JP2000310014A - 陸屋根の防水構造 - Google Patents

陸屋根の防水構造

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JP2000310014A
JP2000310014A JP11118926A JP11892699A JP2000310014A JP 2000310014 A JP2000310014 A JP 2000310014A JP 11118926 A JP11118926 A JP 11118926A JP 11892699 A JP11892699 A JP 11892699A JP 2000310014 A JP2000310014 A JP 2000310014A
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JP
Japan
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deaeration
roof slab
roof
waterproof sheet
waterproof
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JP11118926A
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English (en)
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Masayuki Tsuboi
正行 坪井
Koji Yoshioka
孝治 吉岡
Tomohide Tsuda
知英 津田
Yoshio Ikemura
喜夫 池村
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AI REKKU KK
Toyo Tire Corp
Original Assignee
AI REKKU KK
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱気能力が優れ、ゴムシートの敷設が
容易であり、施工後のゴムシートの上を歩いたり、ゴム
シート上に物を置いたりしても脱気能力が低下しない。 【解決手段】 屋根スラブ10上にゴムシート12を
敷設してなる陸屋根の防水構造において、上記屋根スラ
ブ10の表面に、硬質材料からなり、透水性の気孔を備
えた多孔質の脱気バー11を多数本、その上面が屋根ス
ラブ10の表面と等しい高さになるように所定の間隔で
埋設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、陸屋根上に防水シー
トを敷設した陸屋根の防水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート建築物の陸屋根の防水構造
として、陸屋根上にEPDM等の加硫ゴム、ポリ塩化ビ
ニル等の合成樹脂又は改質アスファルト等からなる防水
シートを敷設して陸屋根を防水シートで被覆したものに
おいて、屋根スラブに含まれる水分の蒸発によって上記
の防水シートが膨れて屋根スラブから剥離し、漏水や外
観不良が生じるのを防ぐため、上記防水シートの裏面全
体または屋根スラブ上に不織布や溝付きポリエチレン発
泡体等からなる通気性シートを貼付け、この通気性シー
トを通る水蒸気を防水シートの任意箇所に設けた通気孔
または防水シートの縁から大気に逃がすようにしたもの
が知られている。また、防水シートの裏面または屋根ス
ラブ上に通気性のテープを所望の間隔で縦横に貼付ける
ことも知られている。
【0003】しかしながら、上記の防水構造は、脱気手
段として不織布その他の薄地のシートまたはテープを用
いるので、防水シートの裏面または屋根スラブ上に上記
のシートまたはテープを貼付けるという面倒な作業を必
要とし、また上記のシートやテープの脱気能力が小さい
ため、期待した効果が得られず、かつ防水シートの裏面
に接着剤を塗布したり、防水シート上を歩いたり、また
防水シート上に物を置いたりすることにより、脱気能力
が更に低下する等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、陸屋根上
に防水シートを敷設した陸屋根の防水構造において、従
来の通気性のシートやテープを用いたものに較べて脱気
能力を向上させ、かつ防水シートの裏面に対する上記シ
ート等の貼付けを不要にして防水シートの敷設を容易に
し、更に施工後の防水シートの上を歩いたり、防水シー
ト上に物を置いたりしても脱気能力が低下しないように
したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る陸屋根の
防水構造は、屋根スラブ上に防水シートを敷設してなる
陸屋根の防水構造において、上記屋根スラブ表面に、硬
質材料からなり、透水性の気孔を備えた多孔質の脱気バ
ーを多数本、その上面が屋根スラブ表面と等しい高さに
なるように所定の間隔で埋設したたことを特徴とする。
【0006】この発明によれば、屋根スラブを被覆する
防水シートの脱気バーに接する部分に通気孔を設けた
り、防水シートの端部を被覆せずに露出させるなどして
脱気バーに沿った適所に大気開放部を設けておくと、屋
根スラブから発生した水蒸気が脱気バーに集められ、こ
の脱気バーを通って上記の大気開放部から大気に放出さ
れる。したがって、防水シートの膨れが防止される。
【0007】そして、上記の脱気バーは、硬質材料から
なり、屋根スラブ表面に埋設されていて、その上面高さ
が屋根スラブと等しいため、防水シート表面が凹凸のな
い平坦面になり、また防水シート上を人が歩いたり防水
シート上に重量物を置いたりしても、脱気バーが潰れる
ことはなく、したがって脱気性能が低下することもな
い。また、防水シートの固定に際し、防水シートを屋根
スラブ表面に接着剤で接着しても、脱気性能が低下する
ことがない。また、施工に際しては、屋根スラブ用のコ
ンクリートを打設する際に脱気バーを埋めたり、屋根ス
ラブの打設時に溝を形成して脱気バーを嵌めたりするだ
けでよく、防水シートの裏面に脱気用のシートまたはテ
ープを接着剤で貼付ける必要がないため、工期を短縮す
ることができる。
【0008】上記の脱気バーは、硬質材料からなり、透
水性を備えた多孔質の棒状体であればよく、ゴルフ場、
サッカー場、ラグビー場、砂場等の排水改善の目的で地
中に埋設されるコンクリート製の透水性ブロック、ガラ
スビーズの結合体等が例示される。また、脱気バーの断
面形状は、矩形、正方形、台形、半円形等の任意形状に
選定される。また、脱気バーの配列は、碁盤目状が好ま
しい。
【0009】また、脱気バーの幅は上面で10〜100
mmが、厚さは3〜20mmが、また配列ピッチは500〜
5000mmがそれぞれ好ましく、幅および厚さが小さく
なり、配列ピッチが大きくなると、脱気性能が不足し、
幅および厚さが大きくなり、配列ピッチが小さくなる
と、透水機能が大きくなる反面、加工費が増大する。
【0010】上記の防水シートは、天然ゴムまたはEP
DM、BR、SBRおよびUR等の合成ゴムに常法にし
たがって補強剤、充填剤、加硫剤その他の配合剤を加え
て混練し、厚さ0.5〜2.5mm、幅1000〜150
0mmのシートに成形し、加硫して得られる。また、ポリ
塩化ビニル等の合成樹脂をシートに成形したり、また有
機質繊維からなるフエルトにアスファルトや改質アスフ
ァルトを含浸させたりして作ることができる。
【0011】これらの防水シートは、所定の長さに切断
してロール状に巻かれ、所望の陸屋根上に運ばれた後、
常法にしたがって屋根スラブ表面に縁部が重なるように
並べて敷かれ、その際に屋根スラブ表面に接着剤または
釘等で固定され、かつ防水シート同士の重なり部が接着
剤で接合される。そして、防水シートの所定の位置に通
気孔が開けられ、この通気孔に挿通された脱気筒が屋根
スラブ上の脱気バー、好ましくはその交差部をまたぐよ
うに立設される。なお、通気孔の縁と脱気筒との間の空
隙は任意の手段で密閉され、脱気筒の上端には屋根が取
付けられる。
【0012】
【発明の実施の形態】実施形態1 図1において、陸屋根上にコンクリートを打設して屋根
スラブ10を形成する際、屋根スラブ10の上面に透水
性コンクリートからなる角棒状の脱気バー11を多数
本、縦横に並べて埋設することにより、碁盤目状の脱気
路を形成する。この場合、2本の脱気バー11を長さ方
向に接続するには、端面同士を単に突き合わせる突付け
継ぎでもよく、また2本の脱気バー11の各端部に噛み
合い可能な段部を形成して相欠き継ぎを行ってもよい。
また、縦横の脱気バー11の交差部では、一方の脱気バ
ー11の側面に他方の脱気バー11の端面を当接させる
胴付きでもよく、また一方の脱気バー11と他方の脱気
バー11に噛合い可能な凹部を形成してあご掛け継ぎを
行ってもよい。
【0013】そして、屋根スラブ10が乾燥した後、こ
の屋根スラブ10上に接着剤を塗布し、かつ屋根スラブ
10を被覆するように多数枚の防水シート12を並べて
敷設し、屋根スラブ10に接着により固定する。ただ
し、2枚の防水シート12が隣り合う部分では、縁部を
重ねて接着剤で接合する。また、縦横の脱気バー11の
任意の交差部13では、防水シート12に通気孔(図示
されていない)を開け、その内側に現れる上記の交差部
13上に脱気筒を立て、その下端に固定されているフラ
ンジを屋根スラブ10にアンカーボルト等で固定し、上
記のフランジを別の防水シートで被覆する。なお、脱気
筒の上端には、雨の侵入を防ぐための笠を取付ける。
【0014】上記の構造によれば、屋根スラブ10から
発生する水蒸気は、屋根スラブ10内を上向きまたは横
向きに移動して脱気バー11に集められ、更に脱気バー
11に沿って交差部13へ移動し、この交差部13の脱
気筒から大気に放出される。なお、脱気バー11は、ガ
ラスビーズをセメント系、ウレタン系、ゴム系等の接着
剤と混合して角棒状に成形し、固化したものでもよい。
【0015】実施形態2 上記の実施形態1において、屋根スラブ10のコンクリ
ートを打設する際、図2(a)に示すように、屋根スラ
ブ10の表面に断面正方形の溝10aを縦横に形成し、
屋根スラブ10の乾燥後に上記溝10aに、その溝壁と
底に内接する円形断面の脱気バー14を嵌め込んで脱気
路を形成する。しかるのち、前記同様に防水シート12
を敷設し、脱気筒を立設する。
【0016】実施形態3 上記実施形態2の断面正方形の溝10aに代え、図2
(b)に示すように、屋根スラブ10に断面が横長の矩
形の溝10bを形成し、屋根スラブ10の乾燥後に上記
溝10bに断面が扇形の脱気バー15を嵌め込んで脱気
路を形成する。以下、実施形態1および2と同様にして
防水シート12を敷設し、脱気筒を立設する。
【0017】実施形態4 上記実施形態3の溝10bに実施形態1の脱気バー11
を嵌め込んで脱気路を形成する。以下、実施形態1と同
様にして防水シート12を敷設し、脱気筒を立設する。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、上記のとおり屋根ス
ラブから発生する水蒸気が脱気バーを介して大気に放出
されるので、防水シートの膨れが防止される。そして、
防水シート表面に凹凸が形成されず、防水シート上を人
が歩いたり防水シート上に重量物を置いたりしても、ま
た防水シートを屋根スラブ表面に接着剤で接着しても、
脱気性能が低下することがない。また、施工が容易であ
り、工期を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の斜視図である。
【図2】他の実施形態の断面図である。
【符号の説明】
10:屋根スラブ 10a、10b:溝 11、14、15:脱気バー 12:防水シート 13:脱気バーの交差部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 孝治 大阪府大阪市西区江戸堀2丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 (72)発明者 津田 知英 大阪府大阪市西区江戸堀2丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 (72)発明者 池村 喜夫 栃木県宇都宮市横山町611番地49 株式会 社アイ・レック内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根スラブ上に防水シートを敷設してな
    る陸屋根の防水構造において、上記屋根スラブ表面に、
    硬質材料からなり、透水性の気孔を備えた多孔質の脱気
    バーを多数本、その上面が屋根スラブ表面と等しい高さ
    になるように所定の間隔で埋設したたことを特徴とする
    陸屋根の防水構造。
JP11118926A 1999-04-27 1999-04-27 陸屋根の防水構造 Withdrawn JP2000310014A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101173410B1 (ko) 2011-09-26 2012-08-20 이동훈 복합방수공법 및 그에 의하여 구현되는 복합방수구조

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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