JP2000314203A - 建築用ガラスブロック - Google Patents

建築用ガラスブロック

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JP2000314203A
JP2000314203A JP11125103A JP12510399A JP2000314203A JP 2000314203 A JP2000314203 A JP 2000314203A JP 11125103 A JP11125103 A JP 11125103A JP 12510399 A JP12510399 A JP 12510399A JP 2000314203 A JP2000314203 A JP 2000314203A
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JP
Japan
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glass block
vent hole
impermeable material
glass
glass molded
Prior art date
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Pending
Application number
JP11125103A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Seki
芳和 関
Yoshio Hayashi
義夫 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、内外の気圧差によって外表
面側に集中する引っ張り歪みに起因して発生する割れや
爆縮を防止することが可能な建築用ガラスブロックを提
供することである。 【構成】 一対の有底無蓋の箱型形状を有し、底部が透
光面となるガラス成形体が、互いの開放端縁で熔着一体
化されてなる建築用ガラスブロック11において、側面
11cに通気孔11aが形成され、通気孔11aが不透
湿材12によって封止されてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断熱性、遮音性、透光
性に優れた壁材として広く利用されている建築用ガラス
ブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2に示すように、一般の建築用ガラス
ブロックは、一対の有底無蓋の箱型形状を有し、底部が
透光面となるガラス成形体10、10を、互いの開放端
縁で熔着一体化させることによって作製され、表裏面の
双方に額縁10a、10aに囲まれた透光面10b、1
0bを有する中空の建築材料であり、建物の外壁や内
壁、あるいはベランダ等に広く使われている。
【0003】現在、市販されているガラスブロックは、
145×145×95mm、又は190×190×95
mmの寸法を有しており、肉厚は、透光面から額縁にか
けてが最も大きく、熔着部に向かって小さくなってい
る。尚、図中、10cは側面、10dは熔着部、10e
は内部をそれぞれ示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】建築用ガラスブロック
を作製する際の熔着作業は、高温の雰囲気中で行うた
め、熔着後に常温まで冷却すると、その内部に閉じこめ
られた空気が収縮し、内気圧が0.3気圧程度となる。
そのため大気圧を1気圧とすると、ガラスブロックの外
表面には約0.7気圧の圧力がかかることになり、透光
面が常に内方に押圧されることになる。その結果、透光
面の額縁近傍には、局所的に曲げモーメントが作用し、
その外表面側に引っ張り歪みが集中する。
【0005】このようにガラスブロックは、内外の気圧
差によって常に内側方向に圧力がかかっているため、何
らかの原因でガラスブロックが破壊した場合には、爆縮
を起こす可能性がある。
【0006】また建築用ガラスブロックの軽量化が図る
目的で、その肉厚を小さくすると、外表面側に発生する
引っ張り歪みが大きくなるため、より一層割れやすくな
る。
【0007】本発明の目的は、内外の気圧差によって外
表面側に集中する引っ張り歪みに起因して生じる爆縮や
割れを防止することが可能な建築用ガラスブロックを提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の建築用ガラスブ
ロックは、一対の有底無蓋の箱型形状を有し、底部が透
光面となるガラス成形体が、互いの開放端縁で熔着一体
化されてなる建築用ガラスブロックにおいて、側面に通
気孔が形成され、通気孔が不透湿材によって封止されて
なることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の建築用ガラスブロックは、その側面に
通気孔が形成されてなるため、一対のガラス成形体の開
放端縁を熔着しても、ガラスブロックの内部気圧は、大
気圧と同じになる。
【0010】つまり本発明の建築用ガラスブロックは、
その内部気圧と大気圧との差がゼロであるため、気圧差
に起因して生じる引っ張り歪みによって割れるのを防止
することが可能となり、爆縮の虞れもない。
【0011】また従来のガラスブロックは、内外の気圧
差によって常に内側方向に圧力がかかっているため、火
災等の高熱下に曝されると、爆縮が起こる可能性がある
が、内外の気圧差がゼロになると、爆縮の危険がなく、
優れた防火性能が得られる。
【0012】本発明における通気孔は、一方のガラス成
形体の開放端縁部に切り欠きを形成しても良いし、両方
のガラス成形体の開放端縁部に切り欠きを形成し、互い
の切り欠きが合わさるように熔着しても良い。またガラ
ス成形体やガラスブロックを作製した後、穿孔しても良
い。
【0013】さらに本発明においては、通気孔が不透湿
材で封止されているため、ガラスブロック内部に結露が
発生するのを防止でき、外観品位を高く保つことができ
る。このような不透湿材としては、耐久性に優れ、ガラ
スブロック内の湿度が高くならないように、外部や目地
材からの湿気を遮断できるものであれば、いずれの材料
も使用可能であり、例えばシリル基含有ポリマーからな
る接着剤やブチル系ゴム等が適している。
【0014】
【実施例】以下、本発明の建築用ガラスブロックを実施
例及び比較例に基づいて詳細に説明する。
【0015】(実施例)まず溶融ガラスを金型でプレス
成形することによって、有底無蓋の箱型形状を有するガ
ラス成形体(190×190×47.5mm、開放端縁
部の肉厚5mm)を一対準備した。尚、各ガラス成形体
の開放端縁の所定箇所には、半円状の切り欠きが形成さ
れるように成形した。
【0016】次いで各ガラス成形体を、互いの開放端縁
で、切り欠きが合わさるように熔着一体化することによ
って、図1に示すような、側面11cに円形状の通気孔
11a(直径約7mm)が形成された建築用ガラスブロ
ック11を作製した。こうして作製された建築用ガラス
ブロック11は、190×190×95mmの寸法を有
していた。さらに、この建築用ガラスブロック11の通
気孔11aを、乾燥空気中で不透湿材12を用いて封止
した。尚、不透湿材12としては、シリル基含有ポリマ
ーの接着剤を使用した。
【0017】この建築用ガラスブロック11を結露試験
に供したところ、内部に結露は発生しなかった。
【0018】(比較例)実施例と同様の一対の有底無蓋
の箱型形状を有するガラス成形体を一対作製した。尚、
いずれのガラス成形体にも、切り欠きは形成しなかっ
た。次いで各ガラス成形体を、互いの開放端縁部で熔着
一体化することによって建築用ガラスブロックを作製し
た。
【0019】この建築用ガラスブロックを結露試験に供
したところ、結露は発生しなかったが、その外表面の最
大応力を求めたところ、75kg/cm2の大きな引っ
張り歪みが生じており、実施例品に比べて割れやすいも
のであった。
【0020】尚、比較例のガラスブロック外表面の最大
応力は、歪みゲージ法を用いて求めたものであり、ガラ
スブロックの最大引っ張り歪みが出現する位置にゲージ
端子を貼り付けた後、ガラスブロックに貫通孔を形成
し、内部を大気圧にした時の測定値から換算して求めた
ものである。
【0021】また結露試験は、図3に示すように、低温
室と恒温恒湿室を備えた試験装置を用い、これらの室の
間に設けられた開口部にガラスブロックを取り付けた
後、低温室内の空気温度を0℃、恒温恒湿室内の空気温
度を20℃、相対湿度を50%に設定し、1時間後に目
視によりガラスブロックを観察することによって行っ
た。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の建築用ガラスブロ
ックは、側面に通気孔が形成されてなるため、その内部
気圧と大気圧との差がゼロであり、内外の気圧差によっ
て発生する引っ張り歪みに起因する爆縮や割れを防止す
ることができる。そのため肉厚を小さくして、軽量化を
図ることが可能である。しかも通気孔は、不透湿材で封
止されているため、内部に結露が発生するのを防止で
き、長期間に亘って高い外観品位を維持することが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築用ガラスブロックを示す斜視図で
ある。
【図2】一般の建築用ガラスブロックを示しており、
(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図3】結露試験装置を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ガラス成形体 10a 額縁 10b 透光面 10c 側面 10d 熔着部 10e 内部 11 建築用ガラスブロック 11a 通気孔 11c 側面 12 不透湿材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の有底無蓋の箱型形状を有し、底部
    が透光面となるガラス成形体が、互いの開放端縁で熔着
    一体化されてなる建築用ガラスブロックにおいて、側面
    に通気孔が形成されてなり、通気孔が不透湿材によって
    封止されてなることを特徴とする建築用ガラスブロッ
    ク。
JP11125103A 1999-04-30 1999-04-30 建築用ガラスブロック Pending JP2000314203A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006009430A (ja) * 2004-06-25 2006-01-12 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラスブロック壁及びその施工方法
JP2007303266A (ja) * 2005-12-22 2007-11-22 Nippon Electric Glass Co Ltd 建築用ガラスブロック、その製造方法及びガラスブロック壁面構造
JP2007303265A (ja) * 2006-04-11 2007-11-22 Nippon Electric Glass Co Ltd 建築用ガラスブロック、その製造方法及びガラスブロック壁面構造

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