JP2000310154A - エンジンのシリンダライナ - Google Patents

エンジンのシリンダライナ

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JP2000310154A
JP2000310154A JP11119665A JP11966599A JP2000310154A JP 2000310154 A JP2000310154 A JP 2000310154A JP 11119665 A JP11119665 A JP 11119665A JP 11966599 A JP11966599 A JP 11966599A JP 2000310154 A JP2000310154 A JP 2000310154A
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JP
Japan
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cylinder liner
cylinder
recessed grooves
engine
casting
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JP11119665A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Isojima
宏明 磯島
Masaharu Ono
雅治 大野
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダライナの鋳型模型の製造コストを低
減し、シリンダライナをシリンダブロックに鋳包む場合
に、その鋳包み部分の肉厚を相対的に薄くして安価なシ
リンダライナを提供し、及びその鋳包み部分の密着性を
向上させる。 【解決手段】 シリンダライナ1の外周面に沿って所定
ピッチPの凹溝2を多段に鋳型形成する。上記凹溝2を
断面視でV字状に形成し、そのV字状の広がり角度θを
略90°に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジンのシリン
ダライナに関し、特にエンジンのシリンダブロックにシ
リンダライナを鋳包む技術に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのシリンダブロックにシリンダ
ライナを鋳包む場合には、シリンダライナからシリンダ
ブロックへの良好な熱伝導性を確保して安定した冷却性
能を維持するために、当該シリンダブロックとシリンダ
ライナとの密着性を確保することが必要である。そのた
めに従来より、例えば実公昭59−3178号公報に開
示されたもの(以下「従来例1」という)、あるいは特
公昭63−59020号公報に開示されたもの(以下
「従来例2」という)が知られている。
【0003】従来例1は図3(A)(B)に示すように、シ
リンダライナの外周面に格子状の凸条リブ3を一体に鋳
型形成し、従来例2は図4(A)(B)に示すように、シリ
ンダライナの外周面にその軸心と平行な複数の凸条リブ
4を一体に鋳型形成し、それらのシリンダライナ1をそ
れぞれシリンダブロック11に鋳包んで構成したもので
ある。なお、従来例2の各凸条リブ4は、図4(A)(B)
に示すように、上半部が下半部よりも幅W及び高さHと
もに大きく設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、いずれもシリンダライナの外周面に鋳型形成されて
いる凸条リブの形状が複雑であるため、当該シリンダラ
イナの鋳型模型の製造コストが割高になる。また、燃焼
室での爆発力に抗する強度を考慮すれば、上記従来のシ
リンダライナをシリンダブロックに鋳包む場合には、上
記凸条リブを有する分だけ、その鋳包み部分の肉厚を相
対的に厚くする必要がある。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、シリンダライナの外周面に凹凸を形成するに
あたり、シリンダライナの鋳型模型の製造コストを低減
し、シリンダライナをシリンダブロックに鋳包む場合
に、その鋳包み部分の肉厚を相対的に薄くし、全体とし
て安価なシリンダライナを提供すること、及びその鋳包
み部分の密着性を向上させること、を技術課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のように構成されている。請求項1に
記載の発明は、外周面に凹凸を形成した当該シリンダラ
イナ1をシリンダブロック11に鋳包んで構成した基本
構成に、以下の特徴構成を備える。即ち、上記基本構成
を備えるエンジンのシリンダライナ1において、上記シ
リンダライナ1の外周面に沿って所定ピッチPの凹溝2
を多段に鋳型形成したことを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載したエンジンのシリンダライナにおいて、上記凹
溝2を断面視でV字状に形成し、そのV字状の広がり角
度θを略90°に設定したことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【発明の作用・効果】本発明によれば、以下の作用・効
果する。 (イ)請求項1に記載の発明では、前記基本構成を備え
るエンジンのシリンダライナにおいて、上記シリンダラ
イナ1の外周面に沿って所定ピッチPの凹溝2を多段に
鋳型形成したことから、合成樹脂等でシリンダライナ1
の鋳型模型をつくる場合に、旋盤などで当該鋳型模型の
外周面に沿って所定ピッチPの凹溝を多段に形成するだ
けでよいから、容易に鋳型模型を作ることができる。こ
れにより、シリンダライナ1の外周面に凹溝2を形成す
るにあたり、安価に実施することができる。
【0009】(ロ)また、エンジンの爆発力に抗する強
度面から、本発明のシリンダライナをシリンダブロック
に鋳包む場合には、上記凹溝を有する分だけ、その鋳包
み部分の肉厚を相対的に薄くできる。この点でも安価に
実施することができる。 (ハ)しかも、シリンダブロックに上記シリンダライナ
を鋳包んだ状態では、当該シリンダブロックの鋳肉がシ
リンダライナの凹溝内に密嵌して両者が相互に密着し、
当該シリンダライナがその軸線方向へ遊動するのを確実
に阻止する。これにより、シリンダライナからシリンダ
ブロックへの良好な熱伝導性を確保して安定した冷却性
能を確保することができる。
【0010】(ニ)請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載したエンジンのシリンダライナにおいて、上記
凹溝2を断面視でV字状に形成し、そのV字状の広がり
角度θを略90°に設定したことから、シリンダブロッ
クに上記シリンダライナを鋳包んだ状態では、当該シリ
ンダブロックの鋳肉がシリンダライナのV字状の凹溝内
に密嵌して密着性が向上し、両者の熱伝導性が一層向上
する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいてさらに詳しく説明する。図1は本発明に係るシ
リンダライナを示し、図1(A)はそのシリンダライナ
の要部を破断した平面図、図1(B)は図1(A)中の
要部の拡大断面図、図1(C)はその変形例を示す図1
(B)相当図、図1(C)はそのシリンダライナの鋳型
形成の状態を示す横断正面図、図2は上記シリンダライ
ナを鋳包んで構成された傾斜型頭上弁エンジンの縦断面
図である。
【0012】上記傾斜型頭上弁エンジンEは、図2に示
すように、クランクケース10とシリンダブロック11
とを一体に構成し、シリンダブロック11の上にシリン
ダヘッド12を、シリンダヘッド12にヘッドカバー2
0を、それぞれ組み付けて構成されている。上記シリン
ダブロック11に後述するシリンダライナ1が鋳包ま
れ、このシリンダライナ1に摺動自在に内嵌されたピス
トン21は、コンロッド22を介してクランク軸13と
連動連結されている。そして動弁カム軸14とタペット
15及びプッシュロッド16は、シリンダブロック11
の傾斜下手側に配置され、ロッカアーム18はロッカア
ーム室17内に左右に並設されている。
【0013】また、上記シリンダヘッド12には点火プ
ラグ23が配置され、クランクケース10内にはクラン
ク軸13と、動弁カム軸14と、図示しない2軸バラン
サと、ガバナ装置24とが設けられ、調時伝動機構を構
成する駆動ギヤ25、動弁ギヤ26、アイドルギヤ2
7、ガバナギヤ28を介して、それぞれ動弁カム軸14
と2軸バランサ、及びガバナ装置24を駆動するように
構成されている。なお、図2中の符号は19は吸排気弁
を、28は燃焼室を、29は燃料タンクを、30はエア
クリーナを、それぞれ示す。
【0014】以下、エンジンEのシリンダブロック11
に鋳包まれている上記シリンダライナ1の特徴構成につ
いて説明する。上記シリンダライナ1の外周面には、図
1(A)(B)に示すように、当該外周面に沿って所定ピッ
チPの凹溝2が多段に鋳型形成されている。即ち、上記
シリンダライナ1は、図1(C)に示すように、あらかじ
め二つ割りの砂型5により鋳型形成されるが、合成樹脂
等でシリンダライナの鋳型模型をつくる場合に、旋盤な
どで当該模型の外周面に沿って所定ピッチの凹溝を多段
に形成することにより、容易に鋳型模型や砂型5を作る
ことができ、ひいては容易にシリンダライナを作製する
ことを意図したものである。なお、図1(C)中の符号
6は湯口を示す。
【0015】上記凹溝2は、図1(A)に示すように、シ
リンダライナ1の湯口跡6aを除き全周に形成されてい
る。また、上記凹溝2は図1(B)(C)に示すように、断
面視でV字状に形成され、そのV字状の広がり角度θは
略90°に設定されている。これは、シリンダブロック
11に上記シリンダライナ1を鋳包んだ場合に、シリン
ダライナ1のV字状の凹溝2内に当該シリンダブロック
11の鋳肉を密嵌させて密着性を高めることを意図した
ものである。これにより、両者の熱伝導性が一層向上す
る。ちなみに、上記凹溝2は、そのピッチPが3.5m
m、その幅が略1.8mm、その深さが0.5mmに設定
されている。
【0016】また、シリンダブロック11に上記シリン
ダライナ1を鋳包んだ状態では、当該シリンダブロック
11の鋳肉がシリンダライナ1の凹溝2内に密嵌して両
者が相互に密着し、当該シリンダライナ1がその軸線方
向へ遊動するのを確実に阻止するとともに、シリンダラ
イナ1からシリンダブロック11への良好な熱伝導性が
確保されて安定した冷却性能を確保することができる。
【0017】なお、本発明は上記の実施形態に限るもの
ではなく、上記シリンダライナ1の凹溝2は螺旋状に形
成してもよい。また、図1(C)中の破線で示すように、
上記凹溝2の広がり角度についても、適宜変更を加えて
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリンダライナを示し、図1
(A)はそのシリンダライナの要部を破断した平面図、
図1(B)は図1(A)中の要部bの拡大断面図、図1
(C)はその変形例を示す図1(B)相当図、図1
(C)はそのシリンダライナの鋳型形成の状態を示す横
断正面図である。
【図2】本発明に係るシリンダライナを鋳包んで構成し
た傾斜型空冷エンジンの縦断面図である。
【図3】従来例1に係るシリンダライナを示し、図3
(A)(B)は、それぞれそのシリンダライナを鋳包んだ状
態を示す縦断面図である。
【図4】従来例2に係るシリンダライナを示し、図4
(A)はそのシリンダライナの斜視図、図4(B)はそのシ
リンダライナの縦断面図である。
【符号の説明】
1…シリンダライナ、2…凹溝、11…シリンダブロッ
ク、E…エンジン、P…所定ピッチ、θ…V字状凹溝の
広がり角度。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その外周面に凹凸を形成したシリンダラ
    イナ(1)をシリンダブロック(11)に鋳包んで構成
    したエンジンのシリンダライナにおいて、 上記シリンダライナ(1)の外周面に沿って所定ピッチ
    (P)の凹溝(2)を多段に鋳型形成した、ことを特徴
    とするエンジンのシリンダライナ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したエンジンのシリンダ
    ライナにおいて、 上記凹溝(2)を断面視でV字状に形成し、そのV字状
    の広がり角度(θ)を略90°に設定した、ことを特徴
    とするエンジンのシリンダライナ。
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