Nippon Electric Glass Co Ltd | ガラスブロック壁面構造及びその構築方法 |
-
1999
- 1999-04-30 JP JP12506099A patent/JP3968765B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006029066A (ja) * | 2004-06-15 | 2006-02-02 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 建築用ガラスブロック及びガラスブロック壁 |
JP2006214227A (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-17 | Nippon Electric Glass Co Ltd | ガラスブロック壁面構造及びその構築方法 |
JP4591867B2 (ja) * | 2005-02-07 | 2010-12-01 | 日本電気硝子株式会社 | ガラスブロック壁面構造及びその構築方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3968765B2 (ja) | 2007-08-29 |
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