JP2000312860A - ふるい分け装置およびその運転方法 - Google Patents

ふるい分け装置およびその運転方法

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JP2000312860A
JP2000312860A JP11122491A JP12249199A JP2000312860A JP 2000312860 A JP2000312860 A JP 2000312860A JP 11122491 A JP11122491 A JP 11122491A JP 12249199 A JP12249199 A JP 12249199A JP 2000312860 A JP2000312860 A JP 2000312860A
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sieve
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Motoi Iwata
基 岩田
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Koei Sangyo Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ふるい分け効率が良く、連続運転ができ、運
転上のトラブル発生のおそれが少なく、省力化が可能な
ふるい分け装置とその運転方法を提供する。 【解決手段】 振動容器7中に投入された原料を振動モ
ータ8によりふるい網11上で振動させてふるい分けす
る振動ふるい機1と、吸引口17を該振動容器のふるい
網上に相対させ吸気ブロワ4により該ふるい網上の残留
物を吸い上げる吸上排出装置2とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動ふるい機によ
り粉粒体等の原料をふるい分けする装置、およびその運
転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】振動ふるい機は、図4に示したように、
金網等のふるい網aが張設された振動容器bを複数個の
コイルばねcによって基台d上に支持し、該振動容器を
振動モータeにより振動させるもので、投入口fより粉
粒状の原料を投入し、ふるい網aから落下した細かい物
を容器下部一側の排出筒gより排出させ、ふるい網a上
に残った粗い物をふるい網aの一側の排出筒hより排出
させるもので、食品,薬品,各種工業材料等のふるい分
けに従来から広く使用されている。
【0003】ところでこのふるい分けに際して問題とな
るのは、本来ならば網下に落下すべき細かい物が網上の
粗い物に混じること、即ち、ふるい分け効率が良くない
ことである。このことは網下に落下すべき細かい物が高
価な製品である場合に特に問題となる。
【0004】これを解決する手段としてはバッチ式運転
方法があった。これは排出筒hにダンパーiを設け、振
動容器bのふるい網a上に原料を一定量満たし、該ダン
パーiを閉じて振動モータeを回転させ、細かい物がふ
るい網a上から完全に落ちるまでふるい分け運転し、完
全に落ちたころを見計らってダンパーiを手で開けてふ
るい網上の残留物を排出する方法である。ところがこの
方法では振動中にダンパーiを開閉させることが困難で
あるので連続運転ができず稼動効率がよくないととも
に、ダンパーの開閉に伴う原料の噛み込み等のトラブル
が避けられないので常に作業者が付いている必要があり
省力化が困難である欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題に鑑みてなされたもので、ふるい分け効率が良く、連
続運転ができ、運転上のトラブル発生のおそれが少な
く、省力化が可能なふるい分け装置とその運転方法を提
供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明のふる
い分け装置は、振動容器中に投入された原料を振動モー
タによりふるい網上で振動させてふるい分けする振動ふ
るい機と、吸引口を該振動容器のふるい網上に相対させ
吸気ブロワにより該ふるい網上の残留物を吸い上げる吸
上排出装置とからなることを特徴とする。また本発明は
上記ふるい分け装置において、吸上排出装置に残留物を
回収するサイクロンまたはフィルターからなる残留物回
収装置を設けたことを特徴とする。また本発明のふるい
分け装置の運転方法は、振動容器中に投入された原料を
振動モータによりふるい網上で振動させてふるい分けし
た後、該振動モータを回転させたままにて原料の投入を
止め、その後さらに該振動モータを回転させたままにて
該ふるい網上の残留物を吸気ブロワによって吸い上げ、
さらにその後該振動モータを回転させたままにて原料の
投入を再開することを特徴とする。また本発明は上記運
転方法において、振動容器にふるい網上の原料または残
留物を検出するレベルセンサを設け、該レベルセンサか
らの信号によって原料の投入および残留物の排出を制御
するようにしたことを特徴とする。また本発明は上記運
転方法において、原料の投入および残留物の排出がタイ
マー制御によって所定時間で行われるようにしたことを
特徴とする。
【0007】
【実施の形態】次に本発明の実施の形態を図1〜図3に
従い説明する。図1に本発明に係るふるい分け装置の全
体を示し、1は振動ふるい機、2は残留物回収装置3と
吸気ブロワ4とからなる吸上排出装置である。
【0008】振動ふるい機1は基台5上にコイルばね6
により有底円筒状の振動容器7が支持され、該振動容器
の下部に振動モータ8を固設し、そのモータ軸の両端に
非平衡重り9,10を取付けてなる。11は該振動容器
内に水平に張設されたふるい網である。また、12は該
振動容器の蓋体、13は該蓋体の中央に開設された原料
の投入口、14はふるい網11から落下した細かいふる
い分け物を排出するために振動容器7の底部一側に設け
た排出筒である。
【0009】また、15は振動容器7内のふるい網11
上の原料や残留物の堆積高さを電気信号として検出する
ために蓋体12に設けたレベルセンサである。また、1
6は蓋体12より振動容器7内に垂下させ、先端の吸引
口17をふるい網11上に適宜隙間を介して相対向させ
た吸引筒である。
【0010】残留物回収装置3は残留物を回収するため
のサイクロンおよびフィルターからなるものであって、
回収容器18上に円筒形の分流室19を形成し、図3に
示したように該分流室の上部側壁より接線方向に流入口
20を延設し、該流入口をフレキシブルホース21を介
して前記吸引筒16に接続するとともに、該分流室19
内に円筒22を垂下状に形成し該円筒22の下端開口に
フィルター23を張設し、吸気ブロワ4の吸気管24先
端を該円筒22中に開口してなる。なお25はフィルタ
ー23を清掃するために設けられた払い落とし装置、2
6は吸気管24に設けられた電磁弁である。
【0011】このように構成したふるい分け装置では、
振動モータ8の作動により振動容器7を振動させること
によって投入口13から投入された原料がふるい網11
上にて振動しつつ旋回し、細かいふるい分け物はふるい
網から落下し排出筒14より排出される。また、電磁弁
26を開き吸気ブロワ4を作動させることによって分流
室19内が減圧されフレキシブルホース21を介して吸
引口17より空気を吸引するので、ふるい網11上にて
旋回している残留物が吸い上げられ、分流室19にて回
転することにより遠心分離され、或いはフィルター23
により分離され回収容器18中に落下する。なおふるい
網11上の残留物は振動によって一定の軌跡を描いて旋
回するので、その全部を吸引口17より排出させること
ができる。
【0012】しかしてこのふるい分け装置の運転は、振
動容器7中に投入された原料をふるい網11上で振動さ
せてふるい分けし、振動モータ8を回転させたままにて
原料の投入を止めた後、吸気ブロワ4を作動させて該ふ
るい網上の残留物を吸い上げる。そして残留物が排出さ
れたところで、なお振動モータ8は回転させたままにて
電磁弁26を閉じ吸気ブロワ4を作動停止させ、次の新
たな原料の投入を再開する。要するに、本発明では、振
動モータ8は常時作動させ、原料の投入と残留物の排出
とを交互に繰り返すことにより連続運転を行う。その
間、ふるい網上の残留物は吸気ブロワ4により吸い上げ
られるので、排出に際して振動モータ8の回転を止める
必要がない。このため振動モータ8の回転停止,回転再
開に伴う時間的および動力的な無駄がなく稼動効率を著
しく向上させることができる。
【0013】また、ふるい網11上に堆積する原料や残
留物の量はレベルセンサ15によって検出されるので、
その信号によって原料供給の停止時期および吸気ブロワ
の作動停止時期等を適切に制御することができる。これ
により無人での連続運転が可能となる。なお、定常的な
原料をふるい分けする場合は、このレベルセンサを使用
することなく、原料の投入および残留物の排出をタイマ
ー制御によって所定時間で行うようにしてもよい。
【0014】このふるい分け装置は、比重の軽い粉体、
或いは、残留物が少ない原料、例えば原料中の異物を除
去するふるい分け等に特に有効なふるい分け手段となる
得る。
【0015】
【発明の効果】このように本発明のふるい分け装置およ
びその運転方法によれば、連続運転が可能となり、省力
化が可能であるとともに、運転上のトラブル発生のおそ
れが少ないなど種々の有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示したふるい分け装置の全
体の縦断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】従来の振動ふるい機の縦断面図。
【符号の説明】
1 振動ふるい機 2 吸上排出装置 3 残留物回収装置 4 吸気ブロワ 7 振動容器 8 振動モータ 11 ふるい網 13 原料の投入口 15 レベルセンサ 17 吸引口 18 回収容器 19 分流室 23 フィルター 26 電磁弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動容器中に投入された原料を振動モー
    タによりふるい網上で振動させてふるい分けする振動ふ
    るい機と、吸引口を該振動容器のふるい網上に相対させ
    吸気ブロワにより該ふるい網上の残留物を吸い上げる吸
    上排出装置とからなるふるい分け装置。
  2. 【請求項2】 吸上排出装置に残留物を回収するサイク
    ロンまたはフィルターからなる残留物回収装置を設けた
    請求項1に記載のふるい分け装置。
  3. 【請求項3】 振動容器中に投入された原料を振動モー
    タによりふるい網上で振動させてふるい分けした後、該
    振動モータを回転させたままにて原料の投入を止め、そ
    の後さらに該振動モータを回転させたままにて該ふるい
    網上の残留物を吸気ブロワによって吸い上げ、さらにそ
    の後該振動モータを回転させたままにて原料の投入を再
    開することを特徴としたふるい分け装置の運転方法。
  4. 【請求項4】 振動容器にふるい網上の原料または残留
    物を検出するレベルセンサを設け、該レベルセンサから
    の信号によって原料の投入および残留物の排出を制御す
    るようにしたことを特徴とする請求項3に記載のふるい
    分け装置の運転方法。
  5. 【請求項5】 原料の投入および残留物の排出がタイマ
    ー制御によって所定時間で行われるようにしたことを特
    徴とする請求項3に記載のふるい分け装置の運転方法。
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