JP3550739B2 - ディーゼルエンジンのシリンダーヘッド - Google Patents
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- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
Description
【産業上の利用分野】
この発明は、ディ−ゼルエンジンのシリンダ−ヘッドに関し、詳しくは、その加工前のシリンダ−ヘッドについて大型エンジンから小型エンジンの共用化を進めるためのものに関する。
【0002】
【従来技術】
従来型のディ−ゼルエンジンのシリンダ−ヘッドは、排気量のことなるエンジン毎にそのシリンダ−ヘッドは別々になっていた。即ち、加工前の鋳物素材形状自体も別々になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術のものでは、排気量の異なるエンジン毎にエンジンのシリンダ−ヘッドの鋳物素材が異なっていたために、数多くの鋳物素材を製造し、また、その保管管理を各別に行う必要性があったためにエンジンコストが高くなる欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前述の課題を解消するために次の技術的な手段を講じた。
即ち、多気筒のディ−ゼルエンジンにおける吸入、排気口部と燃料噴射ノズルから燃料を受け入れてシリンダ−室4内へ送り込む前行程で燃料を渦流状態にする渦流室3を有し、前記吸入、排気用の弁17,18を取り付けた各シャフト27,28を嵌合する挿通孔27a,28aが各シリンダ−室4の中心を結ぶ線分(イ)方向に所定の間隔で配され、この各挿通孔27a,28a間にはウオ−タジャケット19が設けられたディ−ゼルエンジン用シリンダ−ヘッドにおいて、前記シャフト27,28嵌合用の挿通孔部形成メタル部の断面形状を、各シリンダ−室4の中心を結ぶ線分(イ)方向側が、この線分(イ)と交差する方向側よりも大きな寸法となるように構成してなるディ−ゼルエンジンのシリンダ−ヘッドとする。
【0005】
【実施例】
この発明の一例を図面に基づき詳細に説明する。
図3は、一般的なディーゼルエンジンの断面図で、この主要部を説明する。1はシリンダーブロック本体で、上部にシリンダーヘッド2を固着締結している。このシリンダーヘッド2の横一側寄りには副燃焼部としての渦流室3を形成し、この渦流室3はシリンダー室4に連通していて、この渦流室3の内部上部側にグロープラグ5及び燃料噴射ノズル6が螺合挿通されている。
【0006】
また、渦流室3に隣合わせて当該シリンダーヘッド2には、各シリンダー室4毎に吸気室7と排気室8とが夫々連通して接近した状態で設けられ、その吸気室7と排気室8とは、各シリンダー中心を結ぶ線分(図5のイ)に対して平行な位置関係に設けられている。
そして、この各吸気室7と排気室8がシリンダー室4に連通する部分において、吸気弁17,排気弁18がシャフト27,28を介して開閉されるように構成されている。9は吸気弁17,排気弁18を引上げて各連通口部を閉鎖状態に維持させるバネである。10はロッカアームで、前記シリンダーヘッド2の上面に固着されるメタル11に軸受されたロッカアームシャフト12によって揺動自在に取り付けられており、このロッカアーム10はプッシュロッド15の上下動により揺動される。このプッシュロッド15はエンジンのクランクシャフト13の回転により回転されるバルブカム14によって作動される。
そして、この各ロッカアーム10が前記各吸気弁17,排気弁18をバネ9に抗して押し下げ連通口部をシリンダーピストン16の動きに合わせてタイミングよく開くようになっている。
19はウォータジャケットで、エンジンのシリンダー室4の外周部分や渦流室3及びバルブガイド27,28の挿通孔27a,28aの外周部分に構成されていて、それらの部分を冷却してエンジンの焼き付き防止を果たす。
【0007】
尚、図中の符号において、20は燃料噴射ポンプであり、前記燃料噴射ノズル6に燃料を供給している。21は前記渦流室3の底部側に嵌合するホットプラグ、22はクランクピン、23はコンロッド、24はオイルパンである。
また、エンジン全体の図面を図1の正面図と図2の側面図で示しているが、符号25は冷却ファン、26はウォータポンプで、図示を省略したラジエータ側から送られる水をウォータジャケット19に供給するものであって、前記シリンダブロック本体1の側面に図8に示すようにスペーサ29を介して固着している。
また、このスペーサ29にはエンジンを吊り上げるための片側のハンガー30が固着されている。31は他方側のハンガーで、シリンダーヘッド2に固着されている。
図10は、クランクシャフト13にフライホイル32を装着した状態を断面図で示したものであるが、従来ではクランクシャフト13の先端側径大面にボールベアリング33の嵌合孔を当該ベアリング33の厚み幅だけ穿設し、クランクシャフト13とフライホイル32とを嵌合させ、スプラインボス34はフライホイル32のみに嵌合させた状態で組付ける構成になっていた。ところが、この従来の組付け構造では、クランクシャフト13とフライホイル32との嵌合をきつくすると、フライホイル32が重量物であるために組付性が非常に悪くなり、この点を解消するためにクリアランスを大きくする必要があった。
しかし、クリアランスを大きくした場合には、クランクシャフト13とスプラインボス34のスプラインSの軸心のずれが大きくなってスプラインの摩耗をきたす欠点があった。そこで、これを解決するために、クランクシャフト13の端面部に、フライホイル32を取付、このフライホイル32を共締めするスプラインボス34を組付け、これから動力を取り出す構成において、スプラインボス34のインサート部(ロ)がフライホイル32を貫通する形態にしてクランクシャフト13に嵌合保持させ、クランクシャフト13のインサート部(ハ)はクリアランスをもたせ、クランクシャフト後端孔部にボールベアリング33を嵌合させてこの同一孔にスプラインボス34を嵌合させる構成としている。動力を取り出すときにはスプラインボス34に図示外の動力取出軸を差し込みその軸の端部をベアリング33で支持する。
【0008】
このように、スプラインボス34がフライホイル32を貫通してクランクシャフト13端面孔まで延びて嵌合されているので、クランクシャフト13、フライホイル32、スプラインSの三者の芯出しが容易にでき、フライホイル32の組付けを楽にできる。
次にシリンダーヘッド2の加工について説明する。シリンダーヘッド2は、シリンダーブロック本体1の上部に組付けられてエンジンを構成するが、同一気筒のディーゼルエンジンにおいて、その排気量を異にした機種を製造する場合には、そのシリンダーヘッド2の鋳物素材を同じにして、加工時の切削位置のみ変更して対応し、コストダウンを図ることができる。例えば、吸排気弁17,18と一体のシャフト27,28の孔位置を変更してシリンダーヘッド2に孔加工を施せば、シリンダーボア径が異なるエンジンに対応できる。
【0009】
その場合、シリンダーヘッド2の鋳物素材を共用化するためには、一番排気量の大きいエンジン用のものを基準にし、渦流室3と燃料噴射ノズル6の並ぶ方向に沿わせてシリンダー室4の中心から各渦流室3の中心の間隔T1及び吸気室7と排気室8との(イ)方向側の間隔T2を変えればよい。
【0010】
更に詳述すると、図6はシリンダーボア径が大きい場合の吸排気室7,8の断面を示し、図7はシリンダーボア径が前記の場合よりも小さい吸排気室7,8の断面を示すものである。2つのシャフト27,28の間隔が大きい図6に比べて、図7では間隔が狭いため、挿通孔27a,28a部の壁の厚みは内側が薄く外側が厚い形状をしている。
したがって、例えば、単一のシリンダ−ヘッドの鋳物素材において、シャフト部分の加工を図6で示した寸法T2が弁孔部の径をX,Yに加工した上位機種から図7の通り弁孔部の径をX−Δx,Y−Δyにして寸法T2を寸法T2−γのやや小さいものにすれば、下位機種のエンジンを製造することができて排気量の異なるエンジンを複数機種製造することができる。
【0011】
【発明の作用効果】
この発明によれば、単一のシリンダ−ヘッドの鋳物素材から、これを加工する場合に一連の加工切削具を選択して、シャフトの挿通孔の切削加工位置を変更するだけで排気量の異なったエンジンを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン全体の正面図
【図2】エンジン全体の側面図
【図3】要部の断面図
【図4】シリンダ−ヘッドの断面図
【図5】シリンダ−ヘッドの平面図
【図6】シリンダ−ヘッドの要部断面図
【図7】シリンダ−ヘッドの要部断面図
【図8】エンジン要部の側面図
【図9】エンジン要部の正面図
【図10】エンジンのフライホイル装着部の要部断面図
【符号の説明】
1 シリンダ−ブロック本体
2 シリンダ−ヘッド
3 渦流室
4 シリンダ−室
17 弁
18 弁
19 ウオ−タジャケット
27 シャフト
28 シャフト
27a 挿通孔
28a 挿通孔
イ 各シリンダ−室の中心を結ぶ線分方向
Claims (1)
- 多気筒のディ−ゼルエンジンにおける吸入、排気口部と燃料噴射ノズルから燃料を受け入れてシリンダ−室4内へ送り込む前行程で燃料を渦流状態にする渦流室3を有し、前記吸入、排気用の弁17,18を取り付けた各シャフト27,28を嵌合する挿通孔27a,28aが各シリンダ−室4の中心を結ぶ線分(イ)方向に所定の間隔で配され、この各挿通孔27a,28a間にはウオ−タジャケット19が設けられたディ−ゼルエンジン用シリンダ−ヘッドにおいて、前記シャフト27,28嵌合用の挿通孔部形成メタル部の断面形状を、各シリンダ−室4の中心を結ぶ線分(イ)方向側が、この線分(イ)と交差する方向側よりも大きな寸法となるように構成してなるディ−ゼルエンジンのシリンダ−ヘッド。
Priority Applications (1)
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JP19437894A JP3550739B2 (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | ディーゼルエンジンのシリンダーヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP19437894A JP3550739B2 (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | ディーゼルエンジンのシリンダーヘッド |
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JPH0861141A JPH0861141A (ja) | 1996-03-05 |
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Family Applications (1)
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JP19437894A Expired - Fee Related JP3550739B2 (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | ディーゼルエンジンのシリンダーヘッド |
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JP (1) | JP3550739B2 (ja) |
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1994
- 1994-08-18 JP JP19437894A patent/JP3550739B2/ja not_active Expired - Fee Related
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