JPH07256213A - 粒状物の精選機 - Google Patents

粒状物の精選機

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JPH07256213A
JPH07256213A JP7990794A JP7990794A JPH07256213A JP H07256213 A JPH07256213 A JP H07256213A JP 7990794 A JP7990794 A JP 7990794A JP 7990794 A JP7990794 A JP 7990794A JP H07256213 A JPH07256213 A JP H07256213A
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JP
Japan
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specific gravity
suction
discharged
granular material
coffee beans
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Application number
JP7990794A
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English (en)
Inventor
Masahiro Takeda
雅宏 武田
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 比重の異なる2種の粒状物の混合物を流動床
での分離も含め完全に選別分離し得て、かつ粒状物切り
替え時にも流動床上の下層の人手による取り出しを必要
としない粒状物の精選機を提供すること。 [構成] 振動流動化分離装置30の下流端を上下動可
能として、定常運転時には下流端上向きとして、コーヒ
豆Mを上流端から小石Sを下流端から排出させ、粒状物
切り替え時には下流端下向きとして流動床としてのパン
チングメタル32上の小石Sを下流端から流し出す。下
流端からの小石Sは、下流端下向きで直線振動される吸
引選別装置50に供給して滑落させ、含まれる運動量の
小さいコーヒ豆Mのみを吸引選別させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粒状物の精選機に関する
ものであり、更に詳しくは比重の異なる2種の粒状物の
混合物を比重の異なる成分毎にほぼ完全に分離するため
の精選機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】粒状物が比重の異なる粒
状物を含んでいることは多い。例えば、豆類、特にコー
ヒ豆はその収穫、集積の過程において小石の含まれてい
ることが多く、これらの小石を分離し精選することは欠
くべからざる工程となっている。コーヒ豆から小石を分
離する精選機は「デストーナ」と称され、種々の型式の
ものが存在するが、コーヒ豆と小石との比重差を利用し
て分離するのが一般である。
【0003】図13は比較的広く使用されている従来例
のコーヒ豆の精選機10の部分破断側面図である。下流
側へ向い若干上向き傾斜とされているトラフ11は蓋1
3で覆われて密閉的な構造とされ、内部には流動床と移
送面とを兼ねるパンチングメタル12が張架されてい
る。パンチングメタル12の下方から送風管14によっ
て空気が送られ、パンチングメタル12上の小石Sを含
む精選されるべきコーヒ豆Mを流動化して、排気ダクト
15から外部へ排気されるようになっている。
【0004】トラフ11の底部には駆動部取付板19が
一体的に固定されており、この板19は複数の板ばね2
1によってベースブロック24に連結されている。図示
しない電動機によって駆動されるクランク駆動部22の
ロッド23はその先端部が駆動部取付板19に枢着され
ている。このクランク駆動部22によってトラフ11は
矢印eで示す方向に直線振動される。
【0005】小石Sを含むコーヒ豆Mはトラフ11の上
流側の供給口16から投入され、直線振動を受けてパン
チングメタル12上を図13において左方から右方へ移
送されるが、この移送と同時に、パンチングメタル12
の下方からの空気流により流動状態とされ、比重の大き
い小石Sは下層に、比重の小さいコーヒ豆Mは上層に層
分離される。下層の小石Sはパンチングメタル12から
直接に直線振動力を受けて下流側へ移送されるが、上層
のコーヒ豆Mは直線振動力を受け難く、むしろ重力の作
用を受けて小石Sからなる下層の上を傾斜に沿って下方
へ滑動し、図13において左方へ移動するようになる。
すなわち、以上のように比重差によって分離され、トラ
フ11の下流端の排出口17からは小石Sが排出され、
上流端の排出口18からはコーヒ豆Mが排出される。な
お、パンチングメタル12の上流端には堰12Eが設け
られており、下層の小石Sが排出口18へ排出されるこ
とを防いでいる。従ってまた、パンチングメタル12上
には下層として一定の厚さの小石Sの層が形成される。
【0006】従来例の精選機10において、排出口18
からはコーヒ豆Mのみが排出され排出口17からは小石
Sのみが排出されることが理想状態ではあるが、それを
達成するには極めて高度、かつ微妙な調整を要してその
達成は極めて困難であり、現実問題としては排出口18
からコーヒ豆Mのみが排出されるように運転される。パ
ンチングメタル12の上流側端部には堰12Eが設けら
れている。このレベルより下層の部分が小石が大部分を
占める層としているのであるが、コーヒ豆Mの選別工程
が終了する。すなわち堰12Eのレベルの下方にのみ小
石Sを主要物とする粒状物が存在している状態でこれを
空にする必要がある。従来はこのために作業員は手で掻
き出して空にしている。これは特にコーヒ豆の品種を変
えて選別する場合や、或いは他の品種の粒状物の選別に
変える場合に必要であるが、コーヒ豆の場合にはこの層
のなかにも良質のコーヒ豆Sが混ざっていることが多
い。コーヒ豆は高価なものであり、これでは製造コスト
を上昇させることとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、比重の異なる2種の粒状物の混合物
を、例えばコーヒ豆と混在する小石とを定常運転時には
従来のようにこれらを選別させ、粒状物を空にする必要
がある場合にはこれを人手によらず自動化して、例えば
コーヒ豆の精選コストを上昇させ得る粒状物の精選機を
提供することを目的とする。
【0008】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、下流側
へ向いて上向き傾斜とされ直線振動されるトラフに移送
路としての流動床がその上流端上の堰と共に設けられて
おり、定常運転時には、比重の異なる2種の粒状物の混
合物を上流側から供給しつつ、前記流動床の下方からの
送風によって前記混合物を流動化させ層分離させて、上
層となる比重の小さい粒状物は前記堰によって一定の厚
さをなす下層としての比重の大きい粒状物の上を重力に
よって下方へ滑動させ前記堰を越えて前記上流端から排
出させ、前記比重の大きい粒状物は直線振動力によって
前記流動床上を移送させて下流端から排出させ、粒状物
切り替え時または空にする時には、前記下層としての比
重の大きい粒状物を前記流動床から完全に排出させ、上
流部、又は下流部にに支点を設けて下流端を上下動可能
とされ、前記定常運転時には下流側へ向いて上向きとさ
れ、前記粒状物切り替え時または空にする時には下流側
へ向いて下向き傾斜とされる振動流動化分離装置と、下
流側へ向いて下向き傾斜の移送面に近接して該移送面の
全巾をカバーして吸引ノズルが配設されており、前記振
動流動化分離装置から前記粒状物切り替え時または空に
する時に排出される前記比重の大きい粒状物が上流側に
供給され滑落して、前記比重の大きい粒状物はそのまま
下流端から排出され、前記比重の小さい粒状物は前記吸
引ノズルにより吸引して選別される吸引選別装置とから
なることを特徴とする粒状物の精選機、によって達成さ
れる。
【0009】また以上の目的は、下流側へ向いて上向き
傾斜とされ直線振動されるトラフに移送路としての流動
床がその上流端上の堰と共に設けられており、定常運転
時には、比重の異なる2種の粒状物の混合物を上流側か
ら供給しつつ、前記流動床の下方からの送風によって前
記混合物を流動化させ層分離させて、上層となる比重の
小さい粒状物は前記堰によって一定の厚さをなす下層と
しての比重の大きい粒状物の上を重力によって下方へ滑
動させ前記堰を越えて上流端から排出させ、前記比重の
大きい粒状物は直線振動力によって前記流動床上を移送
させて下流端から排出させ、粒状物切り替え時または空
にする時には、前記下層としての比重の大きい粒状物の
前記流動床から完全に排出させ、上流部、又は下流部に
支点を設けて下流端を上下動可能とされ、前記定常運転
時には下流側へ向いて上向き傾斜とされ、前記粒状物切
り替え時または空にする時には下流側へ向いて下向き傾
斜とされる振動流動化分離装置と、前記比重の異なる2
種の粒状物が形状的または色彩的に識別し得る場合にお
いて、移送方向に平行に複数列に分画された移送面を有
し、かつ該分画された移送毎に、上流側の直上方に形状
または色彩の検知センサが配設され、下流側に吸引開閉
ノズルが前記移送面に近接して配置されており、前記振
動流動化分離装置から粒状物切り替え時または空にする
時に排出される前記比重の大きい粒状物が前記検知セン
サの上流側へ供給され単層単列化されて移送され、移送
される個々が前記検知センサによって前記比重の小さい
粒状物と検知された場合のみ前記吸引開閉ノズルによっ
て吸引して選別する吸引選別装置とからなることを特徴
とする粒状物の精選機、によって達成される。
【0010】
【作用】振動流動化分離装置の定常運転時には、その下
流側端部から比重の小さい粒状物が排出され、又上流側
端部からは比重の大きい粒状物が排出される。粒状物切
換え時、又は空にするときには振動流動化分離装置の下
流側端部を下方に移動する。これにより迅速にその排出
口の直下方に設けられた吸引選別装置によって受けら
れ、ここを下向き傾斜による重力作用により、比重の差
を利用して比重の小さい粒状物のみが吸引ノズルにより
吸引され、吸引選別装置の下流側から比重の大きい粒状
物のみが排出される。振動流動化分離装置の堰より下方
のレベルにあった比重の大きい粒状物が大部分を占める
が、その中の比重の小さい粒状物、例えば高価なコーヒ
豆を更に精選しながら自動的に堰より下方のレベルにあ
る粒状物を迅速に排出させ、次のステップに備えること
ができる。
【0011】又、請求項2の発明によれば、上記粒状物
の変更、又は空にするときには比重の大きい粒状物と比
重の小さい粒状物とが形状的、又は色彩的に識別し得る
ので、これを検知センサで識別して比重の小さい粒状物
のみを吸引開閉ノズルにより吸引して選別する。請求項
1の発明よりは、更にその精選度を上昇させ得ることが
できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例による粒状物の精選機
について、図面を参照して説明する。
【0013】(第1実施例)図1は第1実施例としての
コーヒ豆の精選機1の全体を示す側面図であり、概して
は振動流動化分離装置30と吸引選別装置50、及び送
気ブロア90、吸気ブロア94と、これらを接続し要所
にサイクロン92、96を配した真空ラインP、Q、R
とからなっている。
【0014】先ず、振動流動化分離装置30の詳細につ
いて、図2を参照して説明する。図2は振動流動化分離
装置30の部分破断側面図であり、そのコーヒ豆Mと小
石Sとの分離機構は先に説明した従来例のコーヒ豆の精
選機10と同様であって、比重差を利用するものであ
る。すなわち、直線振動トラフ31は蓋33で覆われて
密閉的な構造とされ、その内部には流動床と移送面とを
兼ねるパンチングメタル32が張架されており、直線振
動トラフ31の底板に一体的に固定されている翼板42
には一対の振動電動機43a、43bが平行して取り付
けられている。振動電動機43a、43bは回転軸の両
端に不平衡重錘を固定した公知の構造を有し、両者を互
いに逆回転させることによって、直線振動トラフ31に
矢印aで示す方向の直線振動を与える。
【0015】また、直線振動トラフ31は2個所におい
てフック46、48を介し、静止部に支持された防振ば
ね45、47に懸吊されている。その他、下流側の防振
ばね47と静止部との間には電気ホイスト49が設けら
れており、この電気ホイスト49を操作することによ
り、フック46を支点として直線振動トラフ31の下流
側が上下動可能とされている。
【0016】定常運転時には、電気ホイスト49を巻き
上げて直線振動トラフ31を下流側へ向いて上向き傾斜
とされる。また、送気管34からの空気がパンチングメ
タル32の下方へ送り込まれ、パンチングメタル32を
通過した後、ダクト35から出て、図1における真空ラ
インPを通りダンパ91、サイクロン92を経て吸気ブ
ロア94から外部へ排出される。図2へ戻り、小石Sを
含むコーヒ豆Mはホッパ39から供給口36を経てパン
チングメタル32上へ連続的に供給され、直線振動力を
受けて上流側へ移送されるが、同時にパンチングメタル
32の下方からの空気流によって流動化され層分離され
る。すなわち、比重の大きい小石Sは下層となり、比重
の小さいコーヒ豆Mは上層となる。
【0017】下層の小石Sはパンチングメタル32から
直接に直線振動力を受けて下流側へ(図2において左方
から右方へ)移送され排出口37から排出され、図1に
おける下方の吸引選別装置50の供給口56へ供給され
る。なお、この排出口37から供給口56へ至るライン
は蛇腹管を含むフレキシブルな配管となっている。上層
のコーヒ豆Mは直線振動力を受け難く、むしろ重力によ
って下層の小石Sの上を傾斜に沿い下方(上流側)へ滑
動し、排出口38から排出される。なお、下層となる小
石Sがコーヒ豆Mと共に排出口38から排出されること
を防ぐために、従来と同様にパンチングメタル32の上
流端の上に一定の高さの堰32Eが設けられている。
【0018】下層としての小石S中にはコーヒ豆Mが含
まれているので、コーヒ豆Mの粒状物切り替え時には、
電気ホイスト49を操作して直線振動トラフ31を下流
側へ向いて下向き傾斜とし、パンチングメタル32上の
下層としての小石Sを図1における下方の吸引選別装置
50の供給口56へ供給し、パンチングメタル32上を
空にした後、次の粒状物のコーヒ豆M’の精選に備え、
直線振動トラフ31は再び下流側へ向いて上向き傾斜に
セットされる。
【0019】次に、吸引選別装置50の詳細について、
図3、図4を参照して説明する。図3は吸引選別装置5
0の部分破断側面図であり、図4は同破断平面図であ
る。吸引選別装置50は直線振動トラフ51が下流側に
向いて下向き傾斜に配置され、その内部にはコーヒ豆の
破片、砂等を篩別するためのスクリーン52が移送面と
して張架されている。また、直線振動トラフ51の底板
に一体的に固定されている翼板62には一対の振動電動
機63a、63bが平行して取り付けられている。この
振動電動機63a、63bは前述の振動流動化分離装置
30における振動電動機43a、43bと同様な構造、
作用を有し直線振動トラフ51に矢印bで示す方向の直
線振動を与える。また、直線振動トラフ51は防振コイ
ルばね63、65を介し支柱64、66に支持されてい
る。
【0020】更には、スクリーン52の表面に近接して
吸引ノズル81が配設されている。図4に示すように、
吸引ノズル81はスクリーン52の全巾をカバーするよ
うに本実施例では10本設けられており、それぞれはヘ
ッダ98を介し真空ラインQによってサイクロン96と
接続されているが、図3においてはこれらを代表させて
1本の吸引ノズル81として示している。そしてサイク
ロン96は図1に見られるように、ダンパ95を備えた
真空ラインRによって吸気ブロア94に接続されてい
る。図5は吸引ノズル81の縦断面図であり、吸引ノズ
ル81が直下以外の場所も吸引領域としてコーヒ豆Mを
白抜き矢印の方向に吸引している状況を示す。吸引ノズ
ル81の下端の吸引口82は傾斜しているスクリーン5
2に平行な切り口とされ、図示しない固定具によってス
クリーン52に近接した位置に保持されており、上端の
出口83はO−リング89によって真空ラインQと気密
に連結されてヘッダ88を介しサイクロン96と接続さ
れている。なお、吸引ノズル81の内部は通常は(−)
100mmAq程度の負圧とされる。
【0021】図1におけるサイクロン96は公知の構造
を有し、コーヒ豆Mの捕集のために設けられているが、
その下部には2段のダンパ97、99に挟まれるコーヒ
豆Mの貯留部98が付設されており、コーヒ豆Mを貯留
する場合にはダンパ99を閉、ダンパ97を開とし、貯
留部98からコーヒ豆Mを取り出す場合にはダンパ97
を閉、ダンパ99を開とする。すなわち、真空ライン
Q、Rの真空バランスを崩すことなくコーヒ豆Mが取り
出せるようになっている。なお、サイクロン93も公知
の構造を有し、ダクト35を経て飛び出してくるコーヒ
豆Mがある場合に備えて設けられている。
【0022】第1実施例のコーヒ豆の精選機1は以上の
ように構成されるが、次にその作用について説明する。
【0023】図1において、ダンパ93、99は閉、ダ
ンパ91、95、97は開として、送気ブロア90、吸
気ブロア94を駆動すると共に、振動流動化分離装置3
0の振動電動機43a、43bを駆動して矢印a方向の
直線振動を与え、吸引選別装置50の振動電動機63
a、63bを駆動し矢印b方向の直線振動を与える。図
2も参照し、振動流動化分離装置30のパンチングメタ
ル32上に予め適量充填されている小石Sは直線振動を
受けると共に、パンチングメタル32の下方からの空気
流によって流動化される。
【0024】次いで、小石Sを含むコーヒ豆Mをホッパ
39から振動流動化分離装置30の供給口36への投入
を開始する。小石Sを含むコーヒ豆Mは既にパンチング
メタル32上で流動化状態にある小石Sと共に流動化さ
れ、同時に比重の大きい小石Sは下方へ、比重の小さい
コーヒ豆Mは上方へ層分離される。下層の小石Sはパン
チングメタル32の直線振動を直接に受けるので、パン
チングメタル32上を下流側へ移送され、排出口37を
経て下方の吸引選別装置50の供給口56へ供給され
る。上層となるコーヒ豆Mは直線振動力を受け難く、下
層を形成している小石Sの上を重力によって下方へ滑動
し、排出口38から排出される。下層の小石Sはパンチ
ングメタル32の上流端上に設けられている堰32Eに
よってコーヒ豆と共に排出されることはない。
【0025】排出口37は上述したように、下方の吸引
選別装置50の供給口56と接続されておりコーヒ豆M
を含む小石Sは、図3を参照して、供給口56からスク
リーン52上へ投入され、スクリーン52上を傾斜に従
い、かつ矢印b方向の直線振動によって下流側へ滑落さ
れる。この時、比重の大きい小石Sは運動量が大きいの
で、吸引ノズル81の下方をそのまま通過して排出口5
8から排出されるが、形状が大きく比重の小さいコーヒ
豆Mは運動量が小さいので、吸引ノズル81の直下に至
って吸引されサイクロン96で捕集されて貯留部98に
貯留される。そして、スクリーン52上を滑落する間
に、伴われて来たコーヒ豆の破片や砂は篩下として篩別
され、排出口57から系外へ排出される。
【0026】以上は定常運転時における作用であるが、
コーヒ豆Mの粒状物切り替え時の作用は次の如くであ
る。すなわち、振動流動化分離装置30への小石Sを含
むコーヒ豆Mの供給及び送気ブロア90を停止し、かつ
ダンパ91を閉として吸気ブロア94との縁を切り、パ
ンチングメタル32上の流動化状態を解消させてから、
電気ホイスト49を操作し、フック46を支点として振
動流動化分離装置30の下流側を下降させ、下流側へ向
いて下向き傾斜とする。この時、直線振動は継続しても
停止してもよい。こうすることによってパンチングメタ
ル32上のコーヒ豆Mを含む小石Sからなる下層は残り
なく完全に排出口37から下方の吸引選別装置50の供
給口56に払い出され、パンチングメタル32上は空に
なる。従って次の粒状物のコーヒ豆M’の精選に当って
も、コーヒ豆Mが混ざってくる恐れは全くない。吸引選
別装置50の供給口56へ払い出されたパンチングメタ
ル32上の下層としてのコーヒ豆Mを含む小石Sは、定
常運転時と同様にして、小石Sは排出口58から排出さ
れ、コーヒ豆Mは吸引ノズル81で吸引されてサイクロ
ン96で捕集される。
【0027】パンチングメタル32上が空になった振動
流動化分離装置30は次の粒状物のコーヒ豆M’の精選
に備え、電気ホイスト49を操作して元通りの下流側へ
向いて上向きの傾斜に戻され、ダンパ91は開とし、送
気ブロア90は再始動される。
【0028】サイクロン96の貯留部98に溜ったコー
ヒ豆Mはダンパ97を閉とし、ダンパ99を開とするこ
とによって取り出してから、ダンパ99を閉、ダンパ9
7は開として元に戻す。こうすることによって、真空ラ
インQ、Rの圧力バランスを崩すことなく、必要な時に
コーヒ豆Mを取り出せる。
【0029】以上要するに、本実施例のコーヒ豆の精選
機1によれば、定常運転時において、振動流動化分離装
置30の排出口38からはコーヒ豆Mのみが排出される
ように条件調整して、排出口37からは小石Sと共にコ
ーヒ豆Mが排出されても、このコーヒ豆Mは下方の吸引
選別装置50で吸引選別されるので、当初の小石Sを含
むコーヒ豆Mはコーヒ豆Mと小石Sとに完全に分離し精
選される。また、粒状物切り替え時においては、振動流
動化分離装置30のパンチングメタル32上で層分離し
た下層のコーヒ豆Mを含む小石Sは電気ホイスト49を
操作して下流側に向いて下向き傾斜とされた振動流動化
分離装置30から下方の吸引選別装置50へ完全に払い
だされて、コーヒ豆Mは吸引回収される上、パンチング
メタル32上には小石Sが残らないので、次に精選され
るコーヒ豆M’にコーヒ豆Mが混ざることはない。
【0030】本実施例においては吸引選別装置50のト
ラフ51にスクリーン52を張架したものを使用してい
るが、コーヒ豆の破片や砂が含有されていない場合には
スクリーン52を単なる平板としてもよいことは言うま
でもない。
【0031】(第2実施例)次に第2実施例のコーヒ豆
の精選機について説明する。第2実施例の精選機は、第
1実施例の吸引選別装置50が図6の斜視図に示すよう
な別のタイプの吸引選別装置150とされている。すな
わち、第1実施例の直線振動トラフ51が下流側に向い
下向き傾斜でスクリーンは張架されていない静止トラフ
151とされている。そして、それ以外は第1実施例と
同様に構成されている。
【0032】すなわち、定常運転時及び粒状物切り替え
時に振動流動化分離装置30から排出されるコーヒ豆M
を含む小石Sは静止トラフ151の供給口156から投
入され、底面152上を傾斜に沿い重力によって滑落す
る。滑落時において運動量の小さいコーヒ豆Mは静止ト
ラフ151の全巾をカバーする10本の吸引ノズル81
に吸引されて選別され、運動量の大きい小石Sは吸引さ
れることなく下流端から受箱158へ排出される。
【0033】第1実施例ではコーヒ豆Mを含む小石Sを
直線振動トラフ51の傾斜と直線振動とによって滑落さ
せているに対し、本実施例においては静止トラフ151
の傾斜のみによって滑落させているので、当然のことな
がら本実施例における静止トラフ151の傾斜角度は第
1実施例の直線振動トラフ51の傾斜角度よりは大き
い。
【0034】(第3実施例)第3実施例としてのコーヒ
豆の精選機は第1実施例の吸引選別装置50が図7、図
8に示すような別なタイプの吸引選別装置250とされ
ている。そして、それ以外は実施例と全く同様に構成さ
れている。
【0035】図7は吸引選別装置250の部分破断側面
図、図8はその破断平面図であり、概しては、水平に設
置された直線振動トラフ251と、上流側の直上方に設
けたCCDカメラ116、ストロボ光源117と、下流
側の直上方に設けた吸引開閉ノズル181とヘッダ18
8、及び開閉操作ラインVの延長上の三方弁195、ヘ
ッダ194、真空ポンプ193、更には直線振動の駆動
部とからなっている。
【0036】吸引選別装置250の各構成要素を説明す
るに、直線振動トラフ251は移送面252がそれ自身
に設けた仕切板253によって移送方向に平行に10列
に分画されており、供給口256の直下方における仕切
板253の始点には、供給口256から投入されるコー
ヒ豆Mを含む小石Sを分画された移送面252の10列
のそれぞれに均等に分配するべく、移送面252の全巾
にわたるゴム板製ノレン254が支持部材255によっ
て、移送面252に近接した高さまで垂下されている。
【0037】直線振動トラフ251の底部には駆動部取
付板201が固定され、これは板ばね202によってベ
ースブロック203に連結されている。また、クランク
駆動部204の駆動ロッド205の先端部は駆動部取付
板201に枢着されており、図示しないモータによって
クランク駆動部204が駆動されると、直線振動トラフ
251は矢印cで示す方向に直線振動される。
【0038】ストロボ光源117は10列に分画された
移送面252上を移送されるコーヒ豆M、小石Sを照明
し、CCDカメラ116はこれらの撮像信号をリード線
116aを介して図示しないコンピュータに入力する。
【0039】図8に見られるように、分画された移送面
252の各列に吸引開閉ノズル1811 、1812 、1
813 、・・・・・18110がそれぞれ設けられ、図示
しない静止部に固定されているが、これらは構造、作用
について同等であるので、図7には1本の吸引開閉ノズ
ル181として示している。また図8においても、吸引
開閉ノズル1811 についてのみ、開閉操作ラインVと
それに接続される電磁弁としての三方弁195、ヘッダ
194、真空ポンプ193を示し、他の吸引開閉ノズル
1812 、1813 、・・・・・18110については省
略しているが、実際には開閉操作ラインV2 、V3 、・
・・・・V10によってそれぞれに付属する三方弁195
2 、1953 、・・・・・19510と共にヘッダ194
を経由して真空ポンプ193と接続されている。そして
簡明化のために、以降はこれらを代表させて吸引開閉ノ
ズル181として、その構成、作用を説明する。
【0040】図9及び図10は吸引開閉ノズル181の
拡大断面図であり、図9はその開の状態を示し、図10
は閉の状態を示す。吸引開閉ノズル181はパイプ状の
本体182の吸引側に吸引パイプ183が、また出口側
に出口パイプ184が緩く挿入され、本体182内を貫
通して、本体182と吸引パイプ183との間から本体
182と出口パイプ184との間までゴム管185が挿
入されている。そして、吸引パイプ183は袋ナット1
86によって本体182と気密に固定され、出口パイプ
184は袋ナット187によって本体182と気密に固
定されている。更には、出口パイプ184の出口側は真
空ラインQとO−リング189によって気密に接続され
ており、ゴム管185内を常時(−)100mmAqの
負圧としている。
【0041】また、本体182内の中央部には貫通して
いるゴム管185より大径の空間が形成されており、
その空間には本体182の外部から開閉操作ラインV
が挿入螺着されている。図7、図8を参照して、開閉操
作ラインVは同ラインV内の圧力を切り替える三方弁1
95を経て、ヘッダ194を介し真空ポンプ193と接
続されている。三方弁195は開閉操作ラインV内の圧
力を真空ポンプ193側の(−)500mmAqと大気
圧とに切り替える。そして、この三方弁195の切り替
えはCCDカメラ116から入力される撮像信号に基づ
き、コンピュータが三方弁195のソレノイドを操作し
て行なわれる。
【0042】すなわち、吸引開閉ノズル181の開閉は
三方弁195によって、本体182内の空間内の圧力
が(−)500mmAqとされる時は、ゴム管185内
は(−)100mmAqにあるため、ゴム管185は図
8に示すように開の状態となり、三方弁195によって
空間内の圧力が大気圧とされると、ゴム管185が圧
縮されて図9に示す閉の状態となる。
【0043】なお、図9、図10に見られるように吸引
開閉ノズル181の吸引端は仕切板253の上端より低
い位置に移送面252に近接して配設され、図9は開の
状態にある吸引開閉バルブ181によってコーヒ豆Mが
白抜き矢印の方向に吸引されている状況を示している。
【0044】第3実施例における吸引選別装置250は
以上のように構成されるが、次にその作用につき図7、
図8を参照して説明する。振動流動化分離装置30の作
用は第1実施例と同様であるので省略する。同装置30
から定常運転時及び粒状物切り替え時に排出されるコー
ヒ豆Mを含む小石Sは図7において矢印cの方向に直線
振動されている吸引選別装置250の供給口256へ投
入され、移送面252上の仕切板253の始点に垂下さ
れているゴム板製ノレン254の作用によって、分画さ
れた10列の移送面252のそれぞれに単層単列化して
均等に分配される。
【0045】吸引開閉ノズル181は常時は閉とされて
いるが、移送されて来たコーヒ豆MがCCDカメラ11
6の直下方に至ると、その撮像信号は図示しないコンピ
ュータに入力されて、コンピュータはその形状からコー
ヒ豆MがCCDカメラ116の直下方を通過したと判断
し、直線振動トラフ251の振動条件によって定まるコ
ーヒ豆Mの撮像位置から吸引開閉ノズル181の直下方
までの移送所要時間の経過後に瞬時的に吸引開閉ノズル
181を開とする命令を出力する。その出力に応じて三
方弁195のソレノイドも瞬時的に励磁され、吸引開閉
ノズル181内の空間を真空ポンプ193と連通させ
るように三方弁195を切り替えるので、吸引開閉ノズ
ル181は開となり、コーヒ豆Mを吸引した後は再び閉
となる。吸引されたコーヒ豆Mがサイクロン96で捕集
されるのは第1実施例の場合と同様である。
【0046】また、CCDカメラ116の直下方に小石
Sが到達した場合は勿論であるが、その他コーヒ豆の破
片、砂などコーヒ豆M以外のものが到達した場合にも、
CCDカメラ116から入力される撮像信号の形状によ
って、コンピュータはコーヒ豆M以外のものがCCDカ
メラ116の直下方を通過していると判断し、吸引開閉
ノズル181を開とする信号を出力しないので、ソレノ
イドも励磁されず、吸引開閉ノズル181は空間が大
気圧と連通された状態、すなわち閉の状態を継続して吸
引しない。従って、コーヒ豆M以外のものはそのまま下
流側へ移送され、排出口258から排出される。
【0047】以上要するに、第3実施例のコーヒ豆精選
機によれば。コーヒ豆Mと小石Sとが完全に分離される
以外に、コーヒ豆の破片や砂などのコーヒ豆M以外のも
のが含まれる場合にも、これらを排除し得る。
【0048】(第4実施例)第4実施例のコーヒ豆の精
選機は、第1実施例の吸引選別装置50が、図11、図
12に示すような他のタイプの吸引選別装置350とさ
れている。そして、それ以外は第1実施例と同様に構成
されている。図11は吸引選別装置350の側面図、図
12はその平面図であり、概しては水平に設置された矢
印d方向に回転走行するベルトコンベヤ351と、上流
側の直上方に配設されたCCDカメラ116、ストロボ
光源117と、下流側の直上方に配設された吸引開閉ノ
ズル181、及び開閉操作ラインVの延長上の三方弁1
95、ヘッダ194、真空ポンプ193とから構成され
ている。そして、CCDカメラ116、ストロボ光源1
17、吸引開閉ノズル181、ヘッダ188、及び開閉
操作ラインV、三方弁195、ヘッダ194、真空ポン
プ193は第3実施例のものと全く同様である。すなわ
ち、第4実施例は第3実施例における直線振動トラフ2
51をベルトコンベヤ351に置き換えたものである。
【0049】従って、第1実施例、第3実施例と共通す
る部分については説明を省略し、ベルトコンベヤ351
の構成と作用とについて説明する。図11、図12を参
照し、ベルトコンベヤ351はローラ354ともう一方
の図示されないローラに巻装され、図示しないモータに
よって矢印dで示す方向に回転走行される。ベルト35
2の上行側に近接して11枚の仕切板353が図示しな
い静止部に取り付けられてベルト352の上行面を移送
方向に平行に10列に等間隔で分画している。
【0050】このベルト352の上行側の上流部の直上
方にはCCDカメラ116とストロボ光源117が配設
されており、ストロボ光源117は10列に分画された
ベルト352上で移送されるコーヒ豆M、小石Sを照明
し、CCDカメラ116はそれらの撮像信号をリード線
116aを介して図示しないコンピュータに入力する。
【0051】また、図11に見られるように、分画され
た上行するベルト352の各列に吸引開閉ノズル181
の吸引端が仕切板353の上端より低くベルト352の
面に近接して配設されており、吸引開閉ノズル181の
出口はヘッダ188を介してサイクロン96への真空ラ
インQと接続され、吸引開閉ノズル181の開閉操作ラ
インVが電磁弁としての三方弁195と共にヘッダ19
4を介し真空ポンプ193と接続されていることは第3
実施例と同様である。
【0052】更にはベルトコンベヤ351のローラ35
4の回転軸355にはエンコーダ356が同心的に取り
付けられており、ローラ354の回転角に比例する数の
パルスを発生して図示しないコンピュータに入力する。
【0053】振動流動化装置30から定常運転時、粒状
物切り替え時に排出されるコーヒ豆Mを含む小石Sはベ
ルト352の上行部の上流側に供給され、図示しないゴ
ム板製ノレンによって、10列に分画されたベルト35
2の上行面のそれぞれに、単層単列化して均等に分配さ
れる。
【0054】吸引開閉ノズル181は第3実施例の場合
と同様に常時閉とされているが、移送されて来たコーヒ
豆MがCCDカメラ116の直下方に至ると、その撮像
信号は図示しないコンピュータに入力されて、コンピュ
ータはその形状からコーヒ豆MがCCDカメラ116の
直下方を通過したと判断して、コーヒ豆Mの撮像位置か
らのエンコーダ355のパルス数をカウントし、このパ
ルス数が所定値に達した時に、換言すれば、ベルト35
2の走行距離がCCDカメラ116の直下方から吸引開
閉ノズル181の直下方までの距離に等しくなった時
に、三方弁195のソレノイドを瞬時的に励磁する命令
を出力する。この励磁によって三方弁195は吸引開閉
ノズル181内の空間と真空ポンプ193とを連通さ
せるように働き、吸引開閉ノズル181は開とされ、コ
ーヒ豆Mを吸引して閉に戻る。コーヒ豆M以外のものが
CCDカメラ116の直下方に至った場合に吸引開閉ノ
ズル181が開とならないのは第3実施例の場合と同様
である。そして、第4実施例のコーヒ豆の精選機が、コ
ーヒ豆Mと小石Sとを分離する以外に、コーヒ豆の破片
や砂を排除することも第3実施例と同様である。
【0055】以上、本発明の各実施例を説明したが、勿
論、本発明はこれらに限定されることなく、本発明の技
術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0056】例えば各実施例においては、コーヒ豆の精
選機について説明したが、コーヒ豆以外の粒状の農産
物、例えば大豆の如き豆類や、とうもろこしの如き穀類
にも本発明は適用される。
【0057】又以上の実施例では定常運転時において
も、吸引選別装置を常時運転して比重の大きい粒状物で
ある小石Sが大部分を占める粒状物のなかで、比重の小
さいコーヒ豆Mを精選するようにしたが、従来と同様に
小石は別途外方に排出し、この場合に、例えば別に設け
た真空ラインによって真空移送させるようにしてもよ
い。すなわち堰のレベルより下方に存在する粒状物を空
にするときにのみ、吸引選別装置を作動させるようにし
ても本発明の効果を失うことはない。もっとも比重の大
きい粒状物を上流側端部から排出される速度が比較的小
さい場合には、吸引選別装置により選別して後、コーヒ
豆の精選度を更に上げるようにすることが望ましい。
【0058】また各実施例においては、振動流動化分離
装置30の下流端を上下動させるのに電気ホイスト49
を使用したが、空気圧シリンダその他各種の上下動機構
を採用し得る。
【0059】なお又、以上の実施例では振動流動化分離
装置30の下流端を上下動させるようにしたが、これに
代えて上流端を上下動させるようにしてもよい。又、電
気ホイスト49を用いてこの上下動を行なったが、これ
をリモートコントロールするようにしてもよく、勿論、
図示の状態より更に下方へと操作ボタンを位置させてお
けば、振動流動化分離装置を上下動させる操作が1日に
数回と少ない場合には何ら問題はない。
【0060】また各実施例においては、吸引ノズル81
及び吸引開閉ノズル181をそれぞれ独立した円筒形の
ものとしたが、角筒としてもよく、角筒を一列に連結し
た集合角筒としてもよい。更には吸引ノズル81は開閉
機構を持たないので、直線振動トラフ51、または静止
トラフ151の巾にわたるスリット状の吸引口を備えた
吸引パネルとしてもよい。
【0061】また第3実施例、第4実施例ではコーヒ豆
Mとコーヒ豆M以外のものとを形状的に識別させたが、
色彩的に識別させることもできる。
【0062】また第3実施例、第4実施例における吸引
開閉ノズル181では、ゴム管185内と空間内との
圧力差によって開閉を操作したが、吸引開閉ノズル18
1の吸引端、出口端、またはその他の個所にコンピュー
タからの出力で開閉する電磁駆動のシャッタを設けても
よい。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の粒状物の精
選機によれば、既存の振動流動化分離装置の若干の改造
と吸引選別装置の付加によって、比重の異なる2種の粒
状物の混合物を比重の異なる成分毎に完全に分離し得る
ほか、粒状物切り替え時にも、又は空にするときにも完
全な自動化が可能であり、振動流動化分離装置内の人手
による清掃作業を解消し得る。精選度を向上させ、更に
は吸引選別装置の直線振動される移送面を篩面とするこ
とによって、伴われる小片異物を除去し得る。又更に
は、比重の異なる粒状物を形状的または色彩的に識別し
得る場合には、本来の比重の異なる粒状物の分離以外に
含まれる異物も排除し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のコーヒ豆の精選機の全体を示す側
面図である。
【図2】第1実施例における振動流動化分離装置の部分
破断側面図である。
【図3】第1実施例における吸引選別装置の部分破断側
面図である。
【図4】同装置の破断平面図である。
【図5】第1実施例における吸引ノズルの縦断面図であ
る。
【図6】第2実施例のコーヒ豆の精選機における吸引選
別装置としての静止トラフの斜視図である。
【図7】第3実施例のコーヒ豆の精選機における吸引選
別装置の部分破断側面図である。
【図8】同装置の破断平面図である。
【図9】吸引開閉ノズルの縦断面図であり、開の状態を
示す。
【図10】図9に対応する吸引開閉ノズルの縦断面図で
あり、閉の状態を示す。
【図11】第4実施例のコーヒ豆の精選機における吸引
選別装置の側面図である。
【図12】同装置の平面図である。
【図13】従来例によるコーヒ豆の精選機である。
【符号の説明】
1 コーヒ豆の精選機 30 振動流動化分離装置 32 パンチングメタル 32E 堰 49 電気ホイスト 50 吸引選別装置 52 スクリーン 81 吸引ノズル 88 ヘッダ 90 送気ブロア 94 吸気ブロア 96 サイクロン 97 ダンパ 98 貯留部 99 ダンパ 116 CCDカメラ 117 ストロボ光源 150 吸引選別装置 181 吸引用開閉ノズル 188 ヘッダ 193 真空ポンプ 194 ヘッダ 195 三方弁 250 吸引選別装置 253 仕切板 350 吸引選別装置 353 仕切板 M コーヒ豆 P 真空ライン Q 真空ライン R 真空ライン S 小石 V 開閉操作ライン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下流側へ向いて上向き傾斜とされ直線振
    動されるトラフに移送路としての流動床がその上流端上
    の堰と共に設けられており、定常運転時には、比重の異
    なる2種の粒状物の混合物を上流側から供給しつつ、前
    記流動床の下方からの送風によって前記混合物を流動化
    させ層分離させて、上層となる比重の小さい粒状物は前
    記堰によって一定の厚さをなす下層としての比重の大き
    い粒状物の上を重力によって下方へ滑動させ前記堰を越
    えて前記上流端から排出させ、前記比重の大きい粒状物
    は直線振動力によって前記流動床上を移送させて下流端
    から排出させ、粒状物切り替え時または空にする時に
    は、前記下層としての比重の大きい粒状物を前記流動床
    から完全に排出させ、上流部、又は下流部に支点を設け
    て下流端を上下動可能とされ、前記定常運転時には下流
    側へ向いて上向きとされ、前記粒状物切り替え時または
    空にする時には下流側へ向いて下向き傾斜とされる振動
    流動化分離装置と、下流側へ向いて下向き傾斜の移送面
    に近接して該移送面の全巾をカバーして吸引ノズルが配
    設されており、前記振動流動化分離装置から前記粒状物
    切り替え時または空にする時に排出される前記比重の大
    きい粒状物が上流側に供給され滑落して、前記比重の大
    きい粒状物はそのまま下流端から排出され、前記比重の
    小さい粒状物は前記吸引ノズルにより吸引して選別され
    る吸引選別装置とからなることを特徴とする粒状物の精
    選機。
  2. 【請求項2】 下流側へ向いて上向き傾斜とされ直線振
    動されるトラフに移送路としての流動床がその上流端上
    の堰と共に設けられており、定常運転時には、比重の異
    なる2種の粒状物の混合物を上流側から供給しつつ、前
    記流動床の下方からの送風によって前記混合物を流動化
    させ層分離させて、上層となる比重の小さい粒状物は前
    記堰によって一定の厚さをなす下層としての比重の大き
    い粒状物の上を重力によって下方へ滑動させ前記堰を越
    えて上流端から排出させ、前記比重の大きい粒状物は直
    線振動力によって前記流動床上を移送させて下流端から
    排出させ、粒状物切り替え時または空にする時には、前
    記下層としての比重の大きい粒状物の前記流動床から完
    全に排出させ、上流部、又は下流部に支点を設けて下流
    端を上下動可能とされ、前記定常運転時には下流側へ向
    いて上向き傾斜とされ、前記粒状物切り替え時または空
    にする時には下流側へ向いて下向き傾斜とされる振動流
    動化分離装置と、前記比重の異なる2種の粒状物が形状
    的または色彩的に識別し得る場合において、移送方向に
    平行に複数列に分画された移送面を有し、かつ該分画さ
    れた移送毎に、上流側の直上方に形状または色彩の検知
    センサが配設され、下流側に吸引開閉ノズルが前記移送
    面に近接して配置されており、前記振動流動化分離装置
    から粒状物切り替え時または空にする時に排出される前
    記比重の大きい粒状物が前記検知センサの上流側へ供給
    され単層単列化されて移送され、移送される個々が前記
    検知センサによって前記比重の小さい粒状物と検知され
    た場合のみ前記吸引開閉ノズルによって吸引して選別す
    る吸引選別装置とからなることを特徴とする粒状物の精
    選機。
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