JP2000310244A - 電磁クラッチ装置及びカップリング及びデファレンシャル装置 - Google Patents

電磁クラッチ装置及びカップリング及びデファレンシャル装置

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JP2000310244A
JP2000310244A JP11116781A JP11678199A JP2000310244A JP 2000310244 A JP2000310244 A JP 2000310244A JP 11116781 A JP11116781 A JP 11116781A JP 11678199 A JP11678199 A JP 11678199A JP 2000310244 A JP2000310244 A JP 2000310244A
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Japan
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clutch
coupling
differential
oil
sealed
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JP11116781A
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English (en)
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Kazunori Kuroda
和典 黒田
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のクラッチのそれぞれに適正なオイルを
用いて、機能、潤滑性、冷却性、耐久性などを大きく向
上させる。 【解決手段】 トルク伝達部材3、5の間に配置された
メインクラッチ7及びコントロ−ルクラッチ9と、ア−
マチャ17を移動操作してクラッチ9を連結させる電磁
石19と、クラッチ9が連結されるとトルク伝達部材
3、5間のトルクを受けて作動し、プレッシャプレ−ト
15を介してクラッチ7を連結させるカム13と、各ク
ラッチ7、9を各別に収容する密封状態の収容室25、
27とを備え、プレ−ト15とXリング21、23とに
より収容室25、27間でオイルの移動を防止し、収容
室25、27にクラッチ7、9に適正なオイルをそれぞ
れ封入した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁石によって
操作される電磁クラッチ装置及びカップリング及びデフ
ァレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】「ガイア新型車解説書 0−22頁 ト
ヨタ自動車株式会社 編集 同サ−ビス部 発行 19
98年 5月 29日」に図3のようなカップリング2
01が記載されている。
【0003】このカップリング201は、四輪駆動車の
後輪側動力伝達系に配置されており、後輪側の連結と切
り離し、及び、伝達トルクの制御を行う。
【0004】カップリング201は、ハウジング20
3、インナ−シャフト205、多板式のメインクラッチ
207及びコントロ−ルクラッチ209、ア−マチャ2
11、電磁石213、カムリング215、ボ−ルカム2
17、プレッシャプレ−ト219、コントロ−ラなどか
ら構成されている。
【0005】ハウジング203はプロペラシャフトを介
してトランスファ側に連結されている。又、インナ−シ
ャフト205にはドライブピニオンシャフト221が連
結されており、ドライブピニオンシャフト221に形成
されたドライブピニオンギヤ223はリヤデフ(後輪の
デファレンシャル装置)側のリングギヤと噛み合ってい
る。
【0006】メインクラッチ207はハウジング203
とインナ−シャフト205との間に配置されており、コ
ントロ−ルクラッチ209はハウジング203とカムリ
ング215との間に配置されている。
【0007】又、プレッシャプレ−ト219はインナ−
シャフト205に移動自在に連結されており、ボ−ルカ
ム217はカムリング215とプレッシャプレ−ト21
9との間に配置されている。
【0008】電磁石213はハウジング203の外部に
配置され、デフキャリヤ225の内部に 固定されてい
る。
【0009】コントロ−ラは、電磁石213の励磁、励
磁電流の制御、励磁停止などを行う。
【0010】電磁石213が励磁されると、ア−マチャ
211が吸引され、コントロ−ルクラッチ209が押圧
されて締結し、ハウジング203とインナ−シャフト2
05の間のトルクがボ−ルカム217に掛かり、生じた
カムスラスト力によりプレッシャプレ−ト219を介し
てメインクラッチ207が押圧されて締結する。
【0011】こうしてカップリング201が連結される
と、エンジンの駆動力が後輪に送られて車両は四輪駆動
状態になり、悪路の走破性や、車体の安定性が向上す
る。
【0012】又、電磁石213の励磁電流を制御する
と、コントロ−ルクラッチ209の滑りによってボ−ル
カム217のカムスラスト力が変化し、更に、メインク
ラッチ207の連結力が変化して後輪の駆動力が調整さ
れる。このようにして、前後輪間の駆動力配分比を制御
すると、例えば、旋回走行中の車両の操縦性や安定性な
どが向上する。
【0013】又、電磁石213の励磁を停止すると、コ
ントロ−ルクラッチ209が開放され、ボ−ルカム21
7のカムスラスト力が消失し、メインクラッチ207が
開放されてカップリング201の連結が解除され、車両
は二輪駆動状態になる。
【0014】ハウジング203はシ−ルやシ−ル型のベ
アリングなどによって密封状態にされている。
【0015】ハウジング203には、例えば、オ−トマ
チックトランスミッション用の粘性の高いオイルが封入
されており、メインクラッチ207、コントロ−ルクラ
ッチ209、ボ−ルカム217、各ベアリングなどを潤
滑し、冷却する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】一般に、メインクラッ
チ207とコントロ−ルクラッチ209はクラッチ板の
材質が異なっている。
【0017】例えば、メインクラッチ207のクラッチ
板には紙のライニングが貼着されており、コントロ−ル
クラッチ209のクラッチ板は金属(スチ−ル)で作ら
れている。
【0018】このように、材質の異なったクラッチ板に
は、それぞれに適した特性のオイルが必要である。
【0019】ところが、上記のように、カップリング2
01ではメインクラッチ207とコントロ−ルクラッチ
209に同一のオイルが用いられており、メインクラッ
チ207とコントロ−ルクラッチ209の両方にそれぞ
れ適正なオイルを用いることができない。
【0020】オイルが不適正であると、例えば、引きず
りトルクが大きくなり操作レスポンスが低下すると共
に、クラッチ板の摺動面で騒音や熱が発生するから、そ
れぞれのクラッチで最高の潤滑性、冷却性、耐久性など
を得ることができない。
【0021】又、コントロ−ルクラッチ209とメイン
クラッチ207が同一のハウジング203に収容されて
いるから、コントロ−ルクラッチ209のスチ−ル製ク
ラッチ板から生じた金属の摩耗粉がオイルと共にメイン
クラッチ207のクラッチ板に回り込み、紙のライニン
グの耐久性を低下させる恐れがある。
【0022】そこで、この発明は、複数のクラッチのそ
れぞれに適正なオイルを用いて、機能、潤滑性、冷却
性、耐久性などを大きく向上させた電磁クラッチ装置及
びカップリング及びデファレンシャル装置の提供を目的
とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1の電磁クラッチ
装置は、互いにトルクを授受する複数個のクラッチと、
これらを各別に収容する収容室と、少なくとも1個のク
ラッチを断続操作する電磁石とを備え、各収容室を密封
構造にし、それぞれにオイルを封入したことを特徴とす
る。
【0024】請求項1の電磁クラッチ装置は、例えば、
電磁石がクラッチを連結させると、このクラッチを介し
て他のクラッチにトルクが伝達され、あるいは、他のク
ラッチが連結される。
【0025】又、請求項1の電磁クラッチ装置では、従
来例と異なって、各クラッチを個別の収容室に収容する
と共に、各収容室を密封しそれぞれにオイルを封入し
た。
【0026】このように、各収容室に異なったオイルを
封入することが可能になったから、オイルに規制されず
に、各クラッチで必要な材質のクラッチ板を用いること
が可能になり、電磁クラッチ装置のトルク伝達特性、ト
ルク容量、耐久性などが大きく向上する。
【0027】又、各収容室の間でオイルの回り込みが防
止され、他の収容室に金属の摩耗粉が拡散することが防
止されるから、耐久性が更に向上する。
【0028】請求項2のカップリングは、一側のケ−ス
状トルク伝達部材と、このケ−ス状トルク伝達部材に貫
入した他側の軸状トルク伝達部材と、これら両トルク伝
達部材の間に配置されたメインクラッチ及びコントロ−
ルクラッチと、ア−マチャを介してコントロ−ルクラッ
チを断続操作する電磁石と、コントロ−ルクラッチが連
結されると両トルク伝達部材間の伝達トルクを受けて作
動し、押圧部材を介してメインクラッチを押圧するカム
と、コントロ−ルクラッチとメインクラッチを各別に収
容する収容室とを備え、各収容室を密封構造にし、それ
ぞれにオイルを封入したことを特徴とする。
【0029】電磁石を励磁すると、ア−マチャが移動し
てコントロ−ルクラッチを連結させ、コントロ−ルクラ
ッチが連結されると、両トルク伝達部材の間のトルクが
カムに掛かり、生じたカムスラスト力により押圧部材を
介してメインクラッチが連結され、カップリングが連結
される。
【0030】電磁石の励磁電流を制御すると、コントロ
−ルクラッチの滑りによってカムスラスト力が変化し、
メインクラッチの連結力及びカップリングの伝達トルク
を調整することができる。
【0031】又、電磁石の励磁を停止すると、コントロ
−ルクラッチが開放されてカムのスラスト力が消失し、
メインクラッチが開放され、カップリングの連結が解除
される。
【0032】又、請求項2のカップリングは、コントロ
−ルクラッチとメインクラッチをそれぞれの収容室に収
容すると共に、両収容室を密封状態にしてオイルを封入
した。
【0033】このように、両収容室に異なったオイルを
封入することができるから、コントロ−ルクラッチとメ
インクラッチでそれぞれ必要な材質のクラッチ板を選ぶ
ことが可能になり、カップリングのトルク伝達特性、ト
ルク容量、耐久性などが大きく向上する。
【0034】又、両収容室の間でオイルの回り込みが防
止され、金属製の摩耗粉が他の収容室に移動することが
防止されるから、耐久性が更に向上する。
【0035】なお、このカップリングは、四輪駆動車の
前輪側、又は、後輪側の各動力伝達系に配置すれば、各
側車輪の連結と切り離しとを行い、各側車輪を連結すれ
ば、車両は四輪駆動状態になり、切り離せば車両は二輪
駆動状態になる。
【0036】又、このカップリングを四輪駆動車のフロ
ントデフ(エンジンの駆動力を左右の前輪に配分するデ
ファレンシャル装置)やリヤデフ(エンジンの駆動力を
左右の後輪に配分するデファレンシャル装置)と各車輪
側車軸上に配置することも可能である。
【0037】この場合も、カップリングを連結すると、
車両は四輪駆動状態になり、カップリングの連結を解除
すると、各デファレンシャル装置が自由に差動回転する
ことによって、車輪側への駆動力伝達が停止され、車両
は二輪駆動状態になる。
【0038】請求項3のデファレンシャル装置は、エン
ジンの駆動力によって回転するケ−ス状の差動回転部材
と、このケ−ス状差動回転部材の回転を一対の出力側差
動回転部材を介して車輪側に配分する差動機構と、差動
回転部材の間に配置されたメインクラッチ及びコントロ
−ルクラッチと、ア−マチャを介してコントロ−ルクラ
ッチを断続操作する電磁石と、コントロ−ルクラッチが
連結されると差動トルクを受けて作動し、押圧部材を介
してメインクラッチを押圧するカムと、コントロ−ルク
ラッチとメインクラッチを各別に収容する収容室とを備
え、各収容室を密封構造にし、それぞれにオイルを封入
したことを特徴とする。
【0039】電磁石はア−マチャを移動操作してコント
ロ−ルクラッチを連結させ、コントロ−ルクラッチが連
結されると、ケ−ス状差動回転部材(例えば、デフケ−
ス)と他の差動回転部材(例えば、出力側サイドギヤ)
の間の差動トルクがカムに掛かり、そのカムスラスト力
により押圧部材を介してメインクラッチが連結され、生
じた差動制限力によって差動機構の差動が制限される。
【0040】電磁石の励磁電流を制御すると、コントロ
−ルクラッチの滑りによってカムスラスト力が変化し、
メインクラッチの滑りが変化して、差動制限力を調整す
ることができる。
【0041】又、電磁石の励磁を停止すると、コントロ
−ルクラッチが開放されてカムのスラスト力が消失し、
メインクラッチが開放されて、差動が許容される。
【0042】又、請求項3のデファレンシャル装置で
は、コントロ−ルクラッチとメインクラッチをそれぞれ
の収容室に収容すると共に、両収容室を密封しそれぞれ
にオイルを封入した。
【0043】このように、両収容室に異なったオイルを
封入することができるから、コントロ−ルクラッチとメ
インクラッチでそれぞれ必要な材質のクラッチ板を選ぶ
ことが可能になり、デファレンシャル装置の差動制限特
性と耐久性とが大きく向上する。
【0044】又、両収容室の間でオイルの回り込みが防
止され、金属製の摩耗粉が他の収容室に移動することが
防止されるから、耐久性が更に向上する。
【0045】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれか一項に記載の電磁クラッチ装置、又は、カッ
プリング、又は、デファレンシャル装置であって、各収
容室に、それぞれのクラッチに適合したオイルを封入し
たことを特徴とし、請求項1乃至請求項3のいずれかと
同等の効果を得る。
【0046】これに加えて、各クラッチを収容する収容
室に、それぞれのクラッチに適合したオイルを封入した
から、従来例と異なり、引きずりトルクが防止されてレ
スポンスが向上すると共に、クラッチ板の摺動面で騒音
や発熱が防止される。
【0047】又、適合したオイルを用いたことにより、
全てのクラッチ及び各装置において、機能、潤滑性、冷
却性、耐久性などが大きく向上する。
【0048】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれか一項に記載の電磁クラッチ装置、又は、カッ
プリング、又は、デファレンシャル装置であって、各ク
ラッチの間に配置されている既存部材上にシ−ルを設け
て各収容室を密封したことを特徴とし、請求項1乃至請
求項4のいずれかと同等の効果を得る。
【0049】これに加えて、収容室を密封するためのシ
−ルを設ける部材に、既存部材を利用したことにより、
シ−ルを配置するために新規の部材を用いる必要がなく
なるから、部品点数の増加と、コストの上昇とが防止さ
れる。
【0050】請求項6の発明は、請求項2乃至請求項5
のいずれか一項に記載のカップリング、又は、デファレ
ンシャル装置であって、押圧部材によってコントロ−ル
クラッチとメインクラッチの各収容室が区画されてお
り、この押圧部材上にシ−ルを設けて各収容室を密封し
たことを特徴とし、請求項2乃至請求項5のいずれかと
同等の効果を得る。
【0051】これに加えて、コントロールクラッチとメ
インクラッチの間に配置されている押圧部材にシールを
設けたから従来構造から大巾な変更をすることなく容易
に構成することができる。
【0052】請求項7の発明は、請求項2乃至請求項5
のいずれか一項に記載のカップリング、又は、デファレ
ンシャル装置であって、カムの一側部材とア−マチャと
によってコントロ−ルクラッチとメインクラッチの各収
容室が区画されており、これらのカム部材とア−マチャ
上にシ−ルを設けて各収容室を密封したことを特徴と
し、請求項2乃至請求項5のいずれかと同等の効果を得
る。
【0053】
【発明の実施の形態】図1によってカップリング1(本
発明の第1実施形態)の説明をする。
【0054】このカップリング1は請求項2、4、5、
6の特徴を備えている。又、図1の左方はカップリング
1を用いた四輪駆動車の前方に相当する。なお、符号を
与えていない部材等は図示されていない。
【0055】カップリング1はこの四輪駆動車の後輪側
動力伝達系に配置されており、後輪の連結と切り離し
と、伝達トルクの制御とを行う。
【0056】エンジンの駆動力は、トランスミッション
からフロントデフ(エンジンの駆動力を左右の前輪に配
分するデファレンシャル装置)に伝達され、フロントデ
フから左右の前輪に配分され、又、トランスファと後輪
側のプロペラシャフトとを介してカップリング1に伝達
される。
【0057】カップリング1が連結されると、エンジン
の駆動力はカップリング1からリヤデフ(エンジンの駆
動力を左右の後輪に配分するデファレンシャル装置)に
伝達され、リヤデフから左右の後輪に配分され、車両は
四輪駆動状態になる。
【0058】又、カップリング1の連結が解除される
と、リヤデフ以下の後輪側が切り離されて車両は二輪駆
動状態になる。
【0059】カップリング1は、リヤデフを収容するデ
フキャリヤの前部側に収容されている。
【0060】カップリング1は、回転ケ−ス3(一側の
ケ−ス状トルク伝達部材)、インナ−シャフト5(他側
の軸状トルク伝達部材)、多板式のメインクラッチ7及
びコントロ−ルクラッチ9(クラッチ)、カムリング1
1、ボ−ルカム13(カム)、プレッシャプレ−ト15
(押圧部材:既存部材)、ア−マチャ17、リング状の
電磁石19、Xリング21、23(シ−ル)、収容室2
5、27、コントロ−ラなどから構成されている。
【0061】回転ケ−ス3は、前側のロ−タ29と中空
状のケ−ス31と後側のロ−タ33とから構成されてい
る。
【0062】前側ロ−タ29と中空ケ−ス31は溶接で
一体にされている。又、中空ケ−ス31と後側ロ−タ3
3は、互いの間に設けられた噛み合い部35によって回
転方向に連結されており、互いの間に設けられた突き当
たり部37と、中空ケ−ス31に取り付けられたスナッ
プリング40とによって軸方向に位置決めされている。
【0063】中空ケ−ス31と後側ロ−タ33との間に
はOリング39が配置されており、オイル漏れと水分や
塵のような異物の侵入とを防止している。
【0064】前側ロ−タ29には動力伝達軸41が一体
に形成されている。この動力伝達軸41はデフキャリヤ
の前方に設けられた開口から外部に突き出しており、セ
レ−ション部43に連結されたコンパニオンフランジと
継ぎ手とを介して、後輪側のプロペラシャフトに連結さ
れている。
【0065】電磁石19のコア45はデフキャリヤに支
持されている。後側ロ−タ33のハブ47は両側シ−ル
のベアリング49とコア45とを介してデフキャリヤに
支承されている。又、電磁石19のリ−ド線51はデフ
キャリヤの合わせ目に取り付けられたグロメットから外
部に引き出されている。
【0066】インナ−シャフト5は回転ケ−ス3に貫入
している。インナ−シャフト5の前端部はベアリング5
3を介して前側ロ−タ29に支承され、後端部は摺動ブ
ッシュ55を介して後側ロ−タ33に支承されている。
【0067】又、インナ−シャフト5のスプライン部5
7にはドライブピニオンシャフトが連結されている。こ
のドライブピニオンシャフトに形成されたドライブピニ
オンギヤはリヤデフ側のリングギヤと噛み合っており、
インナ−シャフト5をリヤデフ側に連結している。
【0068】又、インナ−シャフト5と後側ロ−タ33
との間には断面がX字状のシ−ルであるXリング59が
配置されており、回転ケ−ス3は、中空ケ−ス31と後
側ロ−タ33の間のOリング39と、このXリング59
とによって密封状態にされている。
【0069】メインクラッチ7は、回転ケ−ス3とイン
ナ−シャフト5との間に配置されている。そのアウタ−
プレ−ト61は回転ケ−ス3に軸方向移動自在に連結さ
れており、インナ−プレ−ト63はインナ−シャフト5
の連結部65に軸方向移動自在に連結されている。
【0070】各アウタ−プレ−ト61とインナ−プレ−
ト63には紙製のライニングが貼着されている。
【0071】又、メインクラッチ7と前側ロ−タ29と
の間にはプレ−ト67が配置されており、メインクラッ
チ7の押圧力を受けると共に、厚さの異なるものと交換
することによって、各プレ−ト61、63の隙間を調整
する。
【0072】コントロ−ルクラッチ9は、回転ケ−ス3
の内周とカムリング11の外周との間に配置されてお
り、後述のように、ア−マチャ17によって回転ケ−ス
3の後側ロ−タ33に押圧されて締結される。
【0073】コントロ−ルクラッチ9のアウタ−プレ−
ト69とインナ−プレ−ト71はスチ−ル製である。
【0074】ボ−ルカム13は、カムリング11とプレ
ッシャプレ−ト15との間に配置されている。
【0075】プレッシャプレ−ト15には連結部73が
設けられており、この連結部73によってインナ−シャ
フト5の連結部65に軸方向移動自在に連結されてい
る。
【0076】又、カムリング11と後側ロ−タ33との
間には、ボ−ルカム13のカム反力を受けるスラストベ
アリング75が配置されている。
【0077】ア−マチャ17は、コントロ−ルクラッチ
9とプレッシャプレ−ト15との間に配置されている。
又、中空ケ−ス31にはスナップリング76が取り付け
られており、ア−マチャ17とプレッシャプレ−ト15
をそれぞれ位置決めすると共に、これらの接触を防止し
ている。
【0078】プレッシャプレ−ト15は中空ケ−ス31
の内周とインナ−シャフト5の外周との間に配置されて
おり、回転ケ−ス3の内部を前側の収容室25と後側の
収容室27とに区画している。メインクラッチ7は収容
室25に収容され、コントロ−ルクラッチ9は収容室2
7に収容されている。
【0079】又、Xリング21はプレッシャプレ−ト1
5の内周とプレッシャプレ−ト15との間に配置されて
おり、Xリング23はプレッシャプレ−ト15の外周と
回転ケ−ス3の中空ケ−ス31との間に配置されてい
る。
【0080】これらのXリング21、23によって収容
室25、27の間でオイルの移動が防止されている。
【0081】回転ケ−ス3の前側ロ−タ29にはオイル
供給用の流路77が設けられている。収容室25にはこ
の流路77からオイルが注入され、注入後このオイル供
給用流路77は密封ボ−ル79を圧入してシ−ルされ
る。又、回転ケ−ス3の後側ロ−タ33にも、同様なオ
イル供給流路が設けられており、この供給流路から収容
室27にオイルが注入される。
【0082】上記のように、収容室25に収容されるメ
インクラッチ7のアウタ−プレ−ト61とインナ−プレ
−ト63には紙製のライニングが貼着されており、収容
室25にはこれに適合する組成と粘度のオイルが選択さ
れている。又、収容室27に収容されるコントロ−ルク
ラッチ9のアウタ−プレ−ト69とインナ−プレ−ト7
1はスチ−ル製であり、収容室27にはこれに適合する
組成と粘度のオイルが選択されている。
【0083】電磁石19のコア45は後側ロ−タ33に
設けられている凹部81に貫入し、エアギャップ83を
形成している。このエアギャップ83はア−マチャ17
が充分な強さで吸引されるように、又、後側ロ−タ33
とコア45が干渉しないように、最適の値に調整されて
いる。
【0084】コントロ−ラは、車速、操舵角、横Gなど
から旋回走行を検知し、あるいは、路面状態などに応じ
て、電磁石19の励磁、励磁電流の制御、励磁停止など
を行う。
【0085】電磁石19が励磁されると、磁力のル−プ
85が形成されてア−マチャ17が吸引され、回転ケ−
ス3の後側ロ−タ33との間でコントロ−ルクラッチ9
を押圧して締結させる。コントロ−ルクラッチ9が締結
されると、回転ケ−ス3とインナ−シャフト5の間のト
ルクがボ−ルカム13に掛かり、生じたカムスラスト力
によりプレッシャプレ−ト15を介してメインクラッチ
7が押圧され、締結する。
【0086】こうしてカップリング1が連結されると、
エンジンの駆動力が後輪に送られ、車両は四輪駆動状態
になり、悪路などの走破性や、車体の安定性が向上す
る。
【0087】又、電磁石19の励磁電流を制御すると、
コントロ−ルクラッチ9の滑りによってボ−ルカム13
のカムスラスト力が変化し、メインクラッチ7の連結力
が変化して後輪の駆動力が調整される。
【0088】このようにして、前後輪間の駆動力配分比
を制御すると、例えば、旋回走行中の車両の操縦性や安
定性などが向上する。
【0089】又、電磁石19の励磁を停止すると、コン
トロ−ルクラッチ9が開放されてボ−ルカム13のカム
スラスト力が消失し、メインクラッチ7が開放されてカ
ップリング1の連結が解除され、車両は二輪駆動状態に
なる。
【0090】又、回転ケ−ス3の後側ロ−タ33にはス
テンレス鋼のような非磁性材料のリング87が配置され
ており、後側ロ−タ33はリング87の外側と内側で磁
気的に絶縁されている。更に、コントロ−ルクラッチ9
のアウタ−プレ−ト69とインナ−プレ−ト71にはそ
れぞれ多数の開口89が周方向に形成されている。
【0091】これらのリング87と開口89とによっ
て、磁力ル−プ85の短絡が防止され、電磁石19の磁
力がア−マチャ17に効果的に集中している。
【0092】インナ−シャフト5には、区画壁91によ
って空間93が形成されており、この空間93には封入
オイルと空気とが適度な割合で収容されている。
【0093】又、インナ−シャフト5には空間93とメ
インクラッチ7側とを連通する径方向の油路95が3箇
所に設けられている。
【0094】収容室25では、カップリング1の遠心力
によって空間93のオイルが各油路95から流出し、メ
インクラッチ7のアウタ−プレ−ト61とインナ−プレ
−ト63の摺動面を潤滑し冷却する。各インナ−プレ−
ト63には開口97が設けられており、これらの開口9
7はオイルを各プレ−ト61、63の摺動面に拡散して
潤滑と冷却の効果を向上させると共に、ベアリング53
側にオイルを移動させてこれを潤滑し冷却する。
【0095】又、収容室27に封入されたオイルは、ニ
−ドルベアリング75、カムリング11とインナ−シャ
フト5との摺動面、ボ−ルカム13、コントロ−ルクラ
ッチ9のアウタ−プレ−ト69とインナ−プレ−ト71
の摺動面などに供給され、これらを潤滑し冷却する。カ
ップリング1の遠心力はこのオイルの移動を促進し、潤
滑と冷却の効果を向上させる。
【0096】こうして、カップリング1が構成されてい
る。
【0097】上記のように、カップリング1は、Xリン
グ21、23とプレッシャプレ−ト15とにより、メイ
ンクラッチ7を収容する収容室25とコントロ−ルクラ
ッチ9を収容する収容室27とを区画すると共に、各収
容室25、27間のオイルの移動を防止し、更に、各収
容室25、27を密封状態にした。
【0098】又、メインクラッチ7の収容室25には、
紙製のライニングが貼着されたアウタ−プレ−ト61と
インナ−プレ−ト63に適合したオイルを封入し、コン
トロ−ルクラッチ9の収容室27には、スチ−ル製のア
ウタ−プレ−ト69とインナ−プレ−ト71に適合した
オイルを封入した。
【0099】従って、従来例と異なり、メインクラッチ
7とコントロ−ルクラッチ9の両方で引きずりトルクが
防止されてレスポンスが向上すると共に、各プレ−ト6
1、63、69、71の摺動面で騒音と、発熱が防止さ
れる。
【0100】又、各収容室25、27に異なったオイル
を封入できるから、上記のように、各クラッチ7、9で
必要な材質のプレ−トを選ぶことが可能になり、カップ
リング1のトルク伝達特性、トルク容量、耐久性が大き
く向上する。
【0101】又、各収容室25、27の間でオイルの回
り込みが防止され、収容室27(コントロ−ルクラッチ
9)で生じる金属の摩耗粉が収容室25に移動すること
が防止されるから、耐久性が更に向上する。
【0102】又、適正なオイルと所望の材質のプレ−ト
によって両クラッチ7、9及びカップリング1の機能、
潤滑性、冷却性、耐久性などが大きく向上する。
【0103】又、Xリング21、23を配置する部材に
既存のプレッシャプレ−ト15を利用し、新規の部材を
用いないから、部品点数の増加と、コストの上昇とが防
止される。
【0104】次に、図2によりカップリング101(第
2実施形態)の説明をする。
【0105】このカップリング101は請求項2、4、
5、7の特徴を備えている。又、図2の左方はカップリ
ング101を用いた四輪駆動車の前方に相当し、符号を
与えていない部材等は図示されていない。
【0106】カップリング101は、第1実施形態のカ
ップリング1と同様に、四輪駆動車の後輪側動力伝達系
に配置されており、後輪の連結と切り離しと、伝達トル
クの制御とを行う。
【0107】以下、カップリング1と同機能部材には同
一の符号を与えて参照しながら説明する。
【0108】カップリング101は、回転ケ−ス3、イ
ンナ−シャフト5、メインクラッチ7、コントロ−ルク
ラッチ9、カムリング11(カムの一側部材:既存部
材)、ボ−ルカム13、プレッシャプレ−ト15、ア−
マチャ17(既存部材)、電磁石19、Xリング21、
23、103(シ−ル)、収容室25、27、コントロ
−ラなどから構成されている。
【0109】Xリング21はカムリング11の内周とプ
レッシャプレ−ト15との間に配置されている。又、X
リング23はア−マチャ17の外周と回転ケ−ス3の中
空ケ−ス31との間に配置されており、Xリング103
はア−マチャ17の内周とカムリング11の外周との間
に配置されている。
【0110】Xリング21、23、103とカムリング
11及びア−マチャ17は、回転ケ−ス3の内部を前後
に区画して収容室25、27を形成しており、メインク
ラッチ7は収容室25に収容され、コントロ−ルクラッ
チ9は収容室27に収容されている。
【0111】又、Xリング21、23、103によって
収容室25、27間のオイルの移動が防止されている。
【0112】カップリング1と同様に、メインクラッチ
7が収容される収容室25にはアウタ−プレ−ト61と
インナ−プレ−ト63の紙製のライニングに適合するオ
イルが封入されており、コントロ−ルクラッチ9が収容
される収容室27にはスチ−ル製のアウタ−プレ−ト6
9とインナ−プレ−ト71に適合するオイルが封入され
ている。
【0113】又、プレッシャプレ−ト15には複数の開
口105が周方向に設けられている。
【0114】これらの開口105によってプレッシャプ
レ−ト15の移動に対するオイルの抵抗が軽減され、メ
インクラッチ7が連結され、連結が解除されるときのレ
スポンスが大きく向上する。更に、各開口105を通っ
てオイルがボ−ルカム13側に移動し易くなり、ボ−ル
カム13の潤滑と冷却の効果を向上させる。
【0115】収容室25では、カップリング1の遠心力
によって空間93のオイルが各油路95からメインクラ
ッチ7側に流出し、アウタ−プレ−ト61とインナ−プ
レ−ト63の摺動面に与えられ、更に、各インナ−プレ
−ト63の開口97からオイルがベアリング53に与え
られ、更に、プレッシャプレ−ト15の開口105から
ボ−ルカム13に与えられ、これらを潤滑し冷却する。
【0116】又、収容室27に封入されたオイルは、ニ
−ドルベアリング75、コントロ−ルクラッチ9のアウ
タ−プレ−ト69とインナ−プレ−ト71の摺動面など
に供給され、これらを潤滑し冷却する。カップリング1
の遠心力はこのオイルの移動を促進し、潤滑と冷却の効
果を向上させる。
【0117】こうして、カップリング101が構成され
ている。
【0118】上記のように、カップリング101は、X
リング21、23、103とカムリング11及びア−マ
チャ17とにより、メインクラッチ7を収容する収容室
25とコントロ−ルクラッチ9を収容する収容室27と
を区画すると共に、各収容室25、27間のオイルの移
動を防止し、更に、各収容室25、27を密封状態にし
た。
【0119】又、メインクラッチ7の収容室25には、
アウタ−プレ−ト61とインナ−プレ−ト63の紙製の
ライニングに適合したオイルを封入し、コントロ−ルク
ラッチ9の収容室27には、スチ−ル製のアウタ−プレ
−ト69とインナ−プレ−ト71に適合したオイルを封
入した。
【0120】従って、従来例と異なり、メインクラッチ
7とコントロ−ルクラッチ9の両方で引きずりトルクが
防止されてレスポンスが向上すると共に、各プレ−ト6
1、63、69、71の摺動面で騒音と、発熱が防止さ
れる。
【0121】又、各収容室25、27に異なったオイル
を封入できるから、各クラッチ7、9で必要な材質のプ
レ−トを選ぶことが可能になり、カップリング101の
トルク伝達特性、トルク容量、耐久性が大きく向上す
る。
【0122】又、各収容室25、27の間でオイルの回
り込みが防止され、収容室27(コントロ−ルクラッチ
9)で生じる金属の摩耗粉が収容室25に移動すること
が防止されるから、耐久性が更に向上する。
【0123】又、適正なオイルと所望の材質のプレ−ト
によって両クラッチ7、9及びカップリング101の機
能、潤滑性、冷却性、耐久性などが大きく向上する。
【0124】又、Xリング21、23、103を配置す
る部材に既存のカムリング11とア−マチャ17とを利
用し、新規の部材を用いないから、部品点数の増加と、
コストの上昇とが防止される。
【0125】なお、請求項1の発明は、複数個のクラッ
チをそれぞれの収容室に収容し、各収容室を密封してそ
れぞれにオイルを封入した電磁クラッチ装置である。
【0126】又、請求項3の発明は、電磁石によってコ
ントロ−ルクラッチを連結させると、差動トルクを受け
てカムが作動し、メインクラッチが連結されて差動機構
の差動回転が制限されるデファレンシャル装置であり、
コントロ−ルクラッチとメインクラッチをそれぞれの収
容室に収容すると共に、両収容室を密封しそれぞれにオ
イルを封入した。
【0127】請求項1と請求項3の発明は、いずれも、
各実施形態と同様に、各クラッチの引きずりトルクが防
止されてレスポンスが向上すると共に、各クラッチ板の
摺動面で騒音と発熱が防止される。
【0128】又、各収容室に異なったオイルを封入する
ことができるから、各クラッチで必要な材質のプレ−ト
を選ぶことが可能になり、カップリングのトルク伝達特
性や耐久性、及び、デファレンシャル装置の差動制限特
性と耐久性などが大きく向上する。
【0129】又、各収容室の間でオイルの回り込みが防
止され、クラッチ部から生じる金属の摩耗粉が他の収容
室に移動し拡散することが防止されるから、耐久性が更
に向上する。
【0130】又、適正なオイルと所望の材質のクラッチ
板によってカップリング及びデファレンシャル装置の機
能、潤滑性、冷却性、耐久性などが大きく向上する。
【0131】なお、請求項1の発明では、クラッチの個
数は3個以上でもよい。
【0132】又、本発明の各装置では、クラッチは多板
クラッチに限らず、他の形式の摩擦クラッチでもよい。
【0133】
【発明の効果】請求項1の電磁クラッチ装置は、従来例
と異なって、複数個のクラッチを個別の収容室に収容す
ると共に、各収容室を密封しそれぞれにオイルを封入し
たことにより、各収容室で異なったオイルを用いること
ができるから、オイルに制約されずに各クラッチで所望
の材質のクラッチ板を用いることが可能になり、トルク
伝達特性、トルク容量、耐久性が大きく向上する。
【0134】又、各収容室の間でオイルの回り込みが防
止され、金属の摩耗粉が他の収容室に移動することが防
止されるから、耐久性が更に向上する。
【0135】請求項2のカップリングは、同様に、コン
トロ−ルクラッチとメインクラッチを密封状態の収容室
にそれぞれ収容したことにより、両収容室で異なったオ
イルを用いることができるから、オイルに制約されずに
両クラッチで所望の材質のクラッチ板を用いることが可
能になり、カップリングのトルク伝達特性、トルク容
量、耐久性が大きく向上する。
【0136】又、金属製の摩耗粉が両収容室の間で移動
することが防止され、耐久性が更に向上する。
【0137】請求項3のデファレンシャル装置は、同様
に、コントロ−ルクラッチとメインクラッチを密封状態
の収容室にそれぞれ収容したことにより、両収容室で異
なったオイルを用いることができるから、オイルに制約
されずに両クラッチで所望の材質のクラッチ板を用いる
ことが可能になり、デファレンシャル装置の差動制限特
性と耐久性とが大きく向上する。
【0138】又、金属製の摩耗粉が両収容室の間で移動
することが防止され、耐久性が更に向上する。
【0139】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれかと同等の効果を得る。
【0140】又、各クラッチを収容する収容室にそれぞ
れのクラッチに適合したオイルを封入したことにより、
引きずりトルクが防止されてレスポンスが向上すると共
に、騒音や発熱が防止され、各装置の機能、潤滑性、冷
却性、耐久性などが大きく向上する。
【0141】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれかと同等の効果を得ると共に、既存部材を利用
して密封用のシ−ルを設けたことにより、シ−ルを配置
するために新規部材を用いる必要がないから、部品点数
の増加と、コストの上昇とが防止される。
【0142】請求項6の発明は、請求項2乃至請求項5
のいずれかと同等の効果を得る。
【0143】請求項7の発明は、請求項2乃至請求項5
のいずれかと同等の効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のカップリングを示す断面図であ
る。
【図2】第2実施形態のカップリングを示す断面図であ
る。
【図3】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1、101 カップリング 3 回転ケ−ス(一側のケ−ス状トルク伝達部材) 5 インナ−シャフト(他側の軸状トルク伝達部材) 7 多板式のメインクラッチ(クラッチ) 9 多板式のコントロ−ルクラッチ(クラッチ) 11 カムリング(カムの一側部材:既存部材) 13 ボ−ルカム(カム) 15 プレッシャプレ−ト(押圧部材:既存部材) 17 ア−マチャ(既存部材) 19 電磁石 21、23、103 収容室25、27を区画し、互い
の間を密封するXリング(シ−ル) 25 メインクラッチ7を収容する収容室 27 コントロ−ルクラッチ9を収容する収容室

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いにトルクを授受する複数個のクラッ
    チと、これらを各別に収容する収容室と、少なくとも1
    個のクラッチを断続操作する電磁石とを備え、各収容室
    を密封構造にし、それぞれにオイルを封入したことを特
    徴とする電磁クラッチ装置。
  2. 【請求項2】 一側のケ−ス状トルク伝達部材と、この
    ケ−ス状トルク伝達部材に貫入した他側の軸状トルク伝
    達部材と、これら両トルク伝達部材の間に配置されたメ
    インクラッチ及びコントロ−ルクラッチと、ア−マチャ
    を介してコントロ−ルクラッチを断続操作する電磁石
    と、コントロ−ルクラッチが連結されると両トルク伝達
    部材間の伝達トルクを受けて作動し、押圧部材を介して
    メインクラッチを押圧するカムと、コントロ−ルクラッ
    チとメインクラッチを各別に収容する収容室とを備え、
    各収容室を密封構造にし、それぞれにオイルを封入した
    ことを特徴とするカップリング。
  3. 【請求項3】 エンジンの駆動力によって回転するケ−
    ス状の差動回転部材と、このケ−ス状差動回転部材の回
    転を一対の出力側差動回転部材を介して車輪側に配分す
    る差動機構と、差動回転部材の間に配置されたメインク
    ラッチ及びコントロ−ルクラッチと、ア−マチャを介し
    てコントロ−ルクラッチを断続操作する電磁石と、コン
    トロ−ルクラッチが連結されると差動トルクを受けて作
    動し、押圧部材を介してメインクラッチを押圧するカム
    と、コントロ−ルクラッチとメインクラッチを各別に収
    容する収容室とを備え、各収容室を密封構造にし、それ
    ぞれにオイルを封入したことを特徴とするデファレンシ
    ャル装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の発明であって、各収容室に、それぞれのクラッチ
    に適合したオイルを封入したことを特徴とする電磁クラ
    ッチ装置、又は、カップリング、又は、デファレンシャ
    ル装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の発明であって、各クラッチの間に配置されている
    既存部材上にシ−ルを設けて各収容室を密封したことを
    特徴とする電磁クラッチ装置、又は、カップリング、又
    は、デファレンシャル装置。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至請求項5のいずれか一項に
    記載の発明であって、押圧部材によってコントロ−ルク
    ラッチとメインクラッチの各収容室が区画されており、
    この押圧部材上にシ−ルを設けて各収容室を密封したこ
    とを特徴とするカップリング、又は、デファレンシャル
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至請求項5のいずれか一項に
    記載の発明であって、カムの一側部材とア−マチャとに
    よってコントロ−ルクラッチとメインクラッチの各収容
    室が区画されており、これらのカム部材とア−マチャ上
    にシ−ルを設けて各収容室を密封したことを特徴とする
    カップリング、又は、デファレンシャル装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7815028B2 (en) 2002-05-24 2010-10-19 Jtekt Corporation Clutch plate, friction clutch, and coupling device

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7815028B2 (en) 2002-05-24 2010-10-19 Jtekt Corporation Clutch plate, friction clutch, and coupling device

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