JP2000313119A - インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録装置及び方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録装置及び方法

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JP2000313119A
JP2000313119A JP12508799A JP12508799A JP2000313119A JP 2000313119 A JP2000313119 A JP 2000313119A JP 12508799 A JP12508799 A JP 12508799A JP 12508799 A JP12508799 A JP 12508799A JP 2000313119 A JP2000313119 A JP 2000313119A
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ink
jet recording
liquid
discharge
sealing liquid
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JP12508799A
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English (en)
Inventor
Yuji Suemitsu
裕治 末光
Yasushi Oki
靖 大木
Susumu Hirakata
進 平潟
Hiroaki Sato
博昭 佐藤
Yasushi Suwabe
恭史 諏訪部
Megumi Hasebe
恵 長谷部
Satoru Mori
哲 毛利
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク吐出時のシール液体の抵抗を低くす
る。 【解決手段】 ヘッド10は、インク吐出面に設けらた
インク吐出口12、吐出手段14が設けられた吐出室1
6、吐出室16にインクを供給するインク溜18、シー
ル液体を、インク吐出口12に位置する第1のシール液
体22Aとインク吐出口12周囲に位置する第2のシー
ル液体22Bとが区切れるように、引き込むシール液体
引き込み手段24を備え、シール液体引き込み手段24
は、バイモルフ構造の複合部材を含んで構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録ヘッド、インクジェット記録装置、及びインクジェッ
ト記録方法に係り、より詳しくは、インクを吐出するイ
ンク吐出口をシール液体でシールするインクジェット記
録ヘッド、インクジェット記録装置、及びインクジェッ
ト記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録装置において
は、非動作時のインクの乾燥、増粘に起因するノズルの
目詰まりを防止することが大きな課題である。この課題
を解決するために種々のインク材料が開発されている
が、インク溶媒の蒸発を低減することは依然として困難
である。市販のインクジェット記録装置では、非印字
時、長期休止時には、樹脂製のキャッピング手段等によ
り、ノズルと外気とを遮蔽してインクの乾燥を遅延させ
ようとしている。しかし、このキャッピング手段では、
ノズルの気密状態をより効果的に高めるためには、複雑
な手順と装置が必要となる。また、このキャッピング手
段では、ノズルを空気から完全に遮蔽することができ
ず、保存中に、ノズル内部のインクの乾燥、増粘が徐々
に進行し、ノズルの目詰まりが発生してしまうことがあ
る。
【0003】上記目詰まり回復のためのメンテナンスは
不利益となっている。即ち、 市販されているインクジ
ェット記録装置では、長期休止によるノズルの目詰まり
を回復するために、様々なメンテナンス動作が必要とな
っている。例えば、ノズル内の詰まりをノズルの外部か
ら負圧により引き出すバキューム動作による回復では、
装置内にポンプや廃インクの吸収体が必要であり、装置
を複雑化、大型化し、装置のコストを高めている。ま
た、ノズル面を一括して負圧にするため、目詰まりの発
生していないノズルからも大量のインクを吸い出して廃
棄することになり、ランニングコストが高くなる。ま
た、ダミージェット動作やワイピング動作を繰り返して
回復する場合では、メンテナンス位置にヘッドを移動し
たり、ヘッド面にブレードなどの部材を押し当てて摺擦
運動する機構が必要となるなど装置が複雑化してコスト
が高くなる。インクジェット記録装置の長期休止後に
は、印字前にこれらの動作を組み合わせてメンテナンス
動作をさせており、印字前の待ち時間や、メンテナンス
動作による騒音なども発生し、ユーザーに不利益を与え
ている。
【0004】長期休止後の目詰まりに起因する問題を回
避する手段としては、特開昭52−104130号公報
に開示されているように、液体キャッピングによる目詰
まりを回避する方法がある。即ち、インクに不溶のシー
ル液体と、シール液体の膜を張る手段によって、インク
吐出口を密封してインクを空気から遮蔽し、インクの乾
燥を防ぐ方法が知られている。
【0005】また、特開昭49−115548号公報に
は、シール液体とぬれ機構により印字装置の非動作時に
インク吐出口を密封し、動作時にはシール液体の供給路
に設けた開閉器によってシール液体の供給を止める方法
が記載されている。
【0006】しかし、これらの方法では、シール液体が
表面では区切られているものの内部では実質的に周囲の
シール液体と連続しているために、吐出開始時にインク
吐出の抵抗が高いという欠点を有している。印字装置を
使用する環境の温度が低くなると、シール液体の粘度が
高くなることがあり、最悪の場合はインクを吐出できな
いという問題が発生する。
【0007】このような問題に鑑み、特開昭54−69
436号公報には、シール液体による密封方式における
インク滴の吐出安定性を改善するために、シール液体膜
の形成・解除を行う方法が開示されている。
【0008】また、特開平5−177841号公報で
は、必要に応じてシール液体によってノズルをシールす
る方法や、キャリッジ走査に連動してシール液体による
シールを開閉する方法が述べられている。
【0009】しかし、いずれの方法でも、シール液体に
よりシールされている状態とシールが解除された状態の
切り替えに、ポンプや電磁石、支持体による開閉などの
外力が必要であり、ヘッドの構造の複雑化、およびそれ
に伴う印字装置の大型化を招くこととなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のシ
ール液体によるノズルの密封方法では、吐出時のシール
液体の抵抗が高く、環境が変わってシール液体の粘度が
高くなった場合など、最悪の場合はインクを吐出できな
いという欠点を有している。また、一般的には、蒸気圧
が低く不揮発性の液体は分子量が大きいために動粘度が
高いものが多い。このため、より長期間シール液体を不
揮発にして目詰まりに対するシール性能を維持させるに
は動粘度が高いシール液体を選択するのが望ましい。し
たがって、より長期間の目詰まりを防止するような仕様
を採用するためには、動粘度の高いシール液体を用いた
り、あるいはシール液体の厚みを厚くしたりせざるを得
ず、吐出抵抗がさらに高くなってしまい、目詰まり防止
の性能と吐出性能との両立が難しくなってしまう。これ
らの問題点を回避しようとしてシール液体のシールを開
閉する手段を設けた場合には、装置が複雑化、大型化し
てしまう。
【0011】本発明は、前記のような従来技術の有する
問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、インク
吐出時のシール液体の抵抗を低くすることの可能なイン
クジェット記録ヘッド、インクジェット記録装置、及び
インクジェット記録方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため請求
項1記載の発明は、インクを吐出するためのインク吐出
口と、前記インク吐出口をシールするシール液体と、入
力された画像信号に応じて前記インク吐出口からインク
を吐出するインク吐出手段と、前記シール液体の前記イ
ンク吐出口に位置するシール液体と前記シール液体の前
記インク吐出口の周囲に位置するシール液体とが区切ら
れるように、前記シール液体を前記インク吐出口内に引
き込むシール液体引き込み手段と、を有するインクジェ
ット記録ヘッドであって、前記シール液体引き込み手段
は、バイモルフ構造の複合部材を含んで構成されている
ことを特徴とする。
【0013】即ち、インク吐出口にはシール液体が自動
的に又は手動で供給される。インク吐出口がシール液体
でシールされている状態で、インク吐出手段が、インク
吐出口からインクを吐出させようとした場合、シール液
体の粘性などにより、インク吐出口に位置するシール液
体ばかりでなく、インク吐出口の周囲に位置するシール
液体も、インク吐出を妨げようとする。
【0014】そこで、本発明では、シール液体引き込み
手段が、シール液体のインク吐出口に位置するシール液
体と、シール液体のインク吐出口の周囲に位置するシー
ル液体と、が区切られるように、シール液体を引き込
む。
【0015】このように、シール液体のインク吐出口に
位置するシール液体と、シール液体のインク吐出口の周
囲に位置するシール液体と、が区切られるように、シー
ル液体をインク吐出口内に引き込むので、インク吐出口
からインクを吐出させようとした場合、インク吐出口の
周囲に位置するシール液体のインク吐出を妨げようとす
る影響を無くすことができ、安定してインクを吐出する
ことができる。
【0016】特に、本発明では、シール液体引き込み手
段を、バイモルフ構造の複合部材を含んで構成してい
る。よって、シール液体引き込み手段の動作量を大きく
することができ、少ないエネルギーで引き込みを制御で
き、即ち、同じエネルギーではシール液体引き込み手段
を大きく動作させることができる。
【0017】ここで、請求項2のように、シール液体引
き込み手段はインク吐出手段を兼ねるようにしてもよ
い。よって、複数のインク吐出口があるような場合、各
吐出口毎にシール液体の引き込み及びインクの吐出を行
うことができるので、ロスなくシール液体の引き込みを
行うことができると共に、各吐出口毎に最適な引き込み
状態をインク吐出を行うようにすることができる。
【0018】また、請求項3のように、複合部材は、少
なくとも第1の圧電部材と第2の圧電部材とによりバイ
モルフ構造をなし、シール液体を引き込む際に、第1の
圧電部材には分極方向と同一の方向にかつ第2の圧電部
材には分極方向と逆方向の電界を印加するようにしても
よい。この場合、分極方向と同一の方向に電界を印加し
た第1の圧電部材は、分極方向と垂直な方向に縮み、逆
に、分極方向と逆方向に電界を印加した第2の圧電部材
は、分極方向と垂直な方向に伸びる。即ち、第1の圧電
部材及び第2の圧電部材の一方が伸びる場合には他方が
縮むようにする。
【0019】なお、シール液体引き込み手段がインク吐
出手段を兼ねるようにした場合、シール液体引き込み手
段は、請求項4のように、インクを吐出する際、シール
液体を引き込む際に印加した電界の方向と逆方向の電界
を印加する。よって、インクを吐出する際、シール液体
を引き込む際の変位方向と逆方向に変位させることがで
き、インク吐出することができる。
【0020】ここで、請求項5のように、予め定められ
た吐出基本周期内にシール液体の引き込み及びインクの
吐出が実行されるように、インク吐出手段及びシール液
体引き込み手段を制御する制御手段を備えるようにして
もよい。これにより、シール液体を引き込んだ状態を、
毎回基本周期毎に同じ状態にすることができる。よっ
て、吐出されたインクの状態(例えば、量や速度等)を
毎回基本周期毎に同じにでき、印字されるインクドット
の大きさやインクドットの着弾位置のばらつきを少なく
することができ、画質を向上することができる。
【0021】なお、制御手段は、請求項6のように、画
像信号の入力時から所定遅延時間後に前記インクの吐出
が実行されるようにインク吐出手段を制御するようにし
てもよい。
【0022】ここで、インクジェット記録装置は、請求
項7のように、請求項1乃至請求項4記載の何れか1項
に記載のインクジェット記録ヘッドを備える。このイン
クジェット記録装置のインクジェット記録方法では、請
求項8のように、インク吐出前に、シール液体を引き込
む。
【0023】また、請求項9のように、シール液体を引
き込んだ状態を保持し、この場合は、請求項10のよう
に、シール液体が引き込まれた状態が保持されていると
きに、インクを複数発吐出するようにしてもよい。よっ
て、インク吐出毎に引き込み動作しないようにでき、吐
出間隔を短くすることができる。
【0024】一方、インクジェット記録装置は、請求項
11のように、請求項5又は請求項6記載のインクジェ
ット記録ヘッドを備えるようにしてもよい。このインク
ジェット記録装置のインクジェット記録方法では、請求
項12のように、インク吐出前に、シール液体を毎回引
き込むようにしてもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、図面
を参照して、本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0026】図1に、本実施の形態に係るインクジェッ
ト記録ヘッドの基本的な構成例を示す。図1に示すよう
に、本実施の形態に係るインクジェット記録ヘッド(以
下、単に「ヘッド」という場合がある)10は、インク
吐出面に設けらたインク吐出口12、吐出手段14が設
けられた吐出室16、吐出室16にインクを供給するイ
ンク溜18、及びシール液体引き込み手段を備えてい
る。ヘッドには、例えば毛管力や圧力差によって生じる
作用により、ヘッド外部のインクタンクとインク供給路
(不図示)によってインクが供給されている。
【0027】ここで、吐出口12及び吐出方向について
説明する。
【0028】図1には、1つのインク吐出口12のみを
示したが、インク吐出口12はインク吐出面に複数設け
られていてもよい。なお、図1においては、便宜上、イ
ンク吐出口12が横方向に配置された様子を示している
が、インク吐出方向、即ち、記録ヘッドの配置方向は所
望により適宜選択することができ、一般的にはインク滴
は重力方向(下方)に向けて吐出される。
【0029】次に、吐出手段として利用可能な方式の例
を説明する。即ち、本実施の形態に使用可能なインク吐
出手段14には、従来技術によるインクジェット記録ヘ
ッドで用いられているインク吐出手段14、例えば加
圧方式、連続流方式、静電吸引方式等のインク吐出
手段14を広く利用することができる他、音響波、圧
力波などを集中させる方式なども利用可能である。加圧
方式の吐出手段14としては、サーマルインクジェット
方式や圧電方式が利用できる。
【0030】次に、シール液体として利用できる材料の
基本的性質を説明する。
【0031】本実施の形態において使用可能なシール液
体は、インク吐出口12をシールし、インク吐出口12
のインクを空気から遮蔽する機能を有する。このような
機能を維持するシール液体は、少なくともインクに不溶
な成分を含み、インクと相溶せず、かつ、インクとは自
発的に乳化しないものである。
【0032】次に、シール液体とインクとの相溶性を説
明する。
【0033】シール液体とインクが、非相溶性であるた
めには、具体的には、シール液体のインクに対する溶解
度が、ヘッドあるいは記録装置を使用する環境下で0.
1重量%以下であるのが好ましい。
【0034】次ち、シール液体の不揮発性を説明する。
【0035】さらに、シール液体が不揮発性であると、
ヘッドの休止中に蒸発せず、シール液体による吐出口1
2のシール状態に変化が生じないので好ましい。不揮発
性とは、具体的にはヘッドあるいは記録装置を使用する
環境下での蒸気圧が0.1mmHg以下であることをい
う。
【0036】次に、シール液体の動粘度の好ましい範囲
について説明する。
【0037】本実施の形態で利用できるシール液体の動
粘度は、目詰まり防止の期間設定、吐出手段14、吐出
口12の直径、記録ヘッドの吐出周波数、シール液体の
膜厚、シール液体を配置する方法などの設計仕様に対し
て適宜選択可能であり、動粘度は低粘度のものから高粘
度のものまで広く利用できる。ただし、一般的には、蒸
気圧が低く不揮発性の液体は分子量が大きいために動粘
度が高いものが多い。このため、より長期間シール液体
を不揮発にして目詰まりに対するシール性能を維持させ
るには動粘度が高いシール液体を選択するのが望まし
く、より低エネルギで吐出させるためには動粘度が低い
方が望ましいことを考え合わせると、ヘッドあるいは記
録装置を使用する環境下でのシール液体の動粘度として
は1〜200mm2/sの範囲が望ましい。
【0038】次に、シール液体の表面張力の好ましい範
囲について説明する。
【0039】また、本実施の形態において好適に利用で
きるシール液体の表面張力は、ヘッドあるいは記録装置
を使用する環境下で15〜70mN/mの範囲であり、
インク吐出口12のインクの表面にぬれ進むためには、
50mN/m以下であることが望ましく、さらに、使用
するインクの表面張力より小さいことが望ましい。
【0040】上記性質を得るためには、別の材料を混合
して調整してもよい。即ち、 元々これらの性質に適し
た液体を単独で使用することもできるし、複数の材料を
混合して粘度や表面張力を好ましい範囲に調整して使用
してもよい。
【0041】ところで、シール液体として用いることの
できる材料としては、水性インクの場合、常温で液体の
有機溶媒やオイル類を用いることができる。例えば、オ
クタン、ノナン、テトラデカン、ドデカンなどの炭化水
素、オレイン酸、リノール酸などの高級脂肪酸、n−デ
カノール、ジメチルブタノールなどの非水溶性のアルコ
ール類、フタル酸ジブチル、マレイン酸ジブチルなどの
可塑剤を用いることができる。あるいは植物油、鉱物
油、シリコーンオイル、フッ素オイルなどを用いること
もできる。これらは、単独で用いても、あるいは均一に
混合し得るものであれば、複数種を混合して用いてもよ
い。
【0042】次に、シール液体の配置方法として利用可
能な方法について説明する。
【0043】シール液体は、印字開始前に、刷毛、布、
ブレードによる塗布などの方法によりインク吐出面に供
給される。また、インク吐出面の近傍に管や多孔質部材
を配置し、毛管力、表面張力、または圧力差等によっ
て、シール液体をインク吐出面に供給する機構を備えて
いてもよい。これらの方法によりインク吐出面に供給さ
れたシール液体は、インク吐出口12のインク表面にシ
ール液体の膜を形成する(図15(B)参照)。
【0044】次に、シール液体の膜厚の好ましい範囲に
ついて説明する。
【0045】本実施の形態において、インク吐出面上の
シール液体の膜厚は、シール性能を維持する期間、吐出
手段14、吐出口12の直径、記録ヘッドの吐出周波
数、シール液体の動粘度、シール液体を配置する方法な
どの設計仕様に対して適宜設定可能である。ただし、目
詰まりに対するシール性能とより低エネルギで吐出させ
ることを考え合わせると、1μm以上200μm以下で
あることが好ましい。シール液体の膜厚は、例えば、シ
ール液体の供給量を調節したり、記録ヘッド周縁部等を
シール液体の保持量を規制する形状にすることによって
制御することができる。
【0046】なお、シール液体は、予めインクジェット
記録ヘッドに配置されていても、使用時にインクジェッ
ト記録ヘッドに適宜供給してもよい。
【0047】次に、シール液体引き込み手段の基本的性
能を説明装置する。
【0048】シール液体引き込み手段(以下、単に「引
き込み手段」という場合がある)は、図15(A)に示
すように、シール液体をインク吐出口12に引き込ん
で、インク吐出口12に位置する第1のシール液体22
Aと、インク吐出口12周囲に位置する第2のシール液
体22Bと、が区切られるように、シール液体と接する
吐出口12のインクを、吐出口12内部へ引き込む。
【0049】ここで、シール液体引き込み手段を配置す
る位置としては、吐出室16やインク溜18などのヘ
ッドに配置してもよく、ヘッドにインクを供給するイ
ンクタンクや供給流路などヘッド以外で記録装置内に配
置してもよい。
【0050】本実施の形態では、シール液体引き込み手
段としては、負圧を利用して引き込む方法を採用する。
即ち、引き込み手段の作動状態や引き込み量を制御しや
すいので、ヘッド内部の圧力を負圧にする負圧発生手段
を用いて引き込む方法が好ましいからである。
【0051】前述したように、シール液体引き込み手段
をヘッドに配置する場合には、図2に示すように、シー
ル液体引き込み手段としては、負圧を利用して引き込
む。この場合、シール液体引き込み手段としての負圧発
生手段をインク溜18や吐出室16に配置してヘッド内
部を負圧にして引き込む。
【0052】ところで、引き込み手段と吐出口12との
間に距離があるとシール液体引き込みの応答性が悪くな
るので、負圧発生手段などの引き込み手段はヘッドに近
接する部分かヘッドに配置されていることが望ましく、
さらには吐出口12に近い部分に設けられていることが
望ましい。さらには負圧発生手段などの引き込み手段を
吐出室16に設けることも望ましい(図4参照)。
【0053】ここで、吐出室16に引き込み手段を設け
る場合には、個々の吐出口12に応じて引き込み手段を
設けることもできる。この場合には、吐出口12ごとに
引き込みを制御すれば、シール液体をロス無く引き込む
ことも可能になり、高画質化できるという利点を有す
る。
【0054】次に、負圧発生手段として利用可能な方法
の例を説明する。
【0055】負圧発生手段としては、図3に示すよう
に、圧力を所定の設定値に制御しやすく、しかも可逆的
に作動させても要する時間が短い点で容積を増加させる
方法が好ましく、応答性も考え合わせるとヘッド内部の
容積を増加させる方法がより好適である。
【0056】容積を増加させて負圧を発生させる方法に
は、変形する部材を利用する。即ち、複合部材からな
り、該複合部材がバイモルフ構造を用いると、制御が簡
単であり、変位量を大きくとることができるので、エネ
ルギー効率の点や、シール液体の引き込み易さの点で、
好適である。
【0057】ここでいうバイモルフ構造とは、例えば、
2種類の部材の場合には、図7に示すように、長手方向
に伸縮する第1の部材42及び第2の部材44を2枚組
み合わせた構造で、一方が伸びた時に他方が縮む、
双方の伸び率が異なる,双方の収縮率が異なる等によ
って、全体として屈曲変位を起こすように構成された構
造体を言う。なお、本例では、長手方向に伸縮する例を
示したが、紙面に垂直方向に伸縮する場合であっても差
しつかえない。
【0058】上記した屈曲変位を生じさせる方法として
は、線膨張率の異なる部材の組み合わせ、体積膨張率の
異なる部材の組み合わせ、光歪み材料の組み合わせのほ
か、磁気歪み材料なども利用できるが、電気信号による
制御が簡単であるので、圧電部材などの電気歪み材料を
組み合わせて利用する方法が好適である。また、ばね材
やゴム材などの弾性部材にこれらの変形する部材を組み
合わせて屈曲変位を生じさせてもよい。屈曲変位する部
材や、弾性部材などを複数の材料で構成してもかまわな
い。
【0059】ところで、圧電部材としては、電界を印加
することで歪みや変形を生じる振動子などに用いられて
いる材料を広く利用できる。例えば、水晶、チタン酸ジ
ルコン酸鉛(PZT)、チタン酸バリウム、ニオブ酸
鉛、ニオブ酸リチウム、ビスマスゲルマネイト、タンタ
ル酸リチウムなどの多結晶体や単結晶体、酸化亜鉛、窒
化アルミニウムなどの薄膜からなる無機圧電材料、ある
いは、ポリ尿素、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)
や、PVDFの共重合体などの圧電性高分子材料、ある
いは、無機圧電材料と圧電性高分子材料との複合圧電材
料を用いることもできる。
【0060】ここで、バイモルフ圧電部材として更に好
適な材料を説明する。
【0061】圧電部材としては、更には一般組成式がA
BO3と表されるペロブスカイト型結晶構造をもつ圧電
部材が好適である。ペロブスカイト型構造の圧電部材は
強誘電性結晶になりやすく、またAサイトやBサイトの
元素の一部または全部を他の元素で置き換えても安定し
たペロブスカイト構造を有する特徴がある。PbTiO
3とPbZrO3 からなる二成分系(PZT)に第三成
分を加えた複合ペロブスカイト型の圧電電部材は、圧電
定数が大きく、バイモルフ圧電部材材料として好適であ
る。
【0062】次に、バイモルフ構造の動作を説明する。
【0063】強誘電性の圧電部材は、外部電界がない状
態でも自発分極Pをもっているため、自発分極方向に電
界Eを加えると圧電部材は分極方向に伸び、分極方向と
垂直方向では縮む。また、自発分極Pと逆方向に電界E
を加えると、分極方向に縮み垂直方向では伸びる。バイ
モルフ構造では分極方向と垂直の向きの伸縮を利用す
る。
【0064】ところで、圧電部材を用いたバイモルフ構
造としては、パラレル型(並列接続型)、シリーズ型
(直列接続型)等を用いることができる。圧電部材を2
枚組み合わせた構造で、パラレル型の場合は、図8に示
すように、分極方向が同一となるように圧電部材を組み
合わせ、分極方向と反対方向の電界を印加するために圧
電部材42、46の間に電極48を形成してなる。シリ
ーズ型の場合は、図9に示すように、分極方向が逆にな
るように圧電部材を組み合わせ、分極方向と同一方向の
電界が印加できるように構成する。なお、本例では、圧
電部材42、46の間に電極48を挿入しているが、圧
電部材42、46の間に電極を挿入しなくても構わな
い。
【0065】図8(a)に示すような分極方向Pを揃え
たバイモルフ構造で、圧電部材42、44を挟み込む電
極46、50にプラスを、圧電部材の間の電極48にマ
イナスの電圧を印加すると、図8(b)に示すように、
分極方向と逆方向に電界が印加された図面下側の圧電部
材44は伸び、分極方向と同方向に電界が印加された図
面上側の圧電部材42は縮むため、全体として図面上方
向に曲がる。
【0066】図9(a)に示すような分極方向Pを逆向
きに揃えたバイモルフ構造で、図面上側の電極46にプ
ラスを、図面下側の電極50にマイナスの電圧を印加す
ると、図9(b)に示すように、分極方向と逆方向に電
界が印加された図面下側の圧電部材44は伸び、分極方
向と同方向に電界が印加された図面上側の圧電部材42
は縮むため、全体として図面上方向に曲がる。
【0067】そして、パラレル型、シリーズ型を適宜選
択し、図4に示すように、吐出室16壁面に変形を発生
させる手段(シール液体引き込み手段)としての圧電部
材を変形させて例えばインク吐出口12内の容積を大き
くして、負圧を発生させてシール液体を引き込む。な
お、上述のバイモルフの動作図では下に凸の変形をさせ
た図を模式的に書いたが、図4における変形は、図面上
方向に凸に変形させ、ヘッド内部を負圧にして引き込む
例を図示してある。
【0068】圧電材料に任意の分極処理を行うには、材
料の表面に直流コロナ放電を照射する方法、ガンマ線や
電子線等の高エネルギー放射線を照射する方法、材料を
軟化点または溶融温度まで加熱して直流電圧を印加して
から冷却する方法等を用いることができるが、特に、簡
易な装置で、短時間で処理ができるコロナ放電照射が好
ましい。この場合、対向電極との間に圧電材料を配し、
プラスコロナ放電照射を行うことにより、圧電材料の対
向電極面から放電照射側面の向きに分極させることがで
きる。逆の向きに分極させたい場合には、マイナスプラ
スコロナ放電照射を行えばよい。
【0069】次に、シール液体を引き込んで吐出する方
法を説明する。
【0070】本実施の形態では、上記した引き込み手段
により、インク吐出前までに吐出口12に引き込まれた
シール液体22Aが、吐出口12周囲のシール液体22
Bと区切られていればよい。具体的には、吐出に際して
まず引き込み手段が作動してシール液体が吐出口12に
引き込まれ、引き込まれたシール液体22Aは図15
(A)に示すように周囲のシール液体22Bと区切られ
る。次に区切られた状態で吐出手段14によりインク吐
出口12のインクがシール液体と共に吐出される。この
区切られた状態で複数発の吐出を行わせることもでき
る。なお、吐出時に、吐出口12内のシール液体は完全
にインクと共に吐出されなくてもかまわない。引き込み
手段を作動解除して、図15(B)に示すように、引き
込まれていたインク(あるいはインクとシール液体)を
引き込み前の状態に戻すことで、吐出口12周囲のシー
ル液体がインク吐出口12のインクを再びシールして目
詰まりを防止する。
【0071】次ち、引き込んだ状態を保持する方法を説
明する。
【0072】シール液体を引き込んだ状態を保持しても
よく、この状態で複数発の吐出を行ってもかまわない。
この場合は毎回の吐出ごとに引き込み動作を行う必要が
なく、吐出間隔が短くなるため吐出周波数を高くできる
という利点を有する。この保持は、引き込み手段を作
動状態にし続けて保持する方法と、密閉状態を作って
保持する方法を利用できる。引き込み手段を作動状態
にし続けるのと、密閉状態を作るのを両方用いて引き込
んだ状態を保持してもかまわない。密閉状態を作って保
持する場合は、引き込み手段が作動状態で電力を消費し
続けるような場合にはこれを作動解除しても引き込んだ
状態を保持できるので、省電力化できるという効果を有
している。
【0073】ここで、引き込み手段は、吐出手段14を
兼ねる構成も可能(図10参照)である。引き込み手段
を兼ねる吐出手段14は、引き込んだシール液体を周囲
のシール液体と区切るように吐出手段14が動作する引
き込みモードと、区切られた後に画像信号に応じてイン
ク滴が吐出するように吐出手段14が動作する吐出モー
ドを持つ。本実施の形態では、吐出前に引き込みモード
で動作して引き込んだ状態にし、この状態で吐出モード
でインクを吐出する。
【0074】引き込み手段を兼ねる吐出手段14が吐出
モードで動作するには、引き込んで区切った状態から、
この状態のときの圧力を基準にして正圧(相対的な圧
力)を印加して吐出室16内に引き込んだインクとシー
ル液体を吐出する。変形して引き込んでいる場合は、吐
出室16の体積を減少させるように変形して正圧を印加
する。圧電部材を変形させて吐出する場合は、引き込み
時に印加していた電位より低い電位に変化させて、正圧
を印加するような変形をさせる。この電位は、吐出口1
2の直径、シール液体の膜厚、シール液体の動粘度、シ
ール液体の表面張力、吐出するインク滴の径や速度に対
して適宜最適な電位を選択する。
【0075】ここで、引き込み状態を吐出手段14の負
圧を維持して保持するには、例えば、図11に示すよう
に、吐出手段14にバイアス印加信号を出力して、吐出
手段14の変形のための電圧をバイアス状に印加し続け
るバイアス印加手段を用いて負圧を維持し続ける。圧電
部材を吐出手段14に利用する場合は、吐出手段14に
バイアス状の引き込み電位を印加して変形を維持してお
く。画像信号に応じて吐出手段14に吐出信号を出力し
て、吐出モードで駆動した後もこのバイアス電位を維持
する。保持を解除する場合には、バイアス状の引き込み
電位を基準電位にもどして、引き込みを戻す。
【0076】次に、バイモルフ構造で引き込みモードと
吐出モードを変化させる別な方法について説明する。即
ち、上記モードに対応させて、印加する電界の方向を変
化させると屈曲変位の方向を変えられるので、更なる高
吐出力を得るには、最適な構成とすることができる。
【0077】そのためには、図13に示すように、電界
印加手段(スイッチング手段(例えばトランジスタな
ど))を用いて、電界印加方向を変化させてやれば良
い。即ち、図13において、スイッチSW3、SW4を
閉じると、図12に示す回路と等価となり、圧電部材4
2、46は図中上側に変形し、一方、スイッチSW3、
SW4を開くと共にスイッチSW1、SW2を閉じる
と、圧電部材42、46は、図12(B)に示した方向
とは逆方向に変形する。
【0078】また、多層構造のバイモルフ構造で同様の
作用をさせることもできる。即ち、図14(A)〜図1
4(C)に示すように、圧電部材を少なくとも3層にパ
ラレルに接続し、上記モードに応じて、電界を印加する
圧電部材を選択すると共に印加する電界の方向を変化さ
せる。このような構成によると、より大きな変位量を得
ることができる。
【0079】上記説明したインクジェット記録ヘッド
は、インクジェット記録装置として用いられる。即ち、
本実施の形態のインクジェット記録装置は、インク吐出
口12と、インク吐出口12をシールするシール液体
と、画像信号に応じて前記インク吐出口12からインク
を吐出するインク吐出手段14と、前記シール液体を引
き込むシール液体引き込み手段を有するインクジェット
記録装置である。このインクジェット記録装置により、
画像記録媒体に画像信号に応じたインクを吐出させて画
像を記録する。本実施の形態のインクジェット記録装置
では、上述したような引き込み手段がインクジェット記
録ヘッドに組み込まれていてもよく、あるいは引き込み
手段を記録装置内のヘッド外部に持っていてもよいが、
前述したように、引き込み手段はシール液体の引き込み
の応答性がよくなるので吐出口12に近い部分に設ける
方が好ましい。また、引き込み手段は、引き込み手段の
作動状態や引き込み量を制御しやすいので負圧発生手段
を用いることが好ましい。また、吐出周波数を高くでき
るので引き込み状態を保持する保持手段を設けて複数の
吐出を行うことも好ましく、この場合の保持手段は、引
き込み手段を作動状態にし続けて保持する手段であって
も、密閉状態を作って保持する手段でもよい。
【0080】また、本実施の形態のインクジェット記録
装置は、インク吐出口12と、インク吐出口12をシー
ルするシール液体と、画像信号に応じて前記インク吐出
口12からインクを吐出するインク吐出手段14である
と共に前記シール液体を引き込むシール液体引き込み手
段を兼ねるインク吐出手段14を有するインクジェット
記録装置である。このインクジェット記録装置により、
画像記録媒体に画像信号に応じたインクを吐出させて画
像を記録する。本実施の形態のインクジェット記録装置
では、引き込み手段を兼ねる吐出手段14は、引き込み
時に負圧を発生してシール液体を引き込んで区切り、吐
出時に正圧を発生してインクを吐出するが、小型で応答
性よく圧力を制御できるので、吐出室16の容積を増減
させて圧力を発生させる方法を用いるのが好ましい。引
き込み手段を兼ねる吐出手段14には圧電部材を利用す
るのが、電気信号で高精度に変形の挙動を制御できるの
で、高画質化が可能であり、好ましい。また、吐出周波
数を高くできるので引き込み状態を保持する保持手段を
設けて複数の吐出を行うことも好ましい。
【0081】本実施の形態によれば、吐出口12に位置
するシール液体22Aと、吐出口12周囲に位置するシ
ール液体22Bと、が区切られた状態(分離)にするこ
とによって、吐出口12周囲のシール液体22Bからの
インク吐出を妨げる影響を無くすことができ、よって、
吐出時の抵抗を低くすることができる。このため、シー
ル液体の粘度が上昇するような低温の環境下でも、吐出
不良が発生せず、鮮明な画像を印字することができる。
また、吐出抵抗が低いので、配置するシール液体を厚く
したり、高粘度のシール液体材料を選択しても、目詰ま
りに対する性能と吐出性能との両立ができ、より長期間
にわたって目詰まりを防止するようなヘッド10設計も
可能となる。また、本実施の形態ではシール液体により
吐出口12がシールされているため、長期休止後であっ
てもインクの乾燥による目詰まりが発生しないので、必
要時にただちに吐出動作を行うことが可能となり、長期
休止後のメンテナンス工程を軽減あるいは省略すること
ができる。このため、記録装置の小型化、低コスト化が
可能になるほか、長期休止後のメンテナンスにより発生
していた印字前の待ち時間やメンテナンスによる騒音を
低減でき、大量のインク廃棄に伴うランニングコストの
上昇を抑えることも可能になる。
【0082】なお、インク吐出口12に位置するシール
液体22Aと周囲に位置するシール液体22Bとが区切
られるために、本実施の形態では、インク吐出口12に
位置するシール液体22Aを、インク吐出口12内に引
き込む。この区切るために必要な引き込み量は、吐出口
12の直径、シール液体の膜厚、シール液体の動粘度、
シール液体の表面張力などの設計値により、適宜最適な
値に設定する。さらに、これらの条件が環境などによっ
て変化した場合に対応して、引き込み量を可変に制御し
てもよい。
【0083】ところで、特開平3−132356号公報
に記載されているように、ホットメルトインクの固化収
縮でシール液体を引き込むものもある。しかし、冷却固
化時の収縮では、本実施の形態の引き込みよりゆっくり
した速度でシール液体を引き込むので、周囲シール液体
が該引き込みに応じて徐々に吐出口内に流入して、区切
ることができない。また、引き込んだ状態では、インク
21が固化しているので、インク21を吐出することが
できない。更に、冷却固化時の収縮では、数分から長い
場合には数時間の冷却時間を要してしまうのに対し、本
実施の形態では、引き込みに要する時間は、シール液体
の動粘度、表面張力、厚さ、吐出口の径、吐出口の形状
により適宜選ばれるが、効果的に区切るためには、1秒
以内に引き込み、動作を行うことが好ましく、(0.1
秒以内に)ステップ状に引き込み、手段を動作させるこ
とが好ましい。即ち、特開平3−132356号公報に
記載の内容と本願の内容とは本質的に相違する。
【0084】特に、本実施の形態では、バイモルフ構造
の複合部材(圧電素子等)を用いているので、変位量を
通常の積層型ピエゾに比べ大きくとることができるの
で、より低電圧で引き込み量を制御でき、又、同電圧で
高吐出力を得られるので、装置の簡易化や、高画質化を
図ることができる。
【0085】また、本実施の形態では、個々の吐出口1
2に応じて引き込み手段を兼ねる吐出手段14を設け、
引き込みと吐出を行う。したがって、吐出口12ごとに
引き込みと吐出を制御することができ、シール液体を高
精度にロス無く引き込んで、最適な引き込み状態を選ん
で吐出するような設定もでき、高画質化が可能になる。
また、引き込み手段と吐出手段14を兼ねる構成なの
で、引き込み手段と吐出手段14を同一の基板上に一括
して形成して作成することもでき、ヘッドの構成が簡単
になり、装置の低価格化が可能になる。さらに、引き込
み手段の駆動手段と吐出手段14の駆動手段も兼ねられ
るため、小型化と低価格化が可能になる。
【0086】
【第1の実施例】以下、第1の実施例により本発明をよ
り詳細に説明するが、本発明は、これに限定されるもの
ではない。
【0087】図5に示すように、ヘッドは内部にインク
溜18を持ち、直径40μmの吐出口12に通じる吐出
室16にはインク吐出手段14が配されている。また、
インク溜18の壁面には圧電部材からなるバイモルフ構
造のシール液体引き込み手段24が配置されている。
【0088】使用したシール液体としては複数種類のシ
リコーンオイルを混合して調製した液体(動粘度30m
2/s、表面張力20.8mN/m、比重1.0)を
用いた。このシール液体の25℃での蒸気圧は0.1m
mHg以下であり、用いたインクに対しての相溶性もな
かった。
【0089】使用したインクは、水60重量%、ジエチ
レングリコール38重量%、および染料2重量%からな
り動粘度2.0mm2/s、表面張力40mN/m、比
重1.06である。
【0090】圧電部材からなるバイモルフ構造の引き込
み手段24は、図6にも示すように、PZT(チタン酸
ジルコン酸鉛)圧電部材を用いて構成され、PZT層の
両側に設けた電極に電圧を印加することにより屈曲変形
し、ヘッド内部の容積を増加させる。圧電部材からなる
バイモルフ構造の引き込み手段24は、シリコン単結晶
基板を熱酸化して形成した厚さ1.0μmの酸化シリコ
ンの保護層40と、スパッタ法により形成した厚さ0.
8μmの酸化ジルコニウムからなる弾性膜42と、スパ
ッタ法により形成した厚さ0.2μmの白金からなる第
1電極44と、ゾルゲル法を複数回繰り返して形成した
厚さ1.0μmの第1のPZTの層46と、スパッタ法
により形成した厚さ0.1μmの白金からなる第2電極
48、ゾルゲル法を複数回繰り返して形成した厚さ1.
0μmの第2のPZTの層50、スパッタ法により形成
した厚さ0.1μmの白金からなる第3電極52により
構成されている。また、第1のPZT層46を形成した
後、コロナ照射で分極させ、その後、第2のPZT層5
0を形成した後、再度、同一極性のコロナ照射を行っ
て、それぞれのPZTの分極を同じ向きにした。この圧
電部材からなる引き込み手段24は、シリコン単結晶基
板上に、順次、保護層40、弾性膜42、第1電極4
4、PZT層46、第2電極48、PZT層50、第3
電極52を積層して形成した後、シリコン単結晶部分を
エッチング除去して作成した。また、PZT層はフォト
レジストとエッチングによって所定の形状にパターニン
グ可能で、本実施例では幅400μm、長さ1200μ
mの長方形に形成されている。こうして作製した引き込
み手段24を接着してインク溜18の壁面を構成する
が、第1電極44と第3電極52に20Vの電圧を印加
し、第2電極48を接地したところ、吐出手段14から
なるインク溜18の壁面の中央部に最大で2μmの凹状
のたわみ変形が発生し、インク溜18の体積は増加し
た。ヘッド内部にインクを満たし、この条件でインクを
引き込んだところ、吐出口12からヘッド内部へ向かっ
て25μmの位置までインクが引き込まれた。
【0091】本実施例のヘッドを用いて吐出の様子を拡
大観察した。上記ヘッドの吐出口12の並ぶ表面にシー
ル液体を厚さ50μmになるように膜状に配置した。ま
ず、引き込み手段24である圧電部材に20Vの電圧を
印加し吐出室16の容積を増加させるように変形させ
た。この容積増加で負圧を発生し、吐出口12に接する
シール液体を吐出口12に引き込み周囲のシール液体と
区切った。この状態で画像信号に応じて吐出手段14で
ある圧電部材に電圧を16V印加してインクを吐出させ
たところ、安定してインク滴が吐出する様子が観察され
た。一連の吐出後に、引き込み手段24に印加していた
電圧を0Vにし、引き込んでいたインクを戻してシール
状態に復帰させた。
【0092】本実施例の印字動作は、ヘッドが1ライン
分(キャリッジで片道分)移動しながら吐出を行うのに
先立ち引き込み手段24でシール液体を引き込み、ヘッ
ドを移動しながら画像信号に応じた吐出を行った。ヘッ
ドが1ライン分移動後、引き込み手段24を解除して引
き込みを戻してシール状態に復帰する。この一連の動作
を繰り返して印字を行った。
【0093】そして、常温環境下での印字テストを行っ
た。
【0094】即ち、常温環境下の条件で、記録紙を送る
機構を備えた記録装置に本実施例のヘッドを取り付け
て、常温(気温25℃、相対湿度50%)の部屋で画像
の印字を行い、印字された画像を肉眼で観察したとこ
ろ、かすれなどの印字欠陥はなく、鮮明な画像が記録さ
れていた。
【0095】また、低温環境下でも印字テストを行っ
た。
【0096】即ち、この記録装置を低温環境(気温5
℃、相対湿度30%)の下に24時間放置した後にこの
低温環境下で印字テストを行ったところ、先のテストと
同様に鮮明な印字が可能だった。印字された画像を肉眼
で観察したところ、常温での印字テストと差は見られ
ず、鮮明な画像が記録されていた。
【0097】ここで、放置による目詰まりが発生しない
効果と、シール液体がない場合の効果と、を比較した。
即ち、このインクジェット記録ヘッドを気温25℃、相
対湿度30%RHの環境に30日間放置しておいた後、
通常のインクジェット記録装置のメンテナンス動作は一
切行わずに印字テストを行って出力画像を観察した。イ
ンク吐出口12に目詰まりによる吐出不良は発生してお
らず、印字された画像にはドットの乱れもなく、放置前
と同じく鮮明な画像が記録されていた。なお、シール液
体を配置しない以外は本実施例の記録ヘッドと同様のヘ
ッドを同じ条件で30日間放置した後、印字テストを行
ってみたが、半分以上の吐出口12で目詰まりが発生し
ており、部分的にしか印字することができなかった。
【0098】比較のために、引き込み手段24を引き込
みモードで駆動しない以外は本実施例のヘッドと同様の
ヘッドを用い、吐出口12の並ぶ表面にシール液体を厚
さ50μmになるように膜状に配置した。このヘッドの
吐出観察を行い、実施例のヘッドと同様の吐出が得られ
るように吐出手段14に20Vの電圧を10μsの時間
印加して正圧のみで吐出するように調整した。さらにこ
のヘッドを記録装置に取り付けて、常温(気温25℃、
相対湿度50%)の部屋で画像の印字テストを行ったと
ころ、肉眼では実施例による印字結果と有意な差は見ら
れなかった。しかし、低温環境(気温5℃、相対湿度3
0%)の下に24時間放置した後にこの低温環境下で印
字テストを行ったところ、印字されていない不良部分が
目立ち、不鮮明な画像しか得られなかった。 (第2の実施の形態)次に、本発明の第2の実施の形態
を説明する。本実施の形態は、前述した第1の実施の形
態と同様の構成(第1の実施の形態の各種構成パターン
は同様に本実施の形態に適用できる)であるので、同一
部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。な
お、シール液体引き込み手段(吐出手段14を兼ねる構
成の場合も)は、前述したように、バイモルフ構造の複
合部材で構成されている(図8、図9等参照)。
【0099】本実施の形態は、図16に示すように、後
述する吐出基本信号及び画像信号に基づいて、引き込み
手段24を駆動するための引き込み信号と、画像信号に
応じて吐出手段14を駆動するための吐出信号を制御す
る信号制御手段60を有する。信号制御手段60は、イ
ンク吐出前に毎回シール液体を引き込むように、引き込
み信号を出力して引き込み手段24を駆動してから、吐
出信号を出力して吐出手段14を駆動する。この、引き
込み手段24の駆動から、吐出の終了までを、同一の吐
出口12から連続してインク滴を吐出する場合の吐出周
期(以下「吐出基本周期」と呼ぶ)内に行う。本実施の
形態の信号制御手段60は、引き込んだシール液体が周
囲のシール液体と区切られた後にインクを吐出させるよ
うに、引き込み信号から所定の時間遅延させて吐出信号
を出力する。
【0100】信号制御手段60は、同一の吐出口12か
ら連続してインク滴を吐出する場合の吐出周波数(=1
/吐出基本周期)の基本信号(以下「吐出基本信号」と
呼ぶ)と、画像情報に応じて吐出手段14からインクが
吐出する際の吐出/非吐出を選択する画像信号とを元に
して、引き込み信号を出力し、引き込み信号から所定の
遅延時間a(詳細は後述)遅延した吐出信号を出力す
る。遅延した吐出信号を出力するには、信号制御手段6
0は、画像信号を遅延させて吐出信号としたり、吐出基
本信号に対して遅延した信号を元に画像信号を発生させ
てこれを吐出信号とする。この遅延時間aは、吐出手段
14、吐出口12の直径、吐出基本周波数、シール液体
の膜厚、シール液体の動粘度、シール液体の表面張力な
どの設計仕様を考慮して、引き込んだシール液体が周囲
のシール液体と区切られた後の最適な時間を設定する。
また、この遅延時間aは次の引き込みにまでに吐出が終
了するように設定する。
【0101】この信号制御手段60は、ヘッド10に配
置してもよく、ヘッド10以外の記録装置内に配置して
もよく、また、ヘッド10や装置を制御する電気回路な
どと共に配置してもかまわない。
【0102】この信号制御手段60は、遅延させた吐出
信号を出力するために、引き込み手段24を構成する例
えば圧電部材に印加する信号や、吐出手段14を構成す
る例えばヒータに印加する信号を制御してもよく、引き
込み手段24や吐出手段14につながる途中の信号を制
御してもよく、吐出基本信号と画像信号を制御してもよ
く、吐出基本信号と画像信号の生成時に遅延した信号を
発生させて制御してもよい。
【0103】ここで、信号制御手段60に用いる回路の
例を説明する。
【0104】信号制御手段60で画像信号や基本クロッ
ク信号を遅延させるには、各種知られている遅延回路を
利用する。例えば、コンデンサと抵抗からなる遅延回
路、複数個のバッファ回路を縦列接続にした遅延回路、
発信回路とカウンタ回路とコンパレータ回路からなる遅
延回路などを利用して信号制御手段60を構成すること
ができるが、これ以外にも各種の電気回路やIC回路な
どで信号制御手段60を構成してもよく、専用のIC回
路などを作製することも可能である。また、マイコン制
御などにより、入力された信号をデータ化してメモリ上
のデータとの比較などを行うことで遅延を行う信号制御
手段60を構成することも可能である。
【0105】ところで、引き込みに2種類の同期方式が
ある。
【0106】信号制御手段60は、吐出基本信号毎に
シール液体を引き込むように引き込み信号を出力するの
と、画像信号毎にシール液体を引き込むように引き込
み信号を出力する2つの方式がある。
【0107】吐出基本信号毎にシール液体を引き込む
場合の制御系は、図17に示すように、基本クロック発
生回路62からのクロック信号の入力タイミングに従っ
て、装置設定情報発生回路64からの装置設定情報に基
づいて、吐出基本信号を出力する吐出基本信号発生回路
66、基本クロック発生回路62からのクロック信号の
入力タイミングに従って、画像情報発生回路68からの
画像情報に基づいて、画像信号を出力する画像信号発生
回路70、吐出基本信号及び画像信号に基づいて、引き
込み手段駆動電源72の電源で、シール液体引き込み手
段24を制御すると共に、吐出手段駆動電源74の電源
で、吐出手段14を制御する上記信号制御手段60を備
えている。
【0108】信号制御手段60は、吐出基本信号発生回
路66及び画像信号発生回路70に接続された遅延回路
76と、引き込み手段駆動電源72及び吐出基本信号発
生回路66に接続された引き込み手段駆動回路78と、
遅延回路76及び吐出手段駆動電源74に接続された吐
出手段駆動回路80と、を備えている。
【0109】そして、信号制御手段60は、図19に示
すように、吐出基本信号に応じて引き込み信号を出力す
る。この方式では、インクの吐出/非吐出(画像信号)
にかかわらず、吐出口12のシール液体は吐出基本周期
で引き込まれる。毎回必ず引き込みを行うため吐出しな
い場合も引き込みを行っているが、複数の吐出口12を
持つヘッド10を用いる場合は、全吐出口12の引き込
みを均等に行うので、毎回の引き込み条件が同一である
という特徴がある。
【0110】よって、この方式では、ヘッド10を、複
数の吐出口12に対応した共通の引き込み手段24を設
けた構成にするのが好ましく、引き込み手段24の制御
が容易で、信号制御手段60の構成も簡易になるので装
置が安くなるという利点を有する。
【0111】画像信号毎にシール液体を引き込む場合
の制御系は、図18に示すように、上記吐出基本信号毎
にシール液体を引き込む場合の制御系と略同様の構成で
あるが、引き込み手段駆動回路78には、画像信号が入
力されるように構成されている点で相違する。
【0112】そして、信号制御手段60は、図20に示
すように、画像信号に応じて引き込み信号を出力する。
この方式では、インクの吐出がある直前にのみ、オンデ
マンドで吐出口12のシール液体が引き込まれる。吐出
の直前のみ引き込みを行うので引き込みに無駄がなく、
複数の吐出口12を持つヘッド10を用いる場合は、各
吐出口12各々に対応して引き込みを制御することが可
能である。よって、この方式では、ヘッド10を、複数
の吐出口12に対応した個別の引き込み手段24を設け
た構成(図19参照)にするのが好ましく、吐出に最適
な引き込み制御を個別の吐出口12ごとに行うことがで
き、高画質化が可能になるという利点を有する。
【0113】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0114】本実施の形態では、毎回のインク吐出前に
吐出口12にシール液体を引き込んで吐出を行う。具体
的には、吐出基本信号(図19参照)あるいは画像信号
(図20参照)に応じて引き込み手段が作動してシール
液体を吐出口12に引き込み、図15(A)に示すよう
に、引き込んだシール液体22Aを周囲のシール液体2
2Bと区切る。吐出を行う際は、区切られた状態で吐出
手段14が作動してインク吐出口12のインクをシール
液体と共に吐出する。なお、吐出時に、吐出口12内の
シール液体は完全にインクと共に吐出されなくてもかま
わない。さらに、引き込み手段を作動解除して、引き込
まれていたインク(あるいはインクとシール液体)を引
き込み前の状態に戻し、次の吐出に備えることもでき
る。上記した引き込み手段と吐出手段14の制御は、引
き込み信号に対して、吐出信号、引き込み状態を引き込
み前の元の状態に戻すように引き込み手段を制御するた
めの引き込み解除信号を、信号制御手段60により所定
遅延時間b遅延させて行う。
【0115】次に、インクジェット記録装置を説明す
る。
【0116】本実施の形態のインクジェット記録装置
は、インク吐出口12と、インク吐出口12をシールす
るシール液体と、画像信号に応じて前記インク吐出口1
2からインクを吐出するインク吐出手段14と、前記シ
ール液体を引き込むシール液体引き込み手段と、画像信
号に応じて前記吐出手段14を駆動する吐出信号と、前
記シール液体引き込み手段を駆動する引き込み信号と、
前記シール液体引き込み手段に引き込み信号を印加した
後に前記吐出信号を前記吐出手段14に印加する信号制
御手段60を有するインクジェット記録装置である。こ
の、引き込み手段の駆動から、吐出の終了までを、吐出
基本周期内に行う。このインクジェット記録装置によ
り、画像記録媒体に画像情報に応じたインクを吐出させ
て画像を記録する。本実施の形態のインクジェット記録
装置では、上述したような引き込み手段がインクジェッ
ト記録ヘッドに組み込まれていてもよく、あるいは引き
込み手段を記録装置内のヘッド外部に持っていてもよい
が、前述したように、引き込み手段はシール液体の引き
込みの応答性がよくなるので吐出口12に近い部分に設
ける方が好ましい。また、引き込み手段は、引き込み手
段の作動状態や引き込み量を制御しやすいので負圧発生
手段を用いることが好ましい。
【0117】また、必要な引き込み量を得るための引き
込み手段の作動量が小さく、引き込みが完了するまでの
時間も短くて済むので、密閉手段を設けることも好まし
い。信号制御手段60は、ヘッドに組み込まれていても
よく、あるいは記録装置内のヘッド外部に配置されてい
てもよい。また、この信号制御手段60は、吐出基本信
号毎にシール液体引き込み手段を駆動してもよく、画像
信号毎にシール液体引き込み手段を駆動してもかまわな
い。信号制御手段60で引き込み解除信号を出力するも
の、速やかに引き込み状態を戻せるので、吐出基本周波
数を大きくでき、印字に要する時間を短縮できるので好
ましい。また、吐出信号や引き込み解除信号を可変制御
するのも、環境や装置の設定や状態に応じてより安定し
た条件を選んで吐出を行うことができるので好ましい。
【0118】以上のように、インクを吐出する毎に毎回
シール液体を引き込むようにしているので、次の効果が
得られる。 信号制御手段60を設けて毎回引き込んで、引き込ん
でから吐出するまでの時間を制御しているので、引き込
んだ状態を毎回同じにして吐出するように設定できる。
その結果、吐出したインクの状態(量や速度等)を毎回
一定にでき、印字されるインクドットの大きさや、イン
クドットの着弾位置のばらつきが少なくなり、吐出が安
定し、印字される画質が向上する。引き込み直後だと、
引き込み手段やメニスカス液面に残っている振動の振幅
が大きいこともあるので、その場合は振動が十分小さく
なってから吐出させるように設定にすると、より安定し
て吐出できる。 信号制御手段60を設けて毎回引き込んで、引き込み
解除信号を出力すれば、毎回確実に引き込み状態をシー
ル状態に戻すことができる。毎回引き込み手段を作動解
除すれば、速やかにシール液体によって吐出口12がシ
ールされている状態にして次の吐出サイクルに備えるこ
とが可能になるので、吐出基本周波数を大きくでき、印
字に要する時間を短縮できる。 引き込んでから吐出するまでの遅延時間aを様々な条
件に基づいて可変に制御すれば、環境変動などにより引
き込んだ状態が安定になるまでの時間が変化しても、引
き込んだ状態が毎回同じになってから吐出するように設
定できるので、さらに吐出が安定し、印字される画質が
向上する。環境の変動や装置の設定や状態等により、引
き込んでから区切られるまでの時間や、引き込み直後の
シール液体表面に残っている振動の減衰時間が変化する
ことがあるので、その状態によって最適な時間を選んで
吐出させると、環境や装置の設定や状態に対しての作
用・効果を安定にすることができる。 引き込み解除するまでの遅延時間b(図19、図20
参照)を様々な条件に基づいて可変に制御すれば、吐出
までの遅延時間が短くなった場合にはより速くシール状
態に戻して次の吐出サイクルに備えることが可能にな
る。吐出基本周波数を大きくでき、印字に要する時間を
短縮できる。
【0119】また、本実施の形態では、個々の吐出口1
2に応じて引き込み手段を兼ねる吐出手段14を設け、
引き込みと吐出を行う。したがって、吐出口12ごとに
引き込みと吐出を制御することができ、シール液体をロ
ス無く引き込んで、最適な引き込み状態を選んで吐出す
るような設定もでき、高画質化が可能になる。また、引
き込み手段と吐出手段14を兼ねる構成なので、引き込
み手段と吐出手段14を同一の基板上に一括して形成し
て作成することもでき、ヘッドの構成が簡単になり、装
置の低価格化が可能になる。さらに、引き込み手段の駆
動手段と吐出手段14の駆動手段も兼ねられるため、小
型化と低価格化が可能になる。
【0120】
【第2の実施例】以下、第2の実施例により本発明をよ
り詳細に説明するが、本発明は、これに限定されるもの
ではない。なお、本実施例の構成は前述した第1の実施
例と同じであるので、その説明を省略する。
【0121】シール液体としては複数種類のシリコーン
オイルを混合して調製した液体(動粘度30mm2
s、表面張力20.8mN/m、比重1.0)を用い
た。このシール液体の25℃での蒸気圧は0.1mmH
g以下であり、用いたインクに対しての相溶性もなかっ
た。
【0122】使用したインクは、水60重量%、ジエチ
レングリコール38重量%、および染料2重量%からな
り動粘度2.0mm2/s、表面張力40mN/m、比
重1.06である。
【0123】吐出手段14はサーマルインクジェット方
式であり、吐出室16の壁面にヒータを設けて構成され
ている。ヒータは多結晶シリコンからなる発熱体層の上
にタンタルからなる保護層を積層して構成されている。
ヒータには図示しない信号印加手段により画像信号に応
じたタイミングで所定の信号が印加されるように配線さ
れている。
【0124】シール液体引き込み手段は、第1の実施例
と同じものを用いた。
【0125】本実施の形態に係る図示しない信号制御手
段はIC回路を用いて作製しヘッド外壁に配置した。信
号制御手段は、吐出信号を出力する回路に遅延回路を用
いて構成し、引き込み解除信号を出力する回路を遅延回
路とフリップフロップ回路で構成した。信号制御手段
は、画像信号が入力され、画像信号に応じて引き込み信
号を出力して引き込み手段に印加する電位を0Vから例
えば20Vに切り替え、画像信号を遅延させて一定時間
後に吐出信号を出力する。画像信号が入力してから吐出
信号を出力するまでの遅延時間は100μsに設定し
た。また、信号制御手段は、画像信号を遅延させて、一
定時間後に引き込み解除信号を出力して引き込み手段に
印加する電位を20Vから0Vに切り替える。画像信号
が入力してから引き込み解除信号を出力するまでの遅延
時間は120μsに設定した。
【0126】本実施例のヘッドを用いて吐出の様子を拡
大観察した。上記ヘッドの吐出口12の並ぶ表面にシー
ル液体を厚さ50μmになるように膜状に配置した。ま
ず、信号制御手段に画像信号を入力して引き込み信号を
出力させ、引き込み手段に20Vの電圧を印加しヘッド
内部の容積を増加させるように変形させた。この容積増
加で負圧を発生し、吐出口12に接するシール液体を吐
出口12に引き込み、画像信号入力から100μsまで
に周囲のシール液体と区切った。画像信号入力から10
0μs後に信号制御手段は吐出信号を出力し、吐出手段
14であるヒータに15Vの電圧を6μsの時間パルス
状に印加してインクを吐出させたところ、安定してイン
ク滴が吐出する様子が観察された。信号制御手段は、画
像信号入力から120μs後に引き込み解除信号を出力
し、引き込み手段に印加していた電位を0Vにして、吐
出口12のインクを初期状態に戻し、引き込み手段が作
動してから500μsの経過時間までに吐出口12周囲
のシール液体が吐出口12のインクをシールしている状
態に戻した。画像信号を連続パルスで入力し、この吐出
サイクルを1kHzの周波数で繰り返したところ、毎回
吐出前にシール液体が引き込まれて、その状態で安定し
て吐出するのが観察された。また、吐出基本信号の周波
数1kHzの下で画像情報に応じた画像信号を入力して
インクを吐出させたところ、吐出されるインク滴の径と
吐出速度の計測結果は、画像信号の連続/不連続(すな
わち吐出の時間間隔)によらずほぼ一定であり、安定し
て吐出しているのが観察された。
【0127】そして、常温環境下で印字テストを行っ
た。即ち、常温環境下の条件で、記録紙を送る機構を備
えた記録装置に本実施例のヘッドを取り付けて、常温
(気温25℃、相対湿度50%)の部屋で画像の印字を
行い、印字された画像を肉眼で観察したところ、かすれ
などの印字欠陥はなく、鮮明な画像が記録されていた。
【0128】また、低温環境下で印字テストを行った。
即ち、さらにこの記録装置を低温環境(気温5℃、相対
湿度30%)の下に24時間放置した後にこの低温環境
下で印字テストを行ったところ、先のテストと同様に鮮
明な印字が可能だった。印字された画像を肉眼で観察し
たところ、常温での印字テストと差は見られず、鮮明な
画像が記録されていた。
【0129】放置による目詰まりが発生しない効果と、
シール液体がない場合の効果と、を比較する。即ち、こ
のインクジェット記録ヘッドを気温25℃、相対湿度3
0%RHの環境に30日間放置しておいた後、通常のイ
ンクジェット記録装置のメンテナンス動作は一切行わず
に印字テストを行って出力画像を観察した。インク吐出
口12に目詰まりによる吐出不良は発生しておらず、印
字された画像にはドットの乱れもなく、放置前と同じく
鮮明な画像が記録されていた。なお、シール液体を配置
しない以外は本実施例の記録ヘッドと同様のヘッドを同
じ条件で30日間放置した後、印字テストを行ってみた
が、半分以上の吐出口12で目詰まりが発生しており、
部分的にしか印字することができなかった。
【0130】ここで、比較例を説明する。比較のため
に、引き込み手段を持たない以外は本実施例のヘッドと
同様のヘッドを用い、吐出口12の並ぶ表面にシール液
体を厚さ50μmになるように膜状に配置した。このヘ
ッドの吐出観察を行い、実施例のヘッドと同様の吐出が
得られるように吐出手段14に20Vの電圧を7μsの
時間印加するように調整した。さらにこのヘッドを記録
装置に取り付けて、常温(気温25℃、相対湿度50
%)の部屋で画像の印字テストを行ったところ、肉眼で
は実施例による印字結果と有意な差は見られなかった。
しかし、低温環境(気温5℃、相対湿度30%)の下に
24時間放置した後にこの低温環境下で印字テストを行
ったところ、印字されていない不良部分が目立ち、不鮮
明な画像しか得られなかった。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、シール液
体引き込み手段を、バイモルフ構造の複合部材を含んで
構成しているので、シール液体引き込み手段の動作量を
大きくすることができ、少ないエネルギーで引き込みを
制御できる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係るインクジェット記録
ヘッドの基本構成図である。
【図2】 シール液体引き込み手段として負圧発生手段
を備えた例を示した図である。
【図3】 負圧を発生させる説明図である。
【図4】 ヘッド内部の容積を増加させる方法の説明図
である。
【図5】 引き込み手段として複合部材を用いる方法の
説明図である。
【図6】 第1の実施例における引き込み手段として用
いられる複合部材の構成図である。
【図7】 バイモルフ構造の説明図である。
【図8】 2枚の圧電部材を分極方向を揃えかつ並列に
接続した場合の図である。
【図9】 2枚の圧電部材を分極方向を互いに逆向きに
しかつ直列に接続した場合の図である。
【図10】 吐出室の容積変化により、負圧及び正圧を
発生させる方法の説明図である。
【図11】 本実施の形態のタイミングチャートであ
る。
【図12】 バイモルフ構造の複合部材の動作の説明図
である。
【図13】 バイモルフ構造の複合部材に、引き込みモ
ード及び吐出モードにおける電界の印加の方向を変える
方法の説明図である。
【図14】 バイモルフ構造の変形例を示した図であ
る。
【図15】 シール液体の引き込み状態及びシール状態
の説明図である。
【図16】 第2の実施の形態に係るインクジェット記
録ヘッドの基本構成図である。
【図17】 吐出基本信号毎にシール液体を引き込み場
合の制御系のブロック図である。
【図18】 画像信号毎にシール液体を引き込み場合の
制御系のブロック図である。
【図19】 吐出基本信号毎にシール液体を引き込み場
合のタイミングチャートである。
【図20】 画像信号毎にシール液体を引き込み場合の
タイミングチャートである。
【符号の説明】
10 ヘッド 12 インク吐出口 14 吐出手段 16 吐出室 18 インク溜 22 シール液体 24 シール液体引き込み手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平潟 進 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 佐藤 博昭 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 諏訪部 恭史 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 長谷部 恵 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 毛利 哲 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA17 EC07 EC08 EC32 EC37 FA04 JA24 2C057 AF74 AG44 AM16 AM17 BA03 BA14 BA15

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するためのインク吐出口
    と、 前記インク吐出口をシールするシール液体と、 入力された画像信号に応じて前記インク吐出口からイン
    クを吐出するインク吐出手段と、 前記シール液体の前記インク吐出口に位置するシール液
    体と、前記シール液体の前記インク吐出口の周囲に位置
    するシール液体と、が区切られるように、前記シール液
    体を前記インク吐出口内に引き込むシール液体引き込み
    手段と、 を有するインクジェット記録ヘッドであって、 前記シール液体引き込み手段は、バイモルフ構造の複合
    部材を含んで構成されていることを特徴とするインクジ
    ェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記シール液体引き込み手段は前記イン
    ク吐出手段を兼ねることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記複合部材は、少なくとも第1の圧電
    部材と第2の圧電部材とによりバイモルフ構造をなし、 前記シール液体を引き込む際に、前記第1の圧電部材に
    は分極方向と同一の方向にかつ前記第2の圧電部材には
    分極方向と逆方向の電界を印加することを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記シール液体引き込み手段が前記イン
    ク吐出手段を兼ねる場合、前記シール液体引き込み手段
    は、インクを吐出する際、前記シール液体を引き込む際
    に印加した電界の方向と逆方向の電界を印加することを
    特徴とする請求項3記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 予め定められた吐出基本周期内に前記シ
    ール液体の引き込み及び前記インクの吐出が実行される
    ように、前記インク吐出手段及び前記シール液体引き込
    み手段を制御する制御手段を更に備えたことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のインクジ
    ェット記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記画像信号の入力時
    から所定遅延時間後に前記インクの吐出が実行されるよ
    うに前記インク吐出手段を制御することを特徴とする請
    求項5記載のインクジェット記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項4記載のインクジェ
    ット記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のインクジェット記録装置
    のインクジェット記録方法であって、 インク吐出前に、シール液体を引き込むことを特徴とす
    るインクジェット記録方法。
  9. 【請求項9】 シール液体を引き込んだ状態を保持する
    ことを特徴とする請求項8記載のインクジェット記録方
    法。
  10. 【請求項10】 前記シール液体が引き込まれた状態が
    保持されているときに、インクを複数発吐出することを
    特徴とする請求項9記載のインクジェット記録方法。
  11. 【請求項11】 請求項5又は請求項6記載のインクジ
    ェット記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のインクジェット記録
    装置のインクジェット記録方法であって、 インク吐出前に、シール液体を毎回引き込むことを特徴
    とするインクジェット記録方法。
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