JP2000313752A - 高伸びを有する高分子量ポリオレフィン透明フィルムおよびその製造方法 - Google Patents

高伸びを有する高分子量ポリオレフィン透明フィルムおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2000313752A
JP2000313752A JP11123242A JP12324299A JP2000313752A JP 2000313752 A JP2000313752 A JP 2000313752A JP 11123242 A JP11123242 A JP 11123242A JP 12324299 A JP12324299 A JP 12324299A JP 2000313752 A JP2000313752 A JP 2000313752A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
molecular weight
weight polyolefin
high molecular
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11123242A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4345901B2 (ja
Inventor
Akinao Hashimoto
暁直 橋本
Kazuo Yagi
和雄 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP12324299A priority Critical patent/JP4345901B2/ja
Publication of JP2000313752A publication Critical patent/JP2000313752A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4345901B2 publication Critical patent/JP4345901B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な透明性と高伸びを有し、機械軸方向と
その直交方向との物性バランスに優れる高分子量ポリオ
レフィン透明フィルムを提供する。また、その様なフィ
ルムを生産性良く製造可能な高分子量ポリオレフィンフ
ィルムの製造方法を提供する。 【解決手段】 高分子量ポリオレフィンフィルムは、
(1)極限粘度が4dl/g以上;(2)厚さが200
μm以下;(3)ヘイズ(H[%])が厚さ(t[μ
m])とH≦20+(t/3)の関係を満たす;(4)機
械軸方向及びその直交方向の伸びが150%以上という
特徴を有する。また、上記高分子量ポリオレフィンフィ
ルムの製造方法は、極限粘度が4dl/g以上の高分子
量ポリオレフィンよりなり、溶剤や可塑剤を実質的に使
用しないで得られた処理前フィルムを、0.1MPa以
上の圧力と、該処理前フィルムの高配向融点から分解温
度未満までの温度において圧縮加熱処理することからな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高伸びを有する高
分子量ポリオレフィン透明フィルムとその製造方法に関
する。より詳しくは、ヘイズ値が低く優れた透明性を有
するとともに、機械軸方向(MD)およびその直交方向
(TD)の伸長性に優れる高分子量ポリオレフィン透明フ
ィルム、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高分子量ポリオレフィンは、汎用のポリ
オレフィンに比べ、耐衝撃性、耐磨耗性、耐薬品性、引
張強度等に優れており、エンジニアリングプラスチック
としてその用途が拡がりつつある。しかしながら高分子
量ポリオレフィンは汎用のポリオレフィンに比較して溶
融粘度が極めて高く流動性が悪いため、従来のTダイ成
形、インフレーションフィルム成形等の押出成形や射出
成形によって成形することは非常に難しく、そのほとん
どは圧縮成形によって成形されており、一部ロッド等が
極く低速で押出成形されている状況にあった。
【0003】そこで本出願人により、この成形性に劣る
高分子量ポリオレフィンを使用したフィルムについて鋭
意検討された結果、以下の知見が得られている。特公平
6−55433号公報において、極限粘度[η]が5d
l/g以上の超高分子量ポリエチレンからなり、縦方向
の破断点抗張力が800kg/cm2以上、横方向の破
断点抗張力が700kg/cm2以上、厚さが10〜1
000μmであることを特徴とするインフレーションフ
ィルムが開示されている。
【0004】また、特開平2−30514号公報におい
て、極限粘度[η]が5dl/g以上の超高分子量ポリ
エチレンからなり、厚さが0.5〜500μm、破断点
抗張力が700kg/cm2以上である超高分子量ポリ
エチレン二軸延伸フィルムが開示されている。さらに、
特公平4−16330号公報において、高分子量ポリオ
レフィンに多量の可塑剤を混合して押出成形し、二軸延
伸フィルムを製造する方法が開示されている。
【0005】しかし、これらの高分子量ポリオレフィン
フィルム、或いは成形方法で得られた高分子量ポリオレ
フィンフィルムは、優れた機械的性質を有するものの、
汎用ポリオレフィンのフィルムに比し透明性に劣るとい
う欠点があった。また、多量の可塑剤を用いる方法で
は、用途によっては得られたポリオレフィンフィルムか
ら可塑剤を抽出する必要があり、工程がさらに複雑にな
るばかりか、可塑剤が存在した部分には空隙が形成さ
れ、透明性を悪化させる原因となっていた。
【0006】一方、高分子量ポリオレフィンを使用した
高強度な透明フィルムに関しては、以下の文献に記載が
ある。すなわち特開昭60−255415号公報には、
粘度平均分子量が40万以上のポリエチレンからなり、
いずれの方向にも25kg/mm2以上の引張強度を示
すポリエチレン樹脂フィルムが開示されており、実施例
において透明フィルムであることが記載されている。
【0007】また、特開昭61−84225号公報に
は、高分子量直鎖状ポリエチレンを基本とし、重量平均
分子量が少なくとも40万、引張強度が少なくとも1G
Pa、厚さが最大25μm、不透明度が最大15%のも
のが記載されている。さらには特開昭60−22812
2号公報に、重量平均分子量が5×105以上のポリエ
チレンからなり厚さが3μm以下、引張弾性率が200
0kg/cm2以上、破断強度が500kg/cm2
上、ヘイズが10%以下であるポリエチレン極薄フィル
ムが記載されている。
【0008】これらの公報に記載された方法を使用する
と、比較的透明性に優れたフィルムを得ることが可能で
あるが、透明性を得るために高倍率の二軸延伸を必要と
するためフィルムが薄くなり、厚いフィルムを得ること
ができないという欠点を有するとともに、高倍率の二軸
延伸によって配向結晶化が起こり、高伸びを有するフィ
ルムが得られないという問題点もあった。
【0009】さらには、溶剤や可塑剤を多量に使用して
延伸処理前のシートやフィルムを成形しなければなら
ず、そして用いた溶剤や可塑剤を延伸後に抽出する必要
があり、工程が複雑になるばかりか、溶剤や可塑剤が存
在した部分には空隙が形成され透明性を悪化させる原因
となっていた。これらの空隙をプレスして加圧状態でつ
ぶす試みもなされているが、非常に薄いフィルムにもか
かわらず、良好な透明性を得るに至っていない。これは
フィルムに存在する空隙を圧縮して完全になくすことが
困難なためと推測される。
【0010】また、特公平3−73452号公報には、
極限粘度が5.0dl/g以上の超高分子量ポリエチレ
ンシートを、融点以上、融点+15℃未満の温度でロー
ル圧延しながら張力をかけて引取ることを特徴とする超
高分子量ポリエチレンフィルムの製造方法が開示されて
いる。この方法は比較的透明なフィルムを、溶剤や可塑
剤を使用することなく得ることができる点で優れている
が、圧延を行うためにフィルムの機械軸方向(MD)と
機械軸方向に直交方向(TD)のフイルム物性のバラン
スが悪くなる、圧延前のシートの幅が比較的狭いため広
幅のフィルムを作製することが難しいなどの改良すべき
点を有していた。
【0011】高伸びのフィルムを得る方法としては、溶
剤を使用する方法として、単結晶沈積マット法や、ゲル
マット法などがあり、これらの方法で得られた高伸びの
フィルムを圧縮処理すれば比較的透明性の良いフィルム
を作製することは可能であるが、溶剤を使用するため工
程が複雑となり、しかも良好な透明フィルムを得るまで
には至っていない。また、溶剤を使用しない方法による
高伸びフィルムとしては、プレスシートやスカイブシー
トなどが挙げられるが、これらは薄いフィルムとはなり
難く、良好な透明フィルムは得られておらず、また連続
的な作製には制限があるという問題点があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
得られなかった良好な透明性をもち、かつ高伸びを有
し、機械軸方向(MD)とその直交方向(TD)との機
械的物性バランスに優れる高分子量ポリオレフィン透明
フィルムを提供することにある。さらに、そのようなフ
ィルムを生産性良く製造可能な上記高分子量ポリオレフ
ィンフィルムの製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の問
題点を解決するために鋭意検討した結果、特定の高分子
量ポリオレフィン処理前フィルムを、特定条件下で圧縮
加熱処理すれば、高伸びを有する透明な高分子量ポリオ
レフィンフィルムを、生産性良く得られるという知見を
見出し本発明を完成するに至った。
【0014】すなわち、本発明に係る高分子量ポリオレ
フィンフィルムは、以下の特徴を有する。 (1)極限粘度[η]が4dl/g以上; (2)厚さが200μm以下; (3)ヘイズ(H[%])が厚さ(t[μm])と次式
の関係を満たす; H≦20+(t/3) (4)機械軸方向(MD)およびその直交方向(TD)の伸
びが150%以上。
【0015】本発明に係る高分子量ポリオレフィンフィ
ルムの好ましい態様においては、上記(1)〜(4)に
加えて、さらに以下の特徴を有している。 (5)機械軸方向(MD)およびその直交方向(TD)の引
張強度が70MPa未満。
【0016】また、本発明によれば、極限粘度[η]が
4dl/g以上の高分子量ポリオレフィンよりなり、か
つ溶剤や可塑剤を実質的に使用することなく得られた高
分子量ポリオレフィン処理前フィルムを0.1MPa以
上の圧力と、該処理前フィルムの高配向融点から分解温
度未満までの温度において圧縮加熱処理することからな
る、前記(1)〜(4)の物性を有する高分子量ポリオ
レフィンフィルムの製造方法が提供される。
【0017】本発明の製造方法においては、前記の処理
前フィルムが、溶剤や可塑剤を実質的に用いることなく
得られる一軸延伸フィルム、二軸延伸フィルムまたはイ
ンフレーションフィルムであることが好ましい。
【0018】本発明では、前記高分子量ポリオレフィン
が、高分子量ポリエチレンであることが望ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る高伸びを有
する高分子量ポリオレフィン透明フィルムに関し、成形
原料、処理前フィルム、圧縮加熱処理、得られた高分子
量ポリオレフィン透明フィルムの特徴について詳述す
る。
【0020】成形原料 本発明で用いられる高分子量ポリオレフィンとは、エチ
レン、プロピレンおよび炭素数4ないし8のα−オレフ
ィンを、例えばチーグラー系触媒を用いたスラリー重合
などにより、単独もしくは二つ以上を組み合わせて重合
して得られる。好ましい共重合体は、エチレンと少量の
プロピレン、もしくは炭素数4ないし8のα−オレフィ
ン単独ないし二つ以上の組み合わせによる共重合体であ
る。エチレン共重合体の場合、共単量体の含有量は5モ
ル%以下が好ましい。これらの中で特に好ましいもの
は、エチレンの単独重合体である。
【0021】本発明の高分子量ポリオレフィンの極限粘
度[η]は、フィルム成形に支障をきたさない限り特に
限定されないが、極限粘度[η]で4dl/g以上が好
ましく、さらに好ましくは4ないし25dl/gであ
る。特に高強度な透明フィルムを得る目的では、極限粘
度[η]で5ないし20dl/gが好ましく、特に7な
いし20dl/gが好ましい。極限粘度[η]がこの範
囲であれば、溶融成形性が良好であり、広幅のフィルム
やシートを連続的に作製すること容易であるため好まし
い。
【0022】処理前フィルム 処理前フィルムの成形には、インフレーションフィルム
成形やTダイ成形等の押出成形、押出成形後の一軸延伸
や二軸延伸等の公知の方法を用いることができる。本発
明では、これらの高分子量ポリオレフィン処理前フィル
ムの成形において溶剤や可塑剤を実質的に使用しない。
【0023】溶剤や可塑剤を実質的に使用しないとは、
フィルム成形時に成形原料としての高分子量ポリオレフ
ィンが多量の溶剤や可塑剤を含まないことを意味する。
したがって、耐熱安定剤、耐候安定剤、滑剤、核剤、ア
ンチブロッキング剤、スリップ剤、顔料、染料、充填剤
等の通常ポリオレフィンに添加して使用される各種添加
剤は、本発明の目的を損なわない範囲で配合されていて
もよいが、その上限は総量で好ましくは10重量%以
下、より好ましくは5重量%以下、さらに好ましくは3
重量%以下である。また、フィルム成形時や成形後に溶
剤や可塑剤に接触させないことが、使用できるフィルム
用途が限定されない点で、より好ましい。
【0024】高分子量ポリオレフィン処理前フィルムと
しては、一軸延伸フィルム(機械軸方向(MD)またはそ
の直交方向(TD)への延伸)、二軸延伸フィルム(MD
およびTDへの延伸)またはインフレーションフィルム
を使用するのが好ましい。
【0025】この理由としては次の様に推定される。押
出後の高分子量ポリオレフィンのフィルムには、目視で
は観察されないポリオレフィン原料粉末の融着界面が残
存し、光の散乱を起こしてフィルムの透明性を悪化させ
る可能性があるが、フィルムを延伸することによってこ
の界面の影響を取り除くことができ、良好な透明性が得
られるためである。
【0026】高分子量ポリオレフィン処理前フィルムと
して上記のなかでは、圧縮加熱処理後のフィルムの引張
強度や伸び等の物性バランス(MDとTD)の観点か
ら、二軸延伸フィルム、インフレーションフィルムが好
ましく、特にインフレーションフィルムが好ましい。高
分子量ポリオレフィン処理前フィルムの成形について、
インフレーションフィルムの成形方法を例にとり以下に
具体的に説明する。
【0027】高分子量ポリオレフィンのなかで、極限粘
度[η]が5dl/g未満のものは、通常のインフレー
ションフィルム成形法によって成形することができる。
通常のインフレーションフィルムの成形法について詳し
くは、「プラスチックの押出成形とその応用」(澤田慶
司著、誠文堂新光社発行(1966年))の第4編第2章に述
べられたポリエチレンやポリプロピレンで行われるよう
な一般的な方法が挙げられる。
【0028】Tダイ成形法の場合、シート成形後さらに
延伸した方が望ましい。インフレーションフィルム成形
法でも、ドラフト比と膨比は、特に限定されないが、高
ドラフト比、高膨比である方が好ましい。
【0029】高分子量ポリオレフィンのなかで、極限粘
度[η]が5dl/g以上、25dl/g以下のもので
は、例えば以下のようなインフレーションフィルム成形
法によって処理前フィルムを成形することができる。
【0030】すなわち高分子量ポリオレフィンをスクリ
ュー押出機で溶融し、次いでマンドレルがスクリューの
回転に伴って、または独立して回転するL/D(L:マ
ンドレルとアウターダイで構成されるチューブダイの長
さ、D:マンドレルとアウターダイのクリアランスすな
わちダイリップの厚さ)が5以上のチューブダイから押
し出した後、溶融状態のチューブ状フィルムの内部に気
体を吹き込んで、膨比1.1ないし20に膨張させ、冷
却してフィルムとするインフレーションフィルム成形法
によって得られる。
【0031】ここで、好ましいドラフト比は、5以上で
あり、より好ましくは8以上である。また、好ましい膨
比は、5以上であり、より好ましくは8以上である。イ
ンフレーションフィルム成形装置に関する態様は、本出
願人により出願された特公平6−55433号公報に詳
述されている。また、特開平9−183156号公報に
記載されたような方法で成形することもできる。
【0032】上記の様にして得られる処理前フィルムの
極限粘度[η]は、4dl/g以上であり、好ましくは
5dl/g以上、より好ましくは6dl/g以上、さら
に好ましくは7dl/g以上であり、その上限値は、成
形原料の極限粘度[η]によって決まり、通常25dl
/g以下、好ましくは20dl/g以下である。極限粘
度[η]が4dl/g未満では、融点以上の温度で溶融
流動性が大きくなりすぎ圧縮加熱処理が困難となるので
好ましくない。また、高分子量ポリオレフィン原料が有
する優れた物性が得られなくなるため好ましくない。
【0033】また、処理前フィルムの結晶化度(示差走
査型熱量計(DSC)により結晶融解熱から求められる)
は、好ましくは40%以上、より好ましくは50%以
上、さらに好ましくは60%以上、特に好ましくは60
ないし70%である。
【0034】さらに、優れた透明性を得るためには、高
分子量ポリオレフィン処理前フィルムが高配向融点を有
するものであることが好ましい。高配向融点を有するポ
リオレフィンフィルム内には、分子鎖が伸張された状態
のポリオレフィン配向結晶が存在し、それが明確な網目
状のマトリックス構造を形成していると考えられる。こ
のことにより、前記ポリオレフィン原料粉末の融着界面
等の影響を受けにくくなると推定される。加えて、圧縮
加熱処理後においても、網目状マトリックス構造は融解
しない状態でその一部が残存することにより、この網目
状マトリックスを形成する配向結晶間の微細な領域にし
か結晶成長が起こらないと考えられ、高透明性を達成す
ることが可能となる。
【0035】ここで、本発明における高配向融点とは、
ASTM D3417に準拠して、固定端にて示差走査
型熱量計(DSC)により昇温速度10℃/minで融
点測定したとき、ピークが二つ以上に分離して現れると
きの、高温側のピーク(三つ以上のピークが現れる場合
は最も高い温度のピーク)をいう。一方低温側で最も低
い温度のピークを単に融点とした。
【0036】上記の様な処理前フィルムの成形方法によ
れば、従来の高分子量ポリオレフィンフィルムの成形方
法に比べて比較的厚いものまで成形でき特に制限はない
が、本発明の高分子量ポリオレフィン処理前フィルムの
厚さは、通常200μm以下、好ましくは180μm未
満である。また、前フィルム厚さの下限値は1μm以
上、通常3μm以上、好ましくは5μm以上である。さ
らに好ましいフィルム厚さは、5μmないし150μ
m、特に好ましくは5μmないし100μmである。フ
ィルムの厚さが200μm以下の範囲であれば、網目状
のマトリックス構造が形成され易く、圧縮加熱処理によ
って優れた透明性を得ることができる。
【0037】圧縮加熱処理 本発明のフィルムは、処理前フィルムを、例えば以下に
述べるような圧縮加熱処理することにより得られる。圧
縮加熱処理は、プレス成形機や一対のロール等の、既知
の圧縮装置を用いて行われる。圧縮加熱処理は、処理後
のフィルムのヘイズ値、引張伸びが、後述する範囲内に
収まるような温度、圧力、処理時間の、選ばれた条件の
もとで行われる。
【0038】圧縮加熱処理の温度は、処理時間や圧力に
もよるが、通常、高分子量ポリオレフィン処理前フィル
ムの高配向融点から高分子量ポリオレフィン処理前フィ
ルムの分解温度未満までの温度である。より好ましい温
度範囲としては、該高分子量ポリオレフィン処理前フィ
ルムの高配向融点+5℃から空気中での分解温度未満ま
での温度範囲、さらに好ましくは、該高分子量ポリオレ
フィン処理前フィルムの高配向融点+5℃から空気中で
の分解温度−30℃までの温度範囲である。
【0039】温度が上記の範囲を超えて低くなりすぎる
と十分な伸びが得られず、一方、温度が上記の範囲を超
えて高くなりすぎると網目状マトリックスの消失によ
り、若干青みをおびてきてヘイズが悪化する虞があると
ともに、フィルムの軟化が起こり圧縮加熱処理前後の操
作が困難となる可能性がある。
【0040】高分子量ポリオレフィンフィルムは、それ
が高配向フィルムであれば、通常、融点を越えて加熱す
ると、熱収縮が起こり圧縮加熱処理の操作がしにくくな
る。本発明においては、例えば、高分子量ポリオレフィ
ンフィルムを圧力下で加熱するので、融点以上であって
も熱収縮を起こさせることなく圧縮加熱処理を行うこと
が可能となる。圧縮加熱処理前後での熱収縮の許容限度
は、通常、30%未満、好ましくは20%未満、より好
ましくは10%未満、さらに好ましくは5%未満であ
る。
【0041】高分子量ポリオレフィンの融点は、示差走
査型熱量計(DSC)による融点測定により求められ
る。高分子量ポリエチレンの場合、融点は、概ね125
℃ないし160℃の範囲にあり、高配向融点を有する場
合には、融点は通常135℃ないし160℃の範囲に観
察される。
【0042】圧縮加熱処理の圧力は、圧縮時にプレス板
やロールがフィルムに接触して加える圧力であり、0.
1MPa以上が好ましい。上限値は特に限定されない
が、高圧を得るための装置が煩雑になるため、おおむね
30MPa以下であり、20MPa程度までであれば十
分な効果が得られる。上記の範囲を超えて圧力が低くな
りすぎると、フィルムの透明性にむらが生じる可能性が
あるので好ましくない。高分子量ポリオレフィンの分解
温度未満の温度で加熱を行う場合は、圧力は通常1MP
a以上であることが好ましい。
【0043】圧縮加熱処理の時間は、通常10分以下、
好ましくは5分以下、より好ましくは1分以下の時間
で、圧力と温度に応じて適宜調節される。圧縮加熱処理
の雰囲気は、不活性ガス中でも良いし、空気中でも良い
が、通常は空気中で行われる。
【0044】本発明では、圧縮加熱処理は膜厚を薄くし
たり、高配向させて高強度化したりすることを目的とす
るものではなく、圧延処理とは本質的に異なる。フィル
ム厚さは圧縮加熱処理前後で大きくは変化せず、仮に薄
くなったとしても、その差は処理前フィルムの厚さの2
0%未満、好ましくは10%未満、通常は5%未満であ
り、膜厚が圧縮加熱処理前後で大きく変化しないことが
望ましい。
【0045】高分子量ポリオレフィンフィルム 本発明の圧縮加熱処理で得られる、高伸びを有する高分
子量ポリオレフィン透明フィルムは、以下の物性を有す
る。
【0046】極限粘度[η]は、4dl/g以上である
ことが好ましく、より好ましくは5dl/g以上、さら
に好ましくは6dl/g以上、特に7dl/g以上であ
ることが好ましい。極限粘度[η]の上限値は高分子量
ポリオレフィン処理前フィルムの極限粘度[η]によっ
て決まり、通常25dl/g以下、好ましくは20dl
/g以下である。
【0047】フィルム厚さは、200μm以下であるこ
とが好ましく、より好ましくは180μm未満、下限値
は1μm以上、通常は3μm以上、好ましくは5μm以
上である。特に好ましくは5μmないし150μm、最
も好ましくは5μmないし100μmである。また、優
れた透明性を特に必要とする場合は、5μm未満が好ま
しい。
【0048】フィルムのヘイズは、厚さ(t[μm])
200μm以下において、ヘイズ(H[%])が、通
常、H≦20+(t/3)の関係を、好ましくはH≦15
+(t/3)の関係を、より好ましくはH≦10+(t/
3)の関係を満たす。
【0049】引張強度は、特に限定されないが、通常は
MDおよびTDについて70MPa未満、好ましくは6
0MPa未満、より好ましくは50MPa未満である。
引張強度が上記範囲を超えて高くなりすぎると高伸びの
効果が得られないことがあり、実用面で用途の制限があ
る。フィルムのMD引張強度とTD引張強度の比(MD
/TD)は、特に限定されないが、通常0.25ないし
4、好ましくは0.33ないし3、より好ましくは0.
5ないし2の範囲内にあることが望ましい。
【0050】引張弾性率は、特に限定されず、通常80
0MPa未満の範囲内である。好適なフィルムのMD引
張弾性率とTD引張弾性率の比(MD/TD)は、0.
25ないし4、好ましくは0.33ないし3、より好ま
しくは0.5ないし2の範囲内にある。
【0051】また、引張伸びは、通常MDおよびTDに
ついて150%以上であり、好ましくは、少なくとも一
方向が200%以上かつ両方向が150%以上、好まし
くは両方向が200%以上、より好ましくは少なくとも
一方向が300%以上かつ両方向が200%以上、さら
に好ましくは、両方向が300%以上、最も好ましくは
両方向が400%以上である。好適なフィルムのMD引
張伸びとTD引張伸びの比(MD/TD)は、0.25
ないし4、好ましくは0.33ないし3、より好ましく
は0.5ないし2、さらに好ましくは0.66ないし
1.5の範囲内にある。
【0052】さらに、本発明の高伸びを有する高分子量
ポリオレフィン透明フィルムの結晶化度は、特に限定さ
れることなく、通常10%ないし80%の範囲内にあ
り、好ましくは50%ないし80%である。
【0053】また、本発明の高分子量ポリオレフィンフ
ィルムは、融点以上においても溶融流動しないうえに、
熱収縮率が非常に小さい。そのため、透明性が不要な高
温用途においても好適に使用することができる。
【0054】本発明の高分子量ポリオレフィンフィルム
の製造方法によれば、従来の方法に比べて広い厚み範囲
で高伸びを有し、透明性に優れる高分子量ポリオレフィ
ンフィルムが得られるだけでなく、高分子量であること
によりもたらされる耐摩耗性、自己潤滑性、耐薬品性等
の物性を兼ね備えたフィルムを得ることが可能となる。
また、広幅の上記フィルムを生産性良く得られる。
【0055】上記により得られる高伸びを有する高分子
量ポリオレフィン透明フィルムは、これらの特性をいか
し、スライディングテープ、スラストワッシャー、すべ
りシート、ガイド、スキー,スノーボード等の裏張り、
ホッパーおよびシュート等のライニング材、ドクターナ
イフ、カセットテープ用ライナー、カセットテープ用ス
リットシート、ロール,パイプ,鋼管等の被覆用フィル
ム、食品包装用フィルムや耐低温保存用袋等の包装用フ
ィルム、血液保存バック等の医療用滅菌・殺菌材料、電
気絶縁材料、コンデンサーフィルム、農業用ハウス,マ
ルチフィルム等の農業用フィルム、エレクトレットフィ
ルム、ハウスラップ等の建築用資材、包装用テープ、回
路基板用フィルム、スピーカー振動板、航空便用封筒等
に好適に使用することができる。また、本発明のフィル
ムをスリット後、延伸することによって高強度糸・テー
プとして好適に使用できる。
【0056】本明細書中において用いた特性は、下記の
方法により測定されたものである。極限粘度 [η] ASTM D4020に基づいて、デカリン溶媒にて1
35℃で測定した。厚さ JIS Z1702に従い、デジシックネステスター
(東洋精機(株)製、検出能力1μm)を用い、圧子5m
mφ、荷重125g、測定圧637Kg/cm2で測定
した。ヘイズおよび全光線透過率 全自動ヘイズメーター(東京電色技術センター社製、T
C−H III DPK)を用いて、JIS K6714に
準じて測定した。
【0057】引張強度、引張弾性率、引張伸び オリエンテック社製引張試験機テンシロン(型式RTM
100型)を使用し、室温(23℃)で測定した。測定
方法はJIS K6781に準拠した。融点 ASTM D3417に準拠し、示差走査型熱量計(D
SC)により測定した。測定は固定端で、昇温速度10
℃/minで行い、ピーク値を融点とした。また、ピー
クが二つ以上に分離する場合は、低温側で最も低い温度
のピークを融点とし、高温側の最も高温のピークを高配
向融点とした。
【0058】分解温度 熱重量測定(TG)により、重量変化開始温度を熱分解
温度とした。測定は、昇温速度20℃/minで、空気
中および窒素中で行い、重量の増加または減少が全重量
の1%に達した温度を分解温度とした。結晶化度 結晶化度の測定は、示差走査熱量計(DSC)により、
ASTM D3417に示された条件で融点測定した際
に、同時に測定される融解熱量を用いて、理論融解熱量
の値(ポリエチレンの場合286.186J/g を使用)に対す
る比率(%)として計算で求めた。
【0059】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はその趣旨を越えない限りこれらの実
施例に何ら制約されるものではない。 (実験例1) 〔処理前フィルムの作製〕高分子量ポリエチレン処理前
フィルムの作製を、図1に示すインフレーションフィル
ム製造装置を使用して行った。
【0060】インフレーションフィルム製造装置の仕様
は以下の通りである。 押出機の第1スクリュー外径 50mmφ スクリューの有効長さ 1100mm フライトピッチ 30mm一定 スクリュー圧縮比 1.8 スクリューダイ有効長さ 1490mm(L/D=28) ダイ出口アウターダイ内径 66mmφ ダイ出口マンドレル外径 58mmφ スクリューダイの第2スクリュー外径 70mmφ 第2スクリュー有効長さ 238mm フライトピッチ 25mm一定 第2スクリュー圧縮比 1.0 安定棒の外径 39mmφ 安定棒の長さ 600mm 気体流路の内径 8mmφ
【0061】極限粘度[η]:7.5dl/g、融点:
約135℃、分解温度(窒素中):490℃(空気中2
50℃)である高分子量ポリエチレンの粉末樹脂を用
い、図1に示す装置において押出機、ジョイント部
(J)、ダイ基部(D1)及びダイ先端部(D2)の設
定温度をそれぞれ200℃、180℃、170℃、16
2℃として成形した。第2スクリュー内部、マンドレル
及び安定棒シャフトの内部に延在する気体流路から圧搾
空気を吹き込んで、パリソンをアウターダイ内径(66
mmφ)の約7.5倍(膨比)に膨らませ、約35.7
倍のドラフト比で引き取って、高分子量ポリエチレン処
理前フィルムNo.1を作製した。表1、2に作製した処
理前フィルムの物性を示す。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】(実施例1〜4、比較例1)実験例1で作
製した高分子量ポリエチレン処理前フィルムを使用し
て、圧縮加熱処理を行った。圧縮加熱処理は、東洋精機
(株)製 MINI TEST PRESS-10を使用し、表3に記載した
各条件により以下の方法で行った。処理前フィルムの両
面に、離型フィルムとして東レ(株)製ルミラーTMT60
(25μm)を重ね、それを一対のステンレス板間に挟み、
まず115℃にて表3記載の各圧力で圧縮した。その後
所定の圧縮処理温度まで昇温(昇温速度:約6〜7℃/
min)して各加圧時間保持し、圧縮状態のまま室温
(23℃)で徐冷した。115℃まで降温後、フィルム
をとりだしてフィルム物性を測定した。結果を表3に示
す。
【0065】
【表3】
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、広い厚み範囲において
高伸びを有し、透明性に優れ、しかも機械物性が機械軸
方向(MD)とその直交方向(TD)でバランスのとれ
た高分子量ポリオレフィン透明フィルムを提供すること
ができる。また、本発明の製造方法によれば、上記の高
分子量ポリオレフィンフィルムが、生産性良く得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において高分子量ポリオレフィン処理前
フィルムを製造するための成形装置の一例を示す正面断
面図である。
【符号の説明】
1 押出機 2 溝付シリンダー 3 第1スクリュー 10 トーピド 11 圧力計 20 スクリューダイ 20A 第2スクリュー先端部 20B スクリューダイ中間部 20C スクリューダイ出口 21 第2スクリュー 22 アウターダイ 23 マンドレル 24 気体流路 25 エアリング 26 安定棒 27 防風筒 30 パリソン 31 インフレーションフィルム
フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA14 AA15 AA80 AA81 AF15Y AF21Y AF30Y AH01 AH03 AH04 AH12 BA01 BB03 BB06 BB07 BB08 BB09 BC01 BC12 4F210 AA03A AA03C AA04A AA04C AE01 AG01 AR02 AR06 QA01 QC01 QC05 QG01 QG18 QK01 QW06 QW21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の特徴を有する高分子量ポリオレフ
    ィンフィルム; (1)極限粘度[η]が4dl/g以上; (2)厚さが200μm以下; (3)ヘイズ(H[%])が厚さ(t[μm])と次式
    の関係を満たす; H≦20+(t/3) (4)機械軸方向(MD)およびその直交方向(TD)の伸
    びが150%以上。
  2. 【請求項2】 以下の特徴を有する請求項1に記載の高
    分子量ポリオレフィンフィルム; (5)機械軸方向(MD)およびその直交方向(TD)の引
    張強度が70MPa未満。
  3. 【請求項3】 前記高分子量ポリオレフィンが、高分子
    量ポリエチレンである請求項1または2に記載の高分子
    量ポリオレフィンフィルム。
  4. 【請求項4】 極限粘度[η]が4dl/g以上の高分
    子量ポリオレフィンよりなり、かつ溶剤や可塑剤を実質
    的に使用することなく得られた高分子量ポリオレフィン
    処理前フィルムを、0.1MPa以上の圧力と、該処理
    前フィルムの高配向融点から分解温度未満までの温度に
    おいて圧縮加熱処理することからなる、下記の物性を有
    する高分子量ポリオレフィンフィルムの製造方法; (1)極限粘度[η]が4dl/g以上; (2)厚さが200μm以下; (3)ヘイズ(H[%])が厚さ(t[μm])と次式
    の関係を満たす; H≦20+(t/3) (4)機械軸方向(MD)およびその直交方向(TD)の伸
    びが150%以上。
  5. 【請求項5】 前記処理前フィルムが、一軸延伸フィル
    ム、二軸延伸フィルムまたはインフレーションフィルム
    である請求項4に記載の高分子量ポリオレフィンフィル
    ムの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記高分子量ポリオレフィンが、高分子
    量ポリエチレンである請求項4または5に記載の高分子
    量ポリオレフィンフィルムの製造方法。
JP12324299A 1999-04-28 1999-04-28 高伸びを有する高分子量ポリオレフィン透明フィルムおよびその製造方法 Expired - Lifetime JP4345901B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12324299A JP4345901B2 (ja) 1999-04-28 1999-04-28 高伸びを有する高分子量ポリオレフィン透明フィルムおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12324299A JP4345901B2 (ja) 1999-04-28 1999-04-28 高伸びを有する高分子量ポリオレフィン透明フィルムおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000313752A true JP2000313752A (ja) 2000-11-14
JP4345901B2 JP4345901B2 (ja) 2009-10-14

Family

ID=14855731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12324299A Expired - Lifetime JP4345901B2 (ja) 1999-04-28 1999-04-28 高伸びを有する高分子量ポリオレフィン透明フィルムおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4345901B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001220449A (ja) * 2000-02-07 2001-08-14 Mitsui Chemicals Inc 高透明部を有する高分子量ポリオレフィンフィルムおよびその製造方法
WO2015030081A1 (ja) * 2013-08-30 2015-03-05 株式会社トクヤマ 保護フィルム付きレンズ、保護フィルム付きレンズの製造方法及びコーティング層付きレンズの製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS525874A (en) * 1975-07-02 1977-01-17 Nippon Petrochemicals Co Ltd Manufacturing of rolled sheet or film of thermoplastic resin
JPS526314B2 (ja) * 1971-11-01 1977-02-21
JPS60228122A (ja) * 1984-04-27 1985-11-13 Toa Nenryo Kogyo Kk ポリエチレン極薄フイルムの製造方法
JPH0834862A (ja) * 1994-07-21 1996-02-06 Sekisui Chem Co Ltd 熱収縮性フィルム
JPH10180865A (ja) * 1996-10-31 1998-07-07 Sekisui Chem Co Ltd ポリオレフィン成形体の製造方法
JPH11268060A (ja) * 1998-03-24 1999-10-05 Nippon Mitsubishi Oil Corp ポリエチレン材料の製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS526314B2 (ja) * 1971-11-01 1977-02-21
JPS525874A (en) * 1975-07-02 1977-01-17 Nippon Petrochemicals Co Ltd Manufacturing of rolled sheet or film of thermoplastic resin
JPS60228122A (ja) * 1984-04-27 1985-11-13 Toa Nenryo Kogyo Kk ポリエチレン極薄フイルムの製造方法
JPH0834862A (ja) * 1994-07-21 1996-02-06 Sekisui Chem Co Ltd 熱収縮性フィルム
JPH10180865A (ja) * 1996-10-31 1998-07-07 Sekisui Chem Co Ltd ポリオレフィン成形体の製造方法
JPH11268060A (ja) * 1998-03-24 1999-10-05 Nippon Mitsubishi Oil Corp ポリエチレン材料の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001220449A (ja) * 2000-02-07 2001-08-14 Mitsui Chemicals Inc 高透明部を有する高分子量ポリオレフィンフィルムおよびその製造方法
JP4507031B2 (ja) * 2000-02-07 2010-07-21 三井化学株式会社 高透明部を有する高分子量ポリオレフィンフィルムおよびその製造方法
WO2015030081A1 (ja) * 2013-08-30 2015-03-05 株式会社トクヤマ 保護フィルム付きレンズ、保護フィルム付きレンズの製造方法及びコーティング層付きレンズの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4345901B2 (ja) 2009-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4987025A (en) Inflation film of ultrahigh molecular weight polyethylene
KR0173114B1 (ko) 이축연신 필름
JPS61121925A (ja) 通気性フイルムの製造方法
JPH0416330B2 (ja)
EP0204843B1 (en) Low temperature heat shrinkable film and process for producing the same
EP0771640B1 (en) Method of producing inflation film, apparatus therefor and molded articles thereof
CN110303747B (zh) 用于超高速、高热封性能、高收缩率包装的聚烯烃收缩膜
EP0438831B1 (en) Process for the mutual adhesion of layers of ultra-high molecular weight polyethylene
EP0140546B1 (en) Stretchend fluorine type film and method for manufacture thereof
JP4475699B2 (ja) 透明性に優れる高強度高分子量ポリオレフィンフィルムおよびその製造方法
JPH0655433B2 (ja) インフレ−シヨンフイルム、その製法と装置
JPH0733048B2 (ja) ポリブチレンテレフタレ−ト樹脂フイルムの製造法
JP4345901B2 (ja) 高伸びを有する高分子量ポリオレフィン透明フィルムおよびその製造方法
JPH06262679A (ja) 超高分子量ポリオレフィン二軸延伸フィルム及びその 製造方法
JP2001198937A (ja) 透明性に優れる高分子量ポリオレフィン積層フィルムの製造方法
JP2000313070A (ja) 透明性の改善された高分子量ポリオレフィンフィルムの製造方法
US5536806A (en) Substantially crystalline poly(alkylene carbonates), laminate and methods of making
JP4507031B2 (ja) 高透明部を有する高分子量ポリオレフィンフィルムおよびその製造方法
JPS59215826A (ja) 超高分子量ポリエチレンフイルムの製造方法
JP5548376B2 (ja) 4−メチルペンテン−1(共)重合体を含む横延伸用樹脂フィルム、およびその製造方法
JP6904489B2 (ja) 二軸配向ポリプロピレンフィルム
JPS59215833A (ja) 超高分子量ポリエチレン多孔質フイルムの製造方法
JPH10237201A (ja) 高分子量ポリオレフィン多孔フィルムの製造方法
JP2580270B2 (ja) 超高分子量ポリエチレン二軸延伸フィルムおよびその製造方法
JP3726225B2 (ja) インフレーションフィルムの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090708

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term