JP2000313335A - 列車位置検出装置 - Google Patents

列車位置検出装置

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JP2000313335A
JP2000313335A JP12142199A JP12142199A JP2000313335A JP 2000313335 A JP2000313335 A JP 2000313335A JP 12142199 A JP12142199 A JP 12142199A JP 12142199 A JP12142199 A JP 12142199A JP 2000313335 A JP2000313335 A JP 2000313335A
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signal
train
track circuit
transmission
spreading
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JP12142199A
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Katsuji Okazaki
勝次 岡崎
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軌道回路の列車進出側の端に送信器を接続
し、列車進入側の端に受信器を接続して、列車検知用信
号を監視することにより軌道回路内の列車の有無を検知
する列車位置検出装置において、耐ノイズ性の向上およ
び隣接軌道回路との相互干渉を防止して、信頼性の高い
列車検知を可能にする。 【解決手段】 当該軌道回路と隣接する軌道回路とで異
なる特定周波数の線スペクトルを有する列車検知用の送
信信号S1をそれぞれ生成し、所定のPN符号で拡散し
て軌道回路に送信し、軌道回路から受信した受信信号S
3を拡散時に用いた同一のPN符号により逆拡散した
後、スペクトル成分を元の送信信号S1と照合し、当該
軌道回路の信号成分を分離してその減衰量を測定するこ
とにより、軌道回路内の列車の有無を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、軌道回路上に列
車検知用の信号を送信して列車の存在を検知する列車位
置検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、軌道回路を利用して列車位置の検
出を行うには、レール(軌道)を所定の長さ毎に区分し
て形成された閉そく区間のレールを各軌道回路とし、こ
の軌道回路の列車進出側の端に送信器を接続し、列車進
入側の端に受信器を接続して、軌道回路内の列車の有無
を検知する。軌道回路内に列車が存在しない場合は、送
信器から送信された列車検知のための信号は受信器にて
比較的大きな受信電力で受信される。他方、軌道回路上
の送信−受信間に列車が存在する場合は、軌道回路が列
車の車軸で短絡されるため、その軌道回路の受信器で受
信される信号は著しく減衰する。よって、受信信号の信
号強度を監視し、信号強度が一定レベル以上なら軌道回
路に対して列車無しと判定し、一定レベル以下なら列車
ありと判定する。
【0003】ところで、軌道回路を構成するレールはノ
イズを受けやすい環境にありS/N比が低くなりやす
い。また、隣接する軌道回路との間がインピーダンスボ
ンドなどで高周波交流信号に対して絶縁されている場合
と、無絶縁の場合とが有るが、無絶縁の場合は隣接軌道
回路との相互干渉を無くす必要がある。このような、隣
接軌道回路との相互干渉および耐ノイズ性が改善された
従来の列車位置検出装置として、列車検知用の送信信号
をPN符号にて拡散し、受信信号からPN符号を抽出し
て、送信に用いたPN符号との一致状態により列車の有
無を判定するものが有る。
【0004】図12は、例えば特開平5−254432
号公報に記載される従来の列車位置検出装置の概略構成
図である。図に示すように、軌道(レール)は複数の軌
道回路区間Ti(i=0、1、2、、、)に分割され、
軌道回路Tiの始端側(列車進出側)と終端側(列車進
入側)とが機器室に電気的に接続されている。機器室に
は送・受信設備が設置される。送信設備としては、信号
発生器1、拡散回路2、および送信器3が設けられ、信
号発生器1により列車検知用の送信信号を発生し、PN
符号発生器4からの所定のPN符号を用いて拡散回路2
により送信信号を拡散し、拡散された送信信号を増幅し
て軌道回路Tiの始端側へ送信器3により送出する。ま
た、受信設備としては、受信器5、復調回路6、フィル
タ回路7、および検知回路8が設けられ、軌道回路Ti
の終端側で受信器5により受信された受信信号を、復調
回路6にて信号発生器1の出力である送信信号で割算処
理した後、フィルタ回路7によりフィルタ処理してPN
符号を抽出する。この抽出されたPN符号と、拡散回路
2で用いた元のPN符号との一致状態を検知回路8で検
出し、その一致状態の有無で軌道回路Ti内の列車検知
を行う。軌道回路Ti内に列車が存在するときには、軌
道回路が列車の車軸で短絡されるため受信信号のレベル
が著しく小さく、元のPN符号が抽出できないため、列
車ありと判定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の列車位置検出装
置は以上のように構成されているため、拡散回路2で用
いたPN符号が受信信号から抽出できるかできないかで
軌道回路内の列車検知の判定をしていた。このため、列
車が軌道回路内に無くても、受信信号がノイズや隣接軌
道回路の列車検知用の信号に埋もれて元のPN符号が抽
出できなければ、列車ありと誤検出してしまう。例え
ば、列車が軌道回路へ出入りする際、列車が隣接軌道回
路内にある場合にも受信信号は減衰するため、従来の列
車位置検出装置では、受信信号がノイズや隣接軌道回路
の列車検知用の信号に埋もれて拡散回路2で用いたPN
符号が抽出できなくなることがあり、列車が軌道回路へ
出入りするタイミングを正確に検知できないものであっ
た。また、何らかの異常で受信信号が正常に受信できな
い等により拡散回路2で用いたPN符号が抽出できない
場合にも、列車が軌道回路内にありと判定してしまう等
の問題点があった。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解消す
るために成されたものであって、列車の軌道回路への出
入りが確実に検出でき、耐ノイズ性が向上し、また隣接
軌道回路との相互干渉の無い信頼性の高い列車検知が可
能な列車位置検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
記載の列車位置検出装置は、列車検知のための送信信号
を発生する信号発生手段と、該送信信号を所定のPN符
号で拡散する信号拡散手段と、軌道回路を形成するレー
ルの一端に上記拡散された送信信号を送出する送出手段
と、該送出された信号を上記軌道回路を形成するレール
の他端から受信する受信手段と、該受信された受信信号
を上記信号拡散手段にて用いた同一のPN符号を用いて
逆拡散する信号逆拡散手段と、該逆拡散した受信信号と
上記信号発生手段にて発生した送信信号とのスペクトル
成分を比較して受信信号強度を測定するスペクトル解析
手段と、上記受信信号強度により上記軌道回路内の列車
の有無を判定する列車検知手段と、を有するものであ
る。
【0008】またこの発明に係る請求項2記載の列車位
置検出装置は、請求項1において、信号拡散手段による
拡散と信号逆拡散手段による逆拡散との間における送受
信の遅延時間を設定する手段を備え、上記信号拡散手段
にて用いるPN符号のタイミングを上記遅延時間だけ遅
らせて生成したPN符号を上記信号逆拡散手段にて用い
るものである。
【0009】またこの発明に係る請求項3記載の列車位
置検出装置は、請求項1または2において、信号発生手
段にて発生する送信信号を、搬送波を一定周期の矩形波
により振幅変調し、特定周波数の線スペクトルを有する
ものとし、当該軌道回路と隣接する軌道回路とで、上記
搬送波は同一周波数のものを、上記矩形波は異なる周期
のものを用いることにより、上記送信信号が異なる特定
周波数の線スペクトルを有するものである。
【0010】またこの発明に係る請求項4記載の列車位
置検出装置は、請求項1または2において、信号発生手
段にて発生する送信信号を、周波数を一定範囲内で任意
に変化させる事ができる搬送波で構成し、当該軌道回路
と隣接する軌道回路とで、異なる周波数の搬送波を用い
ることにより、上記送信信号が異なる特定周波数の線ス
ペクトルを有するものである。
【0011】またこの発明に係る請求項5記載の列車位
置検出装置は、列車検知のための送信信号、および該送
信信号に用いる搬送波周波数とは異なる周波数の搬送波
を用いた第2の信号をそれぞれ発生する第1および第2
の信号発生手段と、上記送信信号および上記第2の信号
を加算する加算手段と、該加算された信号を所定のPN
符号で拡散する信号拡散手段と、軌道回路を形成するレ
ールの一端に上記拡散された信号を送出する送出手段
と、該送出された信号を上記軌道回路を形成するレール
の他端から受信する受信手段と、上記受信手段で受信さ
れた受信信号を上記信号拡散手段にて用いた同一のPN
符号を用いて逆拡散する信号逆拡散手段と、該逆拡散さ
れた受信信号と上記第1の信号発生手段にて発生した送
信信号とのスペクトル成分を比較して、上記受信信号の
うち上記送信信号に対応する成分の受信信号強度を測定
するスペクトル解析手段と、上記受信信号強度により上
記軌道回路内の列車の有無を判定する列車検知手段と、
を有するものである。
【0012】またこの発明に係る請求項6記載の列車位
置検出装置は、請求項5において、第2の信号発生手段
で発生する第2の信号が、軌道回路上の列車に対する列
車制御信号であるものである。
【0013】またこの発明に係る請求項7記載の列車位
置検出装置は、請求項5において、第2の信号発生手段
で発生する第2の信号が、第1の信号発生手段で発生す
る送信信号に用いる搬送波周波数とは異なり、しかも互
いに異なる搬送波周波数を有する複数種の信号で構成さ
れたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
一実施の形態を図について詳細に説明する。図1は、こ
の発明の実施の形態1による列車位置検出装置の概略構
成図である。図において、Rは軌道(レール)であり、
複数の軌道回路区間Ti(i=0、1、2、、、)に分
割されている。軌道回路Tiの地点Pa(列車進出側の
端)と地点Pb(列車進入側の端)とが列車位置検出装
置の機器室に電気的に接続され、機器室から軌道への送
信及び軌道から機器室への受信が行えるようになってい
る。機器室から軌道への送信設備としては、まず、9は
列車検知用の送信信号S1を発生する信号発生手段とし
ての信号発生器、10は拡散用の所定のPN符号を発生
するPN符号発生器、11はPN符号発生器10からの
PN符号を用いて送信信号S1を拡散する信号拡散手段
としての拡散回路、12は拡散された送信信号S2を増
幅して軌道回路Tiの列車進出端であるPaに送出する
送出手段としてのアンプである。
【0015】また、軌道からの受信設備としては、13
は送出された信号を軌道回路Tiの列車進入端であるP
bから受信して、その受信信号S3のノイズ除去を行う
受信手段としてのフィルタ、14は逆拡散用のPN符号
を発生するPN符号発生器、15はノイズ除去された受
信信号S3をPN符号発生器14からのPN符号を用い
て逆拡散する信号逆拡散手段としての逆拡散回路であ
る。また、16は逆拡散された受信信号S4と信号発生
器9で発生される送信信号S1とのスペクトル成分を比
較するスペクトル解析器である。
【0016】次に、列車位置検出装置の動作について説
明する。信号発生器1が発生する列車検知用の送信信号
S1を、周波数fcの搬送波をデータDi(t)にて振
幅変調したものとし、以下に示す。 S1=sin(2πfc・t)×Di(t) この送信信号S1は拡散回路11とスペクトル解析器1
6とへ入力される。一方、PN符号発生器10は、所定
のPN符号PNi(t)を拡散回路11へ出力する。拡
散回路11は、信号発生器9からの送信信号S1をPN
符号発生器10からのPN符号と重畳して拡散し、以下
のような拡散された送信信号S2を出力する。 S2=sin(2πfc・t)×Di(t)×PNi
(t) この拡散された送信信号S2はアンプ12へ入力され、
アンプ12では拡散された送信信号S2を増幅して地点
Paより軌道回路Tiに送信する。
【0017】地点Pbでは軌道回路Tiから受信信号S
3を受信して、フィルタ13にかける。ここで、軌道回
路Tiによる信号の減衰量をZi、送受信による遅延時
間をτとし、フィルタ13に入力される受信信号S3を
以下に示す。 S3=Zi・sin(2πfc・t1)×Di(t1)×
PNi(t1) t1=t−τ フィルタ13では、受信信号S3を、送信信号S1の周
波数帯域外のノイズを除去して逆拡散回路15へ出力す
る。
【0018】PN符号発生器14は、拡散回路11に入
力されたものと同種類のPN符号で拡散回路11での拡
散時に用いた同一のものであるPNi(t1)を、受信
信号S3からの同期捕捉により生成し、逆拡散回路15
へ出力する。逆拡散回路15は、受信信号S3をPN符
号と重畳して逆拡散し、逆拡散された受信信号S4をス
ペクトル解析器16へ出力する。PN符号の性質より、 PNi(t1)×PNi(t1)=1 即ち、スペクトル解析器16に入力される逆拡散された
受信信号S4は以下に示すものとなる。 S4=Zi・sin(2πfc・t1)×Di(t1
【0019】スペクトル解析器16は、信号発生器9が
発生した送信信号S1と逆拡散された受信信号S4との
スペクトル成分を比較する。このスペクトル分布を図2
に示す。図に示すように、逆拡散された受信信号S4の
ノイズを含んだスペクトル成分から、送信信号S1のス
ペクトル形状に対応したスペクトルを見つけ出し、その
スペクトル強度(受信信号強度)を測定し、元の送信信
号S1のスペクトルと比較し、減衰量Ziを求める。軌
道回路Ti内に列車が無い場合は、主に軌道回路Tiの長
さにより決定される量のみの減衰であるが、軌道回路T
i内に列車がある場合は、それより大きく(例えば、3
0dB程度)減衰する。
【0020】この実施の形態によると、列車検知用の送
信信号S1をPN符号により拡散して軌道回路に送信
し、軌道回路からの受信信号S3を再びPN符号を用い
て逆拡散する。このため、受信信号S3に対して無視し
得ないレベルのノイズが存在する場合でも、逆拡散する
と、送信信号S1のスペクトル形状に対応したスペクト
ルを逆拡散された受信信号S4から容易に見つけ出すこ
とができる。これにより正確に軌道回路による信号の減
衰量Ziが求められる。上記のように、減衰量Ziは軌
道回路内の列車の有無により大きく変化するので、Zi
を監視する事で軌道回路内の列車の有無を確実に検知で
き、列車の軌道回路への出入りも確実に検出できる。
【0021】実施の形態2.次に、この発明の実施の形
態2について説明する。図3は、この発明の実施の形態
2による列車位置検出装置の概略構成図である。図にお
いて、9〜16は上記実施の形態と同じもの、17は拡
散回路11での拡散と逆拡散回路15での逆拡散との間
における送受信の遅延時間を設定する遅延時間設定器で
ある。PN符号発生器10はPN符号を発生し、このP
N符号を拡散回路11へ出力すると共に、PN符号の各
周期の先頭にてタイミングパルスを受信側のPN符号発
生器14へ出力する。一方、遅延時間設定器17では所
定の遅延時間τを設定し、この遅延時間τを受信側のP
N符号発生器14へ出力する。PN符号発生器14は、
入力されたタイミングパルスから、送信側のPN符号発
生器10で発生させたPN符号を遅延時間設定器17の
設定した遅延時間τだけ遅れたタイミングにて生成し、
逆拡散回路15に送る。
【0022】図4に、送信側のPN符号発生器10が生
成する拡散用PN符号とタイミングパルス、および受信
側のPN符号発生器15が生成する逆拡散用PN符号の
タイミングを示す。列車検知用の送信信号S1が拡散回
路11で拡散されてから逆拡散回路15に到達するまで
の間に、軌道回路Tiによる伝送遅延および送受信機器
での処理遅延が発生する。このため、拡散回路11で用
いたPN符号をそのまま逆拡散回路15で用いることは
できず、逆拡散された受信信号S4の信号強度が最大に
なるように、遅延時間設定器17により遅延時間τを設
定し、PN符号発生器14は送信側のPN符号発生器1
0が生成する拡散用PN符号からτだけ遅れて逆拡散用
のPN符号を発生する。これにより上記実施の形態1と
同様に、拡散回路11での拡散時に用いたPN符号PN
i(t)と同一のPN符号PNi(t1)、(t1=t−
τ)が生成でき、それを用いて逆拡散する。なお、最適
な遅延時間は軌道回路および送受信機器の組み合わせに
より変化するものであり、遅延時間設定器17で任意に
値を設定できるようにする。
【0023】この実施の形態では、遅延時間設定器17
を備えて、遅延時間を設定することにより、逆拡散用P
N符号を、拡散回路11での拡散時に用いたPN符号と
同一になるように発生する。受信信号S3からの同期捕
捉により逆拡散用PN符号の発生を行う上記実施の形態
1では、受信信号S3が減衰してレベルが著しく小さく
なったり、ノイズに埋もれてしまったりしたときに、同
期捕捉を良好に行えず、逆拡散用PN符号が信頼性良く
発生できない場合があるが、この実施の形態では、予め
遅延時間を設定すれば、受信信号S3のレベルに係わら
ず、確実に逆拡散が行えるため、信頼性の高い列車検知
が可能になる。
【0024】実施の形態3.次に、この発明の実施の形
態3について説明する。図5は、この発明の実施の形態
3による列車位置検出装置の概略構成図である。図にお
いて、16は上記実施の形態1と同じもの、12a、1
2bは入力信号を増幅してそれぞれ軌道回路Tiおよび
隣接軌道回路Ti-1の列車進出端に送信するアンプ、1
8a、18bはそれぞれ軌道回路Ti、Ti-1への列車検
知用の送信信号S1i、S1i-1を発生、拡散、送出する
送信器であり、19は軌道回路Tiからの受信信号S3i
を受信して逆拡散する地上受信器である。なお、拡散用
および逆拡散用のPN符号発生器と遅延時間設定器の図
示を便宜上省略する。軌道回路Tiと軌道回路Ti-1との
送信器18a、18bの構成を図6に示す。図に示すよ
うに、送信器18a、18bは、それぞれ信号発生手段
としての信号発生器9a、9bと信号拡散手段としての
拡散回路11a、11bとを備える。信号発生器9a、
9bにより、同一の搬送波に異なるデータ系列(データ
1、データ2)を重畳して列車検知用の送信信号S
i、S1i-1をそれぞれ発生し、拡散回路11a、11
bにおいて同一のPN符号を用いてそれぞれ拡散する。
ここでPN符号は、図示しないPN符号発生器で発生さ
れ、拡散回路11a、11bに入力されたものとする。
【0025】軌道回路Tiの送信器18aからは、拡散
された送信信号S2iがアンプ12aを介して軌道回路
iの列車進出端である地点Paに送信され、拡散前の
送信信号S1iがスペクトル解析器16へ出力される。
列車進入端である地点Pbでは、受信器19により軌道
回路Tiから受信信号S3iを受信して、拡散回路11a
での拡散時に用いた同一のPN符号と重畳して逆拡散
し、逆拡散された受信信号S4iをスペクトル解析器1
6へ出力する。ここで、逆拡散に用いるPN符号は、図
示しない遅延時間設定器およびPN符号発生器を用いて
上記実施の形態2と同様の方法で生成するものとする。
【0026】一方、隣接の軌道回路Ti-1においても同
様に送受信が行われる。軌道回路Ti -1の送信器18b
からは、拡散された送信信号S2i-1がアンプ12bを
介して軌道回路Ti-1の列車進出端Pbに送信される。
隣接軌道回路との間が無絶縁の場合、この地点Pbは、
軌道回路Tiの受信を行う列車進入端であると同時に、
軌道回路Ti-1の送信を行う列車進出端であるため、軌
道回路Tiの受信器19では、軌道回路Tiからだけでな
く軌道回路Ti-1からの拡散された送信信号S2i- 1も受
信し、受信信号S3iは軌道回路Ti-1からの信号成分も
含むものとなる。受信信号S3iの中で、軌道回路Ti
列車検知用の信号成分は地点Paの送信から地点Pbの
受信までの減衰Ziが有るのに対して、軌道回路Ti-1
の列車検知用の信号成分はほとんど減衰無しで受信され
るため、受信器19には隣接軌道回路Ti-1の列車検知
用の信号が軌道回路Tiの列車検知用の信号より大きな
電力で受信される。
【0027】ところで、上記のように、軌道回路Ti
隣接軌道回路Ti-1とでは同一の搬送波に異なるデータ
系列(データ1、データ2)を重畳して生成した列車検
知用の送信信号S1i、S1i-1をそれぞれ用いており、
例えば図7(a)、図7(b)に示すように、軌道回路
iに重畳するデータ1は周波数f1の矩形波、軌道回
路Ti-1に重畳するデータ2は周波数f2の矩形波と
し、搬送波をこのような一定周期の矩形波により振幅変
調して列車検知用の送信信号S1i、S1i-1を生成す
る。これにより、列車検知用の送信信号S1i、S1i-1
のスペクトル分布は、搬送波周波数±f1(あるいはf
2)の特定周波数の線スペクトルとなる。このため、受
信信号S3iは軌道回路Tiからだけでなく軌道回路T
i-1からの大きな信号成分をノイズとして含むものであ
るが、それぞれの信号成分は、逆拡散後の受信信号S4
iのスペクトル分布の中で、図7(c)に示すように搬
送波周波数±f1(あるいはf2)の特定周波数の線ス
ペクトルとなる。スペクトル解析器16により、軌道回
路Tiからの信号成分である搬送波周波数±f1の線ス
ペクトルについて、減衰量Ziを求め、Ziを監視する
事で軌道回路Ti内の列車の有無を検知する。
【0028】この実施の形態では、列車検知用の送信信
号S1を、データとして一定周期の矩形波を搬送波に重
畳することで振幅変調して生成するものとし、軌道回路
iと隣接軌道回路Ti-1とでデータとなる矩形波に周期
の異なるものを用いることにより、送信信号S1i、S
i-1のスペクトル分布をそれぞれ異なる特定周波数の
線スペクトルとする。このため、隣接軌道回路との間が
無絶縁で隣接軌道回路Ti-1からの列車検知用の信号成
分が大きなレベルで受信されても、十分な分解能を有す
るスペクトル解析器16により、軌道回路Tiからの列
車検知用の信号成分の線スペクトル強度を、受信信号S
iの中から容易に分離して測定できる。これにより正
確に軌道回路Tiによる信号の減衰量Ziが求められ、
減衰量Ziは軌道回路Ti上の列車の有無により大きく
変化するので、Ziを監視する事で軌道回路Ti内の列
車の有無を確実に検知できる。
【0029】なお、この実施の形態では、軌道回路Ti
と隣接軌道回路Ti-1とでは拡散に用いるPN符号を同
一のものとしたが、異なるPN符号を用いても良く、同
様の効果を奏する。
【0030】実施の形態4.上記実施の形態3では、軌
道回路Tiと隣接軌道回路Ti-1とでデータとなる矩形波
に周期の異なるものを用いて、搬送波を振幅変調した
が、テータを用いずに周波数の異なる搬送波をそのまま
列車検知用の送信信号S1i、S1i-1に用いることによ
り、それぞれ特定周波数の線スペクトルを有する様にし
ても良い。図8に示すように、軌道回路Tiの列車検知
用の送信信号S1iには周波数fciの搬送波を、軌道回
路Ti-1の列車検知用の送信信号S1i-1には周波数fc
i-1の搬送波をそのまま用い、これらを上記実施の形態
3と同様にそれぞれ拡散して軌道回路Ti、Ti-1へ送信
する。これにより、列車検知用の送信信号S1i、S1i
-1のスペクトル分布は、搬送波周波数fci(またはfc
i-1)の線スペクトルとなる。このため、受信信号S3i
は軌道回路Tiからだけでなく軌道回路Ti-1からの大き
な信号成分をノイズとして含むものであるが、それぞれ
の信号成分は、逆拡散後の受信信号S4iのスペクトル分
布の中で、図9に示すように搬送波周波数fci(または
fci-1)の特定周波数の線スペクトルとなる。スペクトル
解析器16により、軌道回路Tiからの信号成分である
搬送波周波数fciの線スペクトルについて、減衰量Zi
を求め、Ziを監視する事で軌道回Ti内の列車の有無を
検知する。
【0031】このため、上記実施の形態3と同様に、隣
接軌道回路との間が無絶縁で隣接軌道回路Ti-1からの
列車検知用の信号成分が大きなレベルで受信されても、
正確に軌道回路Tiによる信号の減衰量Ziが求めら
れ、Ziを監視する事で軌道回路Ti内の列車の有無を
確実に検知できる。また搬送波周波数の変化量は、スペ
クトル解析器16の分解能以上であれば自由に設定でき
るので、複雑な軌道回路構成で、複数の隣接軌道回路か
らノイズが入る場合でも十分に対応ができる。
【0032】なお、この場合も軌道回路Tiと隣接軌道
回路Ti-1とでは拡散に用いるPN符号に異なるPN符
号を用いても良く、同様の効果を奏する。また、上記実
施の形態3および4による列車位置検出装置は、隣接軌
道回路との間が無絶縁の場合に特に効果的であるが、同
様の装置構成で隣接軌道回路との間が絶縁された場合に
も適用でき、この場合、受信信号S3iは軌道回路Ti
らのみ受信される。
【0033】実施の形態5.次に、この発明の実施の形
態5について説明する。図10は、この発明の実施の形
態5による列車位置検出装置の概略構成図である。図に
おいて、9、11、12および16は上記実施の形態1
と同じもの、19は上記実施の形態4と同じもの、20
は軌道回路上に存在する列車に対する列車制御信号(A
TC信号)S5を発生する第2の信号発生手段としての
ATC信号発生器、21は列車検知用の送信信号S1と
ATC信号S5とを加算する加算手段としての加算器、
22はレール電流より列車が信号を受信するための受電
器、23は列車上において受信信号を逆拡散するための
逆拡散器、24は逆拡散された受信信号S8のうちAT
C信号S5の帯域のみを取り出すバンドパスフィルタで
ある。なおこの場合も、拡散用および逆拡散用のPN符
号発生器と遅延時間設定器の図示を便宜上省略する。
【0034】列車検知用の送信信号発生器9は周波数f
1の搬送波にて送信信号S1を発生し、ATC信号発
生器20は周波数fc2の搬送波にてATC信号S5を
発生するものとする。加算器21は、送信信号S1とA
TC信号S5とを加算して加算された信号S6を拡散回
路11へ出力する。拡散回路11は、加算器12からの
加算された信号S6を図示しないPN符号発生器の生成
したPN符号により拡散し、拡散された信号S7をアン
プ12へ出力する。アンプ12に入力された信号S7は
増幅されて軌道回路の列車進出端である地点Paに送信
される。軌道回路の列車進入端である地点Pbから地上
の受信器19で受信された受信信号S3は、図示しない
PN符号発生器と遅延時間設定器により生成され、拡散
回路11での拡散時に用いた同一のPN符号で逆拡散さ
れ、逆拡散された受信信号S4はスペクトル解析器16
にて送信信号S1と照合され、列車検知用の信号成分の
みにつき減衰率を測定して列車の有無判定を行う。
【0035】一方、軌道回路上に列車がある場合は列車
の受電器22で受信されて、車上の逆拡散器23に送ら
れる。逆拡散器23は、受信された信号に対する同期捕
捉と、送信信号S1の拡散に用いた同一のPN符号の発
生、及び逆拡散の機能をもっているとし、逆拡散された
信号S8をバンドパスフィルタ24へ出力する。バンド
パスフィルタ24は、逆拡散された信号S8からATC
信号成分のみを取り出すようにフィルタをかけ、ATC
用受信信号S9を取り出す。
【0036】信号処理のそれぞれの段階におけるスペク
トル分布を図11に示す。図11(a)は、周波数fc
1の搬送波にて生成された列車検知用の送信信号S1と
周波数fc2の搬送波にて生成されたATC信号S5と
が加算された信号S6のスペクトル分布を示すものであ
る。周波数fc1およびfc2は、列車検知用の送信信号
S1の帯域とATC信号S5の帯域が重ならないように
選ぶものとする。また、図においてはfc1<fc2とな
っているが、周波数の上下関係は逆転していてもかまわ
ない。図11(b)は、加算された信号S6を拡散回路
11で拡散した後の拡散された信号S7のスペクトル分
布を示すものである。ここで、拡散に用いるPN符号の
チップ周波数をfPNとすると、拡散後の送信信号S1の
帯域はfc1±fPNであり、拡散後のATC信号S5の
帯域はfc2±fPNである。このため、 (fc2−fc1)<<fPN とすることにより、軌道回路で使用する周波数帯域をほ
とんど変えることなく、列車検知用の送信信号S1とA
TC信号S5とを同時に送信できる。
【0037】図11(c)は、車上の逆拡散器23で逆
拡散された信号S8のスペクトル分布を示すものであ
る。ここで、このスペクトル分布は、拡散前の加算され
た信号S6と周波数帯域が同一になる。図11(d)
は、逆拡散された信号S8からバンドパスフィルタ24
によりATC信号成分のみを取り出したATC用受信信
号S9のスペクトル分布を示すものである。列車検知用
の送信信号成分とATC信号成分とは、拡散した状態で
は帯域の大部分に重なりがあるが(図11(b)参
照)、逆拡散後には重なりがなくなるので(図11
(c)参照)、バンドパスフィルタ24により容易に分
離ができる(図11(d)参照)。
【0038】地上の受信器19で受信して逆拡散した後
の逆拡散された受信信号S4については、上記実施の形
態4と同様にスペクトル解析器16にて送信信号S1と
照合して、列車検知用の信号成分のみ分離して減衰率を
測定し、軌道回路上の列車の有無を検知する。
【0039】この実施の形態では、列車検知用の送信信
号S1とATC信号S5とを、異なる搬送波周波数を用
いることにより、使用する信号帯域を殆ど変えることな
く同時に送信することが可能になり、容易に受信側で分
離することができる。これにより、従来別の機器構成で
送信されていた異種類の信号を、列車検知用の送信信号
S1と同時送信して扱うことができ、簡略な装置構成
で、複数種の信号を扱うことが可能になる。
【0040】なお、この場合、異なる搬送波周波数を用
いて列車検知用の送信信号S1と同時送信する第2の信
号をATC信号S5としたが、これに限るものではな
く、またさらに第2の信号は、列車検知用の送信信号S
1と搬送波周波数が異なり、しかも互いに異なる搬送波
周波数を有する複数種の信号で構成されたものでも良
く、上記実施の形態と同様に、地上の受信器19で受信
し逆拡散した後の信号から列車検知用の信号成分のみ信
頼性良く容易に分離できる。
【0041】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る請求項1記
載の列車位置検出装置は、列車検知のための送信信号を
発生する信号発生手段と、該送信信号を所定のPN符号
で拡散する信号拡散手段と、軌道回路を形成するレール
の一端に上記拡散された送信信号を送出する送出手段
と、該送出された信号を上記軌道回路を形成するレール
の他端から受信する受信手段と、該受信された受信信号
を上記信号拡散手段にて用いた同一のPN符号を用いて
逆拡散する信号逆拡散手段と、該逆拡散した受信信号と
上記信号発生手段にて発生した送信信号とのスペクトル
成分を比較して受信信号強度を測定するスペクトル解析
手段と、上記受信信号強度により上記軌道回路内の列車
の有無を判定する列車検知手段と、を有するため、列車
の軌道回路への出入りが確実に検出でき、耐ノイズ性が
向上した信頼性の高い列車検知が可能な列車位置検出装
置が得られる。
【0042】またこの発明に係る請求項2記載の列車位
置検出装置は、請求項1において、信号拡散手段による
拡散と信号逆拡散手段による逆拡散との間における送受
信の遅延時間を設定する手段を備え、上記信号拡散手段
にて用いるPN符号のタイミングを上記遅延時間だけ遅
らせて生成したPN符号を上記信号逆拡散手段にて用い
るため、逆拡散用PN符号が信頼性良く発生でき、受信
信号のレベルに係わらず確実に逆拡散が行うことがで
き、信頼性の高い列車位置の検出が可能になる。
【0043】またこの発明に係る請求項3記載の列車位
置検出装置は、請求項1または2において、信号発生手
段にて発生する送信信号を、搬送波を一定周期の矩形波
により振幅変調し、特定周波数の線スペクトルを有する
ものとし、当該軌道回路と隣接する軌道回路とで、上記
搬送波は同一周波数のものを、上記矩形波は異なる周期
のものを用いることにより、上記送信信号が異なる特定
周波数の線スペクトルを有するため、隣接軌道回路との
間が無絶縁の場合にも信頼性の高い列車位置の検出が可
能になる。
【0044】またこの発明に係る請求項4記載の列車位
置検出装置は、請求項1または2において、信号発生手
段にて発生する送信信号を、周波数を一定範囲内で任意
に変化させる事ができる搬送波で構成し、当該軌道回路
と隣接する軌道回路とで、異なる周波数の搬送波を用い
ることにより、上記送信信号が異なる特定周波数の線ス
ペクトルを有するため、隣接軌道回路との間が無絶縁の
場合にも信頼性の高い列車位置の検出が可能になる。
【0045】またこの発明に係る請求項5記載の列車位
置検出装置は、列車検知のための送信信号、および該送
信信号に用いる搬送波周波数とは異なる周波数の搬送波
を用いた第2の信号をそれぞれ発生する第1および第2
の信号発生手段と、上記送信信号および上記第2の信号
を加算する加算手段と、該加算された信号を所定のPN
符号で拡散する信号拡散手段と、軌道回路を形成するレ
ールの一端に上記拡散された信号を送出する送出手段
と、該送出された信号を上記軌道回路を形成するレール
の他端から受信する受信手段と、上記受信手段で受信さ
れた受信信号を上記信号拡散手段にて用いた同一のPN
符号を用いて逆拡散する信号逆拡散手段と、該逆拡散さ
れた受信信号と上記第1の信号発生手段にて発生した送
信信号とのスペクトル成分を比較して、上記受信信号の
うち上記送信信号に対応する成分の受信信号強度を測定
するスペクトル解析手段と、上記受信信号強度により上
記軌道回路内の列車の有無を判定する列車検知手段と、
を有するため、簡略な装置構成で、列車検知のための送
信信号を他の第2の信号と共に同時送信できて容易に信
頼性良く分離でき、信頼性の高い列車位置の検出が可能
になる。
【0046】またこの発明に係る請求項6記載の列車位
置検出装置は、請求項5において、第2の信号発生手段
で発生する第2の信号が、軌道回路上の列車に対する列
車制御信号であるため、簡略な装置構成で、列車検知の
ための送信信号を列車制御信号と共に同時送信できて容
易に信頼性良く分離でき、信頼性の高い列車位置の検出
が可能になる。
【0047】またこの発明に係る請求項7記載の列車位
置検出装置は、請求項5において、第2の信号発生手段
で発生する第2の信号が、第1の信号発生手段で発生す
る送信信号に用いる搬送波周波数とは異なり、しかも互
いに異なる搬送波周波数を有する複数種の信号で構成さ
れたため、簡略な装置構成で、列車検知のための送信信
号を他の複数種の信号と共に同時送信できて容易に信頼
性良く分離でき、信頼性の高い列車位置の検出が可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による列車位置検出
装置の概略構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による列車位置検出
装置のスペクトル解析器によるスペクトル分布を示す図
である。
【図3】 この発明の実施の形態2による列車位置検出
装置の概略構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による拡散用PN符
号と逆拡散用PN符号のタイミングを示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による列車位置検出
装置の概略構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による列車位置検出
装置の送信器の構成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による送信信号のデ
ータおよび受信信号のスペクトル分布を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態4による列車位置検出
装置の送信器の構成を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による受信信号のス
ペクトル分布を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態5による列車位置検
出装置の概略構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態5による信号のスペ
クトル分布を示す図である。
【図12】 従来の列車位置検出装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
9,9a,9b 信号発生手段としての信号発生器、1
1,11a,11b 信号拡散手段としての拡散回路、
12 送出手段としてのアンプ、13 受信手段として
のフィルタ、15 信号逆拡散手段としての逆拡散回
路、16 スペクトル解析手段としてのスペクトル解析
器、17 遅延時間設定手段としての遅延時間設定器、
18a,18b 送信器、19 受信器、20 第2の
信号発生手段としてのATC信号発生器、21 加算手
段としての加算器、S1,S1i,S1i-1 送信信号、
S2,S2i,S2i-1 拡散された送信信号、S3,S
i 受信信号、S4,S4i 逆拡散された受信信号、
S5 第2の信号としてのATC信号、S6 加算され
た信号、S7 拡散された信号。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列車検知のための送信信号を発生する信
    号発生手段と、該送信信号を所定のPN符号で拡散する
    信号拡散手段と、軌道回路を形成するレールの一端に上
    記拡散された送信信号を送出する送出手段と、該送出さ
    れた信号を上記軌道回路を形成するレールの他端から受
    信する受信手段と、該受信された受信信号を上記信号拡
    散手段にて用いた同一のPN符号を用いて逆拡散する信
    号逆拡散手段と、該逆拡散した受信信号と上記信号発生
    手段にて発生した送信信号とのスペクトル成分を比較し
    て受信信号強度を測定するスペクトル解析手段と、上記
    受信信号強度により上記軌道回路内の列車の有無を判定
    する列車検知手段と、を有する事を特徴とする列車位置
    検出装置。
  2. 【請求項2】 信号拡散手段による拡散と信号逆拡散手
    段による逆拡散との間における送受信の遅延時間を設定
    する手段を備え、上記信号拡散手段にて用いるPN符号
    のタイミングを上記遅延時間だけ遅らせて生成したPN
    符号を上記信号逆拡散手段にて用いることを特徴とする
    請求項1記載の列車位置検出装置。
  3. 【請求項3】 信号発生手段にて発生する送信信号を、
    搬送波を一定周期の矩形波により振幅変調し、特定周波
    数の線スペクトルを有するものとし、当該軌道回路と隣
    接する軌道回路とで、上記搬送波は同一周波数のもの
    を、上記矩形波は異なる周期のものを用いることによ
    り、上記送信信号が異なる特定周波数の線スペクトルを
    有することを特徴とする請求項1または2記載の列車位
    置検出装置。
  4. 【請求項4】 信号発生手段にて発生する送信信号を、
    周波数を一定範囲内で任意に変化させる事ができる搬送
    波で構成し、当該軌道回路と隣接する軌道回路とで、異
    なる周波数の搬送波を用いることにより、上記送信信号
    が異なる特定周波数の線スペクトルを有することを特徴
    とする請求項1または2記載の列車位置検出装置。
  5. 【請求項5】 列車検知のための送信信号、および該送
    信信号に用いる搬送波周波数とは異なる周波数の搬送波
    を用いた第2の信号をそれぞれ発生する第1および第2
    の信号発生手段と、上記送信信号および上記第2の信号
    を加算する加算手段と、該加算された信号を所定のPN
    符号で拡散する信号拡散手段と、軌道回路を形成するレ
    ールの一端に上記拡散された信号を送出する送出手段
    と、該送出された信号を上記軌道回路を形成するレール
    の他端から受信する受信手段と、上記受信手段で受信さ
    れた受信信号を上記信号拡散手段にて用いた同一のPN
    符号を用いて逆拡散する信号逆拡散手段と、該逆拡散さ
    れた受信信号と上記第1の信号発生手段にて発生した送
    信信号とのスペクトル成分を比較して、上記受信信号の
    うち上記送信信号に対応する成分の受信信号強度を測定
    するスペクトル解析手段と、上記受信信号強度により上
    記軌道回路内の列車の有無を判定する列車検知手段と、
    を有する事を特徴とする列車位置検出装置。
  6. 【請求項6】 第2の信号発生手段で発生する第2の信
    号が、軌道回路上の列車に対する列車制御信号であるこ
    とを特徴とする請求項5記載の列車位置検出装置。
  7. 【請求項7】 第2の信号発生手段で発生する第2の信
    号が、第1の信号発生手段で発生する送信信号に用いる
    搬送波周波数とは異なり、しかも互いに異なる搬送波周
    波数を有する複数種の信号で構成されたことを特徴とす
    る請求項5記載の列車位置検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002220053A (ja) * 2000-11-24 2002-08-06 Univ Nihon 地上装置と車上装置間の情報伝送方法
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JP2011057051A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Hitachi Ltd ディジタルatc装置

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