JP2000313364A - 作業車両の運転室 - Google Patents

作業車両の運転室

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JP2000313364A
JP2000313364A JP11125242A JP12524299A JP2000313364A JP 2000313364 A JP2000313364 A JP 2000313364A JP 11125242 A JP11125242 A JP 11125242A JP 12524299 A JP12524299 A JP 12524299A JP 2000313364 A JP2000313364 A JP 2000313364A
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JP
Japan
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side wall
pipe material
cab
wall
frame
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JP11125242A
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English (en)
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Umikazu Endo
海一 遠藤
Yukio Kinoshita
幸夫 木下
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストアップとなる曲面状のフロントガラス
を使用することなく、安価な平面状のフロントガラスを
使用しても視界性が損なわれることのない作業車両の運
転室を提供する。 【構成】 異形断面のパイプ材を使用した作業車両の運
転室において、異形断面は、曲げ面と平行な第1側壁1
c、及び第1側壁1cの外端に連設されると共に第1側
壁1cの内端から直角方向に所定間隔離間した位置1d
まで順次拡大して外方に凸状の第2側壁1eを有する外
側部分1Aと、第1側壁1c及び第2側壁1eの各内端
よりも所定量Lだけ狭く、曲げ面と平行な二つの平面状
側壁1a,1a及び二つの平面状側壁1a,1aの各内
端に連設された内壁1bとを有する内側部分1Bと、第
1連結壁1fと第2連結壁1gとを備えた作業車両の運
転室。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、作業車両の運転室に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、作業車両の運転室を構成するフレ
ームには軽量化のため、及びフロントガラスやドア等と
の接合部の加工を容易にするために異形断面のパイプ材
が使用される。このような運転室のフレームに関する第
1の従来技術としては、例えば、特開平5−19352
9号公報に記載された技術がある。この技術に係る構成
を図3に基づいて説明する。運転室の側面図(A)のB
ーB断面図(B)のように、断面を瓢箪形に形成された
フレーム21の一方の凹部21aには、フロントガラス
22が接着剤23により固定されると共に、他方の凹部
21bには、ドア24に接着された弾性体25を、凹部
21bに接着された弾性体26に当接自在とさせてい
る。説明図(C)に示すように、パイプ材を曲率R1で
曲げるとパイプ材に発生する引張曲げ応力によりパイプ
材を潰そうとする力F1とパイプ材に発生する圧縮曲げ
応力によりパイプ材を潰そうとする力F2とが作用す
る。断面が瓢箪形に形成されたパイプ材では、伸び及び
縮みのない主軸Z−Zから最も離れた伸び側壁部21c
が滑らかな曲率を有する形状であり、主軸Z−Zから最
も離れた縮み側壁部21dが平坦な形状であるため、前
記パイプ材を潰そうとするF1,力F2に対する剛性が
弱い。従って、パイプ材を例えば、フレームの断面高さ
Hのほぼ3倍の曲率R1(=3H)で曲げるときにはパ
イプ材の断面は二点鎖線で示すように変形して潰れる。
このため、側面図(A)に示すように、フロント部及び
ルーフ部の各フレーム21,21は別体に形成されると
共に、運転室のフロント部とルーフ部との接続部ではフ
レーム21と同様な断面の瓢箪形の継手27を用いて連
結している。
【0003】第2の従来技術として第1の従来技術のよ
うな瓢箪形断面のパイプ材を曲げて運転室のフレーム2
1を形成した構成を図4に基づいて説明する。第1の従
来技術とは異なり、運転室のフロント部とルーフ部との
接続部の角部ではフレーム21を曲げて一体としている
が、パイプ材を曲げるときにパイプ材の断面が変形する
ためフレーム21の主軸Z−Zでの曲率R1を大きくし
なければならない。このため、平面状のフロントガラス
2とルーフガラス3とを使用すると、側面視でフロント
ガラス2とルーフガラス3との接続部が二点鎖線で示す
ように、フレーム21の曲がり部でフレーム21からは
み出す。従って、フロントガラス2とルーフガラス3と
を直接接続することができないため、平面状のフロント
ガラス2及びルーフガラス3をそれぞれ右下がり斜線で
示す接続フレーム4に接合してシリコンゴム5でシール
している。なお、右上がり斜線部はフレーム21と側方
の窓ガラス6や側壁7との固定部、又はフレーム21と
ドア8との当接部を示す。
【0004】また、第3の従来技術として第2の従来技
術のように接続フレーム4を用いる代わりに、曲面状の
フロントガラスを用いた運転室の構成を図5に基づいて
説明する。第2の従来技術と同様に平面状のフロントガ
ラス2を用いるとルーフガラス3との接続部がフレーム
21の曲がり部でフレーム21からはみ出すため、曲面
状のフロントガラス2aを用いて平面状のルーフガラス
3とを直接当接してその隙間をシリコンゴム5で充填し
ている。なお、右上がり斜線部については図4と同様の
ため説明を省略する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には次のような問題がある。 (1)図3に示す第1の従来技術では、フロント部及び
ルーフ部の各フレーム21,21は別体に形成されると
共に、フレーム21と同様な瓢箪形の継手27を用いて
接続するため部品点数が増加する。 (2)図4に示す第2の従来技術では、平面状のフロン
トガラス2及びルーフガラス3を接続フレーム4を介し
て接合すると、例えば、クレーンや油圧ショベル等の作
業車両では接続フレーム4がオペレータの前方、上方の
視界にかかり視界性が損なわれるため作業能率が低下す
る。 (3)図5に示す第3の従来技術では、曲面状のフロン
トガラス2aと平面状のルーフガラス3とを接続すると
オペレータの視界性が損なわれることはないが、曲面状
のフロントガラス2aは平面状のフロントガラス2に比
べてコストアップとなる。
【0006】本発明は、上記従来技術の問題点に着目し
てなされたもので、コストアップとなる曲面状のフロン
トガラスを使用することなく、安価な平面状のフロント
ガラスを使用しても視界性が損なわれることのない作業
車両の運転室を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するために、第1の発明に係る作業車両の運転室
は、異形断面の形状は、パイプ材の曲げ面と平行な第1
側壁、及び第1側壁の外端に連設されると共に第1側壁
の内端から直角方向に所定間隔離間した位置まで第1側
壁との距離が順次拡大して外方に凸状の第2側壁を有す
る外側部分と、第1側壁及び第2側壁の各内端よりもそ
れぞれ所定量だけ狭く、かつパイプ材の曲げ面と平行な
二つの平面状側壁、及び二つの平面状側壁の各内端に連
設された内壁とを有する内側部分と、第1側壁の内端及
び一方の平面状側壁の外端に連設された第1連結壁と第
2側壁の内端及び他方の平面状側壁の外端に所定の曲部
を介して連設された第2連結壁とを備えたことを特徴と
する。
【0008】第1の発明によれば、外方に凸状の第2側
壁のうち、パイプ材が曲げられるときに最大引張曲げ応
力が作用する第1側壁と連続する角部の外側の部分の幅
は小さいため、剛性が高く、最大引張曲げ応力によって
生じるパイプ材を潰そうとする力が作用しても、第2側
壁は潰れ難い。第1側壁はパイプ材の曲げ面と平行であ
るためパイプ材が曲げられるときの変形は第2側壁に比
べて少ない。また、最大圧縮曲げ応力が作用する内壁の
部分は、二つの平面状側壁間の距離を第1側壁及び第2
側壁の各内端よりもそれぞれ所定量だけ狭く形成したた
め、剛性が高く、最大圧縮曲げ応力によって生じるパイ
プ材を潰そうとする力が作用しても、内壁の部分は潰れ
難い。平面状側壁はパイプ材の曲げ面と平行であるため
パイプ材が曲げられるときの変形は内壁に比べて少な
い。従って、部品点数を減少させるために一本のパイプ
材を曲げて運転室のフレームを形成するときにパイプ材
の曲率を小さくすることができる。このため、コストア
ップとなる曲面状のフロントガラスに比べて安価な平面
状のフロントガラスを使用しても、従来技術のように接
続フレームを介することなくフロントガラスをルーフガ
ラスに直接接合できる。このため、例えば、クレーンや
油圧ショベル等の作業車両ではオペレータの前方、上方
の視界性が良好となるので作業能率が向上する。しか
も、一本のパイプ材を曲げているため機械的強度も増大
する。また、第1側壁及び第2側壁の各内端よりもそれ
ぞれ所定量だけ狭く形成した二つの平面状側壁の少なく
とも一方に接着剤により側方の窓ガラス等を固定するこ
とができるため、各平面状側壁に固定された側方の窓ガ
ラス等がフレームから出張ることがなく見栄えが良い。
【0009】第2の発明に係る作業車両の運転室は、第
1の発明において、各連結壁は、直線状であり、かつ各
平面状側壁に対してそれぞれ鈍角をなすことを特徴とす
る。
【0010】第2の発明によれば、各平面状側壁に対し
て鈍角をなす各連結壁は直角のときより長くなるため、
異形断面のパイプ材を曲げ面内で曲げてフレームを形成
するときに外側部分の伸長と内側部分の収縮との差は、
長くなった各連結壁により効果的に吸収される。また、
各平面状側壁に対して鈍角をなす各連結壁は、当然、第
1側壁の内端及び第2側壁の内端に連設される曲部の接
線とも鈍角をなすため応力集中が防止されて強度が向上
する。
【0011】第3の発明に係る作業車両の運転室は、第
1の発明において、内側部分のうち異形断面の主軸から
最も離れた部分までの距離に対する、外側部分のうち異
形断面の主軸から最も離れた部分までの距離の比をほぼ
1〜1.5としたことを特徴とする。
【0012】第3の発明によれば、フレームを曲げると
きの曲げモーメントをM、異形断面の断面二次モーメン
トI、外側部分のうち異形断面の主軸から最も離れた位
置までの距離をe1、その部分の引張曲げ応力をσ1と
し、内側部分のうち異形断面の主軸から最も離れた位置
までの距離をe2、その位置の圧縮曲げ応力をσ2とす
ると、σ1=M/(I/e1)、σ2=M/(I/e
2)となるが、e2/e1をほぼ1〜1.5としている
ので、σ1はσ2のほぼ1〜1.5倍となる。このよう
に、曲げモーメントM及び断面二次モーメントIを一定
としたときに圧縮曲げ応力σ2を引張曲げ応力σ1のほ
ぼ1/(1〜1.5)に抑えて平面状側壁の変形量を低
減させたので、平面状側壁の平面度が維持されてガラス
等が取付け易くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
1,2を参照して詳述する。図1において、フレーム1
はフロント部とルーフ部との接続部での主軸Z−Zが曲
率R0で曲げられるが、この曲率R0は後述する理由に
より従来の曲率R1よりも小さくなっている。フレーム
1のフロント部に固定された平面状のフロントガラス2
とフレーム1のルーフ部に固定された平面状のルーフガ
ラス3とは、フレーム1の曲率R0が従来の曲率R1よ
りも小さくなっているので、運転室の側面視におけるフ
レーム1の曲部でフレーム1からはみ出すことなく当接
してシリコンゴム5によりシールされている。なお、右
上がり斜線部はフレーム1と側方の窓ガラス6や側壁7
との固定部、又はフレーム1と側方のドア8との当接部
を示す。
【0014】図1のA−A断面を示す図2において、フ
レーム1を形成するパイプ材の異形断面の形状は、外側
部分1A、内側部分1B及び外側部分1Aと内側部分1
Bとに連設された第1,第2連結壁1f,1gを有す
る。前記外側部分1Aは、パイプ材の曲げ面と平行な第
1側壁1c、及び第1側壁1cの外端に連設されると共
に第1側壁1cの内端から直角方向に所定間隔Sだけ離
間した位置1dまで第1側壁1cとの距離が順次拡大し
て外方に凸状の第2側壁1eを有する。内側部分1B
は、第1側壁1c及び第2側壁1eの各内端よりもそれ
ぞれ所定量Lだけ狭く、かつパイプ材の曲げ面と平行な
二つの平面状側壁1a,1a及び二つの平面状側壁1
a,1aの各内端に連設された内壁1bを有する。一方
の平面状側壁1aの外端に平面状側壁1aに対して鈍角
αをなして連設された第1連結壁1fは、第1側壁1c
の内端に連設され、他方の平面状側壁1aの外端に平面
状側壁1aに対して鈍角αをなして連設された第2連結
壁1gは、第2側壁1eの内端に所定の曲部を介して連
設される。また、フレーム1の異形断面は、フレーム1
が平面状側壁1a,1aに平行な面内で曲げられると
き、外側部分1Aのうちで曲げ応力が生じない主軸Z−
Zから最も離れた位置までの距離e1に対する、内側部
分1Bのうちで曲げ応力が生じない主軸Z−Zから最も
離れた位置までの距離e2の比e2/e1がほぼ1〜
1.5となるように形成されている。なお、Gは異形断
面の図心である。外側に面した平面状側壁1aには、側
方の窓ガラス6が流れ止めゴム11によりシールされた
接着剤12により固定され、シリコンゴム13により雨
等の湿気に対してシールされている。なお、内側に面し
た平面状側壁1aにも同様にして二点鎖線で示すように
側方の窓ガラス6を固定することができる。
【0015】前記実施形態の作用及び効果を図2に基づ
いて説明する。外方に凸状の第2側壁1eのうち、パイ
プ材が曲げられるときに最大引張曲げ応力σ1が作用す
る第1側壁1cと連続する角部の外側の部分は幅が小さ
いため、剛性が高く、最大引張曲げ応力σ1によって生
じるパイプ材を潰そうとする力が作用しても、第2側壁
1eは潰れ難い。第1側壁1cはパイプ材の曲げ面と平
行であるためパイプ材が曲げられるときの変形は第2側
壁1eに比べて少ない。また、最大圧縮曲げ応力σ2が
作用する内壁1bの部分は、二つの平面状側壁1a,1
a間の距離を第1側壁1c及び第2側壁1eの各内端よ
りもそれぞれ所定量だけ狭く形成したため、剛性が高
く、最大圧縮曲げ応力σ2によって生じるパイプ材を潰
そうとする力が作用しても、内壁1bの部分は潰れ難
い。平面状側壁1a,1aはパイプ材の曲げ面と平行で
あるためパイプ材が曲げられるときの変形は内壁1bに
比べて少ない。つまり、パイプ材を従来技術の曲率R1
より小さい曲率R0で曲げても、図(C)に二点鎖線で
示すようなパイプ材が潰れる従来技術の変形が起こるこ
とはない。従って、部品点数を減少させるために一本の
パイプ材を曲げて運転室のフレーム1を形成するときに
パイプ材の曲率R0を従来の曲率R1より小さくするこ
とができる。このため、コストアップとなる曲面状のフ
ロントガラス2aに比べて安価な平面状のフロントガラ
ス2を使用しても、従来技術のように接続フレーム4を
介することなくフロントガラス2をルーフガラス3に直
接接合できる。このため、例えば、クレーンや油圧ショ
ベル等の作業車両ではオペレータの前方、上方の視界性
が良好となるので作業能率が向上する。しかも、一本の
パイプ材を曲げているため機械的強度も増大する。
【0016】また、第1側壁1c及び第2側壁1eの各
内端よりもそれぞれ所定量Lだけ狭く形成した二つの平
面状側壁1a,1aの少なくとも一方に接着剤により側
方の窓ガラス6等を固定することができるため、各平面
状側壁1a,1aに固定された側方の窓ガラス6等がフ
レーム1から出張ることがなく見栄えが良い。二つの平
面状側壁1a,1aに対して鈍角αをなす第1、第2連
結壁1f,1gの長さL/sinαは直角のときより長
くなるため、異形断面のパイプ材を曲げ面内で曲げてフ
レーム1を形成するときに外側部分1Aの伸長と内側部
分1Bの収縮との差は、長くなった各連結壁1f,1g
により効果的に吸収される。また、各平面状側壁1a,
1aに対して鈍角αをなす各連結壁1f,1gは、当
然、第1側壁1cの内端及び第2側壁1eの内端に連設
される曲部の接線とも鈍角αをなすため応力集中が防止
されて強度が向上する。
【0017】更に、フレーム1を曲げるときの曲げモー
メントをM、異形断面の断面二次モーメントI、外側部
分のうち異形断面の主軸から最も離れた位置までの距離
をe1、その位置の引張曲げ応力をσ1とし、内側部分
のうち異形断面の主軸から最も離れた位置までの距離を
e2、その位置の圧縮曲げ応力をσ2とすると、σ1=
M/(I/e1)、σ2=M/(I/e2)となるが、
e2/e1をほぼ1〜1.5としているので、σ1はσ
2のほぼ1〜1.5倍となる。このように、曲げモーメ
ントM及び断面二次モーメントIを一定としたときに、
圧縮曲げ応力σ2を引張曲げ応力σ1をのほぼ1/(1
〜1.5)に抑えて平面状側壁1a,1aの変形量を低
減させたので平面状側壁1a,1aの平面度が維持され
てガラス等が取り付け易くなる。
【0018】以上のように、本発明によれば次のような
効果を奏する。 (1)パイプ材を曲げるときにパイプ材が潰れる方向の
変形に対する剛性を増大できる異形断面としたため、部
品点数を減少させるために一本のパイプ材を曲げて運転
室のフレームを形成するときにパイプ材の曲率を小さく
することができる。従って、曲面状のフロントガラスに
比べて安価な平面状のフロントガラスを使用しても、従
来技術のように接続フレームを介することなくルーフガ
ラスに直接接合できる。このため、例えば、クレーンや
油圧ショベル等の作業車両ではオペレータの前方、上方
の視界性が良好となって作業能率が向上する。しかも、
一本のパイプ材を曲げているため機械的強度も増大す
る。 (2)また、第1側壁及び第2側壁の各内端よりもそれ
ぞれ所定量だけ狭く形成した二つの平面状側壁の少なく
とも一方に接着剤により側方の窓ガラス等を固定するこ
とができるため、各平面状側壁に固定された側方の窓ガ
ラス等がフレームから出張ることがなく見栄えが良い。 (3)各平面状側壁に対してそれぞれ鈍角をなす各連結
壁は、直角のときより長くなるため、パイプ材を曲げる
ときに外側部分の伸長と内側部分の収縮との差は、長く
なった各連結壁により効果的に吸収される。また、各平
面状側壁に対して鈍角をなす各連結壁は、当然、第1側
壁の内端及び第2側壁の内端に連設される曲部の接線と
も鈍角をなすため応力集中が防止されて強度が向上す
る。 (4)曲げモーメント及び断面二次モーメントを一定と
したときに圧縮曲げ応力を引張曲げ応力のほぼ1/(1
〜1.5)に抑えて平面状側壁の変形量を低減させたの
で、平面状側壁の平面度が維持されてガラス等が取り付
け易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】運転室のフレーム構造の一実施形態を示す図で
ある。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】第1の従来技術に係る作業車両の運転室のフレ
ーム構造を示す図である。
【図4】第2の従来技術に係る作業車両の運転室のフレ
ーム構造を示す図である。
【図5】第3の従来技術に係る作業車両の運転室のフレ
ーム構造を示す図である。
【符号の説明】
1;フレーム、 1A;外側部分、 1B;内側部分、
1a;平面状側壁、1b;内壁、 1c;第1側壁、
1d;第1側壁1cから所定間隔Sだけ離間した位
置、 1e;第2側壁、 1f;第1連結壁、 1g;
第2連結壁、2;フロントガラス、 3;ルーフガラ
ス、 5;シリコンゴム、 6;側方の窓ガラス。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異形断面のパイプ材を曲げて形成したフ
    レームを使用した作業車両の運転室において、 異形断面の形状は、パイプ材の曲げ面と平行な第1側壁
    (1c)、及び第1側壁(1c)の外端に連設されると共に第1
    側壁(1c)の内端から直角方向に所定間隔離間した位置(1
    d)まで第1側壁(1c)との距離が順次拡大して外方に凸状
    の第2側壁(1e)を有する外側部分(1A)と、第1側壁(1c)
    及び第2側壁(1e)の各内端よりもそれぞれ所定量(L)だ
    け狭く、かつパイプ材の曲げ面と平行な二つの平面状側
    壁(1a,1a)、及び二つの平面状側壁(1a,1a)の各内端に連
    設された内壁(1b)とを有する内側部分(1B)と、第1側壁
    (1c)の内端及び一方の平面状側壁(1a)の外端に連設され
    た第1連結壁(1f)と第2側壁(1e)の内端及び他方の平面
    状側壁(1a)の外端に所定の曲部を介して連設された第2
    連結壁(1g)とを備えたことを特徴とする作業車両の運転
    室。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の作業車両の運転室にお
    いて、 各連結壁(1f,1g)は、直線状であり、かつ各平面状側壁
    (1a,1a)に対してそれぞれ鈍角をなすことを特徴とする
    作業車両の運転室。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の作業車両の運転室にお
    いて、 外側部分(1A)のうち異形断面の主軸(Z-Z)から最も離れ
    た部分までの距離(e1)に対する、内側部分(1B)のうち異
    形断面の主軸(Z-Z)から最も離れた部分までの距離(e2)
    の比をほぼ1〜1.5としたことを特徴とする作業車両
    の運転室。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100333957C (zh) * 2002-08-30 2007-08-29 株式会社小松制作所 作业车辆的驾驶室结构
JP2008195346A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd キャブおよび作業機械
JP2008195347A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd キャブおよび作業機械
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